説明

粉粒体小分け計量装置および粉粒体小分け計量方法

【課題】 粉粒体小分け計量装置の省スペース化を図り、粉粒体の排出速度を保ちつつ、切り出し精度を向上させる。
【解決手段】粉粒体を攪拌する攪拌部3と、攪拌部3と連通し、水平に設けられる大型スクリューフィーダ41と、大型スクリューフィーダ41と連通する大吐出口415と、大吐出口415を自在に開閉する大吐出口開閉弁であるシャッター416と、大型スクリューフィーダ41の下にバイパス43を介して連通して併設される小型スクリューフィーダ42と、小型スクリューフィーダ42と連通する小吐出口425と、を備え、大型スクリューフィーダ41を作動させることにより粉粒体排出の大出しを行い、定量値に近付くとシャッター416を閉じるとともに小型スクリューフィーダ42を作動させることにより粉粒体排出の小出しを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体を袋等の容器に小分け計量し排出する粉粒体小分け計量装置、特に、小麦粉等の食品、化学品、薬品の粉体を排出する粉粒体小分け計量装置に関する。
【背景技術】
【0002】
粉粒体小分け計量装置には粉粒体の切り出し手段であるスクリューを垂直に設けるものと水平に設けるものとがある。スクリューを垂直に設けるものとして特許文献1が挙げられ、スクリューを水平に設けるものとして特許文献2が挙げられる。
【0003】
特許文献1に記載の発明は、吐出口からの粉粒体の吐出効率を高め、高速且つ高精度にして粉粒体の定量充填が可能な粉粒体の充填装置を提供することを課題とし、上端にホッパ4を有し、下端に吐出口24を有したファネル2と、ファネル2内に回転可能に収容され、拡径スクリュー部14がホッパ4に突出したオーガスクリュー10とを備え、拡径スクリュー部14の上端とホッパ4の内周面との間には所定の隙間Gが確保されていることを特徴としたものである。
【0004】
特許文献2に記載の発明は、粉粒体を一定重量ずつ袋詰めする粉粒体充填装置において、運転条件を決定するパラメータを自動的に最適なものに変更し、袋に充填する量を目標量に精度よく近づけながら充填にかかる時間をより短縮することができる粉粒体充填装置を提供することを課題とし、スクリューフィーダをモータによって回転させ、前記スクリューフィーダにより粉粒体を押し出すことによって該粉粒体を充填袋に充填する粉粒体充填装置において、充填の際に、始めに大出しを行い、充填すべき粉粒体のうち充填未完了分の重量が無段階制御量に達したならば、大出しから無段階減速へと移行する無段階制御方式の制御を行い、停止直前流量に基づいて前記無段階制御量を調整する制御手段を備えたことを特徴とするものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−019729
【特許文献2】特開2002−166902
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1のような垂直に縦置きするスクリューを用いるものでは、垂直に大型となるため高さに制約のある場所では使用できなかった。また、特許文献2のようなスクリューを水平にして横置きする従来の粉粒体充填装置は、計量終盤で充填駆動部の回転数を減少させることにより送出量を調整しているが、このような駆動部の回転数をインバータ制御により変化させる方法では、充填駆動部の回転数を無段階に調節できるとしても、その充填駆動部が大口径の一軸のスクリューに依存するため、計量精度に限界があった。一方、充填駆動部を小口径のものとして計量精度を向上させようとすると粉粒体の充填に時間がかかり過ぎてしまうという問題がある。上記のように充填駆動部を大口径のスクリューの一軸をもって粉粒体の充填を行い、精度を高めるべくインバータ制御を用いたとしても、実用的な充填速度の下では切り出し誤差があり、要求される精度を十分に満たすことはできなかった。
【0007】
そこで上記課題に鑑み、本発明は、粉粒体小分け計量装置の省スペース化を図り、粉粒体の排出速度を保ちつつ、切り出し精度を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、粉粒体を移送する大型スクリューフィーダと、該大型スクリューフィーダと連通する大吐出口と、前記大型スクリューフィーダの下に連通して併設される小型スクリューフィーダと、該小型スクリューフィーダと連通する小吐出口と、前記大吐出口または小吐出口から排出される粉粒体を小分け計量する計量部と、を備えることを特徴とする粉粒体小分け計量装置である。
【0009】
