説明

粘性材料の供給システムおよび方法

粘性材料の供給システムは、重量減少スケール上に設置された容器抜出器;容器抜出器により容器から絞り出された材料を受ける供給チューブ;および、スケールにより感知された重量減少によって供給チューブから加工システムへと材料を計りとるダイシング装置;を含有する。粘性材料供給方法は、供給システム、容器と、容器内に保持された粘性材料との最初の合計重量を決定するステップ;粘性材料の配合工程に充填するため供給システムにより粘性材料を容器から抜き出すステップ;材料が抜き出されるときの、供給システム、容器と、容器内に保持された粘性材料との合計重量を測定するステップ;材料が抜き出されるときの、供給システム、容器と、容器内に保持された粘性材料との最初の合計重量と測定された合計重量との間の差によって配合工程に充填された粘性材料の量を決定するステップ;決定された粘性材料の充填された量によって、粘性材料の配合工程への供給のための、容器から抜き出される粘性材料の刻み込み速度を制御するステップ;を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、逐次的に装着されたドラムから特にオルガノポリシロキサンゴムまたはその他の粘性材料を連続の配合システムに供給するための、粘性材料のシステムおよび方法、そして計りとるアセンブリおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
配合システムにおいては、材料を加工ラインに供給し、ここで供給材料を混合し添加剤をバランスよく注入し特別仕様の製品を生産する。このシステムは、許容誤差の狭い均一な製品を得るために、正確で信頼性の高い調合と供給操作とを必要とする。供給工程において正確に材料を計りとることは適切なシステムの操作に重要である。
【0003】
しかしながら、粘性材料の正確な量をその材料のバルク(bulk)から分けることは難しい。供給速度の変化に対する粘性材料の鈍い応答、および計りとられた一定分量の粘性材料を材料のバルクから分けることの難しさのために、正確に分けることは困難である。材料は流し込むことに抵抗があり、もし流し込むことができるとしても、流し込む速度は極めて遅い。粘性材料は、高い付着性、すなわち他の材料に粘着する傾向、および/または、粘着性、すなわち自ら粘着し続ける傾向を示すこともあり、それ故に分離可能ではないこともある。粘性材料は、ずり粘稠性があることもあり、流体に対するせん断が増加すると粘度の増加を示し、それ故にせん断が増加するとますます流れに抵抗するようになる。そのような材料の正確な量を供給して処理中の量が制御されるようにすることは難しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、取り扱いが難しい粘性材料の取り分けを容易にする当技術分野での必要性がある。また、バルク量の形態にかかわらず、そのような材料の規定量をバルク量から正確に切り取る必要性もあり、そして粘性材料を加工システムに充填できるようにする必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明の簡単な説明
本発明は、加工システムのための取り扱いが難しい材料を、切り取り、そして計りとる、改良されたシステムおよび方法を提供する。第一の実施態様において、本発明は、粘性材料の供給システムであり、重量減少スケールに設置された容器抜出器;容器抜出器により容器から絞り出された材料を受ける供給チューブ;および、スケールにより感知された重量減少によって供給チューブから加工システムへの材料を計りとるダイシング装置;を含有する。
【0006】
別の実施態様において、本発明は、粘性材料の供給方法であり、供給システム、容器と、容器内に保持された粘性材料との最初の合計重量を決定すること;粘性材料の配合工程へ充填するための供給システムにより容器から粘性材料を抜き出すこと;材料を抜き出しているときに、供給システム、容器と、容器内に保持された粘性材料との合計重量を測定すること;供給システム、容器と、容器内に保持された粘性材料との最初の合計重量と、材料を抜き出している時の測定重量との間の差によって配合工程に充填された粘性材料の量を決定すること;充填された粘性材料の決定量によって粘性材料の配合工程へ供給するための容器から抜き出した粘性材料の刻み込み速度を制御すること;を含有する。
【0007】
別の実施態様において、本発明は、シリコーンゴムの供給システムであり、重量減少スケール上に設置されたドラムプレス;ドラムプレスによりドラムから絞り出された材料を受ける供給チューブ;スケールにより感知された重量減少によって供給チューブから加工システムへの材料を計りとるダイシング装置;および、最初の重量を記憶し、連続する重量を測定し、最初の重量と測定重量との間の差によって加工システムに供給されたシリコーンゴムの重量を決定し、そしてその差によってダイシング装置の速度を制御する一連の指示を有するコントローラ;を含有する。
【0008】
別の実施態様において、本発明は、加工システムへの供給を制御する方法であり、材料供給セッションの設定点の範囲を確定すること;徐々に動く材料を加工システムに逐次的に落下する小部分に刻み込むことによりそのセッションに粘性材料を供給すること;加工システムに落下したそのセッションの材料の合計を測定すること;そのセッションの材料合計とそのセッションの設定点の範囲とを比較すること;そのセッションの設定点の範囲に接近したときに、刻み込まれる各々の小部分の量を減少させるように、移動中の材料の刻み込み速度を増加すること;そして、合計材料がそのセッションの設定点の範囲内である場合に、そのセッションの材料供給を停止すること;含有する。
【0009】
別の実施態様において、本発明は、材料の供給システムであり、材料の抜き出し装置;および、(i)配合システムに充填される材料に対する設定点を決定する検索データベースを参照すること;(ii)材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;(iii)容器から材料を抜き出すように材料の抜き出し装置に操作の開始の信号を送ること;(iv)材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;(v)最初の合計重量と感知された進捗中の合計重量との間の差によって充填された材料重量を計算すること;そして、(vi)計算された充填材料の重量が設定点の予め定められた範囲内にある場合に、材料の抜き出し装置の操作を停止すること;の一連の指示を有するコントローラを含有する。
【0010】
さらに別の実施態様において、本発明は、材料の配合システムに供給する方法であり、配合システムに充填される材料に対する設定点を決定する検索データベースを参照すること;材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;材料の抜き出し装置に容器から材料を抜き出す操作の開始の信号を送ること;材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;最初の合計重量と感知された進捗中の合計重量との間の差によって充填された材料重量を計算すること;そして、計算された材料の充填重量が設定点の特定の範囲内にある場合に、材料の抜き出し装置の操作を停止すること;を含有する。
