説明

粉体供給装置

【課題】連続的に安定して粉体を供給する。
【解決手段】粉体供給装置100には、粉体30を導入可能な筒状体10と、筒状体10の下端部と非接触状態で載置され、中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部26とを有する偏心体14と、偏心体14をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段とを有し、前記偏心駆動手段は、偏心体14を載置し偏心体の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口42が形成された偏心板40と、偏心板の両端部にそれぞれ設けられた固定軸46a,46bと、回転軸50a,50bの他端にそれぞれ連結された偏心可能な回転体48a,48bと、前記回転体48a,48bのそれぞれに設けられた回転軸50a,50bと、回転軸50aを回転させるモータ52を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、連続的に安定して粉体を供給可能な粉体供給装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の粉体供給装置は、例えば、スクリュー羽根を有するフィーダを用いて、粉体を搬送する装置が主流であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述したスクリュー羽根を有するフィーダを備えた従来の粉体供給装置では、経時で、例えば、粉体搬送環境湿度に応じて、羽根に累積して堆積してしまうおそれがあった。
【0004】
本発明の目的は、特に、連続して安定的に粉体を供給可能な粉体供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の粉体供給装置は、以下の特徴を有する。
【0006】
(1)粉体を導入可能な筒状体と、前記筒状体の下端部と非接触状態で載置され中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部とを有する偏心体と、前記偏心体をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段と、を有し、前記偏心駆動手段は、前記偏心体を載置し前記偏心体の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口が形成された偏心板と、前記偏心板の両端部にそれぞれ設けられた駆動軸と、前記駆動軸の他端にそれぞれ連結された偏心可能な回転体と、前記回転体の少なくとも一方に接続された偏心駆動源と、を備えた粉体供給装置である。
【0007】
上記装置構成により、偏心する偏心体の傾斜した底部で解された粉体を粉体流出口から連続的に流出させることができる。
【0008】
(2)上記(1)に記載の粉体供給装置において、さらに、前記偏心駆動手段は、前記偏心板の両端をそれぞれ前記偏心板の厚み方向からそれぞれ偏心移動可能に挟持する一対の挟持体と、を有する。
【0009】
上記偏心板の両端を一対の挟持体で挟持しながら、水辺方向がぶれることなく、偏心板を偏心させることができる。これにより、偏心体上に載置された偏心体も水平方向にぶれることなく偏心するため、効率よく粉体を解しながら偏心板の粉体流出口に粉体を導くことができる。
【0010】
(3)上記(1)又は(2)に記載の粉体供給装置において、前記一対の挟持体の少なくとも一方は、360°回転可能な球状体と、前記球状体を回転可能に付勢する付勢手段と、を有する。
【0011】
360°回転可能な球状体で偏心板との摩擦を少なくしながら、偏心板を偏心駆動によって偏心させた際に、上記付勢手段によって偏心体の両端が鉛直方向にぶれることを防止することができる。これにより、偏心板を水平方向に安定させながら偏心させることができ、その結果、偏心体の偏心も水平方向に安定した状態になり、粉体供給効率が向上する。
【0012】
(4)上記(1)から(3)のいずれか1つに記載の粉体供給装置において、さらに、偏心板に固定され前記粉体流出口から流出する粉体を下方に導く漏斗状の粉体供給管を有する。
