説明

窓開口部遮蔽構造

【課題】窓開口部を遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたルーバー部材を有する窓開口部遮蔽構造において、ルーバー部材及びレースカーテンの開閉操作を同時に行なえる窓開口部遮蔽構造を提供する。
【解決手段】室内の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレール11と、上記カーテンレール11の長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材50に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材13とを有し、上記フック部材50は、上記ルーバー部材13の室外側に配設されるレースカーテン14の上端部に係合しうる係合部15を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓開口部遮蔽構造に係り、複数のルーバー部材の開閉により窓開口部を遮蔽、部分開放又は全開放する窓開口部遮蔽構造の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、室内の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有する窓開口部遮蔽構造が提案されている(特許文献1)。
【0003】
このような窓開口部遮蔽構造にあっては、上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材もカーテンレールの長さ方向に沿って配置され、複数のルーバー部材が、互いに、幅方向端部が接合された状態で配置されることから上記窓開口部を全面的に遮蔽する。
従って、この状態では、一般のカーテンで窓開口部を遮蔽した状態と同様の状態を形成することができる。
【0004】
また、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となることから、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放できる。
従って、この状態では、各ルーバー部材が所定間隔を置いて、配置されることとなるため、一般に窓に取り付けられる「ブラインド」の各ルーバーにより窓開口部を部分的に開放した状態をカーテン生地により上下方向において形成した状態になることから、上記「ブラインド機能」により、非常に趣向に富んだ窓開口部の風景を形成することができる。
さらに、上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も厚さ方向に重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を全面的に開放することができる。
【0005】
しかしながら、このような従来の窓開口部遮蔽構造にあっては、上記フック部材には、レースカーテンを取り付けることができなかったことから、窓開口部にレースカーテンを取り付ける場合には、カーテンレールに対して別個に取り付ける必要があり、取り付け作業が煩雑であった。
また、レースカーテンを別個に取り付けた場合には、窓開口部の遮蔽又は開放時の操作が、ルーバー部材とは別個に独立して行う必要があり、使用者にとってはカーテンの操作が非常に煩雑であった。
【0006】
また、窓開口部を全開するために、カーテンレールの端部に配設された操作コードを引き、カーテンレールに移動可能に装着されたランナーを介して上記フック部材を走行させて端部に集めた際に、複数のフック部材がカーテンレールの幅方向に沿って密接して配置された場合にはルーバー部材もカーテンレールの幅方向に沿って、互いに厚さ方向に密接して配置されることから、窓開口部を大きく開口できる。
【0007】
このような各フック部材が、カーテンレールの長さ方向に沿って配置され、窓開口部を遮蔽している場合には、あるフック部材に隣接する他のフック部材のフレーム部の外周面部は隣接する他のフック部材のフレーム部の長さ方向の反対側の外周面部に反室内側において当接し、半ば重なった状態で連接している。
【0008】
その結果、この状態で各フック部材が、カーテンレール端部方向へ移動した場合には、夫々のフック部材のフレーム部の外周面部は、反端部側に配置されたフック部材の外周面部に押され、反時計方向へやや回動し、前閉状態からやや開放方向へ姿勢が変化する。
【0009】
さらに、この状態において、フック部材のガイドリブは、夫々のフック部材のカーテンレールの端部側に隣接して配置されるフック部材の外周面部に当接していることから、隣接するフック部材の外周面部は反端部側に配置されているフック部材のガイドリブによりさらに押され、フック部材は、ランナーの支持アームを中心に、カーテンレールの長さ方向に対して直交する状態に至るように回動する。
その後、ガイドリブは、隣接するフック部材のスリット部内に収納され、フック部材は隣接するフック部材に、カーテンレールの長さ方向に直交した状態で密接することとなる。
【0010】
従って、カーテンレールの端部から最も離間したフック部材から最も近接したフック部材に至るまで、同様の事態が連続して発生し、結果的に複数のフック部材は、前後に配置される各フック部材との相対的な関係の中で、カーテンレールに対して略直交した配置された状態で重なり合いつつカーテンレールの端部側へ移動して収納され、窓開口部は全開状態となる。
【0011】
しかしながら、カーテンレールの端部に最も近接した最端部側のフック部材には、先行するフック部材は存在しないことから、最端部側のフック部材の反端部側に位置するフック部材の動作如何によっては、フック部材がカーテンレールの長さ方向に沿って配置された状態のままでカーテンレール端部に当接して停止してしまい、その結果、ルーバー部材により窓開口部端部が被覆された状態になり、ルーバー部材がカーテンレール端部に完全に収納されなくなる場合がある、という不具合があった。
【0012】
【特許文献1】特開2008−38372号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明の課題は、カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有する窓開口部遮蔽構造において、ルーバー部材及びレースカーテンの開閉操作を同時に行うことができるようにして、レースカーテンの取り付け作業性及び窓開口部の開閉操作性を向上させると共に、窓開口部を開放する際に、常に、複数のルーバー部材を窓開口部の端部において幅方向に並列して配置させて、より大きく窓開口部を開放できる窓開口部遮蔽構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題達成のため、請求項1記載の発明にあっては、 室内の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有し、上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿い、互いに幅方向端部が接合された状態で配置されることにより上記窓開口部を遮蔽すると共に、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となり、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放でき、上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も厚さ方向に重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を開放する窓開口部遮蔽構造において、上記フック部材は、上記ルーバー部材の室外側に配設されるレースカーテンの上端部に係合しうる係合部を有することを特徴とする。
