穴空き木材を複数段組積した木製組積塀
【課題】従来のコンクリートブロック塀は地震等による倒壊や人災事故を多発させており、地球環境に優しく、軽量で倒壊しない木製組積塀を提供する。
【解決手段】小径木の間伐材も使用が可能な、貫通した穴2を有する穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀であって、前記穴空き木材1の貫通した穴2に鍔付接続ソケット3を用いて組積し、モルタル5の充填で連結固定することを特徴とする穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【解決手段】小径木の間伐材も使用が可能な、貫通した穴2を有する穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀であって、前記穴空き木材1の貫通した穴2に鍔付接続ソケット3を用いて組積し、モルタル5の充填で連結固定することを特徴とする穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般の建物周りの塀であって、コンクリートブロック塀、金属製フェンスの塀、鋳物製の塀、擬似竹木塀、木材ブロック塀に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から良く知られている基礎コンクリート上にコンクリートブロックを鉄筋とモルタルを用いて組積するコンクリートブロック塀や金属製フェンスの塀、鋳物製の塀、擬似竹木等の塀が一般的である。
【0003】
しかしながら最も普及しているコンクリートブロック塀は、地震や自動車等の車両接触による倒壊事故でケガ人や死者が出ているのが現状であり、コンクリートブロックに替わる建材が求められている。
【0004】
その他の金属製フェンスの塀、鋳物製の塀、擬似竹木等の塀等の既成塀は、コスト高や形状が限定されているため、住宅等の囲い塀に多く普及していないのが現状である。
【0005】
前記従来の塀は、全て形状や色彩を変えることができない既製品で、その種類は膨大で金型や品揃を必要としている。さらに、現場での形状変更が不可能であるとともに、全て地球環境に優しくない素材で作られている。
【0006】
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献1を挙げることができるが、コンクリート基礎上に塀1段目の土台木材ブロックをアンカーボルトで固定して、木材ブロックを組積したもので複雑である。さらに、コンクリート基礎と塀1段目の土台木の接触面や木材ブロック間の接触面等の腐食が問題である。
【0007】
【特許文献1】特許公開2005−315043
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年多発している地震等で倒壊したブロック塀の倒壊被害は多大で、大半が道路面に倒壊しているため通行を妨げている。さらに、被害状況も倒壊したブロック塀の下敷き事故や避難通路の遮断、重量物の倒壊塀は撤去困難等多くの課題がある。それらの課題を考慮した塀部材の軽量化、簡便で腐食もし難い施工方法、倒壊し難い安全性の高い塀の構築が要求される。
【0009】
さらに、地球温暖化時代に適応した自然環境に優しい材料の選定や倒壊したコンクリートブロック塀の処理も課題である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀であって、前記穴空き木材の貫通した穴に鍔付接続ソケットを用いて組積し、その貫通した穴にモルタルを充填して連結固定することを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記穴空き木材は間伐材等を用いて10センチ角程度に加工した長短の角材とし、貫通した穴の位置を1対2対1とした短材と2の穴数を増やした長材を組み合わせて、柾又は千鳥目地に組積できることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記木製組積塀の形成にあたり、前記鍔付接続ソケットの鍔の形状変更や鍔厚を変えて間隔を保持することを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀体の連結穴に、モルタルを充填して連結固定することを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、複数段組積した既成ブロック上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築して、耐震性を高めることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、貫通した穴を有する穴空き木材の貫通した穴に鍔付接続ソケットを差込みつつ、前記穴空き木材を組積することで効率良く木製組積塀体が構築できる。その木製組積塀体の連結した穴にモルタルを充填して連結固定する作業に専門技能者は必要なく、多能工が容易で敏速に木製組積塀を構築できる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、間伐材等の小径木も利用できる10センチ角程度の角材に加工した穴空き木材で、貫通した穴の位置を1対2対1とした短材の穴空き木材や穴数を増やした長材の穴空き木材を組み合わせて使用することで、柾積の木製組積塀から千鳥に組積した木製組積塀まで多種多様な木製組積塀を構築することが可能となる。特に、千鳥に組積した木製組積塀は連続性があり、より強固な木製組積塀となる。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、前記木製組積塀の形成にあたり、前記鍔付接続ソケットの鍔の形状変更や鍔厚を変えることで多種多様な木製組積塀が構築できる。さらに、穴空き木材間の様々な間隔が容易に保持できる。また、間隔を保持することは木製組積塀の腐食防止、白蟻の発生防止等に極めて有効である。
【0018】
請求項4に係る発明によれば、前記穴空き木材は公園や庭園等の柵として利用する場合、前記貫通した穴を有する穴空き木材は単体又は複数段組積して貫通した穴に、モルタルを充填して連結固定することで簡易な柵等が容易に構築できる。
