説明

立体画像表示装置

【課題】立体画像表示装置において視差量調整のため画像を縮小して表示する場合、画像輝度とクロストークの性能をバランス良く実現すること。
【解決手段】画像縮小回路12は、立体画像を所定の縮小率で縮小する。画像表示回路13は、縮小された立体画像を表示部14に表示させる。シャッター眼鏡制御回路15は、シャッター眼鏡16に開閉タイミング信号を供給する。画像表示回路13は、表示部14における走査時間を縮小された立体画像の表示領域に限定し、シャッター眼鏡制御回路15は、表示部14における走査時間の短縮分だけシャッター眼鏡16の開時間を増加させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は立体画像表示装置に係り、特にシャッター眼鏡方式による立体画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、写真、映画及びテレビジョン等の画像を扱う多くの分野で、立体画像の表示方法が研究され実用化されてきている。この中で視差式と呼ばれる立体画像の表示方式は、視差のある画像光線を視聴者の左右の眼にそれぞれ分離して入射させ、その視差の与え方によって視聴者に立体的な画像を認識させるものである。さらに視差式の実現方法として眼鏡方式があり、シャッター眼鏡を用いる方法と偏光メガネを用いる方法とが知られている。
【0003】
シャッター眼鏡方式では、例えば表示画面において左眼用画像と右眼用画像とを1フレーム毎に交互に表示する。視聴者は、例えば液晶で構成される左右が交互に開閉するシャッター眼鏡を通してこの画像を視聴することで、左眼用画像は左眼のみで右眼用画像は右眼のみで画像を視聴する結果、立体的な画像として認識することができる。
【0004】
視聴者が立体画像を視聴する際、左右画像の対応点のずれである視差がある一定の範囲よりも大きくなると、両眼の画像が融合しなくなってしまう。すなわち、視差が過大であると眼鏡を使用しても画像が二重像として映り、立体視できなくなる。この対策として例えば特許文献1には、立体画像の視差量を調整するため、画像を拡大・縮小することで立体画像の視差量を変化させる画像処理を施して表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−73013号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
シャッター眼鏡方式では、左眼用画像と右眼用画像が1フレーム毎に交互に表示されるが、シャッター眼鏡の開閉タイミング制御が重要である。シャッター眼鏡の開いている時間はそれぞれの画像の表示期間内とするが、各フレームの画像の表示期間は、1フレームの期間から画面内の表示素子(例えば液晶素子)の走査時間と表示素子の応答時間とを差し引いた時間が画面全体の実効的な表示時間となる。よって、画面内素子数が増加するほど(解像度を高くするほど)走査時間が増加して実効的な表示時間が減少する。その結果、シャッターの開いている時間は短くなり視聴時の画像輝度が低下する。
【0007】
一方、画像輝度を増大させるためにシャッターの開く時間を画像の実効的な表示期間よりも長くした場合を想定する。早いタイミングでシャッターを開くと前のフレームの画像が残り、遅いタイミングでシャッターを閉じると次のフレームの画像が映り始める。前後のフレームは逆の眼用の画像であり、本来意図した方の眼では見えてはいけない画像である。このように本来意図した方の眼では見えてはいけない画像が見える状態がクロストークである。クロストークの多い画面では画像が二重に見える状態となり、画像酔いや眼精疲労、いらいら感といった健康に対する悪影響を助長する。
以上のように、立体画像をシャッター眼鏡方式で視聴する場合には、画像輝度とクロストークの性能はトレードオフの関係にあるため、両立させることが困難であった。
【0008】
一方、立体画像の視差が過大であると画像が二重像として映り、本来の立体視ができなくなる。特許文献1に記載されるように画像を拡大・縮小することで視差量を最適に調整できる。このように、視差量調整のため画面縮小時のシャッタータイミングの最適化については、特に配慮されなかった。
【0009】
