説明

空調装置の制御方法

【課題】ヒータの駆動によって消耗する空調装置の電力消耗を防ぐ空調装置の制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の空調装置の制御方法は、車両の室内温度を目標温度に維持するための、空調システムから吐出される空気の目標吐出温度と蒸発器の温度である目標蒸発器温度のうちの少なくとも1つがヒータ駆動条件を満たしているかを確認する駆動条件確認ステップ、前記ヒータ駆動条件が満たされていれば、目標吐出温度を出力するように車両の温度および走行条件に応じて前記ヒータの駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ、および前記ヒータ駆動時に、ヒータから吐出される空気のヒータ吐出温度が基準温度以上であるか、前記ヒータ吐出温度が前記目標吐出温度よりも一定温度以上高ければ、前記ヒータの駆動をカットオフさせるヒータカットオフ確認ステップ、を含んでなされることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空調装置の制御方法に係り、より詳しくは、ヒータカットオフ条件を満たしているかを確認し、これによってヒータをカットオフさせることにより、ヒータの駆動によって消耗する空調装置の電力消耗を防ぐことができる空調装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境負荷の少ないエネルギー開発に関心が集中している最近では、自動車分野でもバッテリをエネルギー源として用いた環境負荷の少ない電気自動車が注目を集めている。このような電気自動車は、車両の駆動のエネルギー源であるバッテリの蓄積密度に限界があるため、バッテリ充電後の総走行距離を延ばすための開発が求められている。
このような電気自動車は、別の電気ヒータとエアコンシステムによって車両内部の温度を制御するため、エンジン駆動車に比べて空調システムによって消費される電力が大きい。
【0003】
また、このような空調システムは、車両内部の温度調節のために、暑い夏にも電気ヒータとエアコンシステムを別に駆動させるための消費電力が求められる。
このような空調システムの消費電力によって走行距離が低下する問題が発生する。この空調システムによる電力消費を減少させるために、空調システムの駆動を制限する場合、走行距離を増加させることはできるが、車内の搭乗者に空調システム駆動の制約による不快感を与えることがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平07−164857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の問題点を克服するためになされたものであって、目標吐出温度、目標蒸発器温度、蒸発器温度、およびヒータ吐出温度などによってヒータカットオフ条件が満たされているかを確認し、これによってヒータをカットオフさせることにより、ヒータ駆動によって消耗する空調装置の電力消耗を防ぐことができ、また、エアコンが作動している場合にヒータの駆動を遅延させることにより、ヒータとエアコンが同時に作動する場合に発生する空調消耗動力を減らすことができる空調装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る空調装置の制御方法は、車両の室内温度を目標温度に維持するための、空調システムから吐出される空気の目標吐出温度と蒸発器の温度である目標蒸発器温度のうちの少なくとも1つがヒータ駆動条件を満たしているかを確認する駆動条件確認ステップ、前記ヒータ駆動条件が満たされていれば、目標吐出温度を出力するように車両の温度および走行条件に応じて前記ヒータの駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ、および前記ヒータ駆動時に、ヒータから吐出される空気のヒータ吐出温度が基準温度以上であるか、前記ヒータ吐出温度が前記目標吐出温度よりも一定温度以上高ければ、前記ヒータの駆動をカットオフさせるヒータカットオフ確認ステップ、を含んでなされることを特徴とする。
【0007】