【0019】
従来の既成ブロック塀は6段積が一般的で、地震や自動車等の車両接触による倒壊事故でケガ人や死者が出ていた、請求項5に係る発明によれば、複数段組積した既成ブロック上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築することで、塀の上部の荷重を減らすとともに穴空き木材の連結で耐震性を高める。
【0020】
前記した効果に加えて特筆すべきは、社会問題である間伐材の利用促進、地震に強い塀の構築、地球温暖化防止の塀、地球環境に優しい塀等に最も適合する間伐材を用いた、穴空き木材を複数段組積した木製組積塀としての広い市場と社会貢献も出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀について、実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1〜図11は本発明の実施の形態に係り、図1は図10の木製組積塀の一部分の斜視図、図2は穴空き木材間を狭くした実施形態の縦断面詳細図、図3は穴空き木材間を広くした実施形態の縦断面詳細図、図4は図2の一部分を拡大した縦断面詳細図、図5は図3の一部分を拡大した縦断面詳細図、図6は図5の穴空き木材に溝加工した縦断面詳細図、図7は図2の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図8は図2の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図9は図3の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図10は図3の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図11は図6を千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図11は図6を柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【0023】
図1は請求項1記載の貫通した穴を有する穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀で図10を明快にした斜視図であって、前記穴空き木材1の貫通した穴2に鍔付接続ソケット3を用いて組積し、モルタル5の充填で連結固定することを特徴とする穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀である。
【0024】
図2は基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、薄い鍔の鍔付接続ソケット3を差込みつつ、複数の貫通した穴2を有する穴空き木材1を差込んで、順次組積して図7,8の木製組積塀体10A、Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する穴空き木材間を狭くした実施形態の縦断面詳細図で、図7の千鳥目地に組積した木製組積塀と図8の柾目地に組積した木製組積塀が構築できる。
【0025】
図3は基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、広い鍔の鍔付接続ソケット3を差込みつつ、複数の貫通した穴2を有する穴空き木材1を差込んで、順次組積して図9、10の木製組積塀体11A、Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する穴空き木材間を広くした実施形態の縦断面詳細図で、図9の千鳥目地に組積した木製組積塀と図10の柾目地に組積した木製組積塀が構築できる。
【0026】
図4は図2のA部を拡大した縦断面詳細図で、薄い鍔の鍔付接続ソケット3と貫通した穴2を有する穴空き木材1の取り合いを示したもので、薄い鍔で穴空き木材1間を少し空けることで風通しを好くして木材の腐食防止と目隠し塀としての役割を持たせた。
【0027】
図5は図3のB部を拡大した縦断面詳細図で、広い鍔の鍔付接続ソケット3と貫通した穴2を有する穴空き木材1の取り合いを示したもので、広い鍔で穴空き木材1間を広く空けることで風通しを好くして木材の腐食防止と開放性のある塀とした。穴空き木材1間を広く空けることで穴空き木材1の使用量を減少しコストが削減できる。
【0028】
図6は図3のB部を拡大した縦断面詳細図で、広い鍔の鍔付接続ソケット3と貫通した穴2を有する溝加工8した穴空き木材1の取り合いを示したもので、広い鍔で穴空き木材1間を広く空けることで風通しを好くして木材の腐食防止と開放性のあるリブ状の塀となる。
塀の形状は図11の千鳥目地に組積した木製組積塀と図12の柾目地に組積した木製組積塀が構築できる。これらの塀も穴空き木材1の使用量を減少しコストが削減できる。
【0029】
前記で溝加工8した穴空き木材1を説明したが、穴空き木材1の加工は様々な模様の加工が出来る。例えば表面に凹凸や柄彫りのあるものなど如何なる模様があっても容易に連結ができる。
【0030】
さらに、前記鍔付接続ソケット3は穴空き木材1の貫通した穴2の大きさより、鍔付接続ソケット3の鍔部分が大きくなることで、木製組積塀を転倒し難くする効果がある。
【0031】
本発明の主材である木製組積塀を構成する穴空き木材1は、間伐材も利用できる小径木で、ひび割れ防止の背割り7と10センチ角程度に加工した角材を、長さを1メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1と長さを2メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1の二種類を規格材とする。しかしながら、前記固定寸法については最良な寸法が見つかるまでの暫定とする。
【0032】
前記の長さを2メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を用いて、図7,9に示したように千鳥目地に組積した木製組積塀は穴空き木材1が連結して一枚の木製組積塀体となり強固な木製組積塀となる。
【0033】
