説明

窓板支持装置

【課題】 部品点数が少なく、しかも雨水に対するシール性の良好な窓板支持装置を提供する。
【解決手段】 支持装置は、間隔をおいて配置された複数の縦枠10と、縦枠10の上下端部と交差し窓板3の上下縁を支持する複数の横枠20と、縦枠10の窓外側において縦枠10に沿って延びる押縁40と、縦枠10と横枠20の交差部をシールするシール構造とを備えている。縦枠10は、基部10aと、この基部10aの窓外側に位置する支持部10bとを一体に有しいる。支持部10bは、押縁40の係止板部41を係止するとともに押縁40の押さえ板部42との間で窓板3の左右縁を支持している。縦枠10の支持部10bの上下端部が切り欠かれて切欠部10dをなしている。横枠30は縦枠10の基部10aの上下端部に固定されている。横枠30の中間部または端部が縦枠10の切欠部10dに入り込んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縦枠と横枠を備えた窓板支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
建造物の窓は、縦枠と横枠とで囲われた空間にガラス板(窓板)を嵌め込むことにより構成されている。特許文献1に記載された装置では、縦枠と横枠にガラス板を設置した後で縦枠に沿って延びる断面T字形の押縁を縦板に取り付け、ガラス板の左右側縁を支持するようになっている。これにより、ガラス板の取り付け作業が容易になる。なお、縦枠,横枠,押縁は押出型材で形成されている。
【特許文献1】特開2003−129599号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記特許文献1の支持装置では、横枠の端面を縦枠の側面に当てて固定することになるため、縦枠と横枠の交差部での雨水の侵入経路が短く、雨水に対するシールを確実にすることができない。
【0004】
そのため、縦枠とは別に押出型材からなる支持枠を用いるのが一般的である。この支持枠は縦枠より短く形成され縦枠に沿って延び、横枠との交差部を避けて縦枠に固定されている。この支持枠に上記押縁が固定される。横枠の中間部または端部は、縦枠の窓外の側面に固定される。このようにすれば、雨水の侵入経路が長くなりシールが確実になる。
【0005】
しかし、上記のように支持枠を用いると、部品点数が多くなり、支持枠を縦枠へ固定する作業が加わるため、支持装置のコストが高くなる欠点があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記課題を解決するためになされたもので、
(ア)押出型材からなり、間隔をおいて配置された複数の縦枠と、
(イ)押出型材からなり、上記縦枠の上下端部と交差して直線状に配置され、窓板の上下縁を支持する複数の横枠と、
(ウ)押出型材からなり、係止板部と押さえ板部とを有して断面T字形をなし、上記縦枠の窓外側において縦枠に沿って延びる押縁と、
(エ)上記縦枠と横枠の交差部をシールするシール構造と、
を備えた窓板支持装置において、
上記縦枠は、基部と、この基部の窓外側に位置する支持部とを一体に有してなり、この支持部は、上記押縁の係止板部を係止するとともに押縁の押さえ板部との間で窓板の左右縁を支持し、
上記縦枠の支持部の上下端部が切り欠かれて切欠部をなしており、上記横枠は上記縦枠の基部の上下端部に固定され、横枠の中間部または端部が上記縦枠の切欠部に入り込んでいることを要旨とする。
【0007】
本発明の他の態様では、
(ア)押出型材からなり、間隔をおいて配置された複数の縦枠と、
(イ)押出型材からなり、上記縦枠の上下端部と交差することにより縦枠と協働して格子状の枠組みをなし、窓板の上下縁を支持する複数の横枠と、
(ウ)押出型材からなり、係止板部と押さえ板部とを有して断面T字形をなし、上記縦枠の窓外側において縦枠に沿って延びる押縁と、
(エ)上記縦枠と横枠の交差部をシールするシール構造と、
を備えた窓板支持装置において、
上記縦枠は、基部と、この基部の窓外側に位置する支持部とを一体に有してなり、この支持部は、上記押縁の係止板部を係止するとともに押縁の押さえ板部との間で窓板の左右縁を支持し、
上記縦枠の支持部の上下端部の少なくとも一方が切り欠かれて切欠部をなしており、上記横枠は上記縦枠の基部の上下端部に固定され、横枠の中間部または端部が上記縦枠の切欠部に入り込んでいることを要旨とする。
【0008】
