説明

粘着シート構造体

【課題】 簡単にかつ美しく貼ることのできる粘着シート構造体を提供することを目的とする。
【解決手段】 透明の剥離シート3と、透明の粘着層2と、表面基材1とを、順次積層させた粘着シート構造体に於けるものである。かつ、剥離シート3は、被粘着相手部材に対して非粘着面12を形成するために残存させる非着面形成用の残留中間面部4と、分離線8に沿って残留中間面部4と分離して剥離可能な周縁除去予定部5とを、有するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着シート構造体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動車や建造物の窓ガラス、商品ケース等の表面に貼り付ける粘着シートには、剥離紙と透明の粘着層とPETフィルム(表面基材)とを順次積層させたものがある(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−3217号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特に、大型の粘着シートを自動車や建造物の窓ガラス等に貼る場合は、貼り付ける際に粘着層と窓ガラス表面との間に気泡が入り易く、気泡が入ったままでは美観や透明感が損なわれる問題がある。このため従来は、粘着シートを窓ガラスに貼る前に窓ガラス表面を水で濡らし、そこに粘着層を密着させ、水を押し出しながら気泡が入らないように貼り付けていた。
しかし、従来のような方法で粘着シートを貼るのは、非常に手間のかかる作業であり、誰でも容易にできるものではなかった。
そこで、本発明は、簡単にかつ美しく貼ることのできる粘着シート構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明に係る粘着シート構造体は、透明の剥離シートと、透明の粘着層と、表面基材とを、順次積層させた粘着シート構造体に於て、上記剥離シートは、被粘着相手部材に対して非粘着面を形成するために残存させる非着面形成用の残留中間面部と、分離線に沿って上記残留中間面部と分離して剥離可能な周縁除去予定部とを、有するものである。
【0005】
また、上記残留中間面部は、該残留中間面部に形成された小区画分離線に沿って分離して剥離可能な島状除去予定部と、該島状除去予定部を除く残存非着面部とを、有する。
また、上記周縁除去予定部の幅寸法を3mm以上35mm以下に設定した。
【0006】
また、透明の剥離シートと、透明の粘着層と、表面基材とを、順次積層させた粘着シート構造体に於て、上記剥離シートは、被粘着相手部材に対して非粘着面を形成するために残存させる非着区画面形成用の残留区画面部と、分離線に沿って上記残留区画面部と分離して剥離可能であると共に周縁部と中間区画線部とを一体状に連結して成る枠状除去予定部とを、有するものである。
【0007】
また、上記枠状除去予定部の周縁部の幅寸法と中間区画線部の幅寸法とを、3mm以上35mm以下に設定した。
【発明の効果】
【0008】
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る粘着シート構造体によれば、残留中間面部が相手部材と密着(接着)しないので、残留中間面部と相手部材との間で空気を局所的に閉じ込めて、気泡(シワ)が形成されることがない。つまり、周縁除去予定部を剥離して形成される周縁粘着面部と相手部材との密着によって、残留中間面部と相手部材の間には僅かな空気が密封されるが、その僅かな空気は、残留中間面部の非粘着面と相手部材との間で薄膜状に均等に介在している状態となっているので、空気が局所的に閉じ込められた気泡(シワ)として見えることがない。従って、本発明の粘着シート構造体を相手部材に美しく貼り付けることができる。
また、粘着層と相手部材の間に空気が全く入らないようにする従来の作業(貼り方)を行う必要はなくなり、簡単かつ短時間で貼ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
本発明の第1の実施の形態に於て、図2は本発明の粘着シート構造体10の断面側面図であり、粘着シート構造体10は、透明の剥離シート3と、透明の粘着層2と、表面基材1とを、順次積層させて形成されている。
【0010】
