端子台及びこの端子台を備えた設備機器
【課題】電線の発熱の検知精度を高めることができる端子台及びこの端子台を備えた設備機器を提供する。
【解決手段】換気装置の電源接続用に使用される端子台1において、端子台本体2は、複数の端子ユニット21が左右に離間して結合して構成されている。各端子ユニット21は、一組の端子22,22が前後に電気的に接続されたものであり、各端子22の前面または後面に電線の差込口22aが設けられ、上面に突起24が設けられている。温度ヒューズ3は、中間の端子ユニット21と左側の端子ユニット21の前側の突起24,24間の隙間24sに配置される。
【解決手段】換気装置の電源接続用に使用される端子台1において、端子台本体2は、複数の端子ユニット21が左右に離間して結合して構成されている。各端子ユニット21は、一組の端子22,22が前後に電気的に接続されたものであり、各端子22の前面または後面に電線の差込口22aが設けられ、上面に突起24が設けられている。温度ヒューズ3は、中間の端子ユニット21と左側の端子ユニット21の前側の突起24,24間の隙間24sに配置される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度ヒューズを備えた端子台及びこの端子台を備えた設備機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、換気装置等の設備機器に設けられる電源接続用の端子台としては、例えば特許文献1に記載されているようなネジ式の端子台が使用されている。このネジ式の端子台は、複数の端子ユニットが左右に離間して結合されることにより構成されている。各端子ユニットは、一組の端子が前後に電気的に接続されたものである。
【0003】
端子ユニットの双方の端子の前面または後面には差込口が設けられている。双方の差込口の内面には接続金具が配置され、双方の接続金具を介して双方の端子は電気的に接続されている。さらに、双方の端子の上面にはそれぞれ円筒状の突起が設けられている。各突起内にはネジが嵌め込まれている。ネジは、端子の上面に設けられた貫通穴を通り、貫通穴の内側に配置されている板バネに接触している。
【0004】
電線を接続するときには、双方の端子の差込口にそれぞれ電線を差し込み、双方のネジを締めると、各ネジが板バネを介して各電線を接続金具に押しつけて固定する。このときに電線の接続状態が不良であると電線が発熱する。
【0005】
そこで、特許文献1の端子台では、電線の発熱を検知するために温度ヒューズが使用されている。具体的には、左右に隣接している端子間に温度ヒューズを配置している。電線の発熱時には、熱が電線から端子に伝わるので、温度ヒューズは端子を介して電線の発熱を検知することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−325671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の端子台では、電線から端子に伝わった熱が上昇して突起内のネジに伝わっていくので、端子間に配置されている温度ヒューズが、突起内のネジに伝わった熱を正確に検知することが難しい。したがって、電線の発熱を正確に検知することができなかった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、電線の発熱の検知精度を高めることができる端子台及びこの端子台を備えた設備機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、鋭意研究の結果、前記課題を解決するために以下のような端子台と設備機器を採用した。
【0010】
本発明の端子台は、
前後に電気的に接続された一組の端子からなる端子ユニットが左右に離間して結合して構成され、各端子ユニットの各々の端子には、前面または後面に電線の差込口が設けられ、上面に突起が設けられている端子台本体と、
前記端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置され、前記電線の発熱を検知する温度ヒューズと
を備えることを特徴としている。
【0011】
ここで、温度ヒューズは、保持手段により位置固定されて端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置されていることが好ましい。
【0012】
また、隙間に温度ヒューズが配置された状態で温度ヒューズおよび端子台本体を覆うカバーをさらに備えることが好ましい。
【0013】
また、カバーは、温度ヒューズおよび端子台本体を覆った状態で温度ヒューズの下側に位置する端子間の隙間を塞ぐ閉塞部を備えることが好ましい。
【0014】
さらに、カバーは、温度ヒューズおよび端子台本体を覆った状態で、温度ヒューズを隙間に配置するように保持する保持部を備えて保持手段を構成しても良い。
【0015】
また、保持部は、隙間内で温度ヒューズを前後に移動可能に保持するように形成されていることが好ましい。
【0016】
また、本発明の設備機器は、本発明の端子台を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の端子台及び設備機器は、二組の端子の上側に位置する二組の突起間の隙間に温度ヒューズを配置した。これにより電線が発熱したときに、その熱が端子を介して上昇して突起に伝わっても、その熱を温度ヒューズで正確に検知することが可能になる。よって、本発明の端子台及び設備機器は、電線の発熱の検知精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施の形態の端子台の分解斜視図である。
【図2】同実施の形態の端子台本体の上面図である。
【図3】同実施の形態のカバーの上面図である。