上記構成によれば、縦枠が、押縁を支持する支持部と基部とを一体に有しているので、部品点数を少なくすることができ、装置のコストを低減できる。しかも縦枠の切欠部に横枠の中間部または端部を入り込ませることにより、雨水侵入経路を長くすることができ、雨水に対するシールを確実に行なうことができる。
本発明は、横枠が縦枠の上下端部にのみ交差する構成を前提としている。切欠部は縦枠の上下端部のみに形成され、中間部には形成されないので、切欠部を形成しても縦枠の強度低下を招かない。
【0009】
好ましくは、隣接する2本の横枠の端部が上記縦枠の切欠部に入り込むとともに隙間を介して対峙しており、上記シール構造は、この端部間の隙間に充填されたシール材を含む。これによれば、シール性をより一層向上させることができる。
【0010】
好ましくは、上記縦枠の切欠部の縁における少なくとも窓外側の部位と、上記横枠の端部および当該端部間に充填されたシール材との間に隙間が形成されており、上記シール構造は、この隙間に充填されたシール材をも含む。これによれば、シール性をより一層向上させることができる。
【0011】
上記横枠は窓板の幅のほぼ整数倍の長さを有し、その中間部が上記縦枠の切欠部を通り、上記縦枠の切欠部の縁における少なくとも窓外側の部位と、上記横枠の中間部との間に隙間が形成されており、上記シール構造は、この隙間に充填されたシール材をも含む。これによれば、横枠を長くすることができ、しかもシール性をより一層向上させることができる。
【発明の効果】
【0012】
以上説明したように本発明によれば、部品点数を少なくできるとともに、雨水に対する良好なシール性を確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図6を参照しながら説明する。図1に示すように、本実施形態では、建造物の床および天井を構成するスラブ1の延出部により、各階の窓2が区分けされている。各階の窓2は、縦長をなし建造物の壁面に沿って左右に並べられたガラス板3(窓板)と、このガラス板3を支持する装置4とで構成されている。
【0014】
支持装置4は、縦枠10と、上下枠20,30(横枠)と、押縁40とを主たる構成要素として備えている。これら縦枠10,上枠20,30,押縁40は、アルミ合金等の押出型材からなる。
【0015】
上記縦枠10は、上記ガラス板3とほぼ等しい長さ(若干長い)を有し、上記スラブ1の延出部間に垂直に配置され、左右方向(建造物の壁面に沿って水平方向)に等しい間隔をなして配置されている。
上記押縁40は、縦枠10の窓外側に配置されており、本実施形態では縦枠10より若干短く形成されている。
【0016】
上記上枠20と下枠30は、ガラス板3の幅のほぼ整数倍(本実施形態では約2倍)の長さを有し、上記スラブ1に沿って水平に直線状に延びており、縦枠10の上下端部と交差している。なお、縦枠10の中間位置で交差する横枠は存在しない。
【0017】
図2,図4に最も良く示されているように、縦枠10は横断面形状がほぼ長方形をなし、窓2の内外方向(建造物の壁面と直交する方向)に細長くなっており、窓外側の壁11と窓内側の壁12と左右の側壁13とを有している。左右の側壁13間には、左右方向に延びる中間壁14が掛け渡されている。
【0018】
上記窓内側の壁12と中間壁14と、両壁12、14間に位置する左右の側壁13の窓内側の部位により、断面長方形をなす基部10aが構成されている。窓外側の壁11と左右の側壁13における中間壁14より窓外側の部位により、支持部10bが構成されている。これら基部10aと支持部10bは一体をなしている。
【0019】
図3に示すように、上記縦枠10の基部10aは、窓内側の壁12の上下端部に固定されたアングル材50を介して、上下のスラブ1に固定されている。
【0020】
上記窓外側の壁11の幅方向中央部には、長手方向に延びる凹部15が形成されており、この凹部15の左右に対峙する壁のうち、一方の壁15aは窓外側に延出されている。この壁15aの先端縁および中間位置には、鉤形状の引掛部16が形成されている。なお、凹部15を形成せずに壁15aを壁11から窓外側へ突出させるようにしてもよい。
【0021】
図3,図4に示すように、上記支持部10bの上下端部は切り欠かれており、この切欠部10c,10dの分だけ支持部10bは基部10aより短くなっている。なお、支持部10bの中間部には切欠部が形成されていないので、縦枠10の強度が損なわれることはない。