図1は、粘着シート構造体10を剥離シート3側から見た平面図(又は底面図)であり、剥離シート3は、被粘着相手部材11に対して非粘着面12を形成するために残存させる非粘着面形成用の残留中間面部4と(図4参照)、分離線8に沿って残留中間面部4と分離して剥離可能な周縁除去予定部5とを、有している。
なお、本発明の粘着シート構造体10は、自動車や建造物の窓ガラス、ショーウィンドウ、日除けシート等に貼るための大型サイズの粘着シートであり、A4サイズ以上のものである。
【0011】
具体的には、図1に示すように、正方形の剥離シート3には、その4つの端縁(辺)に沿って連続して形成された分離線8を有し、分離線8を境界線として、中央側(内側)に正方形の残留中間面部4が形成され、端縁側(外側)に矩形環状の周縁除去予定部5が形成されている。また、この分離線8は、剥離シート3を残留中間面部4と周縁除去予定部5とに完全に分割した切断線である。
また、周縁除去予定部5を粘着層2から剥離した場合、その剥離跡には、粘着層2の一部が露出し、被粘着相手部材11に対して粘着可能な周縁粘着面部13(粘着面2a)が形成される(図3参照)。
【0012】
周縁除去予定部5は均等な幅寸法W1 に形成され、その幅寸法W1 は3mm以上35mm以下に設定されている。幅寸法W1 が3mm未満になると、粘着力が低下して本発明の粘着シート構造体10を相手部材11に強固に貼り付けできなくなり、幅寸法W1 が35mmを超えると、粘着層2と相手部材11との間に気泡が入り易く見た目が悪くなるからである。
【0013】
表面基材1は、透明又は半透明(有色透明)であり、その素材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリオレフィン、ポリウレタン、アクリル樹脂、又は、塩化ビニール樹脂である。粘着層2の素材としては、アクリル系、ウレタン系、ゴム系、又は、シリコン系の粘着剤である。また、剥離シート3は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、又は、ポリプロピレン(PP)で形成されている。
【0014】
図5及び図6に示す本発明の第2の実施の形態に於て、粘着シート構造体10は、透明の剥離シート3と、透明の粘着層2と、表面基材1とを、順次積層させて形成されている(図2参照)。
剥離シート3は、(図示省略の)被粘着相手部材11に対して非粘着面12を形成するために残存させる非着区画面形成用の残留区画面部14と、分離線18に沿って残留区画面部14と分離して剥離可能な枠状除去予定部17とを、有している。
【0015】
枠状除去予定部17は田の字型に形成され、矩形環状の周縁部15と、周縁部15の内側に一体状に連結される十字型の中間区画線部16とを、有している。そして、剥離シート3には、4つの分離線18にて枠状除去予定部17から切り離された正方形の残留区画面部14が4個形成されている。
また、枠状除去予定部17を粘着層2から剥離した場合、その剥離跡には、粘着層2の一部が露出し、被粘着相手部材11に対して粘着可能な田の字型の粘着面2aが形成される。この粘着面2aは、枠状除去予定部17の周縁部15を剥離して形成される周縁粘着面部13と、中間区画線部16を剥離して形成される補助粘着面部19と、から成っている。
【0016】
枠状除去予定部17の周縁部15の幅寸法W2 と中間区画線部16の幅寸法W3 は、3mm以上35mm以下に設定されている。幅寸法W2 ,W3 が3mm未満になると、粘着力が低下して本発明の粘着シート構造体10を相手部材11に強固に貼り付けできなくなり、幅寸法W2 ,W3 が35mmを超えると、粘着層2と相手部材11との間に気泡が入り易く見た目が悪くなるからである。
【0017】
また、図7の(a)と(b)に示す第3の実施の形態及び第4の実施の形態は、上記図5に示す第2の実施の形態と比較すると、枠状除去予定部17の形状が異なっている。
具体的には、図7の(a)に示す第3の実施の形態では、矩形環状の周縁部15(の内側)に2本の対角線をひいて交差させたX字状の中間区画線部16を有し、図7の(b)に示す第4の実施の形態では、矩形環状の周縁部15の向かい合う対辺の中間部を結ぶ直線状の中間区画線部16を有している。なお、図7の(a)と(b)に於て、図5と同一の符号は、図5と同様の構成であるので説明を省略する。
【0018】
さらに、図7の(c)に示す本発明の第5の実施の形態に於て、粘着シート構造体10は、透明の剥離シート3と、透明の粘着層2と、表面基材1とを、順次積層させて形成されている(図2参照)。