【0013】
偏心板に固定された漏斗状の粉体供給管によって、解された粉体を確実に粉体供給先に供給することができる。
【0014】
(5)粉体を導入可能な筒状体と、前記筒状体の下端部と非接触状態で載置され、中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部とを有する偏心体と、前記偏心体をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段と、を有し、前記偏心駆動手段は、前記偏心体を載置し、前記偏心体の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口が形成された偏心板と、前記偏心板の両端部にそれぞれ設けられた駆動軸と、前記駆動軸の他端にそれぞれ連結された偏心可能な回転体と、前記回転体の少なくとも一方に接続された偏心駆動源と、両回転体の回転を同期させる同期手段と、を備えた粉体供給装置である。
【0015】
上記同期手段により、両回転体をより正確に同期させ回転させることができるため、偏心体の偏心を安定的に行うことができる。これにより、偏心体の傾斜した底部で解された粉体を連続的に粉体流出口からよりスムーズに流出させることができる。
【0016】
(6)上記(5)に記載の粉体供給装置において、前記同期手段は、前記回転体と偏心駆動源とをそれぞれ接続する同期回転軸と、両同期回転軸にそれぞれ連結された同期回転体と、前記同期回転体同士の回転を同期させる帯状体と、を備える。
【0017】
上記同期回転軸に同期回転体をそれぞれ設ける、両同期回転体に帯状体を架け渡すことによって、偏心板を偏心させるための両回転体の回転を同期させることができる。これにより、偏心板の偏心を安定的に行うことができる。
【0018】
(7)上記(5)または(6)に記載の粉体供給装置において、前記同期手段は、さらに、両同期回転体との間に設けられ前記帯状体の移動により回転可能な同期補助回転体を有する。
【0019】
同期補助回転体を有することによって、両同期回転体の回転をより同期させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、粉体を解しながら連続的に安定して供給することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の最良の実施形態について、図面に基づいて説明する。
【0022】
実施の形態1.
本発明の一例の粉体供給装置について図1,図2を用いて以下にその構成を説明する。
【0023】
粉体供給装置100には、粉体30を導入可能な筒状体10と、筒状体10の一端に固定され他端が壁60に固定された支持棒16と、筒状体10の下端部と非接触状態で載置され中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部26とを有する偏心体14と、偏心体14をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段とを有する。
【0024】
本実施の形態の偏心駆動手段は、偏心体14を載置し偏心体14の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口42が形成された偏心板40と、偏心板40の対向する両端に設けられた偏心駆動源と、偏心板40の両端をそれぞれ偏心板40の厚み方向から偏心移動可能に挟持する挟持体と、を有する。
【0025】
そして、前記偏心板40の両端部には、駆動軸である固定軸46a,46bが設けられ、前記偏心駆動源は、図1及び図2に示すように、偏心板40の両端にそれぞれ設けられ、一方端の偏心駆動源は、偏心板40の一方端部に固定された固定軸46aがその円周端に連結され偏心可能な回転体48aと、回転体48aの中心部に連結された回転軸50aと、回転軸50aを回転駆動させる回転源であるモータ52と、モータ52にその一端が固定され他端が壁60に固定される支持棒18aとからなる。また、他方端の偏心駆動源は、偏心板40の他方端部に固定された固定軸46bがその円周端に連結され偏心可能な回転体48bと、回転体48bの中心部に連結された回転軸50bと、回転軸50bを回転可能に軸支する支持棒18bとからなる。なお、本実施の形態では、回転体を回転させるモータは一方の回転体を回転させるように構成したが、回転軸50a,50bを同期させながら偏心可能であれば、両方の回転体をそれぞれモータにより回転させてもよい。
