説明

立体的に植毛する装置及び方法

【課題】 改良された特性を備える立体的に植毛する装置及び方法を提供する。
【解決手段】 吹き付け装置、植毛装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、正電荷供給端及び負電荷供給端を有する電荷供給器を有する装置によって、立体的なメンバーの一つまたは一つ以上の表面に接着剤をコーティングする。正電荷を形成するために植毛装置に電気的に正電荷供給端を接地し、負電荷を形成するために植毛装置から設置されたメンバーまでの静電場を介して植毛装置に電気的に負電荷供給端を接続し、吹き付け装置を作動し、植毛装置からメンバーの一つまたは一つ以上の表面に向けてパイルを吹き出して、メンバーの一つまたは一つ以上の表面にパイルを接着して植毛する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植毛に関わり、更に、改良された特性を備える立体的に植毛する装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の植毛方法は下向きの植毛方法か上向きの植毛方法のどちらかである。それらの方法は、植毛するために、静電界とフリー・フォーリング(free falling)の原則を利用することによって、接着剤が塗布された平面的な植毛体にパイルを吹き付けるものである。そのような方法は、多くの台湾の実用新案の明細書に開示されている。先行技術の特徴は、静電界が、平面的な植毛体と平行するようにまたはその上に配列されている。そして、静電界の強さが、植毛体に植毛する品質を決定する。しかしながら、先行の技術を実行することによっては、中空で立体的な物や、非平面の植毛体に植毛することは、可能ではない。静電界と垂直方向の植毛体に、筒状のメンバーの表面、または、壁と凹むかタンクメンバーの内側及び外側に植毛することも、可能ではない。したがって、改良の必要性はまだ存在している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、吹き付け装置、植毛装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、2つの電荷供給端を有する電荷供給器を含む装置によって、立体的なメンバーの一つまたは一つ以上の表面に接着剤をコーティングし、正電荷を形成するために植毛装置に電気的に1つの電荷供給端を接地し、負電荷を形成するために植毛装置から設置されたメンバーまでの静電場を介して植毛装置に電気的に他の電荷供給端を接地し、静電場の形成によって、吹き付け装置を作動して、植毛装置からメンバーの一つまたは一つ以上の表面に向けてパイルを吹き出し、メンバーの一つまたは一つ以上の表面にパイルを接着して、立体的に植毛する方法を提供することである。
【0004】
本発明のもう一つの目的は、吹き付け装置、吹き付け装置に取り付けられた植毛装置、フレキシブルなパイプで吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、植毛装置から設置されたメンバーまで静電場を形成するためにパイルで正電荷を植毛装置に供給しかつ負電荷を被植毛体に供給する電荷供給器を含む、立体的に植毛する装置を提供することである。
【0005】
本発明のもう一つの目的は、前方に向くように伸ばしたノズルを有する吹き付け装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、正電荷供給端及び負電荷供給端を有する電荷供給器、を含む装置によって、中空メンバーの内部表面に接着剤をコーティングして立体的に植毛できる方法を提供することである。正電荷を形成するためにノズルに電気的に正電荷供給端を接地し、負電荷を形成するためにノズルから設置されたメンバーまでの静電場によってノズルに電気的に負電荷供給端を接地し、静電場の形成によって、吹き付け装置を作動してノズルを交互にメンバー内に動かして取り出すようにノズルからメンバーの内部表面に向けてパイルを吹き出して、メンバーの一つまたは一つ以上の表面にパイルを接着する(図6)。
【0006】
本発明のもう一つの目的は、吹き付け装置、吹き付け装置に取り付けられた植毛装置、フレキシブルなパイプで吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、植毛装置からメンバーの内部まで静電場を形成するために、正電荷を植毛装置に供給し、負電荷を中空な被植毛体に供給する電荷供給器、を含む立体的に植毛できる装置を提供することである。