【0015】
従って、請求項1記載の発明にあっては、レースカーテンを上記フック部材に取り付け、ルーバー部材の室外側に配設することができる。
【0016】
請求項2記載の発明にあっては、上記レースカーテンは、形状記憶素材により形成され、開閉方向に沿って横断面波形状に形成されると共に室内側下端部において上記ルーバー部材と接合部材を介して着脱可能に接合されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明にあっては、上記レースカーテンの下端部には重りが装着されていることを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明にあっては、上記係合部は、上記フック部材に着脱可能に形成されたレースカーテン装着部材により形成されると共に、上記レースの上端部には、上記係合部に係合しうる係止部が設けられていることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明にあっては、上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部とを備え、上記本体部は所定の厚さ寸法を有するフレーム部を有すると共に長さ方向中間部には、上記ランナーの吊下部材が係合する係止部が形成され、上記フレーム部の長さ方向端部には、上記レースカーテン装着部材が係合固定される係合部が設けられていることを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明にあっては、上記レースカーテン装着部材は、上記フレーム部材への固定片部と、上記レースカーテン取付片部とを有することを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明にあっては、家屋の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有し、上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿い、互いに幅方向端部が接合された状態で配置されることにより上記複数のルーバー部材により上記窓開口部を遮蔽すると共に、
上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となり、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放でき、上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も互いに厚さ方向に当接して、重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を開放する窓開口部遮蔽構造において、上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部とを備え、上記本体部は所定の厚さ寸法を有するフレーム部を有し、長さ方向中間部には、上記ランナーの吊下部材との係止部が形成され、上記係止部は、上記ランナーの係止部に係止される係合バーと、上記係合バーに隣接するリブとを有することを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の発明にあっては、上記フレーム部は、長さ方向に沿って、互いに異なる方向に向いて配置された一対の円弧状部を有し、上記係止部は上記一対の円弧状部の間に形成され、 上記リブは、上記係合バーを挟んで互いに対向して一対に設けられていることを特徴とする。
【0023】
請求項9記載の発明にあっては、上記リブは、互いに上記係合バーの幅方向外方へ膨出するように円弧状に形成されていることを特徴とする。
【0024】
請求項10記載の発明にあっては、室内の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有し、上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部と、上記本体部に形成され、隣接するフック部材の本体部に当接しうるガイドリブと、上記隣接するフック部材のガイドリブを受け入れるスリット部とを備え、上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材上記複数のルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿い、上記窓開口部を遮蔽すると共に、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となり、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放でき、上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も互いに厚さ方向に当接して、重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を開放する窓開口部遮蔽構造において、上記カーテンレールの端部には、窓開口部を開放するために上記フック部材を介してルーバー部材をカーテンレール端部側へ寄せ集める場合に、最端部側のフック部材に当接して上記フック部材の姿勢をカーテンレールの長さ方向に対して略直交するように制御するガイド部材が設けられていることを特徴とする。
【0025】
請求項11記載の発明にあっては、上記ガイド部材は、基板部と上記基板部の両側部に突設された取付片部と、上記基板部に突設されたガイド部とを備え、上記ガイド部は上記カーテンレールのフック部材の取付開口部の幅方向端部に、上記ガイド部が下方に突出するように上記カーテンレールに装着されることを特徴とする請求項10記載の窓開口遮蔽構造。
【0026】
請求項12記載の発明にあっては、上記基板部は平面長方形状に形成されると共に上記ガイド部は上記基板部の幅方向一端部に形成され、上記ガイド部材がカーテンレールの上記取付開口部に固定された場合には、上記ガイド部は、上記カーテンレールの開口部の室内側端部寄りに配置されることを特徴とする。
【0027】
請求項13記載の発明にあっては、上記取付片部は、上記カーテンレールの取付開口部を形成する対向して配置された一対の下面部に係合する係合片からなり、上記ガイド部は側面略三角形状に形成され、基板部の端部方向に至るに従って高さ寸法が大きくなる斜片部と、上記斜片部の後端部に形成され、略垂直に突出するストッパ部とを備えていることを特徴とする。。
【0028】
請求項14記載の発明にあっては、上記ガイド板部材は柔軟な素材により形成されていることを特徴とする。
【0029】
請求項15記載の発明にあっては、上記ガイド板部材はゴム製であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
請求項1記載の発明にあっては、カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有する窓開口部遮蔽構造において、レースカーテンを上記フック部材に取り付けることができることから、従来のように、レースカーテンを別個にカーテンレールに取り付ける必要はない。
【0031】
その結果、レースカーテンの取り付け作業性を向上させることができると共に、レースカーテンが上記フック部材に取り付けられた場合にあっては、フック部材によりルーバー部材及びレースカーテンの開閉操作を同時に行うことができ、カーテン全体の開閉操作性を向上させることが可能となる。
