説明

簡易入会方法および簡易入会システム

【課題】入会用紙の記入手続を不要とし、しかも、ICタグなどの会員カードを発行することなく会員の商品購入履歴情報などを取得できるようにした簡易入会システムを提案すること。
【解決手段】簡易入会システム1は入会用端末2と会員データベースサーバ3を備えている。入会手続では、入会用端末2と携帯電話4とをUSBケーブル50で接続して、携帯電話4からメールアドレスを入会用端末2にダウンロードする。また、RFIDリーダ21によってICチップ41に記憶保持されているチップIDを入会用端末2に読み込む。入会用端末2は、取得したメールアドレスとチップIDとを会員データベースサーバ3に送信する。会員データベースサーバ3では受信したメールアドレスとチップIDとを会員情報として会員データベース31に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メール機能および非接触型ICカード機能を搭載した携帯電話を利用して、会員登録のための入会用紙への記載、および、会員カードの発行を不要とした簡易入会方法および簡易入会システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
店舗等において顧客が店舗会員等になるための入会(登録)手続を行う場合には、入会用紙に個人情報を記入する必要がある。記入事項には、住所、氏名、年齢、性別、趣味などが含まれている。入会用紙に記入して入会手続を済ませると、店舗等から、入会者に対して会員IDが記憶された会員カードが発行される。入会した顧客は、会員カードを提示して買物などを行うことにより、各種の特典の恩恵にあずかることができる。また、店舗などからイベント情報や商品情報の提供を受けることができる。近年においては、インターネット経由で、会員のメールアドレス宛に各種の情報が配信されることも多い。店舗側では、会員カードの使用状況から会員の商品購買履歴などを集計して消費動向、売れ筋商品などを分析して、売上の向上を図ることができる。
【0003】
特許文献1には、会員カードとしてICタグを入会者に発行し、ICタグのID番号を会員IDとして利用し、商品情報などの配信を、会員の携帯電話のメールアドレス宛に行うように構成された商品情報配信システムが提案されている。
【特許文献1】特開2004−86397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来における入会方法では、入会の際に入会用紙に個人情報を記入する手続が必要である。インターネット経由で入会手続を行う場合も同様であり、通信端末の画面上に表示された入会用紙に入力する必要がある。多数の項目を記入あるいは入力する作業は面倒であり、また、個人情報を提示することの抵抗もある。入会用紙に記入する手続が入会者を募る際の大きな障害となっている。
【0005】
また、会員を募集する店舗などの側においては、入会用紙から会員システムへの入力処理や、入会者に対して固有のIDが記憶保持されている会員カードを発行する必要があり、その分、会員システムを構築するためのコストが増加している。会員カードを発行して、各会員にIDを付与しないと、各会員の商品購入履歴情報などを集計できないので、会員システムを導入したメリットが薄れてしまう。
【0006】
本発明の課題は、このような点に鑑みて、入会用紙の記入手続を不要とし、しかも、ICタグなどの会員カードを発行することなく会員の商品購入履歴情報などを取得できるようにした簡易入会方法および簡易入会システムを提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明では、電子メール機能およびFeliCa(登録商標)などの非接触型ICカード機能が搭載された携帯電話に着目し、これを利用して、簡易入会方法および簡易入会システムを構築するようにしている。
【0008】
すなわち、本発明は、携帯電話を利用して入会手続を行う簡易入会方法であって、携帯電話に搭載されている電子メール機能に用いられているメールアドレスと、当該携帯電話に搭載されている非接触型ICカード機能に用いられているICチップのチップIDとを
取得し、取得した前記メールアドレスおよび前記チップIDを、会員情報として登録し、前記チップIDを、会員IDとして用いることを特徴とする。
【0009】
本発明の簡易入会方法では、入会希望者が所持している携帯電話のメールアドレスとチップIDとをそのまま会員情報として登録する。携帯電話のメールアドレスは、携帯電話から直接ダウンロードし、あるいは、入会希望者が送信した電子メールを受信する等の方法により取得することができる。また、非接触型カード機能に用いられているICチップのチップIDはRFID(radio frequency identification)リーダによって読み取ることができる。
【0010】
このように、会員情報は入会希望者が入会用紙に書き込まなくても取得することができるので、入会手続の際の入会希望者の負担を軽減することができる。店舗側の入力処理の負担も軽減することができる。また、登録される会員情報に住所や氏名等の個人情報が含まれていないので、入会希望者の心理的な負担も軽減することもできる。従って、会員を募りやすい。
【0011】
また、本発明では、携帯電話のチップIDをそのまま会員IDとしているので、入会希望者の所持している携帯電話そのものを会員カードとして利用することができる。新たに会員カードを発行する必要がないので、会員システムを導入するためのコストを抑えることができる。また、入会した顧客は携帯電話の他に会員カードを所持する必要がなく、常時携帯している自己の携帯電話によって各種の会員サービスを受けることができるので、便利である。さらに、会員システムを運営する店舗の側では、チップIDに基づいて顧客の商品購入履歴情報等を集計することができるので、会員システムを利用して、効果的な販売促進活動を行うことができる。
