説明

穴検査装置

【課題】穴検査装置において、検査作業の作業性の向上を可能とする。
【解決手段】直交するX方向及びY方向に沿って検査ヘッド105を移動自在に支持し、この検査ヘッド105に対して測定ヘッド125,126をX方向及びY方向に直交するZ方向に沿って移動自在に支持し、この測定ヘッド125,126に複数の第1測定子127と複数の第2測定子128とを並んで並設し、Z方向に対して後退可能であると共に前進した位置に保持可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力プラントに熱交換器として使用される蒸気発生器にて、伝熱管を支持するために管支持板などに形成された穴の寸法を検査する穴検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)では、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電するものである。そして、この加圧水型原子炉は、高温高圧の一次冷却水の熱を蒸気発生器により二次冷却水に伝え、二次冷却水で水蒸気を発生させるものである。この蒸気発生器は、多数の細い伝熱管の内側を一次冷却水が流れ、外側を流れる二次冷却水に熱を伝えて水蒸気を生成し、この水蒸気によりタービンを回して発電している。
【0003】
この蒸気発生器において、中空密閉形状をなす胴部内に、その内壁面と所定間隔をもって管群外筒が配設され、この管群外筒内に逆U字形状をなす複数の伝熱管が配設され、各伝熱管の端部が管板に支持され、胴部の下端部に一次冷却水の入口側水室鏡及び出口側水室鏡が形成されている。また、胴部内に、管群外筒の上方に位置して二次冷却水の入口部が設けられると共に、気水分離器と湿分分離器が上下に並んで配設され、その上方に蒸気出口が設けられている。
【0004】
従って、冷却水配管より入口側水室鏡を通して複数の伝熱管に一次冷却水が供給される一方、入口部からこの胴部内に二次冷却水が供給される。すると、複数の伝熱管内を流れる一次冷却水(熱水)と胴部内を循環する二次冷却水(冷水)との間で熱交換を行われることで、二次冷却水が熱を吸収して水蒸気が生成される。そして、生成された蒸気が気水分離器により水分が除去され、湿分分離器により湿分が除去された蒸気が蒸気出口から排出される一方、熱交換を終了した一次冷却水が出口側水室鏡から排出される。
【0005】
このような蒸気発生器では、胴部内に設けられた多数の伝熱管は、複数の管支持板により支持されている。この管支持板は、多数形成された穴に伝熱管が挿入されることで、多数の伝熱管が振動しないように支持されている。この場合、管支持板の穴は、所定の加工装置により切削加工がなされて形成されるが、その後、その穴の位置や内径寸法などが適正かどうかを検査する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平09−318307号公報
【特許文献2】特開平08−155794号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
管支持板に形成された穴の内径検査を行う場合、従来、作業者がゲージを用いて検査を行っていたが、1つの管支持板には多数の穴が形成されていることから、作業性が良くないという問題がある。また、上述した特許文献1の内径変位測定装置では、伝熱管内にガイドホルダを挿入し、センサホルダの移動量に応じて内径の変位を測定している。特許文献2の内径非接触測定装置では、測定ヘッドにプローブとして、エアマイクロメータまたは静電圧計を装備し、エアマイクロメータが穴内にエアを吹き出し、このエアの流量に基づいて穴の内径寸法が所定の寸法範囲内であるかどうかを検査している。いずれの場合であっても、多数の穴を検査するには、長時間を有してしまい、作業性が良くないという問題がある。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決するものであり、検査作業の作業性の向上を可能とする穴検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するための本発明の穴検査装置は、交差する2つの方向に移動自在に支持される移動体と、該移動体に対して該移動体の移動方向に交差する方向に移動自在に支持される測定ヘッドと、前記移動体に対して前記測定ヘッドを移動可能な測定ヘッド移動装置と、前記測定ヘッドに対して該測定ヘッドの移動方向と同じ方向に移動自在に支持される複数の測定子と、該測定子を後退可能であると共に前進した前進位置に保持可能な測定子保持機構と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
従って、測定ヘッドと共に複数の測定子を被検査部材に接近させると、測定子が前進位置のままで穴に挿入されたり、測定子が穴の周囲に当接してこの穴に挿入されずに後退したりすることで、この穴の良否を判定することができ、しかも、同時に複数の穴の検査を行うことができ、検査時間の短縮や作業者の負担を軽減して検査作業の作業性を向上することができる。