【0011】
さらに別の実施態様において、本発明は、加工システムへの供給のためのコントローラであり、あるセッションの材料供給の設定点の範囲を確定すること;徐々に動く材料を加工システムに逐次的に落下する小部分に刻み込むことによりそのセッションに粘性材料を供給することを指図すること;加工システムに落下したそのセッションの材料合計を測定すること;そのセッションの材料合計とそのセッションの設定点の範囲を比較すること;そのセッションの設定点の範囲に接近したときに、刻み込まれる各々の小部分の量を減少させるように、移動する材料の刻み込み速度を増加すること;そして、合計材料がその期間の設定点の範囲内である場合に、そのセッションの材料供給を停止すること;の一連の指示を含有する。
【0012】
別の実施態様において、本発明は、粘性材料の加工システムであり、:容器抜出器;容器抜出器を駆動するコントローラ;コントローラによって容器抜出器により容器から絞り出された材料を受ける供給チューブ;および、コントローラによって供給チューブからの材料をカットし処理装置に材料を計りとるダイシング装置;を含有する。
【0013】
別の実施態様において、本発明は、加工システムへの供給方法であり、配合システムへの全バッチの粘性材料の供給を設定すること;第一サイズの一定分量で供給材料を刻み込むことにより第一設定の供給速度で粘性材料の供給を開始すること;供給速度と粘性材料の全バッチの供給とを測定すること;バッチの粘性材料の供給量をより良い制御を提供するために、粘性材料の合計供給量が設定点に接近すると、第一サイズの一定分量を第二の小さな一定分量に変更すること;を含有する。
【0014】
さらに別の実施態様において、本発明は、加工システムへの供給を制御する方法であり、粘性材料の供給システム、容器、と容器内の粘性材料との最初の合計重量を感知すること;容器および粘性材料の供給システムから加工システムへと刻み込まれた部分の粘性材料を絞り出すこと;その結果の粘性材料の供給システム、容器、と容器内の粘性材料との合計重量を感知すること;そして、最初の重量と次の重量との間の差により加工システムに供給された粘性材料の量を決定すること;加工システムに供給された粘性材料の量によって粘性材料の絞り出され刻み込まれる小部分を制御すること;を含有する。
【0015】
さらに別の実施態様において、本発明は、シリコーンゴムの加工システムであり、シリコーンゴムの配合システム;と、供給システムがコントローラにより測定される配合システムに充填された材料重量によって材料を計りとるダイシング装置からなる、配合システムへの粘性材料の供給システム;とを含有する。
【0016】
別の実施態様において、本発明は、シリコーンゴムの加工方法であり、シリコーンゴムの配合システムに充填された材料重量を測定すること;充填された材料の測定重量によってダイシング装置による配合システムへの材料の計りとりを制御すること;そして、配合システム中で充填されたシリコーンゴムを配合すること;を含有する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は材料の加工システムの略図である。
【図2】図2は材料の加工システムの略図である。
【図3】図3は材料の加工システムの略図である。
【図4】図4はドラムプレスの斜視図である。
【図5】図5はドラムプレスの斜視図である。
【図6】図6はドラムプレスの断面の切開図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明は、シリコーンゴムのような粘性材料の取扱いに関する。シリコーンまたはポリシロキサンまたはオルガノポリシロキサンは、化学式[RSiO]を有すし、式中、Rはメチル、エチルおよびフェニルのような有機基である。これらの材料は、典型的には、四配位であってよい有機の側鎖基が結合した無機のケイ素−酸素骨格(・・・−Si−O−Si−O−Si−O−・・・)を含有する。ある場合に有機の側鎖基は、これらの骨格−Si−O−の二つもしくはそれ以上を相互に結合するのに使われてもよい。
【0019】
この−Si−O−の分子鎖長、側鎖基および架橋を変えることによって、さまざまな種類の特性と組成とを持たせてシリコーンを合成することができる。シリコーンは、液体からゲル、ゴム、硬質プラスチックまで継続して変わりうる。シリコーンゴムまたはシリコーンゴム製品は、シリコーンエラストマーであり、典型的には、高温特性を有する。シリコーンゴム製品は、過酷な温度に対して抵抗力があり、マイナス100℃からプラス500℃まで正常に操作することが可能である。そのような条件においては、引張強さ、伸び、引裂強さ、および圧縮永久ひずみは、汎用のゴム製品よりも優れている。
【0020】
シリコーンゴムは、メーカーにより特定されたサイズの制限内で、チューブ、細長い製品、中実コードまたは特別仕様の異形押し出し成形品のような特別仕様の形状と意匠に、押し出しまたは成形してよい。コードは、つなぎ合わせて「O」リングを作製してよく、そして押し出された異形押し出し成形品も、つなぎ合わせてシール材を作製してよい。
【0021】
様々な用途に使用されるシリコーンゴムのような粘性材料を正確にそして効率的に処理する粘性供給計量システムを供することが望まれる。しかしながら、これらの材料は、流れに対して極めて抵抗があり、極めて付着性があり、極めて粘着性があり、および/またはずり粘稠性があり、その結果非常に取り扱いが困難である。例えば、連続プロセスにおいて、充填プロセスの精度および/またはそのような材料の規定された量を得るプロセスの精度は、大量の材料から一定量を切り取るまたは分けるために多大の時間が必要とされる場合、費用がかかる。また、流動性材料がカッティング工具または器具に粘着する場合は、頻繁に加工装置を掃除しなければならず、高くつきまた無駄も多く;また、材料の不正確な量が、材料を用いる下流のプロセスで使用される場合には、費用がかかりそして不利である。
【0022】
粘性供給計量システムは、樽または同様の容器からシリコーンゴムのような材料を出すことが必要とされる。これら多くの加工システムは、特定の用途に向けて極めて特化した製品を生産する。特化した製品を生産するには、正確に材料を供給し、製品比率の正確な調整を必要とする。しかしながら、粘性材料の正確な供給は困難である。目的の供給量を提供するために、制御することができるような測定可能な一定分量に何らかの方法で材料を刻み込まなければならない。
【0023】
