説明

管継手

【課題】 樹脂管と継手との融着部が破断することや樹脂管に亀裂が入ることを防止する。
【解決手段】 差込み式管継手1は、接続管Pを受け入れる受入筒7と、受入筒7の内部と樹脂製短管52の内部とを連通する継手本体100と、受入筒に収容された弾性シールリング17と、接続管Qを融着により固定するための樹脂製短管52とを備える。弾性シールリング17は、接続管Pから受けるねじりトルクが所定の範囲内である閾値を越えると、接続管Pおよび受入筒7の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管継手に関し、特に、上水または排水用の配管設備に用いられる管継手に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、管継手の支持部材を開示する。この部材が支持する管継手は、可撓性ある樹脂管用の管継手のうち、貫通穴を有する壁を、その貫通穴を通して、壁表面に対して垂直に貫通するものに用いられる管継手である。この支持部材は、壁の裏面側で、前述した貫通穴に対応する位置に設けられる。この支持部材は、貫通軸回りに回動自在に管継手を保持して、前述した貫通穴にその管継手を挿通せしめ、次いで、その管継手と壁とを固定する。
【0003】
特許文献1に開示された発明によると、比較的粗雑に施工されたり、曲げ癖が残存したりしている可撓性樹脂管であっても、無理な力を掛けずに施工できる。即ち、可撓性樹脂管を施工し易くでき、かつ、応力による疲労破壊などの懸念を少なくできる。
【0004】
特許文献2は、混合水栓用の継手を開示する。この継手は、複数の挿通孔を有する連結部材と、それらの挿通孔それぞれに挿通される筒状体とを備える。各筒状体と連結部材とは、各筒状体と連結部材とが互いに係合するための係止部を含む。これにより、筒状体と連結部材とが相対的に回動することは防止される。前述した筒状体は、樹脂管に接続される。
【0005】
特許文献2に開示された発明によると、樹脂管が接続された状態でナットを回動操作しても、ねじれるなどして樹脂管が変形することを防止できる。
【0006】
【特許文献1】特開2000−266271号公報
【特許文献2】特開2001−73422号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
樹脂管により配管設備が構成される場合、通常、樹脂管と継手とは、工場などにおいて接続され、接続後に巻かれ、かつ、巻かれた状態で施工場所まで搬送され、そこで接続時の状態となるように伸ばされた後、据え付けられる。
【0008】
このような手順を経て樹脂管と継手とは据え付けられるので、据え付けられた時点においては樹脂管に曲げ癖が付いていることがある。このまま曲げ癖を取らずに据え付けられると、樹脂管にねじりトルクがかかることがある。また、施工場所で伸ばされる際、樹脂管にねじりトルクがかかることがある。大きなねじりトルクがかかった場合について、樹脂管と継手との融着部が破断し得ることや樹脂管に亀裂が入り得ることが発見されている。
【0009】
特許文献1に開示された発明では、伸ばされた後の樹脂管を壁に貫通させたり継手を固定したりする際には施工を容易にしたり疲労破壊の懸念を少なくできたりする。特許文献2に開示された発明では、混合水栓を取り付ける際には樹脂管の変形を防止できる。しかしながら、それ以前の作業である、工場などから搬送され、そこで接続時の状態となるように伸ばされた時にかかるねじり応力については、特許文献1に開示された発明によっても、特許文献2に開示された発明によっても軽減することができない。
【0010】
さらに、上述の問題点が配管設備の施工に関する問題であることを考慮すると、配管の途中にスイベルジョイントを設けることは現実的でない。
【0011】
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、樹脂管と継手との融着部が破断することや樹脂管に亀裂が入ることを防止できる、管継手を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、管継手は、第1の接続管を受け入れる受入筒と、受入筒に固定された継手本体と、受入筒に収容された弾性シールリングと、ポリブデン製である第2の接続管を融着により固定するための樹脂管とを備える。弾性シールリングは、第1の接続管が受入筒の中に挿入されると、受入筒および継手本体のうち一方と第1の接続管とに圧接する。樹脂管は、ポリブデン製で、かつ、継手本体に接続されている。継手本体は、受入筒の内部と樹脂管の内部とを連通する。弾性シールリングは、第1の接続管から受けるねじりトルクが閾値を越えると、第1の接続管および受入筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されている。閾値は、第1の式により算出される値から第2の式により算出される値までの範囲内である。第1の式は、ねじりトルクの単位をN−mとし、かつ、第2の接続管の外径および内径の単位をmmとするとき、ねじりトルク=0.017×π/16((外径−内径)/外径)である。第2の式は、ねじりトルクの単位をN−mとし、かつ、第2の接続管の内径の単位をmmとするとき、ねじりトルク=0.03×第2の接続管の内径である。