【0011】
本発明の穴検査装置では、前記測定子は、前記測定ヘッド移動装置により前記測定ヘッドが前進することで被検査部材の穴に挿入した第1測定位置に移動可能であると共に、被検査物に当接して後退した第2測定位置に移動可能であることを特徴としている。
【0012】
従って、測定子が穴に挿入した第1測定位置と、測定子が穴の周囲に当接してこの穴に挿入されずに後退した第2測定位置とを検出することで、この穴の良否を適正に判定することができる。
【0013】
本発明の穴検査装置では、前記測定子は、被検査部材に形成された穴が最小公差よりも大きいときに挿入可能な第1測定子と、被検査部材に形成された穴が最大公差よりも小さいときに挿入不能な第2測定子とを有することを特徴としている。
【0014】
従って、第1測定子が最小公差よりも大きい穴に挿入可能されたとき、且つ、第2測定子が最大公差よりも小さい穴に挿入されないときに、この穴を良好であると判定することができる。
【0015】
本発明の穴検査装置では、前記第1測定子と前記第2測定子とは、所定の間隔をもって近接され、且つ、それぞれ前記移動体の移動方向に沿って等間隔で複数配列されることを特徴としている。
【0016】
従って、第1測定子と第2測定子とを並んで複数配列することで、同時に複数の穴の検査を行うことができると共に、連続して同じ穴の検査を行うことができ、検査作業効率を向上することができる。
【0017】
本発明の穴検査装置では、前記測定ヘッドに対する前記測定子の移動位置を検出する位置検出器と、該位置検出器の検出結果に基づいて被検査部材の穴の良否を判定する判定装置を設けることを特徴としている。
【0018】
従って、測定子の移動位置に基づいて被検査部材の穴の良否を判定することで、簡単な構成で適正な穴の良否判定を行うことができる。
【0019】
本発明の穴検査装置では、前記移動体を移動する移動体移動装置と、該移動体の移動位置を検出する位置検出器と、該位置検出器の検出結果に基づいて前記移動体移動装置を制御する制御装置を設け、該制御装置は、前記移動体を前記測定子の配列方向に沿って該測定子の数に対応する距離を1単位として1単位ごとに移動すると共に、配列方向の端部にある前記測定子が被検査部材の端部に形成された穴に対向するように移動することを特徴としている。
【0020】
従って、被検査部材における1列の穴の数が、測定ヘッドに配列された測定子の数と同数または倍数でないとき、端部の測定子が被検査部材の端部の穴に対向するように移動して検査を行うことで、被検査部材における1列の穴の数に拘わらず容易に穴の全数検査を行うことができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明の穴検査装置によれば、該移動体に測定ヘッドを移動自在に支持し、この測定ヘッドに複数の測定子を後退可能であると共に前進した前進位置に保持可能とするので、複数の測定子により穴検査を効率的に行うことで、検査作業の作業性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係る穴検査装置を表す平面図である。
【図2】図2は、本実施例の穴検査装置を表す正面図である。
【図3】図3は、本実施例の穴検査装置における検査ヘッドを表す正面図である。
【図4】図4は、穴検査装置における検査ヘッドの左側面図である。
【図5】図5は、検査ヘッドにおける測定子を表す正面図である。
【図6−1】図6−1は、本実施例の穴検査装置における第1検査子による検査方法を表す概略図である。
【図6−2】図6−2は、本実施例の穴検査装置における第2検査子による検査方法を表す概略図である。
【図7】図7は、本実施例の穴検査装置による検査ヘッドの移動方法を表す概略図である。
【図8】図8は、本実施例の蒸気発生器が適用された原子力発電プラントの概略構成図である。
【図9】図9は、本実施例の蒸気発生器を表す概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に添付図面を参照して、本発明に穴検査装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。
【実施例】
【0024】
図1は、本発明の一実施例に係る穴検査装置を表す平面図、図2は、本実施例の穴検査装置を表す正面図、図3は、本実施例の穴検査装置における検査ヘッドを表す正面図、図4は、穴検査装置における検査ヘッドの左側面図、図5は、検査ヘッドにおける測定子を表す正面図、図6は、本実施例の穴検査装置による検査方法を表す概略図、図7は、本実施例の穴検査装置による検査ヘッドの移動方法を表す概略図、図8は、本実施例の蒸気発生器が適用された原子力発電プラントの概略構成図、図9は、本実施例の蒸気発生器を表す概略構成図である。
【0025】
本実施例の原子炉は、軽水を原子炉冷却材及び中性子減速材として使用し、炉心全体にわたって沸騰しない高温高圧水とし、この高温高圧水を蒸気発生器に送って熱交換により蒸気を発生させ、この蒸気をタービン発電機へ送って発電する加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)である。