本発明の目的は、視差量調整のため画像を縮小して表示する場合において、画像輝度とクロストークの性能をバランス良く実現する立体画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、立体画像を表示部に縮小して表示し、表示された立体画像をシャッター眼鏡にて視聴する立体画像表示装置において、立体画像を所定の縮小率で縮小する画像縮小回路と、縮小された立体画像を表示部に表示させる画像表示回路と、シャッター眼鏡に開閉タイミング信号を供給するシャッター眼鏡制御回路を備え、画像表示回路は、表示部における走査時間を縮小された立体画像の表示領域に限定し、シャッター眼鏡制御回路は、表示部における走査時間の短縮分だけシャッター眼鏡の開時間を増加させる構成とした。
【0011】
ここに画像縮小回路は、リモコンからの操作指示により、あるいは表示する立体画像の視差量に応じて、立体画像を所定の縮小率で縮小する。
【0012】
また画像表示回路は表示部に対し、リモコンからの操作指示により、あるいは表示する立体画像のクロストーク発生状況に応じて、縮小された立体画像の表示位置を移動させて表示する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画像を縮小して表示する場合において、画像輝度とクロストークの性能をバランス良く実現する立体画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明による立体画像表示装置の実施形態を示すブロック構成図。
【図2】画像縮小回路12による表示画面の縮小を示す図。
【図3】全画面表示における画像表示部とシャッター眼鏡の駆動信号のタイミングを示す図(比較例)。
【図4】縮小画面表示における画像表示部とシャッター眼鏡の駆動信号のタイミングを示す図(実施例1)。
【図5】クロストーク低減のための画像表示部とシャッター眼鏡の駆動信号のタイミングを示す図(実施例2)。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明による立体画像表示装置の実施形態を示すブロック構成図である。
入力端子10は立体画像の画像信号100を受け取る。画像処理回路11は、シャッター眼鏡方式にて必要なフィールドシーケンシャル方式信号への変換や高画質化処理などを行い、立体画像表示信号101を作成する。画像縮小回路12は、リモコン17からの指示(画面縮小率設定信号105)を受け、画像信号101を設定された縮小率に変換する。画像表示回路13は、縮小変換された画像信号102を液晶パネルなどの表示部14に出力し、縮小された画像を表示する。その際、縮小された画像の表示部14内の表示位置を移動させることができる。また画像表示回路13は、画像同期信号103をシャッター眼鏡制御回路15に送る。シャッター眼鏡制御回路15は、シャッター眼鏡16に対してシャッターの開閉タイミングを制御するためのシャッター駆動信号104を供給する。シャッター眼鏡16は例えば液晶シャッターからなり、表示部14に表示される左眼用画像と右眼用画像に同期して適切なタイミングでシャッターの開閉動作を行う。視聴者はこのシャッター眼鏡16を用いて立体画像を視聴する。
【0016】
視聴者は、表示部14に表示された立体画像を見てその視差が過大であると感じた場合には、リモコン17を操作して画面縮小率設定信号105を画像縮小回路12へ送り、最適な視差量となるよう調整する。また視聴者は、リモコン17を操作して表示位置設定信号106を画像表示回路13へ送り、縮小された画像を表示部14の画面内のどこに表示するかを調整する。さらに視聴者は、リモコン17を操作してシャッタータイミング補正信号107をシャッター眼鏡制御回路15へ送り、シャッタータイミングを調整することもできる。縮小画像の表示位置を調整し、あるいはシャッタータイミングを調整することで、後述するようにクロストークの低減を図ることができる。
【0017】
本実施例では、視聴者は表示される画像を見ながらリモコン17を操作し、視差量やクロストークが最適になるように調整するものとした。これに代えて、画像表示装置自身が視差量やクロストークを検知する機能を備えることも可能である。視差量は、左右画像の対応点のずれを計測することで、またクロストークは表示画面の切り替わりタイミングの計測によって液晶の反応速度を求めることで推測する。これらの検知結果から画像縮小回路12、画像表示回路13、シャッター眼鏡制御回路15を制御し、自動的に調整する構成とすれこともできる。
【0018】