【0007】
更に、本発明のもう一つの目的は、前方に向くノズルを有する吹き付け装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、ノズルに取り付けられた金属網目、正電荷供給端及び負電荷供給端を有する電荷供給器、を含む装置によって、大きい表面積を有するメンバーの表面に立体的に植毛するための方法を提供することである。正電荷を形成するために網目に電気的に正電荷供給端を接地し、負電荷を形成するために網目から設置されたメンバーまでの静電場を介してメンバーに電気的に負電荷供給端を接地し、静電場の形成によって、吹き付け装置を作動して、ノズルからメンバーの内部表面に向けてパイルを吹出して、メンバーの一つまたは一つ以上の表面にパイルを接着する。
【0008】
本発明のもう一つの目的は、前方に向くノズルを有する吹き付け装置、金属網目部品、フレキシブルなパイプで吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、網目部品からメンバーまで静電場を形成するためにパイルで正電荷を網目部品に供給して負電荷を被植毛体に供給する電荷供給器、を含む立体的に植毛できる装置を提供することである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一つの実施形態において、前記植毛装置は、多数の長方形または正方形の開口、多数の平行な縦の開口、多数の平行な横向きの開口、多数の平行な第一斜線の開口、第一斜線の開口と垂直する多数の平行な第二斜線の開口、第一の多数の平行な横向きの開口及び第二の多数の平行な横向きの開口の交差によって形成された多数の開口、多数の円形の開口、或いは多数の六角形の開口、を有する網目である。
【0010】
本発明のもう一つの実施形態において、前記植毛装置は、金属網目部品又はリングメンバーを含み、前記金属網目部品が、平面、曲面であって、パイルで植毛される前記リングメンバーが、筒状のメンバーの内外面の表面か又は凹むかタンクメンバーの内側及び外側の壁であって、更に大きい表面積、例えば、壁、天井、または床である。
【0011】
本発明のもう一つの実施形態において、多くのホイールとそれぞれのホイールに設置されたブレーキを有する下側のプラットホーム、及び上下端の両方がメンバーにかじりつく上端と下端U形をしている絶縁しているメンバーを含む。
【0012】
本発明のもう一つの実施形態において、植毛装置は、L形をしているシリンダとして形成されて、吹き付け装置の絶縁のチューブ形をしているノズルに固定させているL形のメンバーを含む。
【0013】
本発明の前記目的、他の目的、特徴、および利点は、以下の発明の詳細な説明と添付図面で明らかになるであろう。
【実施例】
【0014】
図1及び図2を参照して、本発明の第一の好ましい実施形態による三次元の植毛装置を説明する。この装置は、前部ノズル11、後部入口12、ドライブ入口13、およびコントロールメンバー14を備えている吹き付け装置(例えば、スプレーガン)1を含み、そして、ノズル11に取り付けられている中空の円筒状の植毛装置2、外囲の網目状部分21と前向きの網目状部分22を含み、更に前記外囲の網目状部分21が多数の長方形の開口(図2Aを参照)、多数の平行な縦の開口(図2Bを参照)、多数の平行な横向きの開口(図2Cを参照)、多数の平行な斜線の開口(図2Dを参照)、図2Dに示される開口と垂直する多数の平行な斜線の開口(図2Eを参照)、第一の多数の平行な横向きの開口及び第二の多数の平行な横向きの開口の交差によって形成された多数の開口(図2Fを参照)、多数の円形の開口(図2Gと図2Hを参照)、或いは多数の六角形の開口(図2Iを参照)を含む。前向きの網目状部分22は、それぞれ外囲の網目状部分21と対応する網目と同じでか、それよりもっと小さい網目も含む。そのような構成は、パイルが前向きの網目状部分22から投げられることを防ぐことができる。即ち、ほとんどのパイルが前向きの網目状部分22から植毛装置2を外している時、少量のパイルで前向きの網目状部分22からから植毛装置2を外す。
【0015】
