説明

紙葉類分離集積装置

【課題】
紙幣を繰り出す場合に繰り出し紙幣が集積用搬送路へ入り込まないようにし、ジャムの発生を抑制する紙葉類分離集積装置を提供することにある。
【解決手段】
昇降板302が集積部306から紙葉類を繰り出す位置に紙葉類を移動することに応じて位置がかわる可動部(例えば、スタックガイド、検知レバー、押圧を受ける部材)を備え、集積部306から紙葉類を繰り出す場合に、可動部に双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路を遮蔽する遮蔽部320(例えば、可動部の凹凸、遮蔽部材)を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1枚ずつ搬送される紙幣や小切手などの紙葉類を分離集積する紙葉類分離集積装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば金融機関などで使用される現金自動取引装置に実装される紙幣取扱装置は、利用者に出金紙幣を放出し、もしくは入金紙幣を投入し一枚ずつ繰り出すための紙幣入出金口と、入金もしくは出金紙幣を判別する紙幣判別部と、入金した紙幣を一旦収納する一時収納部と、紙幣判別部で所定の基準に達しないリジェクト紙幣を収納するリジェクトボックスとを有し、さらに入金紙幣を収納・保管し、出金紙幣等として繰り出すためのリサイクル庫と前記各部分を接続する紙幣搬送路を有している。
現金自動取引装置は、小型大容量化が進み、紙幣を収納する紙幣リサイクル庫においては、紙幣取扱装置における紙葉類分離集積装置の小型化と収納空間の大容量化が求められている。このような要求を満たす為、近年紙幣リサイクル庫に採用される紙葉類分離集積装置は、一口で分離集積する方式が採用されている。
【0003】
従来の装置としては、例えば特開2005-255323号公報(特許文献1)に示される紙葉類分離集積装置が提案されている。
【特許文献1】特開2005-255323号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記紙幣リサイクル庫においては、紙葉類分離集積装置は、一口で分離集積する方式が採用されているが、近接する搬送路と紙幣を授受する為、搬送路から紙幣を受け取り集積部へ導入する為の集積用搬送路310(入金用搬送路ともいう)と、集積部から繰り出された紙幣を搬送するための分離用搬送路311(出金用搬送路ともいう)が別々に設けられ、図8に示すように前記二つの搬送路が分離集積機構の直前で合流するような構成となっている。
このような構成では分離集積機構より繰り出された紙幣が集積用搬送路310へ入り込まないように合流部手前に切替機構を設ける必要がある。
しかしながら、紙葉類分離集積装置は小型化されており十分なスペースがなく、十分な切替機構を実装することが困難な為、上記実施例では繰り出された紙幣が集積用搬送路310へ入り込まないような暖簾を集積用搬送路310と分離用搬送路311の分岐する位置に設け、繰り出し紙幣を分離用搬送路311へ導入するような構成となっている。
【0005】
しかし、このような暖簾式の分岐方式では、集積用搬送路310から搬送される紙幣が暖簾をくぐって集積部へ搬送される為、暖簾部分の下部に紙幣が搬送できるだけの隙間を設けておく必要があった。このため、先端が折れ曲がったような紙幣が集積部より繰り出された場合、暖簾下部の隙間部分に引っかかり、ジャムが発生するケースがあった。
本発明の目的は、紙幣を繰り出す場合に繰り出される紙幣が集積用搬送路310へ入り込まないあるいは引っかからないようにし、ジャムの発生を抑制する紙葉類分離集積装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、本発明は、昇降板が集積部から紙葉類を繰り出す位置に紙葉類を移動することに応じて位置がかわる可動部を備え、集積部から紙葉類を繰り出す場合に、可動部に双方向搬送路から集積用搬送路への経路を遮蔽する遮蔽部を備える構成を採用した。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、紙幣を繰り出す場合に繰り出し紙幣が集積用搬送路へ入り込まないようになり、ジャムの発生を抑制することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0009】
図1は、現金自動取引装置100の外観を示す斜視図である。図1において、現金自動取引装置100の内部には、利用者が紙幣を投入(入金)、または、利用者へ紙幣を放出(出金)する紙葉類取扱装置(紙幣取扱装置ともいう)101と、利用者のカードを処理し、取引明細票を印字して放出するカード・明細票処理装置102と、通帳に取引内容を記帳する通帳処理装置103と、利用者に操作案内を表示し利用者からの指示を入力する利用者操作部104と、前記各装置を監視制御する本体制御部105などで構成される。
【0010】
ここで、紙葉類の一例は紙幣であり、紙幣を取り扱う紙幣取扱装置101について次に説明する。