【0032】
また、従来とは異なり、フック部材の操作により、ルーバー部材をカーテンレールに対して所定の角度に配置し、部分開放の状態にした場合には、レースカーテンを通して採光できると共に、レースカーテンを通して室内から外部の風景を視認することができ、家具としての品質を向上させた窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0033】
請求項2記載の発明にあっては、上記レースカーテンは、形状記憶素材により形成され、開閉方向に沿って横断面波型形状に形成されていることから、上記ルーバー部材の水平方向に回動し、カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度に配置された場合であっても、上記波型形状の凹凸部が、ルーバー部材の回動動作による、カーテンレール長さ方向における引っ張りの事態を吸収することができ、レースカーテンを取り付けた場合であっても、ルーバー部材の水平方向における回動操作には全く影響がない。
【0034】
その結果、請求項2記載の発明にあっては、請求項1の効果に加えて、レースカーテンをフック部材に装着した場合であっても、従来からの窓開口部遮蔽構造の、ルーバー部材がカーテンレールに対して所定の角度に配置された「部分開放」の状態における「ブラインド機能」を全く損なうことのない窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
また、請求項2記載の発明にあっては、さらに、請求項1記載の発明の効果に加えて、上記レースカーテンは室内側下端部において上記ルーバー部材と接合部材を介して着脱可能に接合されていることから、レースカーテンとルーバー部材とは一体となり、フック部材の回転によるルーバー部材の回転があった場合にはレースカーテンはカーテンレール方向に引っ張られることになるが、横断面波型に形成されていることから、上記引っ張りの事態を有効に吸収することができ、ルーバー部材と一体となった状態でフック部材の動きに追随することから、レースカーテン及びルーバー部材が不整合にならず一体に作動する完成度の高い窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0035】
さらに、請求項2記載の発明にあっては、レースカーテンは形状記憶素材により形成されていることから、上記フック部材の回動動作によりカーテンレールの長さ方向に引っ張られ、形状が変形した場合であっても、その後、フック部材の姿勢の変化により元の形状に復帰することができ、高品質な外観を保持することができる。
【0036】
請求項3記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、上記レースカーテンの下端部には重りが装着されていることから、レースカーテンにも所定の荷重が作用しレースカーテンは所定の張力を以て垂下されることから、レースカーテンはルーバー部材の回転動作によっても、下端部も、フック部材に固定された上端部と同様に、フック部材の回転動に追随して動き、下端部においてもルーバー部材と一体に作動する完成度の高い窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0037】
請求項4記載の発明にあっては、レースカーテンはレースカーテン装着部材の係合部に係止させることにより、レースカーテン装着部材を介してフック部材に固定されるように構成されていることをから、レースカーテンの取り付け作業の容易な窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0038】
請求項5記載の発明にあっては、上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部とを備え、上記本体部は所定の厚さ寸法を有するフレーム部を有すると共に、長さ方向中間部には、上記ランナーの吊下部材が係合する係止部が形成され、上記フレーム部の長さ方向端部には、上記レースカーテン装着部材が係合固定される係合部が設けられており、レースカーテンはフック部材の端部に固定されるように構成されていることから、レースカーテンの取り付け作業の容易な窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0039】
請求項7記載の発明にあっては、上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部とを備え、上記本体部は所定の厚さ寸法を有するフレーム部を有し、長さ方向中間部には、上記ランナーの吊下部材との係止部が形成され、上記係止部は、上記ランナーの係止部に係止される係合バーと、上記係合バーに隣接するリブとを有することから、フック部材に所定の重量を有するルーバー部材が吊下され、かつその状態で回動操作が繰り返された場合であっても、上記係合バーに隣接するリブが係合バーを補強支持することから、長年に亘って使用によっても、係合バーの強度が低下したり、破損する事態を防止でき、長年に亘って使用できるフック部材を有する窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0040】
請求項8記載の発明にあっては、上記フレーム部は、長さ方向に沿って、互いに異なる方向に向いて配置された一対の円弧状部を有し、上記係止部は上記一対の円弧状部の間に形成され、上記リブは、上記係合バーを挟んで互いに対向して一対に設けられ、また、請求項9記載の発明にあっては、上記リブは、互いに上記係合バーの幅方向外方へ膨出するように円弧状に形成されていることから、上記フレーム部を構成する円弧状部は、フック部材の回動動作に沿う方向に補強されており、フレーム部そのものの強度を向上させるこができ、より強度が大きく、径年使用に耐えうるフック部材を提供することができる。
【0041】
請求項10〜12記載の発明にあっては、上記カーテンレールの端部には、窓開口部を開放するために上記フック部材をカーテンレール端部側へ寄せ集める場合に、最端部側に配置されたフック部材に当接して上記フック部材の姿勢をカーテンレールに交差するように制御するガイド部材が設けられていることから、上記ガイド部材により、集められるフック部材は、全て容易かつ確実にカーテンレール端部において、カーテンレールの長さ方向に対して略直交して配置され、ルーバー部材も互いに密接して厚さ方向に密接した状態で配置されることから、確実、迅速かつ容易に窓開口部を開放することができる窓開口部遮蔽構造を提供することがえきる
【0042】
請求項13記載の発明にあっては、上記取付片部は、上記カーテンレールの取付開口部を形成する対向して配置された一対の下面部に係合する係合片からなり、上記ガイド部は、側面略三角形状に形成され、基板部の端部方向に至るに従って高さ寸法が大きくなる斜片部と、上記斜片部の後端部に形成される、略垂直に突出するストッパ部とを備えていることから、構成は簡易であって、既成のカーテンレールに取り付け可能なガイド部材を備えた窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0043】
請求項14記載の発明にあっては、上記ガイド部材は柔軟な素材により形成されていると共に、請求項15記載の発明にあっては、上記ガイド板部材はゴム製であることから、カーテンレールの端部に装着しやすいガイド部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示す概念図である。