時には、ナイフ、刃物、または鋏のようなカッティング工具が粘性材料の一部をバルクまたはその他の量の供給品から刻み込むために使用される。例えば、粘性材料の供給部分は、大きいバルクの塊から、引き延ばされて比較的薄い断面形状をもつ糸状のものから、またはおおむね円筒形状の粘性材料からカットすることができる。粘性材料を貫いて刃物などを移動させようとすることの不利な点の一つは、必要とされるであろう比較的多大な力と、そしてそのような力を加えるために必要とされる時間と機械装置である。流動性材料を貫いて刃物などを移動させる他の不利な点は、特に流動性材料が粘着する(極めて付着性がある)場合の、刃物に対する材料の付着性である。カッティング工具はそれへと粘着した流動性材料の蓄積物を除くために頻繁に掃除を必要とすることがある。そのような流動性材料のカッティング工具への蓄積は、流体が粘着性で非常に自己付着性である場合に特に急速である。さらに材料がカッティング工具に粘着するに従って、カッティング工具を、材料を貫いて移動させるのに必要な力および仕事はさらに増加する。
【0024】
本発明は、取り扱いの難しい粘性材料を刻み込み供給するシステムおよび方法を提供する。本発明の特徴は、図面および以下の詳細な議論により明らかになることであり、実施例の方法で本発明の好ましい実施態様を限定することなく記述する。
【0025】
本発明は、材料の供給システム、および加工システムに供給するために容器から材料を抜き出す方法に関する。図面に示された発明の好ましい実施態様は、シリコーンゴム(シリコーンゴム)を配合して製品を形成するための基材にするプロセスとして本発明を例証する。図面において、統合された供給システム12と配合システム14とを示す材料加工システム10に関する、図1は、上面略図であり、図2は、側面略図である。供給システム12は、材料の抜き出し装置(MEA)16、コンベア18とシュート20とを含む。図4と図5は、MEA16の詳細な立面図であり、図6は、MEA16の断面の側断面切開図である。MEA16は、容器抜出器22、供給チューブ24、ダイシング装置26と、フロアスケール28とを含む。統合された供給システム14はコントローラ30に制御可能に接続される。図6は、配合システム14の側面略図である。図1、図2および図3に示されるように、配合システム14はミキサ32、ロールミル34、コンベアベルト36と、配合器38とを含む。
【0026】
MEA16は、容器から配合システム14に粘性材料を絞り出す役目を果たす。通常の先行技術の操作では、パレットからの208リットル(55ガロン)スチールドラムは運搬容器中に一挙に投げ入れられ、そして運搬容器(各々は約36キログラム(約80ポンド))はバンバリーミキサ中に一挙に投げ入れられる。しかしながら、パレットからドラムを手作業で操作することは、腰椎ねんざと肩凝りとケガを引き起こしかねない。図1、図2と図3を参照した、本発明の好ましい配合操作では、操作はパレット40の四本のゴムのドラム42の搬送から始まる。容器はいかなる材料を保持した筐体であってよいが、図面の実施態様では、シリコーンゴム含有ドラムから抜き出す方法を含む供給システムである。実施態様において好ましいドラム42は、完全に開放できる末端を有し、そしてスチール、ファイバーボード、またはシリコーンゴム材料の輸送に適切なその他の材料の円筒状内壁を有する。ドラム42は対向する末端を有し、その各々は以下に記述されるように一つの末端において可動プランジャを収納するように開放可能である。
【0027】
ドラム42中の材料はまったく同じものであってよくまたは粘度のような多様な物理的特性のものであってよい。ドラム42は、デラウエア州19713ニューアーク市ミル・パーク・コート・2、イージーリフトエクイップメント株式会社(Easy Lift Equipment Co., Inc.)製のようなドラム運搬器44によりパレット40から一つ一つ移送される。三本のドラム42の各々の蓋が外され、ドラム42の各々は運搬器44によりそれぞれの容器抜出器42に装着され、それはシュベルテル社(Schwerdtel)のドラムプレスS6−Fであってよい。ドラム運搬器44の使用は、重量のあるドラム42の昇降と取り扱いとに関連する人間工学上のリスクを除く。その後、シリコーンゴムはMEA16により各ドラムから計りとられた一定分量としてコンベア18中に圧送される。図面の実施態様において、MEA16は、容器抜出器22、供給チューブ24とダイシング装置26を含有する。容器抜出器22はドラムプレスであってよく、それはドラムから粘性のあるまたは圧縮された内容物を抜き出す装置である。図2および図3に図示されるように、容器抜出器22は、チャンバ50内に取り外し可能にドラム42を固定するためのヒンジ付きクロージャ52と54とを有する実質的に円筒状のチャンバ50を含有するプレスである。材料の抜き出し操作中、チャンバ50とヒンジ付きクロージャ52と54とはドラム42をしっかりと挟む。円盤形状のプラテン56は、チャンバ50の長手方向軸に垂直に配置され、そしてそれに対応して、チャンバ50中に保持されるドラム42の長手方向軸に垂直に配置された、平らな駆動面58を持つチャンバ50中にはまる。
【0028】
供給システム12の操作は、図1、図2、図4、図5、図6を参照して記述され得る。操作において、プレスクロージャ52と54は、クランプを動かしクロージャ52と54とを開放することにより手作業で外される。ドラム運搬器44は、最初のドラム42をプレスキャビティ60中に装着するために使用される。ドラム42は、チャンバ50の底面64において位置決めリング62により位置が決められる。最初に右クロージャ52が閉鎖され、次にアクチュエータ(図示せず)によりドアスイッチをかけることにより左クロージャ54が閉鎖される。ケージチャンバ66が閉鎖され、そしてバッチのシステムサイクルの開始時にアクチュエータはプレスクロージャ52と54を固定する。プレスクロージャ52と54は、薄肉でもよいドラム42から油圧システムの圧力を受ける。
【0029】
各々のMEA16は、容器抜出器22、供給チューブ24と、ダイシング装置26とを含有し、そして各々はそれぞれのフロアスケール28にセットされる。各々のMEA16において、供給チューブ24は円盤形状のプラテン56を通して接続され、プレスキャビティ60に連通する。プラテン56は油圧プランジャ72により駆動される。供給システム12の装置一式の各々のチャンバ50に装着してバッチが設定された場合、オペレータはワークステーションに設置されたコントローラ30のタッチスクリーンによりシステムサイクルを開始することができる。コントローラ30は以下に記述されるMEA16を制御するためのマイクロプロセッサまたはコンピューターなどでよい。
【0030】
オペレータはコントローラ30でシステム操作を始めることができる。サイクルがオペレータにより開始されると、図1に示される装置一式の各々の容器抜出器22のプランジャ72は、制御ライン74を介して起動される(図4と図5)。そして、スクリューコンベア18が回転を始め、供給チューブ24を接続したプレスプラテン56は、油圧により駆動されるプランジャ72によりドラム42の内部に降下するように動かされる。さらに図6に示されるように、プラテン56がプレスキャビティ60内にドラム42の長手方向軸を横切って動くときに、ドラムの内容物は接続している供給チューブ24のオリフィス68中を上方に移送される。プラテン56がドラムの軸の横断を完了すると、すべての材料は供給チューブ24中を強制的に上方に送られ、最終的には供給チューブ送り出しポート70から吐出される。