【図4】(a)は同実施の形態のカバーの前面図である。(b)は同実施の形態のカバーの後面図である。
【図5】(a)は同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の前側部分で挟持した状態を裏側から視た図である。(b)は同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の中間部分で挟持した状態を裏側から視た図である。(c)は同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の後側部分で挟持した状態を裏側から視た図である。
【図6】(a)は同実施の形態の端子台の斜視図である。(b)は、温度ヒューズの配置状態を示す端子台の透視斜視図である。
【図7】同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の前側部分と後側部分とから挟持した状態を裏側から視た図である。
【図8】(a)はカバーの変形例を示す上面図である。(b)は(a)のカバーに温度ヒューズが挟持された状態を裏側から視た図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の端子台の分解斜視図である。
【図10】同実施の形態の端子台の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の端子台1の分解斜視図である。この端子台1は、電気を使用する設備機器の一例として、例えば換気装置の電源接続用に使用され、端子台本体2と、端子台本体2に配置される温度ヒューズ3と、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆うカバー4とを備えている。
【0021】
端子台本体2は、ネジ式の端子台が使用されている。この端子台本体2は、複数の端子ユニット21が左右に離間して結合して構成されている。具体的に説明すると、各端子ユニット21は、一組の端子22,22が前後に電気的に接続されたものである。図2に示すように各端子ユニット21は、一組の端子22,22の接続部分21aが結合部23を介して左右に離間して結合している。結合部23には、カバー4の取り付け穴23aが設けられている。
【0022】
また、図1に示すように、各端子ユニット21は、各端子22の前面または後面に電線の差込口22aが設けられている。双方の差込口22a,22aの内面にはそれぞれ接続金具(図示せず)が装着されており、双方の接続金具を介して端子22,22は電気的に接続されている。
【0023】
さらに、図1に示すように、各端子22の上面には突起24が設けられている。各突起24は円筒状に形成されている。図2に示すように、各突起24内にはネジ25が嵌め込まれている。ネジ25は、端子22の上面に設けられた貫通穴(図示せず)を通り、貫通穴の内側に配置されている板バネ(図示せず)に接触している。
【0024】
図示しないが、電線を接続するときには、端子ユニット21の双方の差込口22a,22aにそれぞれ電線を差し込み、双方のネジ25,25を締める。すると、双方のネジ25がそれぞれ板バネを介して双方の電線を接続金具に押しつけて固定する。これにより双方の電線は接続金具を介して接続される。
【0025】
温度ヒューズ3は、端子22の差込口22aに差し込まれた電線の発熱を検知するものである。この温度ヒューズ3は、実際に電線の発熱を検知する検知部31と、検知部31に一端が接続されたリード線32,32とを備えている。
【0026】
カバー4は、上記で説明したように端子台本体2および温度ヒューズ3を覆うものである。このカバー4は、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆う被覆部41と、被覆部41の左右側に結合して設置部分に固定される取り付け部42,43とを備えている。
【0027】
被覆部41は、下方に開口したカバー状に形成されている。図3にも示すように被覆部41の上面の前部側には、嵌合穴411,嵌合筒部412,412が左右に並列して設けられている。嵌合穴411は、端子台本体2の前部の右側の突起24に嵌合される。嵌合筒部412,412は、被覆部41の裏面に下方へ延びて形成され、端子台本体2の前部の中央の突起24と左側の突起24にそれぞれ嵌合される。
【0028】
嵌合穴411と中央の嵌合筒部412との間には、嵌合突起413が設けられている。この嵌合突起413は、図4の(a)と(b)に示すように被覆部41の裏面に突出して形成され、端子台本体2の取り付け穴23aに嵌合される。
【0029】
図3に示すように、嵌合筒部412,412の間には、三つの保持部414が前後に並んで設けられている。三つの保持部414は、温度ヒューズ3を保持して、中間の端子ユニット21の突起24,24と左側の端子ユニット21の突起24,24との間に形成されている隙間24s(図1、図2参照)に配置するものである。各保持部414は、上面に開口部414aが形成されており、開口部414aの左右縁には、温度ヒューズ3を挟持する一対の挟持部414b,414bが形成されている。
【0030】
図4の(b)に示すように、被覆部41の後面には、温度ヒューズ3を三つの保持部414へ通すためのガイド部415(本実施の形態では切り欠き)が設けられている。
【0031】
図1、図3、図4に示すように右側の取り付け部42は、被覆部41の側面の前端に結合した前壁421と、被覆部41の側面の下端と前壁421とに結合した底壁422とを備えている。底壁422には、カバー4を設置部に固定するための取り付け穴422aが設けられている。
【0032】
また、左側の取り付け部43は、被覆部41の側面の前後端に結合した前後壁431,431と、被覆部41の側面の下端と前後壁431,431とに結合した底壁432とを備えている。底壁432には、カバー4を設置部に固定するための取り付け穴432aが設けられている。