前記の長さを1メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を用いて、図8,10に示したように柾目地に組積した木製組積塀は穴空き木材1の目地が整然と通った美しい木製組積塀となる。長さを2メトルの穴空き木材1も同様である。
【0034】
さらに、前記長さを1メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1と長さを2メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1の二種類の規格材を多種多様に組み合わせて組積することで、多種多様な木製組積塀が構築できる。
【0035】
前記二種類の穴空き木材1は、複数の貫通した穴2に独立した基礎ブロックを取付けて公園等のボーダー柵として利用することも可能である。
【0036】
本発明のもう一つの主材である鍔付接続ソケット3は、多種な材質が考えられるが安価で大量生産が可能なプラスチックで、貫通した穴2に差込める管状の筒に薄い鍔(5ミリ程度)を付けた鍔付接続ソケット3と管状の筒の中央部を鍔状(30ミリ程度)に広げた鍔付接続ソケット3で差込み部分を三センチ程度にした、二種類の鍔付接続ソケット3を使い分けて、それぞれの木製組積塀を構築する。
【0037】
前記鍔付接続ソケット3は、穴空き木材1間を透かせる効果以外に技能者を必要とすることなく、多能工が容易に敏速に穴空き木材1の組積を可能にする。
【0038】
前記した全ての木製組積塀は構築後であっても、木製・和洋瓦・金属笠木等多種多様な笠木の取付けが可能で、多種多様な木製組積塀が構築できる。
【0039】
さらに、前記穴空き木材1の製品価格は長さが2メトル程度の間伐材は安価であり、大量生産することでより安価な穴空き木材1が加工できる。また、軽量で保管在庫も容易で常備供給が容易である。さらに、塗装が容易で着色することで多種多様な木製組積塀の品揃えが容易である。
【0040】
本発明の穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀は防蟻、防腐が懸念されるが、現在の防蟻、防腐処理は進歩して穴空き木材1の接触に注意すれば長い耐用年数が望める。しかしながら、木製組積塀の定期的なメンテナンス、塗装等は必要である。
【実施例1】
【0041】
図7の千鳥目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、薄い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ2メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図7の木製組積塀体10Aをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体10Aを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。
【実施例2】
【0042】
図8の柾目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、薄い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ1メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図8の木製組積塀体10Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体10Bを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。この柾目地に組積した木製組積塀は長さ2メトルの穴空き木材1も同様にして使用できる。
【実施例3】
【0043】
図9の千鳥目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、広い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ2メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図9の木製組積塀体11Aをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体11Aを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。
【実施例4】
【0044】
図10の柾目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、広い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ1メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図10の木製組積塀体11Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体11Bを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。この柾目地に組積した木製組積塀は長さ2メトルの穴空き木材1も同様にして使用できる。
【実施例5】
【0045】
在来工法の基礎コンクリート6に40センチの間隔で鉄筋4を埋設して、既成ブロック9塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4と横筋を用いて既成ブロック9を複数断組積した上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築することで、塀の上部の荷重を減らすとともに穴空き木材1の連結で耐震性を高める。
【0046】
前記5例の実施例は笠木を必要とするものではないが、これら木製組積塀は構築後であっても、和風、洋風等自由なデザインの笠木を取付けて多種多様なデザインの木製組積塀が構築できる。
【0047】
