説明

組成物

化粧品として許容される基材中に、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、および3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオールからなる群から選択される少なくとも1つのジオール化合物を、全濃度の0.1%から0.5%(w/w)含み、ベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、ヘリオトロピン、バニリン、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒド、および4−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒドからなる群から選択される少なくとも1つの保存性促成化合物を、全濃度の0.05%から0.5%(w/w)含むパーソナルケア製品および組成物を提供する。該組成物は、任意に、フェノキシエタノール、2−フェニルエタノールおよびベンジルアルコールからなる群から選択される少なくとも1つの化合物を、全濃度の0.05%から0.3%(w/w)含むが、他の殺細菌性、殺真菌性、殺胞子性または保存性を有する従来の化合物は含まない。本発明はさらに、このような組成物および製品の形成方法およびかかる組成物および製品への保存剤および保存性促進剤の使用に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保存性を有するパーソナルケア製品組成物およびヒトの皮膚または頭皮に塗布されるパーソナルケア製品における該組成物の使用、およびかかる製品の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
保存剤は、微生物汚染に対して製品を保存するために、および製品の保存寿命を延ばすために、パーソナルケア製品(残留するかまたは洗い流されるために、人体の皮膚または頭皮部分に塗布される製品)に使用される。
【0003】
製品に保存性をもたせるために使用される抗菌化合物は、特に細菌および真菌類などの微生物への効果に基づき、1または2以上の下記種類に分類される。静菌(germistatic)化合物は菌の増殖を抑制し、一方、殺菌(germicidical)化合物は菌を死滅させる。抗細菌剤(antibacterial)または抗真菌剤(antifungal)は、微生物の増殖を抑制し得るか、または微生物を死滅させ得るか、あるいはそれら両方であり得る。多くの抗微生物(antimicrobial)化合物は、真菌胞子に対して効果がない。静細菌(bacteriostatic)化合物は細菌の増殖を抑制し、一方、殺細菌剤は細菌を死滅させる(細菌の数を減らす)。同様に、静真菌(fungistatic)化合物は真菌類(カビおよび酵母)の増殖を抑制し、一方、殺真菌剤は真菌類を死滅させる(真菌類の数を減らす)。殺胞子剤(sporicide)は、真菌類または細菌の胞子を死滅させる。胞子、特に内生胞子は欠乏期間を生き抜くために細菌により形成され、死滅させるのは極めて困難である。真菌類は複製のために胞子を形成し、これらの胞子は増殖型真菌類よりも死滅させるのが極めて困難である。
【0004】
従来のパーソナルケア製品において、殺細菌活性および殺真菌活性を含む広い範囲での保存効果は部分的にしか得られていないか、または所定の殺真菌剤、特にホルムアルデヒド、ホルムアルデヒド供与体、ハロゲン化化合物、パラベン類に属する化合物、および様々な所定の殺真菌剤等を添加することでしか得られていなかった。
【0005】
所定の異なる1,2−アルカンジオールまたは1,2−アルカンジオールと所定のよく知られた保存剤、特にフェノキシエタノールまたはパラベンとの組み合わせは、DE10206759、Beilfuss et al. SOEFW-Journal 131, 11-2005, p30-36、WO2005/102276、WO2006/045746、EP1537781およびEP0524548で開示されている。
【0006】
着目すべきことに、上記のどの先行技術文献も、1,2−アルカンジオールとベンズアルデヒドまたはベンズアルデヒド誘導体の組み合わせについては開示していない。
以下に示す従来の抗菌化合物および特に殺真菌化合物は、通常パーソナルケア製品に使用される。
【0007】
ホルムアルデヒド供与体は、特に、ジアゾリジニル尿素(CAS 78491−02−8)、イミダゾリジニル尿素(CAS 39236−46−9)、およびDMDMヒダントイン(CAS 6440−58−0)を含む。
ハロゲン化化合物は、特に、2,4−ジクロロベンジルアルコール(CAS 1777−82−8)、クロロキシレノール(または4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、CAS 88−04−0)、ブロノポール(または2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオール、CAS 52−51−7)、ヨードプロピルブチルカルバミン酸(CAS 55406−53−6)を含む。
