説明

管理装置、無線アクセスネットワーク及びそれらに用いる設備共有方法並びにそのプログラム

【課題】 無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用可能とする管理装置を提供する。
【解決手段】 管理装置4は移動局から呼接続要求を受信すると、第1のテーブル44aを基に当該通信事業者が利用可能なセルであることを確認し、第3のテーブル44cを基に当該通信事業者と契約した移動局が利用可能なサービスであることを確認した時に、使用伝送路帯域幅が第2のテーブル44bに定義されている使用可能伝送帯域幅を超えない範囲で第3のテーブル44cから帯域幅を選択し、更新した使用伝送路帯域幅をメモリ部42に格納し、呼接続要求を受付けたことを移動局へ報告する。上記以外であれば、管理装置4は要求を拒絶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は管理装置、無線アクセスネットワーク及びそれらに用いる設備共有方法並びにそのプログラムに関し、特にW−CDMA(Wideband−Code Division Multiple Access)に代表される無線アクセスネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のW−CDMAに代表される無線アクセスネットワークにおいては、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備を敷設し、自ら運用している。そのため、上記の無線アクセスネットワークでは、一般的に初期の設備投資にかかる負担が大きくなり、利用エリアを急激に拡大することが困難である。
【0003】
利用エリアの広さはユーザが新規サービス及び通信事業者を選択する際の重要な要因となっており、ある程度利用エリアが広がるまでは、加入者数の急激な増加は見込めない。そのため、初期投資の回収期間が長くなり、次の設備投資にコストをかけられず、事業の立ち上げが遅れるという問題を抱えている。
【0004】
上記のようなシステムとしては、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与し、通信量と通信時間とに応じて設備利用料金を徴収することで、設備投資にかかる負担を軽減するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−348066号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来の無線アクセスネットワークでは、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合、接続要求受付順で無線リソースを確保するため、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができる管理装置、無線アクセスネットワーク及びそれらに用いる設備共有方法並びにそのプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による管理装置は、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、前記通信事業者自らが運用する無線アクセスネットワークにおいて無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備された管理装置であって、
1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルと、少なくとも移動局からの呼接続要求及びハンドオーバ要求のリソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルを使用して当該要求の受付/拒否を判断する制御手段とを備えている。
【0008】
本発明による無線アクセスネットワークは、上記の管理装置を有することを特徴とする。
【0009】
本発明による設備共有方法は、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、前記通信事業者自らが運用する無線アクセスネットワークにおいて無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備された管理装置に用いる設備共有方法であって、
前記管理装置に、1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルを設け、
前記管理装置が、少なくとも移動局からの呼接続要求及びハンドオーバ要求のリソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルを使用して当該要求の受付/拒否を判断する制御処理を実行している。
【0010】
本発明によるプログラムは、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、前記通信事業者自らが運用する無線アクセスネットワークにおいて無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備された管理装置内においてコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記管理装置に、1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルを設け、
少なくとも移動局からの呼接続要求及びハンドオーバ要求のリソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルを使用して当該要求の受付/拒否を判断する制御処理を含んでいる。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、上記のような構成及び動作とすることで、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例による無線アクセスネットワークの構成を示すブロック図である。図1において、無線アクセスネットワーク100は無線基地局2と、基地局制御装置3と、管理装置4とから構成され、通信事業者Aの移動局1−1、通信事業者Bの移動局1−2、通信事業者Cの移動局1−3をそれぞれ通信事業者Aのコアネットワーク201、通信事業者Bのコアネットワーク202、通信事業者Cのコアネットワーク203に接続する。
