説明

端末装置、情報提供システム、ファイルアクセス方法およびデータ構造

【課題】データファイルへのアクセス制限を効率的に実現する技術を提供する。
【解決手段】アドレス情報取得部74は、選択ページに移行するための初期ページのアドレス情報と、データファイルの選択ページのアドレス情報を取得する。暗号処理部116は、選択ページのアドレス情報を通信端末装置の識別情報を用いて暗号化し、メモリユニット100が、暗号化されたアドレス情報を保存する。復号処理部118は、暗号化されたアドレス情報を復号処理し、アクセスアドレス決定部124は、復号処理部118の復号結果に応じて、初期ページのアドレス情報または選択ページのアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介した情報の通信技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データファイルをインターネットに接続するサーバから端末装置にダウンロードさせる情報提供サービスが行われている。特許文献1は、サーバ装置からコンテンツ情報を取得可能な携帯ゲーム装置を開示する。一般にダウンロードサービスでは、最初に情報提供サーバが端末装置に利用許諾ページを提示し、ユーザは、端末装置を介して所定の入力を行い、情報提供サーバから利用許諾を受けることで、端末装置にデータファイルのダウンロードページが提示されるようになる。
【0003】
利用許諾を一度受けたにもかかわらず、次に情報提供サーバにアクセスするときにも再び利用許諾の手続を行うことは、ユーザにとって非常に煩わしい。そのため通常は、一度利用許諾を受けると、端末装置がダウンロードページのアドレスを保存しておき、次回以降の情報提供サーバへのアクセスには保存したアドレスを用いて、直接ダウンロードページにアクセスできるようになっている。
【特許文献1】米国特許出願公開2006/277472号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザ間でデータのやり取りはよく行われる。ある端末装置が保存するダウンロードページのアドレスが別の端末装置にコピーされると、その別の端末装置から、利用許諾ページを経由することなく、直接ダウンロードページにアクセスできることになる。しかしながら、利用許諾を受けていないユーザが自由にダウンロードページにアクセスできるようになると、データファイルが無制限に配布される状況を招き好ましくない。
【0005】
そこで本発明は、データファイルへのアクセス制限を効率的に実現する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、ネットワーク上の情報提供サーバに接続する端末装置であって、データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報と、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルのアドレス情報を取得する取得部と、第2画面構成ファイルのアドレス情報を当該端末装置の識別情報を用いて暗号化する暗号処理部と、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を保持するメモリユニットとを備える。
【0007】
本発明の別の態様は、ネットワーク上の情報提供サーバに接続する端末装置であって、データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報と、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を取得する取得部と、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を保持するメモリユニットと、メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する復号処理部と、ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける入力受付部と、復号処理部が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定するアクセスアドレス決定部と、決定されたアクセス先にアクセスする通信制御部と、通信制御部が受信した画面構成ファイルをもとに表示画面を生成する画面生成部と、生成された画面を表示する画面表示部とを備える。
【0008】
本発明のさらに別の態様は、ネットワークで接続する端末装置と情報提供サーバを備えた情報提供システムであって、情報提供サーバは、データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルと、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルと、1つ以上のデータファイルを格納する格納部と、端末装置からのアクセスに応じて、格納部からファイルを端末装置に送信する第1通信制御部とを有し、端末装置は、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を保持するメモリユニットと、メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する復号処理部と、ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける入力受付部と、復号処理部が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定するアクセスアドレス決定部と、決定されたアクセス先にアクセスする第2通信制御部とを備える。
【0009】
本発明のさらに別の態様は、端末装置が情報提供サーバのファイルにアクセスする方法であって、データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得するステップと、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルのアドレス情報を取得するステップと、第2画面構成ファイルのアドレス情報を当該端末装置の識別情報を用いて暗号化するステップと、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報をメモリユニットに保持するステップと、メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号するステップと、ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付けるステップと、復号結果に応じて、第1画面構成ファイルのアドレス情報または第2画面構成ファイルのアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定するステップと、決定されたアクセス先にアクセスするステップとを備える。
【0010】
本発明のさらに別の態様は、端末装置が情報提供サーバのファイルにアクセスする方法であって、データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得するステップと、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を取得するステップと、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報をメモリユニットに保持するステップと、メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号するステップと、ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付けるステップと、復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定するステップと、決定されたアクセス先にアクセスするステップとを備える。
【0011】
本発明のさらに別の態様は、データファイルの選択ページを生成させるための画面構成ファイルのデータ構造であって、当該データ構造は、コンピュータにアクセス先の情報をメモリユニットに保持させるものであり、選択ページに移行するための初期ページをコンピュータにより生成させるための画面構成ファイルのアドレス情報と、1つ以上のデータファイルのアドレス情報と、当該選択ページの画面構成ファイルのアドレス情報を暗号化してメモリユニットに保持させることを指示する暗号化指示情報と、を含んで構成され、コンピュータにより暗号化指示情報が含まれていることが判定されると、当該選択ページの画面構成ファイルのアドレス情報が暗号化され、暗号化されたアドレス情報と、初期ページの画面構成ファイルの平文のアドレス情報とが、メモリユニットに保持される。
【0012】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によると、データファイルへのアクセス制限を効率的に実現する技術を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