剥離シート3は、(図示省略の)被粘着相手部材11に対して非粘着面12を形成するために残存させる非粘着面形成用の残留中間面部4と、分離線8に沿って残留中間面部4と分離して剥離可能な周縁除去予定部5とを、有している。
【0019】
具体的には、分離線8を境界線として、中央側(内側)に正方形の残留中間面部4が形成され、端縁側(外側)に矩形環状の周縁除去予定部5が形成されている。
さらに、残留中間面部4には4つの小区画分離線9が形成されている。そして、残留中間面部4は、この小区画分離線9に沿って分離して剥離可能な島状除去予定部6と、島状除去予定部6を除く残存非着面部7とを、有している。また、4つの島状除去予定部6は、2行2列に等間隔に配置され、各島状除去予定部6は円形に形成されている。
【0020】
周縁除去予定部5と4つの島状除去予定部6とを、粘着層2から剥離すると、その剥離跡に、被粘着相手部材11に対して粘着可能な粘着面2aが形成され、粘着面2aは、周縁除去予定部5を剥離して形成される周縁粘着面部13と、島状除去予定部6を剥離して形成される補助粘着面部19と、から成っている。
【0021】
また、周縁除去予定部5の幅寸法W1 は3mm以上35mm以下に設定され、島状除去予定部6の径寸法(幅寸法)W4 も3mm以上35mm以下に設定されている。幅寸法W1 と径寸法W4 が3mm未満になると、粘着力が低下して本発明の粘着シート構造体10を相手部材11に強固に貼り付けできなくなり、幅寸法W1 と径寸法W4 が35mmを超えると、粘着層2と相手部材11との間に気泡が入り易く見た目が悪くなるからである。
【0022】
本発明の粘着シート構造体は、設計変更自由であり、表面基材1を透明フィルムや遮光フィルム又は紫外線吸収フィルム等としてもよい。
また、表面基材1や剥離シート3の残留中間面部4(残留区画面部14)に文字や図柄を印刷し、ガラス等に貼った場合に、その文字や図柄がガラスを通して見えるようにしても自由である。
また、分離線8(分離線18・小区画分離線9)は、ミシン目状の切断線であってもよい。
【0023】
図8に於て、本発明の粘着シート構造体の製造方法(工程)について説明する。
図8の(a)に示すように、表面基材1を巻装した巻回ロール20から、表面基材1繰り出し回転ロール21とコーター22との間を通過させ、表面基材1の一面に粘着剤30を薄膜状に塗布する。塗布された粘着剤30は、乾燥機23内を通過する間に乾燥され、表面基材1と粘着層2とを積層させた中間積層体31が形成される。そして、中間積層体31の粘着層2側に、巻回ロール26から繰り出される剥離シート3を重ね合わせ、プレスロール24,25間で貼合する。このようにして、表面基材1と粘着層2と剥離シート3を積層させた粘着シート32は巻回ロール27にて巻き取られる。
【0024】
次に、図8(b)に示すように、粘着シート32を巻き取った巻回ロール27から、粘着シート32を繰り出し、支持台29上で粘着シート32の剥離シート3側に(所定の形状に形成された)トムソン刃28を押し当て、剥離シート3のみを切断して上記分離線8を形成する。その後、分離線8が形成された粘着シート32は所定ピッチで切断され本発明の粘着シート構造体10が完成する(図示省略)。
【0025】
また、図9は、本発明の粘着シート構造体との比較例を示す説明図であり、図9の(a)は斜視説明図であって、(b)は断面側面説明図である。
この粘着シート構造体40は、正方形の表面基材1の周縁部に、粘着層2と剥離シート3とを、矩形環状に積層して形成されているものである。そして、剥離シート3を剥離すると、粘着層2が露出して周縁粘着面部42を形成し、周縁粘着面部42より中央側(内側)には被粘着相手部材に対し粘着(接着)しない非粘着面41が形成される。
しかし、この比較例の粘着シート構造体40を製造する場合は、表面基材1の周縁部だけに粘着剤を塗布するために、周縁部以外の面に粘着剤が塗布されないようにする塗布防止版を予め作製しておく必要がある。さらに、剥離シート3を周縁部の粘着層2に合った形状に形成しなければならない。このことから、比較例の粘着シート構造体40を製造するには、工程が複雑化すると共にコストも高くなる問題があり、簡単かつ低コストで作製できる点に於て本発明の方が好ましい。
【0026】
上述した本発明の粘着シート構造体の使用方法(作用)について説明する。