【0026】
本実施例の加圧水型原子炉を有する原子力発電プラントにおいて、図8に示すように、原子炉格納容器11内には、加圧水型原子炉12及び蒸気発生器13が格納されており、この加圧水型原子炉12と蒸気発生器13とは冷却水配管14,15を介して連結されており、冷却水配管14に加圧器16が設けられ、冷却水配管15に冷却水ポンプ15aが設けられている。この場合、減速材及び一次冷却水(冷却材)として軽水を用い、炉心部における一次冷却水の沸騰を抑制するために、一次冷却系統は加圧器16により150〜160気圧程度の高圧状態を維持するように制御している。従って、加圧水型原子炉12にて、燃料(原子燃料)として低濃縮ウランまたはMOXにより一次冷却水として軽水が加熱され、高温の一次冷却水が加圧器16により所定の高圧に維持した状態で冷却水配管14を通して蒸気発生器13に送られる。この蒸気発生器13では、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。
【0027】
蒸気発生器13は、蒸気タービン17と冷却水配管18を介して連結されており、この蒸気タービン17は高圧タービン19及び低圧タービン20を有すると共に、発電機21が接続されている。また、高圧タービン19と低圧タービン20との間には、湿分分離加熱器22が設けられており、冷却水配管18から分岐した冷却水分岐配管23が湿分分離加熱器22に連結される一方、高圧タービン19と湿分分離加熱器22は低温再熱管24により連結され、湿分分離加熱器22と低圧タービン20は高温再熱管25により連結されている。
【0028】
更に、蒸気タービン17の低圧タービン20は、復水器26を有しており、この復水器26には冷却水(例えば、海水)を給排する取水管27及び排水管28が連結されている。この取水管27は、循環水ポンプ29を有し、排水管28と共に他端部が海中に配置されている。そして、この復水器26は、冷却水配管30を介して脱気器31に連結されており、この冷却水配管30に復水ポンプ32及び低圧給水加熱器33が設けられている。また、脱気器31は、冷却水配管34を介して蒸気発生器13に連結されており、この冷却水配管34には給水ポンプ35及び高圧給水加熱器36が設けられている。
【0029】
従って、蒸気発生器13にて、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行って生成された蒸気は、冷却水配管18を通して蒸気タービン17(高圧タービン19から低圧タービン20)に送られ、この蒸気により蒸気タービン17を駆動して発電機21により発電を行う。このとき、蒸気発生器13からの蒸気は、高圧タービン19を駆動した後、湿分分離加熱器22で蒸気に含まれる湿分が除去されると共に加熱されてから低圧タービン20を駆動する。そして、蒸気タービン17を駆動した蒸気は、復水器26で海水を用いて冷却されて復水となり、低圧給水加熱器33で、例えば、低圧タービン20から抽気した低圧蒸気により加熱され、脱気器31で溶存酸素や不凝結ガス(アンモニアガス)などの不純物が除去された後、高圧給水加熱器36で、例えば、高圧タービン19から抽気した高圧蒸気により加熱された後、蒸気発生器13に戻される。
【0030】
このように構成された原子力発電プラントに適用される蒸気発生器13において、図9に示すように、胴部41は、密閉された中空円筒形状をなし、上部に対して下部が若干小径となっている。この胴部41は、上部胴42と下部胴43とが溶接により接合されて構成されている。この胴部41における下部胴43内には、この下部胴43の内壁面と所定間隔をもって円筒形状をなす管群外筒44が配設され、下端部が管板45の近傍まで延設されている。
【0031】
管群外筒44内は、内部に所定の高さ位置に対応して複数の管支持板46が配設されており、管板45から上方に延設された複数のステーロッド47により支持されている。そして、この管群外筒44は、内部に逆U字形状をなす複数の伝熱管48からなる伝熱管群49が配設されており、各伝熱管48の端部は管板45に拡管して支持されると共に、中間部が複数の管支持板46により支持されている。この場合、管支持板46は、多数の貫通穴(図示略)が形成されており、各伝熱管48がこの貫通穴内に挿通して支持されている。
【0032】
下部胴43は、下端部に水室鏡50が固定されており、内部が隔壁51により入室52及び出室53により区画されると共に、入口ノズル54及び出口ノズル55が形成され、各伝熱管48の一端部が入室52に連通し、他端部が出室53に連通している。なお、この入口ノズル54には上述した冷却水配管14が連結される一方、出口ノズル55には冷却水配管15が連結されている。
【0033】