実施例の情報提供システムは、通信端末装置がインターネットなどのネットワーク上の情報提供サーバに接続する環境を実現する。情報提供サーバは、ユーザの通信端末装置にHTML(HyperText Markup Language)やXML(Extensible Markup Language )などの言語で記述された画面構成ファイルを提供するWebサーバと、画面構成ファイルに記述されているデータファイルの配信サーバを含む。Webサーバは、1つ以上のデータファイルのアドレス情報や更新時刻などを記述したRSS(RDF Site Summary or Rich Site Summary or Really Simple Syndication)ファイルを提供し、またRSSファイルを提供する前提としてユーザがアクセスしなければならない利用許諾用ファイルを提供する。通信端末装置は、RSSファイルを受信すると、データファイルの選択ページ(ダウンロードページ)を画面に開くことができる。
【0015】
なお、画面構成ファイルを提供するWebサーバと、データファイルそのものを提供する配信サーバとは異なるサーバとして構成されてもよいが、同一のサーバであってもよい。通信端末装置は、Webサーバから利用許諾ページを受信し、ユーザからの所定の入力を経て、RSSファイルを取得する。通信端末装置は、RSSファイルのアドレス情報を保存し(以下、「RSS登録」とも呼ぶ)、次回以降のアクセスに際しては、利用許諾ページを経由することなく、データファイルの選択ページ(RSSページ)に直接アクセスできる。データファイルの選択ページには、たとえば複数のデータファイルのタイトルが表示され、ユーザは、所望のタイトルを選択することで、そのタイトルに対応付けられたデータファイルをダウンロードできる。
【0016】
データファイルは、ゲームアプリケーションに関するものであってよい。たとえばデータファイルは、体験版のゲームプログラムであってもよく、また既に流通しているゲームの追加データであってもよい。追加データとは、ゲーム進行のバリエーションを増やすためのシナリオデータや、また新たなゲーム中のキャラクタデータやアイテムデータなどを含む。またデータファイルは、ゲームアプリケーションに限らず、他の種類のものであってよい。たとえば、友人同士で写真を閲覧できるネットワーク環境を実現するような場合においても、本情報提供システムを好適に利用できる。
【0017】
図1は、実施例にかかる情報提供システム1の構成を示す。情報提供システム1は、通信端末装置10と、通信端末装置10と無線LAN(Local Area Network)で接続するアクセスポイント12と、アクセスポイント12とネットワーク14で接続する情報提供サーバ20とを備える。情報提供サーバ20は、画面構成ファイルを提供するWebサーバ16と、データファイルを提供する配信サーバ18を有する。なお情報提供システム1において、Webサーバ16および配信サーバ18は、同一の主体により運営されることが多いと考えられる。したがって、Webサーバ16および配信サーバ18は、単一のサーバとして構成されてもよい。なお情報提供サーバ20は、複数存在してもよい。
【0018】
通信端末装置10は通信機能を有して構成され、無線LAN方式による通信機能と、USB(Universal Serial Bus)ケーブルで外部装置と接続する通信機能を有する。なお通信端末装置10は他の無線通信方式および/または他の有線通信方式による通信機能を有してもよい。さらに通信端末装置10は、リムーバブルなメモリユニットとの間でデータの送受機能を有し、またROM(Read Only Memory)からのデータ読出機能も有している。
【0019】
アクセスポイント12は、無線LANで通信端末装置10同士を接続したり、また無線LANで通信端末装置10を他のアクセスポイントに接続したり、さらには通信端末装置10をインターネットや有線LANなどのネットワーク14に接続する中継装置として機能する。情報提供システム1においては、通信端末装置10がアクセスポイント12を介して情報提供サーバ20と接続できる。また通信端末装置10はたとえばネットワーク14に接続するPC(パーソナルコンピュータ)などを中継装置として情報提供サーバ20と接続できる。
【0020】
図2は、情報提供サーバ20の構成を示す。図2は、Webサーバ16と配信サーバ18とが1つのサーバとして構成された状態を示している。情報提供サーバ20は、通信インタフェース22、通信制御部24、読出/書込制御部26および格納部32を有して構成される。格納部32は、1つ以上のデータファイル38を保持する。ゲームに関連する情報を提供する情報提供システム1においては、格納部32が、体験版のゲームプログラムや、ゲームの追加データなどのデータファイルを保持している。また格納部32は、データファイル38の選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイル34と、データファイル38の選択ページを生成するための第2画面構成ファイル36を保持する。
【0021】
通信制御部24は、通信インタフェース22を介して、通信端末装置10との間の通信を制御する。通信制御部24が通信端末装置10からファイルの送信要求を受信すると、読出/書込制御部26は、送信要求に含まれるアドレス情報から、送信するファイルを読み出し、通信制御部24に送る。なおアドレス情報は、格納部32のディレクトリおよびファイル名を特定する情報である。通信制御部24は、格納部32から読み出されたファイルを通信インタフェース22を介して通信端末装置10に送信する。
【0022】
なお図2は、Webサーバ16と配信サーバ18とが1つのサーバとして構成された場合であるが、これらは別のサーバとして構成されてもよい。その場合、Webサーバ16は、自身の格納部に第1画面構成ファイル34および第2画面構成ファイル36を保持し、また配信サーバ18は、自身の格納部にデータファイル38を保持する。なお、別サーバとして構成された場合であっても、Webサーバ16および配信サーバ18は、1つの情報提供サーバ20を構成する。
【0023】
本実施例において、第1画面構成ファイル34のアドレス情報は、エンドユーザに対して公開されており、初期ページは、データファイル38のダウンロードを希望するユーザに対して提供される利用許諾ページであってよい。一方、情報提供システム1において、第2画面構成ファイル36は、ユーザが一度は利用許諾ページを経由しなければアクセスすることができず、また、利用許諾ページを経由してアクセスできても、通信端末装置10には第2画面構成ファイル36のアドレス情報が表示されないように構成されている。したがってユーザは、通常は第2画面構成ファイル36のアドレス情報をしることができず、そのため第2画面構成ファイル36のアドレス情報を通信端末装置10に入力して、第2画面構成ファイル36を取得することはできない。
【0024】
通信端末装置10は、第1画面構成ファイル34のアドレス情報の入力をユーザより受け付けると、第1画面構成ファイル34にアクセスして取得し、ブラウザやビューワなどの閲覧ソフトウェアにより画面に初期ページを表示する。通信端末装置10は、初期ページに対してユーザから所定の入力を受け付けることで、第2画面構成ファイル36にはじめてアクセスできるようになる。
【0025】
通信端末装置10は、第2画面構成ファイル36を取得すると、ブラウザやビューワなどの閲覧ソフトウェアにより画面にデータファイル38の選択ページを表示する。この選択ページは、通信端末装置10がダウンロード可能なデータファイルの一覧を含んで構成され、ユーザは、所望のデータファイル38を選択することで、そのデータファイル38をダウンロードできる。第2画面構成ファイル36はRSSファイルであってよく、1つ以上のデータファイルのタイトル、公開日、データファイルの保管場所を示すアドレス情報(URL:Uniform Resource Locator)などを有して構成される。配信サーバ18は、通信端末装置10から配信要求をうけると、通信端末装置10に対してデータファイル38を配信する。
【0026】
図3は、通信端末装置10の外観構成を示す。通信端末装置10は、画像やグラフィカルユーザインタフェースなどを表示するための画面表示部40と、音声を出力する音声出力部42と、ユーザからの操作入力を受け付ける操作部44とを備える。画面表示部40は液晶ディスプレイであってよく、音声出力部42はスピーカであってよい。操作部44は、筐体表面に設けられた十字キーや4種のボタン(○ボタン、×ボタン、□ボタン、△ボタン)を含み、また筐体側面に設けられたボタンも含む。
【0027】
図4は、通信端末装置10の構成を示す。通信端末装置10は、画面表示部40、音声出力部42、操作部44を備え、さらに入力受付部50、メディアドライブ52、読出/書込制御部54、通信制御部60、通信インタフェース66、データ処理部70、ユーザ情報保持部80、端末ID保持部82およびアドレス情報処理部110を備える。通信端末装置10は、情報提供サーバ20へのアクセス機能を有して構成されるが、他の機能をさらに備えてもよい。たとえば通信端末装置10はゲームアプリケーションを実行する機能を有してもよく、またスケジュール管理機能や計算処理機能などを備えて構成されてもよい。