【0012】
本発明において、前記メールアドレスを、通信ケーブルを介して、前記携帯電話のメモリから取得し、前記チップIDを、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから取得するようにすることができる。
【0013】
また、本発明において、前記ICチップの読み取り機能を備え、端末IDが付与されている入会用端末と、前記会員情報が登録される会員データベースを備えた会員データベースサーバとを配置した場合には、前記入会用端末から前記携帯電話に前記端末IDを送信し、当該携帯電話から、受信した前記端末IDを電子メールにより、会員データベースサーバに送信させ、前記入会用端末に前記携帯電話の前記チップIDを読み込み、当該入会用端末から、読み取った前記チップIDを前記端末用IDと共に前記会員データベースサーバに送信し、前記会員データベースサーバにおいて、前記携帯電話から受信した前記端末用IDと、前記入会用端末から受信した前記端末用IDとを照合し、これらが一致している場合にのみ、前記電子メールの発信元のメールアドレスと前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録するようにすればよい。
【0014】
このようにすれば、入会希望者のメールアドレスとチップIDが異なるルートで会員データベースサーバに送信されて、データベースに登録される。従って、複数の店舗で入会手続が行われている場合に、インターネットなどの通信回線を介して会員データベースへの登録が行なわれても、なりすましを防止することができる。よって、離れた場所にある複数の店舗における入会手続を、これらの店舗から離れた場所において集中管理することができる。
【0015】
また、前記ICチップの読み取り機能を備え、シンボル画像(2次元コード、バーコード等)の形態で端末IDが付与されている入会用端末と、前記会員情報が登録される会員データベースを備えた会員データベースサーバとを配置した場合には、シンボル画像リー
ダ機能を備えた前記携帯電話によって前記端末IDを読み取らせ、当該携帯電話から、読み取った前記端末IDを電子メールにより、会員データベースサーバに送信させ、前記入会用端末に前記携帯電話の前記チップIDを読み込み、当該入会用端末から、読み取った前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信し、前記会員データベースサーバにおいて、前記携帯電話から受信した前記端末IDと、前記入会用端末から受信した前記端末IDとを照合し、これらが一致している場合にのみ、前記電子メールの発信元のメールアドレスと前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録するようにすればよい。
【0016】
このようにしても、入会希望者のメールアドレスとチップIDとは異なるルートで会員データベースサーバに送信されて、データベースに登録される。従って、複数の店舗で同時に入会手続が行われている場合に、インターネットを介して会員データベースへの登録が行なわれてもなりすましを防止することができる。また、シンボル画像を利用して入会用端末の端末IDを入会希望者の携帯電話に読み取らせるようにしているので、端末IDを携帯電話の電子メールで送信させるために、携帯電話と入会用端末とを接続する必要がなく、入会手続が簡易になる。
【0017】
次に、本発明は、上記の簡易入会方法により入会手続を行う簡易入会システムであって、携帯電話のメールアドレスおよびチップIDを会員情報として登録するための会員データベースと、前記携帯電話から前記メールアドレスを取得するメールアドレス取得手段と、前記携帯電話から前記チップIDを取得するチップID取得手段と、取得された前記メールアドレスおよび前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録する会員情報登録手段とを有していることを特徴としている。
【0018】
ここで、前記メールアドレス取得手段として機能する第1メールアドレス取得手段と、前記チップID取得手段を備えた入会用端末を有している場合には、前記第1メールアドレス取得手段を、前記携帯電話と通信ケーブルで接続した状態で当該携帯電話のメモリから前記メールアドレスを読み込むものとし、前記チップID取得手段を、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから前記チップIDを読み取る非接触型のものとすることができる。
【0019】
また、前記会員データベース、前記メールアドレス取得手段として機能する第2メールアドレス取得手段、および前記会員情報登録手段を備えた会員データベースサーバと、当該会員データベースサーバに通信回線を介して接続され、固有の端末IDが付与されている前記入会用端末とを有している場合には、前記入会用端末および前記会員データベースサーバを次のように構成することができる。
【0020】
