説明

符号分割多重接続移動通信システムでの高速順方向パケット接続サービス情報伝達方法

【課題】 高速順方向パケット接続サービスを使用する通信システムの情報伝達方法を提供する。
【解決手段】 基地局制御器が高速順方向パケット接続サービスに関する情報を生成、または変更すると、情報が変更されたことを示すインジケータと共に生成、または変更された情報を基地局と端末機に伝送する。基地局及び端末機が生成、または変更された情報を受信して同一の時点で同一に動作するようにすることにより、高速順方向パケット接続サービス効率を増加させる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高速順方向パケット接続サービスを使用する移動通信システムに関するもので、特に前記高速順方向パケット接続サービスに関する情報が変更される場合、前記高速順方向パケット接続サービスが提供されるすべての端末機に共通的に前記情報が変更されたことを通報する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、高速順方向パケット接続(High Speed Downlink Packet Access:以下、HSDPA)方式はUMTS(Universal Mobile Telecommunication System)通信システムで順方向高速パケットデータ伝送を支援するための順方向データチャネルである高速順方向共通チャネル(High Speed-Downlink Shared Channel:以下、HS−DSCH)とこれに関連された制御チャネルを含むデータ伝送方式を通称する。前記HSDPA方式を支援するために、適応的変調方式及びコーディング(Adaptive Modulation and Coding:以下、AMC)方式、複合再伝送(Hybrid Automatic Retransmission Request:以下、HARQ)方式及び速いセル選択(Fast Cell Select:以下、FCS)方式が提案された。ここで前記HSDPA方式を支援するために新たに提案された前記AMC方式と、HARQ方式及びFCS方式に対して説明すると、次のようである。
【0003】1)AMC方式前記AMC方式は特定基地局(Node B)と端末機(UE:User Equipment)間のチャネル状態に応じて相異なるデータチャネルの変調方式とコーディング方式を適応的に決定して、前記基地局全体の使用効率を向上させるデータ伝送方式である。従って、前記AMC方式は複数個の変調方式と複数個のコーディング方式を有し、前記変調方式とコーディング方式を組み合わせてデータチャネル信号を変調及びコーディングする。通常的に前記変調方式とコーディング方式の組み合わせそれぞれを変調及びコーディングスキーム(Modulation and Coding Scheme:以下、MCS)とし、前記変調方式とコーディング方式の組み合わせ数に応じてレベル(level)1からレベル(level)nまで複数個のMCSを定義することができる。即ち、前記AMC方式は前記MCSのレベルを端末機と前記端末機と現在無線接続されている基地局間のチャネル状態に応じて適応的に決定して、前記基地局全体システム効率を向上させる方式である。
【0004】2)HARQ方式前記HARQ、またはnチャネル停止−待機混和自動再伝送方式(n-channel Stop And Wait Hybrid Automatic Retransmission Request:以下、nチャネルSAW HARQ)を説明する。前記HARQ方式は再伝送(Automatic Retransmission Request:以下、ARQ)方式の伝送効率を増加させるために、次のような二つの方案を新たに適用したものである。一番目方案は、前記HARQは端末機と基地局間でのデータ再伝送要求及び応答を遂行するものであり、二番目方案は、誤りが発生したデータを一時的に貯蔵し、該当データの再伝送データと組み合わせて(Combining)伝送するものである。またHSDPA方式では従来の停止−待機自動再伝送(Stop and Wait ARQ:以下、SAW ARQ)方式の短所を補完するために、nチャネルSAW HARQ方式を導入した。前記SAW ARQ方式は、以前パケットデータに対するACK信号を受信しないと、次のパケットデータを伝送しない方式である。このように以前パケットデータに対するACKを受信した後のみに次のパケットデータを伝送するので、パケットデータを現在伝送できるにも関わらず、ACKを待機すべきである場合が発生する。前記nチャネルSAW HARQ方式では前記以前パケットデータに対するACKを受信しない状態で多数のパケットデータを連続的に伝送してチャネルの使用効率を高める。即ち、端末機と基地局間にn個の論理的なチャネル(Logical Channel)を設定し、特定時間、またはチャネル番号に前記n個のチャネルそれぞれを識別可能であれば、パケットデータを受信するようになる前記端末機は任意時点で受信したパケットデータがいずれのチャネルを通じて伝送されたパケットデータであるかを知ることができ、受信されるべきである順序通りパケットデータを再構成するか、該当パケットデータをソフトコンバイン(soft combining)するなど必要な処置を取ることができる。
【0005】3) FCS方式前記FCS方式は、前記HSDPA方式を使用している端末機がセル重畳地域、またはソフトハンドオーバ領域(soft handover region)に位置する場合、複数個のセルのうちチャネル状態が良いセルを迅速に選択する方法である。前記FCS方式は具体的に、(1) 前記HSDPAを使用している端末機が以前基地局と新しい基地局間のセル重畳地域に進入する場合、前記端末機は複数のセル、即ち複数個の基地局との無線リンク(Radio Link)を設定する。この時、前記端末機と無線リンクを設定したセルの集合をアクティブセット(active set)という。(2)前記FCH方式は前記アクティブセットに含まれたセル中で一番良好なチャネル状態を維持しているセルのみからHSDPAサービスのためのパケットデータを受信して全体的な干渉(interference)を減少させる。ここで、前記アクティブセットでチャネル状態が一番良好であって、HSDPAサービスのためのパケットデータを伝送するセルをベストセル(best cell)という。前記端末機は前記アクティブセットに属するセルのチャネル状態を周期的に検査して現在ベストセルよりチャネル状態が良いセルが発生する場合、前記現在のベストセルを前記現在ベストセルよりチャネル状態が良いセルに代わるために、ベストセルインジケータ(Best Cell Indicator)などを前記アクティブセットに属している全てのセルに伝送する。前記ベストセルインジケータにはベストセルに選択されたセルの識別者が含まれて伝送され、これに前記アクティブセット内のセルは前記ベストセルインジケータを受信し、前記ベストセルインジケータに含まれたセル識別者を検査する。前記アクティブセット内のセルそれぞれは前記ベストセルインジケータが自分に該当するベストセルインジケータであるかを検査する。前記検査結果、前記選択されたベストセルは高速順方向共通チャネル(HS−DSCH)を利用して前記端末機にパケットデータを伝送する。