また本発明は、大型スクリューフィーダを回転させることにより、粉粒体を大量に切り出して排出し、これと同時に排出された該粉粒体を計量するステップと、目標とする前記粉粒体の排出量に近づいたら、前記大型スクリューフィーダの大吐出口からの粉粒体の切り出しを停止するステップと、前記大型スクリューフィーダの下に連通して併設される小型スクリューフィーダを回転させることにより、前記粉粒体を少量に切り出して排出し、これと同時に排出された該粉粒体を計量するステップと、目標とする前記粉粒体の排出量に達したら前記小型スクリューフィーダの回転を止め、前記粉粒体の排出を終了するステップと、からなることを特徴とする粉粒体小分け計量方法である。
【0010】
本発明において、前記大吐出口を自在に開閉する大吐出口開閉弁を設けることが好ましい。
【0011】
本発明において前記攪拌部が、粉粒体を篩うシーブと、前記シーブ内で水平方向に配置される回転羽根と、を有するロータリーシフタであることを特徴としてもよい。
【0012】
大型スクリューフィーダおよび小型スクリューフィーダを連通する方法としてこれらの間にバイパスを設けることが好ましい。また、大型スクリューフィーダおよび小型スクリューフィーダをそれぞれ直接に攪拌部に連通して併設してもよい。
【0013】
小型スクリューフィーダの断面積は、大型スクリューフィーダの断面積の3分の1以下が好ましい。それぞれの口径は例えば、大型スクリューフィーダの口径が呼び径で65〜100A程度が好ましく、小型スクリューフィーダの口径が32〜50A程度で好ましい。
【0014】
本発明は、粉粒体を製品袋、ペール缶、一斗缶等に充填する際に用いられるが、これに限らず、粉粒体を計量して、開放型の容器に移し替える際に用いてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、大型スクリューフィーダにより粉粒体充填の大出しができる一方、小型スクリューフィーダに切り替えることにより小出しもできるため、粉粒体計量の精度が向上する。また、本発明は、既存の大型スクリューフィーダに小型スクリューフィーダを後付けすることによっても利用可能であるため、要求精度に応じて適宜、計量誤差を少なく変更することができ、コストパフォーマンスに優れる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明実施形態の実施例1の粉粒体小分け計量装置1の正面図である。
【図2】同装置1の右側面図である。
【図3】同装置1の平面図である。
【図4】同装置1の攪拌部3および充填部4の内部を示す部分断面図(正面)である。
【図5】同装置1の攪拌部3および充填部4の左側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態である粉粒体小分け計量装置1の構成について図1〜図5を参照して説明する。粉粒体小分け計量装置1は、粉粒体を貯留し給送する貯留部2と、貯留部2から給送される粉粒体を篩い、磁性異物を除去する攪拌部3と、篩いにかけられた粉粒体を切り出して充填する充填部4と、から構成される。
【0018】
貯留部2は、図1、2に示すように、内部の気密を保つケーシング21と、ケーシング21と一体的に設けられ粉粒体を一時的に貯留するホッパ22と、空気輸送されてくる粉気混相流を受け入れて粉粒体と空気とに分離して空気を排出するフィルタ23と、ホッパ22に貯留される粉粒体を下方に供給するロータリーバルブ24と粉粒体の投入口27を備える。
【0019】
ケーシング21は開放して内部を点検・清掃できる点検扉221を有する。ホッパ22は内部を覗ける点検窓221と静電容量式のレベル計222とホッパ22内に付着した粉粒体を払い落す噴射ノズル223とを有する。その他、貯留部2には、攪拌部3および充填部4で発生する粉塵を集塵するために、これらとケーシング21内のフィルタ23の付近とを連通する吸引管26が設けられる。吸引管26は自動ダンパー261と開閉バルブ262を有する。フィルタ23の詳細な構造は、特許第2634042号公報を参照されたい。
【0020】
攪拌部3は、図4に示すように、粉粒体を篩ってダマ取りや異物除去を行うロータリーシフタ31と、ロータリーシフタ31の直下に配置されて金属破片等の磁性異物を除去するロータリーマグネット33とを備える。
【0021】