まず、図3の(a)に於て、剥離シート3の残留中間面部4を残すように、周縁除去予定部5を分離線8に沿って剥離する。そして、周縁除去予定部5を完全に剥離すると、図3の(b)に示すように、粘着層2の周縁部が露出した周縁粘着面部13が形成される。
次に、図4に於て、被粘着相手部材11に、周縁粘着面部13を(全周にわたって)密着させて貼り付ける。この状態に於て、残留中間面部4の非粘着面12は相手部材11とは密着(接着)しておらず、軽く接触している状態である。つまり、周縁粘着面部13と相手部材11との密着によって、残留中間面部4と相手部材11との間には僅かな空気が密封されているが、その僅かな空気は、残留中間面部4の非粘着面12と相手部材11との間で薄膜状に均等に介在している状態となっている。
【0027】
以上のように、本発明の粘着シート構造体は、透明の剥離シート3と、透明の粘着層2と、表面基材1とを、順次積層させた粘着シート構造体に於て、剥離シート3は、被粘着相手部材11に対して非粘着面12を形成するために残存させる非着面形成用の残留中間面部4と、分離線8に沿って残留中間面部4と分離して剥離可能な周縁除去予定部5とを、有するので、残留中間面部4は相手部材11と密着(接着)せず、残留中間面部4と相手部材11との間で空気が局所的に閉じ込められることがないので、気泡(シワ)が形成されることがない。つまり、周縁除去予定部5を剥離して形成される周縁粘着面部13と相手部材11との密着によって、残留中間面部4と相手部材11との間には僅かな空気が密封されているが、その僅かな空気は、残留中間面部4の非粘着面12と相手部材11との間で薄膜状に均等に介在している状態となっているので、空気が局所的に閉じ込められた気泡(シワ)として見えることがない。従って、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に美しく貼り付けることができる。
また、粘着層2と相手部材11の間に空気が全く入らないようにする従来の作業(貼り方)を行う必要はなくなり、簡単かつ短時間で貼ることができる。
【0028】
また、残留中間面部4は、残留中間面部4に形成された小区画分離線9に沿って分離して剥離可能な島状除去予定部6と、島状除去予定部6を除く残存非着面部7とを、有するので、島状除去予定部6を剥離して形成される補助粘着面部19が、相手部材11と密着(接着)することによって、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に強固に確実に貼り付けることができる。さらに、残存非着面部7が相手部材11と密着(接着)することがなく、残存非着面部7と相手部材11との間に空気を局所的に閉じ込めて、気泡(シワ)が形成されることがないので、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に美しく貼り付けることができる。
【0029】
また、周縁除去予定部5の幅寸法W1 を3mm以上35mm以下に設定したので、周縁除去予定部5を剥離して形成される周縁粘着面部13にて、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に強固に貼り付けることができ、かつ、周縁粘着面部13と相手部材11との間に気泡が入らず美しく貼ることができる。
【0030】
また、透明の剥離シート3と、透明の粘着層2と、表面基材1とを、順次積層させた粘着シート構造体に於て、剥離シート3は、被粘着相手部材11に対して非粘着面12を形成するために残存させる非着区画面形成用の残留区画面部14と、分離線18に沿って残留区画面部14と分離して剥離可能であると共に周縁部15と中間区画線部16とを一体状に連結して成る枠状除去予定部17とを、有するので、残留区画面部14は相手部材11と密着(接着)せず、残留区画面部14と相手部材11との間で空気が局所的に閉じ込められることがないので、気泡(シワ)が形成されることがない。つまり、枠状除去予定部17を剥離して形成される粘着面2aと相手部材11との密着(接着)によって、残留区画面部14と相手部材11との間には僅かな空気が密封されているが、その僅かな空気は、残留区画面部14の非粘着面12と相手部材11との間で薄膜状に均等に介在している状態となっているので、空気が局所的に閉じ込められた気泡(シワ)として見えることがない。従って、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に美しく貼り付けることができる。