【0011】
図2は、紙幣取扱装置101の構成を示す側面図である。
【0012】
図2において、紙幣取扱装置101は、利用者が紙幣の投入、取り出しを行う入出金口200と、紙幣の判別を行う紙幣判別部201と、入金した紙幣を取引成立までの間一旦収納する一時保管庫202と、入金時取引が成立した紙幣を収納するリジェクトボックス203と、入出金兼用のリサイクル庫204と、前記各ユニットに紙幣を搬送する紙幣搬送路205と、前記各ユニットを監視制御する制御部206とから構成される。
【0013】
入出金口200は、利用客に投入された紙幣を紙幣搬送路205へ1枚ずつ繰り出し、また紙幣搬送路205から搬送された紙幣を集積して利用客へ放出するものである。紙幣判別部201では、紙幣搬送路205により搬送された紙幣の光学的磁気的特徴を測定し、搬送紙幣の金種や真偽などを判別する。
【0014】
一時保管庫202は搬送された紙幣を一時格納する保管庫である。たとえば、利用客が入金した紙幣は一時保管庫202により一時保管され、利用客が取引を認めた場合は、利用客の入金した紙幣はリサイクル庫204へ収納され、認めない場合は入出金口200へ搬送され、利用客のもとに返却される。リジェクトボックス203は、搬送された紙幣を格納する金庫であり、入金だけの紙幣や、切れや折れを有する紙幣、斜行されて搬送された紙幣など、装置での取扱いに適さない紙幣を格納する。
【0015】
リサイクル庫204は、利用客によって投入された紙幣を格納し、格納された紙幣を取引に応じて紙幣搬送路205へ繰り出し、利用客へ出金する紙葉類分離集積装置を有する。
【0016】
図2は、リジェクトボックス203を1つ、リサイクル庫204を3つ実装している例であるが、これらの組み合わせは自由であり、実装数も自由に設定できる。例えば、リジェクトボックス203を2つ、還流庫204を2つの組み合わせでもよい。
【0017】
紙幣搬送路205は、例えば、紙幣を挟むように設置されたベルトやローラと、ベルトやローラを駆動する駆動モータで構成される。さらに、紙幣搬送路205の分岐点には電磁ソレノイドにより駆動する切り替えゲートがあって、紙幣搬送方向を切り替えることができる。したがって、取引動作ごとに、駆動モータの回転方向と、切り替えゲートを切り替えることで、紙幣は紙幣判別部201を双方向に通過し、入出金口200、一時保管庫202、リジェクトボックス203、リサイクル庫204それぞれの間を搬送される。
【0018】
制御部206は、前記各ユニットの駆動モータや電磁ソレノイドなどのアクチュエータやセンサと接続され、取引に応じて、センサの状態を監視しながら、アクチュエータを制御する。さらに、現金自動取引装置100の本体制御部105と接続され、本体制御部105からの指令により紙幣取扱装置101の制御を行い、また、紙幣取扱装置101の状態を本体制御部105へ報告する。
【0019】
図3は紙葉類分離集積装置を上から見た図である。スタックガイド303の分岐部313に対向する部分に遮蔽部315を設け、紙幣が集積用搬送路310に入り込まないようにし、繰出し兼搬送ローラ301によって紙幣の集積、繰り出しを行なう。
【0020】
次にリサイクル庫204の紙葉類分離集積装置について図4(a)を用いて説明する。
【0021】
図4(a)は紙葉類分離集積装置を横から透過的に見た図である。紙葉類分離集積装置は、繰出し兼搬送ローラ301と、集積部の内部で上下に移動する昇降板302と、暖簾ガイド305、紙葉類を昇降板302の上に集積する集積部306と、昇降板302の上に紙幣を集積する際のガイドとなるスタックガイド303、集積部306に集積される紙幣を搬送する集積用搬送路310、集積部306から繰り出される紙幣を搬送する分離用搬送路311、集積部306に集積される紙幣及び集積部306から繰り出される紙幣を搬送する双方向搬送路312、双方向搬送路312を集積用搬送路310と分離用搬送路311へ分岐させる分岐部313(分岐部313は暖簾ガイド305を含む)を備え、双方向搬送路312と集積用搬送路310の経路を遮蔽する遮蔽部315から構成されている。
【0022】
ここで、図4(a)において、遮蔽部315(例えば、可動部の凹凸、遮蔽部材)はスタックガイド303が有しているものであり、繰出し兼搬送ローラ101は遮蔽部を有しているわけではく、説明のため、繰出し兼搬送ローラ101の分岐部313に対向する部分の線を省略して図示している。図4(b)、図5(a)、図5(b)についても同様である。
【0023】
まず紙幣の集積時の動作について図4(a)を用いて説明する。
【0024】
矢印304の方向からリサイクル庫204に搬送されてきた紙幣は、暖簾ガイド305の下部をくぐって双方向搬送路312に送り込まれる。この時繰出し兼搬送ローラ301は集積方向314に回転しており、送り込まれた紙幣は繰出し兼搬送ローラ301の回転に従って、紙幣の集積部306に搬送され、スタックガイド303に沿って、集積部306の昇降板302上に堆積される。
【0025】