【0022】
下枠30の中央部(中間部)と両端部は、異なる縦枠10の下側の切欠部10dに入り込んでいる。下枠30の窓内側の壁32は、切欠部10dに入り込んだ中央部と両端部に近接する部位において、対応する縦枠10における基部10aの下端部の左右側面に、アングル材51を介して固定されている。
【0023】
上枠20も下枠30と同様に、中央部と両端部が異なる縦枠10の上側の切欠部10cに入り込んでいる。上枠20の窓内側の壁22は、切欠部10cに入り込んだ中央部と両端部に近接する部位において、対応する縦枠10における基部10aの上端部の左右側面に、アングル材51を介して固定されている。
【0024】
図3,図4に示すように、上枠20,30はガラス板3の上下縁を収容するための収容溝21,31を有している。収容溝21は垂直な壁26,27間に形成され、同様に収容溝31は垂直な壁36,37間に形成されている。
【0025】
図2,図4に示すように、隣接する下枠30の端部同士は、上記切欠部10dにおいて狭い間隙60を介して対峙している。上記下枠30の端部開口はダムプレート61により塞がれている。このダムプレート61は、下枠30の断面形状の外郭と同形状をなしている。
【0026】
また、下枠30において窓外側の壁37の端部裏面には断面L字形のシール受板62が固定されており、このシール受板62は、下枠30の端部から間隙60に向かって突出している。シール受板62と窓外側の壁37の裏面との間の空間には、シール材63が充填されている。なお、これらダムプレート61,シール受板62の固定およびシール材63の充填は、工場で行なわれる。
【0027】
他方、縦枠10にも、支持部10bの下端部の内面に断面コ字形のシール受板65が固定されており、このシール受板65と支持部10bの内面との間にもシール材(図示しない)が充填されている。これらシール受板65の固定とシール材の充填も工場で行なわれる。
【0028】
図5に示すように、上記下枠30の端部のダムプレート61間の隙間60には、シール材66が充填されている。また、シール受板62の突出部の窓外側にも、下枠30の窓外側の面と面一をなす位置までシール材67が充填されている。シール材66,67は連なっている。
【0029】
図3〜図5に示すように、縦枠10の切欠部10dの水平をなす周縁と下枠30の水平をなす上壁部35(収容溝31より窓内側に位置する)の端部との間には隙間68が形成されており、この隙間68と上述したシール受板65で形成された空間にもシール材69が充填されている。このシール材69の外面は縦枠10の窓外側の壁11および左右側壁13と面一をなしている。なお、シール材69は隙間68においてダムプレート61間のシール材66の上方にも充填され、このシール材66と連なっている。
【0030】
下枠30の中央部と縦枠10との間のシール構造は、上述した下枠30の端部と縦枠10との間のシール構造から、ダムプレート61,シール受板62,シール材63,66,67が省かれた構成となっている。すなわち、縦枠10の切欠部10dの縁と下枠30の上壁35との間の隙間68に、シール材69が充填されている。
【0031】
上枠20と縦枠10との間のシール構造も下枠30と縦枠10との間のシール構造と同様であるので、図3に一部を図示するだけにして詳細な説明を省略する。なお、このシール構造では、上枠20の水平をなす下壁25と切欠部10cの水平をなす縁との間の隙間68にシール材69が充填される。
【0032】
上記シール材66,67,69の充填は、施工現場において縦枠10と上下枠20,30を組み付けた後に行なわれる。その後で、ガラス板3を縦枠10と上下枠20,30で形成された空間に嵌め込む。詳述すると、ガラス板30の上下縁を上下枠20,30の収容溝21,31に嵌め込んだ後、押縁40を縦枠10に取り付ける。
【0033】
図2,図6に示すように、押縁40は、係止板部41と、縦枠10とほぼ同幅をなす押さえ板部42とを有して断面が略T字形となっている。係止板部41には鉤状の引掛部43が形成されている。この引掛部43を縦枠10の引掛部16に引掛けることにより、押縁40が縦枠10に取り付けられる。この状態で、押さえ板部42は縦枠10の窓外側の壁11と平行をなし間隔をおいて対向している。
【0034】