更に、前記装置は、パイル供給容器3を含み、それがトップのパイル入口30、パイル供給容器3と相互に連接するフレキシブルなパイプ33、入口12、容易にパイプ33を介してパイルを運ぶことができるようにするためのらせん状の溝34(図1Aを参照)を備えて、ドライブソース(例えば、空気圧縮機)4を含み、それがドライブ入口13に接続されて、ドライブ入口13を通して圧縮空気をスプレーガン1に供給して、電荷供給器5を含み、それが、正電荷を形成するために植毛装置2に電気的に連接する正電荷供給端51、及び、負電荷を形成するためにパイルで植毛するように電気的にメンバー6に接される負電荷供給端52を備える。その結果、静電場は植毛装置2からメンバー6まで形成される。また、メンバー6は、立体的なものであり、接着剤でコーティングされた1つ以上の表面を有する。従って、パイルは静電場の作動によって植毛装置2から吹き出され、次に、パイルはメンバー6の1つ以上の表面に付着する。こうして、最終的に、植毛の操作は完了する。コントロールメンバー14は、制動装置として、或いは別の実施形態の押しボタンとして構成され、パイル供給容器3及びドライブソース4のON/OFFを制御するのに適合されている。
【0016】
図3及び図4を参照して、本発明の第二の好ましい実施形態による、二つの植毛装置の操作を説明する。どちらの操作も、立体的なメンバー6の一つまたは一つ以上の表面に接着剤を塗布させるものである。正電荷を形成するために植毛装置2に電気的に正電荷供給端51を接地する。負電荷を形成するためにメンバー6に電気的に負電荷供給端52を接地して、植毛装置2からメンバー6まで静電場を形成する。静電場で速い速度及びドライブソース4からの空気圧によってスプレーガン1を作動して植毛装置2からメンバー6の表面に向けてパイルを吹き出す。そして、パイルをメンバー6の表面に接着させる。メンバー6に対する植毛装置2の動きは植毛装置2の形とサイズに従って決められる。例えば、植毛装置2がメンバー6よりサイズが小さいものがあるとき、植毛装置2はメンバー6の内側表面に回転しうる(図3を参照)。代わりに、メンバー6の最も内部のスペースが植毛装置2によって占められるなら、植毛装置2はメンバー6に対して回転しない(すなわち、静止する)(図4を参照)。どちらの構成も最適な植毛効果を提供する。
【0017】
図5を参照して、本発明の第三の好ましい実施形態による植毛する操作を説明する。第三の好ましい実施形態は第二の好ましい実施形態と実質的に同じ構成を有する。第三の好ましい実施形態の特徴を詳細に説明する。スプレーガン1は排除される。外囲の網目状部分21はメンバー6の最も内部のスペースを占める。植毛装置2の下部に絶縁のリングパッド22を提供する。中央の穴は正電荷供給端51でベッドに形成される。正電荷の植毛装置2は負電荷のメンバー6から電気的に隔離される。パイルFはベッド上の植毛装置2に充分に供給される。パイルFは、植毛装置2からメンバー6(すなわち、電荷供給器5の起動)まで静電界を形成することに対応してメンバー6の内側の表面に確実に塗布しうる。
【0018】
図5Aを参照して、第三の好ましい実施形態による構成を説明する。いくらか例外はあるものの、図5Aの構成は図5に示される第三の好ましい実施形態と実質的に同じ構成である。スプレーガン1はメンバー6の上に設けられる。植毛装置2はメンバー6の中に配置される。植毛装置2の周囲リップ22は植毛装置2を支えるためにメンバー6の上端に載せられている。植毛操作に、スプレーガン1を動かして、パイルをメンバー6の内部表面に吹き出す。
【0019】
図6を参照して、スプレーガン、植毛装置、本発明の第四好ましい実施形態によるパイルで植毛されるメンバー及びその植毛する操作を含む主な構成が説明される。第四の好ましい実施形態は第一の好ましい実施形態と実質的に同じ構成である。第四の好ましい実施形態の特徴は下記の如く詳細に説明される。伸ばしたチューブ2'は、スプレーガン1の前進口にフレアーの終わりを固定している。伸ばしたチューブ2'は、伸ばした形の植毛されているメンバー6'の内部に挿入するのに適合している。チューブ2'は、一様にメンバー6'の内部表面にパイルを付着させるようにメンバー6'に挿入して、連続した多数のサイクルから挿出することに適合している。
【0020】
チューブ2'のノズル21'はおよそ1mmから3mmの範囲に直径を持っている。開口21'は円、正方形、長方形、または同様のもののセクションがありうる。植毛装置の操作は立体的なメンバー6'の内部表面に接着剤を塗布させることに関わる。正電荷を形成するためにチューブ2'に電気的に正電荷供給端51を接地する。負電荷を形成するためにメンバー6'に電気的に負電荷供給端52を接地して、チューブ2'からメンバー6'まで静電場を形成する。交互にチューブ2'をメンバー6'に挿入して挿出する時、静電場の形成によって、速い速度で、ドライブソース4からの空気圧を介してスプレーガン1を作動してチューブ2'からメンバー6'の表面に向けてパイルを吹き出す。そして、パイルをメンバー6'の表面に接着させる。