上部胴42は、内部に給水を蒸気と熱水とに分離する気水分離器56と、この分離された蒸気の湿分を除去して乾き蒸気に近い状態とする湿分分離器57が設けられている。また、上部胴42は、伝熱管群49と気水分離器56との間に、胴部41内に二次冷却水の給水を行う給水管58が挿入される一方、天井部には蒸気出口59が形成されている。そして、胴部41は、給水管58からこの胴部41内に給水された二次冷却水を、胴部41と管群外筒44との間を流下して管板45にて上方に循環し、伝熱管群49内を上昇するときに各伝熱管48内を流れる熱水(一次冷却水)との間で熱交換を行う給水路60が設けられている。なお、給水管58には上述した冷却水配管34が連結される一方、蒸気出口59には冷却水配管18が連結されている。
【0034】
従って、加圧水型原子炉12で加熱された一次冷却水が冷却水配管14を通して蒸気発生器13の入室52に送られ、多数の伝熱管48内を通って循環して出室53に至る。一方、復水器19で冷却された二次冷却水が冷却水配管21を通して蒸気発生器13の給水管58に送られ、胴部41内の給水路60を通って伝熱管48内を流れる熱水(一次冷却水)と熱交換を行う。即ち、胴部41内で、高圧高温の一次冷却水と二次冷却水との間で熱交換が行われ、冷やされた一次冷却水は出室53から冷却水配管15を通して加圧水型原子炉12に戻される。一方、高圧高温の一次冷却水と熱交換を行った二次冷却水は、胴部41内を上昇し、気水分離器56で蒸気と熱水とに分離され、湿分分離器57でこの蒸気の湿分を除去してから、冷却水配管18を通して蒸気タービン17に送られる。
【0035】
このように構成された蒸気発生器13にて、胴部41は、内部に管支持板46が所定間隔で複数配設されると共に、下部に管板45が設けられており、伝熱管群49を構成する複数の伝熱管48が、各管支持板46及び管板45に形成された貫通穴に貫通して支持されている。この貫通穴は、円形ではなく、円形の周囲に1つ以上の切欠を有する形状(例えば、切欠が3つのときには、三つ葉形状)をなしている。即ち、この管支持板46の貫通穴は、伝熱管48が嵌合してこれを支持するだけでなく、発生した蒸気を管支持板46より上方に移行させる必要がある。
【0036】
本実施例の穴検査装置は、管支持板46に形成された多数の貫通穴を検査するものであり、具体的には、管支持板46の各貫通穴の内径が設定公差内に入っているかどうかを判定するものである。ここで、貫通穴は、前述したように、円形ではないことから、以下で説明する貫通穴の内径とは、貫通した伝熱管48の外径を支持する箇所の内側の径である。
【0037】
本実施例にて、図1及び図2に示すように、穴検査装置100において、所定の位置に適正な大きさの支持台101が設置され、この支持台101上に、左右一対の第1走行レール102が設置されている。第2走行レール103は、左右の第1走行レール102に掛け渡されるように配置され、各端部がそれぞれ脚部104を介して第1走行レール102に移動自在に支持されている。そして、検査ヘッド105は、この第2走行レール103に吊り下げ支持されて移動自在となっている。この場合、第2走行レール103は、各脚部104に図示しない駆動装置を収容しており、第1走行レール102に対して移動可能となっている。
【0038】
この場合、左右一対の第1走行レール102は、X方向に沿って配置され、第2走行レール103は、X方向に対して水平方向に直交(交差)するY方向に沿って配置されており、検査ヘッド105は、交差する2つのX方向、Y方向に移動自在に支持されることとなる。
【0039】
また、検査台106は、左右の第1走行レール102の間にて、支持台101上に設置されている。この検査台106は、円盤形状をなす管支持板(被検査部材)46を載置可能な4つの支持ブロック107と、管支持板(被検査部材)46の外周部を係止可能な2つの係止ブロック108が設けられている。
【0040】
検査ヘッド105において、図3乃至図5に示すように、箱型形状をなす移動ブロック(移動体)111は、第2走行レール103の下方に配置され、移動方向における左右の両側に、複数のL字形状をなすブラケット112を介して支持ローラ113がそれぞれ装着されている。この各支持ローラ113は、第2走行レール103の両側に形成されたレール部103aに嵌合し、且つ、転動自在となっている。なお、図4では、ブラケット112及び支持ローラ113を一方側のみ表している。
【0041】
また、移動ブロック111は、側方に駆動モータ114を有する駆動装置115が装着されており、駆動モータ114により駆動回転するピニオンギア116が第2走行レール103の側部に固定されたラックギア117に噛み合っている。従って、駆動装置115より移動ブロック111が第2走行レール103の長手方向(Y方向)に沿って移動することができる。なお、移動ブロック111は、上部に位置センサ(位置検出器)118が設けられており、この位置センサ118は、第2走行レール103の下部に固定された検出片103bを検出することで、移動ブロック111の移動位置を検出しており、制御装置119は、この検出結果に基づいて駆動装置115を制御している。
【0042】