【図2】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示し、窓開口部を全閉した場合の図面である。
【図3】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示し、窓開口部を部分開放した場合の図面である。
【図4】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるフック部材の構成を示す斜視図である
【図5】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるフック部材及びフック部材に吊下されるルーバー部材を示す斜視図である
【図6】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるレースカーテンの取付構造の一実施の形態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるフック部材の一実施の形態を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるフック部材に装着されるレースカーテン装着部材の一実施の形態を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるレースカーテンの一実施の形態を示す斜視図である。
【図10】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるレースカーテンの一実施の形態を示し、レースカーテンとルーバー部材との間の下端部における接合構造を示す斜視図である。
【図11】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるレースカーテンの一実施の形態を示し、ルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に対して略直交する状態に配置され、ルーバー部材が窓開口部を部分的に開放している状態におけるレースカーテンとの関係を示す斜視図である。
【図12】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるレースカーテンの一実施の形態を示し、全てのフック部材及びルーバー部材が窓開口部の端部に寄せ集められて窓開口部を全面的に開放している状態において、レースカーテンとレースカーテン装着部材との関係を拡大して示す図である。
【図13】本発明に係る窓開口部遮蔽構造に使用されるレースカーテンの一実施の形態を示し、全てのフック部材及びルーバー部材が窓開口部の端部に寄せ集められて窓開口部を全面的に開放している状態において、レースカーテンの下端部の状態を拡大して示す図である。
【図14】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示し、全てのルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿う配置となり、窓開口部を遮蔽している状態における各フック部材が隣接するフック部材の端部に重複して配置されている状態を示す斜視図である。
【図15】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示し、操作コードの操作により窓開口部を開放させつつある状態であって、全てのフック部材をカーテンレールの端部方向に移動させつつあり、フック部材が若干回転動した状態を示す斜視図である。
【図16】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示し、操作コードの操作により窓開口部を開放しようとして、全てのフック部材をカーテンレールの端部方向に移動させつつあり、最も端部に近いフック部材が回転動していない状態を示す図である。
【図17】本件特許出願人が出願した従来技術としての発明に係る窓開口部遮蔽構造を示し、操作コードの操作により窓開口部を開放しようとして、全てのフック部材をカーテンレールの端部方向に移動させつつあり、最も端部に近いフック部材が回転動しておらず、窓開放の障害となっている状態を示す図である。
【図18】本発明に係る窓開口部遮蔽構造の一実施の形態を示し、ガイド部材がカーテンレールの端部に装着された状態を示す斜視図である。
【図19】本発明に係る窓開口部遮蔽構造の一実施の形態を示し、ガイド部材を示す斜視図である。
【図20】本発明に係る窓開口部遮蔽構造の一実施の形態を示し、ガイド部材がカーテンレールに装着された状態で、窓開口部を開放しようとして、全てのフック部材をカーテンレールの端部方向に移動させつつあり、最も端部に近いフック部材がガイド部材に当接した状態を示す図である。
【図21】本発明に係る窓開口部遮蔽構造の一実施の形態を示し、ガイド部材がカーテンレールに装着された状態で、窓開口部を開放しようとして、全てのフック部材をカーテンレールの端部方向に移動させつつあり、最も端部に近いフック部材がガイド部材に当接して回転動しつつある状態を示す図である。
【図22】本発明に係る窓開口部遮蔽構造の一実施の形態を示し、ガイド部材がカーテンレールに装着された状態で、窓開口部を開放しようとして、全てのフック部材をカーテンレールの端部方向に移動させつつあり、最も端部に近いフック部材がガイド部材に当接して回転動して、他のフック部材と共に集積された状態を示す図である。
【図23】本発明に係る窓開口部遮蔽構造の一実施の形態を示し、開閉用操作コードと回転用操作コードとをビニール製の筒状体により仕分けして収納した状態を示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、各発明ごとに詳細に説明する。

(前提としての従来技術)
上記のように、本件特許出願人によって、以下の発明に係る窓開口部遮蔽構造が出願されている(特願2006−210710号・特開2008―33872号)。
【0046】
図1に示すように、この窓開口部遮蔽構造10は、室内の窓開口部24の上端部に配設されるカーテンレール11と、上記カーテンレール11の長さ方向に沿ってランナー17を介して取り付けられ、走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材12と、上記複数のフック部材12に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する、上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材13とを有している。
【0047】
そして、図2に示すように、操作コード28による上記フック部材12の水平方向における回動動作により、上記複数のフック部材12が上記カーテンレール11の長さ方向に沿って配置された場合には、上記複数のルーバー部材13がカーテンレール11の長さ方向に沿い、互いに幅方向端部が接合された状態で配置されることにより上記窓開口部24を全面的に遮蔽する。
【0048】
また、図3に示すように、上記複数のフック部材12が上記カーテンレール11の長さ方向に対して所定の角度(例えば、略直角)を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材13もカーテンレール11に対して所定の角度(略直角)を有する状態となり、各ルーバー部材13間に空隙が形成されることにより上記窓開口部24を縦方向に部分的に開放でき、窓に装着される一般の「ブラインド」のルーバーを半開にした状態と同様の状態となる。
【0049】