【0021】
図7と図8を参照して、本発明による、大きな表面に立体的に植毛をすることができる第四の好ましい実施形態の装置が説明される。この装置は下記の構成を含む。すなわち、長方形の植毛装置9は、パイルで植毛される広い領域(例えば、壁W)を有するメンバーの正面に垂直に設けられる。植毛装置9は、平坦であるか、実質的に平坦であるか、または曲がって、金属メッシュによって形成される。植毛装置9は、ホイール91(例えば、植毛装置9は可動)の各々の四つの曲がり角とブレーキ93の上にある四つのホイール91を有する下側の長方形のプラットホーム90と、両端が壁Wに突き当てた、植毛装置9の上または下に設けられた横向きのメンバー94Aを有する上下のU形をしている絶縁メンバー94を含む。メンバー94を絶縁する下部の横向きのメンバー94Aがプラットホーム90に突き当たる。スプレーガン8は前部ノズル81、後部入口82、ドライブ入口33を含む。パイル供給容器3はトップのパイル入口30、パイル供給容器3と相互に連接するフレキシブルなパイプ33'、入口82を含む。ドライブソース(例えば、空気圧縮機)4は、ドライブ入口83に接続されて、ドライブ入口83を通して圧縮空気をスプレーガン8に供給することに適合している。電荷供給器5は、正電荷を形成するために植毛装置9に電気的に連接する正電荷供給端51、及び負電荷を形成するためにパイルで植毛できるように電気的に壁Wに接する負電荷供給端52を備える。その結果、静電場は植毛装置9から壁Wまで形成される。スプレーガン8、ドライブソース4、及び電荷供給器5を作動するには、パイルは静電場の作動によってスプレーガン8から吹出されて、パイルは植毛装置9を通すことによりで壁Wに付着する。望ましくは、壁Wと植毛装置9の間の距離は、効果の良い植毛をするために、およそ3cmから10cmの範囲とする。また、植毛装置9は、図2Aないし21に示されたフォームの1つのように形成されうる。さらに、パイルで植毛される同じ表面を有するメンバーは、天井、床または他の実施形態における壁W以外の同様のものでありうる。
【0022】
図9、9A、10を参照して、大きな表面に立体的植毛をすることができる第六の好ましい実施形態の装置が説明される。第六の好ましい実施形態は実質的に第五の好ましい実施形態と同じ構成である。第六の好ましい実施形態の特徴は下記の如く詳細に説明される。図9と図9Aに示すように、植毛装置9は、L形のシリンダとして形成され、スプレーガン8の絶縁チューブ形のノズル81に固定されている開口端を有するL形のメンバー95、完全なシリンダを形成するメンバー95の直立部分に伴う曲がったセクションのメッシュメンバー98、トップの開口に設けられた秀れたメッシュメンバー96、及びトップの開口に設けられた蝶番のキャップ97を備える。キャップ97は、パイルがトップの開口を介して植毛装置9に残るのを防ぐための植毛操作でトップの開口に接近するためにピボットに置かれる。キャップ97は、植毛操作の後、開いて、メッシュメンバー96を通してメンバーWに植毛される。電荷供給器5の正電荷供給端51は、正電荷を形成するために電気的に植毛装置9の曲がった部分に連接される。また、負電荷供給端52は、負電荷を形成するために電気的にからメンバーWに連接される。その結果、メンバーWから植毛装置9まで電荷が形成される。
【0023】
図10に示すように、他の植毛装置9は角状として提供される。植毛装置9Aは、スプレーガン8のチューブ形のノズル81に固定される狭いチューブ、及び吹き口に金属メッシュがあって電気的に正電荷供給端51に連接されるフレアー部分99を含む。
【0024】
植毛操作はメンバーWの表面に接着剤を塗布させることである。正電荷を形成するために植毛装置9に電気的に正電荷供給端51を接地する。負電荷を形成するためにメンバーWに電気的に負電荷供給端52を接地する。植毛装置9AからメンバーWまで静電場を形成して、静電場によって、速い速度で、ドライブソース(図示せず)からの空気圧を介してスプレーガン8を作動し、植毛装置9Aからメンバーの表面に向けてパイルを吹き出す。そして、パイルをメンバーwの表面に接着させる。
【0025】
図11に示すように、立体的植毛をすることができる、本発明による第七の好ましい実施形態が説明される。第七の好ましい実施形態は実質的に第一の好ましい実施形態と同じ構成である。第七の好ましい実施形態の特徴は下記の如く詳細に説明される。図11に示すように、植毛装置2Aのメッシュセクションは、排除されて、前端のノズル81に付けられた金属リングのメンバー21Aで取り替える。他の構成は、第一の実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0026】