【0031】
材料は配合システム14への充填のため送り出しポート70から出てコンベア18に移るときに、ダイシング装置26により小片に刻み込まれる。刻み込みは、供給チューブの出口末端に配置されたカッティングヘッドを含む、様々なカッティング機構により達成することができる。例えば、本明細書の一部として全体をここに編入するブランドル(Brandl)の米国特許第5,797,516号には、軸方向に取り外し可能にそして軸方向に対し放射状および接線方向に搭載されたナイフにより形成されたカッティングヘッドが開示されている。そのカッティングヘッドは、共通の中心長手方向軸の周りを供給チューブに対して回転可能である。
【0032】
図4、図5と図6の実施態様において、MEA16は送り出しポート70に設置されたダイシング装置26を含む。ダイシング装置26は、供給チューブの送り出しポート70から出る材料をカットするように、カッティングワイヤ82を固定しそのワイヤ82をガイドするためのレール80を含有する。レール80は、ライン84および86を介してコントローラ30により動かされる場合に、送り出しポート70において供給チューブ24の長手方向軸を横断するために、カッティングワイヤ82を固定する。
【0033】
図1のコントローラ30は、本発明の実施態様を例証する。コントローラ30は、ライン92を介して重量減少スケール28と応答可能に接続され、ドラム42からコンベア18に材料が絞り出されるときに、重量減少を感知する。コントローラ30は、MEA16の最初の重量と、最初に据え付けられ充満したドラム42との間の差により、コンベア18に充填された材料の充填重量を計算する。図面の実施態様において、コントローラ30は、すべてのMEA16とMEAの装置一式の据え付けられた充満したドラム42、例えば、図1に示された三本との最初の全重量を感知することができる。コントローラ30は、ドラム中の材料がコンベア18に抜き出されると、合計重量を測定する。コントローラ30は、最初の全重量と、同時期に感知された全重量との間の差によって、コンベア18に充填され、そしてその結果、配合システムに充填された材料の重量を計算する。
【0034】
コントローラ30は、計算された充填された材料の重量によってダイシング装置26の操作も制御する。最初に、ダイシング装置26は、例えば、35.6センチメートル(14インチ)内径のスクリューコンベア18に適合する、およそ「フットボール」サイズの材料のカット品を作るようにプログラムすることができる。一旦、一片の材料が供給チューブの送り出しポート70からカットされると、フロアスケール28は同時期の重量を感知し、この信号をコントローラ30にフィードバックする。コントローラ30が同時期の重量の信号を感知し、合計充填重量が、配合システム14に充填されるべき全材料の特定範囲内(例えば、「設定点」の6.8キログラム(15ポンド)内)にあると計算した場合に、コントローラはライン84を介してダイシング装置26に、より小さい「刻み込まれた」小片を生産するようにカットを頻繁に増やすための信号を送る。設定点に近づく時のより小さい刻み込まれた小片は、規定の許容範囲、例えば、バッチに対してプラスマイナス0.9キログラム(2ポンド)内の充填された材料の重量を達成するフィードの改良された制御を可能にする。
【0035】
ドラム42の抜き出しプロセスが完了すると、ヒンジ付きクロージャ52と56のドアクランプを開放し、そしてコントローラ30の実行画面は、「新しいドラム」を表示する。容器抜出器22に搭載されたビーコンライトは黄色に変わり、ドラム42は取り替える準備ができていることを示す。チャンバ50のヒンジ付きクロージャ52と56を開放し、油圧ユニットのモーターが停止する。ドアクランプが手作業で開放され、空のドラムが典型的にはドラム運搬器により外される。プレスにはドラムが再装着され、工程が繰り返される。
【0036】
材料がプレスからスクリューコンベアまで充填されると、コンベアは低rpmで回転して材料をミキサに供給する。スクリューは、最後のプレスがその最後のカット品を作った90秒後に回転を停止するようにプログラムされる。我々はこの時間をコンベアからすべての材料をきれいになくするのに十分なように決定している。
【0037】
コンベア18は、シリコーンゴムをシュート20に輸送し落下させ、それはその材料を材料配合システム14中に落下させる。一つのシリコーン配合プロセスでは、熱加硫型ゴム(HCR)組成物は、高強度バンバリーミキサ32または低強度ダブルアームドウ(dough)ミキサのようなバッチ式の混練機を用いて高粘度ポリジオルガノシロキサン、無機充填剤と、添加剤とを混練することにより生産することができる。この工程において、シリコーンゴム、無機充填剤、処理剤と、添加剤とは、求められる特性が得られるまでバッチで混合される。カサハラ(Kasahara)らの米国特許第5,198,171号において、シリコーンゴム、無機充填剤と、処理剤との予備濃縮物が高速度の機械せん断ミキサにより形成される。生成するプレミックス品は、さらに同方向二軸スクリュー押出機中で配合される。プレミックス品は、25℃において1×10センチポアズもしくはそれ以上の粘度を有するシリコーンゴム、無機充填剤と、処理剤とを高速度の機械せん断機で混合され、各々の成分が実質的に均一で微細に分散された状態で存在する流動性のある微粒子混合物を供給する最初の工程で形成される。その後、流動性のある微粒子混合物は、同方向に回転する二本のスクリューを有する混練押出機中に一定の供給速度で供給される。
【0038】
材料は、コンベアの末端から出るとシュート中に落ち込む。材料は、シュートを転げ落ち、供給材料が充填剤および添加剤と混合されるバンバリーミキサの混合室中に直接入る。図1、図2および図3の実施形態において、シリコーンゴムは、シュート20を通って、バンバリーのようなミキサ32、ロールミル34、コンベヤベルト36と、配合器38とを含有する配合システム14に落下する。シュート20から落下する材料は、多様な粘度のような多様な物理的特性のシリコーンゴムの供給であってよい。
【0039】
ビーペックス社のターボライザー(Bepex Turbolizer)のようなミキサ32では、ヒュームドシリカ、シリコーンゴムと、処理剤とを加えて、高密度化重合体/充填剤の塊を形成することができる。ゴム供給材料が混合された後、材料が帯状にロール圧延されるロールミル34のニップ46中に落下される。落下後、PLC(自動化装置?)は、ミキサの落下ドアが開放し、その後に再び閉鎖し、供給の準備ができていることを確認する。シュートに垂れ下がる任意の残余の材料に関しては、「プッシャー」が、コンベアが停止した後、数秒、一掃するようにプログラムされる。これはシュートをこそぎ落とし、すべての材料がミキサ中に入り正確にバッチを構成することを確実にする役目を果たす。