ロータリーシフタ31は、図4に示すように、長手方向が水平に配置されたものであり、長手方向に横架される攪拌軸311と、攪拌軸311を回転自在に支持する軸受け312と、貯留部2のロータリーバルブ24から流下する粉粒体を受け入れる受入室313と、受入室313内において攪拌軸311に形成される送出翼314と、受入室313に連通する篩室315と、篩室315内で攪拌軸311の周囲に設置されたシーブ316と、シーブ316の内側において攪拌軸311から半径方向に延び出す羽根形状のビーター317と、攪拌軸311を駆動するモータ318と、モータ318の回転力を伝えるモータプーリ319、伝達ベルト320、攪拌軸プーリ321と、内部を点検・清掃するための点検扉322と、を有している。篩室315内の上部には吸引管26(図1参照)が接続される。ロータリーシフタ31の詳細な構造は、特開昭63−69577号公報、特開平11−244784号公報、また、シーブ316の詳細な構造は、国際公開番号WO02/38290A1公報、WO2004/060584A1公報、および、WO2005/102543A1号公報に示すので、参照されたい。
【0022】
ロータリーマグネット33は、図4に示すように、篩室315の直下に連通した磁性異物除去室331でシーブ316を通過した粉粒体に混入している金属破片等の磁性異物を除去するものである。ロータリーマグネット33は、攪拌軸311の下側領域に横架される磁石回転軸332と、磁石回転軸332を支持する軸受け333と、磁石回転軸332を回転駆動するモータ334と、磁石回転軸332の周囲に脱着可能に取り付けられ磁石回転軸332と一体的に回転する棒状の回転磁石335とを有している。
【0023】
充填部4は、図1、4に示すように、磁性異物除去室321の直下に連通した粉粒体送出室40と、粉粒体の大切り出しを行う大型スクリューフィーダ41と、粉粒体の小切り出しを行う小型スクリューフィーダ42と、大型スクリューフィーダ41と小型スクリューフィーダ42とを連通するバイパス43と、粉粒体充填室44とを備えている。
【0024】
大型スクリューフィーダ41は、図4に示すように、粉粒体送出室40において重力により落下してくる粉粒体を横方向に送出して粉粒体充填室44に大量の定量切り出しを行うものである。大型スクリューフィーダ41は、粉粒体送出室40に横架される回転軸411と、回転軸411を支持する軸受け412と、回転軸411を回転駆動するモータ413と、粉粒体送出室40内で回転軸411に一体的に形成され粉粒体を粉粒体充填室44に送出するスクリュー羽根414と、粉粒体の送出口となる大吐出口415と、大吐出口415の開閉弁であるシャッター416と、シャッター416を開閉作動させるアクチュエータ417とを有している。
【0025】
小型スクリューフィーダ42は、図4に示すように、バイパス43を通じて落下してくる粉粒体を横方向に送出して粉粒体充填室44に少量の定量切り出しを行うものである。小型スクリューフィーダ42は、回転軸411に併設される回転軸421と、回転軸421を支持する軸受け422と、回転軸421を回転駆動するモータ423と、回転軸421に一体的に形成され粉粒体を粉粒体充填室44に送出するスクリュー羽根424と、粉粒体の送出口となる小吐出口425とを有している。
【0026】
バイパス43は、図4に示すように、大型スクリューフィーダ41の下流側から小型スクリューフィーダ42に連通して設けられる。大型スクリューフィーダ41の管下部と小型スクリューフィーダ42の管上部とが連通することが好ましい。
【0027】
大型スクリューフィーダ41の口径は呼び径で80Aであり、大型スクリューフィーダ41の口径は40Aである。それぞれの口径は例えば、大型スクリューフィーダの口径が呼び径で65〜100A程度が好ましく、小型スクリューフィーダの口径が呼び径で32〜50A程度が好ましい。断面積でいえば、小型スクリューフィーダの断面積は大型スクリューフィーダの断面積の3分の1以下となることが好ましい。
【0028】
大吐出口415および小吐出口425に連通する粉粒体充填室44は充填カバー45により覆われ、その上部に吸引管26が接続され、下部には充填口46が形成される。
【0029】
粉粒体小分け計量装置1は、その他、充填量の設定等のための操作パネルを有する操作盤51、各駆動部を制御する制御盤52、粉粒体の充填量を計測する計量部53を備える。計量部53はスケール台が例示される。
【0030】