上記ガラス板3の周縁の窓内側の面と、これに対向する縦枠10の窓外側の壁11および上下枠20、30の壁26,36との間には発泡材からなるシールバッカー70とシール材71が介在されている。また、ガラス板3の周縁の窓外側の面と、これに対向する押縁40の押さえ板部42および上下枠20、30の壁27,37との間にもシールバッカー72とシール材73が介在されている。このようにしてガラス板3が支持されている。
【0035】
上記シール材70とシール材69はその交差部で互いに連なっている。また、上記シール材73は、押縁40の押さえ板部42の上下にも充填され、このシール材73の延長部73aは上述したシール材67と連なっている。なお、この延長部73aの裏側はシール受板(図示しない)で支持されている。
【0036】
図6に最も良く示されているように、上記窓外側のシール材73がガラス板3の全周にわたって設けられ、上枠20の端部の窓外側の間,および下枠30の端部の窓外側の部位間もシール材66,67によってシールされており、これらシール材73,66,67が連なっているので、窓外側の一次シールがなされる。
【0037】
また、図5に最も良く示されているように、窓内側のシール材70がガラス板3の全周にわたって設けられ、上枠20の端部の窓内側の間,および下枠30の端部の窓内側の部位間もシール材66でシールされ、縦枠10の切欠部10c,10dと上下枠20,30の端部との間もシール材69でシールされているので、窓内側の二次シールがなされる。
このようにして、雨水が室内に入り込むのを確実に阻止することができる。
【0038】
次に、本発明の第2実施形態について図7〜図9を参照しながら説明する。この実施形態の窓2’は、スラブの延出部で区切られておらず複数階にわたって広い面積に構成されている。縦枠10,押縁40は、第1実施形態と断面形状が似ているので同番号を付してその詳細な説明を省略する。横枠80は、第1実施形態の上下枠20、30を兼用しており、縦枠10の上下端部と交差し、格子状の枠組みをなす支持装置4’を構成している。
【0039】
図8に示すように、本実施形態では、縦枠10はスラブ1の凹部1aに入りこんでおり、両者の隙間にはシール材90が配されている。縦枠10の上下端部は図示しないアングル材等でスラブ1に固定されている。
【0040】
図9に示すように、上記縦枠10は、下端部のみに横枠80を収容するための切欠部10dが形成されている。
なお、縦枠10の下端部の窓内側と上端部の窓外側も切り欠かれて、上下に隣接する縦枠10同士が隙間91を介して嵌り合うようになっている。この隙間91にもシール材92が配されている。
【0041】
上記横枠80は、主部80aの端部が上記縦枠10の切欠部10dに収容されている。窓内側に形成されたフランジ部80bの端部は切り欠かれている。横枠80の主部80aの切欠部10dに入り込んだ端部は、アングル材93を介して縦枠10の中間壁14の下端部に固定されている。また、主部80aの端部の窓内側の垂直壁82もネジ94により中間壁14に固定されている。
【0042】
横枠80は窓外側に突出する上下に離れた2つの張出フランジ85,86を有している。ガラス板3は、その下方に位置する横枠80の張出フランジ85とその上方に位置する横枠80の張出フランジ86との間に嵌められている。ガラス板3の左右縁は、第1実施形態と同様に縦枠10と押縁40とで挟まれて支持されている。
【0043】
縦枠10の切欠部10dの周縁と横枠80の上壁88との間の隙間にはシール材69が充填されている。上下に隣接する押縁40間には、シール受板78に支持されたシール材79が充填されている。
シール構造の他の構成は第1実施形態と同様にであるので、図を省略するか、図中同番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0044】
本発明は上記実施形態に制約されず、種々の態様を採用可能である。例えば、第2実施形態において、切欠部は縦枠の上端部に形成してもよく、また、縦枠の上下端部に形成し、上下に隣接する縦枠の切欠部を1本の横枠が通るようにしてもよい。
押縁は縦枠より短かくてもよい。この場合、押縁が配置されない箇所は、ガラス板の左右の縁間にシール材を充填する。
横枠には水抜き穴を形成してもよいし、換気通路を形成してもよい。
横枠の長さは窓板の幅と同程度であってもよい。この場合、縦枠の全ての切欠部に横枠の端部が入り込む。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の第1実施形態をなす窓支持装置の正面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大横断面図である。