移動ブロック111は、下方に2種類のエアシリンダ(測定ヘッド移動装置)121,122が移動ブロック111の移動方向に複数(本実施例では、4個)が2列となって配列されており、基端部(上端部)が移動ブロック111の下部に固定されている。即ち、第1エアシリンダ121は、図3にて前列(図4にて右列)に位置し、移動ブロック111の移動方向に沿って設けられている。一方、第2エアシリンダ122は、図3にて後列(図4にて左列)に位置し、移動ブロック111の移動方向に沿って設けられている。この各エアシリンダ121,122は、それぞれが対向した位置に配置されている。
【0043】
各エアシリンダ121,122は、下方に向って伸張(上下に伸縮)可能な駆動ロッド123,124を有しており、各駆動ロッド123,124の先端部に測定ヘッド125,126が連結されている。従って、各エアシリンダ121,122により駆動ロッド123,124を伸縮することで、各測定ヘッド125,126を上下方向、つまり、移動ブロック111の移動方向(X方向、Y方向)に交差するZ方向に移動可能となっている。
【0044】
第1測定ヘッド125は、移動ブロック111の長手方向に沿って複数(本実施例では、20個)の第1測定子127が直線状に等間隔で配列されている。一方、第2測定ヘッド126は、移動ブロック111の長手方向に沿って複数(本実施例では、20個)の第2測定子128が直線状に等間隔で配列されている。各測定ヘッド125,126は、それぞれが対向した位置に配置されている。各測定子127,128は、外周面が球面形状をなす球ゲージである。
【0045】
そして、第1測定子127において、測定子本体131は、棒状をなし、第1測定ヘッド125に形成された支持孔125aに嵌合し、長手方向、つまり、第1測定ヘッド125と同じZ方向に沿って移動自在となっている。この測定子本体131は、第1測定ヘッド125より上方に突出した基端部(上端部)に係止ブロック132が固定される一方、第1測定ヘッド125より下方に突出した先端部側に支持フランジ133が固定され、測定子本体131の周囲であって第1測定ヘッド125と支持フランジ133との間に圧縮コイルばね134が介装されている。また、測定子本体131は、先端の球面支持部131aに検査体135が球面支持、つまり、三次元方向に移動自在に装着されており、測定子本体131における支持フランジ133により下方に固定された支持フランジ136との間に圧縮コイルばね137が介装されている。
【0046】
この場合、係止ブロック132や圧縮コイルばね134などにより、本発明の測定子保持機構が構成されている。
【0047】
従って、第1測定子127は、圧縮コイルばね134の付勢力により下方に付勢され、係止ブロック132が第1測定ヘッド125の上面に当接した前進位置に位置決め支持されている。この第1測定子127は、図6−1に示すように、検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入可能であるが、図6−2に示すように、検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入不能であるときには、第1測定子127が圧縮コイルばね134の付勢力に抗して上方の後退位置に移動可能となっている。また、この検査体135は、球面支持され、且つ、圧縮コイルばね137により所定の測定位置に付勢支持されており、この検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入するとき、X−Y平面内で移動して各種の誤差を吸収することができる。
【0048】
一方、第2測定子128は、第1測定子127とほぼ同様の構成となっていることから、詳細な説明は省略する。ただし、第1測定子127と第2測定子128は、検査体135,138の外径寸法が相違している。即ち、管支持板46に形成された各貫通穴46aは、設計時に寸法公差が設定されており、この寸法公差は、規定の設計値に対して最小公差と最大公差が設定されている。そのため、第1測定子127にて、検査体135の外径寸法は、管支持板46の貫通穴46aの内径が最小公差よりも大きい、つまり、設計値から最小公差を減算した数値よりも大きい内径のときに挿入可能な寸法となっている。一方、第2測定子128にて、検査体138の外径寸法は、管支持板46の貫通穴46aの内径が最大公差よりも小さい、つまり、設計値から最大公差を加算した数値よりも小さい内径のときに挿入不能な寸法となっている。
【0049】
つまり、第1測定子127の検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入でき、且つ、第2測定子128の検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入できないと、管支持板46の貫通穴46aが設計値に対する寸法公差内にあるとして良品と判定する。一方、第1測定子127の検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入できなかったり、または、第2測定子128の検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入できてしまったりすると、管支持板46の貫通穴46aが設計値に対する寸法公差内にないとして不良品と判定する。
