空気調和機の室内機
【課題】空調運転にともなう空気流れの影響を受けずに、確実に空気流れが生じる場所を選択して汚れ度を検知し、検知精度の向上を得られる空気調和機の室内機を提供する。
【解決手段】吹出し口6の側方部位に室内空気の汚れ度合を検知するガスセンサと、室内空気の汚れ度を表示する汚れ度表示部を互いに並んで設ける。ガスセンサに室内空気を導くための空気流入孔を吹出し口とは離間した部位に設ける。室内機本体の前面で吹出し口の近傍部位に、空気流入孔からガスセンサを介し、吸込み口5a,5bと吹出し口6とを連通する通風路9とは区画された部位を通過した室内空気を、室内機本体4から外部へ流出させる空気流出孔を設ける。
【解決手段】吹出し口6の側方部位に室内空気の汚れ度合を検知するガスセンサと、室内空気の汚れ度を表示する汚れ度表示部を互いに並んで設ける。ガスセンサに室内空気を導くための空気流入孔を吹出し口とは離間した部位に設ける。室内機本体の前面で吹出し口の近傍部位に、空気流入孔からガスセンサを介し、吸込み口5a,5bと吹出し口6とを連通する通風路9とは区画された部位を通過した室内空気を、室内機本体4から外部へ流出させる空気流出孔を設ける。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気調和機の室内機に関する。
【背景技術】
【0002】
室外機と室内機とからなる空気調和機において、室内機を構成する室内機本体に室内空気の吸込み口と吹出し口が設けられ、この吸込み口と吹出し口を連通する室内機本体内の通風路に熱交換器と送風機とが配置される。この送風機が駆動することで、吸込み口から熱交換器を介して吹出し口に亘る通風路に熱交換空気が流通する。
【0003】
ところで、近時の室内機には、室内空気中に含まれる臭気成分や、カーテンや家具等に付着した臭気成分等の、空気中のガス系濃度である汚れ度を検知するガスセンサ(汚れ度検知手段)を備えたものがある。このガスセンサは、室内機本体に配置される制御基板に取付けられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4209971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
なお説明すると、上記ガスセンサが取付けられた制御基板は、吸込み口の中央部など、充分な量の室内空気が導かれる位置に配置されている。そのため、今度は、送風量の設定変更など、空調運転にともなう空気流れに大きく影響を受けるようになり、検知精度が安定しない。
【0006】
このような事情から、空調運転にともなう空気流れ量の変化の影響を受けずに、かつ確実に室内空気の流れがを取込める場所を選択して汚れ度を検知し、検知精度の向上を得られる空気調和機の室内機が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態では、室内機本体に室内空気の吸込み口と吹出し口を設け、この吸込み口と吹出し口を連通する室内機本体内の通風路に熱交換器と送風機を配置し、吹出し口の側方部位に室内空気の汚れ度合を検知する汚れ度検知手段と室内空気の汚れ度を表示する汚れ度表示手段を互いに並んで設け、汚れ度検知手段に室内空気を導くための空気流入孔を吹出し口とは離間した部位に設け、室内機本体の前面で吹出し口の近傍部位に空気流入孔から汚れ度検知手段を介し通風路とは区画された部位を通過した室内空気を室内機本体から外部へ流出させる空気流出孔を設けた。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る、空気調和機の室内機の縦断面図。
【図2】同実施形態に係る、室内機の空調運転停止時の外観斜視図。
【図3】同実施形態に係る、室内機の空調運転中の外観斜視図。
【図4】同実施形態に係る、室内機の一部を拡大した斜視図。
【図5】同実施形態に係る、汚れ度検知表示体の正面図。
【図6】同実施形態に係る、汚れ度検知表示体の外観斜視図。
【図7】同実施形態に係る、汚れ度表示部の汚れ度表示を説明する図。
【図8】同実施形態に係る、静電霧化手段の外観斜視図。
【図9】同実施形態に係る、静電霧化手段の作用を説明する図。
【図10】同実施形態に係る、室内機本体を構成するフィルタ枠を背面側から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本実施形態に係る空気調和機の室内機の縦断面図であり、図2は同実施形態の室内機の外観斜視図であって、いずれも空調運転停止時の状態を示している。図3は同実施形態の室内機の外観斜視図であり、図3は室内機の要部を拡大した斜視図であって、いずれも空調運転中の状態を示している。
【0010】
室内機1は、室内壁面に取付け固定される後板本体2と、この後板本体2の前面に組合される前面パネル3とにより、筐体である室内機本体4が構成される。前面パネル3は、室内機本体4の前面と上面および左右両側面の筐体部を構成し、後板本体2は内部に収納される構成部品の取付け部と室内機本体4の背面部を兼用する。
【0011】
前面パネル3の上面と前面には、室内空気を吸込み案内する上部吸込み口5aと前面吸込み口5bが開口している。前面パネル3の前面には左右全幅に亘って化粧パネル3aが取付けられ、化粧パネル3aの上方と下方が前面吸込み口5bを形成する。化粧パネル3aは、後述するエアフィルタの清掃等のメンテナンスを行うため開閉自在である。
【0012】
前記室内機本体4を構成する前面パネル3の下部には、熱交換空気の吹出し口6が設けられる。この吹出し口6には、上下方向の風向を変更させる水平ルーバーと、この水平ルーバーに一体に設けられ左右方向の風向を変更させる左右ルーバーとからなる風向案内体7が取付けられる。
【0013】
特に、吹出し口6の一(右)側部と、前面パネル3の一(右)側部との間で、吹出し口6の縦方向長さの略上半分程度は、後述する汚れ度検知表示体Yが取付けられるスペースとなっている。残り下半分程度のスペースは、人感センサSを取付けるためのスペースとなっている。
【0014】
前記汚れ度検知表示体Yは、室内空気の臭気成分などの汚れ度を検知し、その汚れ度に応じた表示をなして居住人に報知するものである。前記人感センサSは、居住人の移動に追従して向きを変更し、居住人の存在を検知するものである。
【0015】
化粧パネル3a下方の前面吸込み口5bと吹出し口6の前面側には、前面パネル3の全幅に亘り、可動パネル3bが配置される。この可動パネル3bは、上部の左右に支持軸を備え、下端辺が前方に回動して開閉するようになっていて、可動パネル3bの開閉動作は、室内機本体4内に配置したモータ等の駆動源により行われる。
【0016】
可動パネル3bを閉じた状態で、この前面が上部の化粧パネル3aと連続した湾曲面を構成するとともに、化粧パネル3a下方の前面吸込み口5bを閉じる。そして、吹出し口6および汚れ度検知表示体Yをほとんど閉じ、下方である居住人から見え難くして意匠性を向上させている。
【0017】