図12に示すように、立体的植毛をすることができる、本発明による第八の好ましい実施形態が説明される。第八の好ましい実施形態は実質的に第五の好ましい実施形態と同じ構成である。第八の好ましい実施形態の特徴は下記の如く詳細に説明される。図12に示すように、植毛装置2Bのメッシュセクションは、排除されて、前端ノズル81に付けられた金属リングのメンバー21Bと取り替える。他の構成は、第五の実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0027】
図13に示すように、立体的植毛をすることができる、本発明による第九の好ましい実施形態が説明される。第九の好ましい実施形態は実質的に第一の好ましい実施形態と同じ構成である。第九の好ましい実施形態の特徴は下記の如く詳細に説明される。図13に示すように、ドライブソースは真空ポンピング装置4Aと取り替えられる。真空ポンピング装置4Aは、フレキシブルなパイプ33でパイル供給容器と通じている吸引ポイト41、フレキシブルなパイプ43で植毛装置2の金属リングのメンバー21Cに連接された(電気的に正電荷供給端51にも連接された)放電ポイト42、真空ポンピング装置4Aの電源供給器をコントロールする電源スイチ(図に示せず)を備えている。従って、この実施形態における吹き付け装置1の説明は省略する。また、真空ポンピング装置4Aは、第一実施形態に記載された空気圧縮機4と同じ功能を奏することができる。他の構成は、第一の実施形態と同じであるので、ここでは説明を省略する。
【0028】
本発明で使用するパイルは、ナイロン、ポリエステル(例えば、人工繊維パイル)、原綿(例えば、自然の繊維パイル)、無機物を含む物質等であり、好ましく、植毛装置2或は植毛装置9の開口はパイルの長さより大きなサイズを有する。
【0029】
ここに記載された本発明は、特定の実施例によって説明したが、請求項に記載された本発明の範囲と精神を離れないで、多数の修正や変更が当業者によってなすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の第一実施形態による立体的に植毛する装置を示す概要図である。
【図1A】図1に示されるスプレーガン、植毛装置、及び植毛されるメンバーの拡大図である。
【図1B】図1に示されているスプレーガンと植毛装置の斜視図である。
【図2】AないしIは、種々の植毛装置を示す概要図である。
【図3】本発明の第二実施形態による植毛操作を示す斜視図である。
【図4】本発明の第二実施形態による別の植毛操作を示す斜視図である。
【図5】本発明の第三実施形態による植毛操作を示す斜視図である。
【図5A】図5に示されている第三実施形態による他の構成を示す概要図である。
【図6】パイルで植毛する操作と本発明の第四実施形態によるスプレーガン、植毛装置、及びパイルで植毛される植毛体を示す図1Aと類似する図である。
【図7】本発明の第五実施形態による立体的に植毛をする装置を示す概要図である。
【図8】図7に示されているスプレーガンと植毛装置の斜視図である。
【図9】パイルで植毛する操作と本発明の第六実施形態によるスプレーガン、植毛装置、及びパイルで植毛される植毛体を示す斜視図である。
【図9A】図9に示す植毛装置の詳細図である。
【図10】本発明の第六実施形態によるスプレーガンの組み立て、別の植毛装置、及びパイルで植毛される植毛体を示す斜視図である。
【図11】本発明の第七実施形態による立体的に植毛をする装置を示す概要図である。
【図12】本発明の第八実施形態による立体的に植毛をする装置を示す概要図である。
【図13】本発明の第九実施形態による立体的に植毛をする装置を示す概要図である。
【0031】



【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹き付け装置、植毛装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、2種類の電荷供給端を有する電荷供給器を備える装置によって実施される方法であって、
(a)立体的なメンバーの一つ又は一つ以上の表面に接着剤をコーティングすること;
(b)静電場を形成するために植毛装置に電気的に電荷供給端の一つを接続すること;
(c)植毛装置から設置されたメンバーまでの静電場で静電場を形成するためにメンバーに電気的に電荷供給端の他の一つを接続すること;
(d)静電場の形成によって、吹き付け装置を作動して、植毛装置からメンバーの一つまたは一つ以上の表面に向けてパイルを吹き出すこと;