【0028】
通信インタフェース66は、USBインタフェース62および無線インタフェース64を有し、外部の情報提供サーバ20や端末装置などとの間での情報の送受信を行う。メディアドライブ52は、記録媒体102が装着されると、記録媒体102を駆動して認識し、記録媒体102から必要なデータを読み出すドライブ装置である。記録媒体102は、光ディスクや光磁気ディスクなどのメディアであってよく、ゲームソフトウェアを記録している。ゲームソフトウェアは、ゲームを実行させる実行プログラムを含み、さらに追加データをダウンロードするために利用されるアドレス情報(URL)を含んでいる。このアドレス情報は、記録媒体102の所定の領域に記録されている。
【0029】
読出/書込制御部54は、通信端末装置10に対して着脱可能なメモリユニット100に対するデータの読み出し、書き込みを制御する。情報提供サーバ20から送信されるデータファイル38は、読出/書込制御部54によりメモリユニット100に書き込まれる。データファイルが体験版のゲームプログラムである場合、図示しないゲームアプリケーション処理部により、体験版ゲームが実行可能となる。なおメモリユニット100は、リムーバブルタイプのものに限らず、ハードディスクのような内蔵タイプのものであってよい。
【0030】
ユーザ情報保持部80は、ユーザ情報を保持する。ユーザ情報は、たとえばユーザの生年月日、性別、ニックネームなどを含む。端末ID保持部82は、通信端末装置10の識別情報(ID)を保持する。端末IDは、ユニークな文字列として予め定められており、他の端末装置のIDと重複することはない。端末ID保持部82は、通信端末装置10に設けられたフラッシュメモリにより構成されてもよい。
【0031】
データ処理部70は、画面生成部72、アドレス情報取得部74および格納処理部76を備える。またアドレス情報処理部110は、アドレス情報受付部112、データ変換部114、アドレス情報読出部120、アドレス情報書込部122およびアクセスアドレス決定部124を備える。データ変換部114は、暗号処理部116および復号処理部118を有する。通信端末装置10の機能は、CPU、メモリ、メモリにロードされたプログラムなどによって実現され、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。プログラムは、通信端末装置10に内蔵されていてもよい。したがってこれらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者に理解されるところである。
【0032】
<利用許諾を受けてない状態からのデータファイルダウンロード手順>
通信端末装置10が利用許諾を受けてない状態からデータファイル38をダウンロードするまでの手順について説明する。なお、情報提供サーバ20の格納部32に保持される画面構成ファイルのURLは、WebページのURLとも呼ばれるため、以下では画面構成ファイルのアドレス情報(URL)を、ページのアドレス情報(URL)と表現することもある。
【0033】
ユーザは、操作部44を操作して、初期ページ(利用許諾ページ)のURL(http://www.example.com/index.html)を通信端末装置10に入力する。入力受付部50は、初期ページのURLを受け付けると、アドレス情報受付部112に供給する。アドレス情報受付部112が初期ページのURLを受け付けると、アクセスアドレス決定部124が、初期ページのURLをアクセス先として決定する。アクセスアドレス決定部124は、初期ページのURLを通信制御部60に通知し、通信制御部60は、通信インタフェース66を介して情報提供サーバ20の第1画面構成ファイル34にアクセスする。
【0034】
情報提供サーバ20において、通信制御部24が、第1画面構成ファイル34に対するアクセス要求を受信すると、読出/書込制御部26が、アクセス要求に含まれるアドレス情報から第1画面構成ファイル34を読み出す。通信制御部24は、読み出された第1画面構成ファイル34を通信インタフェース22から通信端末装置10に送信する。
【0035】
なお、情報提供サーバ20は、アクセス要求を送信した通信端末装置10の端末種別を判定し、端末種別によっては第1画面構成ファイル34の送信を行わないようにしてもよい。情報提供システム1は、データファイル38へのアクセスに制限をかける仕組みを提供するが、通信端末装置10が、後述する選択ページURLの非表示機能や、選択ページURLの暗号化機能などを有していない場合には、情報提供サーバ20が、第1画面構成ファイル34を端末装置に送信しないようにする。これにより、情報提供システム1におけるアクセス制限機能を強化できる。端末種別は、たとえばアクセス要求に含まれるユーザエージェントなどの情報を用いて判定されてもよい。
【0036】
図5は、第1画面構成ファイル34の一例を示す。第1画面構成ファイル34は、第2画面構成ファイル36のアドレス情報(www.example.com/rss.xml)を含んで構成される。
【0037】
通信端末装置10において、通信制御部60は、第1画面構成ファイル34を受信し、データ処理部70に供給する。画面生成部72は、ブラウザであって、第1画面構成ファイル34をもとに、初期ページを生成する。画面生成部72は、生成した初期ページを画面表示部40に表示させる。
【0038】
図6は、第1画面構成ファイル34をもとに生成された初期ページを示す。初期ページには、「利用許諾に同意する。」とのメッセージが表示される。このメッセージには、第2画面構成ファイル36、すなわちデータファイルの選択ページのURLがリンク付けされている。ユーザが操作部44を操作して、このメッセージを選択し、所定のボタン(たとえば○ボタン)を押下すると、操作入力情報がアドレス情報受付部112に供給される。アドレス情報受付部112が、操作入力情報に含まれる選択ページのURLを受け付けると、アクセスアドレス決定部124が、選択ページのURLをアクセス先として決定する。アクセスアドレス決定部124は、選択ページのURLを通信制御部60に通知し、通信制御部60は、通信インタフェース66を介して情報提供サーバ20の第2画面構成ファイル36にアクセスする。
【0039】
なお、図6に示す例では、初期ページに、選択ページURLのリンクを張り、メッセージを選択すると、直接第2画面構成ファイル36にアクセスできるようにしたが、利用許諾の実効性を高めるために、別の手順を採用することもできる。たとえば、ユーザがメッセージを選択することで、利用許諾に同意したことを示す同意情報が情報提供サーバ20に送信され、情報提供サーバ20がその同意情報を確認した後に、選択ページのURLを通信端末装置10に送信してもよい。情報提供サーバ20は、同意情報を確認するとき、通信端末装置10の端末種別を判定し、端末種別によっては選択ページURLの送信を行わないようにしてもよい。通信制御部60が選択ページのURLを受信すると、アクセスアドレス決定部124が、そのURLをアクセス先に決定し、通信制御部60は、通信インタフェース66を介して情報提供サーバ20の第2画面構成ファイル36にアクセスする。
【0040】
情報提供サーバ20において、通信制御部24が、第2画面構成ファイル36に対するアクセス要求を受信すると、読出/書込制御部26が、アクセス要求に含まれるアドレス情報から第2画面構成ファイル36を読み出す。通信制御部24は、読み出された第2画面構成ファイル36を通信インタフェース22から通信端末装置10に送信する。
【0041】
なお、情報提供サーバ20は、アクセス要求を送信した通信端末装置10の端末種別を判定し、端末種別によっては第2画面構成ファイル36の送信を行わないようにしてもよい。通信端末装置10が、第2画面構成ファイル36のRSSの形式を処理可能なリーダ機能を有していない場合には、情報提供サーバ20が、第2画面構成ファイル36を端末装置に送信しないようにする。これにより、情報提供システム1におけるアクセス制限機能を強化できる。端末種別は、たとえばアクセス要求に含まれるユーザエージェントなどの情報を用いて判定されてもよい。
【0042】
図7は、第2画面構成ファイル36の一例を示す。第2画面構成ファイル36は、RSSファイルとして生成されている。なお図中、左欄の数字は実施例の説明のために挿入したものであり、行数を示している。
【0043】
第2画面構成ファイル36は、コンピュータ、具体的には通信端末装置10にアクセス先の情報をメモリユニット100に保持させるデータ構造を有して構成される。このデータ構造は、初期ページを通信端末装置10により生成させるための第1画面構成ファイル34のアドレス情報と、1つ以上のデータファイル38のアドレス情報と、選択ページの第2画面構成ファイル36のアドレス情報を暗号化してメモリユニット100に保持させることを指示する暗号化指示情報とを含む。
【0044】