すなわち、前記入会用端末は、前記携帯電話と通信して、当該携帯電話の操作画面に、前記端末IDを含み前記会員データベースサーバを宛先とする電子メールを送信させるためのメール送信画面を表示するメール送信画面表示手段と、前記チップID取得手段によって取得した前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信するID送信手段とを備えている。前記会員データベースサーバの前記第2アドレス取得手段は、前記携帯電話から前記メール送信画面を操作して送信された前記電子メールを受信して前記メールアドレスを取得するものである。また、当該会員データベースサーバは、更に、受信した前記電子メールから前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、前記入会用端末から前記チップIDおよび前記端末IDを受信するID受信手段とを備えており、前記会員情報登録手段は、前記端末ID取得手段により取得した端末IDと、前記ID受信手段で受信した端末IDとが一致する場合にのみ、前記メールアドレスと前記チップIDとを前記会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴としている。
【0021】
さらに、前記入会用端末がシンボル画像表示手段を備えている場合には、当該シンボル画像表示手段によって表示されるシンボル画像に、前記携帯電話に搭載されているシンボル画像リーダ機能によって当該シンボル画像を読み込むと、当該携帯電話の操作画面に前記メール送信画面を表示させる情報を担持させておけばよい。
【0022】
さらにまた、第1の入会モード、第2の入会モードおよび第3の入会モードを択一的に選択する入会モード選択手段を有し、前記第1の入会モードを、前記携帯電話の前記メールアドレスを、前記入会用端末の前記第1メールアドレス取得手段を用いて取得するモードとし、前記第2の入会モードを、前記携帯電話の前記メールアドレスを、前記入会用端末の前記メール送信画面表示手段と、前記会員データベースサーバの前記第2メールアドレス取得手段を用いて取得するモードとし、前記第3の入会モードを、前記携帯電話の前記メールアドレスを、前記入会用端末の前記シンボル画像表示手段と、前記会員データベースサーバの前記第2メールアドレス取得手段を用いて取得するモードとすることができる。
【0023】
次に、本発明は、上記の簡易入会方法により入会手続を行う簡易入会システムであって、携帯電話のメールアドレスおよびチップIDを会員情報として登録するための会員データベースと、前記携帯電話から前記メールアドレスを取得するメールアドレス取得手段と、前記携帯電話から前記チップIDを取得するチップID取得手段と、取得された前記メールアドレスおよび前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録する会員情報登録手段とを有していると共に、次の構成を備えたことを特徴としている。
【0024】
すなわち、前記会員データベース、前記メールアドレス取得手段、および前記会員情報登録手段を備えた会員データベースサーバと、当該会員データベースサーバに通信回線を介して接続され、固有の端末IDが付与されていると共に、前記チップID取得手段を備えた入会用端末とを有している。また、当該入会用端末は、前記携帯電話と通信して、当該携帯電話の操作画面に、前記端末IDを含み前記会員データベースサーバを宛先とする電子メールを送信させるためのメール送信画面を表示するメール送信画面表示手段と、前記チップID取得手段によって取得した前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信するID送信手段とを備えており、前記チップID取得手段は、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから前記チップIDを読み取る非接触型のものである。さらには、前記会員データベースサーバの前記メールアドレス取得手段は、前記携帯電話から前記メール送信画面を操作して送信された前記電子メールを受信して前記メールアドレスを取得するものであり、当該会員データベースサーバは、更に、受信した前記電子メールから前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、前記入会用端末から前記チップIDおよび前記端末IDを受信するID受信手段とを備えており、前記会員情報登録手段は、前記端末ID取得手段により取得した端末IDと、前記ID受信手段で受信した端末IDとが一致する場合にのみ、前記メールアドレスと前記チップIDとを前記会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴としている。
【0025】
一方、本発明は、上記の簡易入会方法により入会手続を行う簡易入会システムであって、携帯電話のメールアドレスおよびチップIDを会員情報として登録するための会員データベースと、前記携帯電話から前記メールアドレスを取得するメールアドレス取得手段と、前記携帯電話から前記チップIDを取得するチップID取得手段と、取得された前記メールアドレスおよび前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録する会員情報登録手段とを有していると共に、次の構成を備えたことを特徴としている。
【0026】
すなわち、前記会員データベース、前記メールアドレス取得手段、および前記会員情報登録手段を備えた会員データベースサーバと、当該会員データベースサーバに通信回線を介して接続され、固有の端末IDが付与されていると共に、前記チップID取得手段を備
