説明

端子台

【課題】 専用配線を別途用意する必要がなく、同一電位での配線作業がなく、外観的にも良好でコストを抑え、同一電位への接続数の増減にも容易に対応する。
【解決手段】 配線中継接続のために用いる導電端子2を平面視T字形状に形成し、隣接するユニット3の角穴32内にその導電端子2の連結用突出部22を挿入し、この挿入した連結用突出部22と、そのユニット3に嵌め込んだ導電端子2の中央部とを、ねじで上下に直に締結する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば原子力発電所、火力発電所および変電所などの配電盤、制御盤および監視盤などに配線中継および配線分岐用として用いられる例えばねじ式端子台、ねじアップ式端子台、ばね式端子台およびクランプ式端子台などの端子台に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、配電盤、制御盤および監視盤などにおいて、配線中継および分岐用として各種端子台、例えばねじ式端子台、ねじアップ式端子台、ばね式端子台およびクランプ式端子台などが用いられている。
【0003】
図6は、複数ユニットがその幅方向に連結された従来のねじアップ式端子台の構成例を示す斜視図である。
【0004】
図6に示すように、ねじアップ式端子台100は、ねじ101を締結して導電端子102を介して配線を連結するときに、導電端子102のねじ穴102aからねじ101を回転離脱させた状態で端子面に対して垂直方向(上方向)にねじ101を座金103と共に移動(アップ)することにより、ねじ締結作業を容易にする端子数変更可能なユニット式の端子台である。このねじアップ式端子台100は、絶縁壁104を持つユニット毎に導電端子102が収容されており、複数のユニットがレール105に組み込まれ、複数のユニットの両側からエンドプレート106を介して固定金具107によってレール105上に固定されている。
【0005】
このようなねじアップ式端子台100の詳細な構成例については、例えば特許文献1にその詳細が記載されている。
【0006】
また、IEC規格60247の制御盤の規格において、各機器に対して保護接地を取ることが義務付けされている。これは、通常のアース接地とは別に、各機器のSG(サージグランド)を一括してブスバー上に繋ぐことを意味している。
【特許文献1】実開平5−23426号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記従来のねじアップ式端子台100では、端子数変更可能なユニット式であって、隣接する導電端子102はモールド製の絶縁壁104で仕切られて電気的に互いに絶縁されているため、互いに隣接する複数の導電端子102を電気的に接続するためには、ショートバーなどの専用配線部品や配線を個別に用いて各端子間を接続していた。この場合、専用配線部品や配線を別途用意する必要があり、その配線作業にも人手がかかり煩雑になると共に、配線忘れや配線ミスが発生する虞もある。
【0008】
また、上記従来の接地端子では、ブスバーにタップをいっぱい開けてそこに各機器からの専用接地配線を用いて全て接続している。このため、多数タップ加工された専用のブスバーが必要になると共に、機器の数が固定ではなくタップ加工の数が配線時に増加して新たにブスバーにタップ加工を施す必要が生じたり、タップ加工の数が多くてブスバー自体を大きくする必要が生じたりして、配線を外したり付けたりする必要も生じ、これによって工数やコストがかかる上、外観も悪く、機器の数によっては対応できずフレキシビリティがない。
【0009】
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、専用配線を別途用意する必要がなく、同一電位にするための配線作業がなく、外観的にも良好でコストを抑えることができると共に、同一電位への接続数の増減にも容易に対応することができる端子台を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の端子台は、配線中継および配線分岐用の導電端子を収容した絶縁性のユニットをその幅方向に複数連結可能とするユニット式の端子台において、隣り合うユニットの両導電端子が電気的に直にまたはスペーサ手段を介して接続されており、そのことにより上記目的が達成される。
【0011】
また、本発明の端子台における導電端子が、短冊状端子の中央部から連結用端子が突出した平面視T字形状の場合に、前記隣り合うユニットの両導電端子のうち一方の導電端子における連結用端子の少なくとも端縁部と、他方の導電端子の該中央部とが互いに重なって設けられている。
【0012】
さらに、本発明の端子台における導電端子が、平面視L字形状の場合に、前記隣り合うユニットの両導電端子のうち一方の導電端子における少なくとも端縁部と、他方の導電端子の屈曲した中央部とが重なって設けられている。
【0013】
さらに、本発明の端子台における端縁部と前記中央部とがねじの締結力、ばねの付勢力および押圧力のいずれかにより電気的に接続されている。
【0014】
上記構成により、以下、本発明の作用を説明する。
【0015】
本発明においては、隣り合うユニットの両導電端子が電気的に直に接続されている。これによって、従来のように専用配線を別途用意する必要もなく、同一電位にするために配線作業を別途とすることもなく、外観的にも良好でコストを抑えることが可能となる。また、ユニット式なので必要に応じて容易にユニット数を増減できることから、接地電位などの同一電位への接続数の増減にも容易に対応可能となる。
【発明の効果】
【0016】
以上により、本発明のよれば、隣り合うユニットの両導電端子が電気的に直に接続されているため、専用配線を別途用意する必要がなく、同一電位での配線作業がなく、外観的にも良好でコストを抑えることができると共に、同一電位への接続数の増減にも容易に対応できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明の端子台の実施形態をねじアップ式端子台に適用した場合について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の端子台は、ねじアップ式端子台への適用に限定されず、例えば通常のねじ式端子台の他、ばね式端子台およびクランプ式端子台などの配線中継・分岐装置に広く適用することができるものである。もちろん、導電端子の一方端部がねじ式端子で他方端部がファストンタブやばね式端子、クランプ式端子などであってもよいし、この他、これらの組み合わせであってもよい。
【0018】
図1は、本発明の実施形態に係るねじアップ式端子台の1ユニット構成例を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【0019】
図1(a)〜図1(c)において、本実施形態のねじアップ式端子台10は、座金付ねじ1と、短冊状の金属板の両端部分に締結用のねじ穴21が形成された導電端子2と、この導電端子2を保持すると共に、導電端子2の表面に対して垂直方向に座金付ねじ1を移動(アップ・ダウン)自在にガイドする樹脂モールドなどの絶縁部材からなるユニット3と、座金付ねじ1に対してねじ穴21から離間する方向(端子面に垂直方向)に、座金付ねじ1に付勢力を付与する圧縮ばね4とを有している。
【0020】
座金付ねじ1は、ねじ11をその先端部分から座金12のねじ保持用穴内に通した後に座金12をカシメることにより、ねじ首が座金12の穴内で遊環状態で保持されるようになっている。この座金12は、ねじ保持用穴を有する四角状の座金部121と、この座金部の一辺部分に側面視L字状に連設する支持部122とから構成されている。この支持部122は、短冊状の端子2の表面に対して垂直方向に配置され、その先端部分122aには、圧縮ばね4が取り付けられている。
【0021】
導電端子2は、短冊状(I字状)の金属板の中央部側面から突出した連結用突出部22を有して、平面視T字状に形成されている。この連結用突出部22は、短冊状(I字状)の金属板の板厚分だけ側面下側から突出するように折り曲げられている。この連結用突出部22の先端縁部分にはねじ穴23が幅方向中央部に形成されている。また、短冊状(I字状)の金属板の両端縁部に形成された両ねじ穴21間の中央位置には、ねじ11の先端部外径よりも多少大きいバカ穴24が形成されている。このバカ穴24は、連結用突出部22の根元部に設けられ、その中心が、隣接するユニット3に収容された導電端子2の連結用突出部22が直下に位置し、その先端縁部のねじ穴23の中心と一致する位置に形成されている。導電端子2の連結用突出部22側とは反対側の側面に、バカ穴24から等距離の位置に各切り欠き部25がそれぞれ設けられ、これらの切り欠き部25内に座金12の支持部122が導電端子2の表面に垂直な方向に移動自在に嵌め込まれて位置するようになっている。ねじ穴21,23は、ねじ11の大きさに対してねじ山の係り代を持たすために、導電端子2の厚さが薄い場合にはバーリング加工が為される。
【0022】
ユニット3は、複数個その厚み方向に連結可能とされ、ユニット3のそれぞれに、座金付ねじ1、導電端子2および圧縮ばね4を収容可能としている。ユニット3には側壁31が設けられ、この側壁31から立設した各リブによって、ユニット3を正面から見た場合に、上下および左右に位置規制されるように、各リブ間に前後の一方向から導電端子2が挿入されて保持された状態で、前後の一方向に隣接するユニット3を嵌め込んで連結する。この導電端子2は、隣接する両ユニット3の側壁31間に配置されて、側壁31によってその前後方向に位置規制される。この側壁31には連結用突出部22を隣のユニット3内に貫通させるための角穴32が形成されている。ユニット3に導電端子2が収容された状態では、手前側に連結用突出部22が突出しており、隣にユニット3を連結する際に、側壁31の角穴32に連結用突出部22を貫通させ、その連結用突出部22が下側に位置するようにユニット3内に導電端子2を互いに重ねて収容可能になっている。さらに、ユニット3の側壁31と各リブで囲まれた凹部内には、圧縮ばね4によってねじ穴21からの離間方向に座金付ねじ1が付勢された場合に、座金部121を位置規制してこれを保持可能なリブ33が設けられている。
【0023】
圧縮ばね4は、ユニット3内の導電端子2の下方位置に配置され、座金12の支持部122の途中の膨らみ部を上方向(ねじ穴21からの離間方向)に付勢するように、支持部122の先端部と、ユニット3およびリブの凹部内の底面との間に配置されている。
【0024】
上記構成により、本実施形態のねじアップ式端子台10を組み立てる場合に、まず、前後の一方向から、両切り欠き部25内に座金12の支持部122がそれぞれ挿入された状態の導電端子2を、ユニット3の各リブ間に嵌め込んで、連結用突出部22が手前側に突き出た状態で、別のユニット3を、その側壁31の角穴32内にその連結用突出部22を貫通させて互いにユニット3を連結する。
【0025】
次に、その連結したユニット3の各リブ間に、前後の一方向から、両切り欠き部25内に座金12の支持部122がそれぞれ挿入された状態の導電端子2を嵌め込む。このとき、側壁31の角穴32から突き出た連結用突出部22が、嵌め込まれた導電端子2の中央部直下に重なるように配置される。このとき、嵌め込まれた導電端子2のバカ穴24の中心が、側壁31の角穴32から突出した連結用突出部22のねじ穴23の中心と一致するように位置している。これを必要なユニット数だけ繰り返し、その都度、後述するレール5に差し込んでゆく。
【0026】
さらに、図3(a)〜図3(c)に示すように、レール5に差し込まれた複数のユニット3の連結方向両側から、エンドプレート6をレール5にそれぞれ挿入して、これらの両側のエンドプレート6を各固定金具7によりレール5にそれぞれ固定する。
【0027】
最後に、連結したユニット3の数よりも1少ない数だけ、導電端子2のバカ穴24から連結用突出部22のねじ穴23にねじ11を締結することを繰り返す。複数個連結されたユニット3の表面部に透明なカバー8を装着することにより、隣接する複数の導電端子2が全て電気的連結された本実施形態のねじアップ式端子台10の組立が完成する。
【0028】
本実施形態のねじアップ式端子台10を、例えば制御盤の最適位置に取り付け、各機器からの配線端子(配線の先端部に取り付けられた圧着端子A)を、座金付ねじ1の先端部と導電端子2のねじ穴21との間隙内に挿入した後に、圧着端子Aの穴内にねじ11の先端部を通して締め付けて圧着端子Aを導電端子2と座金付ねじ1の座金12とで挟み込むことにより、導電端子2と各機器からの電線とを連結する。さらに、ねじアップ式端子台10の一つの端子に取り付けた配線(配線の先端部に取り付けられた圧着端子B)を共通電極端子や接地端子に取り付けることにより、ねじアップ式端子台10の制御盤への共通同電位配線が完了する。
【0029】
ここで、定期的なメンテナンス時などには、まず、座金付ねじ1を緩めると、座金付ねじ1の先端が導電端子2のねじ穴21から離脱し、圧縮ばね4の付勢力により座金付ねじ1の座金12と共にねじ11が端子面に対して垂直方向に移動(アップ)する。
【0030】
次に、座金付ねじ1の先端部と導電端子2のねじ穴21との間隙内に、電線が圧着された圧着端子AまたはBを挿入した後に、圧着端子AまたはBの穴内にねじ11の先端部を通して締め付けて圧着端子AまたはBを導電端子2と座金付ねじ1の座金12とで挟み込むことにより、導電端子2と同電位電線とを再び連結することができる。
【0031】
以上により、本実施形態のねじアップ式端子台10によれば、配線中継接続のために用いる導電端子2を平面視T字形状に形成し、隣接するユニット3の角穴32内にその導電端子2の連結用突出部22を挿入し、この挿入した連結用突出部22と、そのユニット3に嵌め込んだ導電端子2の中央部とをねじで上下に締結することにより、電気的な端子結合数を可変可能とするため、従来のように専用配線を別途用意する必要がなく、同一電位(例えば接地電位)にするための配線作業が別途必要なく、外観的にも良好でコストを抑えることができると共に、同一電位への接続数の増減にも容易に対応することができる。したがって、本実施形態のねじアップ式端子台10は、外部からの付属部品を用いることなく全導電端子2を同極(同電位)にする場合(例えば接地する場合)に容易な端子台、即ち、各導電端子2が互いに電気的に繋がっている端子台であって、圧着端子AまたはBで端子同士を繋いで分岐する場合など、ねじアップ式端子台10として全て一箇所に集めれば、このねじアップ式端子台10が有効に作用する。
【0032】
なお、本実施形態では、ねじアップ式端子台10について説明したが、前述したように、本発明の連結構造は通常のねじ式端子台の他、例えばばね式端子台やクランプ式端子台であっても適用できる。クランプ式端子台では、図4に示すように、レバー91を回転することにより、レバー91の突起部91aをばね性のある一方端子92に押し当てて、その押圧力により一方端子92(一方の導電端子)を他方端子93(他方の導電端子)側に移動させて一方端子92と他方端子93とを電気的に直に接続することができるが、この場合には、必要に応じてレバー91を回転することにより一方端子92と他方端子93を電気的に接続または遮断することができる。このようなクランプ式端子台90を断路端子台とも呼んでいる。ばね式端子台では、一方端子のばねの付勢力またはばねの一方端子に対する付勢力により一方端子と他方端子を電気的に安定して接続することができるが、上記とは逆に、レバーを回動することにより、レバーの突起部を回動させて、一方端子のばねの付勢力またはばねの一方端子に対する付勢力に抗してその一方端子と他方端子を離間させて両者を電気的に遮断することができる。この場合に、これらの一方端子と他方端子とは、常時、少なくとも一方のばね性で互いに電気的に直に接続している。さらには、ばね式端子台で、ドライバーや専用工具などで一方端子と他方端子を離間させて断路させるものもあり得る。よって、隣接するユニットの両導電端子が、ねじの締結力の他、ばねの付勢力や押圧力のいずれかにより電気的に接続されるように構成することができる。
【0033】
また、本実施形態では、導電端子2の中央部にバカ穴24が形成され、このバカ穴24の直下の連結用突出部22にねじ穴23が形成された場合について説明したが、これに限らず、これとは逆に、導電端子2の中央部にねじ穴が形成され、このねじ穴の直上の連結用突出部22a側にバカ穴が形成された場合についても、隣接する両導電端子2,2を電気的に直に連結することができる。また、導電端子2の中央部にバカ穴が形成され、このバカ穴の直下または直上の連結用突出部22にもバカ穴が形成され、これらの両バカ穴の直下にナットが配設されていてもよい。
【0034】
さらに、本実施形態では、隣りの導電端子2の連結用突出部22と、導電端子2の中央部分とを互いに上下に重なるように構成したが、これに限らず、隣りの導電端子2の連結用突出部22と、導電端子2の中央部分との間に所定厚さのスペーサ(スペーサ手段)を介在させて両者を電気的に連結させるようにすれば、ユニット3の角穴32を導電端子2の配置位置から上または下側に必要な絶縁距離だけ持たすように構成することができる。このようにすれば、隣に通常の短冊状の導電端子を用いることもできる。この場合に、この通常の短冊状の導電端子と本実施形態の導電端子2との間、即ち、隣り合うユニット3間に角穴32があっても、この角穴32を通しても必要な絶縁距離を取ることができて、本発明の端子台の一部に、連結用突出部22のない通常の短冊状の導電端子を用いて中継配線することもできる。
【0035】
さらに、本実施形態では、導電端子2を平面視T字状に構成したが、これに限らず、図5の導電端子95のように平面視L字状に構成することもできる。平面視L字状の導電端子95の場合、隣り合う導電端子95間で連結する部分として、L字の屈曲中央部と一方端縁部とをねじの締結力やばねの付勢力などで連結するように構成することができる。この場合、上記実施形態のユニット3を用いて片側だけに導電端子がある片側端子台として構成することができる。
【0036】
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、例えば原子力発電所、火力発電所および変電所などの配電盤、制御盤および監視盤などに用いられる配線中継および分岐装置としての例えばね次式端子台、ねじアップ式端子台およびクランプ式端子台などの端子台の分野において、専用配線を別途用意する必要がなく、同一電位での配線作業もなく、外観的にも良好でコストを抑えることができると共に、同一電位(または接地電位)への接続数の増減にも容易に対応できる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施形態に係るねじアップ式端子台の1ユニットの構成例を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図2】図1の導電端子の構成例を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその斜視図である。
【図3】図1のアップ式端子台の組み立て完了後の外観構成例を示す図であって、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
【図4】本発明をクランプ式端子台に適用した場合の要部構成例を模式的に示す端子接続構成図である。
【図5】図1の導電端子の他の構成例を示す平面図である。
【図6】複数ユニットがその幅方向に連結された従来のねじアップ式端子台の構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0039】
1 座金付ねじ
11 ねじ
12 座金
121 座金部
122 支持部
122a 先端部分
2,95 導電端子
21 ねじ穴
22 連結用突出部
23 ねじ穴
24 バカ穴
3 ユニット
31 側壁
32 角穴
4 圧縮ばね
5 レール
6 エンドプレート
7 固定金具
8 カバー
10 ねじアップ式端子台
90 クランプ式端子台
91 レバー
91a 突起部
92 一方端子
93 他方端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
配線中継および配線分岐用の導電端子を収容した絶縁性のユニットをその幅方向に複数連結可能とするユニット式の端子台において、
隣り合うユニットの両導電端子が電気的に直にまたはスペーサ手段を介して接続されている端子台。
【請求項2】
前記導電端子が、短冊状端子の中央部から連結用端子が突出した平面視T字形状の場合に、前記隣り合うユニットの両導電端子のうち一方の導電端子における連結用端子の少なくとも端縁部と、他方の導電端子の該中央部とが互いに重なって設けられている請求項1に記載の端子台。
【請求項3】
前記導電端子が、平面視L字形状の場合に、前記隣り合うユニットの両導電端子のうち一方の導電端子における少なくとも端縁部と、他方の導電端子の屈曲した中央部とが重なって設けられている請求項1に記載の端子台。
【請求項4】
前記端縁部と前記中央部とがねじの締結力、ばねの付勢力および押圧力のいずれかにより電気的に接続されている請求項2または3に記載の端子台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−210199(P2006−210199A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−22146(P2005−22146)
【出願日】平成17年1月28日(2005.1.28)
【出願人】(000236780)不二電機工業株式会社 (15)
【Fターム(参考)】