前記ヒータカットオフステップ以後には、前記目標吐出温度と前記目標蒸発器温度のうちの少なくとも1つが前記ヒータ駆動条件を満たしているかを再度確認する駆動条件再確認ステップ、および前記ヒータ駆動条件を満たしていて前記目標吐出温度が第1温度以下であれば、前記ヒータ吐出温度が目標吐出温度よりも15℃さらに低い場合に、ヒータカットオフを解除させるヒータカットオフ解除確認ステップ、をさらに含むことを特徴とする。
【0008】
前記ヒータカットオフ解除ステップでは、前記ヒータ駆動条件を満たしていて前記目標吐出温度が第1温度を超過すれば、前記ヒータ吐出温度が第2温度よりも低い場合にヒータカットオフを解除させることを特徴とする。
【0009】
前記駆動条件確認ステップと前記駆動条件再確認ステップでは、前記目標蒸発器温度が測定された現在蒸発器温度よりも2℃さらに高いか、前記目標吐出温度が前記目標蒸発器温度よりも4℃さらに高い場合に、ヒータ駆動条件を満たしていると判断することを特徴とする。
【0010】
前記駆動条件確認で駆動条件を満たしていれば、前記駆動条件確認ステップ以後にエアコンが駆動しているかを確認し、前記エアコンが駆動されていれば、一定時間が経過した後に前記ヒータ駆動制御ステップが実行されるように前記ヒータの駆動を一定時間停止状態に維持させるエアコン駆動確認および遅延ステップをさらに含むことを特徴とする。
【0011】
前記エアコン駆動確認および遅延ステップでは、前記エアコンが駆動されていないと確認されれば、前記ヒータ駆動制御ステップを実行することを特徴とする。
【0012】
前記ヒータカットオフ確認ステップでは、前記ヒータ吐出温度が基準温度である85℃以上であるか、前記ヒータ吐出温度が前記目標吐出温度よりも一定温度である20℃以上高ければ、ヒータ駆動をカットオフさせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る空調装置の制御方法によれば、目標吐出温度、目標蒸発器温度、蒸発器温度、およびヒータ吐出温度などによってヒータカットオフ条件を満たしているかを確認し、これによってヒータをカットオフさせることにより、ヒータの駆動によって消耗する空調装置の電力消耗を防ぐことができる。
また、エアコンが作動している場合にヒータの駆動を遅延させることにより、ヒータとエアコンが同時に作動する場合に発生する空調消耗動力を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係る空調装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施形態に係る空調装置の制御方法を示すフローチャートである。
【図3】図1、2の空調装置制御方法を実施するための空調システムの構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照しながら本発明について詳細に説明する。
図1および図2に示す通り、車両の室内温度を運転手が要求する室内目標温度に維持するために、空調制御機110は、空調装置100から吐出される空気の目標吐出温度(To)と、エアコン130の蒸発器の目標温度である目標蒸発器温度(Teo)を算出する。
空調制御機110は、算出された目標吐出温度(To)と目標蒸発器温度(Teo)のうちの少なくとも1つが空調装置100のヒータを駆動させるための駆動条件を満たしているかを確認する駆動条件確認ステップ(S1)を実行する。 ここで、空調制御機110は、車両の各センサから印加される車両の状態および温度に応じて空調装置であるヒータ120およびエアコン130の各電場装置の駆動を制御する全自動温度調節装置(FATC:Full Automatic Temperature Control)のコントローラである。
【0016】
このような駆動条件確認ステップ(S1)で、空調制御機110は、目標蒸発器温度(Teo)がエアコン130の蒸発器で測定された温度である蒸発器温度(Te)よりも2℃さらに高いか、目標吐出温度(To)が目標蒸発器温度(Teo)よりも4℃さらに高い場合に、ヒータ駆動条件を満たしていると判断する。
駆動条件確認ステップ(S1)で、空調制御機110は、蒸発器温度(Te)に2℃を加えた値よりも目標蒸発器温度(Teo)がさらに高いかを確認(S11)し、蒸発器温度(Te)に2℃を加えた値よりも目標蒸発器温度(Teo)がさらに高ければ、ヒータ駆動条件を満たしていると判断する。
【0017】
