説明

移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法

【課題】 撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルが予め設定された基準レベル以上になる撮影音のみを適用することにより、撮影音の不正使用を防止し得る移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法を提供する。
【解決手段】 移動通信端末機の撮影音認証装置は、SP(Service Provider)サーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、前記制御信号に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する撮影音決定部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信端末機に関し、特に、撮影音の不正使用を防止し得る移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の移動通信端末機は、機能が進歩するにつれて、単なる無線通信手段を越えてカメラ機能、マルチメディア再生機能のように無線通信以外の機能が付加されてきている。このようなカメラ機能及びマルチメディア再生機能は、移動通信端末機のディスプレイ装置の改善と高速通信の実現により、次第に大衆化している高級機能であり、高解像度のデジタルカメラとカラーLCD画面を備えた移動通信端末機は既に一般化している。
【0003】
前記移動通信端末機のカラーLCDの画面にMPEG−4コーデック(Coder and Decoder: Codec)によりデコーディングされたストリーミング(Streaming)映像データやカメラから入力される映像データが表示される。特に、前記カメラを利用して被写体を撮影するときに撮影音やフラッシュが適用される移動通信端末機の開発が活発に行われている。
【0004】
既存のカメラ付きの移動通信端末機は、いつでもどこでも撮影可能であるということにより、プライバシー侵害の問題があったが、前記移動通信端末機は、前記カメラを利用して被写体を撮影する瞬間に前記撮影を第三者に認知可能にする撮影音やフラッシュを発生することにより、他人のプライバシー侵害を防止し得る。以下、このような従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生装置について説明する。
【0005】
図5は、従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生装置を示すブロック図である。
【0006】
図5に示すように、従来技術に係る移動通信端末機は、複数の撮影音を保存する撮影音保存部600と、前記保存された撮影音のうち予め設定された撮影音を選択する制御部200と、前記選択された撮影音を出力する撮影音出力部500とを含む。
【0007】
以下、このような従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生方法を説明する。
【0008】
図6は、従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生方法を示すフローチャートである。
【0009】
図6に示すように、従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生方法は、被写体を撮影する瞬間であるか否かを判断する段階(S210)と、前記被写体を撮影する瞬間であると、使用者が予め設定された撮影音を選択する段階(S220)と、前記選択された撮影音を出力する段階(S230)とを含む。
【0010】
以下、このような従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生方法について詳細に説明する。
【0011】
まず、前記移動通信端末機は、カメラを利用して被写体の静止映像を撮影するとき、撮影音保存部600に保存されている少なくとも1つ以上の撮影音のうち使用者により予め設定された撮影音を出力するが、このような撮影音は、SP(Service Provider)サーバーからダウンロードされる。
【0012】
さらに、前記移動通信端末機が前記被写体を撮影するときに前記予め設定された撮影音や前記フラッシュを発生するように、使用者は、撮影音保存部600に保存された撮影音のうちいずれか1つの撮影音やフラッシュを使用するか否かを予め設定しておく。
【0013】
その後、制御部200は、前記被写体を撮影する瞬間を判断する(S210)。すなわち、制御部200は、CPU(Central Processing Unit)100から被写体を撮影する瞬間を通知する信号を受信し、前記受信された信号に基づいて前記被写体を撮影する瞬間を判断する。
【0014】
結局、制御部200は、前記被写体を撮影する瞬間であるときに撮影音保存部600に保存された複数の撮影音のうち使用者により予め設定された撮影音を選択することにより(S220)、前記撮影された被写体映像をディスプレイ部400に表示すると同時に前記選択された撮影音を撮影音出力部500(例えば、スピーカー)から出力できると共に、発光素子によりフラッシュを使用することもできる(S230)。
【0015】
しかしながら、従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生装置及びその方法は、使用者により予め設定された撮影音やフレッシュを発生するため、マナーモード又は無音の撮影音を選択するなどの不正使用を防止し得ないという問題があった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明の目的は、撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルが予め設定された基準レベル以上になる撮影音のみを適用することにより、撮影音の不正使用を防止し得る移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
このような目的を達成するために、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置は、SP(Service Provider)サーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、前記制御信号に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する撮影音決定部とを含むことを特徴とする。
【0018】
また、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置は、撮影音出力部から出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、前記制御信号に基づいて前記撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する撮影音増幅部とを含むことを特徴とする。
【0019】
前記目的を達成するために、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法は、SPサーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階と、前記比較結果に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する段階とを含むことを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法は、撮影音出力部から出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階と、前記比較結果に基づいて前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する段階とを含むことを特徴とする。
【0021】
上記目的を達成するために、本発明は、例えば、以下の手段を提供する。
(項目1)
SP(ServiceProvider)サーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、
前記制御信号に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する撮影音決定部と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目2)
前記選択された撮影音の出力レベルを検出する撮影音検出部をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目3)
少なくとも1つ以上の撮影音を保存する撮影音保存部をさらに含むことを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目4)
前記SPサーバーに保存された撮影音は、