パラベン化合物は、特に、メチルパラベン(CAS 99−76−3)、エチルパラベン(CAS 120−47−8)、プロピルパラベン(CAS 94−13−3)、ブチルパラベン(CAS 94−26−8)、イソプロピルパラベン(CAS 4191−73−5)、およびベンジルパラベン(CAS 94−18−8)を含む。
【0008】
その他の殺真菌剤は、クオタニウム−15(CAS 51229−78−8)、メチル−クロロイソチアゾリノン(CAS 26172−55−4)、およびメチル−イソチアゾリノン(CAS 2682−20−4)を含む。
これらの殺真菌化合物のうちいくつかは健康被害をもたらす懸念があり、たとえば、ヨードプロピルブチルカルバミン酸、ホルムアルデヒドおよびホルムアルデヒド供与体、メチル−クロロイソチアゾリノン(CAS 26172−55−4)、ならびにメチル−イソチアゾリノンは高度のアレルギー性/過敏性を有すると考えられる。
したがって、殺胞子効果を含む広い範囲の保存活性を維持する一方、人体の皮膚または頭皮部分に塗布されるパーソナルケア製品中に使用される、上記の化合物を代替することは興味深い。
【0009】
たとえばp−ヒドロキシ安息香酸、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベン、およびベンジルパラベンなどの様々な低刺激性の保存剤が知られているが、それらからは十分な保存効果が得られない。さらにフェノキシエタノール、2−フェニルエタノール、およびベンジルアルコールは、皮膚への刺激が少なく、上記の化合物と同様の安全上の懸念を引き起こすことはない。
しかしこれらの化合物だけでは、十分な殺細菌活性を得られるのは高濃度のときのみであり、たとえ高濃度であっても十分な殺胞子効果は得られない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本出願人は、以下の式IIで示されるベンズアルデヒドまたは所定のベンズアルデヒド誘導体と組み合わせることでパーソナルケア製品に保存作用を提供し、殺胞子効果を含む広い範囲の保存活性を提供する、以下の式Iで示されるジオール化合物の組成物を同定した。これは製品の安定性と保存寿命のために重要である。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明による、組成物中およびパーソナルケア製品において有用なジオール化合物の化学構造は以下の式Iで示される。
それらは次のジオールからなる。1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、および3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオール。これらの化合物の構造を以下に示す。
【化1】

【0012】
ベンズアルデヒドまたはベンズアルデヒド誘導体化合物は、以下で定義される式IIに示す化合物である。それらはベンズアルデヒドおよび化学構造が以下に示す所定のベンズアルデヒド誘導体を含む。
【化2】

【化3】

【0013】
本発明内で用いられる全ての化合物は市販のものである。
【発明の効果】
【0014】
これらの化合物のうちいくつかは、様々な食物を腐敗させるカビや酵母に対して静真菌効果を有することが示されている。特定の真菌種に対する特定の抗真菌剤の抗真菌活性は、おそらくは脂質またはタンパク質の濃度が原因で、使用される食品によって変化する。Fitzgeraldらは、バニリンおよび種々な誘導体が、酵母エキスペプトンデキストロース培養液中での試験において、種々のAspergillus種(A. oryzae、A sojae)、Penicillium種、および酵母株を含む様々な食品中のカビに対して抗真菌活性(静真菌活性)を示したと報告する。種々の真菌株に対する効果は様々である。殺真菌活性または殺胞子活性についての試験は行われなかった(J. Agric. Food Chem.2005, 53, 1769-1775)。
同様にヘリオトロピンはタバコ葉上の真菌に接触したときに、蒸気の状態で静真菌化合物として作用すること、ならびに水系培養媒体中でいくつかの真菌および細菌に対して抗真菌効果および抗細菌効果をもつことが知られている。
【0015】
多くの置換ベンズアルデヒドおよびベンジルアルコールはいくつかの微生物に対して細菌抑制活性をもつことが知られている一方で、特にパーソナルケア製品が通常使用されるpH範囲、すなわちpH5からpH9において、殺菌効果、特に殺細菌効果および殺真菌効果は一般的に低いと考えられている。いくつかの化合物は極度な酸性条件またはアルカリ条件ではより活性をもつことが知られているが、この効果はパーソナルケア製品が使用されるpHの範囲にはあてはまらない。
【0016】
特定の食品中で静真菌性をもつ化合物が、脂質およびタンパク質または高濃度の界面活性剤を多くの場合含むパーソナルケア製品中で殺真菌効果および殺胞子効果を付与するというのは全く驚くべきことであり、予想もできなかったことである。本出願書の実施例で見る通り、水中で特定の試験化合物が活性であるか不活性であるかにより、パーソナルケア製品中、たとえば化粧クリーム中での活性が示されることはない。特にパーソナルケア製品中で、特定の知られた保存剤と組み合わせて使用したときの促進効果は予想できない。
【0017】
任意に、上記a)の保存剤化合物に加えて、一般的にパーソナルケア製品にも使用されている次の知られた保存剤化合物を添加してもよい。
【化4】

【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の概要
第一の面として、パーソナルケア製品組成物であって、
a)少なくとも1つの式Iによるジオール化合物
【化5】

式中、
は、メチルおよびC−R、C(プロピル)、C(ブチル)およびCアルカン(ヘキシル)から選択され、
は、2−エチルヘキシルオキシであり、
nは、0および1から選択され、
nが1のとき、RはC(メチル)である、
で表される、少なくとも1つのジオール化合物を含み、
ここで、該ジオール化合物は、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオールおよび3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオールからなる群から選択され、
ここで、前記式Iの少なくとも1つの化合物が、全濃度の0.1%から2%(w/w)存在し、および、
【0019】
b)式II
【化6】

式中、
およびRは、水素、メチル、ヒドロキシ、メトキシから選択されるか、または、RとRが共に3,4−メチレンジオキシ置換基を形成し、
が水素の場合、Rは水素、メチル、ヒドロキシおよびメトキシから選択され、
がヒドロキシの場合、Rは水素、ヒドロキシおよびメトキシから選択される、
で表される、少なくとも1つの化合物を含み、
ここで、該化合物は、ベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、ヘリオトロピン、バニリン、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒドおよび4−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒドからなる群から選択され、
ここで、前記式IIの少なくとも1つの化合物が、全濃度の0.05%から0.5%(w/w)存在し、
【0020】
c)フェノキシエタノール、2−フェニルエタノールおよびベンジルアルコールからなる群から選択され、全濃度の0.05%から0.3%(w/w)存在する、少なくとも1つの化合物を任意に含み、
および、化粧品用に許容できる基材を含み、
ただし、前記組成物は、
細菌ホルムアルデヒド;ジアゾリジニル尿素、イミダゾリジニル尿素およびDMDMヒダントインを含むホルムアルデヒド供与体化合物;
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベンおよびベンジルパラベンからなる群から選択されるパラベン、
2,4−ジクロロベンジルアルコール、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールおよびヨードプロピニルブチルカルバメートを含むハロゲン化化合物、
および
クオタニウム−15(CAS 51229−78−8)、メチル−クロロイソチアゾリノンおよびメチル−イソチアゾリノンから選択される殺真菌剤、
から選択される化合物を殺細菌、殺真菌、殺胞子の有効濃度または保存濃度で含まない、前記パーソナルケア製品組成物を提供する。
【0021】
別の面において、少なくとも1つの化合物a)が、0.1から1%および0.15から0.5%(w/w)から選択される濃度で存在する、上記のパーソナルケア製品組成物、
少なくとも1つの化合物b)が、0.075から0.3%、および0.1から0.2%(w/w)から選択される濃度で存在する、上記のパーソナルケア製品組成物、
少なくとも1つの化合物a)が、0.1から1%(w/w)の濃度で存在し、少なくとも1つの化合物b)が、0.075から0.3%および0.1から0.2%(w/w)から選択される濃度で存在する、上記のパーソナルケア製品組成物、
少なくとも1つの化合物a)が、0.15から0.5%(w/w)の濃度で存在し、少なくとも1つの化合物b)が、0.075から0.3%、および0.1から0.2%(w/w)から選択される濃度で存在する、上記のパーソナルケア製品組成物を提供する。
さらなる面において、上記のパーソナルケア製品組成物であって、少なくとも1つの化合物c)が0.05から0.3%(w/w)、0.075から0.25%、および0.15から0.2%から選択される濃度で存在するパーソナルケア製品組成物を提供する。
【0022】
さらに別の面において、手、顔または体に用いるクリーム、膏薬、ローションおよび軟膏、香料、オーデコロン、オードトワレ、防臭剤、制汗剤を含む、皮膚や頭皮部分に塗布され残存するパーソナルケア製品、ならびに、石鹸、液体石鹸、シャワージェルおよびシャンプーを含む、皮膚や頭皮部分に塗布され洗い流されるパーソナルケア製品用の組成物から選択される上記のパーソナルケア製品組成物を提供する。
別の面において、スティック、ロールオン、スプレー、ポンプスプレー、エアゾール、ソープバー、パウダー、溶液、ゲル、クリーム、バルムおよびローションから選択される形態で用いる、上記のパーソナルケア製品の組成物を含むパーソナルケア製品を提供する。
さらに別の面において、パーソナルケア製品組成物が脂質を含む上記のパーソナルケア製品またはその組成物を提供する。
【0023】
特別な態様においては、上記脂質を含むパーソナルケア製品組成物はエマルジョンの形で提供する。
さらに別の面において、pHが5から9である上記パーソナルケア製品またはその組成物を提供する。
さらなる面において、保存性を有するパーソナルケア製品組成物、または保存性を有するパーソナルケア製品を作成するために、上記で定義した少なくとも1つの化合物a)、および少なくとも1つの化合物b)、および任意に上記で定義した少なくとも1つの化合物c)の使用を提供する。
【0024】
別の面において、上記で定義された少なくとも1つの化合物a)および少なくとも1つの化合物b)、および任意に少なくとも1つの化合物c)を適切な量だけ、パーソナルケア製品の基材に混合し、上記に定義された条件をみたすパーソナルケア製品組成物を形成することで、Pseudomonas aeruginosaおよびStaphylococcus aureusに対して7日あたり少なくとも1000の低減係数をもつ十分な殺細菌性を有し、Aspergillus nigerに対して7日あたり少なくとも100の低減係数をもつ十分な殺胞子性を有する保存性を有するパーソナルケア製品組成物の形成方法を提供する。
別の面において、スティック、ロールオン、スプレー、ポンプスプレー、エアゾール、ソープバー、パウダー、溶液、ゲル、クリーム、バルムおよびローションを含む適切なパーソナルケア製品用途の形態に形成された、上記のパーソナルケア製品組成物を提供することにより、保存性を有するパーソナルケア製品の作成方法を提供する。
【0025】
パーソナルケア製品の基材は当該技術分野において知られており、できあがったパーソナルケア製品は通常pH5からpH9のpHを有する(たとえば皮膚に塗布され残存する製品は若干酸性で、石鹸製品は若干アルカリ性である。)。既存のパーソナルケア製品組成物に単にa)およびb)および任意にc)を、上記で定義された濃度だけ加えて十分に混合することも可能である。
組成物中に使用されるa)およびb)および任意にc)の化合物の最適な濃度は、製品の性状ならびに、特に殺細菌活性、殺真菌活性、および殺胞子活性について、どれくらいの保存効果および保存期間を達成しなければならないかによって変わってくる。
【0026】
ジオール化合物a)の有効濃度は、たとえば、0.1から2%、0.1から1%、または0.15から0.5%(w/w)である。
保存性促進化合物b)の有効濃度は、たとえば、0.05から5%、0.075から0.3%、または0.1から0.2%(w/w)である。
任意に使用される、低刺激性の保存剤化合物c)の濃度は、たとえば、0.05から0.3%、0.075から0.25%、または0.15から0.2%(w/w)である。
示された濃度で用いることにより、ジオール化合物a)および保存性促進剤b)は概して、広い範囲のパーソナルケア製品組成物において、十分な殺細菌活性、殺真菌活性および殺胞子活性を提供する。
任意に用いる低刺激性の保存性促進化合物c)は、示された濃度で用いることで保存効果を加える。
【0027】
特に、十分な殺細菌活性は低減係数が7日あたり1000のときに得られる。十分な殺胞子活性は低減係数が7日あたり100のときに得られる。十分な殺胞子活性を有するということは、十分な殺真菌活性を有することが強く示唆される。殺真菌活性は、実施例4に記載の通り、3つのCandida株の混合物を用いることで、酵母株上で簡単に試験できる。十分な殺真菌活性は、低減係数が7日あたり100のときに得られる。
低減係数は寒天培地上の適切な培養媒体上で試験微生物(真菌類としてAspergillus niger、グラム陰性細菌としてPseudomonas aeruginosa、およびグラム陽性細菌としてStaphylococcus aureus)を育て、採取し、3×10微生物/mlの密度でパーソナルケア製品組成物に加え、プローブ中および陰性の対照標準の表面を覆う微生物の数を数えることで決定される。対照標準の方の数をプローブの方の数で割ることで低減係数が算出される(実施例1を参照のこと)。
【0028】
保存性促進化合物の中で特に興味深いのは、驚くほどよい活性を有する4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび3−ヒドロキシベンズアルデヒドである。
ヒドロキシ基をベンズアルデヒドおよび誘導体に加えても、Aspergillus nigerに対して殺真菌効果を提供しないことは知られている。
Fitzgeraldら(静真菌効果のみを研究し、Aspergillus nigerを除く特定の食物関連の真菌類についてのみ、静真菌効果を研究している)は、4−ヒドロキシベンズアルデヒドからヒドロキシ基を除去すると、特定の食物中のカビに対して静真菌効果の改善が少しみられ、抗真菌活性(静真菌活性)に有効な唯一の位置は、ベンズアルデヒドのベンゼン環内の2‐OHの位置であることを見出した(J. Agric. Food Chem. 2005, 53, 1769-1775)。
【0029】
さらに上記の化合物は低芳香性である。達成すべき香りの強さによっては(両立できないかもしれない)、バニリンのような高芳香性化合物はパーソナルケア製品中での有用性を制限される一方、上記の化合物は元の製品の芳香性の特徴を変えることなく、ほとんどすべてのパーソナルケア製品に組み込むことが可能である。
パーソナルケア製品組成物は適切な形態のパーソナルケア製品および包装材を形成するために使用されるということは、当該技術分野では知られている。
【0030】
本明細書記載の通り、パーソナルケア製品およびそれらを形成する組成物は洗浄、コンディショニング、身だしなみ、美化、魅力を高める、またはその他人体の容姿をよくするため、または変えるために使用され、人間の皮膚または頭皮部分に塗布される。これらには、たとえば手、顔または体に用いるクリーム、膏薬、ローションおよび軟膏、香料、オーデコロン、オードトワレ、防臭剤、制汗剤などの皮膚または頭皮部分に塗布され残存する製品、ならびに石鹸、液体石鹸、シャワージェルおよびシャンプーなど、皮膚や頭皮部分に塗布され洗い流される製品を含む。これらの製品は、たとえばスティック、ロールオン、スプレー、ポンプスプレー、エアゾール、ソープバー、パウダー、溶液、ゲル、クリーム、バルム、およびローションのように様々な形態をとりうる。
【0031】
多くのパーソナルケア製品はエマルジョンまたはその他の脂質を含む製品として処方され、これらは特別な面を形成する。脂質は給脂効果を提供するために、たとえば液体石鹸または洗浄用ローションを含む洗浄用処方にしばしば含まれる。上記に定義された保存性促進化合物により、脂質および/または洗剤または界面活性剤の存在により活性(殺細菌効果、殺真菌効果および特に殺胞子効果)が失われることがない、保存性を有するエマルジョンの処方または脂質および/または洗剤を含む処方が可能となる。
パーソナルケア製品の性質によって、本発明の化合物には、これらの製品に一般的に使用される、技術的に認知された大量の他の賦形剤を組み合わせてもよい。(賦形剤を)選ぶ際に有用なのは<CTFA Cosmetic Ingredient Handbook>,J. M. Nikitakis(ed.),1st ed., The Cosmetic, Toiletry and Fragrance Association, Inc.,Washington,1988であり、本書を引用して本明細書の記載とする。
【0032】
一般的に賦形剤は、たとえば着色剤、香料、溶媒、界面活性剤、着色剤、乳白剤、緩衝剤、酸化防止剤、ビタミン剤、乳化剤、紫外線吸収剤、シリコーン等が含まれうる。全ての製品はまた、市販されている賦形剤を用いて知られた方法で所望のpHに緩衝化することもできる。
以下に本発明を説明するのに役立つ、一連の非限定的な実施例を示す。
【0033】
パーソナルケア製品組成物、製品およびそれに関係する方法について、特定の実施態様を説明してきたが、他の同様の態様が用いられうること、または同様の機能をもたせるために説明した態様に修正や追加を施すこともありうることは考慮しなくてはならない。さらに開示された全ての態様は、必ずしもどれか1つを選ばなければならないということはない、なぜなら所望の性質を提供するために様々な態様を組み合わせることもありうるからである。本技術分野において通常の技術を有する当業者が、本開示内容の精神と範囲から逸脱することなしにバリエーションを加えることは可能である。それゆえ、組成物、製品および方法は1つの態様に限定されるべきではなく、むしろ添付した請求項の詳述にしたがって、幅と範囲をもって解釈されるべきである。
【実施例】
【0034】
(実施例1)
水中での試験化合物の殺胞子効果
Aspergillus niger ATCC 16404胞子を水に加え3×10胞子/mlの濃度に調整する。胞子を作成するために、被験菌株は室温で5日間、ジャガイモ培地上で増殖させる。胞子は0.1%のトウィーン80、0.1%のペプトン、および0.85%の食塩を含む溶液で採取し、胞子濃度を上記の密度に調整する。
試験化合物はジプロピレングリコールに溶解させ、20%濃度に調整する。この原液を10mlの胞子懸濁液アリコートに加え、最終濃度0.1%の試験化合物を得る。殺胞子効果は7日後に減少した胞子の数で示される。
【0035】
減少係数は次のようにして決定される。上記で作成された微生物懸濁液のアリコート(ここでは上記のとおりに作成された胞子懸濁液)を適切な寒天培地(上記参照)に広げ、増殖中のコロニーの数を試験化合物サンプルおよび陰性プローブ(水)の両方に対して数える。陰性対照標準の方の数を試験化合物の方の数で割ることで低減係数が決定される。それ故、陰性対照標準(水)は低減係数1である(微生物に何の効果もない)。
【0036】
【表1】

【0037】
4−ヒドロキシベンズアルデヒドおよび4−メトキシベンズアルデヒドについては大きな胞子の減少はみられない。
Mefranalおよび9−デセノールは大きな殺胞子効果がみられた。
【0038】
(実施例2)
化粧クリーム中での細菌、酵母およびカビ胞子に対する活性
保存性を有しない水中油系エマルジョンスキンクリームを用いる。クリームの試験サンプルは異なる量のジオール化合物および/またはベンズアルデヒド誘導体を含むように作成する。ジオール化合物およびベンズアルデヒド誘導体を、50mlチューブ中で、以下に示す表中の濃度になるように、10gのクリームアリコートに加える。保存剤/保存性促進剤を加えた後、クリームが均一分布に達するまで十分に混合する。そのクリームを室温で1〜3日の間平衡化するために保管する(油層および水層間の化合物の均質な分離を達成するために)。
【0039】
殺胞子効果を試験するために、それぞれのサンプルに、Aspergillus niger ATCC 16404を3×10胞子/ml(実施例1に記載された方法で作成)濃度で含む胞子懸濁液100μlを加える。一定の試験時間後に1gのクリームサンプルを分離し、0.2%のレシチン、2%のトウィーン80および0.5%の食塩水を含む20mlの中和剤に加える。この希釈物をクリームが溶解するまで10分間激しく振とうし、それからこの溶液のアリコートを0.2%のトウィーン80を含むジャガイモ培地上に広げる。48から72時間後に生存しているコロニー形成細胞(したがって生存している胞子)の数を数える。
【0040】
殺細菌効果を試験するために、試験微生物、Staphylococcus aureus(DSMZ 799)およびPseudomonas aeruginosa(ATCC 15442)を用いる。一晩ミューラー・ヒントン・ブロスで株を培養し、mlあたり1×10cfu(コロニー形成単位)の細胞密度になるよう調整する。
その2つの細菌株を1:1の割合で混合し、この混合した接種剤100μlを、下記表に示す濃度になるように、上記の試験化合物を補った化粧クリームアリコート10mlに加える。
この結果得られる混合物を室温で培養し、上記の通りに一定の時間後に分離し、中和剤に懸濁し、希釈する。これらの懸濁および希釈サンプルのアリコートを、0.5%のトウィーン80を補ったトリプチソイ培地上に広げ、37℃で24時間培養する。生存する細菌を数える。
【0041】
殺真菌活性を試験するために、細菌株の代わりにCandida albicans ATCC 10231、Candida guilliermondii ATCC 6260およびCandida parapsilosis ATCC 22019の3つの酵母株の混合物を用いて、以下に示すことを除いて上記と同様の作業手順を行う。
酵母株はサブロー液体培地で培養し、洗浄し、食塩水中に懸濁させ、mlあたり5×10cfu(コロニー形成単位)に調整する。それから3つの株の接種剤を1:1:1の割合で混合する。形成されるコロニーを数えて低減係数を決定するために、酵母株が接種されたサンプルをジャガイモ培地上に広げ、コロニーが形成されるまで培養し、数える。
試験微生物、Aspergillus nigerに対する結果を以下の表に示す。
【0042】
【表2】

【0043】
陰性対照標準の方の数をプローブの方の数で割ることで低減係数が決定される。ジオールおよびベンズアルデヒド誘導体を加えない陰性対照標準は当然低減係数1である。ジオール化合物は加えず0.1%のベンズアルデヒド誘導体のみを加えると、低減係数は改善せず、この濃度では殺胞子効果はみられない。
しかし0.1%のベンズアルデヒド誘導体と1.5%の1,2−ヘキサンジオール/1,2−オクタンジオール混合物を組み合わせると大変優れた低減係数を示し、一方ジオール混合物のみを加えた場合はこの濃度では大きな殺胞子活性はみられない。
【0044】
1,2−ペンタンジオール、2−エチルヘキシルグリセリン(=3−(2−ヘキシルオキシ)プロパン−1,2−ジオール)、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオールまたはこれらのいかなる組み合わせを殺胞子ジオール成分として用いた場合、同じような結果が得られる。
さらにベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、ヘリオトロピン、バニリン、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒドおよび3−メトキシベンズアルデヒドを、0.1%または0.5%の濃度で保存性促進剤として用いた場合、同じような結果が得られる。上記に記載した細菌に対して試験を行った場合にも同じような効果がみられる。
【0045】
(実施例2b)
化粧クリーム中での細菌、酵母およびカビ胞子に対する活性
本実施例は、以下の変更点を除いて実施例2の記載通りに実施される。人間の皮膚に使用する、保存性を有しない化粧クリームはCremor basalis(Fagron GmbH, Barsbuttel, Germanyにて市販)である。0.125−4%の濃度(w/w)になるように50mlのチューブ中で10gのクリームアリコートに加えたジオール化合物およびベンズアルデヒド誘導体の量は下記表に示す通りであり、表に示す結果が得られる。
【0046】
【表3】

【0047】
2−4%の2−メチル−1,3−プロパンジオール、0.25%の1,2−オクタンジオールまたは0.25%の3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオールだけでは、胞子数を強力に減らすには不十分であり、3.3から25.9という低い低減係数となる。
0.125%の4−ヒドロキシベンズアルデヒドだけでも、強力なカビ胞子減少を得るには不十分で(低減係数5.5)、たとえ0.5%でも比較的小さい低減係数57.6が得られるだけである。
しかるに、4−ヒドロキシベンズアルデヒドとジオール化合物の組み合わせは、比較的低濃度でも100をはるかに超えるカビ胞子に対して高い低減効果を示す。2%の2−メチル−1,3−プロパンジオールとの組み合わせでは>300の低減係数を示し、0.25%の1,2−オクタンジオールとの組み合わせでも低減係数は>300に達し、3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオールとの組み合わせでは391.7である。
したがって、これらの4−ヒドロキシベンズアルデヒドとジオールの組み合わせにより、カビ胞子数の十分な減少を提供する従来の保存剤を、本質的に用いない組成物を形成することが可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルケア製品組成物であって、
a)式I
【化1】

式中、
は、メチルおよびC−R、C、CおよびCアルカンから選択され、
は、2−エチルヘキシルオキシであり、
nは、0および1から選択され、
nが1のとき、RはC(メチル)である、
で表される、少なくとも1つのジオール化合物を含み、
ここで、該ジオール化合物は、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオールおよび3−(2−エチルヘキシルオキシ)−1,2−プロパンジオールからなる群から選択され、
ここで、前記式Iの少なくとも1つの化合物が、全濃度の0.1%から2%(w/w)存在し、および、
b)式II
【化2】

式中、
およびRは、水素、メチル、ヒドロキシ、メトキシから選択されるか、または、RとRが共に3,4−メチレンジオキシ置換基を形成し、
が水素の場合、Rは水素、メチル、ヒドロキシおよびメトキシから選択され、
がヒドロキシの場合、Rは水素、ヒドロキシおよびメトキシから選択される、
で表される、少なくとも1つの化合物を含み、
ここで、該化合物は、ベンズアルデヒド、4−メチルベンズアルデヒド、ヘリオトロピン、バニリン、4−ヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシベンズアルデヒド、4−メトキシベンズアルデヒド、3−メトキシベンズアルデヒド、2,4−ジヒドロキシベンズアルデヒド、3−ヒドロキシ−4−メトキシベンズアルデヒド、3,5−ジヒドロキシベンズアルデヒドおよび4−ヒドロキシ−2−メトキシベンズアルデヒドからなる群から選択され、
ここで、前記式IIの少なくとも1つの化合物が、全濃度の0.05%から0.5%(w/w)存在し、
c)フェノキシエタノール、2−フェニルエタノールおよびベンジルアルコールからなる群から選択され、全濃度の0.05%から0.3%(w/w)存在する、少なくとも1つの化合物を任意に含み、
および、化粧品用に許容できる基材を含み、
ただし、前記組成物は、
細菌ホルムアルデヒド;ジアゾリジニル尿素、イミダゾリジニル尿素およびDMDMヒダントインを含むホルムアルデヒド供与体化合物;
メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、イソプロピルパラベン、ブチルパラベン、イソブチルパラベンおよびベンジルパラベンからなる群から選択されるパラベン、
2,4−ジクロロベンジルアルコール、4−クロロ−3,5−ジメチルフェノール、2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3−ジオールおよびヨードプロピニルブチルカルバメートを含むハロゲン化化合物、
および
クオタニウム−15(CAS 51229−78−8)、メチル−クロロイソチアゾリノンおよびメチル−イソチアゾリノンから選択される殺真菌剤、
から選択される化合物を殺細菌、殺真菌、殺胞子の有効濃度または保存濃度で含まない、前記パーソナルケア製品組成物。
【請求項2】
少なくとも1つの化合物a)が、0.1から0.4%、0.1から0.3%および0.15から0.25%(w/w)から選択される濃度で存在する、請求項1に記載のパーソナルケア製品組成物。
【請求項3】
少なくとも1つの化合物b)が、0.075から0.3%、および0.1から0.2%(w/w)から選択される濃度で存在する、請求項1に記載のパーソナルケア製品組成物。
【請求項4】
少なくとも1つの化合物a)が、0.1から0.3%(w/w)の濃度で存在し、少なくとも1つの化合物b)が、0.075から0.3%および0.1から0.2%(w/w)から選択される濃度で存在する、請求項1に記載のパーソナルケア製品組成物。
【請求項5】
少なくとも1つの化合物a)が、0.15から0.25%(w/w)の濃度で存在し、少なくとも1つの化合物b)が、0.075から0.3%および0.1から0.2%(w/w)から選択される濃度で存在する、請求項1に記載のパーソナルケア製品組成物。
【請求項6】
少なくとも1つの化合物c)が、0.05から0.3%(w/w)、0.075から0.25%および0.15から0.2%から選択される濃度で存在する、請求項2〜5のいずれかに記載のパーソナルケア製品組成物。
【請求項7】
手、顔または体に用いるクリーム、膏薬、ローションおよび軟膏、香料、オーデコロン、オードトワレ、防臭剤、制汗剤を含む、皮膚または頭皮に塗布され残存するパーソナルケア製品、ならびに、石鹸、液体石鹸、シャワージェルおよびシャンプーを含む、皮膚や頭皮に塗布され洗い流されるパーソナルケア製品のための組成物から選択される、請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
スティック、ロールオン、スプレー、ポンプスプレー、エアゾール、ソープバー、パウダー、溶液、ゲル、クリーム、バルムおよびローションから選択される適用形態において選択される、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物を含むパーソナルケア製品。
【請求項9】
パーソナルケア製品組成物が脂質を含む、請求項1〜8のいずれかに記載のパーソナルケア製品またはその組成物。
【請求項10】
組成物がエマルジョンである、請求項9に記載のパーソナルケア製品またはその組成物。
【請求項11】
pHが5から9である、請求項1〜10のいずれかに記載のパーソナルケア製品またはパーソナルケア製品組成物。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物a)、および、請求項1〜11のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物b)、および、任意に、請求項1〜11のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物c)の、保存性を有するパーソナルケア製品組成物または保存性を有するパーソナルケア製品の製造のための使用。
【請求項13】
有効量の請求項1〜6のいずれかに記載の少なくとも1つの化合物a)および少なくとも1つの化合物b)および任意に少なくとも1つの化合物c)をパーソナルケア製品の基材に混合し、請求項1に記載のパーソナルケア製品組成物を形成することによって、Pseudomonas aeruginosaおよびStaphylococcus aureusに対し、7日あたり少なくとも1000の低減係数を有する十分な殺細菌性であり、Aspergillus nigerに対し、7日あたり少なくとも100の低減係数を有する十分な殺胞子性である、保存性を有するパーソナルケア製品組成物を形成する方法。
【請求項14】
スティック、ロールオン、スプレー、ポンプスプレー、エアゾール、ソープバー、パウダー、溶液、ゲル、クリーム、バルムおよびローションを含む適切なパーソナルケア製品の適用形態に形成された請求項7に記載のパーソナルケア製品組成物を提供することによる、保存性を有するパーソナルケア製品を製造する方法。

【公表番号】特表2010−512348(P2010−512348A)
【公表日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−540571(P2009−540571)
【出願日】平成19年12月11日(2007.12.11)
【国際出願番号】PCT/CH2007/000627
【国際公開番号】WO2008/071027
【国際公開日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(501105842)ジボダン エス エー (158)
【Fターム(参考)】