【0006】上述したように、前記HSDPA方式では前記新たに導入された方案、即ちAMC方式、HARQ方式、FCS方式を使用するために、端末機と基地局間に次のような新しい制御信号を交換する必要がある。一番目に、前記AMC方式を支援するためには、端末機が端末機自分と基地局間チャネルに対する情報を前記基地局に知らせ、前記基地局は前記端末機から受信したチャネルに対する情報に基づいて、そのチャネル状況に応じて決定されたMCSレベルを前記端末機に知らせる。二番目に、前記nチャネルSAW HARQ方式を支援するためには、端末機が基地局にACK(Acknowledgement)、またはNACK(Negative Acknowledgement)信号を伝送する。三番目に、前記FCS方式を支援するためには、前記端末機が一番チャネル状態の良好なチャネルを提供する基地局、即ちベストセルを指示するベストセルインジケータを前記基地局に伝送する。また前記ベストセルがチャネル状況に応じて代わる場合、その時点で前記端末機はパケットデータ受信状況を前記基地局に知らせ、前記基地局は前記端末機が前記ベストセルを正確に選択できるように必要な情報を提供する。
【0007】{情報グループ1}前記HSDPAサービスを支援するために基地局から端末機に伝送される情報を{情報グループ1}と定義する。情報グループ1は、1) HSDPAインジケータ(indicator):端末機が受信するHSDPAデータが存在するか否かを知らせる。
2) MCSレベル情報:HS−DSCHに使用されるAMC方式を知らせる。
3) HS−DSCHチャネル化コード情報(channelization code):HS−DSCHで特定端末機のため使用されたチャネル化コードに関連された情報。
4) HARQプロセッサ(processor)番号:nチャネルSAW HARQ方式を使用する場合、HARQのための論理的なチャネル中で特定のパケットデータが伝送されるチャネルを知らせる。ここで、前記HARQプロセッサ番号を知らせる理由は、前記nチャネルSAW HARQを使用する場合、前記チャネルの個数、即ちnに該当する個数だけのHARQプロセッサを設けているので、該当パケットデータがどのチャネルに伝送され、その伝送されたパケットデータに誤りが発生する場合、その誤りが発生したパケットデータの伝送チャネルに該当するHARQプロセッサ番号を知るべきである。即ち、前記チャネル番号に対応するHARQプロセッサで該当チャネルを通じて伝送されたパケットデータ中、誤りが発生したパケットデータに対する再伝送処理を遂行するものである。
5) HARQパケットデータ番号:FCS方式でベストセルが代わる場合、前記端末機が新たに選択されたベストセルに前記HSDPAデータの伝送状態を知らせることができるようにするために、前記移動局は順方向データパケットデータの番号を前記端末機に知らせる。ここで、前記パケットデータはシーケンス番号(SN:Sequence Number)を有しており、前記シーケンス番号を利用してパケットデータを識別可能である。
6) UE ID(Identification):前記基地局は前記情報中の一部が一つ以上の高速共通制御チャネル(High Speed Shared Control Channel:以下、HS−SCCH)を通じて伝送される場合、前記HS−SCCHそれぞれがUE identificationを利用して該当端末機に対する制御情報を含むかを示す。
【0008】上述した{情報グループ1}以外にも、前記HSDPAサービスを支援するために伝送されるべきである情報には逆方向送信電力オフセット値がある。ここで、前記逆方向送信電力オフセット値は前記端末機が周辺の基地局、即ち、現在ベストセルではなくアクティブセットに属する基地局に選択されたベストセルを知らせる時、各基地局が前記端末機の送信したベストセル情報を正確に受信することができるように、逆方向送信電力にオフセットを増加させ伝送すべきである場合が発生することができるが、この時、前記基地局が前記逆方向送信電力オフセット値を前記端末機に知らせる。また、前記{情報グループ1}以外に前記HSDPAサービスを支援するために伝送される情報には、HARQ動作時に再伝送を示す情報、または前記再伝送の場合、何番目の再伝送であるかを示す情報などがある。
【0009】前記HSDPAサービスのため伝送される情報は、端末機別に与えられる情報として、HS−DSCH信号を該当端末機に伝送する場合、前記HS−DSCH信号の伝送前に前記端末機に伝送される。これは前記HSDPAサービスのため伝送されるべきである情報は、HSDPAサービスを受信するために必ず必要な情報として、前記端末機が前記HSDPAサービスを正常的に受信するためには、この情報を受信すべきである。従って前記HS−DSCH信号、即ち実際的なパケットデータの伝送前に前記HSDPAサービスのための情報を伝送する方法が必要になる。しかし、現在の移動通信システム中、非同期方式を使用する移動通信システムでは前記HSDPA方式で使用される情報のように、全ての端末機が共有し基地局と同時に変更された内容を適用すべきである情報が存在しなかった。従って、前記HSDPA方式を使用することにおいて、前記全ての端末機と基地局が同時に変更された内容を同一に適用させるためには、前記基地局と全ての端末機に変更された情報を伝達することができる方法が必要になった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的は、高速順方向パケット接続方式を使用する通信システムで全ての端末機に前記高速順方向パケット接続サービスに関連された情報を伝達する方法を提供することにある。本発明の他の目的は、高速順方向パケット接続方式を使用する通信システムで全ての端末機に共通的に適用される情報が変更される場合、前記情報が変更されたことを通報する方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、高速順方向パケット接続方式を使用する通信システムで全ての端末機に共通的に適用される情報が変更された場合、前記変更された情報を基地局と前記全ての端末機で同一の時点で適用する方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成するための本発明は、基地局制御器と接続された基地局が占有するセル内の複数の端末機に共通的に適用される情報を前記端末機に伝送する方法において、前記共通的に適用される情報が変更される場合、変更された情報を生成する過程と、前記生成された変更情報を示すインジケータを含む変更情報を基地局を通じて前記端末機に伝送する過程と、を含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態について添付図を参照しつつ詳細に説明する。下記の発明において、本発明の要旨のみを明瞭にする目的で、関連した公知機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
