説明

穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置

【課題】閉鎖ソレノイドの可動部材を強制的に引く操作をするのではなく、簡単な構成で低コスト化が可能となる穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置を提供する。
【解決手段】係合アーム28を、固設した支軸によって回動自在に支持される支持部32と、アーム先端部にあって係止片27と係合する爪部33と、ソレノイドの可動部材と連結するリンク部34と、前記爪部33から延設されて、前記爪部33と係止片27との係止を手動で解除する手動閉鎖部35とを一体的に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、穀類自動計量機において、シャッタを緊急かつ一時的に閉鎖して異常時における穀粒の流出散乱防止のためのシャッタ手動閉鎖装置に関するもので、特に、簡単な構成で低コスト化が可能となるものである。
【背景技術】
【0002】
穀類自動計量器の供給シャッタとして、貯留タンク下部の供給口部に設けたシャッタと、該貯留タンクの下部側に取着せる支持体に上端部を枢着したシャッタアームと、計量秤の設定量の計量によりソレノイドを介して作動する往復動部材とから成り、該往復動部材を、シャッタアームに連結して該シャッタアームを上端部を支点にして退出させ、シャッタアームのシャッタ側との離脱・係合により前記供給口を全閉・一部開・全閉に切換える構成のものがある。この穀類自動計量機の供給シャッタにおいて、計量時以外にシャッタを全閉にする機構を付設し、計量作業後のネズミの侵入経路を防いだり、貯留タンク内等に引っ掛かって残留していたものが供給口から散乱することを防いだりする種々の手段が講じられている。
【0003】
特許文献1乃至8記載のものは、操作パネルに設ける電源スイッチと前記ソレノイドとを電気的に接続して電源スイッチの「OFF」操作によりソレノイドに通電し往復動部材を介してシャッタアームを退入させシャッタ側からの離脱によって供給口を全閉する構成にしたものである。これにより、計量時以外の作業終了時には確実に供給口を全閉することができるが、計量作業中に緊急に供給口を全閉する際は、いちいち電源スイッチの「OFF」操作をしてソレノイドに通電しなければならず、手動により簡単な操作で素早く供給口を全閉する機構が望まれていた。
【0004】
特許文献9及び10に記載の穀類自動計量機は、計量作業中であっても緊急に、かつ、簡単な操作で供給口を全閉する機構として、シャッタ閉鎖用の閉鎖ソレノイドに、手動操作レバーを設けた構成にしてある。このものは、前記手動操作レバーの一端を、前記閉鎖ソレノイドの支持体に固設した軸支部に回動自在に軸支させるとともに、前記手動操作レバーの中間部を、前記閉鎖ソレノイド後部に嵌挿したスプリングを介して該閉鎖ソレノイドの可動部材と係合させ、さらに、前記手動操作レバーの他端を長く張り出させる構成である。これにより、作業者が手で前記手動操作レバーを引く操作をするのみで、緊急かつ一時的にシャッタが閉じられて供給口を全閉にし、穀類の送出を止めることができるのである。
【0005】
しかしながら、上記手動操作レバーによるシャッタ閉鎖装置にあっては、手動操作レバーと、前記閉鎖ソレノイドの支持体に固設した軸支部と、前記閉鎖ソレノイド後部の可動部材に手動操作レバーを係合するための孔が別途必要となり、構成が複雑となり製造コスト高となる問題点があった。
【特許文献1】特開平11−278436号公報
【特許文献2】特開平11−278437号公報
【特許文献3】特開平11−278438号公報
【特許文献4】特開平11−287695号公報
【特許文献5】特許第3068584号公報
【特許文献6】特開2000−053101号公報
【特許文献7】特許第3142843号公報
【特許文献8】特開2003−205902号公報
【特許文献9】特許第3326711号公報
