説明

移動通信端末機のサイドキーモジュール

【課題】全体的な部品構成を単純化し、大量生産を容易に行える移動通信端末機用のサイドキーモジュールを提供する。
【解決手段】移動通信端末機の側面に装着されるサイドキーと内部に装着される内部印刷回路基板との間に設けられるサイドキーモジュールにおいて、長板形状からなり、導電性材質のパターンが形成されているピーシービー10と、一側は、前記パターンに接触し、他側は、前記内部印刷回路基板に接触する導電性材質の接触端子20と、前記ピーシービーの一側に組み付けられ、前記サイドキーを押圧すると、前記パターンに接触され、前記パターン及び接触端子を電気的に連結するメタルドームとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末機のサイドキーモジュールに関するものであって、導電性材のパターンが形成されたピーシービーにより全体的な部品構成を単純化し、大量生産が容易となるサイドキーモジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
移動通信端末機は、使用者が携帯しながら相手側と無線通信を行えるための装置であって、このような移動通信端末機は、外観及び作動状態によって、バータイプ(bar-type)、フリップタイプ(flip-type)、折畳みタイプ(folder-type)、スライドタイプ(slide-type)、スイングタイプ(swing-type)の5種類に大別できる。
【0003】
このような移動通信端末機には、移動通信端末機に取り付けられているカメラを操作したり、音量を様々に調節すべく、移動通信端末機本体の前面に露出されるキーパッドの他に、本体の側面にサイドキーが設けられている。
【0004】
従来のサイドキーモジュールは、印刷回路基板に接触する多数のプレートと、該プレートが収容されるための胴体とを有する構造からなっているので、構成部品点数が多くなり、しかもこれら構成部品等をそれぞれ生産しなければならない不都合があった。
【0005】
また、生産されたそれぞれの部品等を組み付け、サイドキーモジュールを作製するため、組立性が低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明は、前記した問題点等を解決するために案出されたものであって、導電性材のパターンが形成されているピーシービーにより、全体的な部品の構成を単純化すると共に、大量生産を容易にする移動通信端末機のサイドキーモジュールを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るサイドキーモジュールは、移動通信端末機の側面に装着されるサイドキーと内部に装着される内部印刷回路基板との間に設けられるサイドキーモジュールにおいて、長板形状からなり、導電性材質のパターンが形成されているピーシービー、一側は、パターンに接触し、他側は、前記内部印刷回路基板に接触する導電性材質の接触端子、及び、ピーシービーの一側に組み付けられ、サイドキーが押圧されると、パターンに接触され、パターン及び接触端子を電気的に連結するメタルドームを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明のサイドキーモジュールによれば、次のような効果を有する。第一に、導電性材質のパターンが形成されているピーシービーが、多数のプレートと胴体に代えられるので、構成部品を単純化できる。第二に、ピーシービーに形成されたパターンにより接触が行われるので、衝撃による断線現状を防止できる。最後に、構成部品が単純化され、大量生産が容易であり、しかも大量生産された部品等間の組立性を大きく向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールの斜視図である。
【図2】図1に示す移動通信端末機のサイドキーモジュールの分解斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールの分解斜視図である。
【図4】図3に示す移動通信端末機のサイドキーモジュールの分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールの望ましい実施例を添付図面に基づいて説明する。この説明において、図の線の太さや構成要素のサイズ等は、説明の便宜上誇張して示される場合もある。
【0011】
また、後で述べられる用語等は、本発明における機能を考慮して定義された用語であって、当業者の意図や慣例などに応じて変わることもできる。そのことから、これら用語に対する定義は、本明細書の全般に亘る技術内容に基づいて下されるべきである。
【0012】
しかも、下記の実施例は、本発明の権利範囲を限定するものではなく、本発明の請求範囲に記載された構成要素の例示的な事項に過ぎず、本発明の明細書全般に亘る技術思想に含まれ、請求範囲の構成要素において均等物に置き換えられる構成要素を含んだ実施例は、本発明の権利範囲に属するといえる。
【0013】
図1は、本発明の一実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールの斜視図、図2は、図1に示す移動通信端末機のサイドキーモジュールの分解斜視図、図3は、本発明の他の実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールの分解斜視図、図4は、図3に示す移動通信端末機のサイドキーモジュールの分解斜視図である。
【0014】
本発明の望ましい実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールは、移動通信端末機の側面に装着されるサイドキーと内部に装着される内部印刷回路基板との間に設けられるサイドキーモジュールにおいて、長板形状からなり、導電性材質のパターン11が形成されたピーシービー10と、一側は、前記パターン11に接触しており、他側は、前記内部印刷回路基板に接触するようになっている導電性材質の接触端子20と、前記ピーシービー10の一側に組み付けられ、前記サイドキーを押圧したとき、前記パターン11に接触し、前記パターン11及び接触端子20を電気的に連結するメタルドーム30とを、含む。
【0015】
移動通信端末機のサイドキーモジュールは、移動通信端末機のサイドキーと移動通信端末機の内部印刷回路基板との間に設けられ、使用者が、サイドキーを押圧した場合、押圧された信号を内部印刷回路基板に送る役割を奏する。
【0016】
サイドキーモジュールは、ピーシービー10、接触端子20、及びメタルドーム30を含む。
【0017】
図2に示されているように、ピーシービー10は、長板形状からなる。そして、ピーシービー10には、所定のパターン11が形成される。パターン10は、導電性材質から形成されているので、パターン11を通じて信号が伝えられる。
【0018】