【0013】先ず、本発明を説明する前に、下記の{情報グループ2}と関連された部分を説明する。高速順方向パケット接続(High Speed Downlink Packet Access:以下、HSDPA)サービスを使用する通信システムで、前記HSDPAサービスのために基地局(Node B)から端末機(UE:User Equipment)に伝送される情報は、前記従来技術部分で説明した{情報グループ1}の情報である。前記HSDPAサービスのための情報として前記{情報グループ1}以外に基地局制御器(RNC:Radio Network Controller)から端末機に伝送される情報は、下記{情報グループ2}のようである。
【0014】{情報グループ2}
1)高速順方向物理共通チャネル(High Speed Physical Downlink Shared Channel:以下、HS−PDSCH)コード(code)情報:前記HS−PDSCHを伝送するためのセル(cell)に割り当てられた順方向コード情報である。前記HS−PDSCHは高速順方向共通チャネル(High Speed-Downlink Shared Channel:以下、HS−DSCH)を伝送する物理チャネル(Physical channel)を示し、前記HS−PDSCHはスクランブリングコード(scrambling code)とOVSF(orthogonal variable spreading factor)コードを利用して区分される。前記HSDPAサービスを提供する場合、前記HS−PDSCHは一つ以上の割り当てが可能であり、前記一つ以上の、即ち、多数のHS−PDSCHそれぞれに対するコード情報をすべての端末機が知るべきである。
2) 高速共通制御チャネル(High Speed Shared Control Channel:以下、HS−SCCH)情報:前記HSDPAサービスを提供する場合、前記HS−PDSCHは一つ以上の割り当てが可能であり、多数のHS−SCCHそれぞれに対するコード情報も全ての端末機が知るべきである。
3) HS−PDSCHコード電力レベル(power level)情報:HS−PDSCHコード電力レベル情報は、共通パイロットチャネル(CPICH:Common PilotCHannel)コード電力レベルに対する相対的な電力値、または絶対的な電力値に定義される。また前記HS−PDSCHコード電力値は、HS−PDSCHを復調するのに使用される値で、全ての端末機は実質的なパケットデータ受信前に前記HS−PDSCHコード電力レベルを予め知るべきである。
【0015】前記HSDPA方式を支援するために、前記基地局制御器から前記端末機に伝送される情報は、前記{情報グループ2}で説明した情報以外にも、複合再伝送(Hybrid Automatic Retransmission Request:以下、HARQ)に関連された情報と変調及びコーディングスキーム(Modulation and Coding Scheme:以下、MCS)に関連された情報があり、この情報も全ての端末機が予め知っているべきである情報に追加させることもできる。また、前記HSDPAサービスを提供するHS−PDSCHコード数がサービスデータ量の増加により増加される場合、前記サービスデータ量の増加によるHS−PDSCHコード数増加に応じた情報も前記{情報グループ2}に追加させることもできる。前記{情報グループ2}で説明した情報は基地局制御器が決定し、前記基地局制御器が決定した情報は基地局に伝送される。前記基地局は前記基地局制御器から受信した情報に基づいてHSDPAサービスを提供し、また前記基地局は前記情報を前記HSDPAサービスが提供される全ての端末機に伝送して、前記全ての端末機が前記伝送された情報に基づいてHSDPAサービスを提供されることができるようにする。前記{情報グループ2}は、初めに決定された後に前記基地局制御器がセルの状況を考慮して変更することができ、このようにセルの状況に応じて変更された情報は基地局とHSDPAサービスが提供されている全ての端末機に伝送されるべきである。そして前記変更された情報は基地局と全ての端末機で同一の時点で共に適用されるべきである。また、前記{情報グループ2}で説明した情報が状況に応じて変更されると、前記従来技術部分で説明した{情報グループ1}に属する情報も前記{情報グループ2}に属した情報の変更のために変更できるのに注意すべきである。
【0016】次に、図1を参照して全ての端末機に共通的に適用される情報、即ち前記{情報グループ2}に属した情報を端末機に伝達する過程を説明する。図1は本発明の一実施形態による全ての端末機に共通的に適用される情報を伝達する方向を概略的に示した図である。
【0017】前記図1を参照すると、基地局制御器101は前記基地局制御器101に連結されている基地局102で高速順方向パケット接続サービスを提供するために、全ての端末機に共通的に使用される情報、即ち{情報グループ2}のような情報を決定する。前記基地局制御器101により決定された情報は前記基地局102に伝送され、前記基地局102は前記基地局制御器101で伝送した情報を受信して、その受信した情報に応じて前記HSDPAサービス遂行中に該当情報を変更する。ここで、前記基地局制御器101から前記基地局102に伝送される情報は、前記HSDPAサービスを遂行するために必要な情報として、前記情報を伝送するために、前記基地局制御器101と基地局102間にすでに提案されている既存のNBAPメッセージ(Node B Application Part message:以下、NBAPメッセージ)を利用することもでき、または新しいNBAPメッセージを使用することもできる。前記既存のNBAPメッセージを利用する場合には、一つのセルに必要な情報を伝達するセルセットアップ要求(Cell Setup Request)メッセージ、または共通チャネルセットアップ要求(Common Channel Setup Request)メッセージを利用することができる。しかし、一般的に前記NBAPメッセージが伝達する情報と前記基地局制御器101と基地局102間に伝送される情報の性格が相異であるので、望ましくは、本発明では新しいNBAPメッセージを定義して使用する。このように新しく定義されるNBAPメッセージをHSDPAセットアップ要求(HSDPA Setup Request)メッセージ、HSDPA再構成準備(HSDPA Reconfiguration Prepare)メッセージと定義する。前記HSDPAセットアップ要求メッセージは、前記HSDPAサービスを最初遂行するためにチャネルを設定する時に使用し、前記HSDPA再構成準備メッセージは前記HSDPAサービスのため設定されたチャネルが変更される場合に使用する。前記HSDPAサービスのためのチャネル設定、または設定されているチャネル変更のための前記新しいNBAPメッセージ、即ちHSDPAセットアップ要求メッセージとHSDPA再構成準備メッセージは後述する。