可動パネル3bを回動すれば、この下端辺が前方に突出してほぼ水平状態になり、上面側が前面吸込み口5bを開放し、下面側が吹出し口6と汚れ度検知表示体Yを開放する。可動パネル3bにより、吸込み側の通風路と、吹出し側の通風路が上下で仕切られ、吹出し空気が吸込み口5b側に流れるショートサーキット現象を防止できる。
【0018】
上部、前面吸込み口5a,5bの内側には、上述したエアフィルタFが配設される。エアフィルタFの下端部近傍には、このエアフィルタFを清掃するエアフィルタ清掃装置8が配設される。エアフィルタ清掃装置8は、主にエアフィルタ送り機構、塵埃除去用ブラシ、およびダストボックスから構成される。
【0019】
エアフィルタ送り機構は、エアフィルタ清掃運転時に駆動し、エアフィルタFを走行駆動する。そして、エアフィルタFの下端部を室内機本体4の背面部に設けられたガイド部でUターンさせ、元の部位に移動させる。
【0020】
塵埃除去用ブラシは、エアフィルタFの移動に連動して回転し、エアフィルタFに付着している塵埃を描き取り、ダストボックス内に落下させる。ダストボックスは室内機本体4に着脱自在に取付けられていて、塵埃の満杯表示があったとき、居住人はこれを取外して内部の塵埃をごみ箱等に排出しなければならない。
【0021】
室内機本体4は、その内部空間に、上部、前面吸込み口5a,5bと吹出し口6とを連通する通風路9を形成している。前記通風路9は、この上流側に、側面視で略逆V字状に形成された熱交換器10が配設され、下流側には室内送風機を構成する横流ファン11が配設される。
【0022】
すなわち、前記通風路9は、横流ファン11を駆動することで上部、前面吸込み口5a,5bから熱交換器10に至り、室内空気が導かれる吸込み口側通風路9aと、熱交換器10から吹出し口6に至り、熱交換器10と熱交換した室内空気である熱交換空気が導かれる吹出し口側通風路9bとから形成される。
【0023】
つぎに、前記汚れ度検知表示体Yについて詳述する。
図5は汚れ度検知表示体Yの正面図であり、図6は汚れ度検知表示体Yの斜視図である。
この汚れ度検知表示体Yは、上述したように室内機本体4における前記吹出し口6の側方部位に設けられる。前面は図3および図4に示すように、半透明板からなる前面表示板13によって覆われる。
【0024】
汚れ度検知表示体Yは、左右幅方向に亘って、複数(4個)の表示用のLED15が並んで配置された汚れ度表示部(汚れ度表示手段)16と、この汚れ度表示部16の一(右)側部に隣設されるガスセンサ(汚れ度検知手段)GSとを備えている。
【0025】
なお汚れ度表示部16について説明すると、それぞれのLED15は汚れ度検知表示体Yの前面よりも奥方に配置され、この縦横周面はLED15から前面に向かって斜めに拡開する反射面部18となっている。このことから、LED15が発光すれば、その光が反射面部18で拡大され、前面表示板13を明るく照らす。
【0026】
ただし、ガスセンサGSとは反対側の一(左)側部のLED15は、他の複数(3個)のLED15よりも前側に位置する。そのため、このLED15周面の反射面部18面積は、他のLED15周面の反射面部18面積よりも狭い。全てのLED15の照度が同一でも、一側部のLED15のみ前面表示板13を照明する照度が弱い。
【0027】
すなわち、一側部のLED15は、「運転表示ランプ」として備えられ、他の複数のLED15は、「汚れ度表示ランプ」として備えられる。
「汚れ度表示ランプ」として、ガスセンサGSで測定された汚れ度が所定の基準値以上の場合は、全てのLED15が消灯する。所定の基準値内において、最も「大」(空気の汚れ度合が大きい)の場合は、1個のLED15が照明される。汚れ度が「中」程度の場合は、2個のLED15が照明される。
【0028】
そして、汚れ度が最も「小」(空気の汚れ度合が小さい)の場合は、3個のLED15が照明されるようになっている。すなわち、LED15の点灯数が多くなるほど、空気の清浄度が高いことを表している。
【0029】
前記ガスセンサGSは円筒体状をなしていて、空気中の汚れ具合である臭気(ガス系)の濃度を検出する半導体ガスセンサである。すなわち、ヒータで加熱される感ガス材料に電圧を印加し、ガスに触れる感ガス材料の抵抗の変化を、感ガス材料に直列に設けた負荷抵抗両端出力(電圧)の変化として取出すものである。
【0030】
ガスセンサGSの基端部は、前記LED15と同様、プリント制御基板に取付けられ、実装される。ガスセンサGSの先端部は前面側に突出していて、この周面は矩形状の凹陥部19となっている。凹陥部19の一部には図示しない孔部が設けられ、ガスセンサGSと対向する。
【0031】
汚れ度検知表示体Yとして、前面部20aと、LED15周囲の反射面部18と、ガスセンサGS周囲の凹陥部19および上下左右面部20bに対して、図示しない背面部が設けられる。背面部に対する前面部20a、反射面部18、凹陥部19、上下左右面部20bとの間には、空洞部が形成されている。
【0032】
前記凹陥部19の上方部位である上面部20bに空気流入孔22が設けられ、一側部の反射面部18の下方部位で、この前面部に空気流出孔23が設けられる。したがって、空気が空気流入孔22から汚れ度検知表示体Yの空洞部に導かれ、凹陥部19に設けられる孔部から凹陥部19内に侵入してガスセンサGSを覆う。
【0033】
そして、凹陥部19に設けられる孔部から空洞部に導かれ、空気流出孔23から汚れ度検知表示体Yの外部に流出する。上述したように、汚れ度検知表示体Yは吹出し口6と隣設する側部に取付けられていて、吸込み口5と吹出し口6とを連通する通風路9とは区画された独立構造体として配置される。
【0034】
図3と図4に示すように、吹出し口6の側方部位に取付けられ、前面が前面表示板13で覆われる汚れ度検知表示体Kは、先に説明した可動パネル3bが回動したときに開放される。特に図示していないが、汚れ度検知表示体Y上面と可動パネル3bとの間に間隙が形成され、したがって空気流入孔22から内部に室内空気が流入するのに支障がない。
また、空気流出孔23は汚れ度検知表示体Yの下面にも開放しているので、可動パネル3bが回動したときに、ここから汚れ度検知表示体Y外部である室内機本体4外部へ円滑に流出する。
【0035】
一方、図1に示すように、通風路9の熱交換器10よりも上流側の吸込み口側通風路9bと連通する部位に、静電霧化ユニット(静電霧化手段)Mが配設される。この静電霧化ユニットMにおいて静電ミストを放出する静電ミスト放出口25は、吹出し口6の上方部位に開口される。
【0036】
図8は静電霧化ユニットMの構成図、図9は静電霧化ユニットMの作用を説明するための図、図10はフィルタ取付け枠26に対する静電霧化ユニットMと静電ミスト放出口25の位置を示す図である。
【0037】
静電霧化ユニットMは、水生成部(水生成手段)30と、放電部40および高電圧印加装置50とから構成される。
水生成部30は、ペルチェ素子31の一面に、放熱性の良好な金属よりなるヒートシンク32を固定し、ペルチェ素子31の他面に、熱伝導性の高い金属製の水生成板33と、前面カバー34を取付けている。
【0038】
水生成板33は、吸込み口側通風路9aと連通する部位空間に晒され、ペルチェ素子31により表面の空気が冷却されることで、外表面に結露水を生成する。前面カバー34は、ペルチェ素子31を被覆して電気的に絶縁し、水生成板33を吸込み口側通風路9aに露出するための開口を有し、ここで生成した結露水を放電部40に供給案内する。