えた入会用端末とを有している。また、当該入会用端末は、シンボル画像表示手段と、前記チップID取得手段によって取得した前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信するID送信手段とを備えており、前記シンボル画像表示手段によって表示されるシンボル画像には、前記携帯電話に搭載されているシンボル画像リーダ機能によって当該シンボル画像を読み込むと、当該携帯電話の操作画面に前記メール送信画面を表示させる情報が担持されており、前記チップID取得手段は、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから前記チップIDを読み取る非接触型のものである。さらに、前記会員データベースサーバの前記メールアドレス取得手段は、前記携帯電話から前記メール送信画面を操作して送信された前記電子メールを受信して前記メールアドレスを取得するものであり、当該会員データベースサーバは、更に、受信した前記電子メールから前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、前記入会用端末から前記チップIDおよび前記端末IDを受信するID受信手段とを備えており、前記会員情報登録手段は、前記端末ID取得手段により取得した端末IDと、前記ID受信手段で受信した端末IDとが一致する場合にのみ、前記メールアドレスと前記チップIDとを前記会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴としている。
【発明の効果】
【0027】
本発明の簡易入会方法および簡易入会システムによれば、会員情報は入会希望者が入会用紙に書き込まなくても取得することができるので、入会手続の際の入会希望者の負担を軽減することができる。店舗側の入力処理の負担も軽減することができる。また、登録される会員情報に住所や氏名等の個人情報が含まれていないので、入会希望者の心理的な負担も軽減することもできる。従って、会員を募りやすい。また、携帯電話のチップIDをそのまま会員IDとしているので、入会希望者の所持している携帯電話そのものを会員カードとして利用することができる。新たに会員カードを発行する必要がないので、会員システムを導入するためのコストを抑えることができる。また、入会した顧客は携帯電話の他に会員カードを所持する必要がなく、常時携帯している自己の携帯電話によって各種の会員サービスを受けることができるので、便利である。さらに、会員システムを運営する店舗の側では、チップIDに基づいて顧客の商品購入履歴情報等を集計することができるので、会員システムを利用して、効果的な販売促進活動を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下に、図面を参照して、本発明を適用した簡易入会システムを説明する。図1は本形態の簡易入会システムの全体構成図であり、図2は簡易入会システムの概略ブロック図である。
【0029】
(システム構成)
簡易入会システム1は、電子メール機能および非接触型ICカード機能が搭載されている携帯電話4を所持している入会希望者について入会手続を行ない、それぞれの機能で利用されるメールアドレスおよびチップIDを、携帯電話4を所有する顧客の会員情報として登録する。
【0030】
まず、図1を参照して説明すると、簡易入会システム1は、複数の店舗10のそれぞれに設置されている固有の端末IDが付与された入会用端末2と、一箇所の会員システム運営会社11に設置されている会員データベースサーバ3と、これらの入会用端末2を会員データベースサーバ3に接続可能なインターネット5と、携帯電話4およびその通信網とによって構築されている。各店舗10で入会手続を行った入会希望者の所持する携帯電話4のメールアドレスおよびチップIDは、インターネット5を介して会員データベースサーバ3に送信され、会員データベースサーバ3の会員データベース31に登録される。
【0031】
図2を参照して説明すると、入会希望者が所有する電子メール機能および非接触型IC
カード機能を搭載した携帯電話4は、一般に市販されているものであり、メール送受信手段40と、固有のチップIDが記憶保持されているICチップ41と、携帯表示手段42と、自己のメールアドレスが記憶保持されているメモリ43と、外部装置とUSB(Universal Serial Bus)で接続して通信するためのUSB通信手段44と、これらを制御する携帯制御手段45と、二次元コードを読み込むためのエリアセンサから構成されるバーコードリーダ46(シンボル画像リーダ)とを備えている。
【0032】
各店舗10に備えられている入会用端末2は、液晶パネルを有する端末表示手段22と、固有の端末IDを記憶している端末メモリ23と、携帯電話4にUSBで接続して通信するための端末側USB通信手段24と、携帯電話4に内蔵されたICチップ41のチップIDを非接触で読み取ることができるRFIDリーダ21と、会員データベースサーバ3とインターネット5を介した通信を行うためのネットワーク通信手段26と、これらを制御する端末制御手段27を備えている。また、入会モード選択スイッチ28を備えており、この入会モード選択スイッチ28を操作することにより、第1ないし第3の入会モードを択一的に選択できるようになっている。
【0033】
会員システム運営会社11に配置されている会員データベースサーバ3は、入会用端末2から送信されてくる携帯電話4のチップIDや端末ID等を受信する端末側通信手段32と、携帯電話4から送信されてくる電子メールを受信して、発信元のメールアドレスや本文の内容を取得するメールアドレス取得手段33と、端末側通信手段32およびメールアドレス取得手段33で受信した情報から同一の携帯電話のメールアドレスとチップIDとを関連付ける情報関連付け手段34と、情報関連付け手段34で関連付けられたメールアドレスとチップIDとを会員データベース31に登録する会員情報登録手段35とを備えている。
【0034】
(入会処理動作)
図3ないし図5は、本形態の簡易入会システム1による入会処理動作を示すフローチャートであり、図3は第1の入会モードを示し、図4は第2の入会モードを示し、図5は第3の入会モードを示してある。先に述べたように、これらの入会モードは、入会用端末2の入会モード選択スイッチ28を操作することにより選択可能となっている。
【0035】
(第1の入会モード)