【0018】前記基地局102は前記基地局制御器101から受信した情報を前記基地局102のセル領域に存在する全ての端末機が受信できるように予め割り当てられた共通チャネルを通じて伝送する。ここで、前記情報を伝送する共通チャネルとして、本発明では高速放送チャネル(High Speed Broadcasting Channel:以下、HS−BCCH)を提案する。前記HS−BCCHは前記HSDPAサービスが提供されている全ての端末機に共通的に適用される情報、即ち{情報グループ2}の情報を前記全ての端末機に放送するためのチャネルである。このように前記基地局102が前記HS−BCCHを通じて前記基地局制御器101から受信した情報を前記基地局102セル領域内の全ての端末機に伝送すると、前記端末機は前記基地局102で伝送した情報を受信し、その受信した情報に相応して前記HSDPAサービスを提供される。ここで、前記基地局制御器101は全ての端末機に共通的に適用される情報を新たに生成する場合だけではなく、すでに全ての端末機に前記共通的に適用される情報を適用させHSDPAサービスを提供している中に特定情報が変更された場合にも、前記変更された情報を全ての端末機に放送する。以下の説明で“情報”は全ての端末機に共通的に適用されるべきである情報であることに類義すべきである。
【0019】一方、上述した基地局制御器101が生成した情報は前記基地局102と前記基地局102のセル領域に属した全ての端末機に伝送されるべきであるだけではなく、前記基地局102と前記基地局102のセル領域に属する全ての端末機で前記基地局制御器101で伝送した情報による動作を指定された時点で同時に遂行すべきである。従って前記基地局制御器101で発生した情報は前記情報が適用されるべきである活性化時間(activation time)情報と共に伝送され、前記基地局制御器101で発生した情報に含まれている活性化時間情報を利用して前記基地局102と端末機は前記基地局制御器101から受信した情報に該当する動作を適用する時点を決定する。上述したように前記HSDPAサービスのための情報は前記HS−BCCHを通じて伝送されるので、前記端末機はいつ前記HSDPAサービスのための情報が変更されるかを把握できないので、前記HS−BCCH信号を通信中に続けて受信すべきである負担が生じるようになる。従って本発明では前記端末機のHS−BCCH受信負担を最小化することができるように、前記HSDPAのための情報のバージョン番号(version number)を利用する方法を提案する。従って前記HS−BCCH内のバージョン番号と前記活性化時間情報を利用して前記HSDPAサービスのための情報の変更を前記基地局102と前記基地局102セル領域内の全ての端末機に同時に適用することができる。
【0020】ここで、前記バージョン番号と活性化時間情報を利用して前記基地局制御器101で発生した情報に応じて基地局102と前記基地局102セル領域内に属する全ての端末機が前記情報を適用させる動作過程を説明する。
【0021】先ず、前記基地局制御器101で発生する情報の変更は、一定の時点のみで可能であると仮定する。前記基地局102は前記基地局102内部に自体タイマ(timer)を設けており、前記タイマ情報、即ち時間情報はシステムフレーム番号(System Frame Number:以下、SFN)を利用して前記基地局102と全ての端末機が共有する。前記SFNを利用すると、前記基地局制御器101で発生する情報の変更時点、即ち活性化時間情報を定義することができる。前記活性化時間は下記数式1のように定義される。
<数1>SFN mod N=M
【0022】前記数式1で、前記SFN mod N=M値を有する時点が情報変更時点になり、前記N値は情報伝達周期である。前記N値は予め決定されるか、セル別に与えられた値に予め前記端末機に伝達される。従って、前記情報変更時点は前記SFN中にNに分けて残りがMである値に限られて決定される。上述したように本発明は前記情報変更時点間の時間間隔を前記情報伝達周期Nに定義するものである。例えば、前記N値は4、8、または16になることができる。または前記情報伝達周期Nを長くするために、前記N値が256などになることもできる。例えば、前記M値は0になることができる。従って、例えば前記N値が16であり、M値が0である場合、与えられた情報、即ち変更された情報を適用し始める情報変更時点は、前記SFNのうち16の倍数になる時点で可能である。前記HSDPAサービスのための変更された情報の適用時点以前に前記変更された情報が前記基地局102と前記全ての端末機に与えられるべきである。
【0023】次に図2を参照して基地局の情報伝送と前記情報適用時点を説明する。前記図2は本発明の一実施形態による基地局情報伝送と情報適用時点を示した図である。
【0024】前記図2を参照すると、先ず、前記図2では上述したN値を16、M値を0に仮定し、前記情報変更時点は前記SFNが16の倍数である時点になり、前記情報伝達周期は16になる。前記図2で参照符号201に表示した部分は前記基地局102の時間軸を示し、また前記HSDPAサービスのための情報が適用される情報変更時点を示す。ここで、前記N値を16に仮定したので、前記情報変更時点は前記SFNが16の倍数になる地点に示す。そして、前記情報伝達周期はNの倍数値に定義されると仮定する。ここで、前記情報変更時点は前記変更された情報が伝達された情報伝達周期の次の伝達周期のように、基地局102と端末機間に予め設定することもでき、または前記変更された情報と共に前記変更された情報が適用される前記情報変更時点、即ち活性化時間情報を共に伝送することもできる。
【0025】前記基地局102の時間軸と前記端末機の時間軸は一致されるので、前記端末機、例えば端末機103は情報変更時点で前記基地局102から前記HSDPAサービスに関連された変更情報を受信する。例えば前記図2に示したように、SFNが16の倍数である情報変更時点、例えばSFN=0の情報変更時点で前記端末機103は該当変更された情報202を受信し、前記受信した変更情報202のバージョン(version)を検査する。前記基地局102は前記HSDPAサービスのため変更された情報を前記SFNが32であるフレーム(frame)から適用しようとする場合、前記SFNが16であるフレームからSFNが31であるフレーム間に前記変更された情報を前記基地局102セル内の全ての端末機が受信することができるように伝送する。従って、前記基地局102のセル領域内の全ての端末機は前記SFNが32になる前に、全てのHSDPAサービスのため変更された情報を受信し、前記SFNが32になるフレームから新しい変更情報を適用してHSDPAサービスを適用される。また、前記基地局102は前記SFNが32になるフレームから新しいHSDPAサービスのため変更された情報を適用しようとする場合、前記SFNが32になるフレーム以前に新しいHSDPAサービスのため変更された情報を伝送し、前記SFNが16になるフレームと前記SFNが31になるフレーム間にあるフレームを利用して前記HSDPAサービスのため変更された情報を前記端末機103に伝送する。前記新しいHSDPAサービスのため変更された情報を伝送した場合、前記基地局102はSFNが32になる時点から新しい情報を適用してHSDPAサービスを提供する。