紙幣を集積する場合には、昇降板302が下降し常に一定の集積空間を保つ高さに制御される。スタックガイド303は回転中心309を中心に回転して、スタックガイド303のガイド部316が集積紙幣に接する位置まで移動し、図4(a)に示す集積位置状態となっている。
【0026】
この集積位置状態では、分岐部313の先端と対向する位置に、スタックガイド303の凹部が位置するようになっている。このため、分岐部313の先端とスタックガイド303の分岐部313に対向する部分との間に隙間ができ、集積される紙幣は分岐部313の先端とスタックガイド303との隙間を通過して集積される。すなわち、集積用搬送路310から双方向搬送路312への経路の隙間を通過して集積部306に集積される。
【0027】
次に紙幣の分離時の動作について図4(b)を用いて説明する。
【0028】
昇降板302上に堆積された紙幣は、紙幣を繰出す場合に昇降板302が上方向に移動することにより、ピックローラ307に押し付けられる。この時、スタックガイド303のガイド部316は、集積位置状態から昇降板上の集積紙幣により押し上げられ、回転中心309を中心に回転し、図4の(b)に示す分離位置状態となっている。
【0029】
この状態でピックローラ307が繰り出し方向317に回転し、紙幣を1枚ずつ繰り出し双方向搬送路312に送りこむ。双方向搬送路312に送り込まれた紙幣は繰出し兼搬送ローラ301によって1枚ずつ分離され矢印308方向に搬送される。なお、紙幣が繰り出される場合には、昇降板302が上昇し常に紙幣がピックローラ307に押し付けられるように制御されている。
また、分離位置状態では、昇降板302が集積部306から紙幣を繰り出す位置に紙幣を移動することに応じて、スタックガイド303が上方向に移動し、双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路が遮蔽される。
すなわち、分岐部313の先端と対向する位置に、スタックガイド303の遮蔽部315が移動することにより、分岐部313とスタックガイドの分岐部313に対向する部分との隙間が塞がれた状態となる。これにより先端部分が変形した紙幣が繰り出された場合も、繰り出された紙幣の先端部分が暖簾ガイド305等の分岐部313に引っかかることが無くなり、安定して矢印308方向に搬送することが可能となる。
上記実施例では、スタックガイド303の分岐部313に対向する部分に凹部を形成するとしていたが、スタックガイド303の分岐部313に対向する部分に凸部を形成する方法もある。つまり、スタックガイド303が分離位置になった状態で、分岐部313の先端と対向する位置に、スタックガイド303の凸部が位置するようにし、双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路を遮蔽する。また、スタックガイド303が集積位置になった状態で、集積用搬送路310から双方向搬送路312へ紙幣が通過するように隙間ができるようする。
すなわち、遮蔽部315が凹凸構造を有することにより、紙幣の集積を行なう際には、双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路に隙間ができ、紙幣の分離を行なう際には、双方向搬送路312から集積用搬送路310の経路が遮蔽されれば良い。
図5(a)には、スタックガイド303の分岐部313に対向する部分に遮蔽部材320を付加した実施例における集積位置状態を示した。図4(a)と比較し、図5(a)はスタックガイド303の分岐部313に対向する部分に遮蔽部材320を付加し、また、集積位置状態になった場合に、遮蔽部材320を収納できる収納部321を集積用搬送路310に設けている。図5の(b)には、スタックガイド303に遮蔽部材320を付加した実施例における分離位置状態を示した。
図5(a)、図5(b)を用いて、スタックガイド303の分岐部313に対向する部分に遮蔽部材320を付加した実施例における双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路が開閉される動作を説明する。
図5(a)のように、紙幣を集積する場合には、昇降板302が下降し常に一定の集積空間を保つ高さに制御される。これに応じて、スタックガイド303は、回転中心309を中心に回転し、スタックガイド303のガイド部316が集積紙幣に接する位置まで移動する。これにより、スタックガイド303の遮蔽部材320は収納部321に収納され、スタックガイド303の分岐部313に対向する部分と分岐部313との間に隙間ができる。すなわち、集積用搬送路310から双方向搬送路312への経路に隙間ができる。紙幣は、分岐部313の先端とスタックガイド303との隙間を通過して集積される。
紙幣を分離する場合には、昇降板302が集積部306から紙幣を繰り出す位置に紙幣を移動する。これに応じて、分岐部313の先端と対向する位置に、スタックガイド303の遮蔽部材320が移動する。これにより、分岐部313とスタックガイド303の分岐部313に対向する部分との隙間が塞がれた状態となる。すなわち、双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路が遮蔽される。
