説明

管理装置

【課題】 2種類以上の機能を実行可能な複数個のデバイスを適切に管理し得る技術を提供する。
【解決手段】 管理サーバは、複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザが利用可能な多機能機名と、当該ユーザが利用可能な機能に関する機能情報と、を対応付けて、記憶している。管理サーバは、特定の多機能機から、特定の多機能機を識別するための多機能機名と、特定のユーザのユーザIDと、を含む機能情報要求を受信する(S16でYES)。管理サーバは、機能情報要求に含まれる多機能機名とユーザIDと、を用いて機能情報を抽出する(S26)。管理サーバは、抽出された機能情報を、特定の多機能機に送信する(S36)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、複数個のデバイスを管理するための技術を開示する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数個のプリンタにLANを介して接続されるサーバが開示されている。サーバは、複数個のプリンタが登録されている管理テーブルを記憶している。サーバは、PCから印刷要求を受信する場合に、受信された印刷要求に含まれるプリンタ情報とユーザ名とが、管理テーブル内に対応付けられていない場合に、印刷要求を拒否する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−14123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
管理対象の複数個のデバイスが、2種類以上の機能(例えばカラー印刷とモノクロ印刷)を実行可能である場合に、複数個のデバイスのうち、ユーザがどのデバイスを利用可能であるのかを管理するだけでなく、上記の2種類以上の機能のうち、ユーザがどの種類の機能を利用可能であるのかを管理するための技術が求められている。本明細書では、2種類以上の機能を実行可能な複数個のデバイスを適切に、一括管理し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される技術は、複数個のデバイスにネットワークを介して接続されると共に、複数個のデバイスを管理するための管理装置である。管理装置は、記憶制御部と、受信部と、送信部と、を備える。記憶制御部は、複数のユーザのそれぞれについて、複数個のデバイスのうち、当該ユーザが利用可能な1個以上のデバイスに関するデバイス情報と、複数個のデバイスが実行可能な2種類以上の機能のうち、当該ユーザが利用可能な1種類以上の機能に関する機能情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる。受信部は、複数個のデバイスのうちの特定のデバイスから、特定のデバイスを識別するための特定のデバイス識別情報と、特定のユーザを識別するための特定のユーザ識別情報と、の少なくとも一方を含む特定の識別情報を受信する。送信部は、特定の識別情報が受信される場合に、特定の識別情報と、メモリ内の各情報と、に基づいて、特定のユーザが、特定のデバイスにおいて、2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する利用情報を、特定のデバイスに送信する。
【0006】
上記の構成では、管理装置は、特定のデバイスから特定の識別情報が受信される場合に、特定の識別情報とメモリ内の各情報とに基づいて、特定のユーザが、特定のデバイスにおいて、2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する利用情報を、特定のデバイスに送信する。従って、特定のデバイスは、利用情報を用いて、特定のユーザが、特定のデバイスにおいて、どの種類の機能を実行可能であるのかを知ることができる。上記の構成によれば、複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザがどのデバイスのどの種類の機能を利用可能であるのかを、管理装置が適切に管理し得る。従って、管理装置は、2種類以上の機能を実行可能な複数個のデバイスを、適切に管理し得る。
【0007】
特定の識別情報は、特定のデバイス識別情報と特定のユーザ識別情報とを含んでいてもよい。管理装置は、第1の判断部をさらに備えていてもよい。第1の判断部は、特定のユーザ識別情報によって識別される特定のユーザが、特定のデバイス識別情報によって識別される特定のデバイスを利用可能であるのか否かを、メモリ内の各情報を用いて判断してもよい。送信部は、特定のユーザが特定のデバイスを利用可能であると判断される場合に、2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する利用情報を、特定のデバイスに送信してもよい。送信部は、特定のユーザが特定のデバイスを利用不可能であると判断される場合に、特定のユーザが特定のデバイスを利用不可能であることを示す利用情報を、特定のデバイスに送信してもよい。この構成によれば、管理装置は、特定のユーザが特定のデバイスを利用可能であるのか否かを管理することができる。特定のデバイスは、管理装置から送信された利用情報を元に、特定のユーザが特定のデバイスを利用可能か否かを、容易に知ることができる。
【0008】
管理装置は、抽出部をさらに備えていてもよい。抽出部は、特定のユーザが特定のデバイスを利用可能であると判断される場合に、特定のユーザが特定のデバイスを利用可能であることを示す特定のデバイス情報に対応付けられている特定の機能情報を、メモリから抽出してもよい。送信部は、抽出済みの特定の機能情報に従って、2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する利用情報を、特定のデバイスに送信してもよい。この構成によれば、管理装置は、適切な利用情報を、特定のデバイスに送信することができる。
【0009】
管理装置は、第2の判断部をさらに備えていてもよい。第2の判断部は、2個以上の特定の機能情報が抽出される場合において、2個以上の特定の機能情報のうちの一方が、特定のユーザが特定の機能を利用可能であることを示し、かつ、2個以上の特定の機能情報のうちの他方が、特定のユーザが特定の機能を利用不可能であることを示す場合に、管理装置に第1の設定及び第2の設定のどちらが現在設定されているのかを判断してもよい。送信部は、管理装置に第1の設定が現在設定されていると判断される場合に、特定のユーザが、特定のデバイスにおいて、特定の機能を利用可能であることを示す利用情報を、特定のデバイスに送信してもよい。送信部は、管理装置に第2の設定が現在設定されていると判断される場合に、特定のユーザが、特定のデバイスにおいて、特定の機能を利用不可能であることを示す利用情報を、特定のデバイスに送信してもよい。この構成によれば、抽出された2個以上の特定の機能情報のうちの一方の特定の機能情報において特定の機能が利用可能であることが示され、他方の特定の機能情報において特定の機能が利用不可能であることが示されている場合に、管理装置は、現在の設定に応じて、適切な利用情報を、特定のデバイスに送信することができる。
【0010】
記憶制御部は、管理装置に第1の指示が与えられる場合に、以下の(A1)〜(A3)の処理を実行することによって、第1のユーザ識別情報と、第1のデバイス情報と、第1の機能情報と、を対応付けてもよい。(A1)の処理は、第1のユーザを識別するための第1のユーザ識別情報と、第1のデバイス情報を特定するための第1のデバイス特定情報と、第1の機能情報を特定するための第1の機能特定情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。(A2)の処理は、第1のデバイス特定情報と、第1のデバイス情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。(A3)の処理は、第1の機能特定情報と、第1の機能情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。この構成によれば、管理装置は、第1のユーザ識別情報と、第1のデバイス情報と、第1の機能情報と、を対応付けて、メモリに適切に記憶させることができる。
【0011】
記憶制御部は、上記の(A1)において、第1のユーザ識別情報を含む複数個のユーザ識別情報を特定するためのユーザ特定情報と、複数個のユーザ識別情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理と、ユーザ特定情報と、第1のデバイス特定情報と、第1の機能特定情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理と、を実行することによって、複数個のユーザ識別情報のそれぞれについて、当該ユーザ識別情報と、第1のデバイス情報と、第1の機能情報と、を対応付けてもよい。この構成によれば、管理装置は、ユーザ特定情報を、第1のデバイス特定情報と第1の機能特定情報とに対応付けて記憶させることによって、複数個のユーザ識別情報のそれぞれを、第1のデバイス情報と第1の機能情報とに対応付けて適切に記憶させることができる。
【0012】
記憶制御部は、第1の指示が与えられた後に、第2の指示が与えられる場合に、さらに、(B1)〜(B2)の処理を実行することによって、第2のユーザ識別情報と、第2のデバイス情報と、第1の機能情報と、を対応付けてもよい。(B1)の処理は、第1のユーザとは異なる第2のユーザを識別するための第2のユーザ識別情報と、第1のデバイス情報とは異なる第2のデバイス情報を特定するための第2のデバイス特定情報と、第1の機能特定情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。(B2)の処理は、第2のデバイス特定情報と、第2のデバイス情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。記憶制御部は、第2の指示が与えられる場合に、第1の機能特定情報と、第1の機能情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理を実行しなくてもよい。この構成によれば、管理装置は、同一の内容を示す複数個の第1の機能情報を、メモリに記憶させずに済む。
【0013】
記憶制御部は、第1の指示が与えられた後に、第3の指示が与えられる場合に、さらに、以下の(C1)〜(C2)の処理を実行することによって、第3のユーザ識別情報と、第1のデバイス情報と、第2の機能情報と、を対応付けてもよい。(C1)の処理は、第1のユーザとは異なる第3のユーザを識別するための第3のユーザ識別情報と、第1のデバイス特定情報と、第1の機能情報とは異なる第2の機能情報を特定するための第2の機能特定情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。(C2)の処理は、第2の機能特定情報と、第2の機能情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理であってもよい。記憶制御部は、第3の指示が与えられる場合に、第1のデバイス特定情報と、第1のデバイス情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる処理を実行しなくてもよい。この構成によれば、管理装置は、同一の内容を示す複数個の第1のデバイス情報を、メモリに記憶させずに済む。
【0014】
なお、上記の管理装置を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ可読記録装置も新規で有用である。また、上記の管理装置と上記の複数個のデバイスとを含むネットワークシステムも新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】ネットワークシステムの構成を示す。
【図2】機能情報テーブルを示す。
【図3】ユーザグループテーブル群の各ユーザグループテーブルを示す。
【図4】MFPグループテーブル群の各多機能機グループテーブルを示す。
【図5】管理サーバが実行する処理のフローチャートを示す。
【図6】ユーザ情報を編集する場合の画面の遷移を示す。
【図7】機能情報を編集する場合の画面の遷移を示す。
【図8】装置情報を編集する場合の画面の遷移を示す。
【図9】関連情報を編集する場合の画面の遷移を示す。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(ネットワークシステム2の構成)
図1は、例えば、特定の会社内に構築されているネットワークシステム2を示す。ネットワークシステム2は、管理サーバ10と、1階MFP群100と、2階MFP群200と、を備える。1階MFP群100は、上記の特定の会社内の1階に設置されている複数個(図1では2個)の多機能機110,120を含む。2階MFP群200は、上記の特定の会社内の2階に設置されている複数個の(図1では2個)の多機能機210,220を含む。複数個の多機能機110〜220のそれぞれには、固有の多機能機名(即ちMFP110、MFP120、MFP210、MFP220)が付与されている。管理サーバ10は、LAN4を介して、1階MFP群100に含まれる複数個の多機能機110,120のそれぞれと接続されていると共に、2階MFP群200に含まれる複数個の多機能機210,220のそれぞれと接続されている。
【0017】
(管理サーバ10の構成)
管理サーバ10は、複数個の多機能機110〜220のそれぞれを管理するためのサーバである。管理サーバ10は、表示部12と、操作部14と、ネットワークインターフェイス16と、制御部20と、を備える。表示部12は、制御部20の指示に従って様々な情報を表示する。操作部14は、キーボードとマウスとを備える。ネットワークインターフェイス16は、LAN4に接続されている。
【0018】
制御部20は、CPU22とメモリ30とを備える。CPU22は、メモリ30に記憶されているプログラム32に従って、様々な処理を実行する。これにより、記憶制御部34と受信部35と送信部36と第1の判断部37と抽出部38と第2の判断部39との各機能が実現される。例えば、ネットワークシステム2の管理者は、コンピュータ可読記録装置(例えばCDROM)に記録されているプログラム32を、管理サーバ10にインストールしてもよい。
【0019】
メモリ30は、複数個のテーブル40,50,70,80,90を記憶する。グループ対応テーブル40は、複数個の関連情報42〜46を含む。複数個の関連情報42〜46のそれぞれは、ユーザグループ名(例えば「第1設計部」)と、機能情報名(例えば「設計機能」)と、多機能機グループ名(例えば「1階MFP」)と、が対応付けられた情報である。個別対応テーブル50は、個人のユーザを示すユーザ名(例えば「Bob」)と、機能情報名(例えば「ゲスト機能」)と、多機能機名(例えば「MFP110」)と、を対応付けて記憶する。
【0020】
(機能情報テーブル90;図2)
図2に示すように、機能情報テーブル90は、機能情報名(例えば「設計機能」、「営業機能」、「ゲスト機能」)と、機能情報(例えば、モノクロ印刷「○」、FAX「×」)と、が対応付けられたテーブルである。機能情報は、複数個の多機能機110等が実行可能な複数種類の機能のそれぞれについて、当該種類の機能が利用可能(即ち「○」)であるのか、利用不可能(即ち「×」)であるのか、を示す情報である。
【0021】
(ユーザグループテーブル群70;図3)
図3に示すように、ユーザグループテーブル群70は、複数個のユーザグループテーブル72〜78を含む。複数個のユーザグループテーブル72〜78のそれぞれは、ユーザグループ名(例えば「第1設計部」、「営業部」、「第2設計部」、「ゲスト」)と、ユーザ名(例えば「Tom」)と、ユーザID(例えば「aaa」)と、パスワード(例えば「111」)と、が対応付けられたテーブルである。
【0022】
(MFPグループテーブル群80;図4)
図4に示すように、MFPグループテーブル群80は、複数個のMFPテーブル82,84を含む。複数個のMFPグループテーブル82,84のそれぞれは、多機能機グループ名(例えば「1階MFP」、「2階MFP」)と、多機能機名(例えば「MFP110」、「MFP120」)と、が対応付けられたテーブルである。
【0023】
(管理サーバが実行する処理;図5)
図5を参照して、制御部20が実行する処理の内容を説明する。本処理は、管理サーバ10の電源がONにされると開始される。管理者は、操作部14を操作して、編集開始操作を実行することができる。S12では、制御部20は、編集開始操作が実行されることを監視している。編集開始操作が実行される場合(S12でYES)には、制御部20は、S14において、編集処理を実行する。編集開始操作が実行されない場合(S12でNO)には、S16に進む。
【0024】
(編集処理)
図6に示すように、管理者が、編集開始操作を操作部14に実行する(図5のS12でYES)と、制御部20は、「権限管理」画面を、表示部12に表示させる。なお、制御部20は、管理者が、操作部14を操作して、編集終了操作を実行すると、「権限管理」画面を閉じて、編集処理を終了する。
【0025】
管理者は、操作部14を操作することによって、「権限管理」画面上の重複権限ポリシーの「OR」と「AND」のいずれかを選択することができる。記憶制御部34は、管理者によって選択された重複権限ポリシーを、メモリ30に記憶させる。なお、重複権限ポリシーは、後述の図5のS30の判断に利用される。
【0026】
管理者は、さらに、操作部14を操作することによって、関連情報編集ボタンと、ユーザ情報編集ボタンと、機能情報編集ボタンと、装置情報編集ボタンと、のいずれかのボタンを操作することができる。
【0027】
管理者がユーザ情報編集ボタンを操作すると、制御部20は、「ユーザ情報一覧」画面を、表示部12に表示させる。「ユーザ情報一覧」画面は、既存の各ユーザグループテーブル72〜76(図2参照)に含まれる各ユーザグループ名(例えば「第1設計部」)と、ゲストテーブル78に含まれるユーザ名(例えば「Bob」)と、を表わす。
【0028】
管理者が「ユーザ情報一覧」画面のユーザグループ追加ボタンを操作すると、制御部20は、「ユーザグループ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、「ユーザグループ編集」画面に、ユーザグループ名(例えば「第1設計部」)を入力することができる。
【0029】
管理者が「ユーザグループ編集」画面の追加ボタンを操作すると、制御部20は、「ユーザ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、「ユーザ編集」画面に、ユーザ名とユーザIDとパスワードとを入力することができる。
【0030】
上記の各操作が実行されることにより、記憶制御部34は、「ユーザグループ編集」画面に入力されたユーザグループ名(例えば「第1設計部」)と、「ユーザ編集」画面に入力された各情報(即ち、ユーザ名(例えば「Tom」)と、ユーザID(例えば「aaa」)と、パスワード(例えば「111」))と、が対応付けられた新たなユーザグループテーブルを、ユーザグループテーブル群70に追加する。
【0031】
なお、管理者が「ユーザ情報一覧」画面のユーザ追加ボタンを操作すると、「ユーザ編集」画面が、表示部12に表示される。ここでユーザ名とユーザIDとパスワードとが入力される場合には、記憶制御部34は、個別対応テーブル50(図1参照)に、入力されたユーザ名を追加し、ゲストテーブル78(図3参照)に、入力されたユーザ名とユーザIDとパスワードとを追加する。
【0032】
また、管理者は、「ユーザ情報一覧」画面の編集ボタン、又は、「ユーザグループ編集」画面の編集ボタンを操作することによって、既存のユーザグループテーブルの内容を、変更することができる。
【0033】
図7に示すように、管理者が、「権限管理」画面の機能情報編集ボタンを操作すると、制御部20は、「機能情報一覧」画面を、表示部12に表示させる。「機能情報一覧」画面は、機能情報テーブル90(図2参照)に含まれる各機能情報名(例えば「設計機能」)を表わす。
【0034】
管理者が、「機能情報一覧」画面の機能追加ボタンを操作すると、制御部20は、「機能情報編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、「機能情報編集」画面に、機能情報名(例えば「設計機能」)を入力することができる。管理者は、さらに、操作部14を操作することによって、「機能情報編集」画面に含まれる複数個の機能のそれぞれについて、「利用可能」と「利用不可能」とのいずれかを選択することができる。
【0035】
上記の各操作が実行されることにより、記憶制御部34は、「機能情報編集」画面に入力された機能情報名(例えば「設計機能」)と、「機能情報編集」画面に入力された機能情報(即ち、複数個の機能のそれぞれについて、当該機能名とユーザの選択結果を示す情報)と、を対応付けて、機能情報テーブル90(図2参照)に追加する。
【0036】
なお、管理者は、「機能情報一覧」画面上の機能情報名に対応する編集ボタンを操作することによって、当該機能情報名に対応付けられている機能情報を変更(即ち、各機能の「利用可能」又は「利用不可能」を変更)することができる。
【0037】
図8に示すように、管理者が、「権限管理」画面の装置情報編集ボタンを操作すると、制御部20は、「装置情報一覧」画面を、表示部12に表示させる。「装置情報一覧」画面は、既存の各MFPグループテーブル82,84(図4参照)に含まれる各多機能機グループ名(例えば「1階MFP」)と、個別対応テーブル50(図1参照)に含まれる各多機能機名(例えば「MFP110」)と、を表わす。
【0038】
管理者が、「装置情報一覧」画面の多機能機グループ追加ボタンを操作すると、制御部20は、「多機能機グループ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、「多機能機グループ編集」画面に、多機能機グループ名(例えば「1階MFP」)を入力することができる。管理者が、「多機能機グループ編集」画面の追加ボタンを操作すると、制御部20は、多機能機名を入力するためのボックスを、「多機能機グループ編集」画面上に、新たに表示させる。管理者は、多機能機名(例えば「MFP110」)を、ボックスに入力することができる。
【0039】
上記の各操作が実行されることにより、記憶制御部34は、「多機能機グループ編集」画面に入力された多機能機グループ名(例えば「1階MFP」)と、ボックスに入力された多機能機名(例えば「MFP110」)と、が対応付けられた新たなMFPグループテーブルを、MFPグループテーブル群80(図4参照)に追加する。
【0040】
なお、管理者は、「装置情報一覧」画面上の編集ボタンを操作することによって、当該編集ボタンに対応する多機能機グループ名によって特定される多機能機グループの内容を変更(即ち、多機能機名を追加又は削除)することができる。また、管理者が、「装置情報一覧」画面上の装置追加ボタンを操作すると、制御部20は、多機能機名(例えば「MFP120」)を入力するためのボックスを、「装置情報一覧」画面上に、新たに表示させる。管理者によって、多機能機名(例えば「MFP120」)がボックスに入力される場合には、記憶制御部34は、個別対応テーブル50(図1参照)に、入力された多機能機名を追加する。
【0041】
図9に示すように、管理者が、「権限管理」画面の関連情報編集ボタンを操作すると、制御部20は、「関連情報一覧」画面を、表示部12に表示させる。「関連情報一覧」画面は、グループ対応テーブル40(図1参照)に含まれる各関連情報42〜46を表わす。
【0042】
管理者が、「関連情報一覧」画面の新規追加ボタンを操作すると、制御部20は、「関連情報編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、既存の各ユーザグループテーブル72〜78(図3参照)に含まれる各ユーザグループ名(例えば「第1設計部」)の中から、1個のユーザグループ名を選択することができる。同様に、管理者は、既存のMFPグループテーブル82,84(図4参照)に含まれる各多機能機グループ名(例えば「1階MFP」)の中から、1個の多機能機グループ名を選択することができる。同様に、管理者は、機能情報テーブル90に含まれる各機能情報名(例えば「設計機能」)の中から、1個の機能情報名を選択することができる。
【0043】
上記の各操作が実行されることにより、記憶制御部34は、「関連情報編集」画面で選択された各情報(即ち、ユーザグループ名(例えば「第1設計部」)と、多機能機グループ名(例えば「1階MFP」)と、機能情報名(例えば「設計機能」))が対応付けられた新たな関連情報を、グループ対応テーブル40(図1参照)に追加する。
【0044】
なお、管理者は、「関連情報一覧」画面上の関連情報に対応する編集ボタンを操作することによって、関連情報を変更(即ち、ユーザグループ名等を変更)することができる。
【0045】
編集処理の内容について具体例を挙げて説明する。管理者は、図6の「ユーザグループ編集」画面にユーザグループ名「第1設計部」を入力する。管理者は、さらに、図6の「ユーザグループ編集」画面の追加ボタンを操作して、図6の「ユーザ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、図6の「ユーザ編集」画面に、ユーザ名「Tom」とユーザID「aaa」とパスワード「111」を入力する。管理者は、さらに、図6の「ユーザ編集」画面のユーザ追加ボタンを操作して、図6の「ユーザ編集」画面(即ち、ユーザ名等が入力されていない「ユーザ編集」画面)を、新たに表示部12に表示させる。管理者は、新たな「ユーザ編集」画面に、ユーザ名「John」とユーザID「bbb」とパスワード「222」とを入力する。これにより、記憶制御部34は、ユーザグループ名「第1設計部」に対応付けて、ユーザ名「Tom」とユーザID「aaa」とパスワード「111」とを含む第1の組合せ情報を、メモリ30に一時的に記憶させると共に、「第1設計部」に対応付けて、ユーザ名「John」とユーザID「bbb」とパスワード「222」とを含む第2の組合せ情報を、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0046】
次いで、管理者は、図7の「権限情報一覧」画面を表示部12に表示させ、「権限情報一覧」画面の機能追加ボタンを操作する。管理者は、表示部12に表示された図7の「機能情報」画面に、機能情報名「設計機能」を入力する。さらに、管理者は、複数個の機能のそれぞれについて、「利用可能」及び「利用不可能」のいずれかを選択する。これにより、記憶制御部34は、機能情報名「設計機能」と、機能情報(即ち、複数個の機能のそれぞれについて、当該機能名とユーザの選択結果を示す情報)と、を対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0047】
次いで、管理者は、図8の「装置一覧」画面を表示部12に表示させ、「装置一覧」画面の多機能機グループ追加ボタンを操作して、図8の「多機能機グループ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、図8の「多機能機グループ編集」画面に、多機能機グループ名「1階MFP」と、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、を入力する。これにより、記憶制御部34は、多機能機グループ名「1階MFP」と多機能機名「MFP110」と多機能機名「MFP120」とを対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0048】
次いで、管理者は、図9の「関連情報一覧」画面を表示部12に表示させ、「関連情報一覧」画面の新規追加ボタンを操作して、図9の「関連情報編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、ユーザグループ名「第1設計部」と機能情報名「設計機能」と多機能機グループ名「1階MFP」とを選択する。記憶制御部34は、ユーザグループ名「第1設計部」と機能情報名「設計機能」と多機能機グループ名「1階MFP」とを対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0049】
上記の各操作の後に、管理者が第1の編集終了操作(即ち、OKボタンの操作)を実行すると、記憶制御部34は、メモリ30に一時的に記憶された内容に基づいて、以下の(A1)〜(A3)の処理を実行する。(A1)では、記憶制御部34は、ユーザグループ名「第1設計部」と、機能情報名「設計機能」と、多機能機グループ名「1階MFP」と、が対応付けられた新たな関連情報を、グループ対応テーブル40(図1参照)に追加する。
【0050】
(A1)において、記憶制御部34は、さらに、ユーザグループ名「第1設計部」と、第1の組合せ情報(即ち、ユーザ名「Tom」とユーザID「aaa」とパスワード「111」)と、第2の組合せ情報(即ち、ユーザ名「John」とユーザID「bbb」とパスワード「222」)と、が対応付けられた第1設計部テーブル72(図3参照)を、ユーザグループテーブル群70に追加する。これにより、ユーザID「aaa」、「bbb」と、機能情報名「設計機能」と、多機能機グループ名「1階MFP」と、が対応付けられる。
【0051】
(A2)では、記憶制御部34は、多機能機グループ名「1階MFP」と、多機能機名「MFP110」と、多機能機名「MFP120」と、が対応付けられた1階MFPテーブル82(図4参照)を、MFPグループテーブル群80に追加する。
【0052】
(A3)では、記憶制御部34は、機能情報名「設計機能」と、機能情報(即ち、複数個の機能のそれぞれについて、当該機能を利用可能であるのか(即ち「○」)、利用不可能であるのか(即ち「×」)を示す情報)と、を対応付けて、機能情報テーブル90(図2参照)に追加する。
【0053】
上記の(A1)〜(A3)の処理によって、ユーザID「aaa」、「bbb」と、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、機能情報名「設計機能」によって特定される機能情報と、が対応付けられる。この構成によれば、1個のユーザグループ名「第1設計部」を、多機能機グループ名「1階MFP」と、機能情報名「設計機能」と、に対応付けて記憶させることによって、1個のユーザグループ名「第1設計部」に対応するユーザグループに含まれる複数個のユーザID「aaa」、「bbb」のそれぞれを、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、機能情報名「設計機能」によって特定される機能情報と、に対応付けることができる。仮に、ユーザID「aaa」に対応付けて、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、機能情報名「設計機能」によって特定される機能情報とをメモリ30内の特定の記憶領域に記憶させ、さらに、ユーザID「bbb」に対応付けて、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、機能情報名「設計機能」によって特定される機能情報とを、メモリ30内の上記の特定の記憶領域とは異なる記憶領域に記憶させる構成では、同じ多機能機名及び同じ機能情報を、メモリ30内の別々の記憶領域に記憶させなければならない。本実施例の構成によれば、複数個のユーザID「aaa」、「bbb」のそれぞれについて、同じ多機能機名及び同じ機能情報をメモリ30内の別々の記憶領域に記憶させずに済む。このために、メモリ30に記憶される情報量を低減させることができる。
【0054】
次いで、管理者は、第1の編集終了操作の後に、さらに、編集開始操作を実行する。管理者は、図6の「ユーザグループ編集」画面にユーザグループ名「第2設計部」を入力する。管理者は、さらに、図6の「ユーザグループ編集」画面の追加ボタンを操作して、図6の「ユーザ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、図6の「ユーザ編集」画面に、ユーザ名「Yamada」とユーザID「ddd」とパスワード「444」を入力する。これにより、記憶制御部34は、ユーザグループ名「第2設計部」に対応付けて、組合せ情報(即ち、ユーザ名「Yamada」とユーザID「ddd」とパスワード「444」)を、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0055】
次いで、管理者は、図8の「装置一覧」画面を表示部12に表示させ、「装置一覧」画面の多機能機グループ追加ボタンを操作して、図8の「多機能機グループ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、図8の「多機能機グループ編集」画面に、多機能機グループ名「2階MFP」と、多機能機名「MFP210」、「MFP220」と、を入力する。これにより、記憶制御部34は、多機能機グループ名「2階MFP」と多機能機名「MFP210」と多機能機名「MFP220」と、を対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0056】
次いで、管理者は、図9の「関連情報一覧」画面を表示部12に表示させ、「関連情報一覧」画面の新規追加ボタンを操作して、図9の「関連情報編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、ユーザグループ名「第2設計部」と、多機能機グループ名「2階MFP」と、を選択する。管理者は、さらに、上記の(A3)で機能情報テーブル90に追加された機能情報名「設計機能」を選択する。これにより、記憶制御部34は、ユーザグループ名「第2設計部」と、機能情報名「設計機能」と、多機能機グループ名「2階MFP」と、を対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0057】
上記の各操作の後に、管理者が第2の編集終了操作(即ち、OKボタンの操作)を実行すると、記憶制御部34は、メモリ30に一時的に記憶された内容に基づいて、以下の(B1)〜(B2)の処理を実行する。(B1)では、記憶制御部34は、ユーザグループ名「第2設計部」と機能情報名「設計機能」と多機能機グループ名「2階MFP」とが対応付けられた新たな関連情報を、グループ対応テーブル40(図1参照)に追加する。
【0058】
(B1)において、記憶制御部34は、さらに、ユーザグループ名「第2設計部」と、組合せ情報(即ち、ユーザ名「Yamada」とユーザID「ddd」とパスワード「444」)と、が対応付けられた第2設計部テーブル76(図3参照)を、ユーザグループテーブル群70に追加する。これにより、ユーザID「ddd」と、機能情報名「設計機能」と、多機能機グループ名「2階MFP」と、が対応付けられる。
【0059】
(B2)では、記憶制御部34は、多機能機グループ名「2階MFP」と、多機能機名「MFP210」と、多機能機名「MFP220」と、が対応付けられた2階MFPテーブル84(図4参照)を、MFPグループテーブル群80に追加する。
【0060】
上記の(B1)〜(B2)の処理によって、ユーザID「ddd」と、多機能機名「MFP210」、「MFP220」と、機能情報名「設計機能」によって特定される機能情報と、が対応付けられる。このとき、記憶制御部34は、上記の(A3)の処理と同様の処理、即ち、機能情報名「設計機能」と機能情報とを対応付けて機能情報テーブル90に追加する処理、を実行しない。機能情報テーブル90では、機能情報名「設計機能」と機能情報とが既に対応付けられているからである。この構成によれば、同一の内容を示す複数個の機能情報を、メモリ30に記憶させずに済む。
【0061】
管理者は、さらに、第1の編集終了操作の後に、編集開始操作を実行する。管理者は、図6の「ユーザグループ編集」画面にユーザグループ名「営業部」を入力する。管理者は、さらに、図6の「ユーザグループ編集」画面の追加ボタンを操作して、図6の「ユーザ編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、図6の「ユーザ編集」画面に、ユーザ名「May」とユーザID「ccc」とパスワード「333」を入力する。これにより、記憶制御部34は、ユーザグループ名「営業部」に対応付けて、組合せ情報(即ち、ユーザ名「May」とユーザID「ccc」とパスワード「333」)を、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0062】
次いで、管理者は、図7の「機能情報一覧」画面を、表示部12に表示させ、「機能情報一覧」画面の機能追加ボタンを操作する。管理者は、表示部12に表示された図7の「機能情報」画面に、機能情報名「営業機能」を入力する。さらに、管理者は、複数個の機能のそれぞれについて、「利用可能」及び「利用不可能」の一方を選択する。これにより、記憶制御部34は、機能情報名「営業機能」と、機能情報(即ち、複数個の機能のそれぞれについて、当該機能名とユーザの選択結果を示す情報)と、を対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0063】
次いで、管理者は、図9の「関連情報一覧」画面を表示部12に表示させ、「関連情報一覧」画面の新規追加ボタンを操作して、図9の「関連情報編集」画面を、表示部12に表示させる。管理者は、ユーザグループ名「営業部」と、機能情報名「営業機能」と、を選択する。管理者は、さらに、上記の(A2)で追加された多機能機グループ名「1階MFP」を選択する。これにより、記憶制御部34は、ユーザグループ名「営業部」と、機能情報名「営業機能」と、多機能機グループ名「1階MFP」と、を対応付けて、メモリ30に一時的に記憶させる。
【0064】
上記の各操作の後に、管理者が第3の編集終了操作(即ち、OKボタンの操作)を実行すると、記憶制御部34は、メモリ30に一時的に記憶された内容に基づいて、以下の(C1)〜(C2)の処理を実行する。(C1)では、記憶制御部34は、ユーザグループ名「営業部」と機能情報名「営業機能」と多機能機グループ名「1階MFP」とが対応付けられた新たな関連情報を、グループ対応テーブル40(図1参照)に追加する。
【0065】
(C1)において、記憶制御部34は、さらに、ユーザグループ名「営業部」と、組合せ情報(即ち、ユーザ名「May」とユーザID「ccc」とパスワード「333」)と、が対応付けられた営業部テーブル74(図3参照)を、ユーザグループテーブル群70に追加する。これにより、ユーザID「ccc」と機能情報名「営業機能」と多機能機グループ名「1階MFP」とが対応付けられる。
【0066】
(C2)では、記憶制御部34は、機能情報名「営業機能」と、機能情報と、を対応付けて、機能情報テーブル90(図2参照)に追加する。
【0067】
上記の(C1)〜(C2)の処理によって、ユーザID「ccc」と、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、機能情報名「営業機能」によって特定される機能情報と、が対応付けられる。このとき、記憶制御部34は、上記の(A2)の処理と同様の処理、即ち、多機能機グループ名「1階MFP」と、多機能機名「MFP110」、「MFP120」と、が対応付けられた1階MFPテーブル82を、MFPグループテーブル群80に追加する処理、を実行しない。MFPグループテーブル群80には、1階MFPテーブル82が既に存在するからである。この構成によれば、同一の内容を示す複数個の多機能機名を、メモリ30に記憶させずに済む。
【0068】
(図5のS16以降の各処理)
次いで、図5のS16以降の各処理の内容を説明する。ユーザは、システム2に含まれる複数個の多機能機110等のうちのいずれか1個の多機能機(以下では「特定の多機能機」と呼ぶ)を利用することを望む場合に、ユーザIDとパスワードとを特定の多機能機に入力する。この場合、特定の多機能機は、入力済みのユーザIDと、入力済みのパスワードと、特定の多機能機の多機能機名(例えば「MFP110」、以下では「特定の多機能機名」と呼ぶ)と、を含む機能情報要求を、管理サーバ10に送信する。
【0069】
S16では、受信部35は、LAN4を介して、複数個の多機能機110等のうちの1個の多機能機から、機能情報要求を受信することを監視している。機能情報要求が受信されない場合(S16でNO)には、S12に戻る。
【0070】
受信部35が機能情報要求を受信する場合(S16でYES)には、S18において、第1の判断部37は、ユーザグループテーブル群70に含まれる複数個のユーザグループテーブル72〜78のいずれかに、機能情報要求に含まれるユーザID及びパスワードのセットが記憶されているのか否かを判断する。ユーザID及びパスワードのセットが、複数個のユーザグループテーブル72〜78のいずれにも記憶されていないと判断される場合(S18でNO)には、S20において、送信部36は、特定の多機能機を利用不可能であることを示す利用情報を、特定の多機能機に送信して、S12に戻る。
【0071】
特定の多機能機は、S20で送信された利用情報を受信すると、特定の多機能機を利用不可能であることを示すエラー情報を、表示部に表示させる。さらに、特定の多機能機は、機能に対応する操作(例えば、カラーコピーの操作)がユーザによって実行されても、当該機能を実行しない。即ち、特定の多機能機は、ユーザが特定の多機能機を利用することを禁止する。
【0072】
一方、ユーザID及びパスワードのセットが、複数個のユーザグループテーブル72〜78のいずれかに記憶されていると判断される場合(S18でYES)には、S22において、第1の判断部37は、機能情報要求に含まれるユーザID及び特定の多機能機名のセットが、メモリ30内に記憶されているのか否かを判断する。具体的には、第1の判断部37は、まず、ユーザグループテーブル群70から、上記のユーザIDを含むユーザグループテーブルのユーザグループ名を特定する。例えば、機能情報要求に含まれるユーザIDが「Tom」のユーザID「aaa」である場合には、第1の判断部37は、第1設計部テーブル72(図3参照)のユーザグループ名「第1設計部」を特定する。また、例えば、機能情報要求に含まれるユーザIDが「Bob」のユーザID「fff」である場合には、第1の判断部37は、ゲストテーブル78(図3参照)のユーザグループ名「ゲスト」を特定する。
【0073】
特定されたユーザグループ名が「ゲスト」である場合には、第1の判断部37は、個別対応テーブル50(図1参照)に含まれる多機能機名(即ち「MFP110」)を特定する。次いで、第1の判断部37は、機能情報要求に含まれる特定の多機能機名が、特定された多機能機名(即ち「MFP110」)に一致するのか判断し、一致しない場合(S22でNO)にS24に進み、一致する場合(S22でYES)にS26に進む。
【0074】
一方、特定されたユーザグループ名が「ゲスト」以外のユーザグループ名(例えば「第1設計部」)である場合には、第1の判断部37は、特定されたユーザグループ名に対応付けられている多機能機グループ名を、グループ対応テーブル40(図1参照)から特定する。例えば、特定されたユーザグループ名が「第1設計部」である場合には、第1の判断部37は、「第1設計部」に対応付けられている「1階MFP」を、グループ対応テーブル40から特定する。
【0075】
なお、第1の判断部37は、複数個のユーザグループ名が特定された場合には、複数個のユーザグループ名のそれぞれについて、当該ユーザグループ名に対応付けられている多機能機グループ名を、グループ対応テーブル40から特定する。図3に示されるように、例えば、「John」のユーザID「bbb」は、3個のテーブル72,74,76に含まれている。従って、機能情報要求に含まれるユーザIDが、「John」のユーザID「bbb」である場合には、第1の判断部37は、ユーザグループ名「第1設計部」、「営業部」、「第2設計部」を特定する。この場合、第1の判断部37は、グループ対応テーブル40(図1参照)から、ユーザグループ名「第1設計部」、「営業部」に対応付けられている多機能機グループ名「1階MFP」と、ユーザグループ名「第2設計部」に対応付けられている多機能機グループ名「2階MFP」と、を特定する。
【0076】
次いで、第1の判断部37は、特定された多機能機グループ名を含むMFPグループテーブルに、機能情報要求に含まれる特定の多機能機名(例えば「MFP110」)が記憶されているのか否かを判断する。特定の多機能機名が記憶されていると判断される場合(S22でYES)にS26に進み、特定の多機能機名が記憶されていないと判断される場合(S22でNO)にS24に進む。
【0077】
S24では、S20と同様に、送信部36は、特定の多機能機を利用不可能であることを示す利用情報を、特定の多機能機に送信して、S12に戻る。これにより、特定の多機能機は、ユーザが特定の多機能機を利用することを禁止する。この構成によると、管理サーバ10は、ユーザが特定の多機能機を利用可能であるのか否かを適切に管理することができる。
【0078】
S22において、ユーザグループ名「ゲスト」が特定された場合には、S26では、抽出部38は、個別対応テーブル50(図1参照)に含まれる機能情報名「ゲスト機能」を抽出する。次いで、抽出部38は、機能情報名「ゲスト機能」に対応付けられている機能情報を、機能情報テーブル90(図2参照)から抽出する。
【0079】
一方、S22において、ユーザグループ名「ゲスト」以外のユーザグループ名が特定された場合には、S26では、まず、抽出部38は、機能情報要求に含まれる特定の多機能機名に対応付けられている多機能機グループ名を、MFPグループテーブル群80から特定する。次いで、抽出部38は、特定された多機能機グループ名と、S22で特定されたユーザグループ名と、に対応付けてられている機能情報名を、グループ対応テーブル40(図1参照)から抽出する。例えば、S22で特定されたユーザグループ名が「第1設計部」である場合には、S26では、抽出部38は、「設計機能」を抽出する。また、例えば、S22で特定されたユーザグループ名が「第1設計部」、「営業部」、「第2設計部」である場合(即ち、機能情報要求に含まれるユーザIDが、「John」のユーザID「bbb」である場合)には、S26では、抽出部38は、「設計機能」と「営業機能」とを抽出する。次いで、抽出部38は、特定された機能情報名に対応付けられている機能情報を、機能情報テーブル90(図2参照)から抽出する。
【0080】
次いで、S28では、第2の判断部39は、複数個の機能情報(例えば、「設計機能」と「営業機能」)が抽出されたのか否かを判断する。1個の機能情報のみが抽出されたと判断される場合(S28でNO)には、S36に進み、複数個の機能情報が抽出されたと判断される場合(S28でYES)には、S30に進む。
【0081】
S30では、第2の判断部39は、重複権限ポリシー(図7参照)が、「OR」であるのか、「AND」であるのか、を判断する。重複権限ポリシーが「OR」である場合(S30でYES)には、S32において、送信部36は、以下の処理を実行して、新たな機能情報を生成する。即ち、抽出された複数個の機能情報(例えば「設計機能」と「営業機能」)のうち、一方の機能情報(例えば「設計機能」)では、特定の機能(例えば「カラーコピー」)が利用不可能(即ち「×」)となっており、他方の機能情報(例えば「営業機能」)では、特定の機能が利用可能(即ち「○」)となっている場合には、特定の機能が利用可能であることを示す新たな機能情報を生成する。
【0082】
一方、重複権限ポリシーが「AND」である場合(S30でNO)には、S34において、送信部36は、以下の処理を実行して、新たな機能情報を生成する。即ち、抽出された複数個の機能情報のうち、一方の機能情報では、特定の機能が利用不可能となっており、他方の機能情報では、特定の機能が利用可能となっている場合には、送信部36は、特定の機能が利用不可能であることを示す新たな機能情報を生成する。
【0083】
なお、S32及びS34において、送信部36は、重複権限ポリシーが「AND」及び「OR」のどちらであっても、抽出された複数個の機能情報のいずれもが利用可能であることを示す機能については、利用可能であることを示し、複数個の機能情報のいずれもが利用不可能であることを示す機能については、利用不可能であることを示す新たな機能情報を生成する。
【0084】
この構成によれば、S26で抽出された複数個の機能情報のうち、一方の機能情報において、特定の機能が利用可能であることが示され、他方の機能情報において、特定の機能が利用不可能であることが示されている場合に、送信部36は、重複権限ポリシーに応じて、適切な機能情報を生成することができる。
【0085】
S28でNOの場合に実行されるS36では、送信部36は、S26で抽出された1個の機能情報を、特定の多機能機に送信する。一方、S32又はS34を経て実行されるS36では、送信部36は、S32又はS34で生成された新たな機能情報を、特定の多機能機に送信する。
【0086】
特定の多機能機は、S36で送信された機能情報を受信すると、機能に対応する操作を実行することを、ユーザに許容する。ユーザは、特定の多機能機の操作部に、機能に対応する操作を実行することができる。例えば、特定の多機能機が、管理サーバ10から「設計機能」の機能情報(図2参照)を受信した場合について説明する。ユーザが、FAX又はカラーコピーに対応する操作を実行した場合には、特定の多機能機は、機能を実行することができない旨のエラー情報を、表示部に表示する。一方、ユーザが、FAX又はカラーコピー以外の機能(例えばモノクロコピー)に対応する操作を実行した場合には、特定の多機能機は、ユーザの操作に応じた機能を実行する。
【0087】
(本実施例の効果)
管理サーバ10は、複数のユーザのそれぞれについて、当該ユーザが、複数個の多機能機のうちのどの多機能機を利用可能であるのか否かを管理することに加えて、多機能機のどの種類の機能を利用可能であるのかを管理することができる。
【0088】
(対応関係)
管理サーバ10が「管理装置」の一例であり、複数個の多機能機110〜220が「複数個のデバイス」の一例である。MFPグループテーブル記憶領域80に記憶されている多機能機名が「デバイス情報」の一例である。特定の多機能機名が「特定のデバイス識別情報」であり、利用可能要求に含まれるユーザIDが「特定のユーザ識別情報」の一例であり、利用可能要求に含まれるユーザIDと特定の多機能機名とが、「特定の識別情報」の一例である。図5のS36で送信される機能情報とS24で送信される利用情報とが、それぞれ「利用情報」の一例である。重複権限ポリシー「OR」と「AND」とが、それぞれ「第1の設定」と「第2の設定」との一例である。
【0089】
上記の(A1)〜(A3)の処理を実行するための各操作(即ち、各項目の入力及び第1の編集終了操作)が、「第1の指示」の一例である。同様に、上記の(B1)〜(B2)の処理を実行するための各操作、上記の(C1)〜(C2)の処理を実行するための各操作が、それぞれ「第2の指示」、「第3の指示」の一例である。ユーザID「bbb」と「ddd」と「ccc」とが、それぞれ「第1のユーザ識別情報」と「第2のユーザ識別情報」と「第3のユーザ識別情報」との一例である。ユーザグループ名「第1設計部」が、「ユーザ特定情報」の一例である。多機能機名「MFP110」が、「第1のデバイス情報」の一例であり、多機能機名「MFP210」が、「第2のデバイス情報」の一例である。多機能機グループ名「1階MFP」と「2階MFP」とが、それぞれ「第1のデバイス特定情報」と「第2のデバイス特定情報」との一例である。機能情報テーブル90の「設計機能」に対応する機能情報が「第1の機能情報」の一例であり、機能情報名「設計機能」が「第1の機能特定情報」の一例である。機能情報テーブル90の「営業機能」に対応する機能情報が「第2の機能情報」の一例であり、機能情報名「営業機能」が「第2の機能特定情報」の一例である。
【0090】
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0091】
(変形例)
(1)上記の複数個の多機能機110等は、PC等の通信装置に接続されてもよい。ユーザは、通信装置の操作部を操作することによって、ユーザIDとパスワードとを、通信装置に入力してもよい。通信装置は、入力されたユーザIDとパスワードとを、多機能機に送信してもよい。多機能機は、通信装置から受信されたユーザIDとパスワードとを、管理サーバ10に送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、多機能機から受信されたユーザIDとパスワードとを用いて、図5の処理を実行してもよい。
【0092】
(2)上記の複数個の多機能機110等に、通信装置が接続される場合、ユーザが通信装置に所定の操作を実行すると、通信装置は、自身のノード名を、多機能機に送信してもよい。多機能機は、通信装置から受信されたノード名を、管理サーバ10に送信してもよい。本変形例では、ユーザグループテーブル群70の各テーブル72〜78には、ユーザIDの代わりに、通信装置のノード名が記憶されていてもよい。この場合、管理サーバ10は、多機能機から受信されたノード名を用いて、図5の処理を実行してもよい。本変形例では、ノード名が「ユーザ識別情報」の一例である。
【0093】
(3)上記の実施例では、管理サーバ10の送信部36は、図5のS36において、S26で抽出された機能情報と、S32又はS34で生成された機能情報と、のいずれかの機能情報を、特定の多機能機に送信する。この機能情報には、利用可能な機能と利用不可能な機能との両者が含まれている。しかしながら、送信部36は、利用可能な機能のみを示す情報又は利用不可能な機能のみを示す情報を、特定の多機能機に送信してもよい。本変形例では、利用可能な機能のみを示す情報又は利用不可能な機能のみを示す情報が、「第1の利用可能情報」の一例である。
【0094】
(4)特定の多機能機は、ユーザIDとパスワードとを含み、多機能機名を含まない機能情報要求を送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、機能情報要求に含まれるユーザIDに対応する多機能機グループテーブルと機能情報とを、特定の多機能機に送信してもよい。この場合、特定の多機能機は、管理サーバ10から送信された多機能機グループテーブルに、特定の多機能機の多機能機名が含まれているのか否かを判断してもよい。多機能機名が含まれている場合に、特定の多機能機は、ユーザに実行すべき機能を選択させてもよい。一方、多機能機名が含まれていない場合に、特定の多機能機は、特定の多機能機を利用不可能であることを示すエラー情報を、表示部に表示させてもよい。本変形例では、ユーザIDが「特定の識別情報」の一例であり、多機能機グループテーブルと機能情報とが、「第1の利用可能情報」の一例である。
【0095】
(5)特定の多機能機は、多機能機名を含み、ユーザIDとパスワードとを含まない機能情報要求を送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、機能情報要求に含まれる多機能機名に対応するユーザグループテーブルと機能情報とを、特定の多機能機に送信してもよい。この場合、特定の多機能機は、管理サーバ10から送信されたユーザグループテーブルに、特定の多機能機に入力されたユーザIDが含まれているのか否かを判断してもよい。ユーザIDが含まれている場合に、特定の多機能機は、ユーザに実行すべき機能を選択させてもよい。一方、ユーザIDが含まれていない場合に、特定の多機能機は、特定の多機能機を利用不可能であることを示すエラー情報を、表示部に表示させてもよい。本変形例では、多機能機名が「特定の識別情報」の一例である。ユーザグループテーブルと機能情報とが、「第1の利用可能情報」の一例である。
【0096】
(6)特定の多機能機は、ユーザに、ユーザIDとパスワードとを入力させた後、特定の多機能機が利用すべき機能を選択させてもよい。多機能機は、ユーザIDとパスワードと多機能機名と選択された機能とを、含む機能情報要求を送信してもよい。この場合、管理サーバ10は、図5のS32又はS34で機能情報が生成される場合は、生成済みの機能情報を用いて、図5のS32又はS34で機能情報が生成されない場合は、S26で抽出された機能情報を用いて、機能情報要求に含まれる機能が、「利用可能」となっているのか否かを判断する。そして、管理サーバは、判断結果、即ち、「利用可能」又は「利用不可」を示す情報を、特定の多機能機に送信してもよい。本変形例では、「利用可能」又は「利用不可」を示す情報が、「利用情報」の一例である。
【0097】
(7)上記の実施例では、ユーザ名とユーザIDとパスワードとを含む複数個の組合せ情報は、複数個のユーザグループテーブル72〜78のいずれかに記憶されている。しかしながら、複数個の組合せ情報は、1個のユーザテーブルに記憶されていてもよい。即ち、ユーザ名とユーザIDとパスワードとが、管理サーバ10に入力される場合に、記憶制御部34は、入力されたユーザ名とユーザIDとパスワードとを、1個のユーザテーブルに記憶してもよい。この場合、関連情報は、1個のユーザテーブルに記憶されている複数個のユーザIDのそれぞれについて、当該ユーザIDと機能情報名と多機能機グループ名とが対応付けられた情報であってもよい。
【0098】
(8)上記の実施例では、複数個の多機能機名は、複数個のMFPグループテーブル82,84のいずれかに記憶されている。しかしながら、多機能機名は、1個のMFPテーブルに記憶されていてもよい。即ち、多機能機名が、管理サーバ10に入力される場合に、記憶制御部34は、入力された多機能機名を、1個のMFPユーザテーブルに記憶させてもよい。この場合、関連情報は、1個のMFPテーブルに記憶されている複数個の多機能機名のそれぞれについて、当該多機能機名とユーザグループ名と機能情報名とが対応付けられた情報であってもよい。
【0099】
(9)グループ対応テーブル40と個別対応テーブル50とは、1個の対応テーブルであってもよい。この場合、1個の対応テーブルは、ユーザグループ名とユーザ名とのいずれか一方と、機能情報名と、多機能機グループ名と多機能機名とのいずれか一方と、が対応付けられている関連情報を記憶していてもよい。
【0100】
(10)機能情報テーブル90は、グループ対応テーブル40と個別対応テーブル50とのいずれにおいても、ユーザ名と多機能機名とに対応付けられていない特定の機能情報を記憶していてもよい。受信部35によって、ユーザIDとパスワードとを含まない機能情報要求が受信される場合に、抽出部38は、上記の特定の機能情報を、機能情報テーブル90から抽出してもよい。送信部36は、抽出された上記の特定の機能情報を、機能情報要求の送信元の多機能機に送信してもよい。
【0101】
(11)上記の実施例では、CPU22がプログラム32に従って処理を実行することによって、各部34〜39が実現されるが、各部34〜39の少なくとも1個は、論理回路等のハードウェアで実現されてもよい。
【0102】
(12)「複数個のデバイス」の少なくとも1個は、多機能機でなくてもよく、プリンタ、FAX、スキャナであってもよい。
【0103】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0104】
2:ネットワークシステム、10:管理サーバ、12:表示部、14:操作部、22:CPU、30:メモリ、32:プログラム、34:記憶制御部、35:受信部、36:送信部、37:判断部、38:抽出部、39:判断部、40:グループ対応テーブル、70:ユーザグループテーブル群、80:グループテーブル群、90:機能情報テーブル、110〜220:多機能機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のデバイスにネットワークを介して接続されると共に、前記複数個のデバイスを管理するための管理装置であって、
複数のユーザのそれぞれについて、前記複数個のデバイスのうち、当該ユーザが利用可能な1個以上のデバイスに関するデバイス情報と、前記複数個のデバイスが実行可能な2種類以上の機能のうち、当該ユーザが利用可能な1種類以上の機能に関する機能情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる記憶制御部と、
前記複数個のデバイスのうちの特定のデバイスから、前記特定のデバイスを識別するための特定のデバイス識別情報と、特定のユーザを識別するための特定のユーザ識別情報と、の少なくとも一方を含む特定の識別情報を受信する受信部と、
前記特定の識別情報が受信される場合に、前記特定の識別情報と、前記メモリ内の前記各情報と、に基づいて、前記特定のユーザが、前記特定のデバイスにおいて、前記2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する利用情報を、前記特定のデバイスに送信する送信部と、を備える管理装置。
【請求項2】
前記特定の識別情報は、前記特定のデバイス識別情報と前記特定のユーザ識別情報とを含み、
前記管理装置は、
前記特定のユーザ識別情報によって識別される前記特定のユーザが、前記特定のデバイス識別情報によって識別される前記特定のデバイスを利用可能であるのか否かを、前記メモリ内の前記各情報を用いて判断する第1の判断部を、さらに備え、
前記送信部は、
前記特定のユーザが前記特定のデバイスを利用可能であると判断される場合に、前記2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する前記利用情報を、前記特定のデバイスに送信し、
前記特定のユーザが前記特定のデバイスを利用不可能であると判断される場合に、前記特定のユーザが前記特定のデバイスを利用不可能であることを示す前記利用情報を、前記特定のデバイスに送信する、請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
前記特定のユーザが前記特定のデバイスを利用可能であると判断される場合に、前記特定のユーザが前記特定のデバイスを利用可能であることを示す特定のデバイス情報に対応付けられている特定の機能情報を、前記メモリから抽出する抽出部を、さらに備え、
前記送信部は、抽出済みの前記特定の機能情報に従って、前記2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する前記利用情報を、前記特定のデバイスに送信する、請求項2に記載の管理装置。
【請求項4】
2個以上の前記特定の機能情報が抽出される場合において、前記2個以上の前記特定の機能情報のうちの一方が、前記特定のユーザが特定の機能を利用可能であることを示し、かつ、前記2個以上の前記特定の機能情報のうちの他方が、前記特定のユーザが前記特定の機能を利用不可能であることを示す場合に、前記管理装置に第1の設定及び第2の設定のどちらが現在設定されているのかを判断する第2の判断部を、さらに備え、
前記送信部は、
前記管理装置に前記第1の設定が現在設定されていると判断される場合に、前記特定のユーザが、前記特定のデバイスにおいて、前記特定の機能を利用可能であることを示す利用情報を、前記特定のデバイスに送信し、
前記管理装置に前記第2の設定が現在設定されていると判断される場合に、前記特定のユーザが、前記特定のデバイスにおいて、前記特定の機能を利用不可能であることを示す利用情報を、前記特定のデバイスに送信する、請求項3に記載の管理装置。
【請求項5】
前記記憶制御部は、前記管理装置に第1の指示が与えられる場合に、
(A1)第1のユーザを識別するための第1のユーザ識別情報と、第1のデバイス情報を特定するための第1のデバイス特定情報と、第1の機能情報を特定するための第1の機能特定情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
(A2)前記第1のデバイス特定情報と、前記第1のデバイス情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
(A3)前記第1の機能特定情報と、前記第1の機能情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
を実行することによって、
前記第1のユーザ識別情報と、前記第1のデバイス情報と、前記第1の機能情報と、を対応付ける、請求項1から4のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項6】
前記記憶制御部は、上記の(A1)において、
前記第1のユーザ識別情報を含む複数個のユーザ識別情報を特定するためのユーザ特定情報と、前記複数個のユーザ識別情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
前記第1のユーザ特定情報と、第1のデバイス特定情報と、第1の機能特定情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
を実行することによって、
前記複数個のユーザ識別情報のそれぞれについて、当該ユーザ識別情報と、前記第1のデバイス情報と、前記第1の機能情報と、を対応付ける、請求項5に記載の管理装置。
【請求項7】
前記記憶制御部は、前記第1の指示が与えられた後に、第2の指示が与えられる場合に、さらに、
(B1)前記第1のユーザとは異なる第2のユーザを識別するための第2のユーザ識別情報と、前記第1のデバイス情報とは異なる第2のデバイス情報を特定するための第2のデバイス特定情報と、前記第1の機能特定情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
(B2)前記第2のデバイス特定情報と、前記第2のデバイス情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
を実行することによって、
前記第2のユーザ識別情報と、前記第2のデバイス情報と、前記第1の機能情報と、を対応付け、
前記記憶制御部は、前記第2の指示が与えられる場合に、
前記第1の機能特定情報と、前記第1の機能情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理を実行しない、請求項5又は6に記載の管理装置。
【請求項8】
前記記憶制御部は、前記第1の指示が与えられた後に、第3の指示が与えられる場合に、さらに、
(C1)前記第1のユーザとは異なる第3のユーザを識別するための第3のユーザ識別情報と、前記第1のデバイス特定情報と、前記第1の機能情報とは異なる第2の機能情報を特定するための第2の機能特定情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
(C2)前記第2の機能特定情報と、前記第2の機能情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理と、
を実行することによって、
前記第3のユーザ識別情報と、前記第1のデバイス情報と、前記第2の機能情報と、を対応付け、
前記記憶制御部は、前記第3の指示が与えられる場合に、
前記第1のデバイス特定情報と、前記第1のデバイス情報と、を対応付けて、前記メモリに記憶させる処理を実行しない、請求項5から7のいずれか一項に記載の管理装置。
【請求項9】
複数個のデバイスにネットワークを介して接続されると共に、前記複数個のデバイスを管理するための管理装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記管理装置に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
複数のユーザのそれぞれについて、前記複数個のデバイスのうち、当該ユーザが利用可能な1個以上のデバイスに関するデバイス情報と、前記複数個のデバイスが実行可能な2種類以上の機能のうち、当該ユーザが利用可能な1種類以上の機能に関する機能情報と、を対応付けて、メモリに記憶させる記憶制御処理と、
前記複数個のデバイスのうちの特定のデバイスから、前記特定のデバイスを識別するための特定のデバイス識別情報と、特定のユーザを識別するための特定のユーザ識別情報と、の少なくとも一方を含む特定の識別情報を受信する受信処理と、
前記特定の識別情報が受信される場合に、前記特定の識別情報と、前記メモリ内の前記各情報と、に基づいて、前記特定のユーザが、前記特定のデバイスにおいて、前記2種類以上の機能のうちのどの種類の機能を利用可能であるのかに関する利用情報を、前記特定のデバイスに送信する送信処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−77200(P2013−77200A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−217274(P2011−217274)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】