【0026】ここで、前記新しい情報、即ち、HSDPAサービスのため変更された情報は、前記HS−BCCHを通じて前記基地局102が前記基地局102のセル領域にある全ての端末機に伝送する。前記HS−BCCHは既存の放送チャネル(BCCH)を変形した形態に具現する。前記HS−BCCHを伝送する形態は、前記基地局102が伝送ブロック(TB:Transport block)形態に情報を生成し、前記生成された伝送ブロックを前記端末機に伝送するか、または物理チャネルの形態に情報を生成してこれを前記端末機に伝送する。
【0027】前記情報の内容、即ち前記HSDPAサービスのための情報の内容は、上述したように{情報グループ2}の情報を含む。また前記端末機が前記HSDPAサービスのための情報を全部確認する以前に、予め前記HSDPAサービスのための情報の変更を確認することができるようにバージョン番号を追加的に含ませることができる。前記バージョン番号が追加的に含まれる場合、前記バージョン番号は物理チャネルの制御情報形態に伝送されることができ、これについて図3を参照して説明する。
【0028】前記図3は本発明の一実施形態による変更されたHSDPAサービスのバージョン番号を伝送する例を示した図である。ここで、前記情報伝達周期は4フレームであることを仮定した。前記図3に示したように、情報伝達周期の最初フレーム311を構成するスロット(slot)中、最初のスロット、例えば前記最初フレーム311の最初3個のスロット、即ちスロット0 313、スロット1 315、スロット3 317を通じて前記バージョン番号を伝送することができる。この場合、全ての端末機は各情報伝達周期の最初フレーム内のバージョン番号を伝送するスロットのみを分析して前記バージョン番号を確認する。そして前記確認したバージョン番号が前記それぞれの端末機が現在貯蔵しているバージョン番号と同一の場合には、前記端末機はこれ以上、前記HS−BCCHを通じて受信される情報を確認しなく、現在貯蔵しているHSDPAサービスのための情報を利用して前記HSDPAサービスを現在と同一に提供される。
【0029】もし、前記確認したバージョン番号が現在貯蔵しているバージョン番号と相異である場合には、前記端末機は前記HS−BCCHを通じて受信される情報を確認して現在の情報伝達周期に受信される情報を前記確認したバージョン番号と共に貯蔵した後、次の情報伝達周期スタート点からは新しい情報を適用してHSDPAサービスを提供される。
【0030】また、前記基地局制御器101は現在与えられたHSDPAサービス情報を変更することを決定した場合、前記変更する情報をNBAPメッセージを利用して前記基地局102に伝達する。ここで、前記HSDPAサービスのための情報を伝送する前記NBAPメッセージは、上述したように既存のNBAPメッセージをそのまま利用するか、または新しいNBAPメッセージ、即ちHSDPAセットアップ要求メッセージ、HSDPA再構成準備メッセージを使用する。前記HSDPAセットアップ要求メッセージは前記HSDPAサービスを最初遂行するためにチャネルを設定する時に使用し、前記HSDPA再構成準備メッセージは前記HSDPAサービスのため設定されたチャネルが変更される場合に使用する。前記新しいNBAPメッセージは変更、または追加される情報を入れており、前記情報は上述した{情報グループ2}の情報を含む。前記基地局制御器101は前記新しいNBAPメッセージに該当情報のバージョン番号を割り当てて伝送することができる。また前記情報が前記端末機に伝達される時点、または前記情報が適用されるべきである時点を示すSFN値、またはSFNを示す活性化時間情報を共に伝達することができる。前記NBAPメッセージを受信した前記基地局102は、前記NBAPメッセージに含まれた情報を前記基地局102セル領域内に存在する全ての端末機にHS−BCCHを通じて伝達する。
【0031】前記基地局制御器101は一つの端末機がHSDPAサービスを提供されるように追加される場合、現在使用されているHSDPAサービス関連情報を専用制御チャネル(Dedicated Control Channel:以下、DCCH)を通じて前記端末機に伝達する。この時、伝送される情報は上述した{情報グループ2}の情報を含む。また前記HSDPAサービス関連情報のバージョン番号を追加的に前記端末機に伝送することができる。前記情報を受信した端末機はHSDPAサービスを遂行する前にHS−BCCHを受信し、前記受信したバージョン番号と現在HS−BCCHに与えられたバージョン番号を比較する。前記比較結果、前記バージョン番号が相異なる場合、前記端末機は前記HS−BCCH信号を受信した後、次の情報伝達周期から前記HS−BCCHを通じて受信した情報を適用してHSDPAサービスをスタートする。
【0032】前記HSDPAサービスを遂行する場合、前記端末機、基地局102、基地局制御器103それぞれの動作について図4乃至図6を参照して説明する。前記図4は本発明の一実施形態による高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行する基地局制御器101の動作過程を示した図である。
【0033】前記図4を参照すると、先ず、401段階で前記基地局制御器101はHSDPAサービスに関連した情報を生成、または変更するかを決定した後、402段階に進行する。ここで、前記HSDPAサービスに関連した情報は上述した{情報グループ2}の情報を含む。即ち、前記基地局制御器101はHS−PDSCHコード情報、HS−SCCHコード情報、HS−PDSCHコード電力レベル情報を変更、または生成するかを決定する。ここで前記のようなコード情報、または電力レベル情報の変更のため、前記従来技術部分で説明したような{情報グループ1}で定義された情報に変更が発生することもできる。前記情報の生成及び変更の決定は、現在セル内に存在するHSDPAサービスが提供されている端末機の数と音声(voice)サービスなどのようなその以外のサービスが提供されている端末機の数を考慮して決定されることができる。前記{情報グループ2}の情報中、HS−PDSCHコード情報を一例として説明すると、前記基地局制御器101は初めにHSDPAサービスを開始するために、一定のHS−PDSCHコードを割り当てることができる。例えば前記HS−PDSCHの数が1個と仮定する。しかし、端末機の数が増加し、HSPDAサービス要求が増加すると、HS−PDSCHコード個数が1個である場合、前記HSDPAサービスを正常的に提供することが不可能であることがある。従って、このような場合、前記基地局制御器101はHS−PDSCHコードを追加的に割り当てるかを判断して、前記HS−PDSCHコードに対する情報を変更すべきであるかを知ることができる。また、前記HS−PDSCHコードが多数個割り当てられたが、前記HSDPAサービスが提供されている端末機の数が小さいか、前記HS−PDSCHを利用するデータの量が少ない場合、または音声サービスを要求する端末機の数が増加する場合、前記基地局制御器101はHSDPAサービスのため割り当てたHS−PDSCHコード数を縮小することに判断することができ、前記HS−PDSCHコードに対する情報を変更すべきである。