第1の入会モードでは、携帯電話4のメールアドレスを取得するために、入会希望者の携帯電話4と入会用端末2とをUSBで接続して、携帯電話4のメモリから直接にメールアドレスを取得するモードである。
【0036】
図3のフローチャートに従って第1の入会モードを説明する。まず、ステップST11では、入会希望者の携帯電話4と入会用端末2とをUSBケーブル50で接続する。次に、ステップST12において、携帯電話4のメモリ43から入会用端末2にメールアドレスをダウンロードする。次に、ステップST13において、入会希望者に自己の携帯電話4をRFIDリーダ21にかざしてもらい、RFIDリーダ21により、携帯電話4のチップIDを入会用端末2に読み込む。
【0037】
このようにして入会用端末2に取得されたメールアドレスとチップIDは、ステップST14において入会用端末2から会員データベースサーバ3に送信され、会員データベースサーバ3の側において、これらのデータを端末側通信手段32を介して受信する。会員データベースサーバ3は、これらのデータが入会用端末2から一緒に送信された場合には、入会モードが第1の入会モードであると判断し、ステップST15において、会員情報登録手段35によって、受信したメールアドレスとチップIDとを顧客を特定する会員情報として会員データベース31に登録する。
【0038】
なお、ステップST11、ST12のメールアドレス取得動作とステップST13のチップIDの取得動作は逆の順番で行っても良い。
【0039】
(第2の入会モード)
第2の入会モードは、携帯電話4のメールアドレスを、入会希望者に自己の携帯電話4から会員データベースサーバ3宛に電子メールを送信してもらうことによって取得する手順を含んでいる。
【0040】
図4のフローチャートに従って第2の入会モードを説明する。まず、ステップST21において、入会用端末2と携帯電話4とをUSBケーブル50で接続する。ステップST22において、入会用端末2が携帯電話4の携帯表示手段42に、本文を端末IDとして宛先を会員データベースサーバ3とする電子メールのメール送信画面をダウンロードさせて表示させる。そして、入会希望者に、携帯表示手段42に表示されているメール送信画面を操作して電子メールを送信してもらう。
【0041】
ステップST23において、携帯電話4から会員データベースサーバ3宛に電子メールが送信されると、ステップST24では、会員データベースサーバ3のメールアドレス取得手段33がその電子メールを受信するとともに、送信元メールアドレスを顧客のメールアドレスとして取得する。また、電子メールの本文から、店舗10において入会手続に用いられている入会用端末2の端末IDを取得する。
【0042】
次に、入会希望者に携帯電話4をRFIDリーダ21にかざしてもらう。ステップST25では、かざされた携帯電話4からRFIDリーダ21がチップIDを入会用端末2へ読み込む。読み込まれたチップIDは、ステップST26において、入会用端末2の端末IDとともに会員データベースサーバ3に送信され、会員データベースサーバ3は、端末側通信手段32を介してチップIDを受信する。
【0043】
会員データベース3は、端末側通信手段32を介してチップIDのみを受信した場合、すなわち、メールアドレスおよびチップIDの双方を受信しなかった場合には、入会モードが第2あるいは第3の入会モードであると識別する。この場合には、ステップST27において、情報関連付け手段34により、入会用端末から受信したチップIDと、ステップST24においてメールアドレス取得手段33を介して携帯電話4から受信したメールアドレスとを関連付ける。すなわち、端末側通信手段32がチップIDと同時に受信した端末IDと、メールアドレス取得手段33がメールアドレスと同時に取得した端末IDとを照合して、同一の場合には、送信されてきたメールアドレスとチップIDとを顧客が所持する同一の携帯電話4から取得した会員情報であると関連付ける。関連付けられたメールアドレスとチップIDとは、ステップST38で、会員情報登録手段35が、会員データベース31に登録する。
【0044】
なお、ステップST21〜ST24のメールアドレスの取得動作とステップST25、ST26のチップIDの取得動作は前後してもよい。すなわち、入会用端末2のRFIDリーダ21によってICチップのチップIDを取得して会員データベースサーバ3に送信した後に、入会用端末2と携帯電話4とをUSBケーブル50で接続して、入会希望者に電子メールを送信してもらうようにしても会員情報を登録することができる。
【0045】
第2の入会モードによれば、メールアドレスとチップIDとは異なるルートで会員データベースサーバ3に送信された後、端末IDによって関連付けられて登録される。従って、入会手続に際してインターネット5を利用していても、なりすましを防ぐことができる。
【0046】
(第3の入会モード)
第3の入会モードは、入会用端末2の端末IDを二次元コード(又はバーコード)の形態で表示して、これを携帯電話4に読み取ってもらい、端末ID情報を含む電子メールを携帯電話4から会員データベースサーバ3に送信してもらう手順を含んでいる。したがって、第3の入会モードはバーコードリーダが備わっている携帯電話を所持している入会希望者の入会手続にのみ採用することができる。
【0047】
図5のフローチャートに従って第3の入会モードを説明する。まず、ステップST31では、入会用端末2の端末表示手段22(シンボル画像表示手段)に二次元コードを表示する。この二次元コードには、本文として入会用端末2の端末IDが入力されている電子メールを会員データベースサーバ3宛に送信するための制御情報が含まれている。入会希望者に、表示されている二次元コードを携帯電話4のバーコードリーダ機能を利用して読み込んでもらう。
【0048】