図2は、画像縮小回路12による表示画面の縮小を示す図である。表示部14に対して、画面20は縮小せずに全画面表示する場合の表示領域、画面21は画面を縮小して表示する場合の表示領域である。縮小表示の場合は、画面21の周囲に非表示領域22a、22b、22c、22dが存在する。これらの非表示領域は画面21の上下、左右に均等に振り分けても良いし、画像表示回路13の制御により、上下、左右方向に偏って表示させることもできる。縮小しない画面20における走査始点はA、終点はBであったものが、縮小画面21においては後述するように走査始点はP、終点はQとする。
【0019】
表示画面を縮小することで、立体画像の左右画像の対応点のずれが小さくなる。すなわち、左右画像の視差量が過大であるときには画面を縮小することで視差量が小さくなり、視聴者は立体画像を正常にかつ快適に見ることができる。
【0020】
図3は、比較のために、全画面表示(図2の画面20)における画像表示部とシャッター眼鏡の駆動信号のタイミングを示す図である。横軸を時間にとり、縦軸には画像表示部(液晶パネル)の走査位置信号と、左右のシャッター眼鏡(液晶シャッター)の透過率の関係を示す。透過率Onはシャッター開状態、透過率Offはシャッター閉状態である。
【0021】
画像表示部においては、左眼用画像(L)と右眼用画像(R)がF1(L)、F2(R)、F3(L)、F4(R)・・・の順に1フレーム毎に交互に表示される。駆動周波数が120Hzの場合は、各フレームに配される時間t0は1/120secとなる。各フレームにおいて、まず画像信号に従って画面の上部(図2のA位置)から順に書込み31が行われ、画面の下部(図2のB位置)まで走査が行われる。この画面の上部(A)から下部(B)まで走査するのに要する時間が、「画面内書き込み時間t1」である。さらに画像信号を受け取ってから液晶表示素子(表示セル)が実際に反応するまでの期間32が、「セル応答時間t2」である。この「画面内書き込み時間t1」と「セル応答時間t2」の加算値が、1つ前のフレームの画像から当該フレームの画像に切り替わるのに要する時間である。各フレームに割り当てられた時間t0からこの「画面内書き込み時間t1」と「セル応答時間t2」を差し引いた時間が、当該フレームの画像の「表示時間t3」となる(t3=t0−(t1+t2))。
【0022】
一方、シャッター眼鏡の駆動信号を左眼用シャッター41L、右眼用シャッター41Rで示す。シャッター眼鏡の一方のシャッターを開状態(透過率On)にする時間t4とそのタイミングは、前記画像表示部における表示時間t3に同期させるのが理想である。なぜなら、これよりも早いタイミングでシャッターを開くと前のフレームの画像が残り、遅いタイミングでは次のフレームの画像が映り始めるからである。前後のフレームは逆の眼用の画像であるから、これらの画像が混入するとクロストークが発生する原因となる。クロストークを避けるためには、「画面内書き込み時間t1」+「セル応答時間t2」の間は完全にシャッターを閉じておき、「表示時間t3」に等しい時間t4のみシャッターを開くようにする必要がある。
【0023】
このようにクロストークを避けるためには、シャッター眼鏡の開時間t4は、表示部の「画面内書き込み時間t1」と「セル応答時間t2」とにより一義的に決定され、具体的には、シャッター開時間t4は2〜4msec程度となる。表示部の解像度やフレームレートを増大する場合には、シャッター開時間t4はさらに短くなる。その結果、表示部で視認される画像輝度が低下することになる。逆に、画像輝度を向上させようとするとクロストークが悪化することになり、両者はトレードオフの関係にある。
【0024】
以下に述べる実施例では、縮小画面(図2の画面21)においてクロストークを悪化させずに表示部で視認される画像輝度を向上させる構成について述べる。
【実施例1】
【0025】
図4は、縮小画面表示における画像表示部とシャッター眼鏡の駆動信号のタイミングを示す図である。横軸と縦軸の記述は図3と同様である。