【0040】
ミルは、完全に充填剤を取り込み材料を冷却し最終の混合品を与える。その後、材料は、ミルから帯状で剥がされる。帯状のものはコンベヤベルト36を用いて配合器38中に供給され、それは押出機であってよい。配合器38は包装用の材料をきれいに形成する役目を果たす。この材料は、自動化されたカット、重量測定および包装システムを通して包装され箱詰めすることができる。
【0041】
本発明の供給システムおよび方法は、シリコーンゴムを配合し、シーリング材用配合物用の基材とし、顔料等の添加物が適切な量でゴムに調合されミキサまたは押出機中で混合される工程と共に使用することができる。図11は、ヒュームドシリカのような充填剤が、ビニル末端ポリジメチルシロキサンのようなシリコーン重合体と、その場で連続的に処理され配合される例示的な工程を図示する。
【0042】
熱加硫型ゴム(HCR)は高粘度シリコーン重合体、無機充填剤と、加工を支援するまたは組成物に対して求められる最終特性を与える様々な添加剤とを含有する。加硫剤または加硫触媒を加えることができ、そして組成物を熱加硫して、ガスケット、医療用チューブおよびコンピューターのキーパッドのようなシリコーンゴム成形品を作ることができる。HCR組成物は、高強度バンバリーミキサまたは低強度ダブルアームドウミキサのようなバッチ式の混練機を用いて高粘度ポリジオルガノシロキサン、無機充填剤と、添加剤とを混練することにより生産することができる。このプロセスにおいて、ポリジオルガノシロキサン、無機充填剤、処理剤と、添加剤とは、求められる特性が得られるまでバッチで混合される。カサハラらの米国特許第5,198,171号において、ポリジオルガノシロキサン、無機充填剤と、処理剤との予備濃縮物が高速の機械せん断ミキサにより形成される。生成するプレミックス品は、さらに同方向二軸スクリュー押出機中で配合される。プレミックス品は、25℃において1×10センチポアズもしくはそれ以上の粘度を有するポリジオルガノシロキサン、無機充填剤と、処理剤とが高速の機械的せん断機で混合され、各々の成分が実質的に均一で細かく分散された状態で存在する流動性のある微粒子混合物を供給する最初の工程で形成される。その後、流動性のある微粒子混合物は、同方向に回転する二本のスクリューを有する混練押出機中に一定の供給速度で供給される。
【0043】
以下の実施例は例示的なものであり、特許請求の範囲に対する限定として解釈されるべきではない。
【実施例】
【0044】
この実施例は、シュベルテル米国本社(Schwerdtel US headquarters)(ニュージャージー州)、プロシス株式会社(ProSys Corporation)(ミズーリ州)、およびジーイーシリコーンズウォーターフォード社(GE Silicones Waterford)、ニューヨーク州、におけるプレス実験を組み合わせた記述である。シャフトレススクリューコンベヤに関する実験は、マーチンスプロケット社の装置(Martin Sprocket Equipment)を使用してジーイーシリコーンズウォーターフォード社で行なわれた。
【0045】
図面に略図で示されるように、粘性材料の供給システムは、重量減少によって材料の流入を測定したビシェイ社(Vishay)のBLHフロアスケールに搭載さられたシュベルテルのドラムプレスS6−Fを含んでいた。シュベルテルのプレスS6−Fは、プラテンを208リットル(55ガロン)ドラム中に駆動する油圧駆動されるシリンダとプラテンとを含んでいた。
【0046】
供給システムは、プレスによりドラムから絞り出された材料を受ける供給チューブと、スケールにより感知された重量減少によって供給チューブから30センチ(12インチ)×7.3メートル(24フィート)のシャフトレススクリューコンベアへの材料を計りとる空気圧式のソレノイド作動カッティングシステムとを含んでいた。スクリューコンベアはシュートにインターフェイスで連結されていた。シュートは、重力により材料を直接バンバリーミキサに落下することを可能にした。シュート内に残る材料は、各々の混合の前に空気圧式プッシャーにより除去された(GE設計および製作)。システムは、二基のクイックパネル(QuickPanel)のLM90タッチスクリーンにおいてオペレータにより制御された。
【0047】
操作において、オペレータは最初にシステムコントローラに設定点を入力した。設定点は、シリコーンゴムの配合システムの一部であるバンバリーミキサに充填されるシリコーンゴムのバッチ(batch)の目標を表わした。重合体(粘度範囲150,000から900,000ポアズ)の四本の208リットル(55ガロン)ドラムのパレットがドラムカルーセルに取り付けられた。208リットル(55ガロン)のストレートサイド形スチールドラムがカルーセルにより搬送され、一本のドラムがイージーリフトエクイップメント社のドラム運搬器ユニットを使用してシュベルテルのドラムプレスS6−Fに装着された。シュベルテルのドラムプレスS6−Fは、ジーイーファナック社(GE Fanuc)の90/30PLCにより制御された。その後、材料は油圧式のシュベルテルのゴムプレスによりドラムから供給チューブまで移送された。
【0048】
オペレータは、操作を始めるためにコントローラのスタートまたは再スタートバッチボタンを押した。スクリューコンベヤが回転を始めると、油圧駆動されたプレスプラテンがドラム中を降下し始めた。プラテンがドラムを横断したときに、ドラムの内容物は供給チューブ中を上方に搾り出された。プラテンがドラムの軸の横断を完了したときに、すべての材料は供給チューブ中を上方に圧送された。材料が供給チューブを出たとき、空気圧式のソレノイド作動のカッティングシステムは、バンバリーミキサに充填するための30センチ(12インチ)×7.3メートル(24フィート)のシャフトレススクリューコンベア中へと、その後、落下する小片に材料を刻み込んだ。
【0049】
コンベアからバンバリーミキサまでのバッチの物質のフローは、ビシェイ社のBLHロードセルにより検知される重量減少により測定された。プレス、供給チューブ、カッティング機構と、材料含有ドラムとの合計重量は、最初の重量として制御システムにより登録された。制御システムは、シリコーンゴムがドラムから圧送され、そして供給チューブとカッティングシステムを通して吐出されたとき、進捗中の重量を記録することによりバンバリーに充填されたシリコーンゴムの重量を測定した。制御システムは、最初の重量と、充填されたシリコーンゴムの重量を示す記録された進捗中の重量との間の差を表示した。充填されたシリコーンゴムの重量が設定点の6.8キログラム(15ポンド)内にあったときに、
【0050】
システムのオペレータは、重量差を監視し、この重量差が設定点のプラスマイナス0.9キログラム(2ポンド)の範囲内と記録した場合に、バッチ操作を停止し、空気圧式のソレノイド作動カッティングシステムの速度が、出てくる材料をより小さい一定分量に刻み込むように増加された。バッチの供給操作は、制御システムが設定点の0.9キログラム(2ポンド)の充填されたシリコーンゴムの重量を記録した場合に、オペレータにより停止された。