【0034】次に、402段階で基地局制御器101は前記生成された、または変更された情報を基地局102に伝送し、403段階に進行する。この時、前記基地局制御器101は前記生成された、または変更された情報と共に前記情報が適用される活性化時間情報とバージョン番号を伝送する。ここで、前記基地局制御器101から基地局102に前記生成された、または変更された情報を伝送するのに使用されるNBAPメッセージは、新しいNBAPメッセージ、即ち前記生成された情報である場合にはHSDPAセットアップ要求メッセージであり、前記変更された情報である場合にはHSDPA再構成準備メッセージである。ここで、前記活性化時間情報は上述したように前記基地局制御器101が生成、または変更を決定した情報を適用しようとする実際適用時点であることもでき、前記端末機103に前記変更情報を伝達する時点を知らせた後に、予め決定された規約により一定の程度の情報伝達周期から適用するようにすることもできる。
【0035】前記403段階で前記基地局制御器101は前記NBAPメッセージを伝送した以後、前記基地局102から前記NBAPメッセージに相応する応答メッセージを受信し、その処理を終了する。ここで、前記基地局制御器101は前記基地局102のバージョン番号を貯蔵し、次の情報の生成時と新しい端末機接続時、前記バージョン番号を利用する。例えば、前記基地局102から受信した応答メッセージは、HSDPA再構成応答(HSDPA Reconfiguration Response)メッセージになることができる。前記応答メッセージは情報適用の可能に対する情報を含むことができ、前記基地局102が前記生成された、または変更された情報を適用する時点を含むこともできる。ここでHSDPAサービスのため、前記基地局制御器101は前記情報を変更、または生成するかを判断し、前記変更された情報を前記基地局102に伝達する。前記基地局102は前記変更された情報を前記端末機103に伝達する。また前記基地局制御器101は前記変更された情報を前記基地局102と前記端末機103すべてに伝達することもできる。本発明の実施形態では前記基地局制御器101が変更された情報を前記基地局102にNBAPメッセージを利用して伝達し、前記基地局102がこれを無線資源制御(Radio Resource Control:以下、RRC)メッセージを通じて前記端末機103に伝達する場合を一例に説明する。
【0036】次に図5は本発明の実施形態による高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行する基地局102の動作過程を示した図である。前記図5を参照すると、先ず、501段階で前記基地局102は基地局制御器101から生成、または変更されたHSDPAサービス関連情報が含まれているNBAPメッセージを受信し、502段階に進行する。ここで、前記HSDPAサービス関連情報とは、上述した{情報グループ2}のような前記HSDPAサービスに関連される情報を意味する。この時、前記基地局制御器101から受信された情報にはバージョン番号と活性化時間情報が含まれる。これは前記端末機103と基地局102が前記変更、または新たに生成されたHSDPAサービス関連情報を相互間に同期を合わせて適用するために、前記バージョン番号と活性化時間情報を含めて伝送するためである。前記バージョン番号はHSDPAサービス関連情報が変更されるかを実際データを直接チェックしなく、変更された時点のみに変更情報を受信するための情報であり、前記活性化時間情報は前記端末機103と基地局102が相互間に同期を合わせて前記変更情報を適用するための情報である。前記502段階で前記基地局102は前記基地局制御器101に前記NBAPメッセージを受信することによる応答メッセージを送信し、503段階に進行する。ここで、前記HSDPAサービス関連情報は、前記基地局制御器101でNBAPメッセージを通じて受信されるので、前記基地局102は前記基地局制御器101に応答メッセージ、一例にHSDPA再構成応答メッセージを伝送する。前記503段階で前記基地局102は前記501段階で受信したHSDPAサービス関連情報を前記活性化時間でHS−BCCHを通じて伝送し、504段階に進行する。即ち、前記501段階で受信したバージョン番号と活性化時間情報を利用して現在伝送されるHS−BCCH情報を変更して伝送する。この時、伝送する情報は情報伝達周期のスタート点で新しいバージョン番号と共に伝送する。前記501段階で受信した情報は、NBAPメッセージを通じて伝送されるので、前記基地局102はNBAPメッセージを分析して変更された情報を確認する。また、この情報を前記基地局102セル領域に存在する全ての端末機に伝送する場合には、RRCメッセージの形態に変更して伝送すべきである。ここで、前記変更された情報を伝送するRRCメッセージの形態は既存に使用されているRRCメッセージの種類中、システム情報(System information)を伝送するメッセージの形態と類似な形態になることができる。また前記基地局102は前記基地局制御器101から受信した情報を前記端末機に伝送するために、前記メッセージをRRCメッセージ形態に変更した後、既存の端末機にRRCメッセージを伝送する方式と同一の方式に伝送することもできる。前記基地局102で生成されたRRCメッセージには前記基地局制御器101から受信した情報、即ち前記基地局制御器101が専用チャネル(DCH:Dedicated CHannel)、または音声チャネルの使用要求、またはセルのチャネル使用現況に応じてHS−PDSCHコード電力レベル情報、HS−DSCHコード情報、HS−SCCHコード情報の変更、または生成された情報を含み、また前記バージョン番号を追加的に含むことができる。また前記端末機が前記変更、または生成された情報を受信して基地局と端末機が同時に同期を合わせて適用する時点を示す活性化時間情報を追加的に含むことができる。
【0037】前記504段階で前記基地局102は前記情報を伝送した後、次の情報伝達周期のスタート点で新しい情報を適用したHSDPAサービスを提供する。前記503段階で前記情報を適用する時点を示す活性化時間情報を追加的に含む場合には、前記基地局102は前記活性化時間情報が示している時点で前記新しい情報を適用することができる。前記情報を実際適用する具体的な実施形態を前記{情報グループ2}に含まれる情報中、HS−PDSCHコード情報を一例にして説明する。
