説明

粉末金属プレートを製造する方法

移動テープ(101)の上に、所定の質量の金属粉末を供給し、テープの移動方向に平行に延在する振動境界壁(201、202)によって、金属粉末を取り囲んで金属粉末を規制し、圧粉体ストリップ(GS)を成形するために、外気温度で金属粉末を圧延し、炉(400)の内部で圧粉体ストリップを連続的に焼結し、炉内にある間に圧粉体ストリップをネットシェイプパーツ(NS)に成形し、かつ、1000℃を超える温度の非酸化性環境(404)下で、ネットシェイプパーツを冷却することを備える粉末金属プレートを製造する方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動テープの上に所定の質量の金属粉末を供給し、テープの移動方向に延在する振動境界壁によって、金属粉末を取り囲んで金属粉末を規制し、圧粉体ストリップ(green compact strip)を成形するために、外気温度(ambient temperature)で金属粉末を圧延(rolling)し、炉内部のコンベヤ上で圧粉体ストリップを連続的に焼結し、炉内にある間に圧粉体ストリップをネットシェイプパーツ(net shape part)に成形し、かつ、1000℃を超える温度の非酸化性環境下で、ネットシェイプパーツを冷却することを備える粉末金属プレートを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池プレートを含むいくつかの粉末金属プレートを製造するための従来技術は、95%Crと5%Feを備える粉末を使用する。粉末は、プレス機で所望の形状に圧縮される。圧粉体は、炉内部で1120℃で焼結される。焼結されたパーツは、次いで、密度を向上させるために、プレス機で鍛造(forge)/コイニング(coin)(再ストライク)され、その後最後に1400℃で再焼結される。
【0003】
代表技術は、連続的に供給される供給ベルト又は支持シート上に、金属粉末が散布され、金属粉末が散布された供給ベルト又は支持シートが焼結オーブンを通過させられ、かつ、未圧縮金属粉末が互いに部分的に接触し隣接するとともに、それらの間にギャップがある金属粉末が焼結されることを備える、多孔シート金属シートを製造する方法を開示する米国特許第6,436,580号明細書(2002年)である。結果として、金属粉末の接触部分は、互いに一体化され、ギャップが微細空孔として成形される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
必要とされることは、移動テープの上に所定の質量の金属粉末を供給し、テープの移動方向に延在する振動境界壁によって、金属粉末を取り囲んで金属粉末を規制し、圧粉体ストリップを成形するために外気温度で金属粉末を圧延し、炉内部のコンベヤ上で圧粉体ストリップを連続的に焼結し、炉内にある間に圧粉体ストリップをネットシェイプパーツに成形し、かつ、1000℃を超える温度の非酸化性環境下で、ネットシェイプパーツを冷却することを備える粉末金属プレートを製造する方法である。本発明は、この必要性に合致する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の側面は、移動テープの上に所定の質量の金属粉末を供給し、テープの移動方向に延在する振動境界壁によって、金属粉末を取り囲んで金属粉末を規制し、圧粉体ストリップを成形するために外気温度で金属粉末を圧延し、炉内部のコンベヤ上で圧粉体ストリップを連続的に焼結し、炉内にある間に圧粉体ストリップをネットシェイプパーツに成形し、かつ、1000℃を超える温度の非酸化性環境下で、ネットシェイプパーツを冷却することを備える粉末金属プレートを製造する方法である。
【0006】
本発明の他の側面は、本発明についての以下の記述と添付図面によって、指摘され又は明らかにされる。
【0007】
本発明は、移動テープの上に所定の質量の金属粉末を供給し、テープの移動方向に平行に延在する振動境界壁によって、金属粉末を取り囲んで金属粉末を規制し、圧粉体ストリップを成形するために外気温度で金属粉末を圧延し、炉内部で圧粉体ストリップを連続的に焼結し、炉内にある間に圧粉体ストリップをネットシェイプパーツに成形し、かつ、1000℃を超える温度の非酸化性環境下で、ネットシェイプパーツを冷却することを備える粉末金属プレートを製造する方法である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
添付図面は、明細書に組み入れられかつその一部を形成し、本発明の好ましい実施形態を示し、かつ明細書とともに本発明の本質を説明するために提供される。
【0009】
【図1】従来の燃料電池技術の表である。