【0013】
本発明の一実施例による無線アクセスネットワーク100において、無線リソースは1つの通信事業者だけが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとに各々区別され、有線リソースは1つの通信事業者だけが利用する非共有帯域と複数の通信事業者によって利用される共有帯域とに各々区別されている。
【0014】
無線アクセスネットワーク100は、無線基地局2や基地局制御装置3等の無線設備と、有線ケーブル(図示せず)やルータ(図示せず)等の有線設備とから構成され、それらの設備が複数の通信事業者によって共有されている。無線基地局2はセル(#1)101、セル(#2)102、セル(#3)103等を管理している。
【0015】
図2は図1の管理装置4の構成例を示すブロック図である。図2において、管理装置4は、CPU(中央処理装置)41と、メモリ部42と、接続要求受付手段43と、無線リソース/有線リソース共有情報メモリ44とを含んで構成されている。
【0016】
CPU41は通知フィルタリング手段41aを備え、メモリ部42は制御プログラム42aを格納し、無線リソース/有線リソース共有情報メモリ44は第1のテーブル44aと第2のテーブル44bと第3のテーブル44cとを備えている。
【0017】
管理装置4は無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備されている。本実施例では、説明を容易にするために、基地局制御装置3に配備しているが、これに限定されるものではない。
【0018】
図3は図2の第1のテーブル44aの構成例を示す図である。図3において、第1のテーブル44aは、セル識別子(「1」,「2」,「3」,・・・)と利用可能な通信事業者の情報(「A」,「B」,「C」,・・・)との対応を保持している。
【0019】
図4は図2の第2のテーブル44bの構成例を示す図である。図4において、第2のテーブル44bは、通信事業者識別子(「A」,「B」,「C」,・・・)と使用可能な伝送路帯域幅(基地局−管理装置間、他管理装置−管理装置間、コアCW−管理装置間)との対応を保持している。
【0020】
図5は図2の第3のテーブル44cの構成例を示す図である。図5において、第3のテーブル44cは、通信事業者識別子(「A」,「B」,「C」,・・・)とサービス識別子[CS(Circuit Switching)呼、PS(Packet Switching)呼(Streaming)、PS呼(Best effort)]とサポート識別子との対応を保持している。
【0021】
図6は本発明の一実施例による無線アクセスネットワーク100の動作を示すシーケンスチャートである。これら図1〜図6を参照して本発明の一実施例による無線アクセスネットワーク100における呼接続要求等の無線/有線リソースの捕捉が要求されるタイミングで共有情報テーブルを参照して要求の受付/拒否を判断する動作について説明する。尚、図6における管理装置4の動作はCPU41が制御プログラム42aを実行することで実現される。
【0022】
管理装置4は、複数の通信事業者間の設備賃貸契約に基づき定義され、捕捉するための無線リソース(セル)を識別するセル識別子と、当該セルが利用可能な通信事業者を識別する通信事業者識別子とを対応付けた第1のテーブル44a(図3参照)と、通信事業者を識別する通信事業者識別子と、当該通信事業者と契約した移動局1−1〜1−3が使用可能な伝送帯域幅を対応付けた第2のテーブル44b(図4参照)と、通信事業者を識別する通信事業者識別子と、当該通信事業者と契約した移動局1−1〜1−3が利用可能な通信サービスを識別するサービス識別子と、当該サービスで使用可能な伝送帯域幅とを対応付けた第3のテーブル44c(図5参照)とを備えている。
【0023】
管理装置4は接続要求受付手段43にて移動局1−1〜1−3から呼接続要求を受信すると(図6のa1)、通知フィルタリング手段41aにて第1のテーブル44aを参照して当該通信事業者が利用可能なセルか否かを確認し(図6のa2)、利用可能であればa3の処理へ進み、利用可能でなければ要求を拒絶する(図6のa5)。ここで、移動局1−1〜1−3からの呼接続要求には、接続を要求するセルのセル識別子と移動局1−1〜1−3が契約している通信事業者の通信事業者識別子とを含んでいる。
【0024】
また、呼接続要求には接続後に利用するサービスを識別するサービス識別子が含まれているので、管理装置4は通知フィルタリング手段41aにて第3のテーブル44cを参照して当該通信事業者と契約した移動局1−1〜1−3が利用可能なサービスか否かを確認し(図6のa3)、利用可能であればa4の処理へ進み、利用可能でなければ要求を拒絶する(図6のa5)。
【0025】
移動局1−1〜1−3の使用伝送路帯域幅は、通信事業者毎に合算されてメモリ部42に格納されている。管理装置4は、通知フィルタリング手段41aにて使用伝送路帯域幅が第2のテーブル44bに定義されている使用可能伝送帯域幅を超えない範囲で第3のテーブル44cから帯域幅を選択し(図6のa4)、更新した使用伝送路帯域幅をメモリ部42に格納し(図6のa6)、呼接続要求を受付けたことを移動局1−1〜1−3へ報告する(図6のa7)。帯域幅の選択肢がない場合には、要求を拒絶する(図6のa5)。
【0026】
本実施例では、移動局1−1〜1−3が新しい位置登録エリアに入る度に位置情報を通信事業者のコアネットワーク201〜203へ報告する無線アクセスネットワーク100において、管理装置4が、第1のテーブル44aを参照して当該通信事業者と契約した移動局1−1〜1−3の利用可能なセルを選択し、位置登録対象とする近隣セルのリストを移動局1−1〜1−3へ通知しておくことで、上述したa2の処理だけでなく、不必要な呼接続要求とそれに対する拒絶応答シーケンスも省略することができる。