このような構造とすることにより、紙幣集積時のスタックガイド303の分岐部313に対向する部分の形状による紙幣搬送に及ぼす影響を考慮する必要がなくなり、スタックガイド303の分岐部313に対向する部分を、紙幣集積時の紙幣搬送のみを考慮した構造とすることが容易となる。
なお、図5(a)、図5(b)では暖簾ガイド305をなしとしたが、分岐部材313の一部に暖簾ガイド305を有する構成であっても何ら問題ない。
また、図6(a)は、紙幣を繰り出す位置である繰り出し位置に紙幣があることを検知するための検知レバー400を用いた実施例における検知レバー400の集積位置状態を示した。図6(b)は、検知レバー400を用いた実施例における検知レバー400の分離位置状態を示した。
昇降板302により紙幣を繰り出す場合の位置である繰り出し位置に、昇降板302が紙幣を押し上げ、押し上げられた紙幣により検知レバー400が押し上げられ、検知センサ402が検知レバー400を検知することにより、紙幣取扱装置101の制御部206は紙幣が繰り出し位置にあると判断し紙幣の繰り出しを行なう。
検知レバー400は、紙幣を繰り出す場合に双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路に突出する構造となっている。
紙幣を集積する場合には、検知レバー400が下方に移動し、検知レバー400の分岐部に対向する部分と暖簾ガイド305との間に隙間が生じる。すなわち、集積用搬送路310から双方向搬送路312への経路に隙間ができる。
一方、紙幣を繰り出す場合には、昇降板302が集積部306から紙幣を繰り出す位置に紙幣を移動することにより、集積紙幣によって検知レバー400が押し上げられ、回転中心401を中心に回転して検知レバー400の遮蔽部315が暖簾ガイド305と対向する位置に移動し、検知レバー400の分岐部に対向する部分と暖簾ガイド305との間に隙間が遮蔽される。すなわち、双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路が遮蔽される。
さらには、図7(a)は、集積された紙幣から押圧を受ける部材501を用いた実施例における押圧を受ける部材500の集積位置状態を示した。図7の(b)は、集積された紙幣から押圧を受ける部材500を用いた実施例における押圧を受ける部材501の分離位置状態を示した。なお、押圧を受ける部材500は、ストッパ501により止まる構造となっている。
紙幣を集積する場合には、押圧を受ける部材500が下方に移動し、ストッパ501により止まり、暖簾ガイド305と押圧を受ける部材の分岐部と対向する部分との間に隙間ができる。すなわち、集積用搬送路310から双方向搬送路312への経路に隙間ができる。
一方、紙幣を繰り出す場合に、昇降板302が集積部306から紙幣を繰り出す位置に紙幣を移動することにより、集積紙幣から押圧を受ける部材500が押し上げられ、集積部306に集積された紙幣の押圧により押圧を受ける部材500の遮蔽部315が、暖簾ガイド305と押圧を受ける部材の分岐部と対向する部分との間を遮蔽する。このような構造とすることにより、簡易に双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路を遮蔽することが可能となる。
また、検知レバー400や押圧を受ける部材500の分岐部313に対向する部分に遮蔽部材を付加し、集積用搬送路310に遮蔽部材を収納する空間を設ける構成としてもよい。
【0030】
以上のように、本実施例では、紙葉類分離集積装置は、昇降板が紙葉類を集積部から繰り出す位置に紙葉類を移動することにより可動する可動部(例えば、スタックガイド、検知レバー、押圧を受ける部材)と、双方向搬送路から集積用搬送路への経路を遮蔽する遮蔽部(例えば、可動部の凹凸、遮蔽部材)を有する可動部を備え、双方向搬送路312から集積用搬送路310への経路を容易に開閉可能としている。
【0031】
また、搬送する紙葉類の種類や状態あるいは紙葉類分離集積装置の他の部分の構造に応じて、遮蔽部の配置位置を調整しても構わない。
【0032】
なお、上記実施例では紙幣を例として説明をしたが、紙葉類であれば紙幣に限らないことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を適用する現金自動取引装置の一実施例の外観を示す斜視図である。
【図2】本発明を適用する紙幣取引装置の一実施例を示す側面図である。
【図3】紙葉類分離集積装置の上面図
【図4(a)】紙葉類分離集積装置の側面図(スタックガイドを用いた実施例の集積状態)
【図4(b)】紙葉類分離集積装置の側面図(スタックガイドを用いた実施例の分離状態)
【図5(a)】紙葉類分離集積装置の側面図(スタックガイドに付加した部材を用いた実施例の集積状態)
【図5(b)】紙葉類分離集積装置の側面図(スタックガイドに付加した部材を用いた実施例の分離状態)