【0038】前記HS−PDSCHコード情報が変更された時、前記基地局102は上述した{情報グループ1}情報中、HS−DSCHチャネル化コードを前記端末機103に伝送する場合、変更されたHS−PDSCHコード情報を適用してHS−DSCHチャネル化コード情報を前記端末機103に伝送する。例えば、既存にHS−PDSCHコード数が2個であり、端末機にチャネル化コード情報を伝送する場合、前記基地局102は前記端末機103にHS−PDSCHコードを直接知らせることもでき、前記HS−PDSCHコードに一連番号を与えた後、順序を知らせることもできる。変更された情報がHS−PDSCHコード数が3個に増加したことを示す場合、前記基地局102は前記HS−PDSCHコードに付与した一連番号を変更する。従って、変更時点以後に前記基地局102は新しく設定された一連番号を前記端末機103に伝送するか、チャネル化コード、即ちHS−PDSCHコードを直接伝送する。
【0039】最後に、図6は本発明の一実施形態による高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行する端末機103の動作過程を示した図である。前記図6を参照すると、先ず、601段階で前記端末機103は情報伝達周期ごとにバージョン番号を検討した後、601段階に進行する。ここで、前記バージョン番号は前記図3で説明したように、情報伝達周期ごとの最初フレームに伝送されることもでき、前記バージョン番号は物理チャネルの信号メッセージ形態に伝送されることもできる。この場合、前記バージョン番号は情報伝達周期内の特定フレームに位置し、前記フレーム内のバージョン番号を示すことができるスロットの個数は、任意に3スロットに指定する。勿論、前記スロット数は変更可能である。この場合、前記端末機103の物理階層(Physical layer)は情報伝達周期ごとに前記バージョン番号を検査して前記端末機103自分が現在貯蔵しているバージョン番号と同一であるかを検査する。また前記バージョン番号が他の情報と共に上位信号メッセージに伝送される場合、前記バージョン番号は前記物理階層ではなく上位階層(layer)で分析された後、現在貯蔵しているバージョン番号と相異であるかを検査する。前記バージョン番号の受信後、情報を受信する時間が不足したことを補償するために、前記バージョン番号は前記該当情報伝達周期の情報伝達周期の一定の位置に伝達されることもできる。従って、前記端末機103は前記バージョン番号を検査した後、追加的に変更された情報を受信する。
【0040】前記602段階で、前記端末機103は前記検査したバージョン番号が現在貯蔵しているバージョン番号と同一の場合、即ち、前記情報が変更、または生成されない場合、前記601段階に戻す。一方、前記検査したバージョン番号が現在貯蔵しているバージョン番号と相異である場合、即ち、前記基地局制御器101が前記HSDPAサービス関連情報を変更、または生成してその情報を基地局102を通じて端末機103に伝送した場合、前記端末機103は603段階に移動する。前記603段階で前記端末機103は該当情報伝達周期の間、変更された情報を受信し、604段階に進行する。この時、前記端末機103は受信した情報と共に同一の情報伝達周期に受信したバージョン番号を貯蔵する。前記基地局102から伝送される情報はRRCメッセージ形態を有することができ、従って前記端末機103のRRC階層(layer)は前記情報を受信した後、この情報をHSDPAサービスのためのMAC階層(layer)、即ちMAC−h階層(layer)、または物理階層(Physical layer)に伝達することができる。
【0041】前記604段階で前記端末機103は次の情報伝達周期のスタート点から前記受信した変更された情報を適用してHSDPAサービスを提供される。前記変更された情報の適用時点は相互間に予め設定された規約により変更可能である。前記基地局102と前記端末機103が同時に前記変更された情報を適用することにその目的があるので、活性化時間情報の伝達形態に応じて適用時点が変更される。即ち、上述したように前記基地局102は前記端末機103に伝送する時点、または適用時点を指定して活性化時間情報を伝送する。前記伝達された情報にはHSDPAサービス情報が含まれているので、前記端末機103は変更された情報を利用して前記基地局102が伝送する情報を新しく解釈する。前記変更された情報は前記{情報グループ2}情報を含むことができる。例えば、HS−SCCHコード情報が変更された場合、HS−SCCHコードが追加的に割り当てられた場合には、前記端末機103は該当変更時点、即ち次の情報伝達周期のスタート点、または前記基地局102が明示した変更時点以後にはHSDPAサービスのための{情報グループ1}情報を受信するために、既存のHS−SCCHコードと追加されたHS−SCCHコードを受信する必要がない。また、前記{情報グループ2}の情報中、HS−PDSCHコード電力レベル情報が変更された場合には、前記端末機103は前記HS−PDSCHコード電力レベルをQAM復調時に使用する。
【0042】
【発明の効果】上述したような本発明は、高速順方向パケットデータ接続サービスを使用する通信システムで、前記高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行するための情報を基地局と端末機で同時に同一に適用させることにより、前記高速順方向パケットデータ接続サービスの効率性を増加させるとの利点を有する。また前記高速順方向パケットデータ接続サービスを使用する通信システムで基地局制御器が前記高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行するための情報のバージョン番号と前記情報が実際適用される活性化時間情報を共に伝送することにより、基地局と端末機が前記基地局制御器で伝送した前記高速順方向パケットデータ接続サービスを支援する情報に実時間に適応して前記高速順方向パケットデータ接続サービス性能を向上させるとの利点を有する。また、前記端末機は前記基地局制御器で前記高速順方向パケットデータ接続サービスを支援するために伝送した情報を特定区間のみで変更されたかを判断することにより、端末機電力消費を最小化するとの利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるすべての端末機に共通的に適用される情報を伝達する方向を概略的に示した図である。
【図2】 本発明の一実施形態による基地局情報伝送と情報適用時点を示した図である。
【図3】 本発明の一実施形態による順方向高速パケット接続方式サービスのための変更情報のバージョン番号を物理チャネルを通じて伝送する一例を示した図である。
【図4】 本発明の一実施形態による高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行する基地局制御器の動作過程を示した図である。
【図5】 本発明の一実施形態による高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行する基地局の動作過程を示した図である。
【図6】 本発明の一実施形態による高速順方向パケットデータ接続サービスを遂行する端末機の動作過程を示した図である。