【特許文献10】特許第3368534号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題点にかんがみ、閉鎖ソレノイドの可動部材を強制的に引く操作をするのではなく、簡単な構成で低コスト化が可能となる穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため請求項1の発明は、貯留タンクの下部に穀類を穀物袋に充填するために設けられた供給口と、該供給口に枢着されるシャッタと、該シャッタを回動させて前記供給口を開位置で保持するために設けた開口保持機構とを備え、該開口保持機構は、前記シャッタの外縁に設けた係止片と、該係止片を係止する係合アームと、該係合アームを移動させて前記係止片の係止を解除させ、前記シャッタを閉鎖するソレノイドとから構成される穀類自動計量機において、前記係合アームは、固設した支軸によって回動自在に支持される支持部と、アーム先端部にあって前記係止片と係合する爪部と、前記ソレノイドの可動部材と連結するリンク部と、前記爪部から延設されて、該爪部と前記係止片との係止を手動で解除する手動閉鎖部とを一体的に形成する、という技術的手段を講じた。
【0008】
また、請求項2の発明は、前記手動閉鎖部を、前記支軸を中心にして前記爪部が描く円弧状軌跡Sに対し、前記係合アームとの成す角度がほぼ直角となる接線方向で、かつ、前記ソレノイド取付側に延設することを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項3の発明は、前記手動閉鎖部は、その先端部に円弧状の把手部を形成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1の発明によれば、計量作業中に緊急に供給口を閉鎖したい場合は、作業者が手動閉鎖部を指で上方に軽く押す操作をすると、爪部と係止片との係止が解除される。これにより、直ちにシャッタが回動して供給口が閉鎖されることになる。つまり、係合アームに手動閉鎖部を一体的に設けるという簡単な構成でシャッタを手動で閉鎖することができる。このため、手動閉鎖機構の部品点数を少なくして低コスト化が可能となるという利点がある。
【0011】
請求項2の発明によれば、作業者が手動閉鎖部を指で上方に軽く押す操作をすると、係合アームは、支軸を中心とした円弧状軌跡Sに沿う回転力が発生し、これに伴ってソレノイドの可動部材が収縮する方向に移動され、わずかな力で爪部と係止片との係止が解除されることになる。係止片の係止が解除されると、直ちにシャッタが回動して供給口が閉鎖される。このとき、手動閉鎖部と係合アームとの成す角度を鋭角とすると、上方への押圧力が円弧状軌跡Sに沿う回転力に変換し難くなり、手動閉鎖部と係合アームとの成す角度が鈍角とすると、指掛りが悪くなり、上方への押圧力を作用させ難くなる。
【0012】
請求項3の発明によれば、指掛かりしやすく、確実に係止片と爪部との係止の解除操作をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は竪型穀類選別機を備えた穀類自動計量機の斜視図であり、図2は同正面図であり、図3は同左側面図である。
【0014】
図1乃至図3において、竪型穀類選別機を備えた穀類自動計量機1は、その筐体2内に、回転選別筒とそれに内装された回転螺旋体とで構成された選別部を有しており(図示せず)、回転螺旋体及び回転選別筒をギアモータにより同方向で、かつ、異速度で回転させて穀類を上送させながら整粒と未熟粒等とに選別するものである。選別率は回転螺旋体の回転数で制御したり、回転選別筒の目幅が異なるものを選択したりすることで調節されるものである。
【0015】
符号3は穀類の投入ホッパであり、符号4は穀類の投入の有無を確認するための穀類センサである。符号5は選別された穀粒を一時貯留するタンクであり、該タンク5の内部は漏斗部5a,5bに形成されており、その下部には穀粒を穀物袋12に供給するための供給口6が設けられる。該供給口6には、手動で開くことができる側面視が扇状の門形状のシャッタが備えられており、例えば、大投入用シャッタ7及び小投入シャッタ8の2段シャッタが枢着されている。該大投入用シャッタ7及び小投入用シャッタ8の頂部には、枢軸9が挿入されていて該枢軸9を中心に回動可能な構成になっている。符号10は前記小投入シャッタ7に固着されていて供給口6を手動で開口するための把手部であり、符号11は穀粒を穀物袋12に誘導するための供給樋である。
【0016】
符号13は前記大投入シャッタ7及び小投入シャッタ8の開口保持機構であって、大投入シャッタ7及び小投入シャッタ8に設けた係止片と、前記大投入シャッタ7及び小投入シャッタを開位置に保持するよう前記係止片を係止する係合アームと、前記係止片の係止を解除させるソレノイドとから構成される。