本実施例では画面を縮小表示する場合、図2に示したように走査範囲を表示領域21だけに限定し、走査始点をP、終点をQとする。すなわち非表示領域22a、22b、22c、22dを走査する時間が不要になり、これより画面内書き込み時間はt1からt1’に短縮される。セル応答時間t2は変化しない。その結果表示時間t3’はt3’=t0−(t1’+t2)となり、走査時間の短縮分だけ増加する。この表示時間t3’に同期させてシャッター眼鏡の開閉タイミング信号を生成することで、シャッター開時間はt4’となる。シャッター開時間t4’は、比較例として示した図3の場合のシャッター開時間t4(点線で示す)よりも長くなっている。これより、クロストークを悪化させずに視聴者の視認上の輝度を増加させることができる。なお、表示時間t3’とシャッター開時間t4’は必ずしも等しくする必要はなく、実用的にはクロストークが許容される範囲でシャッター開時間t4’を長くすることで、輝度性能をより改善できる。
【0026】
図2では、縮小画面21を表示部14の中央に表示する場合を示しているが、画像表示回路13により、縮小画面を上下、左右方向に偏って表示させることも可能である。その場合には縮小画面の走査期間P〜Qが時間軸上でシフトし、これに合わせて、表示時間t3’とシャッター開時間t4’のタイミングをシフトさせればよい。
【0027】
本実施例の動作は次のフローにより実現する。視聴者はリモコン17を操作して画像縮小を指示し(画面縮小率設定信号105を送る)、視聴する立体画像が最適な視差量となるよう調整する(あるいは装置自身が視差量を計測して自動的に画像縮小することも可能である)。画像縮小回路12は指示された縮小率で画面(画像)を縮小し、画像表示回路13は縮小された画面(画像)の表示駆動信号を生成し表示部14に画像を表示させる。通常は縮小画面を表示部14の中央に表示するが、視聴者はリモコン17を操作することでその表示位置を上下左右方向に移動させることができる(表示位置設定信号106を送る)。画像表示回路13は、縮小画面の表示位置に応じた表示時間t3’を示す画像同期信号103をシャッター眼鏡制御回路15に送る。シャッター眼鏡制御回路15は、シャッター眼鏡16に対してシャッター開時間t4’を有するシャッター駆動信号104(41L,41R)を送る。シャッター眼鏡16は縮小画像の表示時間t3’に同期した時間t4’にてシャッターを開状態とする。これにより、縮小された立体画像について画像輝度とクロストークの性能をバランス良く視聴することができる。
【実施例2】
【0028】
図5は、クロストーク低減のための画像表示部とシャッター眼鏡の駆動信号のタイミングを示す図である。実施例1(図4)ではクロストークを回避しながら画像輝度を向上させる構成について述べたが、そのためには、シャッター眼鏡の駆動信号(シャッター開閉のタイミング信号)に対し高精度が要求される。本実施例では、シャッター開閉のタイミングがずれた場合のクロストーク低減法について述べる。図5では、画像表示部の駆動信号について、修正前と修正後について示す。
【0029】
画像表示部の駆動信号(修正前)における縮小画像の表示時間t3’に対して、シャッター開時間t4’のタイミングがΔtだけずれた場合を想定する。ここではシャッターの開タイミングが早くなった場合で、表示画面の下部(Q位置近傍)において1つ前のフレーム画像が残ることでクロストークが発生する。逆に、シャッターの閉タイミングが遅くなれば、表示画面の上部(P位置近傍)において次のフレームの画像が映されるためクロストークが発生する。すなわちクロストークは、表示画面の上部または下部で発生しやすく、画面中央部では発生しにくい性質がある。
【0030】
さらにクロストークの原因は、シャッター開閉タイミングのずれだけでなく、表示機器とシャッター眼鏡の機器特性の違いやそれらの機器を使用する時の環境条件の変動によっても生じることがある。すなわち、表示機器やシャッター眼鏡の液晶の反応応答性、シャッター駆動信号の発信部や受信部の応答性等の特性が機器によってバラツキを生じたり、液晶の応答速度が周囲温度によって変動することがある。このような特性の変化により、表示画面の上部または下部にクロストークが発生することになる。
【0031】
これに対して本実施例では、画像表示部の駆動信号を修正し、クロストークの発生状況に応じて縮小画面を移動させて表示し、クロストークの発生を抑えるものである。すなわち、縮小画面の表示位置は自由に選択できることから、クロストークを生じやすい位置を避けて画面上部に、あるいは画面下部に表示位置を偏らせるようにした。
【0032】
図5の修正後の駆動信号では、画面走査位置を早める方向にずらし、始点をPからP’に、終点をQからQ’に変更した。これにより、縮小画像の表示時間t3’とシャッター開時間t4’のタイミングのずれΔtを解消し、クロストークの発生を抑圧することができる。あるいは表示時間t3’よりもシャッター開時間t4’が長い設定の場合には、クロストークは完全に除去されないものの、クロストークを画面上下部に均等に振り分けることで、視認されるクロストークを軽減する効果がある。