【0013】
ねじりトルクが閾値を越えると、弾性シールリングが、第1の接続管および受入筒の少なくとも一方に対して相対的に回動する。これにより、第1の接続管から受けるねじりトルクが閾値を越えると、樹脂管と第2の接続管とが融着された部分が破断することや第2の接続管に亀裂が入ることがなくなる。その結果、樹脂管と継手との融着部が破断することや樹脂管に亀裂が入ることを防止できる。
【0014】
また、上述の継手本体は、連通筒を供えることが望ましい。連通筒は、受入筒の内部と樹脂管の内部とを連通し、受入筒の内部に突出し、かつ、第1の接続管の内径未満の外径である。併せて、管継手は、抜止めリングと、挿入ガイドリングとをさらに備えることが望ましい。抜止めリングは、受入筒の内周に収容され、第1の接続管の外周面に食込み係合する。挿入ガイドリングは、第1の接続管の一端部で押されるに伴い弾性シールリングを圧縮しながら受入筒と連通筒との間を移動するよう、受入筒と連通筒との間に組み込まれている。弾性シールリングは、連通筒の外周面および第1の接続管の内周面に密着する。さらに、弾性シールリングは、ねじりトルクが閾値を越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定される。併せて、抜止めリングは、ねじりトルクが閾値を越えるとき、受入筒に対して相対的に回動するように設定される。併せて、挿入ガイドリングは、ねじりトルクが閾値を越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されている。
【0015】
弾性シールリングを圧縮しながら受入筒と連通筒との間を移動する挿入ガイドリングは、ねじりトルクが閾値を越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動する。連通筒の外周面および第1の接続管の内周面に密着する弾性シールリングは、ねじりトルクが閾値を越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動する。受入筒の内周に収容された抜止めリングは、ねじりトルクが閾値を越えるとき、受入筒に対して相対的に回動する。これにより、第1の接続管から受けるねじりトルクが閾値を越えると、相対的な回動が生じる。相対的な回動が生じると、樹脂管と第2の接続管とが融着された部分が破断することや第2の接続管に亀裂が入ることがなくなる。その結果、樹脂管と継手との融着部が破断することや樹脂管に亀裂が入ることを防止できる。
【0016】
また、上述の第2の接続管は、サイズが20Aの管であることが望ましい。併せて、弾性シールリングは、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある閾値をねじりトルクが越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されることが望ましい。併せて、抜止めリングは、ねじりトルクが、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある閾値を越えるとき、受入筒に対して相対的に回動するように設定されることが望ましい。併せて、挿入ガイドリングは、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある閾値をねじりトルクが越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されていることが望ましい。
【0017】
また、上述の第2の接続管は、サイズが13Aの管であることが望ましい。併せて、弾性シールリングは、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある閾値をねじりトルクが越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されることが望ましい。併せて、抜止めリングは、ねじりトルクが、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある閾値を越えるとき、受入筒に対して相対的に回動するように設定されることが望ましい。併せて、挿入ガイドリングは、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある閾値をねじりトルクが越えるとき、第1の接続管および連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る管継手は、樹脂管と継手との融着部が破断することや樹脂管に亀裂が入ることを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