【図6(a)】紙幣集積部の側面図(検知レバーを用いた実施例の集積状態)
【図6(b)】紙幣集積部の側面図(検知レバーを用いた実施例の分離状態)
【図7(a)】紙幣集積部の側面図(押圧受ける部材を用いた実施例の集積状態)
【図7(b)】紙幣集積部の側面図(押圧受ける部材を用いた実施例の分離状態)
【図8】従来の紙幣集積部の状態を説明する側面図
【符号の説明】
【0034】
100…現金自動取引装置、101…紙幣取扱装置、102…カード・明細票処理装置、103…通帳処理装置、104…利用者操作部、105…本体制御部、200…入出金口、201…紙幣判別部、202…一時保管庫、203…リジェクトボックス、204…リサイクル庫、205…紙幣搬送路、206…制御部、301…繰出し兼搬送ローラ、302…昇降板、303…スタックガイド、304…集積方向、305…暖簾ガイド、306…集積部、307…ピックローラ、308…繰出し方向、309…回転中心、310…集積用搬送路、311…分離用搬送路、312…双方向搬送路、313…分岐部、314…集積状態におけるピックローラと繰出し兼搬送ローラの回転方向、315…遮蔽部、316…スタックガイドのガイド部、317…分離状態におけるピックローラと繰出し兼搬送ローラの回転方向、320…遮蔽部材、321…遮蔽部材の収納部
400…検知レバー、401…検知レバーの回転中心、402…検知センサ
500…押圧を受ける部材、501…ストッパ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇降板を有し、紙葉類を前記昇降板の上に集積する集積部と、
前記集積部に集積される紙葉類を搬送する集積用搬送路と、
前記集積部から繰り出される紙葉類を搬送する分離用搬送路と、
前記集積される紙葉類及び前記繰り出される紙葉類のいずれの紙葉類も通過する双方向搬送路と、
前記双方向搬送路を前記集積用搬送路と前記分離用搬送路へ分岐させる分岐部と、
前記昇降板が前記集積部から紙葉類を繰り出す位置に紙葉類を配置することに応じて移動する可動部とを備え、
前記可動部は、前記集積部から紙葉類を繰り出す場合に、前記双方向搬送路から前記集積用搬送路への経路を遮蔽する遮蔽部を有することを特徴とする紙葉類分離集積装置。
【請求項2】
前記可動部は、
前記昇降板に紙葉類を集積する場合に紙葉類を集積するガイドとなるスタックガイドであることを特徴とする
請求項1記載の紙葉類分離集積装置。
【請求項3】
前記可動部は、
前記集積部から紙葉類を繰り出す位置に紙葉類があることを検知する検知レバーであることを特徴とする
請求項1記載の紙葉類分離集積装置。
【請求項4】
前記遮蔽部は、
前記可動部の前記分岐部に対向する部分に備えることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれかに記載の紙葉類分離集積装置。
【請求項5】
前記遮蔽部は、
前記可動部の前記分岐部に対向して凹凸構造を有していることを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかに記載の紙葉類分離集積装置。
【請求項6】
前記遮蔽部は、
前記可動部の分岐部に対向する部分に遮蔽部材を設けたことを特徴とする
請求項1乃至4のいずれかに記載の紙葉類分離集積装置。
【請求項7】
前記集積用搬送路に前記遮蔽部材を収納する収納部を備え、
前記集積部に紙葉類を集積する場合に、前記遮蔽部材を前記収納部に収納することを特徴とする
請求項6記載の紙葉類分離集積装置。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかの紙葉類分離集積装置を備えることを特徴とする現金自動取引装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4(a)】
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【図4(b)】
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【図5(a)】
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【図5(b)】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図7(a)】
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【図7(b)】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−143701(P2009−143701A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−324178(P2007−324178)
【出願日】平成19年12月17日(2007.12.17)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】