第2画面構成ファイル36中、第1行には、RSSファイルであることが記述され、また第1行、第2行には、タグセットの情報が記述される。第3行<channel>〜第20行</channel>には、RSSファイルのチャンネル情報が記述されており、第4行には、チャンネルのタイトル情報が記述され、第5行には、第1画面構成ファイル34のアドレス情報(http://www.example.com/index.html)が記述されている。第6行には、第2画面構成ファイル36のアドレス情報が暗号化されるべきものであることを示す暗号化指示情報(REQUIRED)が記述される。通信端末装置10により暗号化指示情報(REQUIRED)が含まれていることが判定されると、選択ページの第2画面構成ファイル36のアドレス情報が暗号化され、暗号化されたアドレス情報と、初期ページの第1画面構成ファイル34の平文のアドレス情報(第5行)とが、メモリユニット100に保持されることになる。一方で、通信端末装置10により暗号化指示情報が含まれていないことが判定されると、第2画面構成ファイル36のアドレス情報は暗号化されず、第1画面構成ファイル34のアドレス情報とともに平文でメモリユニット100に保持される。
【0045】
第7行<item>〜第19行</item>には、ダウンロード対象となるデータファイルの付随情報が記述されている。データファイルが複数ある場合には、アイテムタグにより、複数のデータファイルの付随情報が記述される。第8行には、データファイルのタイトル情報が記述され、第11行には、データファイルのアドレス情報が記述される。このように、第2画面構成ファイル36は、第1画面構成ファイル34のアドレス情報(第5行)と、データファイル38のアドレス情報(第11行)を含んで構成されている。また第14行〜第17行には、サムネイル情報が記述される。第18行には、ゲームアプリケーションのID(XXXX00001)が記述される。
【0046】
通信端末装置10において、通信制御部60は、第2画面構成ファイル36を受信し、データ処理部70に供給する。アドレス情報取得部74は、第2画面構成ファイル36に含まれる第1画面構成ファイル34のアドレス情報を取得するとともに、第2画面構成ファイル36のアドレス情報を取得する。アドレス情報取得部74は、図7に示す第2画面構成ファイル36をパースして、RSSタグを検出してRSSファイルであることを判定することで、第2画面構成ファイル36のアドレス情報を取得する。
【0047】
なお第2画面構成ファイル36のアドレス情報は、第2画面構成ファイル36にアクセスする時点で判明しているため、アドレス情報取得部74は、その時点で第2画面構成ファイル36のアドレス情報を取得してもよい。また、第1画面構成ファイル34のアドレス情報は、第1画面構成ファイル34にアクセスする時点で判明しているため、アドレス情報取得部74は、その時点で第1画面構成ファイル34のアドレス情報を取得してもよい。アドレス情報取得部74は、第1画面構成ファイル34のアドレス情報と、第2画面構成ファイル36のアドレス情報とをアドレス情報処理部110に供給する。アドレス情報取得部74は、図7の第6行に記述されている暗号化指示情報をもとに、アドレス情報処理部110に対して第2画面構成ファイル36のアドレス情報の暗号化が必要であることを示す暗号化指示情報も供給する。
【0048】
アドレス情報受付部112は、第1画面構成ファイル34のアドレス情報、第2画面構成ファイル36のアドレス情報および暗号化指示情報を受け付けると、暗号処理部116に第2画面構成ファイル36のアドレス情報を供給する。暗号処理部116は、端末ID保持部82から端末IDを読み出し、第2画面構成ファイル36のアドレス情報を、端末IDを用いて暗号化する。アドレス情報書込部122は、読出/書込制御部54を介して、第1画面構成ファイル34のアドレス情報と、第2画面構成ファイル36の暗号化されたアドレス情報とをメモリユニット100に書き込む。なお第1画面構成ファイル34のアドレス情報については、暗号化処理が施されず、平文のままである。このとき、RSSチャンネルのタイトル情報(図7の4行目)も平文のままメモリユニット100に書き込まれる。なお、図7には示していないが、第2画面構成ファイル36(RSSファイル)にRSSチャンネルのサムネイル情報が含まれている場合には、サムネイル画像も平文のままメモリユニット100に書き込まれてよい。第1画面構成ファイル34のアドレス情報、第2画面構成ファイル36の暗号化されたアドレス情報、第2画面構成ファイル36のタイトル情報およびサムネイル画像は、互いに紐付けられてメモリユニット100に保持される。これによりRSS登録が完了し、以下、これら紐付けられたデータを「RSS登録情報」と呼ぶ。
【0049】
なお通信制御部60が、第2画面構成ファイル36をデータ処理部70に供給すると、
画面生成部72が、第2画面構成ファイル36をもとに、データファイルの選択ページを生成する。画面生成部72は、生成した選択ページを画面表示部40に表示させる。
【0050】
図8は、第2画面構成ファイル36をもとに生成された選択ページを示す。選択ページには、RSSファイルの第4行に記述されたRSSチャンネル(RSSファイル)のタイトル情報、サムネイル画像(図7中に図示せず)と、が表示される。
【0051】
なお画面生成部72は、アイテムのID(図7の第18行)を参照して、ユーザが保有していないゲームアプリケーションのアイテム情報を、選択ページに含めないようにしてもよい。後述するが、通信端末装置10は、あるゲームアプリケーションを起動すると、そのゲームのIDをもとにセーブデータ用のディレクトリをメモリユニット100に生成する。したがって、画面生成部72は、メモリユニット100のディレクトリ名を参照することで、アイテムに対応するゲームをユーザが保有しているか否かを判断でき、保有していない場合には、アイテム情報を選択ページに含めないようにする。データファイル38が、ゲームの追加データである場合、ユーザが保有していないゲームの追加データをダウンロードする必要がない。そこで画面生成部72は、ユーザが保有していないゲームの追加データのアイテム情報を選択ページに含めないようにして、ユーザがダウンロードできないようにする。
【0052】
一方、体験版のゲームであれば、多くのユーザにダウンロードしてもらうことが好ましい。そこで、画面生成部72は、第2画面構成ファイル36のファイルタイプを第2画面構成ファイル36の第11行の拡張子や、第12行のファイルタイプの情報をもとに判断し、プログラムファイルであればゲームのID情報にかかわらず、選択ページに含めるようにしてもよい。
【0053】
なお、データファイルの種類によっては、ユーザ年齢による視聴制限をかけることが望ましい場合がある。図7に示す第2画面構成ファイル36には含めていないが、アイテム情報の中に、視聴制限させる年齢情報を含めてもよい。この場合、画面生成部72は、ユーザ情報保持部80からユーザの生年月日情報を読み出し、現在の年齢を算出する。なお、ユーザ情報保持部80が現在の年齢情報を保持している場合には、ユーザ情報保持部80がその情報を読み出すだけでよい。画面生成部72は、現在の年齢と、アイテム情報に含まれる視聴制限年齢情報とを比較する。この比較により、視聴制限がかかる年齢であれば、画面生成部72は、そのアイテム情報を選択ページに含めないようにする。ペアレンタルロックのための年齢情報は、データファイル38に埋め込まれることがあるが、画面生成部72は、第2画面構成ファイル36に含まれる年齢情報をもとに視聴制限をかけることで、データファイル38のダウンロード自体を禁止できる。これにより、効率的な視聴制限を実現できる。なお画面生成部72は、通信端末装置10に設定されているペアレンタルレベルと、アイテム情報に含まれる視聴制限年齢情報とを比較してもよい。
【0054】
ユーザが操作部44を操作して、選択ページに表示されたタイトルを選択し、所定のボタン(たとえば○ボタン)を押下すると、入力受付部50が、データファイル38の選択入力を受け付け、選択入力情報がアドレス情報受付部112に供給される。入力受付部50は、選択されたデータファイル38のURLを選択入力情報に含めてもよく、またアドレス情報受付部112が、選択入力情報をもとに、第2画面構成ファイル36の<enclosure>タグ内のURLを取得してもよい。アドレス情報受付部112が、データファイル38のURLを受け付けると、アクセスアドレス決定部124が、データファイル38のURLをアクセス先として決定する。アクセスアドレス決定部124は、データファイル38のURLを通信制御部60に通知し、通信制御部60は、通信インタフェース66を介して情報提供サーバ20のデータファイル38にアクセスする。
【0055】
情報提供サーバ20において、通信制御部24が、データファイル38に対するアクセス要求を受信すると、読出/書込制御部26が、アクセス要求に含まれるアドレス情報からデータファイル38を読み出す。通信制御部24は、読み出されたデータファイル38を通信インタフェース22から通信端末装置10に送信する。
【0056】