【0039】
放電部40は、水生成部30から結露水が供給される多孔質のフェルトピン等からなる放電ピン41を備えている。放電ピン41は、導電性を有する帯板状のリード板を介して高電圧印加装置50に電気的に接続される。
【0040】
放電ピン41は、高電圧印加装置50により高電圧が印加されたときに放電し、その放電を結露水に作用させ、静電霧化現象を発生させる。このことにより水(結露水)を、粒子径がピコメートルからナノメートルサイズの負の帯電微粒子に分裂させ、静電ミストが生成する。
【0041】
放電部40と静電ミスト放出口25とはミスト放出管44によって連通される。ミスト放出管44は、静電霧化ユニットMの上流部は曲げ部分が多いので、この上流部44aを硬質樹脂製により形成し、残りの下流部44bは室内機本体4への組付け時の自由度を確保するために、軟質樹脂製のホース等からなる。
【0042】
静電霧化ユニットMはフィルタユニット取付け枠26の背面に取付けられ、静電ミスト放出口25はフィルタユニット取付け枠26の下面に取付けられる。静電霧化ユニットMと静電ミスト放出口25は、可動パネル3bを回動して吹出し口6の一部と汚れ度検知表示体Yを開放した状態でも目視することはできない。
【0043】
なお、室内機本体4内には複数の温度センサ等のセンサ類が取付けられ、図1のみに示す制御部Kへ検知信号を送る。制御部Kにはリモートコントローラ(遠隔操作盤)に設定した設定信号も送られる。以上説明した横流ファン11などの電動部品は、全て制御部K(制御手段)から制御信号を受け、制御されるようになっている。
【0044】
つぎに、空気調和機1の作用について説明する。
空気調和機1に運転開始信号が入ると、図3および図4に示すように可動パネル3bが回動して吹出し口6と汚れ度検知表示体Kの前面表示板13を開放する。室外機に備えられる圧縮機が駆動され冷凍サイクル運転が行われるとともに、室内送風機を構成する横流ファン11が回転駆動される。
【0045】
室内空気は吸込み口5から室内機本体4内に吸込まれ、エアフィルタFで塵埃等が捕捉・除去される。さらに、室内空気は吸込み口側通風路9aに導かれ、熱交換器10において熱交換して冷風または温風等の熱交換空気に変る。熱交換空気は、吹出し口側通風路9bを経て吹出し口6から室内へ吹出され、室内は設定された条件に空気調和される。
【0046】
一定の条件が揃うと、制御部Kは静電霧化ユニットMへ駆動制御信号を送る。これによりペルチェ素子31に通電し、水生成板33が冷却される。吸込み口側通風路9b内の吸込み空気の一部が、水生成板33の外面に接触して冷却され、結露水wが水生成板33外面と前面カバー34外面に生成して付着する。
【0047】
結露水wは前面カバー34に案内され、重力により放電ピン41に滴下する。放電ピン41は高電圧印加装置50により高電圧が印加されて放電し、放電ピン41に付着する結露水wに放電が作用する。結露水wは、静電霧化現象が生じて粒子径がピコメートルからナノメートルサイズの負の帯電微粒子に分裂され、静電ミストが生成される。
【0048】
その一方で、吹出し口側通風路9bでは、横流ファン11の送風により、静電ミスト放出口25の近傍部位が、ミスト放出管44内の圧力に対して負圧になる。放電部40で生成した静電ミストは、ミスト放出管44を介して吹出し口6側へ吸引され、吹出し口6近傍に設けられる静電ミスト放出口25から吹出し口6へ放出される。
【0049】
吹出し口6から吹出される熱交換空気の流れに乗って静電ミストが室内へ放出される。静電ミストは強力な酸化力を有するOHラジカルを生成するので、このOHラジカルの強力な酸化力により、空気中の有機物から水素原子を奪い、有機物の結合を分解して浄化する。OHラジカルは反応性が高く、最終的には二酸化炭素や水になる。
【0050】
ところで、吹出し口6から熱交換空気が吹出されることで、吹出し口6と、この吹出し口6の周辺部位が負圧状態となる。汚れ度検知表示体Yにおいては、空気流出孔23が吹出し口6に極く近接した部位に開口していて、吹出し口6から吹出される熱交換空気の流れにともない、空気流出孔23とその周辺部分も負圧化する。
【0051】
汚れ度検知表示体Yに設けられる空気流入孔22は空洞部を介して空気流出孔23に連通していて、空気流入孔22周囲の室内空気である室内機本体4の前面側の空気が空気流入孔22内に吸込まれる。なお、空気流入孔22は吹出し口6から離間した位置にあるので、吹出し口6から吹出される熱交換空気が空気流入孔22に流入することはない。
【0052】
純然たる室内空気が空気流入孔22から汚れ度検知表示体Y内に導かれ、ガスセンサGSが取付けられる凹陥部19を満たす。ガスセンサGSは室内空気の汚れ度合を検知して、その検知信号を制御部Kへ送る。凹陥部19を満たした室内空気は、汚れ度表示部16の裏面に形成される空洞部を介して空気流出孔23に導かれる。
【0053】
空気流出孔23に到達した室内空気は、吹出し口6から吹出される熱交換空気に誘引されて空気流出孔23から流出する。そして、吹出し口6から吹出される熱交換空気とともに室内へ吹出される。新たな室内空気が空気流入孔22に流入し、上述したようにガスセンサGSで汚れ度を検知されて空気流出孔23から流出する作用を繰り返す。
【0054】
このように、汚れ度検知表示体Yにおいては、ガスセンサGSに室内空気を導く空気流入孔22を吹出し口6とは離間した部位に設け、この空気流入孔22と連通する空気流出孔23を室内機本体4の前面で、かつ吹出し口6の近傍部位に設けている。
空気流入孔22から導かれた室内空気はガスセンサGSで汚れ度合を検知され、室内機本体4内に形成される通風路9とは区画された部位を通過して空気流出孔23に導かれ、室内機本体4外部へ流出する。
【0055】
したがって、ガスセンサGSに室内空気を導く空気流入孔22を、吸込み口5から吹出し口6へ連通する通風路9外に備え、空調運転中の誘引気流により、ガスセンサGSへの空気流れが発生する。空調作用をなす通風路9の空気流れに影響されず、ガスセンサGSの検知感度の向上を得られる。
【0056】
汚れ度検知表示体Yの前面に可動パネル3bを開閉自在に設けて、運転停止中は閉成し、運転開始とともに開放するようにした。特に、汚れ度検知表示体Yに設けられる空気流入孔22と空気流出孔23は、運転停止時に可動パネル3bによって閉成されるので、運転停止が長期に亘っても塵埃の侵入を確実に阻止する。
ガスセンサGSに塵埃が付着し堆積することはなく、空調運転の開始にあたってセンサ精度が低下するのを防止できる。
【0057】
ガスセンサGSが室内空気から検知した検知信号は制御部Kへ送られ、ここで汚れ度合が判断される。そして、制御部Kから汚れ度表示部16へ制御信号を送って汚れ度を表示させるとともに、静電霧化ユニットMへ制御信号を送り上述した運転を行わせて、吹出し口6から吹出される熱交換空気の清浄化を図る。その結果、居室の清浄化を得られる。
【0058】