【符号の説明】
101……基地局制御器
102……基地局
103……端末機

【特許請求の範囲】
【請求項1】 基地局制御器と接続された基地局が占有するセル内の複数の端末機に共通的に適用される情報を前記複数の端末機に伝送する方法において、前記共通的に適用される情報が変更される時、前記情報が変更されたことを示すインジケータを含む前記情報を生成する過程と、前記基地局を通じて前記情報を前記端末機に伝送する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】 前記変更された情報と共に前記変更された情報を適用する時点を示す活性化時間情報を前記端末機に伝送する過程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】 前記共通的に適用される情報は、データを伝送する共通チャネルのコード情報と、前記共通チャネルの制御情報を伝送する制御チャネルのコード情報と、前記共通チャネルの電力情報と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】 基地局制御器と接続された基地局が占有するセル内の複数の端末機に共通的に適用される情報を前記端末機に伝送する方法において、前記共通的に適用される情報が変更されるかを検査する過程と、前記検査結果、前記情報が変更された場合、前記情報が変更されることを示すインジケータを前記基地局を通じて前記端末機に伝送する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項5】 前記インジケータと共に前記変更された情報を前記端末機に反復伝送する過程をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】 前記変更された情報と共に前記変更された情報を適用する時点を示す活性化時間情報を前記端末機に伝送する過程をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】 前記共通的に適用される情報は、データを伝送する共通チャネルのコード情報と、前記共通チャネルの制御情報を伝送する制御チャネルのコード情報と、前記共通チャネルの電力情報と、を含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項8】 基地局制御器と接続された基地局が占有するセル内の複数の端末機に共通的に適用される情報を前記端末機に伝送する方法において、前記基地局制御器から、前記共通的に適用される情報と、前記共通的に適用される情報が変更されたことを示すインジケータとを受信する過程と、前記受信した共通的に適用される情報とインジケータとを、特定時点で、前記共通的に適用される情報を放送している特定チャネルを通じて前記端末機に伝送する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項9】 前記インジケータは、前記特定チャネルが前記共通的に適用される情報を伝達する周期である情報伝達周期を構成するフレーム中の最初フレームに含まれて伝送されることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】 前記特定チャネルは、高速放送制御チャネルであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】 基地局制御器と接続された基地局が占有するセル内の複数の端末機に共通的に適用される情報を前記端末機に伝送する移動通信システムで前記端末機が前記共通的に適用される情報を受信する方法において、前記共通的に適用される情報が変更される周期である情報伝達周期ごとに特定チャネルを監視することによって、前記共通的に適用される情報が変更されるかを判断する過程と、前記判断結果、前記共通的に適用される情報が変更された場合、前記変更された共通的に適用される情報を受信する過程と、前記受信した変更された共通的に適用する情報を特定時点で適用することによって、前記基地局から提供されるサービスを受信する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項12】 前記特定チャネルは、前記情報伝達周期の最初フレームに、前記共通的に適用される情報が変更されたことを示すインジケータと、前記変更された共通的に適用された情報が適用される時点を示す活性化時間情報と、を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】 前記特定時点は、次の情報伝達周期または前記活性化時間情報に相応する時点であることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】 前記特定チャネルは、高速放送制御チャネルであることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項15】 前記情報伝達周期は、前記共通的に適用される情報が変更または生成される情報変更時点間の時間間隔であることを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項16】 基地局制御器と接続された基地局が占有するセル内の複数の端末機に共通的に適用される情報を前記端末機に伝送する移動通信システムで前記端末機が前記共通的に適用される情報を受信する方法において、前記共通的に適用される情報が変更される周期である情報伝達周期ごとに特定チャネルを監視することによって前記共通的に適用される情報が変更されたことを示すインジケータを受信する過程と、前記インジケータを受信した後、前記変更された共通的に適用される情報を受信する過程と、前記受信した変更された共通的に適用される情報を特定時点で適用することによって、前記基地局から提供されるサービスを受信する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】 前記特定チャネルは、前記情報伝達周期の最初フレームに、前記インジケータと、前記変更された共通的に適用される情報が適用される時点を示す活性化時間情報と、を含むことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】 前記特定時点は、次の情報伝達周期または前記活性化時間情報に相応する時点であることを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項19】 前記特定チャネルは、高速放送制御チャネルであることを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】 前記情報伝達周期は、前記共通的に適用される情報が変更または生成される情報変更時点間の時間間隔であることを特徴とする請求項16に記載の方法。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate