説明

細粉砕した固体をコーティングするための方法及び装置

本発明は、細粉砕した固体に適用される液体が、粉砕操作中、又は細粉砕される固体を導入するのと同時に、細粉砕器具の粉砕区画中へ導入されること、並びに細粉砕が細分割した液体の存在下で実施されることで特徴付けられる、細粉砕した固体に液体を適用させる方法、並びに本方法を実施するための装置に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は細粉砕した固体への液体の適用のための方法、及び本方法を実施するための装置に関連する。
【背景技術】
【0002】
液体の添加された細粉砕した固体の加工処理は、産業界の多くの分野、例えば工業製造及び食品加工、ファインケミカル、医薬又は作物保護物質の加工処理、において広く行き渡っている。液体の適用は、意図された使用のために都合の良い特別な性質を有す細粉砕した固体を提供することを意図する。
【0003】
細粉砕した固体へ液体を適用することは、以下の通り公知である:固体を最初に細かく粉砕し、そして適用される液体をその後、細かいスプレーの形態で混合装置の中で固体へ適用し、引き続きそのようにして得られた混合物を激しく撹拌する。
【0004】
この方法を使用して、固体への液体の均質的な分配を達成させることは可能ではない。なぜなら細粉砕した固体と液体とを混合する間、特に粘性液体が使用される場合、塊を形成するからである。従って得られる混合物は、少なくとも更に一つの粉砕過程を実施しなければならない。粉砕した固体へ液体を適用するための公知の方法は、それ故以下の個々のステップを含む:
・ 固体の粉砕;
・ 液体をスプレーにより適用し、そして粉砕した固体と液体を混合する;及び
・ 得られる混合物の更なる粉砕及び/又は均質化。適用させる液体のタイプに応じ更に1以上の粉砕操作が必要とされる。
【0005】
この方法は手間のかかるだけでなく、多くの場合、特に粘性である液体が適用される場合、固体の粒子上への液体の均質的な分配は、その後の追加の粉砕操作にもかかわらず、達成されない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、細粉砕した固体へ液体を適用するための方法を提供することであり、当該方法は、従来技術方法の不都合を回避し、そして単純な方法において、液体が添加され粒子が均質となる細粉砕した固体の生産を許容する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に従い、その目的は以下の通りにして達成されることを提唱する:細粉砕した固体に適用する液体を、粉砕操作中、又は粉砕のための原料を導入するのと同時に、細粉砕器具の粉砕区画中へ導入し、そして細粉砕は、細分割した液体の存在下において実施される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明に従う方法は、原則として任意の慣習的な細粉砕器具を用いて実施することができる。但し、かかる器具には、粉砕操作中、又は粉砕のための原料を導入するのと同時に、細粉砕させた固体に適応させる液体を粉砕区画中に導入する装置が装備されていることを条件にする。特に、粉砕のための原料が粉砕区画を通るガスストリームフローにより移動する、且つ粉砕のための原料の導入と同時に粉砕区画中へ細分割した液体を導入する装置の装備された粉砕器が好都合である。特に好都合な粉砕器は、例えばガスジェットミル又は流動化層カウンタージェットミルであり、ここで粉砕ガスストリームフローにより非常に高速で移動する固体は、固体粒子の衝突の働きにより粉砕区画において細かく砕かれる。このタイプの粉砕器を用いる場合、粉砕区画に導入される粉砕ガスの過剰な圧力は5barから10barの範囲であり、特に6barから7barの範囲である。粉砕区画を通るガスストリームフロー中へ又は直接粉砕区画中へ導入された液体の過剰圧は、同様に5barから10barの範囲であり、特に6bar から7barの範囲であるが、液体の当該過剰圧は、それぞれの場合において粉砕ガスの圧力を0.25 barから1 barを超える範囲である。
【0009】
本発明による方法は、好適には周辺の温度で実施される。しかしながら当該温度は、50℃まで、特に30℃まででもよく、例えば細かく粉砕される固体の性質、細かく粉砕される固体又は液体の圧力又は温度に依存して、周辺の温度を下回っても上回ってもよい。
【0010】
ガスジェットミル及び流動化層カウンタージェットミルは、特に本発明による方法を実施するために適している。なぜなら、粉砕ガスにより移動する固体の粒子とは別に、それらは機械的に移動させる要素を含まないからである。結果として、機械的発火源は回避されるので、可燃性混合物を処理する場合、重要な利点を構成する。
【0011】
更に好都合な細粉砕器具は、衝突ミル又はハンマーミルのような機械ミルであり、ここでの粉砕のための原料は、キャリアーガス及び/又はスターウィールもしくはフィードスクリューのような機械的供給装置による粉砕を通して移動する。衝突ミルでは、固体は粉砕区画中に配備された衝突表面で細かく砕かれる。ハンマーミルでは、固体は回転しているハンマーによって細かく砕かれ、そして好適には粉砕するための原料のキャリアー媒体としてガスを使用する。キャリアーガスの圧力は、一般的に周辺圧力の範囲である。粉砕器具のタイプに依存して、当該圧力は0.3 barまででもよく、周辺の圧力を下回っても、上回ってもよい。粉砕物を行き渡らせる上記圧力にある粉砕器具中へ液体を吹きかける。単軸又は2軸ノズルは、特に液体中のスプレーに適する。単軸ノズルが使用される場合、当該圧力は4barから10barの範囲にあるのが好適である。2軸ノズルが使用される場合、当該圧力は3barから4barの範囲にあるのが好適である。
【0012】
本発明による方法は、機械ミルが使用される場合、周辺の温度で実施するのも好適である。しかしながら、当該温度は50℃まででもよく、特に30℃まででもよく、例えば細かく粉砕される固体の性質、細かく粉砕される固体又は液体の圧力又は温度に依存して、周辺の温度を下回っても上回ってもよい。
【0013】
純粋な形態、又は異なる固体の混合物の形態にある全ての固体有機物質又は無機物質が、本発明による固体として考慮に入れられる。本発明による方法は、特に医薬活性成分又は農薬活性成分の製剤に使用しやすい固体、或いは栄養素の固形調製物のような固体の混合物である場合に好都合である。例えば、固体のダニ駆除薬、殺菌剤、成長調節剤、除草剤、殺虫剤、又は線虫駆除薬のような作物保護物質を製剤化しやすい固体は、それらの使用特性(例えば植物のより良い湿度の達成のため、又は生産物の生物学的活性改善の達成のため、或いは水中の分散挙動を改善する噴霧液(spray broth)の調整を促進するため)を改善するために液体に添加することができる。細かく粉砕するための原料として、当該粉砕に導入される固体又は固体混合物の粒子サイズ (直径)は、一般的に40μmから200μmの範囲であり、好適には80μmから120μmである。細かく粉砕する操作の完了後、細粉砕した固体の当該粒子サイズ(直径)は、一般的に1μmから10μmの範囲であり、好適には2μmから4μmで範囲である。
【0014】
本発明による方法は、既に細粉砕した形態にある固体へ液体を均質的に適用するために使用することもできる。本発明は本方法の特別な態様にも関する。
【0015】
適用される液体の量は、固体の量に基づき、0.001重量%から20重量%の範囲であり、特に、0.01重量% から10重量%の範囲であり、好適には0.5重量%から5重量%の範囲である。
【0016】
本発明による方法は粉砕中で実施され、ここで粉砕のための原料は粉砕ガスストリーム、又はキャリアーガスストリームにより移動し、空気は一般的に粉砕又はキャリアーガスとして使用される。しかしながら爆発性又は容易に酸化され得る原料を処理する場合、不活性ガス、特に窒素、を使用することも可能である。
【0017】
細粉砕した固体に対し、本発明による方法によって適用され得る液体として、例えば、液体活性成分、活性成分の溶液、界面活性物質(非イオン性、陽イオン又は陰イオン性界面活性剤)、又は洗浄剤、香料及び誘引剤のような、物質のそれ自体の形態の中で、又は溶液の形態の中でそれらの物質特性に従って使用される、界面活性物質、香料及び誘引剤に成り得るようなものを考慮に入れる。
【0018】
本発明は、本発明による方法を実施するための装置にも関し、当該装置は粉砕するための原料を導入するため、及び細かく粉砕するための手段、並びに生産物を分離するための手段及び放出するための手段も含み、粉砕操作中、又は粉砕のための原料を導入するのと同時に、粉砕区画中に細分割した液体を計量分注する装置も含む。本発明による装置は、好適には粉砕ガス又はキャリアーガスの流れる粉砕器に基づくものであり、この粉砕器は、粉砕区画、粉砕区画に粉砕するための原料を供給するためのパイプ、粉砕区画に粉砕ガス又はキャリアーガスを供給するためのパイプ、液体の添加された細粉砕した固体を含む粉砕ガス又はキャリアーガスのための放出パイプ、並びに粉砕ガス又はキャリアーガスから液体の添加された細粉砕した固体を分離するための分離装置も含み、キャリアガスストリームを介して又は直接、粉砕区画中に細分割した液体を計量分注する装置を含む。
【0019】
本発明による方法を実施するために好都合の装置の例を、図1及び図2に示す。
【0020】
本発明に伴う方法は、図1及び2において示される装置を参照することにより本明細書において後に説明する。
【0021】
図1
粉砕のための原料は、供給装置103及びパイプ105を経由して、貯蔵コンテナ102からガスジェットミル101中に導入される。粉砕するための原料は、パイプ104を通して提供される粉砕ガスストリームによってガスジェットミル中に供給される。 同時に、細かく粉砕された固体に適用される液体は、パイプ110及び計量ポンプ111を経由して貯蔵コンテナ109から、パイプ106を通して提供されるキャリアーガス中に導入される。当該液体は、非常に高速でキャリアーガスストリームへ、ノズル112を経由して又は直接的な提供(図1では示されていない)により提供される。ノズル112は絶対に必要ではない。なぜなら当該液体はノズルの使用なしでさえ、 非常に高速でキャリアーガスストリーム中で霧状化されるからである("ベンチュリ効果")。このようにして形成された当該キャリアーガス/液体混合物は、パイプ106及びノズル107を経由してガスジェットミル101中に導入される。ガスジェットミル101へのキャリアーガス/液体混合物の導入は、いくつかのノズルを使用して同時に行うこともできる。固体と液体の比率は、制御ライン119により、計量ポンプ111及び供給装置103に連結した制御ユニット118により制御される。ガスジェットミル101から放出される生産物/ガス混合物は、パイプ113を経由して分離装置114へ供給され、そこから分離される生産物はパイプ115を経由してガスから除去される。生産物から分離されたガスは、パイプ116を経由して放出される。所望されるならば、生産物/ガス混合物の分離装置114への運搬を支持するために、生産物/ガス混合物を含む追加のキャリアーガスをパイプ113aからパイプ113を経由して供給することができる。パイプ110 (図1には示されていない)、又はパイプ106を通して供給されるキャリアーガス中へ、ノズル112を経由して導入する代わりに、パイプ110a及び液体ノズル108を経由して、当該液体をガスジェットミル101中へ直接導入することもできる。更に生産物から分離したガスを、パイプ116経由で装置から放出させないで、キャリアーガスのためのパイプ106中へパイプ116a及び圧縮機117を経由して戻すことも可能である。本手順は推奨できるものであり、特にガスが空気以外、例えば窒素、である場合、使用される。116aを通して戻されるガスの一部は、パイプ104中にパイプ116bを経由しても導入することができ、そして粉砕ガスとしても使用できる。ガスのロスを原因とする必要とされる新鮮なガスの供給は、パイプ104及び/又はパイプ106を経由して効果をもたらすことができる。
【0022】
図2
粉砕のための原料は、供給装置203、例えばスターホイール又はフィードスクリュー、及びパイプ204を経由して貯蔵コンテナ202から機械ミル201中に導入される。 同時に、細粉砕した固体に適用させる液体が、パイプ205を通して供給されるキャリアーガス中に、パイプ209、計量ポンプ210、及びノズル221を経由して貯蔵コンテナ208から導入される。このように形成された当該キャリアーガス/液体混合物は、パイプ205及びノズル206を経由して機械ミル201中へ導入される。機械ミル201への当該キャリアーガス/液体混合物の導入は、いくつかのノズルを使用して同時に行うこともできる。固体と液体の割合は、制御ライン218により供給装置203及び計量ポンプ210と連結した調節ユニット217により制御される。機械ミル201から放出される生産物/ガス混合物はパイプ212を経由して分離装置213へ提供され、そこから分離された生産物はパイプ214を経由してガスから除去される。生産物から分離したガスは、パイプ215を経由して放出される。所望されるならば、生産物/ガス混合物の運搬を支持するため、生産物/ガス混合物を含む追加のキャリアーガスは、分離装置213へパイプ212aからパイプ212を経由して供給され得る。パイプ205を通して供給されるキャリアーガス中へ、ノズル211を経由して導入する代わりに、パイプ209a及び液体ノズル207を経由して、当該液体を機械ミル201中へ直接導入することもできる。更に、生産物から分離したガスを、パイプ215経由で装置から放出させないで、キャリアーガスのためのパイプ205中へパイプ215a及び圧縮機216を経由して戻すことも可能である。本手順は推奨できるものであり、特にガスが空気以外、例えば窒素、である場合、使用される。ガスのロスを原因とする必要とされる新鮮なガスの供給は、パイプ205を経由して効果をもたらすことができる。
【0023】
液体を添加して細粉砕した固体の生産物のための本発明に伴う方法は、例えば公知の方法に比べ以下の利点を有す:
【0024】
・本発明に伴う方法は、実質的な簡易化を構成する。なぜなら当該方法は、一つの操作の中で固体を細粉砕する、及びこの細粉砕した固体に液体を添加することを可能にするからである。一方公知の方法では少なくとも3つの操作が必要とされる。
【0025】
・本発明に伴う方法は、細粉砕した固体の粒子上に液体の均質的な分散を許容し、従って実質的によりよい生産物の品質を許容する。
【0026】
・細かく粉砕された固体の粒子に非常に少量の高粘性の液体を均質的な適用することさえ、本発明に伴う方法を用いることが可能である。このようなことは公知の方法では多額の出費をしなければ可能でなく、又は全く可能でないこともある。
【0027】
・本発明に伴う方法、特にガスジェットミル又は流動化-層カウンタージェットミルを実施する場合、可燃性固体又は固体の混合物を処理する中で安全性を増加させることを提案する。なぜならガスジェットミル又は流動化層カウンタージェットミルでは、従来技術の通りに使用される混合器とは異なり、それらは発火源として作用することができる機械的に可動する機械の要素でなないからである。
【0028】
以下の実施例はより詳細に本発明を説明する。図1及び2において示された実施例も示されていない実施例も本発明の範囲を制限するものではない。
【実施例1】
【0029】
70重量%の量で殺虫活性成分としてチアメトキサムを含むスラリーシード処理のための水分散性パウダー(WS製剤)を調製する。約100μmの平均の粒子サイズ(直径)を有する殺虫活性成分、及び慣習の補助剤及びアジュバントから成る固体原料が、図1に従うガスジェットミル中に提供される。空気は粉砕ガス及びキャリアーガスとして使用する。50℃に加熱した、>4000mPasの動的粘度を有する高い粘性のポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンコポリマー液体を、提供した原料の固形分量に基づき、4.5重量%の量の担体ガスストリームに付加する。過剰圧は粉砕しているガスストリーム中で6 bar及びキャリアーガス/液体ストリーム中で6.5 barである。得られる生産物は、操作特性の改善を見せ、粉砕した粒子の50%は3.7μm未満の粒子サイズ(直径)を有し、そして粉砕した粒子の90%は11.1μm未満の粒子サイズ(直径)を有する。液体は細粉砕した固体の粒子上で均質的に分散している。
【0030】
このように得ることができる生産物は、細粉砕した固体の粒子上の液体の均質的な分散を示し、それは従来技術の方法を用いて得ることができない。生産物の均質性におけるこの相違は、図3及び4において示され、図3 では生産物の品質は、従来技術の方法、即ち、固体を細かく粉砕すること、適用される液体を 細粉砕した固体に付加すること、混合すること、更に粉砕すること、そして再び混合することにより、達成され得ることを図解し、図4では均質性は本発明に伴う方法により達成され得ることを図解する。
【0031】
このようにして得ることのできる実質的により良い品質の生産物を見せるだけでなく、その調製のため、公知の方法と比較して、実質的に簡単にする方法も構成する。同時に 爆発力のリスクは、顕著に減少した。なぜなら実施例の方法によると、生産物と接触して、発火源として作用するように可動する機械要素がないからである。
【実施例2】
【0032】
実施例1で説明した類似の方法では、実施例1の方法により得ることができる生産物は、窒素又はアルゴンのような不活性粉砕ガスを用いて調製することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】図1は、液体を導入するための装置を有す、本発明により提供されるガスジェット又は流動化層カウンタージェットミルを図式のフォームで示す。実線は標準化された装置を示す。選択可能な他のいくつかの態様は破線で示す。
【0034】
【図2】図2は、液体を導入するための装置を有す、本発明により提供される機械ミルを図式のフォームで示す。また図2の実線は標準化された装置を示し、一方選択可能な他のいくつかの態様は破線で示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細粉砕した固体へ液体を適用させる方法であって、固体に適用される当該液体は粉砕操作中、又は細粉砕される固体を導入するのと同時に、細粉砕装置の粉砕区画中へ導入され、そして当該細粉砕は細分割した液体の存在下で実施される方法。
【請求項2】
前記粉砕のための原料が前記粉砕区画を通してガスストリームフローによって移動する細粉砕装置を使用する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ガスジェット又は流動化層カウンタージェットミルが使用される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
衝突ミルが使用される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
ハンマーミルが使用される、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
容易に製剤化される活性成分混合物が、細粉砕され、そして液体を添加される前記固体として使用される、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
容易に製剤化される殺虫剤又は作物保護物質を粉砕のための原料として使用する、請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記細粉砕される固体の粒子サイズが40μmから200μmの範囲である、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記細粉砕される固体の粒子サイズが80μmから120μmの範囲である、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記細粉砕した固体に適用される液体が、液体活性成分、活性成分の溶液、界面活性物質、香料又は誘引剤である請求項1からに9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
適用される前記液体の量が、細粉砕される固体の量に基づき、0.01から10重量%の範囲である、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
請求項1から11に記載の方法を実施するための装置であって、当該装置は粉砕される原料を導入するため、及び細かく粉砕するための手段、並びに生産物を放出するための手段も含み、細粉砕操作中、又は粉砕のための原料を導入するのと同時に、粉砕区画中に細分割した液体を計量分注できる装置も含んで成る装置。
【請求項13】