ガスセンサGSから検知信号を受けた制御部Kは、汚れ度合によって汚れ度表示部16に対する表示制御と、これに関連する静電霧化ユニットMに対する運転制御を行う。
【0059】
図7は、汚れ度表示部16の表示例を説明する図である。
汚れ度表示部16の表面を覆う前面表示板13において、この一(左)側部に、空調運転の開始にともなって点灯するLED15によって照明される運転表示マーク60がある。他(右)側部に、ガスセンサGSの存在を表示するガスセンサマーク70が描かれている。このガスセンサマーク70の背面側にはガスセンサGSが配置されている。
【0060】
運転表示マーク60とガスセンサマーク70とは間隔を存していて、この空間スペースの背面側に、上述した3個のLED15が配置される。それぞれのLED15が点灯することで、前面表示板13に描かれた汚れ度マーク80が照明されて、居住人が空気の汚れ度合を確認することができるようになっている。
【0061】
制御部Kは、ガスセンサGSが検知した汚れ度を、少なくとも3段階以上の判定段階に分割する。実際には、図7に示すように、4段階に変化させている。
制御部Kは、汚れ度が最も大のレベルである、第4の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度4以上」として、汚れ度表示部16の全てのLED15への通電を行わない。すなわち、「消灯」であり、運転表示マーク60とガスセンサマーク70との間の全ての汚れ度マーク80が消えた表示をなす。
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して能力一杯の連続運転をなすよう制御する。このことから、居室の早急な清浄化を促進させる。
【0062】
汚れ度が次の、中の上段階のレベルである、第4の判定段階未満で、第3の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度3」として、汚れ度表示部16の1つのLED15に通電する。すなわち、「1灯」であり、運転表示マーク60寄りの1個のLED15が点灯制御され、その分の汚れ度マーク80が照明される。
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して、連続運転時間が2で、停止時間が1の割合となる断続運転をなすよう制御して、居室の清浄化を促進させる。
【0063】
汚れ度が次の、中の下段階のレベルである、第3の判定段階未満で、第2の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度2」として、汚れ度表示部16の2つのLED15に通電する。すなわち、「2灯」であり、運転表示マーク60寄りの2個のLED15のみが点灯制御され、その分の汚れ度マーク80が照明される。
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して、連続運転時間と停止時間が同一時間となる断続運転をなすよう制御して、居室の清浄化を維持する。
【0064】
汚れ度が次の、小段階(汚れ度合が最も小さい)のレベルである、第2の判定段階未満で、第1の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度1」として、汚れ度表示部16の全てのLED15を通電する。すなわち、「全灯」であり、全てのLED15に対する点灯制御が行なわれ、汚れ度マーク80の照明は全て点灯する。
【0065】
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して、連続運転時間が1、停止時間が2の割合の断続運転をなすよう制御して、居室の清浄化が損なわれるのを防止する。
このようにして、空気清浄能力を適正に保ちつつ、静電霧化ユニットMの長寿命化を得る。
【0066】
なお、空調運転を開始するとともに、ガスセンサGSによる汚れ度の検知開始時は、ガスセンサGSを初期化制御する必要がある。すなわち、センサ開始時に、所定時間検知を行わず、安定してから測定を開始する制御をなす。
【0067】
このとき制御部Kは、暫定的に汚れ度表示部16に対して汚れ度が中程度の表示である、たとえば、汚れ度「3」の表示を行うよう制御する。同時に、静電霧化ユニットMに対して連続運転時間が2で、停止時間が1の割合となる断続運転を行うよう制御する。
このことから、ガスセンサGSの初期化中においても静電霧化ユニットMによる室内空気の清浄化を得られ、実際に室内空気を清浄化する時間の短縮化を図れる。
【0068】
また、空調運転中にガスセンサGSが故障し、室内空気の汚れ度合を検知できなくなる場合もあり得る。
このような事故が発生した場合に制御部Kは、空調運転の継続時間に応じて室内空気の汚れ度を想定し、静電霧化ユニットMの運転を制御する。したがって、居室の清浄度を維持でき、居室人に対する不利条件を最小限に抑制できる。
【0069】
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
5a…上部吸込み口、5b…前面吸込み口、6…吹出し口、10…熱交換器、11…横流ファン(送風機)、4…室内機本体、9…通風路、GS…ガスセンサ(汚れ度検知手段)、16…汚れ度表示部(汚れ度表示手段)、22…空気流入孔、23…空気流出孔、3b…可動パネル、30…水生成部(水生成手段)、M…静電霧化ユニット(静電霧化手段)、K…制御部(制御手段)。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、空気調和機の室内機に関する。
【背景技術】
【0002】
室外機と室内機とからなる空気調和機において、室内機を構成する室内機本体に室内空気の吸込み口と吹出し口が設けられ、この吸込み口と吹出し口を連通する室内機本体内の通風路に熱交換器と送風機とが配置される。この送風機が駆動することで、吸込み口から熱交換器を介して吹出し口に亘る通風路に熱交換空気が流通する。
【0003】
ところで、近時の室内機には、室内空気中に含まれる臭気成分や、カーテンや家具等に付着した臭気成分等の、空気中のガス系濃度である汚れ度を検知するガスセンサ(汚れ度検知手段)を備えたものがある。このガスセンサは、室内機本体に配置される制御基板に取付けられていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4209971号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
なお説明すると、上記ガスセンサが取付けられた制御基板は、吸込み口の中央部など、充分な量の室内空気が導かれる位置に配置されている。そのため、今度は、送風量の設定変更など、空調運転にともなう空気流れに大きく影響を受けるようになり、検知精度が安定しない。
【0006】