【0026】
また、上記挟持体は好ましくは回転挟持体であり、この回転挟持体も、図1及び図2に示すように、偏心板40の少なくとも両端にそれぞれ設けられ、一方端の回転挟持体は、偏心板40の厚み方向に挟持する360°あらゆる方向に回転可能な球状体20a,20bと、この球状体20a,20bのそれぞれを回転可能に載置する収容箱22a,22bと、収容箱22a,22bを支持する支持軸56a,56bとからなり、支持軸56a,56bの他端は粉体供給装置の壁60に固定されている。また、他方端の回転挟持体は、偏心板40の厚み方向に挟持する360°あらゆる方向に回転可能な球状体20c,20dと、この球状体20c,20dのそれぞれを回転可能に載置する収容箱22c,22dと、収容箱22c,22dを支持する支持軸56c,56dとからなり、支持軸56c,56dの他端は粉体供給装置の壁60に固定されている。上記回転挟持体は図1,2では、偏心板40の両端にそれぞれ一対ずつ配設する構成としたがより好ましくは、偏心板40の4辺の少なくとも3辺にそれぞれ一対の回転挟持体を配設すると、より偏心板40を鉛直方向にぶれることなく安定して偏心させることができ、さらに好ましくは、回転挟持体を偏心板40の4辺にそれぞれ一対ずつ配設する構成が望ましい。
【0027】
上記球状体20a,20b,20c,20dは、摩擦係数が小さく剛性を有し偏心板40との接触面積が少ない形状のものが好ましく、例えば剛性ゴムボールを用いてもよい。
【0028】
上記回転挟持体について図3,4を用いてさらに詳細に説明する。図3,4には、図1に示す回転挟持体の支持軸56a,56bにそれぞれ支持された収容箱22a、22bの構成がそれぞれ示されている。図3に示すように、収容箱22bには、球状体20bを回転可能なような凹状の球面が形成されており、この球面に球状体22bが載置されている。一方、図4に示すように、収容箱22aは、円柱状の中空部が設けられ、この中空部に付勢手段として弾性体、例えばバネ24aが一端が収容箱22aに固定されて収容されている。このバネ24aの他端には、球状体20aが回転可能に載置されている。なお、本実施の形態では、収納箱の一方の付勢手段を設けたが、これに限るものではなく、挟持させる一対の収容箱のそれぞれに、図4に示すような付勢手段を設けてもよい。また、図3,4には、図1の左側の回転挟持体の構成について例示して説明したが、図1の右側の回転挟持体の構成も図3,4と同様の構成を有している。また、バネの代わりに空気圧で付勢を調節する手段を設けてもよい。
【0029】
また、図1に示すように、偏心板40には、粉体流出口42から流出する粉体を下方に導く漏斗状の粉体供給管12が固定されて設けられている。この粉体供給管12により、破線矢印のように、解された粉体が下方に導かれ、連続して粉体を円滑に供給することができる。
【0030】
次に、本実施の形態の粉体供給装置の動作について図1,2を用いて説明する。
【0031】
粉体30が筒状体10に導入されると、モータ52を回転させる。モータ52の回転は回転軸50aに伝達され、回転軸50aが回転することによって、回転体48aが回転する。回転体48aの回転により固定軸46aを介して偏心板40が偏心する。また、上記回転体48aの回転とほぼ同時に偏心板40に固定された固定軸46bを介して回転体48bが回転し、これによって回転軸50bが回転する。したがって、モータ52を駆動させることによって、回転体48aと回転体48bとを同期させながら回転させることができる。さらに、球状体20a,20b,20c,20dによって偏心可能に支持され、さらにバネ24a,24bによって偏心体14の鉛直方向のぶれが抑えられるため、偏心板40を水平方向に安定させて偏心させることができる。さらに、偏心板40が偏心することによって、偏心体14が偏心し、偏心体14の底部26の傾斜面に沿って落下しながら解された粉体30は、粉体流出口42から粉体供給管12に導かれて下方に供給される。
【0032】
実施の形態2.