【0027】
同様に、本実施例では、移動局1−1〜1−3からの近隣セル品質報告に基づいてハンドオーバ先のセルが決定される無線アクセスネットワーク100において、管理装置4が、第1のテーブル44aを参照して当該通信事業者と契約した移動局1−1〜1−3の利用可能なセルを選択し、品質調査対象とする近隣セルのリストを移動局1−1〜1−3へ通知しておくことで、ハンドオーバで無線リソース/有線リソースの捕捉が要求されるケースでも、上述したa2の処理だけでなく、不必要な呼接続要求とそれに対する拒絶応答シーケンスも省略することができる。
【0028】
尚、本発明は、ノード間の有線リソース(伝送路)が複数存在するケースにおいて、1通信事業者のみが利用する非共有伝送路と複数の通信事業者によって利用される共有伝送路とを判別可能とする有線リソースの共有情報テーブルを配備する場合にも適用することができる。
【0029】
上記のように、本発明は、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、自ら運用する無線アクセスネットワーク100において、管理装置4が、1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルと、呼接続要求やハンドオーバ要求等のリソースの捕捉を要求されたタイミングで無線リソースの共有情報テーブルを使用して要求の受付/拒否を判断する制御手段とを備えることで、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができる。
【0030】
また、本発明は、上記の管理装置4に、通信事業者が使用可能な伝送帯域幅を定義する有線リソースの共有情報テーブルを設け、制御手段が、呼接続要求やハンドオーバ要求等のリソースの捕捉を要求されたタイミングで無線リソースの共有情報テーブルと有線リソースの共有情報テーブルとの両方を使用して要求の受付/拒否を判断することで、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができる。
【0031】
さらに、本発明は、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、自ら運用しかつ移動局1−1〜1−3が新しい位置登録エリアに入る度に位置情報を通信事業者へ報告する無線アクセスネットワーク100において、管理装置4が、無線リソースの共有情報テーブルと、近隣セルの数が所定個以下となるように無線リソースの共有情報テーブルから移動局1−1〜1−3の契約通信事業者が利用可能なセルのみを選択し、位置登録対象とするセルのリストとして移動局1−1〜1−3に通知する位置登録セル絞込み手段とを備えることによって、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができる。
【0032】
さらに、本発明は、通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、自ら運用しかつ移動局1−1〜1−3からの近隣セル品質報告に基づいてハンドオーバ先のセルが決定される無線アクセスネットワーク100において、管理装置4が、無線リソースの共有情報テーブルと、近隣セルの数が所定個以下となるように無線リソースの共有情報テーブルから移動局1−1〜1−3の契約通信事業者が利用可能なセルのみを選択し、品質調査対象とするセルのリストとして移動局1−1〜1−3に通知する品質調査対象セル絞込み手段とを備えることで、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができる。
【0033】
さらにまた、本発明は、管理装置4に、通信事業者が使用可能な伝送帯域幅を定義する有線リソースの共有情報テーブルを設け、制御手段が呼接続要求やハンドオーバ要求等のリソースの捕捉を要求されたタイミングで有線リソースの共有情報テーブルを基に要求の受付/拒否を判断することによって、無線設備を所有するサービス提供業者が別のサービス提供業者に無線設備を貸与する場合でも、別のサービス提供業者と契約しているユーザが無線リソースを占有するのを防止し、無線設備を所有するサービス提供業者のユーザがそのサービスを利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施例による無線アクセスネットワークの構成を示すブロック図である。
【図2】図1の管理装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の第1のテーブルの構成例を示す図である。
【図4】図2の第2のテーブルの構成例を示す図である。
【図5】図2の第3のテーブルの構成例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例による無線アクセスネットワークの動作を示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0035】
1−1〜1−3 移動局
2 無線基地局
3 基地局制御装置
4 管理装置
41 CPU(中央処理装置)
41a 通知フィルタリング手段
42 メモリ部
42a 制御プログラム
43 接続要求受付手段
44 無線リソース/有線リソース共有情報メモリ
44a 第1のテーブル
44b 第2のテーブル
44c 第3のテーブル
100 無線アクセスネットワーク
101〜103 セル
201〜203 通信事業者のコアネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、前記通信事業者自らが運用する無線アクセスネットワークにおいて無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備された管理装置であって、