顧客が二次元コードを読み込むと、ステップST32で、携帯電話4の携帯表示手段42には、本文に端末IDが入力され、会員データベースサーバ3を宛先としたメール送信画面が表示される。そこで、入会希望者に、携帯表示手段42に表示されているメール送信画面を操作して電子メールを送信してもらう。
【0049】
ステップST33において、携帯電話4から会員データベースサーバ3宛に電子メールが送信されると、ステップST34では、会員データベースサーバ3のメールアドレス取得手段33がその電子メールを受信するとともに、送信元メールアドレスを顧客のメールアドレスとして取得する。また、電子メールの本文から、入会手続に用いられている入会用端末2の端末IDを取得する。
【0050】
次に、入会希望者に携帯電話4をRFIDリーダ21にかざしてもらう。ステップST35では、かざされた携帯電話4からRFIDリーダ21がチップIDを入会用端末2読み込む。読み込まれたチップIDは、ステップST36において、入会用端末2の端末IDとともに会員データベースサーバ3に送信される。
【0051】
会員データベースサーバ3の端末側通信手段32がチップIDを受信すると、ステップST37では、情報関連付け手段34がそのチップIDとステップST24でメールアドレス取得手段33が取得したメールアドレスとを関連付ける。すなわち、端末側通信手段32がチップIDと同時に受信した端末IDと、メールアドレス取得手段33がメールアドレスと同時に取得した端末IDとを照合して、同一の場合には、送信されてきたメールアドレスとチップIDとを顧客が所持する同一の携帯電話4から取得した会員情報であると関連付ける。関連付けられたメールアドレスとチップIDとは、ステップST38で、会員情報登録手段35が、会員データベース31に登録する。
【0052】
なお、ステップST31〜ST34のメールアドレス取得の動作とステップST35、ST36のチップID取得の動作は前後してもよい。すなわち、入会用端末2のRFIDリーダ21によってICチップのチップIDを取得して会員データベースサーバ3に送信した後に、入会希望者に携帯電話4で二次元コードを読み取って電子メールを送信してもらうようにしても、会員情報を登録できる。
【0053】
第3の入会モードによれば、メールアドレスとチップIDとは異なるルートで会員データベースサーバ3に送信された後、端末IDによって関連付けられて登録される。従って、入会手続に際してインターネット5を利用していても、なりすましを防ぐことができる。また、携帯電話4と入会用端末2をUSBケーブルで接続する必要がないので、入会手
続が一層簡単になるという利点がある。
【0054】
以上説明したように、本例の簡易入会システム1では、入会希望者が所持している携帯電話4のメールアドレスとチップIDとを会員情報として会員データベース31に登録する。会員情報は入会希望者が入会用紙に書き込まなくても取得することができるので、入会手続の際の入会希望者の負担を軽減することができる。店舗側の入力処理の負担も軽減することができる。また、登録される会員情報に住所や氏名等の個人情報が含まれていないので、入会希望者の心理的な負担も軽減することができる。従って、簡易入会システム1を利用することにより、店舗10では、会員を募りやすいという利点がある。
【0055】
また、簡易入会システム1によって会員データベースに登録した携帯電話4のチップIDをそのまま会員IDとしているので、入会希望者の所持している携帯電話4そのものを会員カードとして利用することができる。新たに会員カードを発行する必要がないので、会員システムを導入するためのコストを抑えることができる。さらに、入会した顧客は携帯電話4の他に会員カードを所持する必要がなく、常時携帯している自己の携帯電話4によって各種の会員サービスを受けることができるので、便利である。
【0056】
次に、本例の簡易入会システム1では、会員IDとして非接触型ICカード機能に用いられるICチップ41のチップIDを利用しているので、会員となった後に店舗から各種の情報の配信サービスを受ける際にも、例えば、店舗10内に設置されているRFIDリーダに自己の携帯電話4をかざすだけで、店舗10の側に自己の来店を知らせることができ、会員情報として登録してあるメールアドレスに宛てて商品情報等を配信してもらうことができる。また、店舗の側では、チップIDに基づいて顧客の商品購入履歴情報等を集計することができるので、簡易入会システム1を利用して入会者を募った会員システムを運営すれば、効果的な販売促進活動をすることができる。
【0057】
(その他の実施の形態)
上記の実施の形態では、入会用端末2として専用端末を用いているが、汎用のパーソナルコンピュータにRFIDリーダを接続したものを入会用端末として使用することもできる。
【0058】
また、上記の実施の形態において、第2、第3の入会モードでは、入会用端末2の端末IDとして固定の端末IDが付与されている。しかし、1つの携帯電話4からメールアドレスおよびチップIDを取得する毎に、異なる端末IDを乱数で生成するようにしてもよい。この場合、第3の入会モードでは、端末表示手段22に表示される二次元コードも端末IDに基づいて動的に生成される。このようにすれば、入会、登録にインターネットを利用していても、なりすましを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本形態の簡易入会システムの概略図である。
【図2】本形態の簡易入会システムのブロック図である。
【図3】第1の入会モードの動作を示すフローチャートである。
【図4】第2の入会モードの動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の入会モードの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0060】