この発明において、前記5例の実施例を挙げたが、実施例内の実寸は一例を示したものであり寸法を固定するものではない、例えば10センチ角を9センチ角に貫通した穴2の間隔の50センチを40センチの間隔にして穴空き木材1の長さを替えることも支障なく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態に係る図10の木製組積塀の一部分の斜視図である。
【図2】穴空き木材間を狭くした実施形態の縦断面詳細図である。
【図3】穴空き木材間を広くした実施形態の縦断面詳細図である。
【図4】図2の一部分を拡大した縦断面詳細図である。
【図5】図3の一部分を拡大した縦断面詳細図である。
【図6】図5の穴空き木材に溝加工した縦断面詳細図である。
【図7】図2の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図8】図2の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図9】図3の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図10】図3の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図11】図6を千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図12】図6を柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【符号の説明】
【0049】
・ 穴空き木材
・ 貫通した穴
・ 鍔付接続ソケット
・ 鉄筋
・ モルタル
・ 基礎コンクリート
・ 背割り
・ 溝加工
・ 既成ブロック
10A 千鳥積した木製組積塀体
10B 柾積した木製組積塀体
11A 千鳥積した木製組積塀体
11B 柾積した木製組積塀体
12A 千鳥積した木製組積塀体
12B 柾積した木製組積塀体
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般の建物周りの塀であって、コンクリートブロック塀、金属製フェンスの塀、鋳物製の塀、擬似竹木塀、木材ブロック塀に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から良く知られている基礎コンクリート上にコンクリートブロックを鉄筋とモルタルを用いて組積するコンクリートブロック塀や金属製フェンスの塀、鋳物製の塀、擬似竹木等の塀が一般的である。
【0003】
しかしながら最も普及しているコンクリートブロック塀は、地震や自動車等の車両接触による倒壊事故でケガ人や死者が出ているのが現状であり、コンクリートブロックに替わる建材が求められている。
【0004】
その他の金属製フェンスの塀、鋳物製の塀、擬似竹木等の塀等の既成塀は、コスト高や形状が限定されているため、住宅等の囲い塀に多く普及していないのが現状である。
【0005】
前記従来の塀は、全て形状や色彩を変えることができない既製品で、その種類は膨大で金型や品揃を必要としている。さらに、現場での形状変更が不可能であるとともに、全て地球環境に優しくない素材で作られている。
【0006】
なお、本願発明に関連する公知技術として次の特許文献1を挙げることができるが、コンクリート基礎上に塀1段目の土台木材ブロックをアンカーボルトで固定して、木材ブロックを組積したもので複雑である。さらに、コンクリート基礎と塀1段目の土台木の接触面や木材ブロック間の接触面等の腐食が問題である。
【0007】
【特許文献1】特許公開2005−315043
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近年多発している地震等で倒壊したブロック塀の倒壊被害は多大で、大半が道路面に倒壊しているため通行を妨げている。さらに、被害状況も倒壊したブロック塀の下敷き事故や避難通路の遮断、重量物の倒壊塀は撤去困難等多くの課題がある。それらの課題を考慮した塀部材の軽量化、簡便で腐食もし難い施工方法、倒壊し難い安全性の高い塀の構築が要求される。
【0009】
さらに、地球温暖化時代に適応した自然環境に優しい材料の選定や倒壊したコンクリートブロック塀の処理も課題である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀であって、前記穴空き木材の貫通した穴に鍔付接続ソケットを用いて組積し、その貫通した穴にモルタルを充填して連結固定することを特徴とする。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記穴空き木材は間伐材等を用いて10センチ角程度に加工した長短の角材とし、貫通した穴の位置を1対2対1とした短材と2の穴数を増やした長材を組み合わせて、柾又は千鳥目地に組積できることを特徴とする。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記木製組積塀の形成にあたり、前記鍔付接続ソケットの鍔の形状変更や鍔厚を変えて間隔を保持することを特徴とする。
【0013】
請求項4に係る発明は、前記貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀体の連結穴に、モルタルを充填して連結固定することを特徴とする。
【0014】
請求項5に係る発明は、複数段組積した既成ブロック上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築して、耐震性を高めることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
請求項1に係る発明によれば、貫通した穴を有する穴空き木材の貫通した穴に鍔付接続ソケットを差込みつつ、前記穴空き木材を組積することで効率良く木製組積塀体が構築できる。その木製組積塀体の連結した穴にモルタルを充填して連結固定する作業に専門技能者は必要なく、多能工が容易で敏速に木製組積塀を構築できる。
【0016】
請求項2に係る発明によれば、間伐材等の小径木も利用できる10センチ角程度の角材に加工した穴空き木材で、貫通した穴の位置を1対2対1とした短材の穴空き木材や穴数を増やした長材の穴空き木材を組み合わせて使用することで、柾積の木製組積塀から千鳥に組積した木製組積塀まで多種多様な木製組積塀を構築することが可能となる。特に、千鳥に組積した木製組積塀は連続性があり、より強固な木製組積塀となる。
