説明

給湯装置、そのドレン処理方法及びそのドレン処理プログラム

【課題】燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置のドレン処理に関し、ドレン処理能力を高め、浴槽へのドレンの排出を抑制するとともに、ドレン処理能力に応じてドレン発生の抑制させることにある。
【解決手段】燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器14を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置であって、前記熱交換により発生したドレン4を溜める第1のドレンタンク6と、前記第1のドレンタンクから前記ドレンを受けて溜める第2のドレンタンク8と、浴槽水のレベルを検出する浴槽レベルセンサ(ふろ水位センサ76)と、前記浴槽レベルセンサで検出された前記レベルに基づいて、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側に排出させる排出手段とを備える構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置のドレン処理に関し、浴槽を利用してドレンを排出させる給湯装置、そのドレン処理方法及びそのドレン処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器では熱交換によってドレンが発生するが、このドレンは強酸性であるため、中和又は水等で希釈した後、例えば浴槽を通して排出する方法が取られている。
【0003】
このようなドレン処理について、特許文献1には、不用水を溜める排水タンクと、この排水タンクに希釈水を供給し、不用水を希釈する手段と、浴槽の排水部が解放状態にあることを検出する検出手段と、この検出手段の検出に基づき、排水タンクの不用水を浴槽に排水すること、また、排水タンクの不用水が所定量を越えた場合には不用水の発生を抑制することが開示されている。
【特許文献1】特開平2005−265228号公報(要約、図1等)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の給湯装置では、追焚回路の一部を利用し、浴槽水の排出タイミングに合わせてドレンの浴槽への排出を行っているため、ドレンを排出するタイミングが限られているので、例えば、夏場のように浴槽の使用機会が少なくなり、浴槽水の排出機会が減少すると、ドレンの排出を長時間行えないことになる。
【0005】
給湯装置の使用回数が多い場合には、その使用状況に応じてドレンが発生するため、ドレンタンクに流れるドレン量が増加し、ドレンタンクから浴槽にドレンを強制排出する回数が多くなる。この場合、浴槽水に中和されたドレンが流れ込むことになる。
【0006】
発生するドレン量に対応するには、ドレンタンクの容量を増大するか、単純に必要な容量分だけドレンタンクを追加すればよいが、このような対応では、給湯装置内のドレンタンク容量を増加させ、又は、給湯装置外にドレンタンクを設置すると、給湯装置の小型化が妨げられることになる。
【0007】
そこで、本発明の第1の目的は、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器から発生するドレン処理に関し、ドレン処理能力を高め、浴槽へのドレンの排出を抑制することにある。
【0008】
また、本発明の第2の目的は、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器から発生するドレン処理に関し、ドレン処理能力に応じてドレン発生の抑制を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明は、燃焼排気の主として潜熱を回収する熱交換器から発生するドレンを浴槽側に排出する給湯装置に関し、複数のドレンタンクを用いることにより、ドレン処理能力を高め、浴槽へのドレン排出を抑制させ、また、ドレン処理能力が限界に達した場合には、ドレン発生そのものを抑制し、ドレン処理を合理化している。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第1の側面は、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置であって、前記熱交換により発生したドレンを溜める第1のドレンタンクと、前記第1のドレンタンクから前記ドレンを受けて溜める第2のドレンタンクと、浴槽水のレベルを検出する浴槽レベルセンサと、前記浴槽レベルセンサで検出された前記レベルに基づいて、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側に排出させる排出手段とを備える構成である。斯かる構成により、上記の目的が達成される。
【0011】
この給湯装置において、好ましくは、前記ドレンのレベルを検出するドレンレベルセンサと、前記ドレンレベルセンサで検出された前記レベルに応じて、前記第1のドレンタンクから前記第2のドレンタンクに追焚管路の一部又は全部を通して前記ドレンを移送する移送手段とを備える構成である。斯かる構成により、上記の目的が達成される。
【0012】
この給湯装置において、好ましくは、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンが所定レベルに達した場合に、前記ドレンの発生を抑制するドレン発生抑制手段を備えた構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0013】
この給湯装置において、好ましくは、前記第1のドレンタンク内の前記ドレンを希釈水で希釈する希釈手段を備え、前記希釈手段は、前記ドレンの前記レベルに応じて前記ドレンに前記希釈水を供給する構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0014】
この給湯装置において、好ましくは、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクに溜まった前記ドレンが所定レベルに達した場合に、前記浴槽へと前記ドレンを強制排出する構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の第2の側面は、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置のドレン処理方法であって、前記熱交換により発生したドレンを第1のドレンタンクに溜める処理と、前記第1のドレンタンクから前記ドレンを受けて第2のドレンタンクに溜める処理と、浴槽水のレベルを検出する処理と、前記検出レベルに基づいて、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側に排出させる処理と、を含む構成である。斯かる構成により、上記の目的が達成される。
【0016】