【0051】
実施例は、本発明の供給システムによる配合システムへの材料充填の制御を例証する。
【0052】
本発明は、以下の請求項の範囲内に入る変更と修正を含む。前述の実施例は、本発明を単に例示するに過ぎず、本発明の特徴のただいくつかを例証する役目を果たすに過ぎない。例えば、本発明は、配合システムに充填される材料に対する設定点を決定する検索データベースを参照すること;材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;容器から材料を抜き出すように材料の抜き出し装置の操作の開始の信号を送ること;材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;最初の合計重量と、感知された進捗中の合計重量との間の差によって充填された材料重量を計算すること;そして、計算された充填された材料の重量が設定点の特定の範囲内にある場合に、材料の抜き出し装置の操作を停止すること;の一連の指示を有するコントローラを含有する。
【0053】
添付の請求項は、発明が着想されたのと同じくらい広く発明を請求するように意図されており、そしてここに示された実施例は、すべての可能な実施態様の多様性から選択された実施態様の実例である。したがって、添付の請求項は、本発明の特徴を説明するために用いられた実施例の選択によって制限されるべきでない、ということが出願人の意図である。
【0054】
請求項の中で使用されるように、「〜を含有する(comprises)」の用語と、その文法的変形は、例えば「実質的に〜からなる(consisting essentially of)、や「〜からなる(consisting of)」、のように変化したり、異なったりする範囲の句を論理的にも内在し、そして含むが、これに限定されない。
【0055】
必要なところでは、範囲を記載しているが、この範囲はすべてのサブ範囲をそのなかに含む。そのような範囲は、マーカッシュ群(Markush group)または様々な一対の数字の限定からなる群として考えてもよく、この群は、数字的に、そして適切な場合には整数で、規則的に下限から上限まで増加する、下限と上限によって完全に定義される。この範囲における変化は、変化そのものを当業者に当然示唆をしていると予期されるべきであり、今までに公衆に知らされていなければ、この変化は可能なところでは、添付された請求項によってカバーされると解釈されるべきである。
【0056】
科学技術における進歩が、言葉の不正確さのゆえに、現在予期できない同等品や代替物を可能にすることも予想されるが、この変化も可能なところでは、添付の請求項によってカバーされると解釈されるべきである。
【0057】
ここで参照された米国特許(および特許出願)はすべて、あたかも全部が記載されたかのように、その全体を参照によって本明細書の一部としてここに編入する。
【0058】
本発明は、以下の請求項の範囲内に入る変更と修正を含む。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘性材料の供給システムであって:
重量減少スケール上に設置された容器抜出器;
前記容器抜出器により容器から絞り出された材料を受ける供給チューブ;および、
前記スケールにより感知された重量減少によって前記供給チューブから加工システムへの材料を計りとるダイシング装置;
を含有する、システム。
【請求項2】
前記容器抜出器が、前記容器を保持するチャンバと、前記チャンバ内に軸方向に摺動可能に収納されたプランジャとからなる、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項3】
前記容器抜出器が、材料が満たされた容器を保持するチャンバと、前記ダイシング装置を備える前記チャンバから延びる前記供給チューブへと前記容器から材料を絞り出すための、前記チャンバ内に軸方向に摺動可能に収納されたプランジャとを含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項4】
前記容器抜出器がドラムプレスを含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項5】
前記容器抜出器が、前記容器を保持するチャンバと、前記チャンバ内に軸方向に摺動可能に収納されたプラテンにより駆動されるピストンを含有するプランジャとからなる、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項6】
請求項1に記載の粘性材料の供給システムであって、粘性材料の供給用であり、ここで前記容器が、前記容器抜出器により絞り出される前記粘性材料で満たされる、システム。
【請求項7】
前記ダイシング装置が前記供給チューブの送り出しポートに設置され、そしてカッティングワイヤを摺動可能に固定し、前記供給チューブの送り出しポートから出てくる材料をカットするように前記ワイヤを導くレールを含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項8】
前記ダイシング装置が、前記供給チューブの送り出しポートに設置され、そしてカッティングワイヤを、前記供給チューブの送り出しポートから出てくる材料をカットするために摺動可能に前記供給チューブの長手方向軸を送り出しポートで横切るように固定するレールを含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項9】
前記容器抜出器内に保持された容器から材料を絞り出すために、前記容器抜出器内において軸方向に摺動可能にプランジャを動かすコントローラを更に含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項10】
(i)材料の設定点を表わす入力値を記憶すること;(ii)前記材料の抜き出し装置と、材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;(iii)前記ダイシング装置から材料が計りとられるときに、前記材料の抜き出し装置と、前記材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;そして、(iv)前記最初の合計重量と前記感知された進捗中の合計重量との間の差によって前記供給システムから次の工程に充填された材料重量を計算すること;の一連の指示を有するコントローラを更に含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項11】