出力レベルを示すヘッダ領域を含むことを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目5)
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目6)
前記制御部は、
前記選択された撮影音の出力レベルが予め設定された基準レベル以上の場合、前記選択された撮影音をダウンロードすることを特徴とする項目1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目7)
撮影音出力部から出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、
前記制御信号に基づいて前記撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する撮影音増幅部と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目8)
前記出力された撮影音の出力レベルを検出する撮影音検出部をさらに含むことを特徴とする項目7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目9)
少なくとも1つ以上の撮影音を保存する撮影音保存部をさらに含むことを特徴とする項目7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目10)
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする項目7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目11)
前記制御部は、
前記出力された撮影音の出力レベルが予め設定された基準レベルより小さい場合、前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅することを特徴とする項目7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
(項目12)
SPサーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階と、
前記比較結果に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する段階と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目13)
前記比較する段階は、
前記選択された撮影音の出力レベルを検出する段階と、
前記検出された撮影音の出力レベルと前記予め設定された基準レベルとを比較する段階とを含むことを特徴とする項目12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目14)
前記SPサーバーに保存された撮影音は、
出力レベルを示すヘッダ領域を含むことを特徴とする項目12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目15)
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする項目12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目16)
前記決定する段階は、
前記選択された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベル以上の場合、前記選択された撮影音のダウンロードを決定することを特徴とする項目12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目17)
前記決定する段階は、
前記選択された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記選択された撮影音をダウンロードしないことを特徴とする項目16に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目18)
撮影音出力部から出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階と、
前記比較結果に基づいて前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する段階と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目19)
前記比較する段階は、
前記出力された撮影音の出力レベルを検出する段階と、
前記検出された撮影音の出力レベルと前記予め設定された基準レベルとを比較する段階とを含むことを特徴とする項目18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目20)
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする項目18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目21)
前記増幅する段階は、
前記検出された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅することを特徴とする項目18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目22)
前記増幅された撮影音の出力レベルを使用するか否かを確認する段階と、
前記確認結果に基づいて前記増幅された撮影音の出力レベルを前記予め設定された撮影音の出力レベルとして決定する段階とをさらに含むことを特徴とする項目18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目23)
前記増幅された撮影音の出力レベルを使用しないと、撮影された被写体映像を保存せずに前記出力された撮影音の出力レベルを使用した撮影を終了することを特徴とする項目22に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
(項目24)
前記増幅された撮影音の出力レベルを使用すると、撮影された被写体映像を保存せずに前記増幅された撮影音の出力レベルを前記予め設定された撮影音の出力レベルとして決定することを特徴とする項目23に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法は、撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルが予め設定された基準レベル以上になる撮影音を適用することにより、撮影音の不正使用を防止し得るという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面に基づいて、撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルが予め設定された基準レベル以上になる撮影音のみを適用することにより、撮影音の不正使用を防止し得る本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法の実施形態について説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第1実施形態は、使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、該比較結果による制御信号を出力する制御部200と、前記制御信号に基づいて前記撮影音を認証する撮影音認証部300と、前記認証された撮影音を保存する撮影音保存部600とを含む。
【0026】
ここで、撮影音認証部300は、前記選択された撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルを出力する撮影音検出部310と、前記制御信号によって前記入力された撮影音をダウンロードするか否かを決定する撮影音決定部320とから構成される。
【0027】
以下、このように構成された本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法について説明する。
【0028】
図2は、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
【0029】
図2に示すように、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第1実施形態は、SPサーバーに保存された撮影音のうちいずれか1つを選択する段階(S410)と、前記選択された撮影音の出力レベルを検出する段階(S420)と、前記検出された出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階(S430)と、前記検出された出力レベルが前記予め設定された基準レベル以上の場合、前記選択された撮影音をダウンロードする段階(S440)とを含む。ここで、前記移動通信端末機は、前記検出された出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さいと、前記選択された撮影音をダウンロードせずにダウンロードしない理由を通知する警告メッセージを表示する(S450)。
