説明

糖断片を用いる糖結合

本発明は、基質、例えば、ペプチド、糖ペプチド、脂質などと、水溶性ポリマー、治療的部分または生体分子などの修飾基を担持する修飾糖断片との間の結合体を提供する。該結合体は、間に置かれ、該基質および修飾基に共有結合しているグリコシル結合基への活性化修飾糖断片の酵素的変換を介して結合している。該結合体は、糖転移酵素、例えば、グリコシルトランスフェラーゼの作用によって基質から形成される。例えば、該基質がペプチドである場合、該酵素は、修飾糖断片部分を、該ペプチドのアミノ酸残基またはグリコシル残基に結合する。該結合体を含む製薬製剤もまた提供する。該結合体の調製方法もまた本発明の範囲内に入る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

によって表される部分を含んでなる化合物であって、
式中、
は、置換または非置換アルキル、OおよびNRから選択されるメンバーであり、
は、H、OH、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキルから選択されるメンバーであり;
Yは、CH、CH(OH)CH、CH(OH)CH(OH)CH、CH、CH(OH)CHまたはCH(OH)CH(OH)CH、CH(OH)、CH(OH)CH(OH)、およびCH(OH)CH(OH)CH(OH)から選択されるメンバーであり;
は、置換または非置換アルキル、R、置換または非置換ヘテロアルキル
【化2】

から選択されるメンバーであり;
およびRは、H、C(O)R6b、−L−R6b、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキルから独立して選択されるメンバーであり;
は、結合およびリンカー基から選択されるメンバーであり;および
6bは、HおよびR6aから選択されるメンバーであり;
6aは、修飾基であり、
は、OR、NR10、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキルから選択されるメンバーであり、
およびR10は、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキル、およびC(O)R11から独立して選択されるメンバーであり、
11は、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリールおよび置換または非置換ヘテロシクロアルキルから選択され;
は、ヌクレオチド、活性部分、ぺプチドのアミノ酸残基、ぺプチドのアミノ酸残基に結合した炭水化物部分、少なくとも第2の炭水化物部分を含んでなるリンカーを介してぺプチドのアミノ酸残基に結合した炭水化物部分から選択されるメンバーであり;
は、H、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキルから選択されるメンバーであり;
3’およびRは、H、OH、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキルおよびNHC(O)R12から独立して選択されるメンバーであり;
12は、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、置換または非置換ヘテロシクロアルキルおよびNR1314から選択されるメンバーであり;
13およびR14は、H、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキルから独立して選択されるメンバーである、化合物。
【請求項2】
が、少なくとも1つの修飾基を含んでなる請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
3’が、Hである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
およびRの少なくとも1つが、修飾基を含んでなる請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
前記修飾基が、線状および分枝状ポリ(エチレングリコール)から選択されるメンバーである請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
前記PEG部分が、線状PEGであり、前記線状PEGが、以下の式:
【化3】

で表される構造を有し、
式中、
18は、H、置換または非置換アルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロアリール、置換または非置換ヘテロシクロアルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、例えば、アセタール、OHC−、HN−CHCH−、HS−CHCH−、および−(CHC(Y)Z;−糖−ヌクレオチド、およびタンパク質から選択されるメンバーであり;
cは、1〜2500から選択される整数であり;
d、oおよびqは、0〜20から独立して選択される整数であり;
Zは、OH、NH、ハロゲン、S−R19、活性化エステルのアルコール部分、−(CHdlC(Y)V、−(CHdlU(CHC(Y、糖−ヌクレオチド、タンパク質、および脱離基、例えば、イミダゾール、p−ニトロフェニル、HOBT、テトラゾール、およびハロゲン化物から選択されるメンバーであり;
X、Y、Y、WおよびUは、O、S、N−R20から独立して選択され;
Vは、OH、NH、ハロゲン、S−R21、活性化エステルのアルコール構成要素、活性化アミドのアミン構成要素、糖−ヌクレオチド、およびタンパク質から選択されるメンバーであり;
dl、gおよびvは、0〜20から独立して選択される整数であり;および
19、R20およびR21は、H、置換または非置換アルキル、置換または非置換ヘテロアルキル、置換または非置換アリール、置換または非置換ヘテロシクロアルキルおよび置換または非置換ヘテロアリールから独立して選択される、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
前記線状PEGが、前記ぺプチドのアミノ酸残基に結合した炭水化物部分、少なくとも第2の炭水化物部分を含んでなるリンカーを介して前記ぺプチドのアミノ酸残基に結合した炭水化物部分から選択されるメンバーに結合される請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
前記部分が、式V:
【化4】

で表される構造を有し、
は、結合、置換または非置換アルキルおよび置換または非置換ヘテロアルキルから選択されるリンカーであり;
16およびR17は、独立して選択されたポリマーアームであり;
およびXは、ポリマー部分R16およびR17をCに結合させる独立して選択された結合断片であり;および
は、非反応性基である、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
式:
【化5】

で表される請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
が、N(R)−L−(m−PEG)であり、
は、アミノ酸残基およびペプチジル残基から選択されるメンバーであるリンカー部分であり;
sは、1から3の整数である、請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
修飾糖断片と、グリコシル化または非グリコシル化ペプチドとの間の共有結合を形成する方法であって、前記修飾糖断片を、活性化修飾糖断片から前記ペプチド上の受容体部分に酵素的に移すことを含んでなる方法。
【請求項12】
前記修飾糖断片が、前記ペプチドに共有結合されたグリコシル残基に共有結合される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記修飾糖断片が、前記ペプチドのアミノ酸残基に共有結合される請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記酵素が、シアリルトランスフェラーゼ、トランス−シアリダーゼ、ガラクトシルトランスフェラーゼ、グルコシルトランスフェラーゼ、GalNAcトランスフェラーゼ、GlcNAcトランスフェラーゼ、フコシルトランスフェラーゼ、およびマンノシルトランスフェラーゼから選択されるメンバーであるグリコシルトランスフェラーゼである請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記グリコシルトランスフェラーゼが、組換え体である請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、無細胞環境下で実施される請求項11に記載の方法。
【請求項17】
製薬的に許容できる担体と、グリコシル化または非グリコシル化ペプチドに共有結合された修飾糖断片を含んでなる結合体とを含んでなる製薬組成物。
【請求項18】
ペプチドと修飾糖断片との間の結合体を形成する組成物であって、前記組成物が活性化修飾糖断片、前記活性化修飾糖断片が基質である酵素、およびペプチド受容体基質の混合物を含んでなり、前記修飾糖断片が、水溶性ポリマー、治療的部分および生体分子から選択されるメンバーに共有結合されている、組成物。

【公表番号】特表2008−526864(P2008−526864A)
【公表日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−550451(P2007−550451)
【出願日】平成18年1月6日(2006.1.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/000282
【国際公開番号】WO2006/074279
【国際公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(500062254)ネオス テクノロジーズ インコーポレイテッド (19)
【Fターム(参考)】