【図2】本発明の工程の概略側面図である。
【図3】本発明の工程の概略上面図である。
【図4A】冷間ローラの側面図である。
【図4B】熱間ローラの側面図である。
【図5】パーツの冷却動向を示すグラフである。
【図6】ローラ表面の側面図である。
【図7】システムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
燃料電池は、将来最も有望な発電システムの1つである。典型的には、固体酸化物燃料電池(SOFC)は、イオン伝導性の電解質によって相互に接続される燃料電極(陽極)と酸素電極(陰極)とから成る。電極は、セル外部の導体(ワイヤ)によって、電気負荷に電気的に連結される。固体酸化物燃料電池は、およそ800℃〜1000℃の温度範囲、5%又は50%の水を含有する水素下、0.25Acm−2〜1Acm−2の範囲の電流密度で動作可能である。燃料電池は、典型的には燃料として水素を使用する。したがって、粉末金属燃料電池プレートは、この設計条件を考慮して製造されるに違いない。
【0011】
図1は、従来の燃料電池技術を述べた表である。図1から理解されるように、各電池は、いくつかの材料要件を有する。図1のように、1つの燃料電池タイプは、固体酸化物燃料電池(SOFC)である。SOFCタイプ燃料電池の相互接続材料用に、6つの一般的なアロイがある。クロムベースタイプは、酸化イットリウムを含有し又は含有しない、95%のクロム、5%の鉄から構成されても良い。
【0012】
本発明は、相互接続プレートとしても知られる、クロムベースのSOFC燃料電池プレート、または、成形性若しくは延性の欠如から、金属シートにできず従来コイニングできなかったいかなる他の材料の製造工程を改良する。燃料電池プレートから予期される特性のために、クロムベースタイプが、いくらかの燃料電池製造業者に好まれる。
【0013】
本発明の工程は、粉末供給、テープ成形、及び粉末圧延を備える。3つ全ての工程の組み合わせに、供給機における振動壁の使用を加えたものは、均一な密度と均一な厚みの燃料電池プレートを、効率的かつ素早く作るための1つの発明の方法である。
【0014】
シート形状にでき、かつ結果としてプレス機でコイニング(型打ち(stamped))可能な種々のグレードのステンレス鋼のような他の候補材料と異なり、95%Cr−5%Feは、その非常に乏しい成形特性のために、シート金属形状にすることができず、かつコイニングできない。それゆえ、これらプレートを製造するための従来技術は、95%Crに5%Fe粉末を混合し、粉末金属プレス機で所望の形状に粉末を独立的に圧縮し、炉内でパーツを1120℃で焼結し、密度を上げるためにプレス機でパーツを鍛造/コイニング(再ストライク)しかつ1400℃で再焼結する。各々個別のステップは、繰り返しの操作や各パーツの移動を伴う。
【0015】
本発明の工程は、従来技術の製造工程を、より単純でより効率的でより低コストである開示工程に置き換えるものである。さらに、それはより少ない設備資本しか必要とせず、1つの連続的な製造セルで行うことが可能である。さらに、高温度でのプレート成形が、完成部品における多孔性の全てを実質的に取り除く。
【0016】
図2は、本発明工程の概略側面図である。本工程は、5%Feと95%Crの混合物を備える粉末を使用する。粉末供給、テープ成形、及び粉末圧延を利用するシート金属と同様の材料の圧粉体ストリップに粉末を成形することによって、粉末は圧縮される。工程は、所望の幅を有し、かつ均一な密度と均一な厚みを有する圧粉体ストリップを生成する。
【0017】
−工程−
第1に、概して領域(1)において、粉末供給100が、スイープ移動ヘッド101を有するダイキャビティに、金属粉末を均一に供給するために使用される。粉末は、典型的には、ヘッド101に重力によって供給するビン102に貯蔵される。ヘッド101は、振動性の供給機104により供給される。
【0018】
本発明の工程において、金属粉末供給は、側壁(201、202)によって金属粉末が規制される移動プラスチック(又は他の適当な材料の)テープ200の上に行われる。側壁201、202は、供給方向に対して平行である。粉末供給機101は、金属粉末を連続的に排出し、それにより、ストリップが常に均一量の金属粉末で充満されるようにする。テープ200駆動システムは、テープ200の底面に係合するコンベヤ204によって助力されかつ同時進行される。テープ成形は、典型的には、セラミック粉末を硬化炉に供給するために使用される。図2から理解できるように、ストリップの各端部において、開始(投入供給)側は壁203によって、他端側では2つのローラ301、302によって規制される。
【0019】