【0033】
本実施例の動作は次のフローにより実現する。視聴者はリモコン17を操作し縮小画像の表示位置を上下左右方向に移動させる(表示位置設定信号106を送る)ことで、視聴する立体画像のクロストークを低減するよう調整する(あるいは装置自身が液晶の反応速度の変化等を計測してクロストーク量を推測して自動的に表示位置を移動することも可能である)。画像表示回路13は表示位置設定信号106に従って縮小画像の表示位置を移動させる。ただし、画像表示回路13からシャッター眼鏡制御回路15に送る表示時間t3’を示す画像同期信号103は変えないものとする。そして、修正後の表示位置(走査位置)と表示時間t3’との新たなタイミング関係を記憶しておけば、以後の立体画像視聴においてシャッター開閉タイミングのずれΔtがなくなり、クロストーク調整作業が軽減しまたは不要になる。
【0034】
実施例2ではクロストーク低減のために縮小画像の表示位置を移動させる構成としたが、他の方法として、表示位置はそのままでシャッター開閉タイミングをずらす構成でも可能である。その場合には、視聴者はリモコン17を操作してシャッタータイミング補正信号107をシャッター眼鏡制御回路15へ送り、視聴する立体画像のクロストークを低減するよう調整すればよい。
【符号の説明】
【0035】
11…画像処理回路、
12…画像縮小回路、
13…画像表示回路、
14…表示部、
15…シャッター眼鏡制御回路、
16…シャッター眼鏡、
17…リモコン、
21…縮小表示画面、
103…画像同期信号、
104…シャッター駆動信号、
105…画面縮小率設定信号、
106…表示位置設定信号、
107…シャッタータイミング補正信号、
t0…フレームに配される時間、
t1,t1’…画面内書き込み時間、
t2…セル応答時間、
t3,t3’…表示時間、
t4,t4’…シャッター開時間。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
立体画像を表示部に縮小して表示し、表示された該立体画像をシャッター眼鏡にて視聴する立体画像表示装置において、
前記立体画像を所定の縮小率で縮小する画像縮小回路と、
縮小された前記立体画像を前記表示部に表示させる画像表示回路と、
前記シャッター眼鏡に開閉タイミング信号を供給するシャッター眼鏡制御回路を備え、
前記画像表示回路は、前記表示部における走査時間を前記縮小された立体画像の表示領域に限定し、
前記シャッター眼鏡制御回路は、前記表示部における走査時間の短縮分だけ前記シャッター眼鏡の開時間を増加させることを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記画像縮小回路は、リモコンからの操作指示により、前記立体画像を指示された縮小率で縮小することを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記画像縮小回路は、表示する前記立体画像の視差量に応じて、前記立体画像を所定の視差量が得られる縮小率で縮小することを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記画像表示回路は前記表示部に対し、リモコンからの操作指示により、前記縮小された立体画像の表示位置を移動させて表示することを特徴とする立体画像表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の立体画像表示装置において、
前記画像表示回路は前記表示部に対し、表示する前記立体画像のクロストーク発生状況に応じて、前記縮小された立体画像の表示位置を移動させて表示することを特徴とする立体画像表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−89994(P2012−89994A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−233602(P2010−233602)
【出願日】平成22年10月18日(2010.10.18)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】