また、空調制御機110は、蒸発器温度(Te)に2℃を加えた値と目標蒸発器温度(Teo)が同じであるかそれよりも高ければ、目標蒸発器温度(Teo)に4℃を加えた値よりも目標吐出温度(To)がさらに高いかを確認(S12)する。また、空調制御機110は、目標蒸発器温度(Teo)に4℃を加えた値よりも目標吐出温度(To)がさらに高ければ、ヒータ駆動条件を満たしていると判断する。
駆動条件確認ステップ(S1)で、ヒータ駆動条件を満たしていないと判断されれば、ヒータ120をオフ状態に維持させる(S5)。
駆動条件確認ステップ(S1)で、ヒータ駆動条件を満たしていると判断されれば、エアコン130が駆動しているかを確認(S21)し、エアコン130の駆動可否に応じてヒータ120の駆動を一定時間停止状態に維持させるエアコン駆動確認および遅延ステップ(S2)を実行する。
【0018】
エアコン130駆動可否確認(S21)で、エアコン130が駆動していないと判断されれば、目標吐出温度(To)を出力するように車両の温度および走行条件に応じてヒータ120の駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ(S3)を実行する。
エアコン130駆動可否確認(S21)で、エアコン130が駆動していると判断されれば、空調制御機110はタイマー(T)を駆動させる。また、空調制御機110は、タイマー(T)の駆動時間が一定時間経過したかを確認(S23)し、タイマー(T)が一定時間経過すれば、ヒータ120の駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ(S3)を実行する。ここで、一定時間は、1分(1min)に設定することができる。
【0019】
エアコン駆動確認および遅延ステップ(S2)では、エアコン130が駆動していれば、エアコン130のコンプレッサの駆動RPMを低下させることにより、蒸発器の温度が低くなるように誘導される一定時間(1min)にヒータ120が駆動しないように停止状態に維持させた後にヒータ120の駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ(S3)を実行する。
このようなヒータ駆動制御ステップ(S3)では、空調制御機110が車両の内外気温度および車条件などに応じ、空調装置100で車内に印加される空気の温度が目標吐出温度(To)となるようにPTCヒータであるヒータ120の駆動を制御する。このとき、空調制御機110は、目標吐出温度(To)を空調装置100の吐出温度によって制御するために、パルス変造方式(PWM:Pluse Width Modulation)によってヒータ120に印加される駆動信号を制御し、ヒータ120から吐出される空気の温度を制御する。
【0020】
ヒータが駆動している状態で、駆動するヒータ120によって加熱されて吐出されるヒータ吐出温度(Tp)が基準温度以上であるか、ヒータ吐出温度(Tp)が目標吐出温度(To)よりも一定温度以上高ければ、ヒータ120の駆動をカットオフさせるヒータカットオフ確認ステップ(S4)を実行する。
このようなヒータカットオフ確認ステップ(S4)で、空調制御機110は、ヒータ吐出温度(Tp)が基準温度である85℃以上であるかを確認(S41)し、ヒータ吐出温度(Tp)が基準温度以上であると判断されれば、ヒータ120の過熱を防ぐためにヒータをカットオフ(S43)させることにより、ヒータをオフさせる(S5)。ここで、基準温度は、車両の空調システムの駆動特性に応じて相違するように設定することができる。
【0021】
ヒータカットオフ確認ステップ(S4)で、空調制御機110は、ヒータ吐出温度(Tp)が基準温度未満であると判断されれば、ヒータ吐出温度(Tp)が目標吐出温度(To)よりも一定温度である20℃以上であるかを確認(S42)する。
ヒータ吐出温度(Tp)が目標吐出温度(To)に20℃を加えた値以上であれば、ヒータ120の過熱によって発生する電力消耗を防ぐためにヒータをカットオフ(S43)させることにより、ヒータをオフさせる(S5)。
このようなヒータカットオフ確認ステップ(S4)で、ヒータ吐出温度(Tp)が基準温度よりも低く、目標吐出温度(To)に一定温度を加えた値よりも低ければ、ヒータ120を駆動し、目標吐出温度(To)をヒータ吐出温度(Tp)によって制御するヒータ駆動制御ステップ(S3)を維持する。