【0017】
請求項3に係る発明によれば、前記木製組積塀の形成にあたり、前記鍔付接続ソケットの鍔の形状変更や鍔厚を変えることで多種多様な木製組積塀が構築できる。さらに、穴空き木材間の様々な間隔が容易に保持できる。また、間隔を保持することは木製組積塀の腐食防止、白蟻の発生防止等に極めて有効である。
【0018】
請求項4に係る発明によれば、前記穴空き木材は公園や庭園等の柵として利用する場合、前記貫通した穴を有する穴空き木材は単体又は複数段組積して貫通した穴に、モルタルを充填して連結固定することで簡易な柵等が容易に構築できる。
【0019】
従来の既成ブロック塀は6段積が一般的で、地震や自動車等の車両接触による倒壊事故でケガ人や死者が出ていた、請求項5に係る発明によれば、複数段組積した既成ブロック上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築することで、塀の上部の荷重を減らすとともに穴空き木材の連結で耐震性を高める。
【0020】
前記した効果に加えて特筆すべきは、社会問題である間伐材の利用促進、地震に強い塀の構築、地球温暖化防止の塀、地球環境に優しい塀等に最も適合する間伐材を用いた、穴空き木材を複数段組積した木製組積塀としての広い市場と社会貢献も出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀について、実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0022】
図1〜図11は本発明の実施の形態に係り、図1は図10の木製組積塀の一部分の斜視図、図2は穴空き木材間を狭くした実施形態の縦断面詳細図、図3は穴空き木材間を広くした実施形態の縦断面詳細図、図4は図2の一部分を拡大した縦断面詳細図、図5は図3の一部分を拡大した縦断面詳細図、図6は図5の穴空き木材に溝加工した縦断面詳細図、図7は図2の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図8は図2の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図9は図3の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図10は図3の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図11は図6を千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図、図11は図6を柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【0023】
図1は請求項1記載の貫通した穴を有する穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀で図10を明快にした斜視図であって、前記穴空き木材1の貫通した穴2に鍔付接続ソケット3を用いて組積し、モルタル5の充填で連結固定することを特徴とする穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀である。
【0024】
図2は基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、薄い鍔の鍔付接続ソケット3を差込みつつ、複数の貫通した穴2を有する穴空き木材1を差込んで、順次組積して図7,8の木製組積塀体10A、Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する穴空き木材間を狭くした実施形態の縦断面詳細図で、図7の千鳥目地に組積した木製組積塀と図8の柾目地に組積した木製組積塀が構築できる。
【0025】
図3は基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、広い鍔の鍔付接続ソケット3を差込みつつ、複数の貫通した穴2を有する穴空き木材1を差込んで、順次組積して図9、10の木製組積塀体11A、Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する穴空き木材間を広くした実施形態の縦断面詳細図で、図9の千鳥目地に組積した木製組積塀と図10の柾目地に組積した木製組積塀が構築できる。
【0026】
図4は図2のA部を拡大した縦断面詳細図で、薄い鍔の鍔付接続ソケット3と貫通した穴2を有する穴空き木材1の取り合いを示したもので、薄い鍔で穴空き木材1間を少し空けることで風通しを好くして木材の腐食防止と目隠し塀としての役割を持たせた。
【0027】
図5は図3のB部を拡大した縦断面詳細図で、広い鍔の鍔付接続ソケット3と貫通した穴2を有する穴空き木材1の取り合いを示したもので、広い鍔で穴空き木材1間を広く空けることで風通しを好くして木材の腐食防止と開放性のある塀とした。穴空き木材1間を広く空けることで穴空き木材1の使用量を減少しコストが削減できる。
【0028】
図6は図3のB部を拡大した縦断面詳細図で、広い鍔の鍔付接続ソケット3と貫通した穴2を有する溝加工8した穴空き木材1の取り合いを示したもので、広い鍔で穴空き木材1間を広く空けることで風通しを好くして木材の腐食防止と開放性のあるリブ状の塀となる。
塀の形状は図11の千鳥目地に組積した木製組積塀と図12の柾目地に組積した木製組積塀が構築できる。これらの塀も穴空き木材1の使用量を減少しコストが削減できる。
【0029】
前記で溝加工8した穴空き木材1を説明したが、穴空き木材1の加工は様々な模様の加工が出来る。例えば表面に凹凸や柄彫りのあるものなど如何なる模様があっても容易に連結ができる。
【0030】
さらに、前記鍔付接続ソケット3は穴空き木材1の貫通した穴2の大きさより、鍔付接続ソケット3の鍔部分が大きくなることで、木製組積塀を転倒し難くする効果がある。
【0031】