側壁は、金属粉末供給システムに、金属粉末をテープ上に供給掃入するために必要とされる高さを与える。側壁(201、202)は、さらに離散粉末が側面から落下するのを防止する。壁204は、テープ上で流れるときの粉末を制御する。
【0020】
壁(201、202、204)が非常に大きな摩擦を引き起こしたり、金属粉末に貼り付いたりしないようにするために、それらは常に振動させられる。壁(201、202)はローラ300で途切れるが、テープは、ローラ群を、すなわちローラ302によって引き込まれ、通過させられる。
【0021】
図3は、本発明工程の概略上面図である。次に粉末圧延が行われる。ローラ301、302は平面粉体ストリップを圧延するが、図4Aから理解できるように、一方は頂平面の山部302を有し、反対側は底平面の谷部303を有する。平面幅(D)は、ローラ301、302から現れるときの圧粉体ストリップの幅であるプラスチックテープ200の幅である。プラスチックテープ200は、圧延後に圧粉体ストリップから離れるように巻かれる。
【0022】
次に、概ね領域(2)において、連続的な圧粉体ストリップ(GS)は、移動する高温コンベヤ402によって支持されて、炉400に供給される。圧粉体ストリップGSは、酸素を含まない炉環境を有する粉体金属焼結炉において使用される、ゲート401を通って走行する。ストリップGSの走行長さは、それを1400℃まで(或いはいかなる他の所望)の温度にし、炉400内部にあるネットシェイプローラ501、502に送出できるほど十分に長い。ストリップGSの熱間圧延が焼結温度で引き起こる。炉内部における焼結温度での滞留時間は、およそ30分である。
【0023】
第1の圧延動作300における粉体ストリップGSの厚みは、正確な重量(質量)の材料を(必要であれば、安全のためにおよそ1%の半端を加えて)、ローラ500における最終圧延動作に一定幅で送れるように、計算され調整される。密度変化は、冷えた圧粉体ストリップGSが加熱されたネットシェイプパーツになるときに起こる。結果として、供給機101からの流入質量の適切な制御は重要である。容量と厚みは、多孔性を減少させ又は完全に無くす500における熱間圧延で減少するため、ストリップGSにおける金属容量の制御はあまり重要ではない。
【0024】
図4Bから理解できるように、ネットシェイプローラ500は、正確な側面圧縮(side compaction)を確実に行い、かつ廃棄物を意味する側面バリ(side flash)を無くすために、同じ原理(principles)の山部503と谷部504を付与している。各表面503、504は、最終ネットシェイプパーツNSにおける適切な形状及び外観を型押しするのに適した表面外観を備える。側面制限の点において、これは殆どの金属について側面が一定に保たれる圧延ミル動作と同様である。
【0025】
炉内における圧延動作は、成形エリアにおける挿入により、ローラ(501、502)が内部水冷されることを必要とする。圧延は炉内において高温下で行われるため、圧縮は、最終パーツにおいて殆ど或いは全く多孔性を残さずに、ネット最終シェイプとするものである。最終的なネットシェイプ熱間圧延が成功するためには、圧粉体ストリップGSは均一な密度と均一な厚みを有するに違いない。
【0026】
圧延動作500が終了した後、ネットシェイプパーツ(NS)は、炉の非酸化性環境404下で冷却され、次いで、それらは炉600から出される。概ね領域(3)では、材料の酸化を防ぐために、再度、保護用還元性雰囲気が必要とされる。
【0027】
炉を出た後、(もしあれば)パーツ間の少量のバリが、公知の工程によってバリ取りされる。ローラ300、500における側面規制により、側面にはバリがないはずである。圧延配列は、2つのロールであることも可能であるし、相対的に大きい背面支持ロールによって支持される2つのローラであることも可能である。これは、相対的に大きなロールが相対的に小さい径のロールの偏位を防ぎつつ、相対的に小さいロールを使用することにより、より小さい面エリアにより集中した力がもたらされる圧延ミルと同様である。
【0028】
圧延成形は、プレス機におけるコイニングに比べると、局所的でかつ狭い帯域で粉末をプレスするため、パーツ全体に一度に成形応力が作用されるプレス圧縮よりも、十分に高い局所的な圧縮応力を生成することが可能である。結果的に本発明の工程は、多孔性が完全に無くされるように、特に高温下における、高圧縮を達成する。
【0029】
従来技術を利用すると、斯様な燃料電池プレートを製造する粉末金属プレスは、高い荷重要件のために、非常に高価となり得る。しかし、粉末圧延による本発明の局所化圧縮工程を利用することは、より単純で、より低荷重でかつより低コストの設備しか必要としない。
【0030】