図2に示されているように、接触端子20は、パターン11と内部印刷回路基板に接触するようになっており、望ましくは、折り曲げられて構成される。
【0019】
ピーシービー10の一端の両側には、段付部が形成されていてもよく、この段付部は、サイドキーモジュールを移動通信端末機内に組み付ける場合、組付けの方向をガイドするために形成されるものであって、これによりサイドキーを組み付けるとき、逆挿入の虞を防止できる。
【0020】
メタルドーム30は、ピーシービー10の一側に組み付けられ、サイドキーが内部印刷回路基板の方向に押圧された場合、その方向に変形を起こし、パターン11に接触され、それによってパターン11と接触端子20が電気的につながるようにする。メタルドーム30は、弾性変形をするもので、サイドキーに加えられた圧力が消滅すると、元の状態に戻り、それに応じてサイドキーも元の状態に戻る。
【0021】
メタルドーム30は、様々な形状から構成され得るが、望ましくは、サイドキーに繰り返して圧力が与えられる場合も、復元力を維持できるように半球形状に形成されていてもよい。
【0022】
サイドキーは、移動通信端末機の側面に装着され、内部印刷回路基板は、移動通信端末機の内部に装着されており、さらに、サイドキーモジュールは、サイドキーと内部印刷回路基板との間に配置されるように装着されている。
【0023】
本発明の望ましい実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールは、さらに、前記接触端子20が挿入装着される接触端子ハウジング50を含む。
【0024】
即ち、図4のように、接触端子20を保護するための接触端子ハウジング50を備えていてもよい。接触端子ハウジング50には、接触端子20が、きちんと取り付けられるように接触端子20に対応して挿着溝が形成される。
【0025】
接触端子20が挿入装着されている状態で、接触端子ハウジング50が、ピーシービー10の一側面に位置すると、接触端子20とパターン11が互いに接触することになるが、接触端子ハウジング50は、接触端子20を堅固に支持しているので、移動通信端末機に衝撃が与えられても、断線を防止できる。
【0026】
本発明の望ましい実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールにおいて、さらに、前記メタルドーム30及びピーシービー10を保護するためのトップテープ40を含む。
【0027】
即ち、図2と図4に示されたように、メタルドーム30及びピーシービー10を保護するためにトップテープ40を備えていてもよい。トップテープ40は、ピーシービー10への異物の浸透を防止し、決められた位置にメタルドーム30が固定され、サイドキーの押圧時に信号の伝達が正確に行われるようにする。
【0028】
本発明の望ましい実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールにおいて、前記パターン11は、前記メタルドーム30に対応する形状からなり、メタルドーム30と接触する第1のパターン11aと、前記接触端子20に対応する形状からなり、接触端子20と接触する第2のパターン11bとを、含む。
【0029】
図2と図4に示されているように、パターン11は、第1のパターン11aと第2のパターン11bを含む。
【0030】
第1のパターン11aは、メタルドーム30との接触が行われる部分として、メタルドーム30に対応する形状からなり、枠部と中心部から構成される。メタルドーム30は、第1のパターン11aの枠部に当接し、第1のパターン11aの中心部に選択的に当接するものであって、メタルドーム30が、内部印刷回路基板の方向へ移動すると、メタルドーム30の中央部は、 第1のパターン11aの中心部に当接し、パターン11と接触端子20を電気的に連結する。
【0031】
第2のパターン11bは、接触端子20と接触する部分として、接触端子20に対応する複数個のフォーク状からなる。
【0032】
本発明の望ましい実施例による移動通信端末機のサイドキーモジュールにおいて、前記接触端子20は、前記第2のパターン11bに接触する第1の折曲部21及び前記内部印刷回路基板に接触する第2の折曲部22を、含む。
【0033】
即ち、図2と図4のように、接触端子20は、第1の折曲部21と第2の折曲部22とを、含む。
【0034】
第1の折曲部21は、ピーシービー10に形成された第2のパターン11bに接触する部分として、第2のパターン11bの方向に折り曲がって形成される。
【0035】
第2の折曲部22は、第1の折曲部を除いた部分として、内部印刷回路基板例と接触する部分でもある。
【符号の説明】
【0036】
10 ピーシービー(PCB)
11 パターン
11a 第1のパターン
11b 第2のパターン
20 接触端子
21 第1の折曲部
22 第2の折曲部
30 メタルドーム
40 トップテープ
50 接触端子ハウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動通信端末機の側面に装着されるサイドキーと内部に装着される内部印刷回路基板との間に設けられるサイドキーモジュールにおいて、
長板形状からなり、導電性材質のパターンが形成されているピーシービーと、
一側は、前記パターンに接触し、他側は、前記内部印刷回路基板に接触する導電性材質の接触端子と、
前記ピーシービーの一側に組み付けられ、前記サイドキーを押圧すると、前記パターンに接触され、前記パターン及び接触端子を電気的に連結するメタルドームとを含む、移動通信端末機用のサイドキーモジュール。
【請求項2】
前記接触端子が挿入装着される接触端子ハウジングをさらに含む、請求項1に記載の移動通信端末機用のサイドキーモジュール。
【請求項3】
前記メタルドーム及びピーシービーを保護するトップテープを含む、請求項1または2に記載の移動通信端末機用のサイドキーモジュール。
【請求項4】
前記パターンは、前記メタルドームに対応する形状からなり、メタルドームと接触する第1のパターンと、
前記接触端子に対応する形状からなり、接触端子と接触する第2のパターンとを含む、請求項3に記載の移動通信端末機用のサイドキーモジュール。
【請求項5】
前記接触端子は、
前記第2のパターンに接触する第1の折曲部、及び
前記内部印刷回路基板に接触する第2の折曲部を含む、請求項4に記載の移動通信端末機用のサイドキーモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−109633(P2011−109633A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−112869(P2010−112869)
【出願日】平成22年5月17日(2010.5.17)
【出願人】(509273411)ハンビット プレシジョン カンパニー リミテッド (10)
【Fターム(参考)】