【0020】
図1は本実施形態にかかる差込み式管継手1を接続管挿入前の状態で示す半欠截断面図である。図2は図1に示す差込み式管継手1を接続管挿入途上の状態で示す半欠截断面図である。図3は図1に示す差込み式管継手1を接続管挿入後の状態で示す半欠截断面図である。
【0021】
図1において、差込み式管継手1は、継手本体100と、第1受口部102と、第2受口部104とを備える。
【0022】
継手本体100は、黄銅や青銅鋳物等の金属やPPS(ポリフェニ−ルサルフォン)等の樹脂で筒状に形成されている。継手本体100は、第1受口部102の内部と第2受口部104の内部とを連通する部材である。第1受口部102の内部のうちどの部分と第2受口部104の内部のうちどの部分とを連通するかということについては後述する。第1受口部102は、差込まれた接続管Pを受け入れる。第2受口部104は、第1受口部102に差込まれるものとは別の接続管Qに固定される。この接続管Qは、融着により固定される樹脂製(ポリブテン製)の管である。本実施の形態においては、この樹脂管のサイズは13A(外径18mm、厚さ2.2mm)である。
【0023】
継手本体100には、軸心方向に貫通する流体通路2が形成されている。継手本体100の軸心方向の一端から軸方向外方(前方)へ挿入ガイドリング収容部5が突出している。挿入ガイドリング収容部5は、流体通路2の中心軸Oと平行かつ一体に形成されている。本実施形態においては、挿入ガイドリング収容部5は不透明である。挿入ガイドリング収容部5の内側から挿入ガイドリング収容部5よりも長い連通筒3が突出している。挿入ガイドリング収容部5の外周には雄ねじ6が設けられている。連通筒3は、挿入ガイドリング収容部5と同心状に軸方向外方へ突出している。本実施形態においては、連通筒3は、継手本体100と一体に形成されている。連通筒3の内部は、流体通路2である。連通筒3の外周と挿入ガイドリング収容部5の内周との間が挿入ガイドリング進入空間部4を形成している。本実施形態においては、挿入ガイドリング進入空間部4の軸方向深さは挿入ガイドリング18の軸方向長さよりも深く形成されている。もちろん、挿入ガイドリング進入空間部4の軸方向深さは挿入ガイドリング18の軸方向長さと同一であっても良いし、短くても良い。
【0024】
連通筒3や挿入ガイドリング収容部5が突出している側とは反対側の継手本体100の一端には、樹脂製短管52を挿入可能とする本体受口部20が開口している。本体受口部20の内周に環状のシールリング収容凹溝55が設けられている。シールリング収容凹溝55には、シールリング53が収容される。シールリング収容凹溝55の軸方向外方側(樹脂製短管52が挿入される側)に、断面台形状の内向き爪部60が径方向内方へ向かって突出するように環状に設けられる。内向き爪部60は、軸方向内方(連通筒3が突出している側)に向かって窄まり状のテーパ60aと、軸方向に平行な平坦頂部60bと、軸方向に対し直角の垂直部60cとを有する。なお、図示例の継手本体100はストレート型であるが、エルボ型やティ−型などの場合もある。
【0025】
第1受口部102は、受入筒7と、抜止めリング11と、スペーサー15と、弾性シールリング17と、挿入ガイドリング18とを含む。
【0026】
本実施形態においては、受入筒7は、PPSU(ポリフェニルサルホン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、ポリカーボネート、ABS樹脂等、耐熱性に優れる透明若しくは半透明で内部を透視可能な樹脂で筒状に形成されている。本実施形態においては、受入筒7の後端部の内周に雌ねじ8を設けている。受入筒7の雌ねじ8が継手本体100の雄ねじ6にねじ込み結合されることにより、受入筒7の内周と連通筒3の外周との間に、接続管受口9が形成される。接続管受口9は、接続管P(本実施形態の場合、接続管Pはポリブテン製の管であるが、接続管Qがポリブデン製でなければ、架橋ポリエチレン製や塩化ビニル製といった樹脂管であってもよいし、金属製の管であってもよい)の一端部を受け入れる。接続管受口9は、挿入ガイドリング18により挿入ガイドリング進入空間部4から隔てられている。
【0027】
受入筒7の前方開口端側の内周面にはテーパ面14が形成されている。テーパ面14は、受入筒7の前方開口端に向かい窄まる形状に形成されている。このような形状に形成されているので、テーパ面14は、抜止めリング11に縮径方向の力を作用させる。そして、受入筒7のテーパ面14の内周とスペーサー15の前方開口端面(軸方向外方端面)とによって、抜止めリング11を収容するための環状の抜止めリング収容凹部13が形成されている。スペーサー15は、透明若しくは半透明で内部を透視可能な円筒形状の部材である。スペーサー15は、受入筒7の内部に嵌め込まれて(内嵌されて)いる。スペーサー15は、軸方向に移動可能である。スペーサー15の内外径は挿入ガイドリング収容部5の内外径と略同一に形成されている。
【0028】
受入筒7の内周に抜止めリング収容凹部13を設けるにあたって、受入筒7とは別体のスペーサー15を受入筒7に内嵌する手段を採用することによって、受入筒7を簡単な成形金型構造で容易に成形できる。また、そのような手段を採用することによって、スペーサー15を受入筒7の後方開口端から内嵌する前に抜止めリング11を受入筒7の後方開口端から容易に組み込むことができる。
【0029】
本実施形態において、抜止めリング11はステンレス等の線材からなるものである。抜止めリング11の内径部には食込み歯11aが設けられている。食込み歯11aは、上述した接続管Pの外周面に食い込む。抜止めリング11は、一部が切離されている。これにより、抜止めリング11全体が拡縮径変形可能である。
【0030】
受入筒7は、抜止めリング11およびスペーサー15が予め組み込まれた後、継手本体100の雄ねじ6にねじ込み結合されるが、このとき挿入ガイドリング収容部5の前端面とスペーサー15の後方開口端面との間に環状の弾性部材12も組み込まれる。本実施形態の弾性部材12は環状のゴム板であるが、円周一部を欠いた環状のばね板にいくつかの波形をつけた波形ばね座金などであってもよい。弾性部材12の内外径はスペーサー15の内外径と略同一である。このように弾性部材12を組み込むことによって、スペーサー15は常にテーパ面14に向けて前方へ押し付けられ、抜止めリング11はスペーサー15の前方開口端面でテーパ面14に押し付けられる。
【0031】
連通筒3の前方開口端寄り(軸方向外方端寄り)部分の外周には2本(1本または3本以上であっても良いが、本実施形態においては2本とする)のシールリング溝16が設けられる。このシールリング溝16に、弾性シールリング17が嵌め込まれる。弾性シールリング17はOリング等よりなる。弾性シールリング17の外径は、接続管Pの外径よりも小さく、かつ、内径よりも大きい。これにより、弾性シールリング17は接続管Pの内周面に密接する。この場合、シール性を高めるために、本実施形態においては、二重シール構造が採用されている。具体的に述べると、2本の第1シールリング溝16aおよび第2シールリング溝16bが軸方向に所定間隔を置いて配列されている。これらが本実施形態におけるシールリング溝16である。軸方向内方側の第1シールリング溝16aに第1弾性シールリング17aが、軸方向外方側の第2シールリング溝16bに第2弾性シールリング17bがそれぞれ嵌め込まれている。
【0032】
第1,2シールリング溝16a,16bへの第1,2弾性シールリング17a,17bの嵌め込みは、受入筒7を継手本体100に結合する前に行うことにより容易に行える。この弾性シールリング17a,17bの嵌め込み後に、抜止めリング11およびスペーサー15を予め組み込んだ受入筒7が継手本体100に弾性部材12を介してねじ込み結合される。
【0033】
挿入ガイドリング18はナイロン等の樹脂成形品であって、接続管Pと明瞭に識別し易いように接続管Pの外表面の色彩とは異なる着色を施してある。例えば、接続管Pの色彩が白色系である場合、挿入ガイドリング18には青色、赤色、または緑色等を施す。そして、挿入ガイドリング18の内径部には前端部から後方に向かって漸次拡開する後方拡開状のテーパ18aが、外径部には内径部とは逆に後端部から前方に向かって漸次拡開する前方拡開状のテーパ18bがそれぞれ形成されている。またテーパ18bを付けた外周には、スペーサー15の内面に対し摺動可能な弾性突起(図示せず)が設けられている。挿入ガイドリング18は、さらに暗所でも挿入確認し易いように、蛍光体・リン光体を用いた夜光塗料を塗るか、夜光顔料入りの合成樹脂等で成形するなどして蛍光・リン光を発するよう形成することができる。
【0034】
本実施形態の場合、弾性シールリング17が密着する面のいずれかにおける摩擦係数は、次に述べる条件を満たす値である。その条件とは、接続管Pから受けるねじりトルクが閾値を越えるとき、接続管Pおよび連通筒3の少なくとも一方に対して相対的に回動するという条件である。この閾値は、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある。ちなみに、接続管Pのサイズが13Aではないとき、弾性シールリング17が密着する面のいずれかにおける摩擦係数は、次に述べる条件を満たせばよい。その条件とは、接続管Pから受けるねじりトルク(単位をN−mとする)が閾値を越えるとき、接続管Pおよび受入筒7の少なくとも一方に対して相対的に回動するという条件である。この閾値は、第1の式により算出される値から第2の式により算出される値までの範囲内である。第1の式は、接続管Pから受けるねじりトルクの単位をN−mとし、かつ、接続管Qの外径および内径の単位をmmとするとき、ねじりトルク=0.017×π/16((外径−内径)/外径)である。第2の式は、ねじりトルク=0.03×第2の接続管の内径である。ただし、第2の式については、接続管Pから受けるねじりトルクの単位をN−mとし、かつ、接続管Qの内径の単位をmmとする。接続管Pのサイズが20A(外径26mm、厚さ2.7mm)の場合についてこの条件を当てはめると、その条件は、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある閾値を接続管Pから受けるねじりトルクが越えるとき、接続管Pおよび連通筒3の少なくとも一方に対して相対的に回動するという条件となる。相対的な回動が生じるのは、接続管Pと弾性シールリング17との間であってもよいし、弾性シールリング17とシールリング溝16との間であっても良い。それらの双方で相対的な回動が生じても良い。
【0035】
これらの条件を見出すため、出願人は、2種類の実験を実施した。1種類目の実験は、接続管Pと樹脂製短管52とを融着し、これらにねじりトルクを加えるという実験である。この実験においては、接続管Pと樹脂製短管52とのサイズを様々に変え、ねじりトルクを加えた。2種類目の実験は、差込み式管継手1(ただし、接続管P内の流体が漏出しない範囲でなるべく容易に回動するよう設計されたもの)に接続管Pを差し込み、かつ、接続管Qを樹脂製短管52に融着した状態で、差込み式管継手1に対して接続管Pが回動し始めた時に接続管Qにかかるトルクを測定するという実験である。
【0036】
1種類目の実験の結果によれば、ポリブデン管は、せん断応力が0.017N/mmのとき降伏する。このため、その時点におけるねじりトルクを求めると、ねじりトルク=0.017×π/16((外径−内径)/外径)となる。
【0037】
2種類目の実験の結果によれば、接続管P内の流体が漏出しない範囲でなるべく容易に回動するよう設計された差込み式管継手1において、接続管Pに対して差込み式管継手1が回動を始めるねじりトルクの最小値は、『0.03×接続管Qの内径』という式で示される値であった。
【0038】
したがって、出願人により実施された実験結果によると、上述した条件が満たされるとき、接続管Qと樹脂製短管52との間が破断したり接続管Qに亀裂が入ったりする事態や、差込み式管継手1と接続管Pとの間から流体が漏出する事態は防止される。
【0039】
なお、上述した1種類目の試験は、ばねばかりとパイプレンチとを用いて実施した。ねじりトルクを加えるにあたっての把持部の間隔は26mmである。
【0040】
また、抜止めリング11と接続管Pとの間の摩擦係数、および、挿入ガイドリング18と接続管Pとの間の摩擦係数も、上述した条件を満たす値である。
【0041】
弾性シールリング17を合成ゴム製のOリングとし、抜止めリング11をステンレス製とし、挿入ガイドリング18をナイロン製とし、ポリブテン製の樹脂製の管を接続管Pとすることで、上述した条件は満たされる。
【0042】
第2受口部104は、樹脂製短管52やシールリング53などからなる。樹脂製短管52は、ポリブテンで図示例のごとくストレート、或いは図外のエルボ形状などに形成される。これにより、接続管Pの一端部と熱融着または電気融着で接合できる。樹脂製短管52の挿入側部(本体受口部20へ挿入される部分)は、継手本体100の本体受口部20に相対回転可能に挿入可能な径に形成される。この挿入側部の外周には、拡縮径変形可能な外向き爪部58が、径方向外方へ向かって突出するように環状に設けられている。外向き爪部58は、内向き爪部60の断面台形形状とは逆向きの断面台形形状に形成されている。外向き爪部58は、先窄まり状のテーパ58a、軸方向に平行な平坦頂部58b、および軸方向に対し直角の垂直部58cを有する。樹脂製短管52の後端(接続管Qと融着される側の端)開口部の内径は、接続管Qの一端部が挿入される径である。樹脂製短管52と接続管Qの一端部との接合は、熱融着・電気融着のみならず、接着でも可能である。
【0043】
樹脂製短管52の挿入側部の内周には、樹脂製短管52が継手本体100に抜止め状に接続された後にインコア59が嵌合されるようになっている。インコア59は、PPS、PPE等硬質樹脂や金属材料などからなることが望ましい。本実施形態においては、インコア59は黄銅製である。
【0044】
継手本体100の内向き爪部60と樹脂製短管52の外向き爪部58との位置関係は、図1のように、樹脂製短管52が継手本体100の本体受口部20内に所定深さにまで挿入されると、内向き爪部60と外向き爪部58とが互いに抜止め状に係合するように設定されている。
【0045】
シールリング53はOリング等からなる。シールリング53は、樹脂製短管52の挿入側部(継手本体100に挿入される部分)の外径(より具体的に説明すると平坦頂部58b)より小さい内径部を有する。シールリング53は継手本体100のシールリング収容凹溝55内に嵌め込まれる。この際、シールリング53の内径部が本体受口部20の内周面より径方向内方へ突出する。
【0046】
次に、第1受口部102に接続管Pを差し込む手順の一例を説明する。現場施工において、先ず、樹脂製の接続管Pは所要長さに切断される。この切断された接続管Pの一端部は、接続管受口9内に挿入される。接続管Pの一端部が挿入されると、図2に示すように、接続管Pの一端部で挿入ガイドリング18が押されて接続管受口9の内奥方向へ押し込まれる。この押し込まれる挿入ガイドリング18は、外径部のテーパ18bで抜止めリング11を押し開いて拡径させる。それと同時に、挿入ガイドリング18は、第1,2弾性シールリング17a,17bを内径部のテーパ18aで圧縮させて連通筒3の第1,2シールリング溝16a,16b内に押し込みながら挿入ガイドリング進入空間部4内を通過する。抜止めリング11は拡径により接続管Pの挿入方向にスペーサー15を押しながら少し動かされる。この動きは弾性部材12の圧縮により許容される。
【0047】
挿入ガイドリング18の外周に弾性突起を設けておくと、接続管Pの挿入途中において一旦挿入を止めても、挿入ガイドリング18は弾性突起とスペーサー15の内面との接触面間に生じる摩擦力でスペーサー15内に確実に停止保持される。また、接続管Pの挿入を途中で止めて、接続管Pに引抜き力を加えた場合、このように抜止めリング11が接続管Pの引抜き方向に少し動いた場合でも、挿入ガイドリング18と接続管Pの一端部とが離れるようなことはない。挿入ガイドリング18と接続管Pの一端部とが離れないのは、接続管Pに引抜き力を加えた場合、スペーサー15と共に接続管Pの引抜き方向と同じ方向に挿入ガイドリング18が動かされるためである(スペーサー15は、抜止めリング11がテーパ面14に強く当接し縮径しながら接続管Pの引抜き方向に少し動かされるのに伴い、弾性部材12の弾発力により接続管Pの引抜き方向に押し動かされる)。
【0048】
図3に示すように、接続管Pの一端部が接続管受口9の奥まで完全に挿入されると、第1,2弾性シールリング17a,17bが接続管Pの内周面に圧縮状に密着して接続管Pの内周面と連通筒3の外周面との間をシールする状態が得られる。また、抜止めリング11の食込み歯11aが接続管Pの外周面に食い込み係合して接続管Pの抜止め状態が得られる。
【0049】
接続管Pの一端部が図3に示すように接続管受口9の奥まで完全に挿入されると、挿入ガイドリング18が不透明な挿入ガイドリング収容部5内の挿入ガイドリング進入空間部4にまで入り込んでしまう。挿入ガイドリング18は、挿入ガイドリング進入空間部4にまで入り込んでしまうと、挿入ガイドリング収容部5で覆われて外部から見えなくなる。挿入不足の場合、挿入ガイドリング18が挿入ガイドリング進入空間部4内に入り込まずに挿入ガイドリング収容部5の外に出てよく見えることになる。
【0050】
接続管Pの挿入後、接続管Pを抜き出し方向に引っ張ると、抜止めリング11の外周面(抜止めリング11は、接続管Pの外周面に既に食込んでいて接続管Pと同行する)が受入筒7のテーパ面14と当接する。抜止めリング11の外周面がテーパ面14と当接することにより、抜止めリング11が縮径して、接続管Pの外周面への食込み歯11aの食込みが増す。
【0051】
なお、差込まれた接続管Pを継手本体100から取り外す必要があるときには、受入筒7と継手本体100との間の締付けを緩めて受入筒7を継手本体100から取り外す。これにより接続管Pを継手本体100から取り外すことができる。
【0052】
次に、再び図1を参照して、第2受口部104に接続管Pを差し込む手順の一例を説明する。先ず、シールリング53を継手本体100内のシールリング収容凹溝55内に嵌め込む。次いで、樹脂製短管52の挿入側部に継手本体100の本体受口部20を圧入するか、または樹脂製短管52の挿入側部を継手本体100の本体受口部20に圧入する。その圧入に伴い、樹脂製短管52の外向き爪部58のうちテーパ58aが、継手本体100の内向き爪部60のテーパ60aに摺接する。その後、外向き爪部58は、内向き爪部60で縮径されながら内向き爪部60の平坦頂部60bを乗り越える。乗り越えた後、外向き爪部58は、内向き爪部60の垂直部60cに垂直部58cを対向させるように、内向き爪部60と係合する。外向き爪部58が平坦頂部60bを乗り越えた後、多くの場合、外向き爪部58が弾性復元するため、外向き爪部58と内向き爪部60との係合は可能である。外向き爪部58が内向き爪部60を乗り越えた後、外向き爪部58が弾性復元できない場合、外向き爪部58をインコア59等で拡げることにより、係合は可能である。
【0053】
また外向き爪部58が内向き爪部60を乗り越える途上で、外向き爪部58の平坦頂部58bがシールリング53の内径部に摺接し、シールリング53をシールリング収容凹溝55内に押し付けるよう圧縮させてこの圧縮状態を維持する。
【0054】
最後に、インコア59が樹脂製短管52内に挿入され、樹脂製短管52の挿入側部の内周に嵌合されて第2受口部104への接続管Pの差込みを完了する。
【0055】
上記のように樹脂製短管52の外向き爪部58が内向き爪部60に係合することにより樹脂製短管52が継手本体100の本体受口部20から抜け出るのを防止される状態が得られる。その上、シールリング53が継手本体100の本体受口部20の内周と樹脂製短管52の外向き爪部58との間で圧縮されることにより、それらの間で水漏れのないシール状態が得られる。
【0056】
インコア59を樹脂製短管52の挿入側部の内周に嵌合することで、組立て後、樹脂製短管52に抜出し方向の引張力が強く働いた場合も樹脂製短管52の挿入側部が縮径するのを確実に防止することができ、樹脂製短管52の抜止め対策を万全なものとする。
【0057】
以上のようにして、本実施形態にかかる差込み式管継手1を用いると、巻かれた状態で施工場所まで搬送され、そこで接続時の状態となるように伸ばされる際に、融着部などの破損を防止できる。その結果、樹脂管と継手との融着部が破断することや樹脂管に亀裂が入ることを防止できる。
【0058】
なお、上記実施形態では、スペーサー15の後方開口端面と継手本体100側との間に弾性部材12が介在されていることにより、スペーサー15を介して抜止めリング11は常にテーパ面14に間接的に押し付けてられているが、これに代えて、図4に示すように、スペーサー15の前方開口端面と抜止めリング11との間に弾性部材12を介在させてもよい。
【0059】
また、第1受口部102の構造は上述した実施形態のものに限定されない。その他の構造であっても、弾性シールリング17と接続管Pとの間の摩擦係数、抜止めリング11と接続管Pとの間の摩擦係数、および、挿入ガイドリング18と接続管Pとの間の摩擦係数が上述した条件を満たせばよい。それらの条件が満たされるための具体的な手段も特に限定されない。上述したように、弾性シールリング17、抜止めリング11、および、挿入ガイドリング18の素材を接続管Pの材質に応じて選択するという手段の他、それらに潤滑材を予め含浸させる方法なども考えられる。
【0060】
また、本実施形態に係る差込み式管継手1は、管同士の接続だけでなく、ヘッダー70と管との接続に用いられてもよい。図5は、本実施形態に係る差込み式管継手1をヘッダー70と管との接続に用いた場合の外観図である。また、図6はその断面図である。
【0061】
また、本発明は、上記継手本体100がエルボあるいはT型等である場合にも同様に適用できる。
【0062】
また、弾性シールリング17は、受入筒7の内周に配置されても良い。この場合、弾性部材12およびスペーサー15に代え、弾性シールリング17を収容する弾性シールリング収容部を、受入筒7の内周に突出するよう設けることができる。弾性シールリング収容部がそのように設けられると、弾性シールリング17は、接続管Pの外周と受入筒7の内周とに密着することとなる。この場合、弾性シールリング17が密着する面のいずれかにおける摩擦係数は、接続管Pから受けるねじりトルクが閾値(閾値の範囲は上述した式により示される範囲)を越えるとき、接続管Pの外周と受入筒7の内周とのうち少なくとも一方に対して相対的に回動するという条件を満たす必要がある。
【0063】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示である。本発明の範囲は上述した実施形態に基づいて制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更をしてもよいのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の一実施形態にかかる差込み式管継手を接続管挿入前の状態で示す半欠截断面図である。
【図2】図1の差込み式管継手を接続管挿入途上の状態で示す半欠截断面図である。
【図3】図1の差込み式管継手を接続管挿入後の状態で示す半欠截断面図である。
【図4】弾性部材の変形例を示す半欠截断面図である。
【図5】図1の差込み式管継手を、ヘッダーと管との接続に用いた場合の外観図である。
【図6】図1の差込み式管継手を、ヘッダーと管との接続に用いた場合の断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 差込み式管継手
2 流体通路
3 連通筒
4 挿入ガイドリング進入空間部
5 挿入ガイドリング収容部
6 雄ねじ
7 受入筒
8 雌ねじ
9 接続管受口
11 抜止めリング
11a 食込み歯
12 弾性部材
13 抜止めリング収容凹部
14 テーパ面
15 スペーサー
16 シールリング溝
16a 第1シールリング溝
16b 第2シールリング溝
17 弾性シールリング
17a 第1弾性シールリング
17b 第2弾性シールリング
18 挿入ガイドリング
18a,18b,58a,60a テーパ
18c 弾性突起
20 本体受口部
52 樹脂製短管
53 シールリング
55 シールリング収容凹溝
58 外向き爪部
58b,60b 平坦頂部
58c,60c 垂直部
59 インコア
60 内向き爪部
70 ヘッダー
100 継手本体
102 第1受口部
104 第2受口部
O 中心軸
P,Q 接続管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の接続管を受け入れる受入筒と、
前記受入筒に固定された継手本体と、
前記第1の接続管が前記受入筒の中に挿入されると、前記受入筒および前記継手本体のうち一方と前記第1の接続管とに圧接する、前記受入筒に収容された弾性シールリングと、
ポリブデン製である第2の接続管を融着により固定するための、ポリブデン製で、かつ、前記継手本体に接続された樹脂管とを備え、
前記継手本体は、前記受入筒の内部と前記樹脂管の内部とを連通し、
前記弾性シールリングは、前記第1の接続管から受けるねじりトルクが閾値を越えると、前記第1の接続管および前記受入筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されており、
前記閾値は、第1の式により算出される値から第2の式により算出される値までの範囲内であり、
前記第1の式は、前記ねじりトルクの単位をN−mとし、かつ、前記第2の接続管の外径および内径の単位をmmとするとき、
ねじりトルク=0.017×π/16((外径−内径)/外径)であり、
前記第2の式は、前記ねじりトルクの単位をN−mとし、かつ、前記第2の接続管の内径の単位をmmとするとき、
ねじりトルク=0.03×前記第2の接続管の内径である、管継手。
【請求項2】
前記継手本体は、前記受入筒の内部と前記樹脂管の内部とを連通し、前記受入筒の内部に突出し、かつ、前記第1の接続管の内径未満の外径である連通筒を備え、
前記管継手は、
前記受入筒の内周に収容され、前記第1の接続管の外周面に食込み係合する抜止めリングと、
前記第1の接続管の一端部で押されるに伴い前記弾性シールリングを圧縮しながら前記受入筒と前記連通筒との間を移動するよう、前記受入筒と前記連通筒との間に組み込まれている挿入ガイドリングとをさらに備え、
前記弾性シールリングは、前記連通筒の外周面および前記第1の接続管の内周面に密着し、かつ、前記ねじりトルクが前記閾値を越えるとき、前記第1の接続管および前記連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定され、
前記抜止めリングは、前記ねじりトルクが前記閾値を越えるとき、前記受入筒に対して相対的に回動するように設定され、
前記挿入ガイドリングは、前記ねじりトルクが前記閾値を越えるとき、前記第1の接続管および前記連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されている、請求項1に記載の管継手。
【請求項3】
前記第2の接続管は、サイズが20Aの管であり、
前記弾性シールリングは、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある前記閾値を前記ねじりトルクが越えるとき、前記第1の接続管および前記連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定され、
前記抜止めリングは、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある前記閾値を前記ねじりトルクが越えるとき、前記受入筒に対して相対的に回動するように設定され、
前記挿入ガイドリングは、40.73N−mから0.081N−mまでの範囲内にある前記閾値を前記ねじりトルクが越えるとき、前記第1の接続管および前記連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されている、請求項1に記載の管継手。
【請求項4】
前記第2の接続管は、サイズが13Aの管であり、
前記弾性シールリングは、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある前記閾値を前記ねじりトルクが越えるとき、前記第1の接続管および前記連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定され、
前記抜止めリングは、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある前記閾値を前記ねじりトルクが越えるとき、前記受入筒に対して相対的に回動するように設定され、
前記挿入ガイドリングは、11.13N−mから0.051N−mまでの範囲内にある前記閾値を前記ねじりトルクが越えるとき、前記第1の接続管および前記連通筒の少なくとも一方に対して相対的に回動するように設定されている、請求項1に記載の管継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−180336(P2009−180336A)
【公開日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−21307(P2008−21307)
【出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(000231121)JFE継手株式会社 (140)
【Fターム(参考)】