このような事情から、空調運転にともなう空気流れ量の変化の影響を受けずに、かつ確実に室内空気の流れがを取込める場所を選択して汚れ度を検知し、検知精度の向上を得られる空気調和機の室内機が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本実施形態では、室内機本体に室内空気の吸込み口と吹出し口を設け、この吸込み口と吹出し口を連通する室内機本体内の通風路に熱交換器と送風機を配置し、吹出し口の側方部位に室内空気の汚れ度合を検知する汚れ度検知手段と室内空気の汚れ度を表示する汚れ度表示手段を互いに並んで設け、汚れ度検知手段に室内空気を導くための空気流入孔を吹出し口とは離間した部位に設け、室内機本体の前面で吹出し口の近傍部位に空気流入孔から汚れ度検知手段を介し通風路とは区画された部位を通過した室内空気を室内機本体から外部へ流出させる空気流出孔を設けた。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態に係る、空気調和機の室内機の縦断面図。
【図2】同実施形態に係る、室内機の空調運転停止時の外観斜視図。
【図3】同実施形態に係る、室内機の空調運転中の外観斜視図。
【図4】同実施形態に係る、室内機の一部を拡大した斜視図。
【図5】同実施形態に係る、汚れ度検知表示体の正面図。
【図6】同実施形態に係る、汚れ度検知表示体の外観斜視図。
【図7】同実施形態に係る、汚れ度表示部の汚れ度表示を説明する図。
【図8】同実施形態に係る、静電霧化手段の外観斜視図。
【図9】同実施形態に係る、静電霧化手段の作用を説明する図。
【図10】同実施形態に係る、室内機本体を構成するフィルタ枠を背面側から見た斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本実施形態を図面にもとづいて説明する。
図1は本実施形態に係る空気調和機の室内機の縦断面図であり、図2は同実施形態の室内機の外観斜視図であって、いずれも空調運転停止時の状態を示している。図3は同実施形態の室内機の外観斜視図であり、図3は室内機の要部を拡大した斜視図であって、いずれも空調運転中の状態を示している。
【0010】
室内機1は、室内壁面に取付け固定される後板本体2と、この後板本体2の前面に組合される前面パネル3とにより、筐体である室内機本体4が構成される。前面パネル3は、室内機本体4の前面と上面および左右両側面の筐体部を構成し、後板本体2は内部に収納される構成部品の取付け部と室内機本体4の背面部を兼用する。
【0011】
前面パネル3の上面と前面には、室内空気を吸込み案内する上部吸込み口5aと前面吸込み口5bが開口している。前面パネル3の前面には左右全幅に亘って化粧パネル3aが取付けられ、化粧パネル3aの上方と下方が前面吸込み口5bを形成する。化粧パネル3aは、後述するエアフィルタの清掃等のメンテナンスを行うため開閉自在である。
【0012】
前記室内機本体4を構成する前面パネル3の下部には、熱交換空気の吹出し口6が設けられる。この吹出し口6には、上下方向の風向を変更させる水平ルーバーと、この水平ルーバーに一体に設けられ左右方向の風向を変更させる左右ルーバーとからなる風向案内体7が取付けられる。
【0013】
特に、吹出し口6の一(右)側部と、前面パネル3の一(右)側部との間で、吹出し口6の縦方向長さの略上半分程度は、後述する汚れ度検知表示体Yが取付けられるスペースとなっている。残り下半分程度のスペースは、人感センサSを取付けるためのスペースとなっている。
【0014】
前記汚れ度検知表示体Yは、室内空気の臭気成分などの汚れ度を検知し、その汚れ度に応じた表示をなして居住人に報知するものである。前記人感センサSは、居住人の移動に追従して向きを変更し、居住人の存在を検知するものである。
【0015】
化粧パネル3a下方の前面吸込み口5bと吹出し口6の前面側には、前面パネル3の全幅に亘り、可動パネル3bが配置される。この可動パネル3bは、上部の左右に支持軸を備え、下端辺が前方に回動して開閉するようになっていて、可動パネル3bの開閉動作は、室内機本体4内に配置したモータ等の駆動源により行われる。
【0016】
可動パネル3bを閉じた状態で、この前面が上部の化粧パネル3aと連続した湾曲面を構成するとともに、化粧パネル3a下方の前面吸込み口5bを閉じる。そして、吹出し口6および汚れ度検知表示体Yをほとんど閉じ、下方である居住人から見え難くして意匠性を向上させている。
【0017】
可動パネル3bを回動すれば、この下端辺が前方に突出してほぼ水平状態になり、上面側が前面吸込み口5bを開放し、下面側が吹出し口6と汚れ度検知表示体Yを開放する。可動パネル3bにより、吸込み側の通風路と、吹出し側の通風路が上下で仕切られ、吹出し空気が吸込み口5b側に流れるショートサーキット現象を防止できる。
【0018】
上部、前面吸込み口5a,5bの内側には、上述したエアフィルタFが配設される。エアフィルタFの下端部近傍には、このエアフィルタFを清掃するエアフィルタ清掃装置8が配設される。エアフィルタ清掃装置8は、主にエアフィルタ送り機構、塵埃除去用ブラシ、およびダストボックスから構成される。
【0019】
エアフィルタ送り機構は、エアフィルタ清掃運転時に駆動し、エアフィルタFを走行駆動する。そして、エアフィルタFの下端部を室内機本体4の背面部に設けられたガイド部でUターンさせ、元の部位に移動させる。
【0020】
塵埃除去用ブラシは、エアフィルタFの移動に連動して回転し、エアフィルタFに付着している塵埃を描き取り、ダストボックス内に落下させる。ダストボックスは室内機本体4に着脱自在に取付けられていて、塵埃の満杯表示があったとき、居住人はこれを取外して内部の塵埃をごみ箱等に排出しなければならない。
【0021】
室内機本体4は、その内部空間に、上部、前面吸込み口5a,5bと吹出し口6とを連通する通風路9を形成している。前記通風路9は、この上流側に、側面視で略逆V字状に形成された熱交換器10が配設され、下流側には室内送風機を構成する横流ファン11が配設される。
【0022】
すなわち、前記通風路9は、横流ファン11を駆動することで上部、前面吸込み口5a,5bから熱交換器10に至り、室内空気が導かれる吸込み口側通風路9aと、熱交換器10から吹出し口6に至り、熱交換器10と熱交換した室内空気である熱交換空気が導かれる吹出し口側通風路9bとから形成される。
【0023】
つぎに、前記汚れ度検知表示体Yについて詳述する。
図5は汚れ度検知表示体Yの正面図であり、図6は汚れ度検知表示体Yの斜視図である。
この汚れ度検知表示体Yは、上述したように室内機本体4における前記吹出し口6の側方部位に設けられる。前面は図3および図4に示すように、半透明板からなる前面表示板13によって覆われる。
【0024】
汚れ度検知表示体Yは、左右幅方向に亘って、複数(4個)の表示用のLED15が並んで配置された汚れ度表示部(汚れ度表示手段)16と、この汚れ度表示部16の一(右)側部に隣設されるガスセンサ(汚れ度検知手段)GSとを備えている。
【0025】
なお汚れ度表示部16について説明すると、それぞれのLED15は汚れ度検知表示体Yの前面よりも奥方に配置され、この縦横周面はLED15から前面に向かって斜めに拡開する反射面部18となっている。このことから、LED15が発光すれば、その光が反射面部18で拡大され、前面表示板13を明るく照らす。
【0026】