粉粒体小分け計量装置1の動作を説明する。まず粉粒体の充填前に計量部53に充填袋54を開口させて置く。起動スイッチ(図示略)を押すことにより粉粒体小分け計量装置1が起動される。起動した粉粒体小分け計量装置1の制御盤52には計量開始の信号が送られ、計量部53に置かれた充填袋54を含めて風袋引きを行う。引き続き、粉粒体充填の大出しを行うために、モータ318、モータ334、モータ413、およびロータリーバルブ24の回転が開始され、これにより、攪拌軸311、磁石回転軸332、回転軸411が駆動される。貯留室20内の粉粒体は、ロータリーバルブ24により一定量ずつ攪拌部3のロータリーシフタ31に供給される。その粉粒体は、ロータリーシフタ31内において受入室313に供給され、送出翼314により篩室315に送り出され、シーブ316により篩いにかけられる。シーブ316を通過した粉粒体は、充填前処理室331においてロータリーマグネット33により混入した磁性異物が除去され、重力により落下して粉体送出室40に至る。粉体送出室40において粉粒体は、大型スクリューフィーダ41により横方向に移動して大吐出口415から粉体充填室44に入り、充填口46から落下して、計量部53に置かれた充填袋54に充填される。また、上記では粉粒体の大出し工程の際には小型スクリューフィーダ42を停止しているが、この間に小型スクリューフィーダ42を作動させ続けてもよい。
【0031】
大型スクリューフィーダ41の駆動により粉粒体が充填された充填袋54の重量が目標値である定量に近づくと、制御盤52に定量前信号が出され、アクチュエータ417が作動し、自動的にシャッター416を閉じられて大吐出口415が閉鎖され、モータ413の回転が止まり、大型スクリューフィーダ41が停止する。これに伴いモータ423が回転を開始し、小型スクリューフィーダ42が駆動する。小型スクリューフィーダ42内には、作動していた大型スクリューフィーダ41からバイパス43を通じて粉粒体が既に供給されているので、その小型スクリューフィーダ42内の粉粒体が小吐出口425から切り出され、少量ずつ充填袋54に充填されることとなる。計量部53が計測する重量が定量に達すると、制御盤52に計量完了信号が出され、モータ423および小型スクリューフィーダ42が停止され、計量が完了する。なお、計量完了信号は実際の定量よりも小さな値として落差補正を含めておくとよい。
【0032】
一度、起動スイッチを押し、粉粒体小分け計量装置1を起動させると上記の工程が自動で行われるため、充填済みの充填袋54を交換して、起動スイッチを押すことを繰り返すことで粉粒体の充填小分け計量を連続的に行うことができる。なお、粉粒体充填の定量値や大出しと小出しを切り替える定量前信号を発する際の重量等は操作盤51により行う。
【0033】
粉粒体の充填計量を連続的に行うと、貯留室20内の粉粒体の量が減ることとなるので、粉粒体小分け計量装置1への粉粒体の供給は随時行われる。粉粒体を投入口27から投入すると、粉粒体は貯留室20に一時的に貯留され、粉粒体の計量充填とともにロータリーバルブ24からロータリーシフタ31に供給されていく。貯留室20内の粉粒体の貯留量は上下異なる高さに設けられた2つのレベル計222により監視されるため、計量充填速度に合わせて粉粒体を投入口27から投入することにより、貯留量は常に一定の範囲内にあることとなる。
【0034】
上記工程と並行してフィルタ23がフィルタリングを行う。フィルタ23は、ケーシング21内で舞い上がった粉粒体をフィルタ23内部の濾布(図示略)に吸着し、また、篩室315内で舞い上がった粉粒体を含む空気と、充填口46から舞い落ちようとする粉粒体を含む空気とを同時に吸引管26を介して貯留室20に吸引し、濾布(図示略)に吸着する。つまり、フィルタ23が貯留室20と、篩室315と、粉体充填室44のフィルタリングを同時に行う。
【0035】
以上説明した本発明の実施形態によれば、次の効果がある。すなわち、粉体充填装置1は、小型スクリューフィーダを設けて粉粒体充填の大出しと小出しを使い分けるため、充填の定量の手前までは既存の大型スクリューフィーダ41により迅速に充填を行う一方、定量前の一定値に達したらフィーダ42により慎重に充填を行うことで、充填速度と充填精度の両立を高度に実現することができる。充填精度は、従来の大型スクリューフィーダのみにより充填する場合と比較しておよそ±50gから±10g程度に向上する。また、定量前信号の設定値や小型スクリューフィーダ42の回転速度の設定値を変更することにより、所望の精度と充填速度のバランスをとることも容易である。また、粉粒体の充填を小出ししているときは大型スクリューフィーダ41の大吐出口415をシャッター416で閉鎖するため、大型スクリューフィーダ41の方から粉粒体が供給されて精度が低下する心配はなくなる。
【0036】
本発明の実施形態は、既存の粉体充填装置のスクリューフィーダの下に小型スクリューフィーダ42を後付けすることによっても利用可能である。その際にも小型スクリューフィーダ42とバイパス43とシャッター416とを付加するのみで足りるため、非常に低コストで利用可能である。従来の充填精度のみで足りる粉体充填装置を製造するに際しても部品のほとんどが共通であるため、製造コストも低く抑えることができる。