(e)メンバーの一つまたは一つ以上の表面にパイルを接着すること
を含む立体的に植毛するための方法。
【請求項2】
立体的に植毛する装置であって、
吹き付け装置、
吹き付け装置に取り付けられた植毛装置、
フレキシブルなパイプを介して吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、
圧縮空気を吹き付け装置に供給するドライブソース、および
植毛装置からメンバーまで静電場を形成するように、植毛装置と、パイルで植毛されるメンバーとに、電荷を提供する電荷供給器、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項3】
吹き付け装置は、植毛装置を設ける前部ノズル、フレキシブルなパイプを介して植毛装置にパイル用に通じている後部入口、ドライブソースに圧縮空気用に通じているドライブ入口、パイル供給容器及びドライブソースのON/OFFを制御するのに適合するコントロールメンバーを有することを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
吹き付け装置は、スプレーガンであり、植毛装置は、金属メッシュのメンバーであり、ドライブソースは、空気圧縮機(真空ポンピング装置)であることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項5】
植毛装置は、金属リングのメンバーであることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項6】
吹き付け装置及びパイル供給容器と相互接続するフレキシブルなパイプはその内部の表面にらせん状の溝を有することを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項7】
前方に向くように伸ばした金属ノズルを有する吹き付け装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、2種類の電荷供給端を有する電荷供給器を含む装置によって実施される、立体的に植毛するための方法であって、
(a)伸ばした中空メンバーの内部表面に接着剤をコーティングすること;
(b)静電場を形成するためにノズルに電気的に電荷供給端の一つを接続すること;
(c)金属ノズルから設置されたメンバーまでの静電場で静電場を形成するためにメンバーに電気的に電荷供給端の他の一つを接続すること;
(d)静電場の形成によって、吹き付け装置を作動して、ノズルを交互にメンバー内に移動しかつ取り出し、静電場で、ノズルからメンバーの内部表面に向けてパイルを吹き出すこと;
(e)メンバーの一つまたは一つ以上の表面にパイルを接着すること、
を含むことを特徴とする方法。
【請求項8】
立体的に植毛する装置であって、
吹き付け装置、
吹き付け装置に取り付けられた金属ノズルの植毛装置、
フレキシブルなパイプで吹き付け装置とパイル用に通じているパイル供給容器、
圧縮空気を吹き付け装置に供給するドライブソース、
植毛装置からメンバーの内部まで静電場を形成するように、植毛装置と中空の植毛されるメンバーに電荷を提供する電荷供給器、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項9】
立体的に植毛する装置であって、
金属で形成されたメッシュのような植毛装置、
植毛装置からメンバーまで静電場を形成するように、正電荷を植毛装置に、負電荷を植毛されるメンバーに提供する電荷供給器、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項10】
更に、金属リングのメンバーで固定するノズルを有するスプレーガンが、パイル供給容器に通じていることを特徴とする請求項9記載の装置。
【請求項11】
前方に向くノズルを有する吹き付け装置、圧縮空気を吹き付け装置に供給するためのドライブソース、吹き付け装置にパイルを供給するパイル供給容器、2種類の電荷供給端を有する電荷供給器を含む装置によって実施される、立体的に植毛するための方法であって、
(a)大きなの表面を有するメンバーの表面に接着剤をコーティングすること;
(b)静電場を形成するためにメッシュに電気的に電荷供給端の一つを接続すること;
(c)メッシュアセンブリから設置されたメンバーまでの静電場で静電場を形成するためにメンバーに電気的に電荷供給端の他の一つを接続すること;
(d)静電場の形成によって、吹き付け装置を作動して、メンバーの表面に向いているメッシュでパイルを吹き出すこと;