ただし、ガスセンサGSとは反対側の一(左)側部のLED15は、他の複数(3個)のLED15よりも前側に位置する。そのため、このLED15周面の反射面部18面積は、他のLED15周面の反射面部18面積よりも狭い。全てのLED15の照度が同一でも、一側部のLED15のみ前面表示板13を照明する照度が弱い。
【0027】
すなわち、一側部のLED15は、「運転表示ランプ」として備えられ、他の複数のLED15は、「汚れ度表示ランプ」として備えられる。
「汚れ度表示ランプ」として、ガスセンサGSで測定された汚れ度が所定の基準値以上の場合は、全てのLED15が消灯する。所定の基準値内において、最も「大」(空気の汚れ度合が大きい)の場合は、1個のLED15が照明される。汚れ度が「中」程度の場合は、2個のLED15が照明される。
【0028】
そして、汚れ度が最も「小」(空気の汚れ度合が小さい)の場合は、3個のLED15が照明されるようになっている。すなわち、LED15の点灯数が多くなるほど、空気の清浄度が高いことを表している。
【0029】
前記ガスセンサGSは円筒体状をなしていて、空気中の汚れ具合である臭気(ガス系)の濃度を検出する半導体ガスセンサである。すなわち、ヒータで加熱される感ガス材料に電圧を印加し、ガスに触れる感ガス材料の抵抗の変化を、感ガス材料に直列に設けた負荷抵抗両端出力(電圧)の変化として取出すものである。
【0030】
ガスセンサGSの基端部は、前記LED15と同様、プリント制御基板に取付けられ、実装される。ガスセンサGSの先端部は前面側に突出していて、この周面は矩形状の凹陥部19となっている。凹陥部19の一部には図示しない孔部が設けられ、ガスセンサGSと対向する。
【0031】
汚れ度検知表示体Yとして、前面部20aと、LED15周囲の反射面部18と、ガスセンサGS周囲の凹陥部19および上下左右面部20bに対して、図示しない背面部が設けられる。背面部に対する前面部20a、反射面部18、凹陥部19、上下左右面部20bとの間には、空洞部が形成されている。
【0032】
前記凹陥部19の上方部位である上面部20bに空気流入孔22が設けられ、一側部の反射面部18の下方部位で、この前面部に空気流出孔23が設けられる。したがって、空気が空気流入孔22から汚れ度検知表示体Yの空洞部に導かれ、凹陥部19に設けられる孔部から凹陥部19内に侵入してガスセンサGSを覆う。
【0033】
そして、凹陥部19に設けられる孔部から空洞部に導かれ、空気流出孔23から汚れ度検知表示体Yの外部に流出する。上述したように、汚れ度検知表示体Yは吹出し口6と隣設する側部に取付けられていて、吸込み口5と吹出し口6とを連通する通風路9とは区画された独立構造体として配置される。
【0034】
図3と図4に示すように、吹出し口6の側方部位に取付けられ、前面が前面表示板13で覆われる汚れ度検知表示体Kは、先に説明した可動パネル3bが回動したときに開放される。特に図示していないが、汚れ度検知表示体Y上面と可動パネル3bとの間に間隙が形成され、したがって空気流入孔22から内部に室内空気が流入するのに支障がない。
また、空気流出孔23は汚れ度検知表示体Yの下面にも開放しているので、可動パネル3bが回動したときに、ここから汚れ度検知表示体Y外部である室内機本体4外部へ円滑に流出する。
【0035】
一方、図1に示すように、通風路9の熱交換器10よりも上流側の吸込み口側通風路9bと連通する部位に、静電霧化ユニット(静電霧化手段)Mが配設される。この静電霧化ユニットMにおいて静電ミストを放出する静電ミスト放出口25は、吹出し口6の上方部位に開口される。
【0036】
図8は静電霧化ユニットMの構成図、図9は静電霧化ユニットMの作用を説明するための図、図10はフィルタ取付け枠26に対する静電霧化ユニットMと静電ミスト放出口25の位置を示す図である。
【0037】
静電霧化ユニットMは、水生成部(水生成手段)30と、放電部40および高電圧印加装置50とから構成される。
水生成部30は、ペルチェ素子31の一面に、放熱性の良好な金属よりなるヒートシンク32を固定し、ペルチェ素子31の他面に、熱伝導性の高い金属製の水生成板33と、前面カバー34を取付けている。
【0038】
水生成板33は、吸込み口側通風路9aと連通する部位空間に晒され、ペルチェ素子31により表面の空気が冷却されることで、外表面に結露水を生成する。前面カバー34は、ペルチェ素子31を被覆して電気的に絶縁し、水生成板33を吸込み口側通風路9aに露出するための開口を有し、ここで生成した結露水を放電部40に供給案内する。
【0039】
放電部40は、水生成部30から結露水が供給される多孔質のフェルトピン等からなる放電ピン41を備えている。放電ピン41は、導電性を有する帯板状のリード板を介して高電圧印加装置50に電気的に接続される。
【0040】
放電ピン41は、高電圧印加装置50により高電圧が印加されたときに放電し、その放電を結露水に作用させ、静電霧化現象を発生させる。このことにより水(結露水)を、粒子径がピコメートルからナノメートルサイズの負の帯電微粒子に分裂させ、静電ミストが生成する。
【0041】
放電部40と静電ミスト放出口25とはミスト放出管44によって連通される。ミスト放出管44は、静電霧化ユニットMの上流部は曲げ部分が多いので、この上流部44aを硬質樹脂製により形成し、残りの下流部44bは室内機本体4への組付け時の自由度を確保するために、軟質樹脂製のホース等からなる。
【0042】
静電霧化ユニットMはフィルタユニット取付け枠26の背面に取付けられ、静電ミスト放出口25はフィルタユニット取付け枠26の下面に取付けられる。静電霧化ユニットMと静電ミスト放出口25は、可動パネル3bを回動して吹出し口6の一部と汚れ度検知表示体Yを開放した状態でも目視することはできない。
【0043】
なお、室内機本体4内には複数の温度センサ等のセンサ類が取付けられ、図1のみに示す制御部Kへ検知信号を送る。制御部Kにはリモートコントローラ(遠隔操作盤)に設定した設定信号も送られる。以上説明した横流ファン11などの電動部品は、全て制御部K(制御手段)から制御信号を受け、制御されるようになっている。
【0044】
つぎに、空気調和機1の作用について説明する。
空気調和機1に運転開始信号が入ると、図3および図4に示すように可動パネル3bが回動して吹出し口6と汚れ度検知表示体Kの前面表示板13を開放する。室外機に備えられる圧縮機が駆動され冷凍サイクル運転が行われるとともに、室内送風機を構成する横流ファン11が回転駆動される。
【0045】
室内空気は吸込み口5から室内機本体4内に吸込まれ、エアフィルタFで塵埃等が捕捉・除去される。さらに、室内空気は吸込み口側通風路9aに導かれ、熱交換器10において熱交換して冷風または温風等の熱交換空気に変る。熱交換空気は、吹出し口側通風路9bを経て吹出し口6から室内へ吹出され、室内は設定された条件に空気調和される。
【0046】
一定の条件が揃うと、制御部Kは静電霧化ユニットMへ駆動制御信号を送る。これによりペルチェ素子31に通電し、水生成板33が冷却される。吸込み口側通風路9b内の吸込み空気の一部が、水生成板33の外面に接触して冷却され、結露水wが水生成板33外面と前面カバー34外面に生成して付着する。
【0047】
結露水wは前面カバー34に案内され、重力により放電ピン41に滴下する。放電ピン41は高電圧印加装置50により高電圧が印加されて放電し、放電ピン41に付着する結露水wに放電が作用する。結露水wは、静電霧化現象が生じて粒子径がピコメートルからナノメートルサイズの負の帯電微粒子に分裂され、静電ミストが生成される。
【0048】
その一方で、吹出し口側通風路9bでは、横流ファン11の送風により、静電ミスト放出口25の近傍部位が、ミスト放出管44内の圧力に対して負圧になる。放電部40で生成した静電ミストは、ミスト放出管44を介して吹出し口6側へ吸引され、吹出し口6近傍に設けられる静電ミスト放出口25から吹出し口6へ放出される。
【0049】
吹出し口6から吹出される熱交換空気の流れに乗って静電ミストが室内へ放出される。静電ミストは強力な酸化力を有するOHラジカルを生成するので、このOHラジカルの強力な酸化力により、空気中の有機物から水素原子を奪い、有機物の結合を分解して浄化する。OHラジカルは反応性が高く、最終的には二酸化炭素や水になる。
【0050】
ところで、吹出し口6から熱交換空気が吹出されることで、吹出し口6と、この吹出し口6の周辺部位が負圧状態となる。汚れ度検知表示体Yにおいては、空気流出孔23が吹出し口6に極く近接した部位に開口していて、吹出し口6から吹出される熱交換空気の流れにともない、空気流出孔23とその周辺部分も負圧化する。
【0051】
汚れ度検知表示体Yに設けられる空気流入孔22は空洞部を介して空気流出孔23に連通していて、空気流入孔22周囲の室内空気である室内機本体4の前面側の空気が空気流入孔22内に吸込まれる。なお、空気流入孔22は吹出し口6から離間した位置にあるので、吹出し口6から吹出される熱交換空気が空気流入孔22に流入することはない。
【0052】
純然たる室内空気が空気流入孔22から汚れ度検知表示体Y内に導かれ、ガスセンサGSが取付けられる凹陥部19を満たす。ガスセンサGSは室内空気の汚れ度合を検知して、その検知信号を制御部Kへ送る。凹陥部19を満たした室内空気は、汚れ度表示部16の裏面に形成される空洞部を介して空気流出孔23に導かれる。
【0053】
空気流出孔23に到達した室内空気は、吹出し口6から吹出される熱交換空気に誘引されて空気流出孔23から流出する。そして、吹出し口6から吹出される熱交換空気とともに室内へ吹出される。新たな室内空気が空気流入孔22に流入し、上述したようにガスセンサGSで汚れ度を検知されて空気流出孔23から流出する作用を繰り返す。
【0054】
このように、汚れ度検知表示体Yにおいては、ガスセンサGSに室内空気を導く空気流入孔22を吹出し口6とは離間した部位に設け、この空気流入孔22と連通する空気流出孔23を室内機本体4の前面で、かつ吹出し口6の近傍部位に設けている。
空気流入孔22から導かれた室内空気はガスセンサGSで汚れ度合を検知され、室内機本体4内に形成される通風路9とは区画された部位を通過して空気流出孔23に導かれ、室内機本体4外部へ流出する。
【0055】
したがって、ガスセンサGSに室内空気を導く空気流入孔22を、吸込み口5から吹出し口6へ連通する通風路9外に備え、空調運転中の誘引気流により、ガスセンサGSへの空気流れが発生する。空調作用をなす通風路9の空気流れに影響されず、ガスセンサGSの検知感度の向上を得られる。
【0056】
汚れ度検知表示体Yの前面に可動パネル3bを開閉自在に設けて、運転停止中は閉成し、運転開始とともに開放するようにした。特に、汚れ度検知表示体Yに設けられる空気流入孔22と空気流出孔23は、運転停止時に可動パネル3bによって閉成されるので、運転停止が長期に亘っても塵埃の侵入を確実に阻止する。
ガスセンサGSに塵埃が付着し堆積することはなく、空調運転の開始にあたってセンサ精度が低下するのを防止できる。
【0057】
ガスセンサGSが室内空気から検知した検知信号は制御部Kへ送られ、ここで汚れ度合が判断される。そして、制御部Kから汚れ度表示部16へ制御信号を送って汚れ度を表示させるとともに、静電霧化ユニットMへ制御信号を送り上述した運転を行わせて、吹出し口6から吹出される熱交換空気の清浄化を図る。その結果、居室の清浄化を得られる。
【0058】
ガスセンサGSから検知信号を受けた制御部Kは、汚れ度合によって汚れ度表示部16に対する表示制御と、これに関連する静電霧化ユニットMに対する運転制御を行う。
【0059】
図7は、汚れ度表示部16の表示例を説明する図である。
汚れ度表示部16の表面を覆う前面表示板13において、この一(左)側部に、空調運転の開始にともなって点灯するLED15によって照明される運転表示マーク60がある。他(右)側部に、ガスセンサGSの存在を表示するガスセンサマーク70が描かれている。このガスセンサマーク70の背面側にはガスセンサGSが配置されている。
【0060】
運転表示マーク60とガスセンサマーク70とは間隔を存していて、この空間スペースの背面側に、上述した3個のLED15が配置される。それぞれのLED15が点灯することで、前面表示板13に描かれた汚れ度マーク80が照明されて、居住人が空気の汚れ度合を確認することができるようになっている。
【0061】
制御部Kは、ガスセンサGSが検知した汚れ度を、少なくとも3段階以上の判定段階に分割する。実際には、図7に示すように、4段階に変化させている。
制御部Kは、汚れ度が最も大のレベルである、第4の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度4以上」として、汚れ度表示部16の全てのLED15への通電を行わない。すなわち、「消灯」であり、運転表示マーク60とガスセンサマーク70との間の全ての汚れ度マーク80が消えた表示をなす。
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して能力一杯の連続運転をなすよう制御する。このことから、居室の早急な清浄化を促進させる。
【0062】
汚れ度が次の、中の上段階のレベルである、第4の判定段階未満で、第3の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度3」として、汚れ度表示部16の1つのLED15に通電する。すなわち、「1灯」であり、運転表示マーク60寄りの1個のLED15が点灯制御され、その分の汚れ度マーク80が照明される。
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して、連続運転時間が2で、停止時間が1の割合となる断続運転をなすよう制御して、居室の清浄化を促進させる。
【0063】
汚れ度が次の、中の下段階のレベルである、第3の判定段階未満で、第2の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度2」として、汚れ度表示部16の2つのLED15に通電する。すなわち、「2灯」であり、運転表示マーク60寄りの2個のLED15のみが点灯制御され、その分の汚れ度マーク80が照明される。
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して、連続運転時間と停止時間が同一時間となる断続運転をなすよう制御して、居室の清浄化を維持する。
【0064】
汚れ度が次の、小段階(汚れ度合が最も小さい)のレベルである、第2の判定段階未満で、第1の判定段階以上と判断したとき、「汚れ度1」として、汚れ度表示部16の全てのLED15を通電する。すなわち、「全灯」であり、全てのLED15に対する点灯制御が行なわれ、汚れ度マーク80の照明は全て点灯する。
【0065】
同時に制御部Kは、静電霧化ユニットMに対して、連続運転時間が1、停止時間が2の割合の断続運転をなすよう制御して、居室の清浄化が損なわれるのを防止する。
このようにして、空気清浄能力を適正に保ちつつ、静電霧化ユニットMの長寿命化を得る。
【0066】
なお、空調運転を開始するとともに、ガスセンサGSによる汚れ度の検知開始時は、ガスセンサGSを初期化制御する必要がある。すなわち、センサ開始時に、所定時間検知を行わず、安定してから測定を開始する制御をなす。
【0067】
このとき制御部Kは、暫定的に汚れ度表示部16に対して汚れ度が中程度の表示である、たとえば、汚れ度「3」の表示を行うよう制御する。同時に、静電霧化ユニットMに対して連続運転時間が2で、停止時間が1の割合となる断続運転を行うよう制御する。
このことから、ガスセンサGSの初期化中においても静電霧化ユニットMによる室内空気の清浄化を得られ、実際に室内空気を清浄化する時間の短縮化を図れる。
【0068】
また、空調運転中にガスセンサGSが故障し、室内空気の汚れ度合を検知できなくなる場合もあり得る。
このような事故が発生した場合に制御部Kは、空調運転の継続時間に応じて室内空気の汚れ度を想定し、静電霧化ユニットMの運転を制御する。したがって、居室の清浄度を維持でき、居室人に対する不利条件を最小限に抑制できる。
【0069】
以上、本実施形態を説明したが、上述の実施形態は、例として提示したものであり、実施形態の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0070】
5a…上部吸込み口、5b…前面吸込み口、6…吹出し口、10…熱交換器、11…横流ファン(送風機)、4…室内機本体、9…通風路、GS…ガスセンサ(汚れ度検知手段)、16…汚れ度表示部(汚れ度表示手段)、22…空気流入孔、23…空気流出孔、3b…可動パネル、30…水生成部(水生成手段)、M…静電霧化ユニット(静電霧化手段)、K…制御部(制御手段)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内空気の吸込み口と吹出し口を設けた室内機本体と、この吸込み口と吹出し口を連通するの室内機本体内の通風路に熱交換器と送風機を配置した空気調和機の室内機において、
前記室内機本体における前記吹出し口の側方部位に互いに並んで設けられ、室内空気の汚れ度合を検知する汚れ度検知手段および、この汚れ度検知手段で検知した室内空気の汚れ度を表示する汚れ度表示手段と、
前記吹出し口とは離間した部位に設けられ、前記汚れ度検知手段に室内空気を導くための空気流入孔と、
前記室内機本体の前面で、かつ前記吹出し口の近傍部位に設けられ、前記空気流入孔から前記汚れ度検知手段を介し前記通風路とは区画された部位を通過した室内空気を、室内機本体内から外部へ流出させる空気流出孔と、
を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
【請求項2】
さらに前記室内機本体の前面に、空調運転中は前記吹出し口と汚れ度検知手段および汚れ度表示手段を開放し、空調運転停止時は吹出し口と汚れ度検知手段および汚れ度表示手段を室内から遮蔽する回動自在な可動パネルを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
【請求項3】
さらに前記室内機本体内に、前記通風路に導かれた室内空気の水分から水を生成する水生成手段を備え、前記水生成手段で生成された水を霧化して室内に放出する静電霧化手段と、
前記汚れ度検知手段が検出した汚れ度を、少なくとも3段階以上の判定段階に分割し、汚れ度が最も大の判定段階であるとき前記静電霧化手段を連続運転し、汚れ度が中程度の判定段階であるとき前記静電霧化手段を運転時間と運転停止時間が同一時間となるよう断続運転し、汚れ度が最も小の判定段階であるとき前記静電霧化手段を運転時間よりも停止時間が長くなるよう断続運転する制御をなす制御手段と、を備えた
ことを特徴とする請求項2記載の空気調和機の室内機。
【請求項1】
室内空気の吸込み口と吹出し口を設けた室内機本体と、この吸込み口と吹出し口を連通するの室内機本体内の通風路に熱交換器と送風機を配置した空気調和機の室内機において、
前記室内機本体における前記吹出し口の側方部位に互いに並んで設けられ、室内空気の汚れ度合を検知する汚れ度検知手段および、この汚れ度検知手段で検知した室内空気の汚れ度を表示する汚れ度表示手段と、
前記吹出し口とは離間した部位に設けられ、前記汚れ度検知手段に室内空気を導くための空気流入孔と、
前記室内機本体の前面で、かつ前記吹出し口の近傍部位に設けられ、前記空気流入孔から前記汚れ度検知手段を介し前記通風路とは区画された部位を通過した室内空気を、室内機本体内から外部へ流出させる空気流出孔と、
を具備することを特徴とする空気調和機の室内機。
【請求項2】
さらに前記室内機本体の前面に、空調運転中は前記吹出し口と汚れ度検知手段および汚れ度表示手段を開放し、空調運転停止時は吹出し口と汚れ度検知手段および汚れ度表示手段を室内から遮蔽する回動自在な可動パネルを備えた
ことを特徴とする請求項1記載の空気調和機の室内機。
【請求項3】
さらに前記室内機本体内に、前記通風路に導かれた室内空気の水分から水を生成する水生成手段を備え、前記水生成手段で生成された水を霧化して室内に放出する静電霧化手段と、
前記汚れ度検知手段が検出した汚れ度を、少なくとも3段階以上の判定段階に分割し、汚れ度が最も大の判定段階であるとき前記静電霧化手段を連続運転し、汚れ度が中程度の判定段階であるとき前記静電霧化手段を運転時間と運転停止時間が同一時間となるよう断続運転し、汚れ度が最も小の判定段階であるとき前記静電霧化手段を運転時間よりも停止時間が長くなるよう断続運転する制御をなす制御手段と、を備えた
ことを特徴とする請求項2記載の空気調和機の室内機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2012−202638(P2012−202638A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68907(P2011−68907)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(502285664)東芝コンシューマエレクトロニクス・ホールディングス株式会社 (2,480)
【出願人】(503376518)東芝ホームアプライアンス株式会社 (2,436)
【Fターム(参考)】
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