粉砕ガス又はキャリアーガス流を通す装置であって、粉砕区画、当該粉砕区画に粉砕するための当該原料を供給するためのパイプ、当該粉砕区画に当該粉砕ガス又はキャリアーガスを供給するためのパイプ、液体の添加された当該細粉砕した固体を含む当該粉砕ガス又はキャリアーガスのための放出パイプ、並びに当該粉砕ガス又はキャリアーガスから液体の添加された当該細粉砕した固体を分離するための分離装置も含み、細分割した液体を当該粉砕ガス又はキャリアガスストリームを介して当該粉砕区画に計量分注する、或いは当該粉砕区画中に直接計量分注する装置も含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の装置であって、ガスジェットミル101、粉砕する当該原料のための貯蔵コンテナ102、粉砕する当該原料のための供給装置103、この供給装置103はキャリアガスのための供給パイプ104を装備する、当該ガスジェットミル101中に粉砕のための当該原料を導入するための供給パイプ105、当該粉砕ガスのための供給パイプ106、液体の添加された当該細粉砕した固体を含む当該粉砕ガスのための放出パイプ113、当該粉砕ガスから液体の添加された当該細粉砕化した固体を分離するための装置114、液体の添加された当該細粉砕化固体を除去するためのパイプ115、及び当該固体の除去された当該粉砕ガスのための放出パイプ116、当該装置は適用させる液体のための貯蔵コンテナ109を装備する、当該粉砕ガスストリーム106中へ適用される当該液体を提供するためのパイプ110、当該粉砕ガスストリーム106中へ、又は当該ガスジェットミル101中へパイプ110a及びノズル108を経由して当該液体を計量分注するための当該供給パイプ110中に配備された液体ポンプ111、並びに適用させる液体に対する細粉砕される固体の比率を制御するための制御ライン119を経由して、ポンプ111及び当該供給装置103に連結した制御装置118を含んで成る、請求項12又は13に記載の装置。
【請求項15】
細粉砕した固体の除去された当該粉砕ガスを放出するためのパイプ116を装備する代わりに、供給パイプ106中に当該固体の除去された当該粉砕ガスを戻すためのパイプ116a及びパイプ116a中に配備された圧縮機117を装備する、請求項14に記載の装置。
【請求項16】
機械ミル201、粉砕のための当該原料の貯蔵コンテナ202、粉砕のための当該原料の供給装置203、当該機械ミル201中に粉砕のための原料を導入する供給パイプ204、当該キャリアガスのための供給パイプ205、液体の添加された当該細粉砕した固体を含む当該キャリアガスのための放出パイプ212、当該キャリアガスから液体の添加された当該細粉砕した固体を分離するための装置213、液体の添加された当該細粉砕した固体を除去するためのパイプ214、及び当該固体の除去された当該キャリアガスのための放出パイプ215を含む装置であって、当該装置は当該液体を適用させるための貯蔵コンテナ208、適用させる当該液体のための供給パイプ209、当該キャリアガスストリーム205又は当該機械ミル201中への209a及びノズル207を経由して当該液体を計量分注するための当該供給パイプ209の中に配備された液体ポンプ210、並びにそれらへ適用させる液体に対する細粉砕される固体の比率を制御するための制御ライン218を経由して、当該ポンプ210及び当該供給装置203に連結した調節装置217を装備する、請求項12又は13に記載の装置。
【請求項17】
細粉砕した当該固体の除去された前記粉砕ガスを放出するためのパイプ215を装備する代わりに、当該供給パイプ205中へ当該固体の除去された当該粉砕ガスを戻すためのパイプ215a及び当該パイプ215a中に配備された圧縮機216を配備する、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記液体コンテナ109又は208、前記パイプ110又は209、及び前記ポンプ111又は210が加熱装置を配備する請求項14又は16に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2006−509627(P2006−509627A)
【公表日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−560411(P2004−560411)
【出願日】平成15年12月15日(2003.12.15)
【国際出願番号】PCT/EP2003/014244
【国際公開番号】WO2004/054718
【国際公開日】平成16年7月1日(2004.7.1)
【出願人】(500584309)シンジェンタ パーティシペーションズ アクチェンゲゼルシャフト (352)
【Fターム(参考)】