図6はローラの側面図である。各ローラ(302、502)はそれぞれ、外表面303、503を備える。各表面303、503は、“ネガ”、すなわち圧延されるプレートの逆である。図4A、4Bから理解できるように、各表面303、503はそれぞれ、表面304、504と協働する。代替的な実施形態では、ローラ302が“ネガ”の外観表面を有しておらず、代わりに図4Aに示されるように、表面は単純な平面である。
【0031】
図7は、システムの斜視図である。ネットシェイプパーツNSは、連続的なストリップ、又は最終圧延の後に分離された個々のパーツとして炉から出される。その後、パーツは、保管又は取り付けのために、分離されかつ処理される。ローラコンベヤ405は、粉末ストリップGSを支持する。ローラコンベヤ406は、ネットシェイプパーツNSを支持する。
【0032】
本発明の工程は、多くの異なる手段で改変可能である。本工程の重要な部分は、シート金属のためのものと同様である、一致しかつ均一な厚みと、一致しかつ均一な密度を有し、粉末が圧縮された粉末ストリップを生成する第1ステップである。開示される工程は、従来の炉と、第2段階のための熱間圧延を教示する。
【0033】
他の代替は、従来の炉を使用するものの代わりに、誘導加熱を含む。保護用非酸化性雰囲気が必要とされる。誘導加熱は、長い炉を使用する必要性を無くす。
【0034】
他の代替は、熱間圧延の代わりに熱間鍛造である。圧粉体ストリップは、炉内加熱又は誘導加熱の後に、鍛造プレス機に供給され得る。鍛造プレス機に供給された加熱ストリップをある長さに切断するために、プレスタイプのナイフが使用され得る。これは、ダイキャビティに正確かつ均一な重量の金属を送出することをもたらす。代替的な実施形態では、鍛造プレス機は、ローラ500と同じ位置に配置される。局所的な圧力の付与が必要とされるため、熱間圧延が好まれるが、約1400℃(又はいかなる他の所望の温度)の高温度下での鍛造も、多孔性を顕著に減少させ得る。
【0035】
更なる他の代替では、冷却段階において、ネットに成形されるパーツは、およそ1000℃の温度に到達し、及びそれ未満の酸化性雰囲気下に導入されても良い。これは、燃料電池運転における、意図された運転条件下でパーツが安定化されることを可能にする。これは、例えば、適切な大気エアフローがあり、1000℃未満の温度に制御されたベルト炉ゾーンに、パーツを出すことによって達成される。図5は、パーツの冷却動向を示すグラフであり、ここでは、パーツは還元性雰囲気に出されて冷却され、その後、酸化性雰囲気の待機ゾーンに入れられる。酸化性雰囲気における待機時間は、およそ10〜12時間の範囲である。
【0036】
キャビティに送出される金属粉末の重量は、ダイキャビティの完全な充満を確実にするために、最終パーツの重量よりもおよそ1%多い半端であることが可能である。余分な重量は、簡単に取り除くことが可能な極めて細くかつ薄い層のバリをもたらす。
【0037】
本発明工程の優位点は、非常に低いコストの工程、非常に低い資本コストの工程、より簡単な処理ステップ、複雑性を取り除くこと、改良された品質、すなわちパーツにおける多孔性を0にし、或いは非常に低くすることを含む。さらに、連続的でかつ小型の製造セルを1つのみ使用して、最終パーツを作ることを可能にする。
【0038】
本発明工程は、固体酸化物型燃料電池を製造するために使用されることが可能であるが、本方法は、腐食を伴わず、かつより高い温度下での所定程度の膨張を伴う高温電解質に対処可能なプレートを必要とする、似通ったいかなる用途に使用されても良い。最後に、本工程は、シートにできず、かつ殆ど又は全く成形性を有さないいかなる材料のために使用されることも可能である。
【0039】
ここでは、本発明の形態が述べられるが、ここで述べられた本発明の精神及び範囲から逸脱しない限り、部分の構造及び関係が改変されても良いことは、当分野の当業者には明らかである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動テープ(101)の上に、所定の質量の金属粉末を供給し、
前記テープの移動方向に平行に延在する振動境界壁(201、202)によって、前記金属粉末を取り囲んで、前記金属粉末を規制し、
圧粉体ストリップ(GS)を成形するために、外気温度で前記金属粉末を圧延し、
炉(400)内部で、前記圧粉体ストリップを連続的に焼結し、
前記炉内にある間に、ネットシェイプパーツ(NS)に前記圧粉体ストリップを成形し、
1000℃を超える温度の非酸化性環境(404)下で、前記ネットシェイプパーツを冷却する
ことを備える粉末金属プレートを製造する方法。
【請求項2】