さらに、上記複数のフック部材12がカーテンレール11の長さ方向に略直交する状態でカーテンレール11の端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材13も厚さ方向に重ねられた状態でカーテンレール11の端部側に密集して窓開口部24を全面的に開放するように構成されている。
【0050】
図4及び図5に示すように、従来技術に係るフック部材12は、平面略細長S字状に形成され、カーテンレール11に走行可能に配設されるランナー17によりカーテンレール11に吊下される本体部18と、上記本体部18に回動可能に接合され、ルーバー部材13の上端部に形成された袋部25が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部23とを備えている。
【0051】
上記本体部18は所定の厚さ寸法を有するフレーム部19と、フック部材12が互いに接近して配置された場合には、隣接するフック部材12の本体部18に当接しうるガイドリブ27,27と、上記フック部材12の水平方向における回動により、隣接する上記ガイドリブ27、27を受け入れるスリット部26とを備えている。
【0052】
また、本体部18の長さ方向中間部には、上記ランナー17の吊下部材17aが係合する係止部20が形成されている。
【0053】
〔レースカーテン〕
本発明に係る一実施の形態としての窓開口部遮蔽構造60に使用されるレースカーテン構造について説明する。
【0054】
図6及び図7に示すように、本実施の形態に係る窓開口部遮蔽構造60に使用されるレースカーテン構造に関しては、従来のフック部材12に対して改良が加えられたフック部材50が使用されている。
【0055】
図7に示すように、このフック部材50は、上記ルーバー部材13の室外側に配設されるレースカーテン14の上端部に係合しうる係合部15を有している。
【0056】
上記係合部15は、上記フック部材50に着脱可能に形成されたレースカーテン装着部材15aにより形成されると共に、上記レースカーテン14の上端部には、上記係合部15に係合しうる複数の係止部16が設けられている。
【0057】
図7に示すように、本実施の形態に係るフック部材50の上記フレーム部51の長さ方向端部には、上記レースカーテン装着部材15aが係合固定されている長孔凹部32bが設けられている。上記フレーム部51は、長さ方向に沿って、互いに異なる方向に向いて配置された一対の円弧状部29、29を有している。
【0058】
上記円弧状部29、29の外方端部には、ルーバー部材取付アーム部23の回動軸部31及び固定軸部30が設けられており、円弧状部29、29の上面部には、上記回動軸部31及び固定軸部30に隣接して長孔凹部32b、32aが設けられており、回動軸部31側に設けられた長孔凹部32bに、上記レースカーテン装着部材15aが係合固定されている。
【0059】
図8に示すように、上記レースカーテン装着部材15aは、上記フレーム部51に形成された長孔凹部32bへ係合するための固定片部22と、固定片部22が直交して接合された平面円形状の頭部33と、上記固定片部22と略対向して頭部33に直交して設けられたレースカーテン取付片部34とを有している。
【0060】
上記固定片部22は側面略長方形状であって、上記長孔凹部32bの平面形状に合致するように細長三角柱状に形成されると共に、上記レースカーテン取付片部34は側面細長長方形状に形成されており、レースカーテン取付片部34には孔部35が開設されている。
【0061】
一方、図9に示すように、レースカーテン14は、形状記憶素材により形成され、開閉方向に沿って横断面波形状に形成されている。レースカーテン14の上端部の各頂部42には、上記レースカーテン装着部材15aのレースカーテン取付片部34に開設された孔部35に係合するための雄ホックからなる係止部16が、夫々、固定されている。
【0062】
また、本実施の形態にあっては、上記レースカーテン14の左右方向両端の下端部には板状の重り53、53が装着されている。
【0063】
上記重り53、53は、レースカーテンの下端部に形成された袋部40内に収納しうるように、レースカーテン14の袋部40内に装着して、レースカーテン14に上下方向の張力を持たせられるように構成されている。
【0064】
図10に示すように、レースカーテン14は、室内側下端部36において上記ルーバー部材13と接合部材37を介して着脱可能に接合されている。
【0065】
接合部材37は、チェーン紐部材38及び、チェーン紐部材38をルーバー部材13とレースカーテン14に固定する固定部材39とからなる。
【0066】
チェーン紐部材38は、ルーバー部材13の下端部間を夫々接合するルーバー部材接合部38a及び、上記ルーバー部材接合部38aの略中間部においてルーバー部材接合部38aに直交して延設されたレースカーテン接合部38bとからなる。
【0067】
上記固定部材39は、両面ファスナーからなり、ルーバー部材13の下端部及びレースカーテン14の下端部には、夫々、雌ファスナー部又は雄ファスナー部が固定されると共に、上記ルーバー部材接合部38a及びレースカーテン接合部には、雌ファスナー部又は雄ファスナー部に着脱可能に係合する雄ファスナー部又は雌ファスナー部が固定されている。
【0068】
従って、本実施の形態にあっては、上記接合部材37が設置された場合には、図10に示すように、ルーバー部材13の下端部間には、チェーン紐部材38のルーバー部材接合部38aが固定部材39により固定された状態で掛け渡されて、各ルーバー部材13間が着脱可能に接合されている。
【0069】
さらに、互いに隣接するルーバー部材13、13の間において、カーテンレール11の幅方向において、ルーバー部材接合部38aに直交した状態でレースカーテン接合部38bが配置され、レースカーテン14とルーバー部材13とが着脱可能に接合されている。
【0070】
以下、本実施の形態に係る窓開口部遮蔽構造60におけるレースカーテン構造の作用について説明する。
本実施の形態に係る窓開口部遮蔽構造60において、レースカーテンを14をフック部材12に取り付ける場合には、図6に示すように、レースカーテン14の上端部に取り付けられた複数の雄ホックからなる係止部16を、各フック部材50に係合固定されたレースカーテン装着部材15aのレースカーテン取付片部34の孔部35に夫々固定することにより各フック部材50に吊下する。
【0071】
その後、図10に示すように、レースカーテン14及び各ルーバー部材13の下端部に、接合部材37を取り付けて接合固定する。
即ち、チェーン紐部材38のルーバー部材接合部38aを固定部材39により各ルーバー部材13の間に張設し、かつ、レースカーテン接合部38bを固定部材39によりレースカーテン14に接合して、各ルーバー部材13及びレースカーテン14を相互に接合固定する。
【0072】
従って、このようにしてフック部材50にレースカーテン14が取り付けられることから、本実施の形態に係る窓開口部遮蔽構造60において、レースカーテン14を、フック部材50及びルーバー部材13とは別個に取り付ける必要はないことから、レースカーテンの取り付け作業を容易に行うことができる。
【0073】
また、レースカーテン14をフック部材50に対してレースカーテン装着部材15aを介して取付固定するように構成されており、ホックからなる係止部16による取付であることから、容易かつ迅速な取付が可能であり、さらに、レースカーテン14を洗濯又は交換するような場合には、簡単かつ迅速に取り外すことができる。
【0074】
さらに、レースカーテン14は、フック部材50に装着されていることから、操作コードによる、ランナー17の移動によるフック部材50のカーテンレール11の長さ方向に沿う移動、及び水平方向における回動動作に従う。その結果、レースカーテン14は各ルーバー部材13と共にカーテンレール11に沿って移動し、窓開口部24を被覆又は開放する。