【0033】
以上のように構成されている端子台1において、次に、端子台1の組み立て方法を説明する。
【0034】
最初に、温度ヒューズ3をカバー4に組み付ける。具体的に説明すると、図5の(a)〜(c)に示すように、温度ヒューズ3をカバー4のガイド部415に挿入して、検知部31(黒塗りで図示)を三つの保持部414のいずれかの挟持部414b,414bで挟む。これにより、温度ヒューズ3がカバー4に組み付けられる。
【0035】
次に、温度ヒューズ3が組み付けられたカバー4を端子台本体2に組み付ける。具体的に説明すると、カバー4の嵌合穴411を端子台本体2の前部の右側の突起24に嵌め込む。同時に、嵌合筒部412,412を端子台本体2の前部の中央の突起24と左側の突起24に嵌め込む。この結果、図6の(a)に示すように端子台1が完成する。
【0036】
このようにして組み立てられた端子台1は、図6の(b)に示すように、中間の端子ユニット21と左側の端子ユニット21との間に温度ヒューズ3が配置される。具体的に説明すると、温度ヒューズ3は図5の(a)に対応して、双方の端子ユニット21,21の前側の突起24,24間の隙間24sに配置される。したがって、各端子22の差込口22aに差し込まれている電線(図示せず)が発熱したときには、その熱が端子22を介して上昇して突起24内のネジ25に伝わっても、その熱を温度ヒューズ3で正確に検知することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台1は、電線の発熱の検知精度を高めることができる。
【0037】
さらに、本実施の形態の端子台1では、隙間24sに温度ヒューズ3が配置された状態で温度ヒューズ3および端子台本体2を覆うカバー4を備えている。これにより、電線からの熱の拡散がカバー4で抑えられるので、温度ヒューズ3は電線の発熱をより正確に検知することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台1は、電線の発熱の検知精度をより高めることができる。
【0038】
また、カバー4は、温度ヒューズ3を隙間24sに配置するように保持する保持部414を備えており、本発明の保持手段を構成している。したがって、カバー4を端子台本体2に組み付けるだけで温度ヒューズ3は隙間24sに配置されるので、温度ヒューズ3自体を隙間24sに配置する面倒な作業を必要とせず、温度ヒューズ3を隙間24sに容易に配置することができる。よって、本実施の形態の端子台1は、温度ヒューズ3の配置作業の作業効率を高めることができる。
【0039】
さらに、本実施の形態の端子台1では、保持部414を前後に複数配置したことにより、図5の(a)〜(c)で示したように、温度ヒューズ3を隙間24s内で前後に移動可能に保持するように形成されている。図5の(b)のように温度ヒューズ3を保持した場合には、左右に隣接する端子ユニット21,21の二組の突起24,24、24,24間の隙間24sにおいて前側の突起24,24と後側の突起24,24との間に配置される。図5の(c)のように温度ヒューズ3を保持した場合には、端子ユニット21,21の後側の突起24,24間の隙間24sに配置される。したがって、温度ヒューズ3を現場の状況に応じて任意の位置で配置することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台1は、温度ヒューズ3の配置作業の作業効率をさらに高めることができる。
【0040】
なお、端子台1への電線の接続方法を説明すると、一方の差込口22aには工場での組立時に電線を差し込んで接続し、他方の差込口22aには浴室設置時に電源からの電線を差し込んで接続する。その際に、図7に示すように二つの温度ヒューズ3,3をそれぞれ端子台1の前側と後側から保持部414に差し込んで設置することにより、工場側と施工側の両方で接続された電線の発熱を検知することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、嵌合筒部412,412の間に三つの保持部414を前後に並んで設けたが、少なくとも真ん中に保持部414を設ければ、温度ヒューズ3を前後どちら側からでも設置することが可能になるので、温度ヒューズ3を施工時または工場組立時のどちらでも選択して設置することができる。
【0042】
なお、本実施の形態の端子台1では、図5の(a)〜(c)で示したように温度ヒューズ3の位置を三段階(前・中・後)で固定するようにカバー4を構成したが、例えば、温度ヒューズ3の位置を無段階で固定可能となるようにカバーを構成しても良い。
【0043】
図8の(a)を用いて説明すると、カバー140は、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆う被覆部141と、取り付け部42,43とを備えている。なお、図7において図3と図5の同じ部分には同じ符号を付している。
【0044】
被覆部141は、下方に開口したカバー状に形成されており、嵌合筒部412,412の間には、保持部1414が前後に延びて設けられている。この保持部1414は、上面に開口部1414aが形成されており、開口部1414aの左右縁には、温度ヒューズ3を挟持する一対の挟持部1414b,1414bが形成されている。
【0045】
このように構成することにより、温度ヒューズ3の検知部31は、常に挟持部1414b,1414bで挟持されている状態になるので、図8の(b)の二点鎖線で示すようにどの位置でも(無段階に)固定することが可能になる。したがって、現場の状況に応じて温度ヒューズ3を最適の位置に配置することが可能になるので、電線の発熱の検知精度をさらに高めることができる。
【0046】