1・簡易入会システム、2・入会用端末、3・会員データベースサーバ、4・携帯電話、5・インターネット、21・RFIDリーダ、22・端末表示手段(シンボル画像表示手段)、23・端末メモリ、24・端末側USB通信手段、26・ネットワーク通信手段、27・端末制御手段、28・入会モード選択スッチ、31・会員データベース、32・端
末側通信手段、33・メールアドレス取得手段、34・情報関連付け手段、35・会員情報登録手段、40・メール送受信手段、41・ICチップ、42・携帯表示手段、43・メモリ、44・USB通信手段、45・携帯制御手段、46・バーコードリーダ(シンボル画像リーダ)、50・USBケーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話を利用して入会手続を行う簡易入会方法であって、
携帯電話に搭載されている電子メール機能に用いられているメールアドレスと、当該携帯電話に搭載されている非接触型ICカード機能に用いられているICチップのチップIDとを取得し、
取得した前記メールアドレスおよび前記チップIDを、会員情報として登録し、
前記チップIDを、会員IDとして用いることを特徴とする簡易入会方法。
【請求項2】
請求項1において、
前記メールアドレスを、通信ケーブルを介して、前記携帯電話のメモリから取得し、
前記チップIDを、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから取得することを特徴とする簡易入会方法。
【請求項3】
請求項1において、
前記ICチップの読み取り機能を備えた入会用端末と、前記会員情報を登録する会員データベースを備えた会員データベースサーバとを配置し、
前記入会用端末から当該入会用端末に付与されている端末IDを前記携帯電話に送信し、
当該携帯電話から、受信した前記端末IDを電子メールにより、会員データベースサーバに送信させ、
前記入会用端末に前記携帯電話の前記チップIDを読み込み、
当該入会用端末から、読み取った前記チップIDを前記端末用IDと共に前記会員データベースサーバに送信し、
前記会員データベースサーバにおいて、前記携帯電話から受信した前記端末用IDと、前記入会用端末から受信した前記端末用IDとを照合し、これらが一致している場合にのみ、前記電子メールの発信元のメールアドレスと前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴とする簡易入会方法。
【請求項4】
請求項1において、
前記ICチップの読み取り機能を備えた入会用端末と、前記会員情報が登録される会員データベースを備えた会員データベースサーバとを配置し、
シンボル画像リーダ機能を備えた前記携帯電話によって、シンボル画像の形態で前記入会用端末に付与されている端末IDを読み取らせ、
当該携帯電話から、読み取った前記端末IDを電子メールにより、会員データベースサーバに送信させ、
前記入会用端末に前記携帯電話の前記チップIDを読み込み、
当該入会用端末から、読み取った前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信し、
前記会員データベースサーバにおいて、前記携帯電話から受信した前記端末IDと、前記入会用端末から受信した前記端末IDとを照合し、これらが一致している場合にのみ、前記電子メールの発信元のメールアドレスと前記チップIDを、会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴とする簡易入会方法。
【請求項5】
請求項1に記載の簡易入会方法により入会手続を行う簡易入会システムであって、
携帯電話のメールアドレスおよびチップIDを会員情報として登録するための会員データベースと、
前記携帯電話から前記メールアドレスを取得するメールアドレス取得手段と、
前記携帯電話から前記チップIDを取得するチップID取得手段と、
取得された前記メールアドレスおよび前記チップIDを、会員情報として前記会員デー
タベースに登録する会員情報登録手段とを有していることを特徴とする簡易入会システム。
【請求項6】
請求項5において、
前記メールアドレス取得手段として機能する第1メールアドレス取得手段と、前記チップID取得手段を備えた入会用端末を有し、
前記第1メールアドレス取得手段は、前記携帯電話と通信ケーブルで接続した状態で当該携帯電話のメモリから前記メールアドレスを読み込むものであり、
前記チップID取得手段は、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから前記チップIDを読み取る非接触型のものであることを特徴とする簡易入会システム。
【請求項7】
請求項6において、
前記会員データベース、前記メールアドレス取得手段として機能する第2メールアドレス取得手段、および前記会員情報登録手段を備えた会員データベースサーバと、
当該会員データベースサーバに通信回線を介して接続され、固有の端末IDが付与されている前記入会用端末とを有しており、
当該入会用端末は、前記携帯電話と通信して、当該携帯電話の操作画面に、前記端末IDを含み前記会員データベースサーバを宛先とする電子メールを送信させるためのメール送信画面を表示するメール送信画面表示手段と、前記チップID取得手段によって取得した前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信するID送信手段とを備えており、
前記会員データベースサーバの前記第2メールアドレス取得手段は、前記携帯電話から前記メール送信画面を操作して送信された前記電子メールを受信して前記メールアドレスを取得するものであり、