【0022】
ヒータカットオフ確認ステップ(S4)で、ヒータ120がカットオフされ、オフ状態(S5)に維持されている状態で、ヒータ120の再駆動のためのカットオフ解除条件を確認するため、目標吐出温度(To)と目標蒸発器温度(Teo)のうちの少なくとも1つがヒータ駆動条件を満たしているかを再度確認する駆動条件再確認ステップ(S6)を実行する。
駆動条件再確認ステップ(S6)で、空調制御機110は、目標蒸発器温度(Teo)が蒸発器温度(Te)よりも2℃さらに高いか、目標吐出温度(To)が目標蒸発器温度(Teo)よりも4℃さらに高い場合に、ヒータ再駆動条件を満たしていると判断する。
【0023】
このような駆動条件再確認ステップ(S6)で、空調制御機110は、蒸発器温度(Te)に2℃を加えた値よりも目標蒸発器温度(Teo)がさらに高いかを確認(S61)する。また、蒸発器温度(Te)に2℃を加えた値よりも目標蒸発器温度(Teo)がさらに高ければ、ヒータ再駆動条件を満たしていると判断し、ヒータ120のカットオフを解除させるための条件を満たしているかを確認するためにカットオフ解除確認ステップ(S7)を実行する。
空調制御機110は、蒸発器温度(Te)に2℃を加えた値と目標蒸発器温度(Teo)が同じであるかそれよりも低ければ、目標蒸発器温度(Teo)に4℃を加えた値よりも目標吐出温度(To)がさらに高いかを確認(S62)する。 空調制御機110は、目標蒸発器温度(Teo)に4℃を加えた値よりも目標吐出温度(To)がさらに高ければ、ヒータ駆動条件を満たしていると判断し、ヒータ120のカットオフを解除させるための条件を満たしているかを確認するためにカットオフ解除確認ステップ(S7)を実行する。
【0024】
駆動条件再確認ステップ(S6)で、ヒータ駆動条件を満たしていないと判断されれば、ヒータ120をカットオフ状態であるオフ状態に維持させる(S5)。
カットオフ解除確認ステップ(S7)では、目標吐出温度(To)が第1温度以下であれば、ヒータ吐出温度(Tp)が目標吐出温度(To)よりも15℃さらに低いかを確認(S71)し、目標吐出温度(To)が第1温度以下であって目標吐出温度(To)に15℃を加えた値よりもヒータ吐出温度(Tp)がさらに低ければ、ヒータカットオフ解除条件を満たしていると判断する。このとき、第1温度は、例えば64℃に設定することができる。このような第1温度は、目標吐出温度(To)に対するチューニング値であって、空調装置の温度制御特性に応じて設定することができる。
【0025】
電気によって駆動するPTCヒータであるヒータ120は、電源が印加されても温度がすぐに上昇しないため、ヒータ120で測定された現在のヒータ吐出温度(Tp)が目標吐出温度(To)に15℃を加えた値よりも低ければ、ヒータ120を早期加熱させることにより、空調装置から吐出される吐出温度を目標吐出温度(To)に容易に制御するために、カットオフされたヒータ120のカットオフを解除(S73)させる。
カットオフ解除確認ステップ(S7)では、目標吐出温度(To)が第1温度を超過すれば、目標吐出温度(To)が第2温度よりも低いかを確認(S72)し、目標吐出温度(To)が第1温度を超過して目標吐出温度(To)が第2温度よりも低ければ、ヒータカットオフ解除条件を満たしていると判断する。このとき、第2温度は、例えば84℃に設定することができる。
【0026】
目標吐出温度(To)が第1温度を超過する場合には、第1温度以下であるときに比べてヒータ120がさらに速く駆動にするように、ヒータ吐出温度(Tp)が設定された第2温度以下である場合には、ヒータカットオフ解除条件を満たしていると判断し、カットオフされたヒータ120のカットオフを解除(S73)させる。
このようにヒータ120のカットオフが解除されれば、車内に印加される空気の温度が目標吐出温度(To)となるようにヒータ120の駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ(S3)を実行する。
【0027】
このような空調装置の制御方法は、目標吐出温度(To)、目標蒸発器温度(Teo)、蒸発器温度(Te)、およびヒータ吐出温度(Tp)などによってヒータ120をカットオフさせるための条件を満たす場合にヒータ120をカットオフさせることにより、ヒータ120駆動によって消耗する空調装置の電力消耗を防ぐことができる。また、このような空調装置の制御方法は、エアコンが作動している場合にヒータの駆動を遅延させることにより、ヒータとエアコンが同時に作動する場合に発生する空調消耗動力を減らすことができる。