【0030】
以下、このような本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第1実施形態を詳細に説明する。
【0031】
まず、前記移動通信端末機は、カメラを利用して被写体の静止映像を撮影するとき、撮影音保存部600に保存された少なくとも1つ以上の撮影音のうち使用者により予め設定された撮影音を出力するが、このような撮影音は、SPサーバーからダウンロードされる。
【0032】
前記移動通信端末機は、前記SPサーバーに接続することにより、前記SPサーバーに保存された撮影音のうち使用者の選択によりいずれか1つの撮影音が選択される(S410)。ここで、前記SPサーバーに保存された撮影音は、前記撮影音の出力レベルを示す予め設定されたヘッダ領域を有するが、例えば、次の表1のように3ビットで定義される。
(表1)
【0033】
【表1】

前記移動通信端末機は、前記予め設定された撮影音のヘッダ領域から前記選択された1つの撮影音の出力レベルを検出する(S420)。すなわち、前記移動通信端末機は、前記選択された撮影音のヘッダ領域のみを受信することにより、撮影音出力部210が前記受信された撮影音のヘッダ領域から前記撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルを制御部200に出力する。
【0034】
制御部200は、前記検出された出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し(S430)、前記比較結果を撮影音決定部320に出力する。ここで、前記予め設定された出力レベルは65dB以上に設定することが好ましい。
【0035】
その後、撮影音決定部320は、前記比較結果に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定し、制御部200は、前記決定結果に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードする(S440)。すなわち、制御部200は、前記検出された出力レベルが前記予め設定された基準レベル以上の場合、前記選択された撮影音をダウンロードし、前記検出された出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記選択された撮影音をダウンロードせずにダウンロードしない理由を通知する警告メッセージをディスプレイ部400に表示する(S450)。
【0036】
結局、前記移動通信端末機は、前記SPサーバーに保存された撮影音をダウンロードするとき、前記撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルを前記予め設定された出力レベルと比較することにより、前記予め設定された基準レベル以上の出力レベルを有する撮影音のみをダウンロードすることができる。
【0037】
このようにダウンロードされた撮影音は、撮影音保存部600に保存されるが、前記保存された撮影音は、前記カメラを利用して被写体を撮影するとき、使用者の選択により出力される。
【0038】
以下、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第2実施形態について説明する。
【0039】
図3は、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第2実施形態を示すブロック図である。
【0040】
図3に示すように、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第2実施形態は、静止映像を撮影するとき、出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部200と、前記制御信号に基づいて前記撮影音を認証する撮影音認証部300と、前記認証結果を通知するメッセージを表示するディスプレイ部400と、前記認証された撮影音を使用者の選択により保存する撮影音保存部600とを含む。
【0041】
ここで、撮影音認証部300は、前記予め設定された撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルを出力する撮影音検出部310と、前記制御信号によって前記入力された撮影音の出力レベルを増幅する撮影音増幅部330とから構成される。
【0042】
このように構成された本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第2実施形態について説明する。
【0043】
図4は、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第2実施形態を示すフローチャートである。
【0044】
図4に示すように、本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第2実施形態は、静止映像を撮影するとき、予め設定された撮影音を出力する段階(S610)と、前記出力された撮影音の出力レベルを検出する段階(S620)と、前記検出された出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階(S630)と、前記検出された出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記出力された撮影音の出力レベルを増幅する段階(S640)と、前記増幅された撮影音の出力レベルを使用するか否かを確認する段階(S650)と、前記確認結果によって前記増幅された撮影音の出力レベルを前記予め設定された撮影音の出力レベルとして決定する段階(S660)とを含む。
【0045】
以下、このような本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第2実施形態を詳細に説明する。
【0046】
まず、前記移動通信端末機は、カメラを利用して被写体の静止映像を撮影するとき、撮影音保存部600に保存された少なくとも1つ以上の撮影音のうち使用者により予め設定された撮影音を出力する(S610)。
【0047】
撮影音検出部310は、音の大きさを感知する装置であり、前記出力された撮影音を受信し、前記受信された撮影音の出力レベルを検出する(S620)。
【0048】
制御部200は、前記検出された撮影音の出力レベルを受信し、前記受信された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果を出力する(S630)。
【0049】
撮影音増幅部330は、前記比較結果に基づいて前記受信された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する(S640)。すなわち、撮影音増幅部330は、前記受信された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベル以上の場合、前記撮影された静止映像を保存し、前記受信された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記受信された撮影音の出力レベルを前記予め設定された出力レベルまで増幅する。
【0050】
その後、制御部200は、前記増幅された出力レベルを有する撮影音を使用した撮影を続けるか否かを使用者に確認する(S650)。すなわち、制御部200は、前記増幅された出力レベルを有する撮影音を使用した撮影を続けるか否かを確認するメッセージをディスプレイ部400に表示し、前記増幅された出力レベルを有する撮影音を使用した撮影でなければ、前記撮影された静止映像を保存せずに撮影を終了する。
【0051】
反面、制御部200は、前記増幅された出力レベルを有する撮影音を使用した撮影であれば、前記撮影された静止映像を保存せずに前記増幅された出力レベルを前記予め設定された撮影音の出力レベルとして決定する(S660)。すなわち、前記移動通信端末機は、前記増幅された出力レベルを使用した撮影をすることにより、前記撮影音の出力レベルが増幅された後、前記撮影された静止映像を保存することができる。
【0052】
結局、前記移動通信端末機は、前記検出された撮影音の出力レベルが前記予め設定された出力レベルより小さい場合、前記検出された撮影音の出力レベルを前記予め設定された出力レベルまで増幅することにより、前記増幅された出力レベルを有する撮影音を出力する。
【0053】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。
【0054】
撮影音の出力レベルを検出し、前記検出された出力レベルが予め設定された基準レベル以上になる撮影音のみを適用することにより、撮影音の不正使用を防止し得る移動通信端末機の撮影音認証装置及びその方法を提供する。
【0055】