【0050】
そのため、第1測定ヘッド125は、第1測定子127の上端部に形成された検出フランジ141を検出する2つの位置センサ(位置検出器)142,143が設けられている。第1位置センサ142は、第1測定子127が前進位置にあるときの検出フランジ141を検出し、第2位置センサ143は、第1測定子127が後退位置にあるときの検出フランジ141を検出する。同様に、第2測定ヘッド126は、第2測定子128の上端部に形成された検出フランジ144を検出する2つの位置センサ(位置検出器)145,146が設けられている。第1位置センサ145は、第2測定子128が前進位置にあるときの検出フランジ144を検出し、第2位置センサ146は、第2測定子128が後退位置にあるときの検出フランジ144を検出する。
【0051】
従って、制御装置(判定装置)119は、各位置センサ142,143,145,146の検出結果に基づいて管支持板46の貫通穴46aの良否を判定する。具体的に説明すると、図6−1に示すように、第1測定ヘッド125において、第1エアシリンダ121により第1測定ヘッド125が下降(前進)し、第1測定子127も同様に下降(前進)するとき、検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入すると、第1測定子127が第1測定位置に移動することとなる。この場合、第1位置センサ142は検出フランジ141を検出するが、第2位置センサ143は検出フランジ141を検出しないことから、制御装置119は、第1測定子127が第1測定位置に移動したことを検出する。一方、図6−2に示すように、同様にして、第1測定子127が下降(前進)し、検査体135が管支持板46の貫通穴46aに挿入できないと、第1測定子127が後退して第2測定位置に移動することとなる。この場合、第1位置センサ142は検出フランジ141を検出しないが、第2位置センサ143は検出フランジ141を検出することから、制御装置119は、第1測定子127が第2測定位置に移動したことを検出する。
【0052】
また、図6−1に示すように、第2測定ヘッド126において、第2エアシリンダ122により第2測定ヘッド126が下降(前進)し、第2測定子128も同様に下降(前進)するとき、検査体138が管支持板46の貫通穴46aに挿入すると、第2測定子128が第1測定位置に移動することとなる。この場合、第1位置センサ145は検出フランジ144を検出するが、第2位置センサ146は検出フランジ144を検出しないことから、制御装置119は、第2測定子128が第1測定位置に移動したことを検出する。一方、図6−2に示すように、同様にして、第2測定子128が下降(前進)し、検査体138が管支持板46の貫通穴46aに挿入できないと、第2測定子128が後退して第2測定位置に移動することとなる。この場合、第1位置センサ145は検出フランジ144を検出しないが、第2位置センサ146は検出フランジ144を検出することから、制御装置119は、第2測定子128が第2測定位置に移動したことを検出する。
【0053】
制御装置119は、第1測定子127が第1測定位置に移動したことを検出し、且つ、第2測定子128が第2測定位置に移動したことを検出すると、管支持板46の貫通穴46aが寸法公差内にあるとして、良品と判定する。一方、制御装置119は、第1測定子127が第2測定位置に移動したことを検出したり、または、第2測定子128が第1測定位置に移動したことを検出したりすると、管支持板46の貫通穴46aが寸法公差内にないとして、不良品と判定する。
【0054】
ここで、上述した本実施例の穴検査装置100による管支持板46の貫通穴46aの検査方法について説明する。
【0055】
管支持板46は、円盤形状をなし、複数の貫通穴46aが直線上に所定間隔で形成されていると共に、所定の間隔で複数列形成されている。穴検査装置100は、所定の列の貫通穴46aに対して検査を行う。この場合、図7に示すように、複数の貫通穴46aの列に対して、まず、一端部側(図7にて左側)から他端部側(図7にて右側)に向けて検査を行っていく。
【0056】
即ち、穴検査装置100の検査ヘッド105は、各測定ヘッド125,126がそれぞれ20個ずつの測定子127,128を有していることから、管支持板46に形成された1列の貫通穴46aに対して、一端部側(図7にて左側)から20個の貫通穴46aに対して検査を行う。そのため、制御装置119は、まず、各20個の測定子127,128のうちの一端部の測定子127,128が、所定の列の複数の貫通穴46aのうちの配列方向の一端部にある貫通穴46aに対向するように、検査ヘッド105を移動して各測定ヘッド125A,126Aの位置に位置させる。このとき、制御装置119は、20個の第1測定子127を各貫通穴46aに対向させ、上述したように、第1測定ヘッド125Aを下降して検査を行った後、20個の第2測定子128を各貫通穴46aに対向させ、上述したように、第2測定ヘッド126Aを下降して検査を行う。