通信端末装置10において、通信制御部60は、データファイル38を受信し、そのファイル属性を確認して、データ処理部70に供給する。格納処理部76は、データファイル38のID情報をもとにメモリユニット100のディレクトリを作成して、データファイル38を格納する。既にディレクトリが存在する場合には、そのディレクトリにデータファイル38を格納する。これにより、通信端末装置10は、所望のデータファイル38をダウンロードできる。
【0057】
図9は、データファイル38のダウンロード手順を示すフローチャートである。入力受付部50が、ユーザから初期ページのURLを受け付けると、通信制御部60が初期ページにアクセスする(S10)。入力受付部50が、初期ページに対するユーザからの所定の入力を受け付け、利用許諾を受けると(S12)、通信制御部60が選択ページにアクセスする(S14)。なお実施例では、初期ページに表示されるメッセージを選択してボタンを押下することで、利用許諾を受けたものとされている。このとき暗号処理部116が選択ページのURLを端末IDを用いて暗号化し、アドレス情報書込部122が、選択ページの暗号化したURL、初期ページの平文のURL、RSSチャンネルのタイトル情報およびサムネイル画像を、RSS登録情報としてメモリユニット100に保存する(S16)。入力受付部50が、選択ページに対するユーザからのデータファイルの選択入力を受け付けると、通信制御部60が、選択されたデータファイルにアクセスし、ダウンロードする(S18)。
【0058】
<RSS登録を行った後のデータファイルダウンロード手順>
次にRSS登録を済ませた後の通信端末装置10がデータファイル38をダウンロードする手順について説明する。通信端末装置10が初期ページを通じて利用許諾を受け、選択ページにアクセスすることで、メモリユニット100が、RSS登録情報を保持した状態にある。まずユーザが操作部44を操作して、画面表示部40に登録したRSSに関する情報を表示する。
【0059】
図10は、登録したRSSページ(選択ページ)の一覧画面を示す。ここでは"Today's Cooking Channel"、"World NEWS Channel"の選択ページが登録されている。画面生成部72は、メモリユニット100に保持されるRSS登録情報から、選択ページの一覧画面を生成する。このとき、RSS登録情報に含まれる暗号化された選択ページのURLは、復号処理部118により復号される。
【0060】
選択ページの一覧画面の生成に際して、まず入力受付部50が、ユーザから選択ページの一覧画面の表示要求を受け付け、アドレス情報処理部110に供給する。アドレス情報読出部120は、登録している1つ以上のRSS登録情報をメモリユニット100から読み出す。復号処理部118は、読み出されたRSS登録情報から、第2画面構成ファイル36の暗号化されたアドレス情報を取得し、端末ID保持部82に保持された端末IDを用いて復号する。暗号化処理を行ったデータ変換部114が復号処理を行えば、通常はアドレス情報の復号に成功するが、たとえば端末IDが破損しているような場合には、アドレス情報の復号に失敗することになる。復号に成功した場合、復号された平文のアドレス情報はメモリユニット100に保存される。
【0061】
画面生成部72は、復号処理部118による復号処理が成功した場合であっても、復号した選択ページのURLを非表示として、表示画面を生成する。非表示とすることで、選択ページのURLを秘密状態に保ち、利用許諾を受けていない通信端末装置のユーザに、選択ページのURLを知られないようにできる。
【0062】
図10に示すRSSページの一覧画面が表示された状態で、ユーザが操作部44を操作して、所望のRSSページを選択する。入力受付部50は、ユーザからRSSページへのアクセス要求を受け付け、アドレス情報処理部110に供給する。アクセスアドレス決定部124は、アクセス要求を受けると、一覧画面の生成時に行われた復号処理部118の復号結果に応じて、第1画面構成ファイル34のアドレス情報または第2画面構成ファイル36のアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定する。通信制御部60は、決定されたアクセス先にアクセスする。
【0063】
具体的に、アクセスアドレス決定部124は、復号処理部118が復号に成功した場合には、第2画面構成ファイル36のアドレスをアクセス先として決定する。これにより、通信端末装置10は、初期ページを経由することなく、データファイル38の選択ページにアクセスすることができる。一方、アクセスアドレス決定部124は、復号処理部118が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイル34のアドレスをアクセス先として決定し、第1画面構成ファイル34のアドレス情報を取得する。復号に失敗すると、通信端末装置10は、初期ページを経由して、データファイル38の選択ページにアクセスする必要がある。
【0064】
暗号化された選択ページURLの復号に成功していれば、通信制御部60は、第2画面構成ファイル36に対してアクセス要求を送信する。情報提供サーバ20において、通信制御部24が、第2画面構成ファイル36に対するアクセス要求を受信すると、読出/書込制御部26が、アクセス要求に含まれるアドレス情報から第2画面構成ファイル36を読み出す。通信制御部24は、読み出された第2画面構成ファイル36を通信インタフェース22から通信端末装置10に送信する。このとき情報提供サーバ20が通信端末装置10の端末種別を判定して、端末種別によっては第2画面構成ファイル36の送信を行わないようにしてもよい。
【0065】
通信端末装置10において、通信制御部60は、第2画面構成ファイル36を受信し、データ処理部70に供給する。画面生成部72は、第2画面構成ファイル36をもとに選択ページを生成する。なお画面生成部72は、選択ページにおいて、データファイル38のアドレス情報を非表示として、表示画面を生成する。非表示とすることで、データファイル38のURLを秘密状態に保つことができる。
【0066】
またアドレス情報取得部74は、第2画面構成ファイル36に含まれる第1画面構成ファイル34のアドレス情報を取得するとともに、第2画面構成ファイル36のアドレス情報を取得する。アドレス情報取得部74は、取得した第1画面構成ファイル34のアドレス情報が既にRSS登録情報としてメモリユニット100に保存されているか否かを判定し、既に保存されている場合には、取得したアドレス情報を破棄してもよい。一方、既に保存されているが、第2画面構成ファイル36が更新されている場合には、今回取得した第1画面構成ファイル34のアドレス情報、第2画面構成ファイル36のアドレス情報および暗号処理の指示情報をアドレス情報受付部112に供給し、RSS登録情報を更新してもよい。RSS登録情報の生成方法については既述したとおりである。
【0067】
なお、第2画面構成ファイル36の更新の有無を判断するまでもなく、アドレス情報取得部74が、第1画面構成ファイル34のアドレス情報および第2画面構成ファイル36のアドレス情報を取得すると、アドレス情報処理部110が、RSS登録情報を生成して、メモリユニット100のRSS登録情報を上書きしてもよい。これにより、第2画面構成ファイル36の更新の有無を判断することなく、アドレス情報処理部110は、最新のRSS登録情報をメモリユニット100に保持させることが可能となる。
【0068】
ユーザが操作部44を操作して、選択ページに表示されたタイトルを選択し、所定のボタン(たとえば○ボタン)を押下すると、入力受付部50が、データファイル38の選択入力を受け付け、選択入力情報がアドレス情報受付部112に供給される。アドレス情報受付部112が、データファイル38のURLを受け付けると、アクセスアドレス決定部124が、データファイル38のURLをアクセス先として決定する。アクセスアドレス決定部124は、データファイル38のURLを通信制御部60に通知し、通信制御部60は、通信インタフェース66を介して情報提供サーバ20のデータファイル38にアクセスする。
【0069】
情報提供サーバ20において、通信制御部24が、データファイル38に対するアクセス要求を受信すると、読出/書込制御部26が、アクセス要求に含まれるアドレス情報からデータファイル38を読み出す。通信制御部24は、読み出されたデータファイル38を通信インタフェース22から通信端末装置10に送信する。
【0070】
通信端末装置10において、通信制御部60は、データファイル38を受信し、データ処理部70に供給する。格納処理部76は、データファイル38のID情報をもとにメモリユニット100のディレクトリを作成して、データファイル38を格納する。既にディレクトリが存在する場合には、そのディレクトリにデータファイル38を格納する。これにより、通信端末装置10は、暗号化した第2画面構成ファイル36のアドレス情報の復号処理に成功した場合には、初期ページを経由することなく、所望のデータファイル38をダウンロードできる。
【0071】
図11は、データファイル38のダウンロード手順を示すフローチャートである。入力受付部50が、ユーザから選択ページの一覧画面の表示要求を受け付けると(S20)、アドレス情報読出部120がRSS登録情報をメモリユニット100から読み出し、復号処理部118が、選択ページの暗号化されたURLを端末IDを用いて復号する(S22)。このとき画面生成部72は、一覧画面を生成して、画面表示部40が一覧画面を表示する。
【0072】
入力受付部50が、ユーザから選択ページへのアクセス要求を受け付けると、復号処理に成功している場合(S22のY)、アクセスアドレス決定部124は、選択ページURLをアクセス先に決定し(S24)、通信制御部60は選択ページにアクセスする(S32)。
【0073】
一方、復号処理に失敗している場合(S22のN)、アクセスアドレス決定部124は、初期ページURLをアクセス先に決定し(S26)、通信制御部60は初期ページにアクセスする(S28)。入力受付部50が、初期ページに対するユーザからの所定の入力を受け付け、利用許諾を受けると(S30)、通信制御部60が選択ページにアクセスする(S32)。なお実施例では、初期ページに表示されるメッセージを選択してボタンを押下することで、利用許諾を受けたものとされている。暗号処理部116が選択ページのURLを端末IDを用いて暗号化し、アドレス情報書込部122が、選択ページの暗号化したURL、初期ページの平文のURL、RSSチャンネルのタイトル情報およびサムネイル画像を、RSS登録情報としてメモリユニット100に上書き保存する(S34)。なおアドレス情報書込部122は、RSS登録情報をメモリユニット100に追加保存してもよい。入力受付部50が、選択ページに対するユーザからのデータファイルの選択入力を受け付けると、通信制御部60が、選択されたデータファイルにアクセスし、ダウンロードする(S36)。
【0074】
<異なる通信端末装置からのデータファイルダウンロード手順>
次に、利用許諾を受けた通信端末装置のRSS登録情報を、別の通信端末装置10において利用する手順について説明する。たとえば通信端末装置10は、別の通信端末装置において生成されたRSS登録情報を、通信インタフェース66を通じて取得し、メモリユニット100に保存する。この通信端末装置10は、利用許諾を受けていないため、初期ページを経由することなく、データファイルの選択ページを閲覧できることは好ましくない。そのため情報提供システム1では、利用許諾を受けていない通信端末装置10のアドレス情報取得部74が、RSS登録情報を別の通信端末装置から取得してメモリユニット100に保存した場合であっても、必ず利用許諾を受けてからデータファイル38をダウンロードするような仕組みを構築している。
【0075】
まずユーザが操作部44を操作して、選択ページの一覧画面の表示要求を生成する。入力受付部50が、ユーザから一覧画面の表示要求を受け付け、アドレス情報処理部110に供給する。アドレス情報読出部120は、登録している1つ以上のRSS登録情報をメモリユニット100から読み出す。復号処理部118は、読み出されたRSS登録情報から、第2画面構成ファイル36の暗号化されたアドレス情報を取得し、端末ID保持部82に保持された端末IDを用いて復号する。ここでは、RSS登録情報に含まれる第2画面構成ファイル36のアドレス情報は、別の端末IDを用いて暗号化されている。そのため復号処理部118は、アドレス情報を復号できず、復号処理に失敗する。
【0076】
画面生成部72は、選択ページの一覧画面を生成し、画面表示部40は、登録したRSSに関する情報を表示する。RSS登録情報には、RSSチャンネルのタイトル情報やサムネイル画像が平文で含まれているため、画面生成部72は、別の通信端末装置から取得したRSS登録情報であっても、RSSチャンネルのタイトル情報やサムネイル画像を含んだ表示画面を生成することができる。
【0077】
図12は、RSSページ(選択ページ)の一覧画面を示す。この例では、"Today's Cooking Channel"、"World NEWS Channel"のRSS登録情報が別の通信端末装置からメモリユニット100に複製されている。画面生成部72は、メモリユニット100に保持されるRSS登録情報から、選択ページの一覧画面を生成する。通信端末装置10は、"Today's Cooking Channel"、"World NEWS Channel"の選択ページに移行するための利用許諾を受けていないため、その旨を示すマーク130が表示される(図10を参照)。画面生成部72は、復号処理部118による選択ページURLの復号処理が失敗したことを通知され、そのRSSチャンネルに対してマーク130を付加した表示画面を生成する。
【0078】
図12に示すRSSページの一覧画面が表示された状態で、ユーザが操作部44を操作して、所望のRSSページを選択する。入力受付部50は、ユーザから、たとえば"Today's Cooking Channel"のRSSページへのアクセス要求を受け付け、アドレス情報処理部110に供給する。アクセスアドレス決定部124は、アクセス要求を受けると、一覧画面の生成時に行われた復号処理部118の復号結果に応じて、第1画面構成ファイル34のアドレス情報または第2画面構成ファイル36のアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定する。通信制御部60は、決定されたアクセス先にアクセスする。
【0079】
具体的に、アクセスアドレス決定部124は、復号処理部118が復号に成功した場合には、第2画面構成ファイル36のアドレスをアクセス先として決定する。一方、アクセスアドレス決定部124は、復号処理部118が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイル34のアドレスをアクセス先として決定する。このケースでは、復号処理部118は復号処理に失敗するため、アクセスアドレス決定部124は、RSS登録情報に含まれる第1画面構成ファイル34の平文のアドレス情報を抽出する。復号に失敗すると、通信端末装置10は、データファイル38の選択ページにアクセスするために、初期ページを経由する必要がある。通信端末装置10がデータファイル38をダウンロードする手順は、図11に示したフローにしたがう。これにより、情報提供システム1では、利用許諾を受けていない通信端末装置10がデータファイル38をダウンロードする前提として初期ページにアクセスする仕組みを実現できる。情報提供システム1は、このような簡易な構成で、データファイル38へのアクセス制限を実現している。
【0080】
以上は、第2画面構成ファイル36のアドレス情報を情報提供サーバ20から取得するケースについて説明したが、アドレス情報は他の手段から取得されてもよい。以下、第1画面構成ファイル34のアドレス情報および第2画面構成ファイル36のアドレス情報を記録媒体102に記録した例を示す。なお記録媒体102には、第2画面構成ファイル36のアドレス情報が暗号化されるべきものであることを示す暗号化指示情報も記録されている。
【0081】
ユーザは操作部44を操作して、メディアドライブ52に装着された記録媒体102からゲームの実行プログラムを起動する。図示しないゲームアプリケーション処理部が実行プログラムを処理する。ゲームアプリケーション処理部は、最初に実行プログラムを起動する際、ユーザに対してRSSの登録操作を促す。
【0082】
図13は、RSS登録の操作画面を示す。画面生成部72は、ゲームアプリケーション処理部から指示を受け、操作画面を生成する。この操作画面においてユーザが○ボタンを押下すると、RSSの登録処理が開始される。
【0083】
アドレス情報取得部74は、メディアドライブ52を介して記録媒体102から、第1画面構成ファイル34のアドレス情報と、第2画面構成ファイル36のアドレス情報と、暗号化指示情報とを取得すると、アドレス情報処理部110に供給する。アドレス情報受付部112が、第1画面構成ファイル34のアドレス情報、第2画面構成ファイル36のアドレス情報および暗号化指示情報を受け付けると、暗号処理部116に第2画面構成ファイル36のアドレス情報を供給する。暗号処理部116は、端末ID保持部82から端末IDを読み出し、第2画面構成ファイル36のアドレス情報を、端末IDを用いて暗号化する。アドレス情報書込部122は、読出/書込制御部54を介して、第1画面構成ファイル34のアドレス情報と、第2画面構成ファイル36の暗号化されたアドレス情報とを、RSS登録情報としてメモリユニット100に書き込む。なお第1画面構成ファイル34のアドレス情報については、暗号化処理が施されず、平文のままである。以上により、RSS登録が完了する。
【0084】
なお以上は記録媒体102に第2画面構成ファイル36のアドレス情報とともに第1画面構成ファイル34のアドレス情報も記録されている場合の例であるが、第2画面構成ファイル36のアドレス情報のみが記録されていてもよい。この場合、入力受付部50がユーザよりRSSの登録指示を受け付けると、アドレス情報取得部74が記録媒体102から第2画面構成ファイル36のアドレス情報を読み出し、アクセスアドレス決定部124が、第2画面構成ファイル36のアドレス情報をアクセス先として決定する。アクセスアドレス決定部124は、アドレス情報を通信制御部60に通知し、通信制御部60は、通信インタフェース66を介して情報提供サーバ20の第2画面構成ファイル36にアクセスする。これにより、既述したように図7に示すRSSファイルが情報提供サーバ20から送信され、通信端末装置10は、RSS登録処理を行うことができる。
【0085】
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0086】
情報提供システム1は、SNS(Social Network Service)などで写真を友人間で公開するような場合にも利用できる。各ユーザは自身のアカウントを有して、SNSに参加する。SNSにおいては、ユーザ同士の間で友人関係を登録することができ、友人関係を登録したユーザ間では、互いの写真の閲覧が可能となる。一方で、友人関係が登録されていないユーザは、写真を閲覧できないようにする。
【0087】
このSNS環境において、第1画面構成ファイル34は、たとえば「ユーザAの写真集ページ」用のファイルであってよく、第1画面構成ファイル34には、RSSページ(第2画面構成ファイル36)へのリンクが含まれている。ここで「ユーザAの写真集ページ」は、ユーザAと友人関係を登録しているユーザにのみ閲覧可能なものとする。
【0088】
ログイン状態にないユーザBが、「ユーザAの写真集ページ」にアクセスすると、情報提供サーバ20によりログイン画面に誘導される。ユーザBは、ログイン画面にユーザIDとパスワードを入力し、認証が成功すると、ユーザAとの間で友人関係が登録されているか否かが情報提供サーバ20により判定される。
【0089】
ユーザAとの間で友人関係が登録されている場合、ユーザBは、情報提供サーバ20によりユーザAの写真集ページに誘導されて、ユーザAの写真集を閲覧でき、また写真のアドレス情報を記述したRSSページを登録することもできる。一方、ユーザAとの間で友人関係が登録されていない場合、ユーザBは、ログインしても、情報提供サーバ20による写真集ページへの誘導は拒否される。そのため、ユーザBは、ユーザAの写真集を閲覧することができない。
【0090】
このような情報提供システム1においては、RSSページの暗号化されたアドレス情報が不特定多数に配布された場合であっても、ユーザAとの間で友人関係が登録されていなければ、そのユーザは、ユーザAの写真集を閲覧することができない。実施例で説明したように、RSSページの暗号化アドレス情報は他のユーザの機器IDでは復号できないため、他のユーザは、まず第1画面構成ファイル34のアドレスにアクセスする必要があるが、ここでは、ユーザAとの間で友人関係が登録されていなければ、第1画面構成ファイル34にアクセスすることもできない。このようなSNS環境を情報提供システム1が実現することで、プライベートなデータファイルを、信頼できるユーザにのみ公開する仕組みを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】実施例にかかる情報提供システムの構成を示す図である。
【図2】情報提供サーバの構成を示す図である。
【図3】通信端末装置の外観構成を示す図である。
【図4】通信端末装置の構成を示す図である。
【図5】第1画面構成ファイルの一例を示す図である。
【図6】第1画面構成ファイルをもとに生成された初期ページを示す図である。
【図7】第2画面構成ファイルの一例を示す図である。
【図8】第2画面構成ファイルをもとに生成されたデータファイルの選択ページを示す図である。
【図9】データファイルのダウンロード手順を示すフローチャートである。
【図10】登録したRSSページ(選択ページ)の一覧画面を示す図である。
【図11】データファイルのダウンロード手順を示すフローチャートである。
【図12】RSSページ(選択ページ)の一覧画面を示す図である。
【図13】RSS登録の操作画面を示す図である。
【符号の説明】
【0092】
1・・・情報提供システム、10・・・通信端末装置、12・・・アクセスポイント、14・・・ネットワーク、16・・・Webサーバ、18・・・配信サーバ、20・・・情報提供サーバ、22・・・通信インタフェース、24・・・通信制御部、26・・・読出/書込制御部、32・・・格納部、34・・・第1画面構成ファイル、36・・・第2画面構成ファイル、38・・・データファイル、40・・・画面表示部、42・・・音声出力部、44・・・操作部、50・・・入力受付部、52・・・メディアドライブ、54・・・読出/書込制御部、60・・・通信制御部、62・・・USBインタフェース、64・・・無線インタフェース、66・・・通信インタフェース、70・・・データ処理部、72・・・画面生成部、74・・・アドレス情報取得部、76・・・格納処理部、80・・・ユーザ情報保持部、82・・・端末ID保持部、100・・・メモリユニット、102・・・記録媒体、110・・・アドレス情報処理部、112・・・アドレス情報受付部、114・・・データ変換部、116・・・暗号処理部、118・・・復号処理部、120・・・アドレス情報読出部、122・・・アドレス情報書込部、124・・・アクセスアドレス決定部、130・・・マーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上の情報提供サーバに接続する端末装置であって、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報と、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルのアドレス情報を取得する取得部と、
第2画面構成ファイルのアドレス情報を当該端末装置の識別情報を用いて暗号化する暗号処理部と、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を保持するメモリユニットと、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項2】
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する復号処理部と、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける入力受付部と、
前記復号処理部の復号結果に応じて、第1画面構成ファイルのアドレス情報または第2画面構成ファイルのアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定するアクセスアドレス決定部と、
決定されたアクセス先にアクセスする通信制御部と、
前記通信制御部が受信した画面構成ファイルをもとに表示画面を生成する画面生成部と、
生成された画面を表示する画面表示部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
【請求項3】
前記アクセスアドレス決定部は、前記復号処理部が復号に成功した場合には、第2画面構成ファイルのアドレスをアクセス先として決定し、前記復号処理部が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレスをアクセス先として決定することを特徴とする請求項2に記載の端末装置。
【請求項4】
前記通信制御部が、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、1つ以上のデータファイルのアドレス情報とを含む第2画面構成ファイルを受信することで、前記取得部が、前記メモリユニットに保持させる第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得することを特徴とする請求項2または3に記載の端末装置。
【請求項5】
ネットワーク上の情報提供サーバに接続する端末装置であって、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報と、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を取得する取得部と、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を保持するメモリユニットと、
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する復号処理部と、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける入力受付部と、
前記復号処理部が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定するアクセスアドレス決定部と、
決定されたアクセス先にアクセスする通信制御部と、
前記通信制御部が受信した画面構成ファイルをもとに表示画面を生成する画面生成部と、
生成された画面を表示する画面表示部と、
を備えることを特徴とする端末装置。
【請求項6】
前記取得部は、第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報とを、他の端末装置から取得することを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
【請求項7】
前記通信制御部が、第1画面構成ファイルにアクセスして第1画面構成ファイルを受信し、前記入力受付部が、前記画面表示部に表示された初期ページに対してユーザから所定の入力を受け付けると、前記通信制御部が、1つ以上のデータファイルのアドレス情報を含む第2画面構成ファイルにアクセスすることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載の端末装置。
【請求項8】
前記入力受付部が、前記画面表示部に表示されたデータファイルの選択ページに対してユーザからデータファイルの選択入力を受け付けると、前記通信制御部が、選択されたデータファイルにアクセスすることを特徴とする請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記画面生成部は、第2画面構成ファイルのアドレス情報を非表示として、表示画面を生成することを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の端末装置。
【請求項10】
前記画面生成部は、データファイルのアドレス情報を非表示として、表示画面を生成することを特徴とする請求項2から9のいずれかに記載の端末装置。
【請求項11】
ネットワークで接続する端末装置と情報提供サーバを備えた情報提供システムであって、
前記情報提供サーバは、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルと、データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルと、1つ以上のデータファイルを格納する格納部と、
前記端末装置からのアクセスに応じて、前記格納部からファイルを前記端末装置に送信する第1通信制御部とを有し、
前記端末装置は、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を保持するメモリユニットと、
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する復号処理部と、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける入力受付部と、
前記復号処理部が復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定するアクセスアドレス決定部と、
決定されたアクセス先にアクセスする第2通信制御部と、
を備えることを特徴とする情報提供システム。
【請求項12】
端末装置が情報提供サーバのファイルにアクセスする方法であって、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得するステップと、
データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルのアドレス情報を取得するステップと、
第2画面構成ファイルのアドレス情報を当該端末装置の識別情報を用いて暗号化するステップと、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報をメモリユニットに保持するステップと、
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号するステップと、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付けるステップと、
復号結果に応じて、第1画面構成ファイルのアドレス情報または第2画面構成ファイルのアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定するステップと、
決定されたアクセス先にアクセスするステップと、
を備えることを特徴とするファイルアクセス方法。
【請求項13】
端末装置が情報提供サーバのファイルにアクセスする方法であって、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得するステップと、
データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を取得するステップと、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報をメモリユニットに保持するステップと、
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号するステップと、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付けるステップと、
復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定するステップと、
決定されたアクセス先にアクセスするステップと、
を備えることを特徴とするファイルアクセス方法。
【請求項14】
情報提供サーバのファイルにアクセスする端末装置のコンピュータに、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得する機能と、
データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルのアドレス情報を取得する機能と、
第2画面構成ファイルのアドレス情報を当該端末装置の識別情報を用いて暗号化する機能と、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報をメモリユニットに保持する機能と、
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する機能と、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける機能と、
復号結果に応じて、第1画面構成ファイルのアドレス情報または第2画面構成ファイルのアドレス情報のいずれかをアクセス先として決定する機能と、
決定されたアクセス先にアクセスする機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項15】
情報提供サーバのファイルにアクセスする端末装置のコンピュータに、
データファイルの選択ページに移行するための初期ページを生成するための第1画面構成ファイルのアドレス情報を取得する機能と、
データファイルの選択ページを生成するための第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報を取得する機能と、
第1画面構成ファイルのアドレス情報と、第2画面構成ファイルの暗号化されたアドレス情報をメモリユニットに保持する機能と、
前記メモリユニットから読み出された第2画面構成ファイルのアドレス情報を、当該端末装置の識別情報を用いて復号する機能と、
ユーザから第2画面構成ファイルへのアクセス要求を受け付ける機能と、
復号に失敗した場合には、第1画面構成ファイルのアドレス情報をアクセス先として決定する機能と、
決定されたアクセス先にアクセスする機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項14または請求項15に記載のプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項17】
データファイルの選択ページを生成させるための画面構成ファイルのデータ構造であって、当該データ構造は、コンピュータにアクセス先の情報をメモリユニットに保持させるものであり、
選択ページに移行するための初期ページをコンピュータにより生成させるための画面構成ファイルのアドレス情報と、
1つ以上のデータファイルのアドレス情報と、
当該選択ページの画面構成ファイルのアドレス情報を暗号化してメモリユニットに保持させることを指示する暗号化指示情報と、を含んで構成され、
前記コンピュータにより前記暗号化指示情報が含まれていることが判定されると、当該選択ページの画面構成ファイルのアドレス情報が暗号化され、暗号化されたアドレス情報と、初期ページの画面構成ファイルの平文のアドレス情報とが、メモリユニットに保持されることを特徴とする画面構成ファイルのデータ構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−199463(P2009−199463A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−42023(P2008−42023)
【出願日】平成20年2月22日(2008.2.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.yahoo
【出願人】(395015319)株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント (871)
【Fターム(参考)】