【0075】
また、図11に示すように、各フック部材50をカーテンレール11に対して所定の角度を持たせた状態で、部分的に開放して使用する場合には、各フック部材50の回動動作によりレースカーテン14はカーテンレール11の長さ方向にやや引っ張られることになるが、上記のようにレースカーテン14は、形状記憶素材により形成されると共に波型に形成されていることから、各フック部材50の回動動作による引っ張り作用を有効に吸収してカーテンレール11の長さ方向に伸びることから、フック部材50の回動動作を何ら阻害することがないと共に、外観上も高品質を保つことができる。
また、フック部材50が元の姿勢に復帰した場合には、レースカーテン11は形状記憶素材により形成されていることから、迅速に元の形状に復帰することができる。
【0076】
さらに、窓開口部24を全面的に開放したい場合には、操作コードによりランナー17を操作して、全フック部材12をカーテンレール11の端部へ引き寄せる。
この場合、全フック部材12はカーテンレール11の長さ方向に対して直交する状態で互いに当接した状態で集積されるが、レースカーテン14は、上記のように横断面波型に形成されていることから、図12及び図13に示すように、畳み込みやすく、収納状態においても、取り扱いやすくかつ高品質な外観を維持することができる。
【0077】
〔リブ〕
以下、本実施の形態に係るフック部材50に設けられたリブについて説明する。
本実施の形態に係るフック部材50にあっては、上記の、本件特許出願人の出願した従来技術に係るフック部材12に対し、以下の改良が加えられている。
【0078】
図7に示すように、上記フック部材50は、カーテンレール11に走行可能に配設されるランナー17によりカーテンレール11に吊下される本体部44と、上記本体部44に回動可能に接合され、ルーバー部材13の上端部に形成された袋部25が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部45とを備えている。図中符号27、27は従来のフック部材12におけると同様の構成であって、隣接するフック部材の本体部に当接しうるガイドリブを示す。
【0079】
フック部材50は、上記本体部44は所定の厚さ寸法を有するフレーム部51を有し、フレーム部51の長さ方向中間部には、ランナー17の吊下部材との係止部46が形成されている。上記係止部46は、上記ランナー17の係止部に係止される係合バー43と、上記係合バー43に隣接するリブ47、47とを有している。
【0080】
上記フレーム部51は、長さ方向に沿って、互いに異なる方向に向いて配置された一対の円弧状部29、29を有し、上記係止部46は上記一対の円弧状部29、29の間に形成され、円弧状部29、29を接合するように構成されている。そして、上記リブ47、47は、上記係合バー43を挟んで互いに対向して一対に設けられている。
【0081】
上記リブ47、47は、互いに上記係合バー43の幅方向外方へ膨出するように円弧状に形成されている。
【0082】
従って、本実施の形態に係るフック部材50にあっては、フック部材50に所定の重量を有するルーバー部材13が吊下され、かつその状態でフック部材50の回動操作が繰り返された場合であっても、回動動作により発生する応力の方向に沿う形状で、係合バー43の幅方向外方へ膨出するように円弧状に形成されていることから、上記リブ47、47が係合バー43を補強支持して剛性を確保する。
【0083】
その結果、フック部材50が長年に亘って使用された場合であっても、係合バー43の強度が低下したり、破損する事態を防止でき、長年に亘って使用できるフック部材50を有する窓開口部遮蔽構造を提供することができる。
【0084】
〔ガイド部材〕
以下、本実施の形態におけるガイド部材48について説明する。
図18に示すように、本実施の形態に係る窓開口部遮蔽構造60にあっては、カーテンレール11の端部には、窓開口部24を開放するために上記フック部材50を介してルーバー部材13をカーテンレール11の端部側へ寄せ集める場合に、最端部側に配置されたフック部材50に当接して上記フック部材50の姿勢をカーテンレール11に交差するように制御するガイド部材48が設けられている。
【0085】
本ガイド部材48が設けられた背景につき、従来技術を参照しながら説明する。
窓開口部24を全開する場合には、カーテンレール11の端部に配設された操作コード49を引き、カーテンレール11に移動可能に装着されたランナー17を介してフック部材12を移動させて端部に集めた際に、複数のフック部材12がカーテンレールの幅方向に沿って密接して配置された場合にはルーバー部材13もカーテンレール11の幅方向に沿って、互いに厚さ方向に密接して配置されることから、窓開口部24を大きく開口できる。
【0086】
図4に示すように、フック部材12のフレーム部19には所定の曲率を有する滑らかな外周面部19aが形成されている。
また、フック部材12のガイドリブ27は、フレーム部19を構成する円弧状部29、29の間に平面略「く」の字状の平板部として形成されて設けられ、先端部27aは円弧状に形成されると共に、先端部27aから両端部27b、27bにかけても、外方端縁27c、27cはなだらかな曲線により形成されている。
【0087】
このような各フック部材12が、カーテンレール11の長さ方向に沿って配置され、窓開口部24を遮蔽している場合には、図14に示すように、あるフック部材12に隣接する他のフック部材12のフレーム部19の外周面部19aは隣接する他のフック部材12のフレーム部19の反対側の外周面部19aの室外側において、半ば重なって当接した状態で連接している。
【0088】
その結果、この状態で各フック部材12が、図中矢印A方向に移動した場合には、夫々のフック部材12のフレーム部19の外周面部19aは、反端部方向に隣接する図中左側のフック部材12の外周面部19aに押され、やや反時計方向へ回動し、カーテンレール11の長さ方向に対して直角の方向へやや回転動する。
【0089】
引き続き、図15に示すように、フック部材12のガイドリブ27が、夫々のフック部材12の端部52側に隣接して配置されるフック部材12aの外周面部19aに当接して、隣接するフック部材12aの外周面部19aを押すため、隣接するフック部材12aは、ランナー17の支持アーム28を中心に、カーテンレール11の長さ方向に対して直交する状態に至るように回動する。
【0090】
その後、ガイドリブ27は、隣接するフック部材12aのスリット部26内に収納され、フック部材12は隣接するフック部材12aに、カーテンレールの長さ方向に直交した状態で密接することとなる。
【0091】
上記フック部材12aのガイドリブ27aは、フック部材12aに対してさらに隣接するフック部材12bに、同様の要領で当接することから、カーテンレール11の端部52から最も離間したフック部材12から最も近接したフック部材12eに至るまで、同様の事態が連続して発生し、結果的に複数のフック部材12〜12eは、前後に配置される各フック部材12との相対的な関係の中で、カーテンレール11に対して略直交した配置された状態で重なり合いつつ端部52側へ移動して収納され、窓開口部24は全開状態となる。
【0092】
この場合、カーテンレール11の端部52に最も近接した最端部側のフック部材12eには、先行するフック部材は存在しないことから、隣接するフック部材12dの作動如何によっては、図16及び図17に示すように、フック部材12eがカーテンレール11の長さ方向に沿って配置された状態のままでカーテンレール11の端部52に当接して停止してしまう場合がある。