1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルと、少なくとも移動局からの呼接続要求及びハンドオーバ要求のリソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルを使用して当該要求の受付/拒否を判断する制御手段とを有することを特徴とする管理装置。
【請求項2】
通信事業者が使用可能な伝送帯域幅を定義する有線リソースの共有情報テーブルを含み、
前記制御手段が、前記リソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルと前記有線リソースの共有情報テーブルとを使用して前記要求の受付/拒否を判断することを特徴とする請求項1記載の管理装置。
【請求項3】
前記無線アクセスネットワークにおいて、前記移動局が新しい位置登録エリアに入る度に位置情報を通信事業者へ報告し、
近隣セルの数が所定個以下となるように前記無線リソースの共有情報テーブルから前記移動局の契約通信事業者が利用可能なセルのみを選択して位置登録対象とするセルのリストとして前記移動局に通知する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の管理装置。
【請求項4】
前記無線アクセスネットワークにおいて、前記移動局からの近隣セル品質報告に基づいて当該移動局のハンドオーバ先のセルが決定され、
近隣セルの数が所定個以下となるように前記無線リソースの共有情報テーブルから前記移動局の契約通信事業者が利用可能なセルのみを選択して品質調査対象とするセルのリストとして前記移動局に通知する手段を含むことを特徴とする請求項1記載の管理装置。
【請求項5】
通信事業者が使用可能な伝送帯域幅を定義する有線リソースの共有情報テーブルを含み、
前記制御手段が、前記リソースの捕捉を要求されたタイミングで前記有線リソースの共有情報テーブルを基に前記要求の受付/拒否を判断することを特徴とする請求項3または請求項4記載の管理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のうちのいずれか記載の管理装置を有することを特徴とする無線アクセスネットワーク。
【請求項7】
通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、前記通信事業者自らが運用する無線アクセスネットワークにおいて無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備された管理装置に用いる設備共有方法であって、
前記管理装置に、1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルを設け、
前記管理装置が、少なくとも移動局からの呼接続要求及びハンドオーバ要求のリソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルを使用して当該要求の受付/拒否を判断する制御処理を実行することを特徴とする設備共有方法。
【請求項8】
前記管理装置に、通信事業者が使用可能な伝送帯域幅を定義する有線リソースの共有情報テーブルを含み、
前記管理装置が、前記制御処理において、前記リソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルと前記有線リソースの共有情報テーブルとを使用して前記要求の受付/拒否を判断することを特徴とする請求項7記載の設備共有方法。
【請求項9】
前記無線アクセスネットワークにおいて、前記移動局が新しい位置登録エリアに入る度に位置情報を通信事業者へ報告し、
前記管理装置が、近隣セルの数が所定個以下となるように前記無線リソースの共有情報テーブルから前記移動局の契約通信事業者が利用可能なセルのみを選択して位置登録対象とするセルのリストとして前記移動局に通知する処理を実行することを特徴とする請求項7記載の設備共有方法。
【請求項10】
前記無線アクセスネットワークにおいて、前記移動局からの近隣セル品質報告に基づいて当該移動局のハンドオーバ先のセルが決定され、
前記管理装置が、近隣セルの数が所定個以下となるように前記無線リソースの共有情報テーブルから前記移動局の契約通信事業者が利用可能なセルのみを選択して品質調査対象とするセルのリストとして前記移動局に通知する処理を実行することを特徴とする請求項7記載の設備共有方法。
【請求項11】
前記管理装置に、通信事業者が使用可能な伝送帯域幅を定義する有線リソースの共有情報テーブルを含み、
前記管理装置が、前記制御処理において、前記リソースの捕捉を要求されたタイミングで前記有線リソースの共有情報テーブルを基に前記要求の受付/拒否を判断することを特徴とする請求項9または請求項10記載の設備共有方法。
【請求項12】
通信事業者が免許制の周波数を取得し、無線設備及び有線設備を敷設し、前記通信事業者自らが運用する無線アクセスネットワークにおいて無線リソースと有線リソースとの両方を管理する無線設備内に配備された管理装置内においてコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記管理装置に、1通信事業者のみが利用する非共有セルと複数の通信事業者によって利用される共有セルとを判別可能とする無線リソースの共有情報テーブルを設け、
少なくとも移動局からの呼接続要求及びハンドオーバ要求のリソースの捕捉を要求されたタイミングで前記無線リソースの共有情報テーブルを使用して当該要求の受付/拒否を判断する制御処理を含むことを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−283322(P2008−283322A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−124030(P2007−124030)
【出願日】平成19年5月9日(2007.5.9)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】