【図3】図1のIII−III線に沿う拡大縦断面図である。
【図4】同窓支持装置の要部を分解して示す拡大斜視図である。
【図5】同窓支持装置の要部を、縦枠に横枠を組み込んだ状態で示す拡大斜視図である。
【図6】同窓板支持装置の要部を、窓板を組み込んだ状態で示す拡大斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態をなす窓支持装置の正面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う拡大横断面図である。
【図9】図7のIX−IX線に沿う拡大縦断面図である。
【符号の説明】
【0046】
3 ガラス板(窓板)
10 縦枠
10a 基部
10b 支持部
10c,10d 切欠部
20 上枠(横枠)
30 下枠(横枠)
40 押縁
41 係止板部
42 押さえ板部
60,68 隙間
66,69 シール材
80 横枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(ア)押出型材からなり、間隔をおいて配置された複数の縦枠と、
(イ)押出型材からなり、上記縦枠の上下端部と交差して直線状に配置され、窓板の上下縁を支持する複数の横枠と、
(ウ)押出型材からなり、係止板部と押さえ板部とを有して断面T字形をなし、上記縦枠の窓外側において縦枠に沿って延びる押縁と、
(エ)上記縦枠と横枠の交差部をシールするシール構造と、
を備えた窓板支持装置において、
上記縦枠は、基部と、この基部の窓外側に位置する支持部とを一体に有してなり、この支持部は、上記押縁の係止板部を係止するとともに押縁の押さえ板部との間で窓板の左右縁を支持し、
上記縦枠の支持部の上下端部が切り欠かれて切欠部をなしており、上記横枠は上記縦枠の基部の上下端部に固定され、横枠の中間部または端部が上記縦枠の切欠部に入り込んでいることを特徴とする窓板支持装置。
【請求項2】
(ア)押出型材からなり、間隔をおいて配置された複数の縦枠と、
(イ)押出型材からなり、上記縦枠の上下端部と交差することにより縦枠と協働して格子状の枠組みをなし、窓板の上下縁を支持する複数の横枠と、
(ウ)押出型材からなり、係止板部と押さえ板部とを有して断面T字形をなし、上記縦枠の窓外側において縦枠に沿って延びる押縁と、
(エ)上記縦枠と横枠の交差部をシールするシール構造と、
を備えた窓板支持装置において、
上記縦枠は、基部と、この基部の窓外側に位置する支持部とを一体に有してなり、この支持部は、上記押縁の係止板部を係止するとともに押縁の押さえ板部との間で窓板の左右縁を支持し、
上記縦枠の支持部の上下端部の少なくとも一方が切り欠かれて切欠部をなしており、上記横枠は上記縦枠の基部の上下端部に固定され、横枠の中間部または端部が上記縦枠の切欠部に入り込んでいることを特徴とする窓板支持装置。
【請求項3】
隣接する2本の横枠の端部が上記縦枠の切欠部に入り込むとともに隙間を介して対峙しており、上記シール構造は、この端部間の隙間に充填されたシール材を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の窓板支持装置。
【請求項4】
上記縦枠の切欠部の縁における少なくとも窓外側の部位と、上記横枠の端部および当該端部間に充填されたシール材との間に隙間が形成されており、上記シール構造は、この隙間に充填されたシール材をも含むことを特徴とする請求項3に記載の窓板支持装置。
【請求項5】
上記横枠は窓板の幅のほぼ整数倍の長さを有し、その中間部が上記縦枠の切欠部を通り、上記縦枠の切欠部の縁における少なくとも窓外側の部位と、上記横枠の中間部との間に隙間が形成されており、上記シール構造は、この隙間に充填されたシール材をも含むことを特徴とする請求項3または4に記載の窓板支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−183295(P2006−183295A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376813(P2004−376813)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(000187057)昭和鋼機株式会社 (7)
【Fターム(参考)】