【0093】
このような場合には、ルーバー部材13により窓開口部24の左右方向端部が被覆された状態になり、ルーバー部材13がカーテンレール11の端部52に完全に収納されなくなる場合がある、という不具合があった。
【0094】
本発明はこのような不具合を解決するためになされたものであって、図18に示すように、ガイド部材48がカーテンレール11の端部52に装着されている。
【0095】
このガイド部材48は、図19に示すように、基板部54と上記基板部54の両側部に突設された取付片部55、55と、上記基板部54から突設されたガイド部56とを備えている。
【0096】
本実施の形態にあっては、ガイド部材48はゴム製であって、基板部54は長方形状に形成され、基板部54の幅寸法は、カーテンレール11の開口部57幅寸法と略同一に形成されている。
【0097】
取付片部55、55は、カーテンレール11の下面部11a,11bの開口角度に一致させて、基板部54に対して所定角度分、折曲して設けられている。
【0098】
図18に示すように、上記取付片部55、55は、上記カーテンレール11の開口部57を形成する対向して配置された一対の下面部58、58に係合する、厚さ方向に一対に設けられた係合片59、59からなり、係合片59、59の間にはスリット61が形成され、カーテンレール11への装着時には、上記下面部11a、11bに上記スリット61を介して係合片59、59が下面部11a、11bに係合するように構成されている。
【0099】
上記ガイド部56は、側面略三角形状に形成され、上記基板部54の幅方向端部において、基板部54の長さ方向全域に亘って設けられ、先端部62から後端部63に至るに従って高さ寸法が大きくなる斜片部64と、上記斜片部64の後端部に形成される、基板部54に対して略垂直に突出するストッパ部65とを備えている。
【0100】
本実施の形態に係るガイド部材48は、図18に示すように、カーテンレール11の開口部57に、先端部62をカーテンレール11の反端部52側に向けて装着する。即ち、上記係合片59、59の間のスリット61に下面部58、58を挿入することにより、係合片59、59を介して下面部58、58に固定する。
【0101】
従って、カーテンレール11にガイド部材48が装着された場合には、ガイド部56が開口部57の幅方向端部、即ち、室内側において垂直に下方へ突出して配置されている。
【0102】
以下、本実施の形態に係るガイド部材48をカーテンレール11に装着した場合の作用について説明する。
【0103】
図20、図21及び図22は、窓開口部24をルーバー部材13が完全に遮蔽している状態から、ルーバー部材13を端部に集積する場合におけるフック部材50の状態を示す。
【0104】
上記のように、各フック部材50は、操作コード49の操作により端部52側へ移動する場合、夫々のフック部材50は、上記のように、各フック部材50のフレーム部51の外周面部51a及びガイドリブ27の押し作用により、当該フック部材50の反端部52方向に配置されたフック部材50の回動動作によりガイドリブ27により押されると共に、端部52方向に配置されたフック部材50内にガイドリブ27が収納されて密接することにより、各フック部材50は、カーテンレール11の長さ方向に直交する方向に姿勢変更しつつ端部側へ集積される。
【0105】
この場合、図20に示すように、最も端部側に配置されたフック部材50gが、反端部側において隣接するフック部材50fとの当接状態により、回動しないためカーテンレール11の長さ方向に沿った姿勢のまま端部52へ移動した場合であっても、本実施の形態に係るガイド部材48のガイド部56が、ランナー17が係止する係止部46よりも室内側(矢印B)においてガイドリブ27に当接することから、図21に示すように、フック部材50gは反時計方向へ回動し、図22に示すように、他のフック部材50と同様の状態で密接して集積される。
【0106】
なお、本実施の形態に係る窓開口部遮蔽構造60にあっては、図23に示すように、カーテンレール11に開閉用操作コード66及び回転用操作コード67が設けられ、各ランナー17に挿通されている開閉用スクリューロッド及び回転用スクリューロッド(図示せず)の端部に設けられた夫々のホイール68、69に巻装されている。
【0107】
これらのコード66、67は連環状に形成され、使用者には見分けが付きにくいことから、本実施の形態にあっては、透明なビニール製の筒状体70、71に、夫々、仕分けられて収納されている。
上記筒状体70、71は、カーテンレール11の端部52において設けられた張り出し部73、74からロープ部材75、75によって吊り下げられて設けられている。
【0108】
従って、使用者は夫々の機能の操作コード66、67を容易に見分けて操作することができ、操作ミスを防止することができる。
【0109】
なお、本実施の形態に記載した個別の具体的な構成に関しては、本発明の範囲内において適宜、構成の変更は可能である。
【産業上の利用可能性】
【0110】
本発明は、広く、複数のルーバー部材の開閉により窓開口部を遮蔽、部分開放又は全開放する窓開口部遮蔽構造に適用することができ、産業上の利用性を有している。
【符号の説明】
【0111】
10 窓開口部遮蔽構造
11 カーテンレール
12 フック部材
13 ルーバー部材
14 レースカーテン
15 係合部
15a レースカーテン装着部材
16 係止部
17 ランナー
17a 吊下部材
18 本体部
19 フレーム部
19a 外周面部
20 係止部
21 係合孔部
22 固定片部
23 ルーバー部材取付アーム部
24 窓開口部
25 袋部
26 スリット部
27 ガイドリブ
28 支持アーム
29 円弧状部
30 回動軸部
31 固定軸部
32 長孔凹部
33 頭部
34 レースカーテン取付片部
35 孔部
36 室内側下端部
37 接合部材
38 チェーン紐部材
38a ルーバー部材接合部
38b レースカーテン接合部
39 固定部材
40 袋部
41 雄ホック
42 頂部
43 係合バー
44 本体部
45 ルーバー部材取り付けアーム部
46 係止部
47 リブ
48 ガイド部材
49 操作コード
50 フック部材
51 フレーム部
51a 外周面部
52 端部
53 重り
54 基板部
55 取付片部
56 ガイド部
57 開口部
58 下面部
59 係合片
60 窓開口部遮蔽構造
61 スリット
62 先端部
63 後端部
64 斜辺部
65 ストッパ部
66 開閉用操作コード
67 回転用操作コード
68 ホイール
69 ホイール
70 筒状体
71 筒状体
73 張り出し部
74 張り出し部
75 ロープ部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長状に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有し、
上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿い、互いに幅方向端部が接合された状態で配置されることにより上記窓開口部を遮蔽すると共に、
上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となり、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放でき、
上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も厚さ方向に重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を開放する窓開口部遮蔽構造において、