本発明の他の例の粉体供給装置について、図5,6を用いて以下にその構成を説明する。なお、実施の形態1の粉体供給装置と同一の構成には同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
粉体供給装置200には、粉体30を導入可能な筒状体10と、筒状体10の一端に固定され他端が壁60に固定された支持板36と、筒状体10の下端部と非接触状態で載置され中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部26とを有する偏心体14と、偏心体14をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段とを有する。
【0034】
本実施の形態の偏心駆動手段は、偏心体14を載置し偏心体14の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口42が形成された偏心板40と、偏心板40の対向する両端に設けられた偏心駆動源と、偏心板40の両端をそれぞれ偏心板40の厚み方向から偏心移動可能に挟持する挟持体と、を有する。
【0035】
そして、前記偏心板40の両端部にそれぞれ設けられた駆動軸である固定軸46a,46bが設けられ、前記偏心駆動源は、図5及び図6に示すように、偏心板40の両端にそれぞれ設けられ、一方端の偏心駆動源は、偏心板40の一方端部に固定された固定軸46aがその円周端に連結され偏心可能な回転体48aと、回転体48aの中心部に連結された回転軸50aと、回転軸50aを回転駆動させる回転源であるモータ52と、モータ52にその一端が固定され他端が壁60に固定される支持棒18aとからなる。また、他方端の偏心駆動源は、偏心板40の他方端部に固定された固定軸46bがその円周端に連結され偏心可能な回転体48bと、回転体48bの中心部に連結された回転軸50bと、回転軸50bを回転可能に軸支する支持棒18bとからなる。さらに、両回転体48a,48bの回転を同期させる同期手段が設けられており、この同期手段は、回転体48a,48bと支持棒18a,18bとをそれぞれ接続する同期回転軸として機能する回転軸50a,50bと、両回転軸50a,50bにそれぞれ連結された同期回転体であるプーリー32a,32bと、プーリー32a,32bの同期回転を補助する一対の同期補助回転体であるアイドラー34a,34bと、プーリー32a、アイドラー34a、プーリー32b、アイドラー34bに架け渡された帯状体35とを有する。アイドラー34a,34bは、支持板36に一端が固定された回転軸38に回転可能に取り付けられている。
【0036】
本実施の形態では、上記同期手段により、両回転体をより正確に同期させ回転させることができるため、偏心体の偏心を安定的に行うことができる。これにより、偏心体の傾斜した底部で解された粉体を連続的に粉体流出口からよりスムーズに流出させることができる。
【0037】
また、上記帯状体35は、弾性を有する帯状体であって、例えば、ベルトまたはチェーンであり、好ましくはタイミングベルトであり、また上記プーリー32a,32bの代わりに、それぞれスプロケットを用いてもよい。また、アイドラー34a,34bの代わりにそれぞれスプロケットを用いてもよい。
【0038】
次に、本実施の形態の粉体供給装置の動作について図5,6を用いて説明する。
【0039】
粉体30が筒状体10に導入されると、モータ52を回転させる。モータ52の回転は回転軸50aに伝達され、回転軸50aが回転することによって、回転体48aが回転する。回転体48aの回転により固定軸46aを介して偏心板40が偏心する。一方、回転軸50aの回転によってプーリー32aも回転し、これにより帯状体35が移動し、アイドラー34a、プーリー32b、アイドラー34bがプーリー32aの回転に同期して回転する。したがって、上記回転体48aの回転とほぼ同時に偏心板40に固定された固定軸46bを介して回転体48bが回転し、これによって回転軸50bが回転する。したがって、モータ52を駆動させることによって、回転体48aと回転体48bとを同期させながら回転させることができる。さらに、球状体20a,20b,20c,20dによって偏心可能に支持され、さらにバネ24a,24bによって偏心体14の鉛直方向のぶれが抑えられるため、偏心板40を水平方向に安定させて偏心させることができる。さらに、偏心板40が偏心することによって、偏心体14が偏心し、偏心体14の底部26の傾斜面に沿って落下しながら解された粉体30は、粉体流出口42から粉体供給管12に導かれて下方に供給される。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明の粉体供給装置によれば、連続的に粉体を供給して加工する用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の粉体供給装置の構成一例を示す断面概要図である。
【図2】図1のA−A’線に沿った断面略図である。
【図3】本発明の回転挟持体の構成の一例を示す概略図である。