【0017】
符号14は残留米排出樋、符号15は筐体2に嵌装されるゴミ受け箱、符号16は移動用車輪、符号17は固定脚、符号18は計量器、符号19は計量器用固定脚、符号20は選別作業終了後の残留米排出用レバー、符号21はオーバフロー排出樋、符号22は計量用制御盤、符号23はギアモータの回転数制御盤、符号24は開口保持機構13を覆う安全カバー、符号38は屑粒排出樋である。
【0018】
図4は安全カバー24を取り外した状態の開口保持機構13の拡大説明図であり、図5は係合アームの拡大部品図である。これらを参照して開口保持機構13の構成を詳細に説明する(なお、図4には大投入用の開口保持機構13のみ表れているので、構成が同じ小投入用の開口保持機構13は符号(b)として略記する)。
【0019】
前記穀粒を一時貯留するタンク5の漏斗部5a,5b下部には、供給シュート5cが接続されており、該供給シュート5cに枢軸9を軸受するためのブラケット25が固設されている。そして、前記小投入シャッタ8よりも若干幅の狭い大投入シャッタ7を内側にして重ね、前記大投入シャッタ7及び小投入シャッタ8は前記枢軸9を介して前記供給口6と摺動自在に支持させる。また、前記大投入シャッタ7の上端部7aにレバー26を一体的に固設し、該レバーの先端に把手部10を設ける。そして、把手部10を持って下方へ回動操作をすると、大投入シャッタ7の後端縁7bが小投入シャッタ8の係合凸縁8aと当接するので、大投入シャッタ7とともに小投入シャッタ8が開口されることになる。
【0020】
大投入シャッタ7及び小投入シャッタ8の外縁には係止片27a,27bを設けるとともに、該係止片27a,27bを係合保持するための揺動自在の係合アーム28a,28bと、該係合アーム28a,28bを回動させて前記係止片27a,27bの係止を解除させるソレノイド29a,29bとを設ける。符号30は前記漏斗部5aに固設したソレノイド取付用ブラケットである。
【0021】
前記係合アーム28a,28bの構成を詳細に説明すると、該係合アーム28a,28bは、前記タンク5の漏斗部5aに固設した支軸31a,31bに支持される支持部32a,32bと、アーム先端部にあって前記係止片27a,27bと係合する爪部33a,33bと、アーム中間部にあるリンク部34a,34bと、前記爪部33a,33bから延設されて、前記爪部33a,33bと係止片27a,27bとの係止を手動で解除する手動閉鎖部35a,35bとを一体的に形成したものである。また、手動閉鎖部35a,35bは、前記支軸31a,31bを中心にして前記爪部33a,33bが描く円弧状軌跡Sに対し、前記係合アーム28a,28bとの成す角度がほぼ直角となる接線方向で、かつ、前記ソレノイド取付側に延設してある(図5参照)。なお、手動閉鎖部35a,35bと前記係合アーム28a,28bとの成す角度が鋭角になると、上方への押圧力が円弧状軌跡Sに沿う回転力に変換し難くなり、前記係合アーム28a,28bとの成す角度が鈍角になると、指掛りが悪くなり、上方への押圧力を作用させ難くなる。
【0022】
さらに、前記手動閉鎖部35a,35bは、その先端部を指掛かりのしやすいように、円弧状の把手部37a,37bが形成されている。また、手動閉鎖部35a,35bの長さは、安全カバー24から突出する長さであればよいが、取り扱いの等の観点で30〜50mmの範囲とするのがよい。
【0023】
前記ソレノイド取付用ブラケット30には、大投入用及び小投入用のソレノイド29a,29bが水平方向に設置されており、該ソレノイド29a,29bの可動部材36a,36bが前記リンク部34a,34bを介して前記係合アーム28a,28bと連結している。そして、ソレノイド29の後端には圧縮バネ39が設けられており、ソレノイド29の「OFF」時には圧縮バネ39の付勢力が作用して可動部材36が伸長し、「ON」時には可動部材36が収縮する。可動部材36aが収縮すると、大投入用シャッタ7の係止片27aの係止が解除され、次いで、可動部材36bが収縮すると、小投入用シャッタ8の係止片27bの係止が解除されることになる。
【0024】