【0028】
以上、本発明に関する好ましい実施形態を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の属する技術範囲を逸脱しない範囲での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0029】
100 ・・・空調装置
110 ・・・空調制御機
120 ・・・ヒータ
130 ・・・エアコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の室内温度を目標温度に維持するための、空調システムから吐出される空気の目標吐出温度と蒸発器の温度である目標蒸発器温度のうちの少なくとも1つがヒータ駆動条件を満たしているかを確認する駆動条件確認ステップ、
前記ヒータ駆動条件が満たされていれば、目標吐出温度を出力するように車両の温度および走行条件に応じて前記ヒータの駆動を制御するヒータ駆動制御ステップ、および
前記ヒータ駆動時に、ヒータから吐出される空気のヒータ吐出温度が基準温度以上であるか、前記ヒータ吐出温度が前記目標吐出温度よりも一定温度以上高ければ、前記ヒータの駆動をカットオフさせるヒータカットオフ確認ステップ、
を含んでなされることを特徴とする空調装置の制御方法。
【請求項2】
前記ヒータカットオフステップ以後には、
前記目標吐出温度と前記目標蒸発器温度のうちの少なくとも1つが前記ヒータ駆動条件を満たしているかを再度確認する駆動条件再確認ステップ、および
前記ヒータ駆動条件を満たしていて前記目標吐出温度が第1温度以下であれば、前記ヒータ吐出温度が目標吐出温度よりも15℃さらに低い場合に、ヒータカットオフを解除させるヒータカットオフ解除確認ステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空調装置の制御方法。
【請求項3】
前記ヒータカットオフ解除ステップでは、
前記ヒータ駆動条件を満たしていて前記目標吐出温度が第1温度を超過すれば、前記ヒータ吐出温度が第2温度よりも低い場合にヒータカットオフを解除させることを特徴とする請求項2に記載の空調装置の制御方法。
【請求項4】
前記駆動条件確認ステップと前記駆動条件再確認ステップでは、
前記目標蒸発器温度が測定された現在蒸発器温度よりも2℃さらに高いか、前記目標吐出温度が前記目標蒸発器温度よりも4℃さらに高い場合に、ヒータ駆動条件を満たしていると判断することを特徴とする請求項2に記載の空調装置の制御方法。
【請求項5】
前記駆動条件確認で駆動条件を満たしていれば、
前記駆動条件確認ステップ以後にエアコンが駆動しているかを確認し、前記エアコンが駆動されていれば、一定時間が経過した後に前記ヒータ駆動制御ステップが実行されるように前記ヒータの駆動を一定時間停止状態に維持させるエアコン駆動確認および遅延ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の空調装置の制御方法。
【請求項6】
前記エアコン駆動確認および遅延ステップでは、
前記エアコンが駆動されていないと確認されれば、前記ヒータ駆動制御ステップを実行することを特徴とする請求項5に記載の空調装置の制御方法。
【請求項7】
前記ヒータカットオフ確認ステップでは、
前記ヒータ吐出温度が基準温度である85℃以上であるか、前記ヒータ吐出温度が前記目標吐出温度よりも一定温度である20℃以上高ければ、ヒータ駆動をカットオフさせることを特徴とする請求項1に記載の空調装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−56562(P2012−56562A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168259(P2011−168259)
【出願日】平成23年8月1日(2011.8.1)
【出願人】(591251636)現代自動車株式会社 (1,064)
【出願人】(500518050)起亞自動車株式会社 (449)
【Fターム(参考)】