移動通信端末機の撮影音認証装置は、SP(Service Provider)サーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、前記制御信号に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する撮影音決定部とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第1実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証装置の第2実施形態を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る移動通信端末機の撮影音認証方法の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図5】従来技術に係る移動通信端末機の撮影音発生装置を示すブロック図である。
【図6】従来技術に係る移動通信端末機の撮影音を発生する方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0057】
100:CPU(CentralProcessing Unit)
200:制御部
300:撮影音認証部
310:撮影音検出部
320:撮影音決定部
330:撮影音増幅部
400:ディスプレイ部
500:撮影音出力部
600:撮影音保存部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SP(ServiceProvider)サーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、
前記制御信号に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する撮影音決定部と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項2】
前記選択された撮影音の出力レベルを検出する撮影音検出部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項3】
少なくとも1つ以上の撮影音を保存する撮影音保存部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項4】
前記SPサーバーに保存された撮影音は、
出力レベルを示すヘッダ領域を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項5】
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記選択された撮影音の出力レベルが予め設定された基準レベル以上の場合、前記選択された撮影音をダウンロードすることを特徴とする請求項1に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項7】
撮影音出力部から出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較し、前記比較結果による制御信号を出力する制御部と、
前記制御信号に基づいて前記撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する撮影音増幅部と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項8】
前記出力された撮影音の出力レベルを検出する撮影音検出部をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項9】
少なくとも1つ以上の撮影音を保存する撮影音保存部をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項10】
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする請求項7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項11】
前記制御部は、
前記出力された撮影音の出力レベルが予め設定された基準レベルより小さい場合、前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅することを特徴とする請求項7に記載の移動通信端末機の撮影音認証装置。
【請求項12】
SPサーバーに保存された撮影音のうち使用者により選択された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階と、
前記比較結果に基づいて前記選択された撮影音をダウンロードするか否かを決定する段階と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項13】
前記比較する段階は、
前記選択された撮影音の出力レベルを検出する段階と、
前記検出された撮影音の出力レベルと前記予め設定された基準レベルとを比較する段階とを含むことを特徴とする請求項12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項14】
前記SPサーバーに保存された撮影音は、
出力レベルを示すヘッダ領域を含むことを特徴とする請求項12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項15】
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする請求項12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項16】
前記決定する段階は、
前記選択された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベル以上の場合、前記選択された撮影音のダウンロードを決定することを特徴とする請求項12に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項17】
前記決定する段階は、
前記選択された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記選択された撮影音をダウンロードしないことを特徴とする請求項16に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項18】
撮影音出力部から出力された撮影音の出力レベルと予め設定された基準レベルとを比較する段階と、
前記比較結果に基づいて前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅する段階と
を含むことを特徴とする移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項19】
前記比較する段階は、
前記出力された撮影音の出力レベルを検出する段階と、
前記検出された撮影音の出力レベルと前記予め設定された基準レベルとを比較する段階とを含むことを特徴とする請求項18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項20】
前記予め設定された出力レベルは、
65dB以上であることを特徴とする請求項18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項21】
前記増幅する段階は、
前記検出された撮影音の出力レベルが前記予め設定された基準レベルより小さい場合、前記出力された撮影音の出力レベルを前記予め設定された基準レベルまで増幅することを特徴とする請求項18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項22】
前記増幅された撮影音の出力レベルを使用するか否かを確認する段階と、
前記確認結果に基づいて前記増幅された撮影音の出力レベルを前記予め設定された撮影音の出力レベルとして決定する段階とをさらに含むことを特徴とする請求項18に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項23】
前記増幅された撮影音の出力レベルを使用しないと、撮影された被写体映像を保存せずに前記出力された撮影音の出力レベルを使用した撮影を終了することを特徴とする請求項22に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。
【請求項24】
前記増幅された撮影音の出力レベルを使用すると、撮影された被写体映像を保存せずに前記増幅された撮影音の出力レベルを前記予め設定された撮影音の出力レベルとして決定することを特徴とする請求項23に記載の移動通信端末機の撮影音認証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−87095(P2006−87095A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−261397(P2005−261397)
【出願日】平成17年9月8日(2005.9.8)
【出願人】(502032105)エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド (2,269)
【Fターム(参考)】