上記フック部材は、上記ルーバー部材の室外側に配設されるレースカーテンの上端部に係合しうる係合部を有することを特徴とする窓開口部遮蔽構造。
【請求項2】
上記レースカーテンは、形状記憶素材により形成され、開閉方向に沿って横断面波形状に形成されると共に室内側下端部において上記ルーバー部材と接合部材を介して着脱可能に接合されていることを特徴とする請求項1記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項3】
上記レースカーテンの下端部には重りが装着されていることを特徴とする請求項2記載の窓開口遮蔽構造。
【請求項4】
上記係合部は、上記フック部材に着脱可能に形成されたレースカーテン装着部材により形成されると共に、上記レースカーテンの上端部には、上記係合部に係合しうる係止部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項5】
上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部とを備え、
上記本体部は所定の厚さ寸法を有するフレーム部を有すると共に長さ方向中間部には、上記ランナーの吊下部材が係合する係止部が形成され、
上記フレーム部の長さ方向端部には、上記レースカーテン装着部材が係合固定される係合部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項6】
上記レースカーテン装着部材は、上記フレーム部材への固定片部と、上記レースカーテン取付片部とを有することを特徴とする請求項5記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項7】
家屋の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有し、
上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿い、互いに幅方向端部が接合された状態で配置されることにより上記複数のルーバー部材により上記窓開口部を遮蔽すると共に、
上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となり、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放でき、
上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も互いに厚さ方向に当接して、重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を開放する窓開口部遮蔽構造において、
上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部とを備え、
上記本体部は所定の厚さ寸法を有するフレーム部を有し、長さ方向中間部には、上記ランナーの吊下部材との係止部が形成され、上記係止部は、上記ランナーの係止部に係止される係合バーと、上記係合バーに隣接するリブとを有することを特徴とする窓開口部遮蔽構造。
【請求項8】
上記フレーム部は、長さ方向に沿って、互いに異なる方向に向いて配置された一対の円弧状部を有し、上記係止部は上記一対の円弧状部の間に形成され、上記リブは、上記係合バーを挟んで互いに対向して一対に設けられていることを特徴とする請求項7記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項9】
上記リブは、互いに上記係合バーの幅方向外方へ膨出するように円弧状に形成されていることを特徴とする請求項8記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項10】
室内の窓開口部の上端部に配設されるカーテンレールと、上記カーテンレールの長さ方向に沿って走行可能であると共に水平方向に沿って回動可能に配設された複数の平面縦長S字状のフック部材と、上記複数のフック部材に、夫々、吊下されて、上記窓開口部を部分的に遮蔽する上下方向に沿って細長に形成されたカーテン地からなるルーバー部材とを有し、
上記フック部材は、カーテンレールに走行可能に配設されるランナーによりカーテンレールに吊下される本体部と、上記本体部に回動可能に接合され、ルーバー部材の上端部に形成された袋部が挿入固定されるルーバー部材取付アーム部と、上記本体部に形成され、フック部材が互いに接近して配置された場合には、
隣接するフック部材の本体部に当接しうるガイドリブと、上記隣接するフック部材のガイドリブを受け入れるスリット部とを備え、
上記フック部材の回動操作により、上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に沿って配置された場合には上記複数のルーバー部材上記複数のルーバー部材がカーテンレールの長さ方向に沿い、上記窓開口部を遮蔽すると共に、
上記複数のフック部材が上記カーテンレールの長さ方向に対して所定の角度を有する状態に配置された場合には、上記ルーバー部材もカーテンレールに対して所定の角度を有する状態となり、各ルーバー部材間に空隙が形成されることにより上記窓開口部を部分的に開放でき、
上記複数のフック部材がカーテンレールの長さ方向に略直交する状態でカーテンレールの端部側に集められた場合には、夫々のルーバー部材も互いに厚さ方向に当接して、重ねられた状態でカーテンレールの端部側に密集して窓開口部を開放する窓開口部遮蔽構造において、
上記カーテンレールの端部には、窓開口部を開放するために上記フック部材を介してルーバー部材をカーテンレール端部側へ寄せ集める場合に、最端部側に配置されたフック部材に当接して上記フック部材の姿勢をカーテンレールの長さ方向に対して略直交するように制御するガイド部材が設けられていることを特徴とする窓開口部遮蔽構造。
【請求項11】
上記ガイド部材は、基板部と上記基板部の両側部に突設された取付片部と、上記基板部に突設されたガイド部とを備え、上記ガイド部は上記カーテンレールのフック部材の取付開口部の幅方向端部に、上記ガイド部が下方に突出するように上記カーテンレールに装着されることを特徴とする請求項10記載の窓開口遮蔽構造。
【請求項12】
上記基板部は平面長方形状に形成されると共に上記ガイド部は上記基板部の幅方向一端部に形成され、上記ガイド部材がカーテンレールの上記取付開口部に固定された場合には、上記ガイド部は、上記カーテンレールの開口部の室内側端部寄りに配置されることを特徴とする請求項11記載の窓開口部遮蔽構造。
【請求項13】
上記取付片部は、上記カーテンレールの取付開口部を形成する対向して配置された一対の下面部に係合する係合片からなり、
上記ガイド部は、側面略三角形状に形成され、基板部の端部方向に至るに従って高さ寸法が大きくなる斜片部と、上記斜片部の後端部に形成され、略垂直に突出するストッパ部とを備えていることを特徴とする請求項11記載の窓開口遮蔽構造。
【請求項14】
上記ガイド部材は柔軟な素材により形成されていることを特徴とする請求項11記載の窓開口遮蔽構造。
【請求項15】
上記ガイド部材はゴム製であることを特徴とする請求項14記載の窓開口遮蔽構造。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate


【公開番号】特開2013−40498(P2013−40498A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−178145(P2011−178145)
【出願日】平成23年8月16日(2011.8.16)
【出願人】(599019672)有限会社美鈴 (2)
【Fターム(参考)】