【0037】
軸を水平とするスクリューフィーダ41,42を用いるため、粉粒体小分け計量装置1の設置は高さ方向にコンパクトなものとなり、大型スクリューフィーダ41と小型スクリューフィーダ42とを上下方向に併設して重力を利用することにより、小型スクリューフィーダ42に粉粒体を供給することが可能となる。また、大型スクリューフィーダ41の直下に小型スクリューフィーダ42を配置し、バイパス43により連通することとしているため、篩い処理した粉粒体の重力を利用して効率的に送り出すことができる。さらに、充填口46における大吐出口415と小吐出口425を効率的に配置でき、排出作業を効率化することができる。
【0038】
バイパス43を大型スクリューフィーダ41の下流側に設けることにより、小型スクリューフィーダ42の小型化を図ることができる。
【0039】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、改変等を加えることが出来るものであり、それらの改変、均等物等も本発明の技術的範囲に含まれることとなる。充填袋54に代えて、一斗缶、ペール缶に粉粒体を充填してもよいし、開放容器に粉粒体を排出してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…粉粒体小分け計量装置 2…貯留部
20…貯留室 21…ケーシング
211…点検扉 22…ホッパ
221…点検窓 222…レベル計
223…噴射ノズル 23…フィルタ
24…ロータリーバルブ 26…吸引管
261…自動ダンパー 262…開閉バルブ
27…投入口
3…攪拌部 31…ロータリーシフタ 311…攪拌軸
312…軸受け 313…受入室 314…送出翼
315…篩室 316…シーブ 317…ビーター
318…モータ 319…モータプーリ
320…伝達ベルト 321…攪拌軸プーリ
322…点検扉
32…ロータリーマグネット 321…充填前処理室
322…磁石回転軸 323…軸受け 324…モータ
325…棒状の回転磁石
4…充填部 40…粉体送出室
41…大型スクリューフィーダ 411…回転軸
412…軸受け 413…モータ
414…スクリュー羽根 415…大吐出口
416…シャッター 417…アクチュエータ
42…小型スクリューフィーダ 421…回転軸
422…軸受け 423…モータ
424…スクリュー羽根 425…小吐出口
43…バイパス 44…粉体充填室
45…充填カバー 46…充填口
51…操作盤 52…制御盤
53…計量部 54…充填袋

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体を移送する大型スクリューフィーダと、
該大型スクリューフィーダと連通する大吐出口と、
前記大型スクリューフィーダの下に連通して併設される小型スクリューフィーダと、
該小型スクリューフィーダと連通する小吐出口と、
前記大吐出口と小吐出口から排出される粉粒体を小分け計量する計量部と、
を備えることを特徴とする粉粒体小分け計量装置。
【請求項2】
前記大吐出口を自在に開閉する大吐出口開閉弁を備えたことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体小分け計量装置。
【請求項3】
大型スクリューフィーダを回転させることにより、粉粒体を大量に切り出して排出し、これと同時に排出された該粉粒体を計量するステップと、
目標とする前記粉粒体の排出量に近づいたら、前記大型スクリューフィーダの大吐出口からの粉粒体の切り出しを停止するステップと、
前記大型スクリューフィーダの下に連通して併設される小型スクリューフィーダを回転させることにより、前記粉粒体を少量に切り出して排出し、これと同時に排出された該粉粒体を計量するステップと、
目標とする前記粉粒体の排出量に達したら前記小型スクリューフィーダの回転を止め、前記粉粒体の排出を終了するステップと、からなることを特徴とする粉粒体小分け計量方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−162298(P2012−162298A)
【公開日】平成24年8月30日(2012.8.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−24406(P2011−24406)
【出願日】平成23年2月7日(2011.2.7)
【出願人】(507001162)株式会社ツカサ (16)
【Fターム(参考)】