特に、中間区画線部16を剥離して形成される補助粘着面部19が、相手部材11と密着(接着)することによって、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に強固に確実に貼り付けることができる。
また、粘着層2と相手部材11の間に空気が全く入らないようにする従来の作業(貼り方)を行う必要はなくなり、簡単かつ短時間で貼ることができる。
【0031】
また、枠状除去予定部17の周縁部15の幅寸法W2 と中間区画線部16の幅寸法W3 とを、3mm以上35mm以下に設定したので、周縁除去予定部5を剥離して形成される周縁粘着面部13と、中間区画線部16を剥離して形成される補助粘着面部19とによって、本発明の粘着シート構造体を相手部材11に強固に貼り付けることができ、かつ、周縁粘着面部13と相手部材11との間及び補助粘着面部19と相手部材11との間に気泡が入らず美しく貼ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す平面図である。
【図2】断面側面図である。
【図3】説明用の斜視図であって、(a)は周縁除去予定部の剥離途中を示す斜視図 、(b)は周縁除去予定部の剥離後を示す斜視図である。
【図4】被粘着相手部材に貼り付けた状態を示す断面側面図である。
【図5】第2の実施の形態を示す平面図である。
【図6】枠状除去予定部の剥離途中を示す斜視図である。
【図7】平面図であって、(a)は第3の実施の形態を示す平面図、(b)は第4の 実施の形態を示す平面図、(c)は第5の実施の形態を示す平面図である。
【図8】本発明の製造工程を示す説明用簡略図であって、(a)は積層工程を示す簡 略図、(b)は分離線形成工程を示す簡略図である。
【図9】比較例を示す説明図であって、(a)は斜視説明図であって、(b)は断面 側面説明図である。
【符号の説明】
【0033】
1 表面基材
2 粘着層
3 剥離シート
4 残留中間面部
5 周縁除去予定部
6 島状除去予定部
7 残存非着面部
8 分離線
9 小区画分離線
11 被粘着相手部材
12 非粘着面
14 残留区画面部
15 周縁部
16 中間区画線部
17 枠状除去予定部
18 分離線
19 補助粘着面部
1 幅寸法
2 幅寸法
3 幅寸法

【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明の剥離シート(3)と、透明の粘着層(2)と、表面基材(1)とを、順次積層させた粘着シート構造体に於て、
上記剥離シート(3)は、被粘着相手部材(11)に対して非粘着面(12)を形成するために残存させる非着面形成用の残留中間面部(4)と、分離線(8)に沿って上記残留中間面部(4)と分離して剥離可能な周縁除去予定部(5)とを、有することを特徴とする粘着シート構造体。
【請求項2】
上記残留中間面部(4)は、該残留中間面部(4)に形成された小区画分離線(9)に沿って分離して剥離可能な島状除去予定部(6)と、該島状除去予定部(6)を除く残存非着面部(7)とを、有する請求項1記載の粘着シート構造体。
【請求項3】
上記周縁除去予定部(5)の幅寸法(W1 )を3mm以上35mm以下に設定した請求項1又は2記載の粘着シート構造体。
【請求項4】
透明の剥離シート(3)と、透明の粘着層(2)と、表面基材(1)とを、順次積層させた粘着シート構造体に於て、
上記剥離シート(3)は、被粘着相手部材(11)に対して非粘着面(12)を形成するために残存させる非着区画面形成用の残留区画面部(14)と、分離線(18)に沿って上記残留区画面部(14)と分離して剥離可能であると共に周縁部(15)と中間区画線部(16)とを一体状に連結して成る枠状除去予定部(17)とを、有することを特徴とする粘着シート構造体。
【請求項5】
上記枠状除去予定部(17)の周縁部(15)の幅寸法(W2 )と中間区画線部(16)の幅寸法(W3 )とを、3mm以上35mm以下に設定した請求項4記載の粘着シート構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−8980(P2007−8980A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−188211(P2005−188211)
【出願日】平成17年6月28日(2005.6.28)
【出願人】(000226091)日栄化工株式会社 (17)
【Fターム(参考)】