本発明の主材である木製組積塀を構成する穴空き木材1は、間伐材も利用できる小径木で、ひび割れ防止の背割り7と10センチ角程度に加工した角材を、長さを1メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1と長さを2メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1の二種類を規格材とする。しかしながら、前記固定寸法については最良な寸法が見つかるまでの暫定とする。
【0032】
前記の長さを2メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を用いて、図7,9に示したように千鳥目地に組積した木製組積塀は穴空き木材1が連結して一枚の木製組積塀体となり強固な木製組積塀となる。
【0033】
前記の長さを1メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を用いて、図8,10に示したように柾目地に組積した木製組積塀は穴空き木材1の目地が整然と通った美しい木製組積塀となる。長さを2メトルの穴空き木材1も同様である。
【0034】
さらに、前記長さを1メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1と長さを2メトルに切断して50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1の二種類の規格材を多種多様に組み合わせて組積することで、多種多様な木製組積塀が構築できる。
【0035】
前記二種類の穴空き木材1は、複数の貫通した穴2に独立した基礎ブロックを取付けて公園等のボーダー柵として利用することも可能である。
【0036】
本発明のもう一つの主材である鍔付接続ソケット3は、多種な材質が考えられるが安価で大量生産が可能なプラスチックで、貫通した穴2に差込める管状の筒に薄い鍔(5ミリ程度)を付けた鍔付接続ソケット3と管状の筒の中央部を鍔状(30ミリ程度)に広げた鍔付接続ソケット3で差込み部分を三センチ程度にした、二種類の鍔付接続ソケット3を使い分けて、それぞれの木製組積塀を構築する。
【0037】
前記鍔付接続ソケット3は、穴空き木材1間を透かせる効果以外に技能者を必要とすることなく、多能工が容易に敏速に穴空き木材1の組積を可能にする。
【0038】
前記した全ての木製組積塀は構築後であっても、木製・和洋瓦・金属笠木等多種多様な笠木の取付けが可能で、多種多様な木製組積塀が構築できる。
【0039】
さらに、前記穴空き木材1の製品価格は長さが2メトル程度の間伐材は安価であり、大量生産することでより安価な穴空き木材1が加工できる。また、軽量で保管在庫も容易で常備供給が容易である。さらに、塗装が容易で着色することで多種多様な木製組積塀の品揃えが容易である。
【0040】
本発明の穴空き木材1を複数段組積した木製組積塀は防蟻、防腐が懸念されるが、現在の防蟻、防腐処理は進歩して穴空き木材1の接触に注意すれば長い耐用年数が望める。しかしながら、木製組積塀の定期的なメンテナンス、塗装等は必要である。
【実施例1】
【0041】
図7の千鳥目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、薄い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ2メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図7の木製組積塀体10Aをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体10Aを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。
【実施例2】
【0042】
図8の柾目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、薄い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ1メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図8の木製組積塀体10Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体10Bを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。この柾目地に組積した木製組積塀は長さ2メトルの穴空き木材1も同様にして使用できる。
【実施例3】
【0043】
図9の千鳥目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、広い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ2メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図9の木製組積塀体11Aをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体11Aを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。
【実施例4】
【0044】
図10の柾目地に組積した木製組積塀の構築は、在来工法の基礎コンクリート6に50センチの間隔で鉄筋4を埋設して木製組積塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4に、広い鍔の鍔付接続ソケット3を差込み、ひび割れ防止の背割り7をした10センチ角に加工した角材を長さ1メトルに切断して、50センチの間隔に複数の貫通した穴2を空けた穴空き木材1を差込んで、順次組積して図10の木製組積塀体11Bをなし、その連結された貫通した穴2内にモルタル5を充填して、モルタル5の凝固によって連結固定させて構築する。この木製組積塀は積み木のように全ての木製組積塀体11Bを完成させてモルタル5を充填することが可能で高度な技術を必要としない。この柾目地に組積した木製組積塀は長さ2メトルの穴空き木材1も同様にして使用できる。
【実施例5】
【0045】
在来工法の基礎コンクリート6に40センチの間隔で鉄筋4を埋設して、既成ブロック9塀の転倒防止筋とする。その基礎コンクリート6上の埋設された鉄筋4と横筋を用いて既成ブロック9を複数断組積した上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築することで、塀の上部の荷重を減らすとともに穴空き木材1の連結で耐震性を高める。
【0046】
前記5例の実施例は笠木を必要とするものではないが、これら木製組積塀は構築後であっても、和風、洋風等自由なデザインの笠木を取付けて多種多様なデザインの木製組積塀が構築できる。
【0047】
この発明において、前記5例の実施例を挙げたが、実施例内の実寸は一例を示したものであり寸法を固定するものではない、例えば10センチ角を9センチ角に貫通した穴2の間隔の50センチを40センチの間隔にして穴空き木材1の長さを替えることも支障なく実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の実施の形態に係る図10の木製組積塀の一部分の斜視図である。
【図2】穴空き木材間を狭くした実施形態の縦断面詳細図である。
【図3】穴空き木材間を広くした実施形態の縦断面詳細図である。
【図4】図2の一部分を拡大した縦断面詳細図である。
【図5】図3の一部分を拡大した縦断面詳細図である。
【図6】図5の穴空き木材に溝加工した縦断面詳細図である。
【図7】図2の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図8】図2の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図9】図3の千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図10】図3の柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図11】図6を千鳥目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【図12】図6を柾目地に組積した組積塀の一部分の姿図である。
【符号の説明】
【0049】
・ 穴空き木材
・ 貫通した穴
・ 鍔付接続ソケット
・ 鉄筋
・ モルタル
・ 基礎コンクリート
・ 背割り
・ 溝加工
・ 既成ブロック
10A 千鳥積した木製組積塀体
10B 柾積した木製組積塀体
11A 千鳥積した木製組積塀体
11B 柾積した木製組積塀体
12A 千鳥積した木製組積塀体
12B 柾積した木製組積塀体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀であって、
前記穴空き木材の貫通した穴に鍔付接続ソケットを用いて組積し、その貫通した穴にモルタルを充填して連結固定することを特徴とする穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項2】
前記穴空き木材は間伐材等を用いて10センチ角程度に加工した長短の角材とし、貫通した穴の位置を1対2対1とした短材と2の穴数を増やした長材を組み合わせて、柾又は千鳥目地に組積できることを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項3】
前記木製組積塀の形成にあたり、前記鍔付接続ソケットの鍔の形状変更や鍔厚を変えて間隔を保持することを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項4】
前記貫通した穴を有する穴空き木材は単体又は複数段組積して貫通した穴に、モルタルを充填して連結固定することを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項5】
複数段組積した既成ブロック上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築して、耐震性を高めることを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項1】
貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀であって、
前記穴空き木材の貫通した穴に鍔付接続ソケットを用いて組積し、その貫通した穴にモルタルを充填して連結固定することを特徴とする穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項2】
前記穴空き木材は間伐材等を用いて10センチ角程度に加工した長短の角材とし、貫通した穴の位置を1対2対1とした短材と2の穴数を増やした長材を組み合わせて、柾又は千鳥目地に組積できることを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項3】
前記木製組積塀の形成にあたり、前記鍔付接続ソケットの鍔の形状変更や鍔厚を変えて間隔を保持することを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項4】
前記貫通した穴を有する穴空き木材は単体又は複数段組積して貫通した穴に、モルタルを充填して連結固定することを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【請求項5】
複数段組積した既成ブロック上に、貫通した穴を有する穴空き木材を複数段組積した木製組積塀を構築して、耐震性を高めることを特徴とする請求項1記載の穴空き木材を複数段組積した木製組積塀。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−26874(P2011−26874A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−174858(P2009−174858)
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【出願人】(502145830)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年7月28日(2009.7.28)
【出願人】(502145830)
【Fターム(参考)】
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