(i)材料の設定点を表わす入力値を記憶すること;(ii)前記材料の抜き出し装置と材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;(iii)前記ダイシング装置から材料が計りとられるときに、前記材料の抜き出し装置と前記材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;(iv)前記最初の合計重量と前記感知された進捗中の合計重量との間の差によって前記供給システムから次の工程に充填された材料重量を計算すること;そして、計算された充填された材料の重量が前記設定点の特定の範囲内にある場合に前記材料の抜き出し装置の操作を停止すること;の一連の指示を有するコントローラを更に含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項12】
(i)材料の設定点を表わす入力値を記憶すること;(ii)前記材料の抜き出し装置と材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;(iii)前記ダイシング装置から材料が計りとられるときに、前記材料の抜き出し装置と前記材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;(iv)前記最初の合計重量と前記感知された進捗中の合計重量との間の差によって前記供給システムから次の工程へと充填された材料重量を計算すること;そして、(v)前記計算された材料の充填重量が前記設定点の予め定められた範囲内にある場合に前記ダイシング装置により材料を計りとる速度を増加すること;の一連の指示を有するコントローラを更に含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項13】
容器抜出器、供給チューブと、ダイシング装置との複数の組合せを含有する、請求項1に記載の粘性材料の供給システム。
【請求項14】
粘性材料の供給方法であって:
供給システム、容器と、前記容器内に保持された粘性材料との最初の合計重量を決定するステップ;
粘性材料の配合工程へ充填するための前記供給システムにより前記容器から粘性材料を抜き出すステップ;
材料を抜き出している時の、前記供給システム、容器と、前記容器内に保持された粘性材料との合計重量を測定するステップ;
前記供給システム、容器と、前記容器内に保持された粘性材料との前記最初の合計重量と、材料を抜き出している時の前記測定重量との間の差によって前記配合工程へと充填された粘性材料の量を決定するステップ;
前記決定された充填された粘性材料の量によって前記粘性材料の配合工程へ供給のための前記容器から抜き出される粘性材料の刻み込み速度を制御するステップ;
を含有する、方法。
【請求項15】
前記粘性材料の配合工程への供給のために前記容器から抜き出した粘性材料を第一の速度で刻み込むステップ、そして、前記配合工程に充填された粘性材料の量が材料の予め決められた設定点の範囲に到達したとき前記速度を増加するステップ、を含有する、請求項14に記載の粘性材料の供給方法。
【請求項16】
前記粘性材料の配合工程への供給のために前記容器から抜き出した粘性材料を第一の速度で刻み込むステップ、そして、前記配合工程に充填された粘性材料の量が材料の設定点の6.8キログラム(15ポンド)の範囲に到達したとき前記速度を増加するステップ、を含有する、請求項14に記載の粘性材料の供給方法。
【請求項17】
前記粘性材料の配合工程への供給のために前記容器から抜き出した粘性材料を第一の速度で刻み込むステップ、そして前記配合工程に充填された粘性材料の量が材料の予め決められた設定点の範囲に到達したとき、前記速度を増加するステップ;そして、予め決められた材料の設定点の範囲内に前記配合工程への供給が完了するようにより速い刻み込み速度で前記配合工程への材料の刻み込みと充填を継続するステップ;を含有する、請求項14に記載の粘性材料の供給方法。
【請求項18】
前記粘性材料の配合工程への供給のために前記容器から抜き出した粘性材料を第一の速度で刻み込むステップ、そして前記配合工程に充填された粘性材料の量が材料の予め決められた設定点の範囲に到達したとき前記速度を増加するステップ;そして、予め決められた材料の設定点の0.9キログラム(2ポンド)の範囲内に前記配合工程への供給が完了するようにより速い刻み込み速度で前記配合工程への材料の刻み込みと充填を継続するステップ;を含有する、請求項14に記載の粘性材料の供給方法。
【請求項19】
前記容器から粘性供給材料を絞り出すため、前記容器の長手方向軸を通してプラテンを駆動して前記容器から粘性材料を抜き出すステップを含有する、請求項14に記載の粘性材料供給方法。
【請求項20】
粘性供給材料を前記容器から、前記粘性材料を前記配合工程に刻み込むダイシング装置を備えた供給チューブへと絞り出すため、前記容器の長手方向軸を通してプラテンを駆動して前記容器から粘性材料を抜き出すステップを含有する、請求項14に記載の粘性材料の供給方法。
【請求項21】
シリコーンゴムの供給システムであって:
重量減少スケール上に設置されたドラムプレス;
前記ドラムプレスによりドラムから絞り出された材料を受ける供給チューブ;
スケールにより感知された重量減少によって前記供給チューブから加工システムへと材料を計りとるダイシング装置;および、
最初の重量を記憶し、連続する重量を測定し、前記最初の重量と前記測定された重量との間の差によって前記加工システムに供給されたシリコーンゴムの重量を決定し、そして前記差によってダイシング装置の速度を制御する一連の指示を有するコントローラ;
を含有する、システム。
【請求項22】
加工システムへの供給を制御する方法であって:
材料供給のセッションの設定点の範囲を確定するステップ;
前記セッションにおいて、徐々に動く材料を、前記加工システムに逐次的に落下する小部分へと刻み込むことにより粘性材料を供給するステップ;
前記加工システムに落下した材料の、前記セッションの合計を測定するステップ;
前記セッションの合計材料と前記セッションの設定点の範囲を比較するステップ;
前記セッションの設定点の範囲が接近したときに、刻み込まれる各々の小部分の量が減少するように、前記動いている材料の刻み込み速度を増加するステップ;そして、
前記合計材料が前記セッションの設定点の範囲内にある場合に、前記セッションの前記材料供給を停止すること;
を含有する、方法。
【請求項23】
材料の供給システムであって:
材料抜き出し装置;および、
(i)配合システムに充填される材料に対する設定点を決定する検索データベースを参照すること;(ii)材料の抜き出し装置と材料を含む容器との最初の合計重量を感知すること;(iii)前記容器から材料を抜き出すように前記材料の抜き出し装置に操作開始の信号を送ること;(iv)前記材料の抜き出し装置と前記材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知すること;(v)前記最初の合計重量と前記感知された進捗中の合計重量の差によって充填された材料重量を計算すること;そして、(vi)計算された材料の充填重量が設定点の予め定められた範囲内にある場合に前記材料の抜き出し装置の操作を停止すること;の一連の指示を有するコントローラ;
を含有する、システム。
【請求項24】
材料の配合システムに供給する方法であって:
前記配合システムに充填される材料に対する設定点を決定する検索データベースを参照するステップ;