次に、上記構成における具体的な作動について説明する。あらかじめ、被選別穀類に適した回転選別筒を装着し、計量用制御盤22により電源を「ON」してギアモータを起動させ、例えば、もみすり機の玄米排出管(図示せず)から玄米を投入ホッパ3に投入すると、玄米は回転螺旋体によって順次上送されながら回転選別筒により整粒と未熟粒等とに選別される。回転選別筒の網目から漏出せず、回転螺旋体によって上端に至った整粒は掻出羽根によってタンク5内に投入される一方、回転選別筒の網目から漏出した未熟粒等はスクリューコンベアなどによって揚送されて屑粒排出樋38から機外に取り出される。
【0025】
タンク5内に一時貯留された整粒は、次に計量・袋詰め作業がなされる。まず、作業者が把手部10を持って下方へ回動操作すると、大投入シャッタ7の後端縁7bが小投入シャッタ8の係合凸縁8aと当接し、大投入シャッタ7とともに小投入シャッタ8が開口され、整粒が供給口6から落下し、計量器18上に載置した穀物袋12内に投入される。計量用制御盤22には、あらかじめ計量設定値が設定されており、計量器18からの計量信号が計量設定値に近づくと(例えば、計量設定値より1.5kg手前)、まず、ソレノイド29aの作動により可動部材36aを収縮して、大投入用シャッタ7の係止片27aの係止が解除され、大投入用シャッタ7が自重により回動して供給口6が閉鎖され、小投入による投入が継続される。そして、計量器18からの計量信号が計量設定値になると、ソレノイド29bの作動により可動部材36bを収縮して、小投入用シャッタ8の係止片27bの係止が解除され、小投入用シャッタ8が自重により回動して供給口6が完全に閉鎖され、一袋分の計量・袋詰が終わる。
【0026】
ところで、計量中に計量器18上に穀物袋12以外のものが載ったり、専用の袋立器を使用しなかったことに気づいたり、計量設定値が正しくセットされていないことに気づいたときなど、計量作業中であっても緊急に供給口6を閉鎖し、計量作業を中断したい場合がある。その際、本穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置によれば、緊急、かつ、簡単な操作で供給口6を全閉することができる。すなわち、開口保持機構13を覆う安全カバー24から突出した手動閉鎖部35a,35b(図3及び図4参照)を作業者が指で上方に軽く押す操作をすると(図3の太字矢印を参照)、係合アーム28a,28bは、支軸31a,31bを中心とした円弧状軌跡Sに沿う回転力が発生し、これに伴って可動部材36a,36bが収縮する方向に移動され、わずかな力で爪部33a,33bと係止片27a,27bとの係止が解除される。係止片27a,27bの係止が解除されると、直ちにシャッタ7及び8が回動して供給口6が閉鎖されることになる。
【0027】
また、手動閉鎖部35a,35bはその先端部が円弧状の把手部37a,37bに形成されており、指掛かりしやすく、確実に係止片27a,27bの係止の解除操作をすることができる。なお、開口保持機構13は安全カバー24により覆われており、シャッタ閉鎖時に作業者が誤って指を挟めてしまう虞がなくなり、安全性が向上する。
【0028】
そして、もみすり機からの玄米の供給が止まると、投入ホッパ3に設けた穀類センサ4が玄米の「無」を検知するとともに、計量用制御盤22において「作業終了」と判断し、ギアモータを高速回転にする制御を行う。これにより、回転螺旋体及び回転選別筒が高速回転され、回転螺旋体と回転選別筒との間に滞留していた残留米が強制的にタンク5内に送られるようになる。
【0029】
また、作業終了に伴い、残留米排出用レバー20を上下に摺動させると、回転螺旋体及び回転選別筒の底部に滞留した残留米が残留米排出樋14から機外に取り出される。
【0030】
以上のように、本発明に係る穀類自動計量機によれば、前記係合アーム28は、固設した支軸31によって回動自在に支持される支持部32と、アーム先端部にあって前記係止片27と係合する爪部33と、前記ソレノイド29の可動部材36と連結するリンク部34と、前記爪部33から延設されて、前記爪部33と係止片27との係止を手動で解除する手動閉鎖部35とを一体的に形成したものであるから、作業者が手動閉鎖部35を指で上方に軽く押す操作をすると、爪部33と係止片27との係止が解除され、直ちにシャッタが回動して供給口が閉鎖されることになる。つまり、係合アーム28に手動閉鎖部35を一体的に設けるという簡単な構成でシャッタを手動で閉鎖することができる。このため、手動閉鎖機構の部品点数を少なくして低コスト化が可能となるという利点がある。