1000℃又はそれ未満の温度で、ネットシェイプパーツを酸化性環境気下に曝露させることをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項3】
およそ1400℃の温度で前記圧粉体ストリップを連続的に焼結することをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記圧粉体ストリップをネットシェイプパーツとする圧延が、およそ1400℃の温度で引き起こされることをさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記炉は、誘導炉を備える請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記圧粉体ストリップを成形することは、前記圧粉体ストリップを熱間鍛造することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記圧粉体ストリップを成形することは、前記圧粉体ストリップを熱間圧延することを備える請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記熱間鍛造の前に、前記圧粉体ストリップを切断するステップをさらに備える請求項6に記載の方法。
【請求項9】
酸化性環境下で前記ネットシェイプパーツを冷却することは、およそ10〜12時間の範囲の期間である請求項2に記載の方法。
【請求項10】
移動テープの上に、所定の質量の金属粉末を供給し、
前記テープの移動方向に延在する振動境界壁によって、前記金属粉末を取り囲んで、前記金属粉末を規制し、
圧粉体ストリップを成形するために、外気温度で前記金属粉末を圧延し、
炉内部で、前記圧粉体ストリップを連続的に焼結し、
前記炉内にある間に、ネットシェイプパーツに前記圧粉体ストリップを成形し、
1000℃未満の温度の酸化性環境下で、前記ネットシェイプパーツを冷却する
ことを備える粉末金属プレートを製造する方法。
【請求項11】
およそ1400℃の温度で前記圧粉体ストリップを連続的に焼結することをさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記圧粉体ストリップをネットシェイプパーツとする圧延が、およそ1400℃の温度で引き起こされる請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記炉は、誘導炉を備える請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記圧粉体ストリップを成形することは、前記圧粉体ストリップを熱間鍛造することを備える請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記圧粉体ストリップを成形することは、前記圧粉体ストリップを熱間圧延することを備える請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記熱間鍛造の前に、前記圧粉体ストリップを切断するステップをさらに備える請求項14に記載の方法。
【請求項17】
移動テープの上に、所定の質量の金属粉末を供給し、
前記テープの移動方向に延在する振動境界壁によって、前記金属粉末を取り囲んで、前記金属粉末を規制し、
圧粉体ストリップを成形するために、外気温度で前記金属粉末を圧延し、
炉内部のコンベヤ上で、前記圧粉体ストリップを連続的に焼結し、
前記焼結する温度で前記炉内にある間に、前記圧粉体ストリップをネットシェイプパーツに圧延し、
1000℃を超える温度の非酸化性環境下で、前記ネットシェイプパーツを冷却する
ことを備える粉末金属プレートを製造する方法。
【請求項18】
およそ1400℃の温度で前記圧粉体ストリップを連続的に焼結する請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記圧粉体ストリップをネットシェイプパーツとする圧延が、およそ1400℃の温度で引き起こされる請求項17に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−530843(P2012−530843A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516056(P2012−516056)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/001713
【国際公開番号】WO2010/147640
【国際公開日】平成22年12月23日(2010.12.23)
【出願人】(504005091)ザ ゲイツ コーポレイション (103)
【Fターム(参考)】