なお、保持手段は、カバー4に設ける他に、端子台本体2に設けたり、あるいは端子台1の設置部分に設けたりしても良い。また、保持手段は必ずしも使用する必要はなく、例えば隙間24sに温度ヒューズ3が挟まれるように配置しても良い。
【0047】
(第2の実施の形態)
図9は本発明の第2の実施の形態の端子台101の分解斜視図である。なお、本実施の形態の端子台101では、第1の実施の形態の端子台1と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
【0048】
端子台101は、第1の実施の形態の端子台1と同様に、例えば換気装置の電源接続用に使用され、端子台本体2と、端子台本体2に配置される温度ヒューズ3と、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆うカバー104とを備えている。本実施の形態では、カバー104について説明する。
【0049】
本実施の形態のカバー104は、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆う被覆部141と、取り付け部42,43とを備えている。被覆部141は、下方に開口したカバー状に形成されており、第1の実施の形態のカバー4と同様な構成で温度ヒューズ3を保持している。
【0050】
本実施の形態のカバー104では、被覆部141の嵌合筒部412,412間に閉塞部141aが設けられている。この閉塞部141aは、カバー104が温度ヒューズ3おび端子台本体2を覆った状態で、温度ヒューズ3の下側にある端子台本体2の前部の中央の端子22と左側の端子22間の隙間22sを塞ぐものである。
【0051】
具体的に説明すると、閉塞部141aは、図9と図10に示すように、カバー104を端子台本体2に組み付けるときに隙間22sに差し込んで隙間22sを塞ぐように被覆部141の下端から下方に延びて形成されている。これにより、電線(図示せず)から突起24,24に伝わった熱が下方へ拡散するのが閉塞部141aで抑えられるので、温度ヒューズ3は電線の発熱をより正確に検知することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台101は、電線の発熱の検知精度をさらに高めることができる。
【0052】
なお、本実施の形態の端子台101は、閉塞部141a以外の部分は第1の実施の形態の端子台1と同じ構成なので、第1の実施の形態の端子台1で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0053】
以上、本発明に係る実施の形態を例示したが、この実施の形態は本発明の内容を限定するものではない。また、本発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
【0054】
例えば、本実施の形態の端子台1では、換気装置の電源接続用に使用されるものを記載したが、浴室、脱衣所、トイレや他の室内に設置され、衣類や浴室を温風や送風で乾かす乾燥機能、冷房機能、暖房機能、除湿機能、換気機能等の空調機能を単独もしくは複数備えた空調装置や、他の電気を使用した設備機器の電源接続用やその他の用途に使用しても良い。これらの設備機器では、電線が発熱したときにその熱が端子を介して上昇して突起に伝わっても、その熱を温度ヒューズで正確に検知することが可能になり、電線の発熱の検知精度を高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上説明したように本発明の端子台及び設備機器は、電線の発熱の検知精度を高めることができる。できる。したがって、本発明の端子台及び設備機器を、端子台の技術分野で十分に利用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 端子台
2 端子台本体
3 温度ヒューズ
4 カバー
21 端子ユニット
22 端子
22a 差込口
22s 端子間の隙間
24 突起
24s 突起間の隙間
101 端子台
104 カバー
140 カバー
141a 閉塞部
414 保持部
1414 保持部
【技術分野】
【0001】
本発明は、温度ヒューズを備えた端子台及びこの端子台を備えた設備機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、換気装置等の設備機器に設けられる電源接続用の端子台としては、例えば特許文献1に記載されているようなネジ式の端子台が使用されている。このネジ式の端子台は、複数の端子ユニットが左右に離間して結合されることにより構成されている。各端子ユニットは、一組の端子が前後に電気的に接続されたものである。
【0003】
端子ユニットの双方の端子の前面または後面には差込口が設けられている。双方の差込口の内面には接続金具が配置され、双方の接続金具を介して双方の端子は電気的に接続されている。さらに、双方の端子の上面にはそれぞれ円筒状の突起が設けられている。各突起内にはネジが嵌め込まれている。ネジは、端子の上面に設けられた貫通穴を通り、貫通穴の内側に配置されている板バネに接触している。
【0004】
電線を接続するときには、双方の端子の差込口にそれぞれ電線を差し込み、双方のネジを締めると、各ネジが板バネを介して各電線を接続金具に押しつけて固定する。このときに電線の接続状態が不良であると電線が発熱する。
【0005】
そこで、特許文献1の端子台では、電線の発熱を検知するために温度ヒューズが使用されている。具体的には、左右に隣接している端子間に温度ヒューズを配置している。電線の発熱時には、熱が電線から端子に伝わるので、温度ヒューズは端子を介して電線の発熱を検知することが可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−325671号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の端子台では、電線から端子に伝わった熱が上昇して突起内のネジに伝わっていくので、端子間に配置されている温度ヒューズが、突起内のネジに伝わった熱を正確に検知することが難しい。したがって、電線の発熱を正確に検知することができなかった。