(e)パイルをメンバーの表面に接着すること
を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】
立体的に植毛する装置であって、
前方に向くノズルを有する吹き付け装置、
金属のメッシュアセンブリ、
フレキシブルなパイプで吹き付け装置とパイル用に通じているパイル供給容器、
圧縮空気を吹き付け装置に供給するドライブソース、
メッシュアセンブリからメンバーまで静電場を形成するために、電荷をメッシュアセンブリと植毛されるメンバーとに提供する電荷供給器、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項13】
吹き付け装置は、スプレーガンであり、金属のメッシュアセンブリは、植毛装置であり、ドライブソースは、空気圧縮機(真空ポンピング装置)であることを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項14】
メッシュアセンブリは、多くのホイールと各ホイールに設けられたブレーキを有する下側のプラットホームと、両端がメンバーに係合上下U形の絶縁メンバーを含むことを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項15】
メッシュアセンブリは、L形のシリンダとして形成されており、ノズルに固定させている開口端を有するL形のメンバーと、完全なシリンダを形成するL形のメンバーの直立部分に伴う曲がったセクションのメッシュメンバーとを含むことを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項16】
メッシュアセンブリは、ノズルに固定された細長いチューブと、口の上にメッシュを有するフレアーの部分とを含むことを特徴とする請求項12記載の装置。
【請求項17】
植毛装置は更に、金属リングメンバーがその上に取り付けられている非金属ノズルを含むことを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項18】
立体的にパイルを植毛する装置であって、
前方に向くノズルを有する吹き付け装置、
植毛装置を制御するためにノズルに取り付けられた金属リングメンバー、
フレキシブルなパイプで吹き付け装置とパイル用に通じているパイル供給容器、
圧縮空気を吹き付け装置に供給するドライブソース、
メッシュアセンブリからメンバーまで静電場を形成するために、パイルで電荷を金属リングメンバーと植毛されるメンバーとに提供する電荷供給器、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項19】
立体的に植毛する装置であって、
二つの電荷供給端を有する電荷供給器、
電気的に電荷供給器の電荷供給端の1つに接続された金属リングメンバー、
フレキシブルなパイプを通して圧縮空気を金属リングメンバーに提供するための吸気ポートと放出ポートを有する真空ポンピング装置、
別のフレキシブルなパイプを通して真空ポンピング装置の吸気ポートにパイル用に連絡するパイル供給容器を含み、
電荷供給器の電荷供給端の1つは、金属リングメンバーに接続され、電荷供給器の電荷供給端のもう1つが、金属リングメンバーからメンバーまで静電界を確立するために植毛するようにメンバーに接続されること、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項20】
吹き付け装置は、スプレーガンであり、金属リングメンバーは、植毛する工具であり、ドライブソースは、空気圧縮機(真空ポンピング装置)であることを特徴とする請求項18記載の装置。


【図1】
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【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図5A】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図9A】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−111656(P2007−111656A)
【公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−307278(P2005−307278)
【出願日】平成17年10月21日(2005.10.21)
【出願人】(505394817)
【Fターム(参考)】