【0031】
また、前記手動閉鎖部35は、前記支軸31を中心にして前記爪部33が描く円弧状軌跡Sに対し、前記係合アーム28との成す角度がほぼ直角となる接線方向で、かつ、前記ソレノイド29取付側に延設しているので、作業者が手動閉鎖部35を指で上方に軽く押す操作をすると、係合アーム28には、支軸31を中心とした円弧状軌跡Sに沿う回転力が発生し、これに伴って可動部材36が収縮する方向に移動されるので、わずかな力で爪部33と係止片27との係止が解除され、直ちにシャッタが回動して供給口6が閉鎖されることになる。
【0032】
また、手動閉鎖部35はその先端部を指掛かりのしやすいよう、円弧状把手部37に形成するとよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、流下式の竪型穀類選別機付き穀類自動計量機、選別機のないタンク部のみを備えた穀類自動計量機など、門形状のシャッタを有する計量装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】竪型穀類選別機を備えた穀類自動計量機の斜視図である。
【図2】同正面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】安全カバーを取り外した状態の開口保持機構の拡大説明図である。
【図5】係合アームの拡大部品図である。
【符号の説明】
【0035】
1 穀類自動計量機
2 筐体
3 投入ホッパ
4 穀類センサ
5 タンク
6 供給口
7 大投入用シャッタ
8 小投入シャッタ
9 枢軸
10 把手部
11 供給樋
12 穀物袋
13 開口保持機構
14 残留米排出樋
15 ゴミ受け箱
16 移動用車輪
17 固定脚
18 計量器
19 計量器用固定脚
20 残留米排出用レバー
21 オーバフロー排出樋
22 計量用制御盤
23 回転数制御盤
24 安全カバー
25 ブラケット
26 レバー
27 係止片
28 係合アーム
29 ソレノイド
30 ソレノイド取付用ブラケット
31 支軸
32 支持部
33 爪部
34 リンク部
35 手動閉鎖部
36 可動部材
37 円弧状把手部
38 屑粒排出樋
39 圧縮バネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貯留タンクの下部に穀類を穀物袋に充填するために設けられた供給口と、該供給口に枢着されるシャッタと、該シャッタを回動させて前記供給口を開位置で保持するために設けた開口保持機構とを備え、該開口保持機構は、前記シャッタの外縁に設けた係止片と、該係止片を係止する係合アームと、該係合アームを移動させて前記係止片の係止を解除させ、前記シャッタを閉鎖するソレノイドとから構成される穀類自動計量機において、
前記係合アームは、固設した支軸によって回動自在に支持される支持部と、アーム先端部にあって前記係止片と係合する爪部と、前記ソレノイドの可動部材と連結するリンク部と、前記爪部から延設されて、該爪部と前記係止片との係止を手動で解除する手動閉鎖部とを一体的に形成したことを特徴とする穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置。
【請求項2】
前記手動閉鎖部は、前記支軸を中心にして前記爪部が描く円弧状軌跡Sに対し、前記係合アームとの成す角度がほぼ直角となる接線方向で、かつ、前記ソレノイド取付側に延設してなる請求項1記載の穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置。
【請求項3】
前記手動閉鎖部は、その先端部に円弧状の把手部を形成してなる請求項1又は2記載の穀類自動計量機におけるシャッタ手動閉鎖装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−10463(P2007−10463A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−191164(P2005−191164)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(000001812)株式会社サタケ (223)
【Fターム(参考)】