当該会員データベースサーバは、更に、受信した前記電子メールから前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、前記入会用端末から前記チップIDおよび前記端末IDを受信するID受信手段とを備えており、
前記会員情報登録手段は、前記端末ID取得手段により取得した端末IDと、前記ID受信手段で受信した端末IDとが一致する場合にのみ、前記メールアドレスと前記チップIDとを前記会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴とする簡易入会システム。
【請求項8】
請求項7において、
前記入会用端末はシンボル画像表示手段を備えており、
当該シンボル画像表示手段によって表示されるシンボル画像には、前記携帯電話に搭載されているシンボル画像リーダ機能によって当該シンボル画像を読み込むと、当該携帯電話の操作画面に前記メール送信画面を表示させる情報が担持されていることを特徴とする簡易入会システム。
【請求項9】
請求項8において、
第1の入会モード、第2の入会モードおよび第3の入会モードを択一的に選択する入会モード選択手段を有しており、
前記第1の入会モードは、前記携帯電話の前記メールアドレスを、前記入会用端末の前記第1メールアドレス取得手段を用いて取得するモードであり、
前記第2の入会モードは、前記携帯電話の前記メールアドレスを、前記入会用端末の前記メール送信画面表示手段と、前記会員データベースサーバの前記第2メールアドレス取得手段を用いて取得するモードであり、
前記第3の入会モードは、前記携帯電話の前記メールアドレスを、前記入会用端末の前記シンボル画像表示手段と、前記会員データベースサーバの前記第2メールアドレス取得手段を用いて取得するモードであることを特徴とする簡易入会システム。
【請求項10】
請求項5において、
前記会員データベース、前記メールアドレス取得手段、および前記会員情報登録手段を備えた会員データベースサーバと、
当該会員データベースサーバに通信回線を介して接続され、固有の端末IDが付与されていると共に、前記チップID取得手段を備えた入会用端末とを有しており、
当該入会用端末は、前記携帯電話と通信して、当該携帯電話の操作画面に、前記端末IDを含み前記会員データベースサーバを宛先とする電子メールを送信させるためのメール送信画面を表示するメール送信画面表示手段と、前記チップID取得手段によって取得した前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信するID送信手段とを備えており、前記チップID取得手段は、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから前記チップIDを読み取る非接触型のものであり、
前記会員データベースサーバの前記メールアドレス取得手段は、前記携帯電話から前記メール送信画面を操作して送信された前記電子メールを受信して前記メールアドレスを取得するものであり、
当該会員データベースサーバは、更に、受信した前記電子メールから前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、前記入会用端末から前記チップIDおよび前記端末IDを受信するID受信手段とを備えており、
前記会員情報登録手段は、前記端末ID取得手段により取得した端末IDと、前記ID受信手段で受信した端末IDとが一致する場合にのみ、前記メールアドレスと前記チップIDとを前記会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴とする簡易入会システム。
【請求項11】
請求項5において、
前記会員データベース、前記メールアドレス取得手段、および前記会員情報登録手段を備えた会員データベースサーバと、
当該会員データベースサーバに通信回線を介して接続され、固有の端末IDが付与されていると共に、前記チップID取得手段を備えた入会用端末とを有しており、
当該入会用端末は、シンボル画像表示手段と、前記チップID取得手段によって取得した前記チップIDを前記端末IDと共に前記会員データベースサーバに送信するID送信手段とを備えており、
前記シンボル画像表示手段によって表示されるシンボル画像には、前記携帯電話に搭載されているシンボル画像リーダ機能によって当該シンボル画像を読み込むと、当該携帯電話の操作画面に前記メール送信画面を表示させる情報が担持されており、
前記チップID取得手段は、無線通信によって、前記携帯電話の前記ICチップから前記チップIDを読み取る非接触型のものであり、
前記会員データベースサーバの前記メールアドレス取得手段は、前記携帯電話から前記メール送信画面を操作して送信された前記電子メールを受信して前記メールアドレスを取得するものであり、
当該会員データベースサーバは、更に、受信した前記電子メールから前記端末IDを取得する端末ID取得手段と、前記入会用端末から前記チップIDおよび前記端末IDを受信するID受信手段とを備えており、
前記会員情報登録手段は、前記端末ID取得手段により取得した端末IDと、前記ID受信手段で受信した端末IDとが一致する場合にのみ、前記メールアドレスと前記チップIDとを前記会員情報として前記会員データベースに登録することを特徴とする簡易入会システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−27332(P2008−27332A)
【公開日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−201678(P2006−201678)
【出願日】平成18年7月25日(2006.7.25)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】