【0008】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、電線の発熱の検知精度を高めることができる端子台及びこの端子台を備えた設備機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者等は、鋭意研究の結果、前記課題を解決するために以下のような端子台と設備機器を採用した。
【0010】
本発明の端子台は、
前後に電気的に接続された一組の端子からなる端子ユニットが左右に離間して結合して構成され、各端子ユニットの各々の端子には、前面または後面に電線の差込口が設けられ、上面に突起が設けられている端子台本体と、
前記端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置され、前記電線の発熱を検知する温度ヒューズと
を備えることを特徴としている。
【0011】
ここで、温度ヒューズは、保持手段により位置固定されて端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置されていることが好ましい。
【0012】
また、隙間に温度ヒューズが配置された状態で温度ヒューズおよび端子台本体を覆うカバーをさらに備えることが好ましい。
【0013】
また、カバーは、温度ヒューズおよび端子台本体を覆った状態で温度ヒューズの下側に位置する端子間の隙間を塞ぐ閉塞部を備えることが好ましい。
【0014】
さらに、カバーは、温度ヒューズおよび端子台本体を覆った状態で、温度ヒューズを隙間に配置するように保持する保持部を備えて保持手段を構成しても良い。
【0015】
また、保持部は、隙間内で温度ヒューズを前後に移動可能に保持するように形成されていることが好ましい。
【0016】
また、本発明の設備機器は、本発明の端子台を備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明の端子台及び設備機器は、二組の端子の上側に位置する二組の突起間の隙間に温度ヒューズを配置した。これにより電線が発熱したときに、その熱が端子を介して上昇して突起に伝わっても、その熱を温度ヒューズで正確に検知することが可能になる。よって、本発明の端子台及び設備機器は、電線の発熱の検知精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1の実施の形態の端子台の分解斜視図である。
【図2】同実施の形態の端子台本体の上面図である。
【図3】同実施の形態のカバーの上面図である。
【図4】(a)は同実施の形態のカバーの前面図である。(b)は同実施の形態のカバーの後面図である。
【図5】(a)は同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の前側部分で挟持した状態を裏側から視た図である。(b)は同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の中間部分で挟持した状態を裏側から視た図である。(c)は同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の後側部分で挟持した状態を裏側から視た図である。
【図6】(a)は同実施の形態の端子台の斜視図である。(b)は、温度ヒューズの配置状態を示す端子台の透視斜視図である。
【図7】同実施の形態の温度ヒューズをカバー内の前側部分と後側部分とから挟持した状態を裏側から視た図である。
【図8】(a)はカバーの変形例を示す上面図である。(b)は(a)のカバーに温度ヒューズが挟持された状態を裏側から視た図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態の端子台の分解斜視図である。
【図10】同実施の形態の端子台の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図にしたがって説明する。
【0020】
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態の端子台1の分解斜視図である。この端子台1は、電気を使用する設備機器の一例として、例えば換気装置の電源接続用に使用され、端子台本体2と、端子台本体2に配置される温度ヒューズ3と、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆うカバー4とを備えている。
【0021】
端子台本体2は、ネジ式の端子台が使用されている。この端子台本体2は、複数の端子ユニット21が左右に離間して結合して構成されている。具体的に説明すると、各端子ユニット21は、一組の端子22,22が前後に電気的に接続されたものである。図2に示すように各端子ユニット21は、一組の端子22,22の接続部分21aが結合部23を介して左右に離間して結合している。結合部23には、カバー4の取り付け穴23aが設けられている。
【0022】
また、図1に示すように、各端子ユニット21は、各端子22の前面または後面に電線の差込口22aが設けられている。双方の差込口22a,22aの内面にはそれぞれ接続金具(図示せず)が装着されており、双方の接続金具を介して端子22,22は電気的に接続されている。
【0023】
さらに、図1に示すように、各端子22の上面には突起24が設けられている。各突起24は円筒状に形成されている。図2に示すように、各突起24内にはネジ25が嵌め込まれている。ネジ25は、端子22の上面に設けられた貫通穴(図示せず)を通り、貫通穴の内側に配置されている板バネ(図示せず)に接触している。