【図4】本発明の回転挟持体の構成の他の例を示す概略図である。
【図5】本発明の粉体供給装置の構成一例を示す断面概要図である。
【図6】図5のB−B’線に沿った断面略図である。
【符号の説明】
【0042】
10 筒状体、12 粉体供給管、14 偏心体、16 支持棒、18a,18b 支持棒、20a,20b,20c,20d 球状体、22a,22b,22c,22d 収容箱、24a,24b バネ、26 底部、30 粉体、40 偏心板、42 粉体流出口、46a,46b 固定軸、48a,48b 回転体、50a,50b 回転軸、52 モータ、56a,56b,56c,56d 支持軸、60 外壁、100 粉体供給装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉体を導入可能な筒状体と、
前記筒状体の下端部と非接触状態で載置され、中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部とを有する偏心体と、
前記偏心体をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段と、
を有し、
前記偏心駆動手段は、前記偏心体を載置し、前記偏心体の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口が形成された偏心板と、
前記偏心板の両端部にそれぞれ設けられた駆動軸と、
前記駆動軸の他端にそれぞれ連結された偏心可能な回転体と、
前記回転体の少なくとも一方に接続された偏心駆動源と、
を備えたことを特徴とする粉体供給装置。
【請求項2】
請求項1に記載の粉体供給装置において、
さらに、前記偏心駆動手段は、前記偏心板の両端をそれぞれ前記偏心板の厚み方向からそれぞれ偏心移動可能に挟持する一対の挟持体を有することを特徴とする粉体供給装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の粉体供給装置において、
前記一対の挟持体の少なくとも一方は、360°回転可能な球状体と、前記球状体を回転可能に付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする粉体供給装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の粉体供給装置において、
さらに、偏心板に固定され、前記粉体流出口から流出する粉体を下方に導く漏斗状の粉体供給管を有することを特徴とする粉体供給装置。
【請求項5】
粉体を導入可能な筒状体と、
前記筒状体の下端部と非接触状態で載置され、中心部から外周部に向かって下方に傾斜した傾斜面からなる底部とを有する偏心体と、
前記偏心体をその中心軸に対して偏心駆動させる偏心駆動手段と、
を有し、
前記偏心駆動手段は、前記偏心体を載置し、前記偏心体の外周に沿って形成された少なくとも1つ以上の粉体流出口が形成された偏心板と、
前記偏心板の両端部にそれぞれ設けられた駆動軸と、
前記駆動軸の他端にそれぞれ連結された偏心可能な回転体と、
前記回転体の少なくとも一方に接続された偏心駆動源と、
両回転体の回転を同期させる同期手段と、
を備えたことを特徴とする粉体供給装置。
【請求項6】
請求項5に記載の粉体供給装置において、
前記同期手段は、
前記回転体と偏心駆動源とをそれぞれ接続する同期回転軸と、
両同期回転軸にそれぞれ連結された同期回転体と、
前記同期回転体同士の回転を同期させる帯状体と、
を備えることを特徴とする粉体供給装置。
【請求項7】
請求項6に記載の粉体供給装置において、
前記同期手段は、さらに、
両同期回転体との間に設けられ前記帯状体の移動により回転可能な同期補助回転体を有することを特徴とする粉体供給装置。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の粉体供給装置において、
さらに、前記偏心駆動手段は、前記偏心板の両端をそれぞれ前記偏心板の厚み方向からそれぞれ偏心移動可能に挟持する一対の挟持体を有することを特徴とする粉体供給装置。
【請求項9】
請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の粉体供給装置において、
前記一対の挟持体の少なくとも一方は、360°回転可能な球状体と、前記球状体を回転可能に付勢する付勢手段と、を有することを特徴とする粉体供給装置。
【請求項10】
請求項5から請求項9のいずれか1項に記載の粉体供給装置において、
さらに、偏心板に固定され、前記粉体流出口から流出する粉体を下方に導く漏斗状の粉体供給管を有することを特徴とする粉体供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−188361(P2006−188361A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−78823(P2005−78823)
【出願日】平成17年3月18日(2005.3.18)
【出願人】(000251211)冷化工業株式会社 (20)
【Fターム(参考)】