【0057】
1回目の検査が終了したら、次に、各測定子127,128の配列方向に沿ってこの測定子127,128の数(本実施例では、20個)に対応する距離を1単位とし、制御装置119は、検査ヘッド105をこの1単位に対応する距離だけ移動する。すると、各測定ヘッド125,126の測定子127,128は、検査が終了した貫通穴46aを通過し、検査が終了していない貫通穴46aに対応した位置に移動することとなる。そして、この位置で、前述と同様に、検査を行う。このように制御装置119は、測定子127,128の数に対応する距離を1単位とし、検査ヘッド105をこの1単位ごとの距離だけ随時移動して検査を行う。
【0058】
そして、最後に、測定ヘッド125B,126Bの位置で貫通穴46aの検査が終了すると、検査していない貫通穴46aの数は、6個となる。この場合、制御装置119が、測定子127,128の数に対応する距離を1単位として移動すると、測定子127,128が貫通穴46aと対向しない位置まで移動してしまう。そのため、この場合、制御装置119は、各20個の測定子127,128のうちの他端部の測定子127,128が、配列方向の他端部にある貫通穴46aに対向するように、検査ヘッド105を移動して各測定ヘッド125C,126Cの位置に位置させる。即ち、一部の測定子127,128が既に検査済の貫通穴46aと対向させることで、一部の測定子127,128が貫通穴46aと対向しない位置まで移動しないようにする。この位置で、前述と同様に、検査を行うと、一部の貫通穴46aに対して2度の検査を行うこととなる。この場合、重複して検査した貫通穴46aの検査結果については、採用しないようにしてもよい。
【0059】
このようにして所定の列の全ての貫通穴46aに対して検査が終了したら、隣の列の貫通穴46aに対して、前述と同様の検査を行う。
【0060】
このように本実施例の穴検査装置にあっては、直交するX方向及びY方向に沿って検査ヘッド105を移動自在に支持し、この検査ヘッド105に対して測定ヘッド125,126をX方向及びY方向に直交するZ方向に沿って移動自在に支持し、この測定ヘッド125,126に複数の第1測定子127と複数の第2測定子128を並んで並設し、Z方向に対して後退可能であると共に前進した位置に保持可能としている。
【0061】
従って、測定ヘッド125,126と共に複数の測定子127,128を管支持板46に接近させると、測定子127,128が前進位置のままで貫通穴46aに挿入されたり、測定子127,128が貫通穴46aの周囲に当接してこの貫通穴46aに挿入されずに後退したりすることで、この貫通穴46aの良否を判定することができ、しかも、同時に複数の貫通穴46aの検査を行うことができ、検査時間の短縮や作業者の負担を軽減して検査作業の作業性を向上することができる。
【0062】
また、本実施例の穴検査装置では、測定子127,128は、エアシリンダ121,122により測定ヘッド125,126が前進することで管支持板46の貫通穴46aに挿入した第1測定位置に移動可能であると共に、管支持板46に当接して後退した第2測定位置に移動可能としている。従って、測定子127,128が貫通穴46aに挿入した第1測定位置と、測定子127,128が貫通穴46aの周囲に当接してこの貫通穴46aに挿入されずに後退した第2測定位置とを検出することで、この貫通穴46aの良否を適正に判定することができる。
【0063】
また、本実施例の穴検査装置では、管支持板46に形成された貫通穴46aが最小公差よりも大きいときに挿入可能な第1測定子127と、管支持板46に形成された貫通穴46aが最大公差よりも小さいときに挿入不能な第2測定子128とを設けている。従って、第1測定子127が最小公差よりも大きい貫通穴46aに挿入可能されたとき、且つ、第2測定子128が最大公差よりも小さい貫通穴46aに挿入されないときに、この貫通穴46aを良好であると判定することができる。
【0064】
また、本実施例の穴検査装置では第1測定子127と第2測定子128とは、所定の間隔をもって近接し、且つ、それぞれ移動ブロック111の移動方向に沿って等間隔で複数配列されている。従って、第1測定子127と第2測定子128とを並んで複数配列することで、同時に複数の貫通穴46aの検査を行うことができると共に、連続して同じ貫通穴46aの検査を行うことができ、検査作業効率を向上することができる。
【0065】
また、本実施例の穴検査装置では、測定ヘッド125,126に対する測定子127,128の移動位置を検出する位置センサ142,143,145,146と、この位置センサ142,143,145,146の検出結果に基づいて管支持板46の貫通穴46aの良否を判定する制御装置119を設けている。従って、測定子127,128の移動位置に基づいて管支持板46の貫通穴46aの良否を判定することで、簡単な構成で適正な貫通穴46aの良否判定を行うことができる。
【0066】