【0024】
図示しないが、電線を接続するときには、端子ユニット21の双方の差込口22a,22aにそれぞれ電線を差し込み、双方のネジ25,25を締める。すると、双方のネジ25がそれぞれ板バネを介して双方の電線を接続金具に押しつけて固定する。これにより双方の電線は接続金具を介して接続される。
【0025】
温度ヒューズ3は、端子22の差込口22aに差し込まれた電線の発熱を検知するものである。この温度ヒューズ3は、実際に電線の発熱を検知する検知部31と、検知部31に一端が接続されたリード線32,32とを備えている。
【0026】
カバー4は、上記で説明したように端子台本体2および温度ヒューズ3を覆うものである。このカバー4は、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆う被覆部41と、被覆部41の左右側に結合して設置部分に固定される取り付け部42,43とを備えている。
【0027】
被覆部41は、下方に開口したカバー状に形成されている。図3にも示すように被覆部41の上面の前部側には、嵌合穴411,嵌合筒部412,412が左右に並列して設けられている。嵌合穴411は、端子台本体2の前部の右側の突起24に嵌合される。嵌合筒部412,412は、被覆部41の裏面に下方へ延びて形成され、端子台本体2の前部の中央の突起24と左側の突起24にそれぞれ嵌合される。
【0028】
嵌合穴411と中央の嵌合筒部412との間には、嵌合突起413が設けられている。この嵌合突起413は、図4の(a)と(b)に示すように被覆部41の裏面に突出して形成され、端子台本体2の取り付け穴23aに嵌合される。
【0029】
図3に示すように、嵌合筒部412,412の間には、三つの保持部414が前後に並んで設けられている。三つの保持部414は、温度ヒューズ3を保持して、中間の端子ユニット21の突起24,24と左側の端子ユニット21の突起24,24との間に形成されている隙間24s(図1、図2参照)に配置するものである。各保持部414は、上面に開口部414aが形成されており、開口部414aの左右縁には、温度ヒューズ3を挟持する一対の挟持部414b,414bが形成されている。
【0030】
図4の(b)に示すように、被覆部41の後面には、温度ヒューズ3を三つの保持部414へ通すためのガイド部415(本実施の形態では切り欠き)が設けられている。
【0031】
図1、図3、図4に示すように右側の取り付け部42は、被覆部41の側面の前端に結合した前壁421と、被覆部41の側面の下端と前壁421とに結合した底壁422とを備えている。底壁422には、カバー4を設置部に固定するための取り付け穴422aが設けられている。
【0032】
また、左側の取り付け部43は、被覆部41の側面の前後端に結合した前後壁431,431と、被覆部41の側面の下端と前後壁431,431とに結合した底壁432とを備えている。底壁432には、カバー4を設置部に固定するための取り付け穴432aが設けられている。
【0033】
以上のように構成されている端子台1において、次に、端子台1の組み立て方法を説明する。
【0034】
最初に、温度ヒューズ3をカバー4に組み付ける。具体的に説明すると、図5の(a)〜(c)に示すように、温度ヒューズ3をカバー4のガイド部415に挿入して、検知部31(黒塗りで図示)を三つの保持部414のいずれかの挟持部414b,414bで挟む。これにより、温度ヒューズ3がカバー4に組み付けられる。
【0035】
次に、温度ヒューズ3が組み付けられたカバー4を端子台本体2に組み付ける。具体的に説明すると、カバー4の嵌合穴411を端子台本体2の前部の右側の突起24に嵌め込む。同時に、嵌合筒部412,412を端子台本体2の前部の中央の突起24と左側の突起24に嵌め込む。この結果、図6の(a)に示すように端子台1が完成する。
【0036】
このようにして組み立てられた端子台1は、図6の(b)に示すように、中間の端子ユニット21と左側の端子ユニット21との間に温度ヒューズ3が配置される。具体的に説明すると、温度ヒューズ3は図5の(a)に対応して、双方の端子ユニット21,21の前側の突起24,24間の隙間24sに配置される。したがって、各端子22の差込口22aに差し込まれている電線(図示せず)が発熱したときには、その熱が端子22を介して上昇して突起24内のネジ25に伝わっても、その熱を温度ヒューズ3で正確に検知することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台1は、電線の発熱の検知精度を高めることができる。
【0037】
さらに、本実施の形態の端子台1では、隙間24sに温度ヒューズ3が配置された状態で温度ヒューズ3および端子台本体2を覆うカバー4を備えている。これにより、電線からの熱の拡散がカバー4で抑えられるので、温度ヒューズ3は電線の発熱をより正確に検知することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台1は、電線の発熱の検知精度をより高めることができる。
【0038】
また、カバー4は、温度ヒューズ3を隙間24sに配置するように保持する保持部414を備えており、本発明の保持手段を構成している。したがって、カバー4を端子台本体2に組み付けるだけで温度ヒューズ3は隙間24sに配置されるので、温度ヒューズ3自体を隙間24sに配置する面倒な作業を必要とせず、温度ヒューズ3を隙間24sに容易に配置することができる。よって、本実施の形態の端子台1は、温度ヒューズ3の配置作業の作業効率を高めることができる。
【0039】
さらに、本実施の形態の端子台1では、保持部414を前後に複数配置したことにより、図5の(a)〜(c)で示したように、温度ヒューズ3を隙間24s内で前後に移動可能に保持するように形成されている。図5の(b)のように温度ヒューズ3を保持した場合には、左右に隣接する端子ユニット21,21の二組の突起24,24、24,24間の隙間24sにおいて前側の突起24,24と後側の突起24,24との間に配置される。図5の(c)のように温度ヒューズ3を保持した場合には、端子ユニット21,21の後側の突起24,24間の隙間24sに配置される。したがって、温度ヒューズ3を現場の状況に応じて任意の位置で配置することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台1は、温度ヒューズ3の配置作業の作業効率をさらに高めることができる。
【0040】
なお、端子台1への電線の接続方法を説明すると、一方の差込口22aには工場での組立時に電線を差し込んで接続し、他方の差込口22aには浴室設置時に電源からの電線を差し込んで接続する。その際に、図7に示すように二つの温度ヒューズ3,3をそれぞれ端子台1の前側と後側から保持部414に差し込んで設置することにより、工場側と施工側の両方で接続された電線の発熱を検知することができる。
【0041】
また、本実施の形態では、嵌合筒部412,412の間に三つの保持部414を前後に並んで設けたが、少なくとも真ん中に保持部414を設ければ、温度ヒューズ3を前後どちら側からでも設置することが可能になるので、温度ヒューズ3を施工時または工場組立時のどちらでも選択して設置することができる。
【0042】
なお、本実施の形態の端子台1では、図5の(a)〜(c)で示したように温度ヒューズ3の位置を三段階(前・中・後)で固定するようにカバー4を構成したが、例えば、温度ヒューズ3の位置を無段階で固定可能となるようにカバーを構成しても良い。
【0043】
図8の(a)を用いて説明すると、カバー140は、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆う被覆部141と、取り付け部42,43とを備えている。なお、図7において図3と図5の同じ部分には同じ符号を付している。
【0044】
被覆部141は、下方に開口したカバー状に形成されており、嵌合筒部412,412の間には、保持部1414が前後に延びて設けられている。この保持部1414は、上面に開口部1414aが形成されており、開口部1414aの左右縁には、温度ヒューズ3を挟持する一対の挟持部1414b,1414bが形成されている。
【0045】
このように構成することにより、温度ヒューズ3の検知部31は、常に挟持部1414b,1414bで挟持されている状態になるので、図8の(b)の二点鎖線で示すようにどの位置でも(無段階に)固定することが可能になる。したがって、現場の状況に応じて温度ヒューズ3を最適の位置に配置することが可能になるので、電線の発熱の検知精度をさらに高めることができる。
【0046】
なお、保持手段は、カバー4に設ける他に、端子台本体2に設けたり、あるいは端子台1の設置部分に設けたりしても良い。また、保持手段は必ずしも使用する必要はなく、例えば隙間24sに温度ヒューズ3が挟まれるように配置しても良い。
【0047】
(第2の実施の形態)
図9は本発明の第2の実施の形態の端子台101の分解斜視図である。なお、本実施の形態の端子台101では、第1の実施の形態の端子台1と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を中心にして説明する。
【0048】
端子台101は、第1の実施の形態の端子台1と同様に、例えば換気装置の電源接続用に使用され、端子台本体2と、端子台本体2に配置される温度ヒューズ3と、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆うカバー104とを備えている。本実施の形態では、カバー104について説明する。
【0049】
本実施の形態のカバー104は、端子台本体2および温度ヒューズ3を覆う被覆部141と、取り付け部42,43とを備えている。被覆部141は、下方に開口したカバー状に形成されており、第1の実施の形態のカバー4と同様な構成で温度ヒューズ3を保持している。
【0050】
本実施の形態のカバー104では、被覆部141の嵌合筒部412,412間に閉塞部141aが設けられている。この閉塞部141aは、カバー104が温度ヒューズ3おび端子台本体2を覆った状態で、温度ヒューズ3の下側にある端子台本体2の前部の中央の端子22と左側の端子22間の隙間22sを塞ぐものである。
【0051】
具体的に説明すると、閉塞部141aは、図9と図10に示すように、カバー104を端子台本体2に組み付けるときに隙間22sに差し込んで隙間22sを塞ぐように被覆部141の下端から下方に延びて形成されている。これにより、電線(図示せず)から突起24,24に伝わった熱が下方へ拡散するのが閉塞部141aで抑えられるので、温度ヒューズ3は電線の発熱をより正確に検知することが可能になる。よって、本実施の形態の端子台101は、電線の発熱の検知精度をさらに高めることができる。
【0052】
なお、本実施の形態の端子台101は、閉塞部141a以外の部分は第1の実施の形態の端子台1と同じ構成なので、第1の実施の形態の端子台1で説明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0053】
以上、本発明に係る実施の形態を例示したが、この実施の形態は本発明の内容を限定するものではない。また、本発明の請求項の範囲を逸脱しない範囲であれば、各種の変更等は可能である。
【0054】
例えば、本実施の形態の端子台1では、換気装置の電源接続用に使用されるものを記載したが、浴室、脱衣所、トイレや他の室内に設置され、衣類や浴室を温風や送風で乾かす乾燥機能、冷房機能、暖房機能、除湿機能、換気機能等の空調機能を単独もしくは複数備えた空調装置や、他の電気を使用した設備機器の電源接続用やその他の用途に使用しても良い。これらの設備機器では、電線が発熱したときにその熱が端子を介して上昇して突起に伝わっても、その熱を温度ヒューズで正確に検知することが可能になり、電線の発熱の検知精度を高めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0055】
以上説明したように本発明の端子台及び設備機器は、電線の発熱の検知精度を高めることができる。できる。したがって、本発明の端子台及び設備機器を、端子台の技術分野で十分に利用することができる。
【符号の説明】
【0056】
1 端子台
2 端子台本体
3 温度ヒューズ
4 カバー
21 端子ユニット
22 端子
22a 差込口
22s 端子間の隙間
24 突起
24s 突起間の隙間
101 端子台
104 カバー
140 カバー
141a 閉塞部
414 保持部
1414 保持部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後に電気的に接続された一組の端子からなる端子ユニットが左右に離間して結合して構成され、各端子ユニットの各々の端子には、前面または後面に電線の差込口が設けられ、上面に突起が設けられている端子台本体と、
前記端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置され、前記電線の発熱を検知する温度ヒューズと
を備えることを特徴とする端子台。
【請求項2】
請求項1に記載の端子台において、
前記温度ヒューズは、保持手段により位置固定されて前記端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置されていることを特徴とする端子台。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の端子台において、
前記隙間に前記温度ヒューズが配置された状態で前記温度ヒューズおよび前記端子台本体を覆うカバーをさらに備えることを特徴とする端子台。
【請求項4】
請求項3に記載の端子台において、
前記カバーは、前記温度ヒューズおよび前記端子台本体を覆った状態で当該温度ヒューズの下側に位置する端子間の隙間を塞ぐ閉塞部を備えることを特徴とする端子台。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の端子台において、
前記カバーは、前記温度ヒューズおよび前記端子台本体を覆った状態で当該温度ヒューズを前記隙間に配置するように保持する保持部を備えて前記保持手段を構成することを特徴とする端子台。
【請求項6】
請求項5に記載の端子台において、
前記保持部は、前記隙間内で前記温度ヒューズを前後に移動可能に保持するように形成されていることを特徴とする端子台。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の端子台を備えることを特徴とする設備機器。
【請求項1】
前後に電気的に接続された一組の端子からなる端子ユニットが左右に離間して結合して構成され、各端子ユニットの各々の端子には、前面または後面に電線の差込口が設けられ、上面に突起が設けられている端子台本体と、
前記端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置され、前記電線の発熱を検知する温度ヒューズと
を備えることを特徴とする端子台。
【請求項2】
請求項1に記載の端子台において、
前記温度ヒューズは、保持手段により位置固定されて前記端子ユニットの二組の突起間の隙間に配置されていることを特徴とする端子台。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の端子台において、
前記隙間に前記温度ヒューズが配置された状態で前記温度ヒューズおよび前記端子台本体を覆うカバーをさらに備えることを特徴とする端子台。
【請求項4】
請求項3に記載の端子台において、
前記カバーは、前記温度ヒューズおよび前記端子台本体を覆った状態で当該温度ヒューズの下側に位置する端子間の隙間を塞ぐ閉塞部を備えることを特徴とする端子台。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載の端子台において、
前記カバーは、前記温度ヒューズおよび前記端子台本体を覆った状態で当該温度ヒューズを前記隙間に配置するように保持する保持部を備えて前記保持手段を構成することを特徴とする端子台。
【請求項6】
請求項5に記載の端子台において、
前記保持部は、前記隙間内で前記温度ヒューズを前後に移動可能に保持するように形成されていることを特徴とする端子台。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の端子台を備えることを特徴とする設備機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2013−8451(P2013−8451A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−138375(P2011−138375)
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000006301)マックス株式会社 (1,275)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月22日(2011.6.22)
【出願人】(000006301)マックス株式会社 (1,275)
【Fターム(参考)】
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