材料の抜き出し装置と材料を含む容器との最初の合計重量を感知するステップ;
前記容器から前記材料を抜き出すように前記材料の抜き出し装置に操作の開始の信号を送るステップ;
前記材料の抜き出し装置と前記材料を含む容器との進捗中の合計重量を感知するステップ;
前記最初の合計重量と前記感知された進捗中の合計重量との間の差によって充填された材料重量を計算するステップ;そして、
計算された材料の充填重量が設定点の特定の範囲内にある場合に前記材料の抜き出し装置の操作を停止するステップ;
を含有する、方法。
【請求項25】
加工システムへの供給のためのコントローラであって、材料供給のセッションの設定点の範囲を確定すること;前記加工システムに逐次的に落下する小部分へと徐々に動く材料を刻み込むことにより、前記セッションにおいて粘性材料を供給することを指図すること;前記加工システムに落下した前記セッションの材料合計を測定すること;前記セッションの材料合計と前記セッションの設定点の範囲を比較すること;前記セッションの設定点の範囲に接近したときに、刻み込まれる各々の小部分の量を減少させるように前記動いている材料の刻み込み速度を増加すること;そして、前記合計材料が前記セッションの設定点の範囲内である場合に、前記セッションの前記材料供給を停止すること;の一連の指示を含有する、コントローラ。
【請求項26】
粘性材料の加工システムであって、
容器抜出器;
前記容器抜出器を駆動するコントローラ;
前記コントローラによって前記容器抜出器により容器から絞り出された材料を受ける供給チューブ;および、
前記コントローラによって前記供給チューブからの材料をカットし処理装置に前記材料を計りとるダイシング装置;
を含有する、システム。
【請求項27】
加工システムへの供給方法であって:
配合システムに全バッチの粘性材料の供給量を設定するステップ;
第一サイズの一定分量で供給材料を刻み込むことにより第一設定の供給速度で前記粘性材料の供給を開始するステップ;
前記供給速度と粘性材料の全バッチの供給量とを測定するステップ;
前記バッチの粘性材料の量のより良い制御を提供するため、粘性材料の前記全供給量が設定点に接近すると、前記第一サイズの一定分量を第二の小量の一定分量に変更するステップ;
を含有する、方法。
【請求項28】
加工システムへの供給量を制御する方法であって:
粘性材料の供給システム、容器、と前記容器内の粘性材料との最初の合計重量を感知するステップ;
前記容器および粘性材料の供給システムから加工システムへと刻み込まれた部分の粘性材料を絞り出すステップ;
前記粘性材料の供給システム、容器、と前記容器内の粘性材料との結果として生じる合計重量を感知するステップ;そして、
前記最初の重量と前記結果として生じる重量との間の差により前記加工システムに供給された粘性材料の量を決定するステップ;
前記加工システムに供給された粘性材料の前記量によって粘性材料の絞り出される刻み込まれた小部分を制御するステップ;
を含有する、方法。
【請求項29】
前記加工システム中へと充填される粘性材料の量を表わす設定点を決定するステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記加工システム中へと充填される粘性材料の量を表わす設定点を決定するステップ、そして、供給された粘性材料の量が前記設定点の範囲内にあると決定された場合に前記加工システムへの粘性材料の絞り出しを停止するステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
前記加工システムへと充填される粘性材料の量を表わす設定点を決定するステップ、そして、供給された粘性材料の量を設定点の範囲内に制御するように前記加工システムへと絞り出される刻み込まれる粘性材料の一定分量を制御するステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
前記容器および粘性材料の供給システムから粘性材料を絞り出すステップが、前記加工システムへと充填する供給チューブの出口末端において材料を計りとるステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
前記容器および粘性材料の供給システムから粘性材料を絞り出すステップが、前記加工システムへと充填する供給チューブの出口末端において材料を第一の速度で計りとり、前記加工システム中に供給された粘性材料の量が設定点に接近すると決定されたときに、材料を計りとる速度を増加するステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
前記容器および粘性材料の供給システムから粘性材料を絞り出すステップが、供給チューブに前記容器から粘性材料を圧送し、前記加工システムへとカットされた材料を一気に空けるために前記供給チューブの出口末端において材料をカットするステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項35】
前記容器および粘性材料の供給システムから粘性材料を絞り出すステップが、前記容器から前記供給チューブへと粘性材料を詰め、前記加工システムのオーガーに一気に空けるために前記供給チューブの出口末端において材料をカットするステップを含有する、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
シリコーンゴムの加工システムであって:
シリコーンゴムの配合システム;および、
配合システムへの粘性材料の供給システムであって、前記供給システムがコントローラにより測定される前記配合システムに充填される材料重量によって材料を計りとるダイシング装置を含有する供給システム;
とを含有する、システム。
【請求項37】
シリコーンゴムの加工方法であって、
シリコーンゴムの配合システムに充填された材料の重量を測定するステップ;
前記充填された材料の測定重量によってダイシング装置による前記配合システムへの材料の計りとりを制御するステップ;そして、
前記配合システム中の充填されたシリコーンゴムを配合するステップ;
を含有する、方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2010−503560(P2010−503560A)
【公表日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−528322(P2009−528322)
【出願日】平成19年9月17日(2007.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2007/020115
【国際公開番号】WO2008/033553
【国際公開日】平成20年3月20日(2008.3.20)
【出願人】(508229301)モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド (120)
【Fターム(参考)】