また、本実施例の穴検査装置では、制御装置119は、位置センサ118が第2走行レール103の検出片103bを検出することで、移動ブロック111(測定ヘッド125,126)の移動位置を検出して駆動装置115を制御可能であり、検査ヘッド105により貫通穴46aの検査を行うとき、測定ヘッド125,126を測定子127,128の配列方向に沿ってこの測定子127,128の数に対応する距離を1単位として、この1単位ごとの距離を移動すると共に、配列方向の端部にある測定子127,128が管支持板46の端部に形成された貫通穴46aに対向するように移動させている。従って、管支持板46における1列の貫通穴46aの数が、測定ヘッド125,126に配列された測定子127,128の数と同数または倍数でないとき、端部の測定子127,128が管支持板46の端部の貫通穴46aに対向するように移動して検査を行うことで、管支持板46における1列の貫通穴46aの数に拘わらず容易に貫通穴46aの全数検査を行うことができる。
【0067】
なお、上述した実施例にて、測定ヘッド125,126や測定子127,128の数や配置方向は2個や20個に限定されるものではなく、検査を行う穴の配列や数などに応じて適宜設定すればよいものである。
【0068】
また、上述した実施例では、被検査部材を管支持板46として検査する穴を貫通孔46aとしたが、所定厚さの板材に多数の穴が形成されたものであればよく、どの分野にも適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明に係る穴検査装置は、測定ヘッドに複数の測定子を後退可能であると共に前進した前進位置に保持可能とすることで、検査作業の作業性の向上を可能とするものであり、いずれの穴検査作業にも適用することができる。
【符号の説明】
【0070】
11 原子炉格納容器
12 加圧水型原子炉
13 蒸気発生器
17 蒸気タービン
19 高圧タービン
20 低圧タービン
21 発電機
41 胴部
45 管板
46 管支持板(被検査部材)
46a 貫通穴(穴)
44 管群外筒
48 伝熱管
49 伝熱管群
100 穴検査装置
102 第1走行レール
103 第2走行レール
105 検査ヘッド
111 移動ブロック(移動体)
115 駆動装置(移動体移動装置)
118 位置センサ(位置検出器)
119 制御装置(判定装置)
121 第1エアシリンダ(測定ヘッド移動装置)
122 第2エアシリンダ(測定ヘッド移動装置)
125 第1測定ヘッド
126 第2測定ヘッド
127 第1測定子
128 第2測定子
135,138 検査体
142,145 第1位置センサ
143,146 第2位置センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交差する2つの方向に移動自在に支持される移動体と、
該移動体に対して該移動体の移動方向に交差する方向に移動自在に支持される測定ヘッドと、
前記移動体に対して前記測定ヘッドを移動可能な測定ヘッド移動装置と、
前記測定ヘッドに対して該測定ヘッドの移動方向と同じ方向に移動自在に支持される複数の測定子と、
該測定子を後退可能であると共に前進した前進位置に保持可能な測定子保持機構と、
を備えることを特徴とする穴検査装置。
【請求項2】
前記測定子は、前記測定ヘッド移動装置により前記測定ヘッドが前進することで被検査部材の穴に挿入した第1測定位置に移動可能であると共に、被検査物に当接して後退した第2測定位置に移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の穴検査装置。
【請求項3】
前記測定子は、被検査部材に形成された穴が最小公差よりも大きいときに挿入可能な第1測定子と、被検査部材に形成された穴が最大公差よりも小さいときに挿入不能な第2測定子とを有することを特徴とする請求項1または2に記載の穴検査装置。
【請求項4】
前記第1測定子と前記第2測定子とは、所定の間隔をもって近接され、且つ、それぞれ前記移動体の移動方向に沿って等間隔で複数配列されることを特徴とする請求項3に記載の穴検査装置。
【請求項5】
前記測定ヘッドに対する前記測定子の移動位置を検出する位置検出器と、該位置検出器の検出結果に基づいて被検査部材の穴の良否を判定する判定装置を設けることを特徴とする請求項1から4のいずれか一つに記載の穴検査装置。
【請求項6】
前記移動体を移動する移動体移動装置と、該移動体の移動位置を検出する位置検出器と、該位置検出器の検出結果に基づいて前記移動体移動装置を制御する制御装置を設け、該制御装置は、前記移動体を前記測定子の配列方向に沿って該測定子の数に対応する距離を1単位として1単位ごとに移動すると共に、配列方向の端部にある前記測定子が被検査部材の端部に形成された穴に対向するように移動することを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の穴検査装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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