この給湯装置のドレン処理方法において、好ましくは、前記ドレンのレベルを検出する処理と、前記検出レベルに応じて、前記第1のドレンタンクから前記第2のドレンタンクに追焚管路の一部又は全部を通して前記ドレンを移送する処理とを含む構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0017】
この給湯装置のドレン処理方法において、好ましくは、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクに溜まった前記ドレンが所定レベルに達した場合には、前記ドレンの発生を抑制する処理を含む構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0018】
この給湯装置のドレン処理方法において、好ましくは、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンが所定レベルに達した場合には、前記ドレンを強制排出する処理を含む構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の第3の側面は、コンピュータによって実行され、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置のドレン処理プログラムであって、浴槽水の検出レベルを取り込むステップと、前記検出レベルに基づいて、第1のドレンタンク及び/又は第2のドレンタンクのドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側への排出を指示するステップとを含む構成である。斯かる構成により、上記の目的が達成される。
【0020】
この給湯装置のドレン処理プログラムにおいて、好ましくは、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンが所定レベルに達した場合には、前記ドレンを強制排出させる指示をするステップを含む構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明の第4の側面は、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置であって、前記熱交換器に供給される水をバイパスさせるバイパス管路と、前記熱交換器と前記バイパス管路とに流れる前記水の流量を調整する流量調整手段とを備え、前記流量調整手段により前記熱交換器に流れる前記水を調整し、前記熱交換器に発生する前記ドレンを抑制させる構成である。斯かる構成により、上記の目的が達成される。
【0022】
この給湯装置において、好ましくは、前記熱交換により発生したドレンを溜めるドレンタンクと、前記ドレンタンクの前記ドレンのレベルを検出するドレンレベルセンサと、前記ドレンレベルセンサの検出レベルに応じて前記流量調整手段により前記熱交換器に流れる前記水を調整し、前記熱交換器に発生する前記ドレンを抑制させる構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【0023】
この給湯装置において、好ましくは、前記流量調整手段は、前記バイパス管路と前記熱交換器とに流れる水の流量比を調整する三方弁である構成としてもよい。斯かる構成によっても、上記の目的が達成される。
【発明の効果】
【0024】
(1) ドレンの処理能力を高めることができ、浴槽へのドレン排出を抑制できる。
【0025】
(2) ドレンの蓄積量及び排出能力を向上させることができ、ドレン排出の間隔を大きく取ることができる。
【0026】
(3) ドレンの排出間隔を制御できるので、浴槽に浴槽水を溜めておく場合等、浴槽水の使用目的等に対応してドレン混入を防止できる。
【0027】
(4) 複数のドレンタンクを設置し、ドレンタンク間でドレンを移送する場合であっても、ドレンタンク毎のレベル検出が不要であり、装備の簡略化が期待できる。
【0028】
(5) 熱交換によりドレンを発生する熱交換器に対してバイパス管路を併設した構成とすれば、熱交換器とバイパス管路との水の流量を制御できるので、ドレンの発生を抑制できる。
【0029】
(6) 熱交換器に対する水の供給を遮断しない構成とすれば、熱交換器側での水の沸騰や空焚きを防止することができる。
【0030】
(7) ドレン処理に必要な装備を複雑化することなく、給湯器の低コスト化、省スペース化を実現することがきる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
〔第1の実施の形態〕
【0032】
本発明の第1の実施の形態に係る給湯装置について、図1、図2、図3を参照して説明する。図1は、給湯装置を示す図、図2は、第1のドレンタンクから第2のドレンタンクへの移送手段を示す図、図3は、浴槽側への排出手段を示す図である。
【0033】
この実施の形態の給湯装置2では、熱交換により発生したドレン4を溜める第1のドレンタンク6が筐体5内に設置され、その筐体5外部には、ドレンタンク6に溜まったドレン4を移して溜める第2のドレンタンク8が設置されている。このドレンタンク8は、給湯装置2の筐体5に外部接続口として設置されたコネクタ17を介して管路により接続され、ドレンタンク6からのドレン4を受け入れ、給湯装置2を通してドレンタンク6のドレン4の排出を行う。このようなコネクタ17を用いてドレンタンク8を接続する構成とすれば、その接続の可否によりドレンタンク8によるドレン収容容量を任意に設定することも可能である。
【0034】
給湯装置2には、給湯用の熱交換部である給湯用燃焼室18、浴槽10内の浴槽水(BW)12の追焚を行う熱交換部である追焚用燃焼室20、浴槽10から浴槽水12を循環させて追焚させる追焚循環路22が設置されており、給湯用燃焼室18 には、給湯用の一次熱交換器2 6 とともに二次熱交換器14が設置されている。追焚用燃焼室20には、追焚用熱交換器28が設置されており、これらの熱交換器はそれぞれ単独で、又は双方並行運転が可能である。即ち、給湯用熱交換器側で加熱した湯を追焚用熱交換器側に接続して浴槽10へと湯張りすることができる。一次熱交換器26は、給湯用燃焼室18内の燃焼排気から主として顕熱を回収して熱交換を行い、二次熱交換器14は、主として潜熱を回収して熱交換を行う。この潜熱回収の際に、排気ガス中の水蒸気が凝縮し、ドレン4となる。この場合、ドレン4はいわゆる不用水であり、水蒸気の凝縮以外のものが含まれてもよい。
【0035】
この給湯装置2にはドレン4の処理の制御を行う制御装置24等が備えられ、制御装置24にはリモコン装置25が接続されている。リモコン装置25は、制御装置24を通して給湯装置2を遠隔操作する手段である。
【0036】
また、給湯装置2には、給湯用熱交換器側に上水Wを供給する給水管路30が備えられ、その入口に設置された給水口32から供給された上水Wは、流量センサ34を通り、二次熱交換器14又はバイパス管路36側に供給される。このバイパス管路36は、後述するドレンの発生を抑制するドレン制御処理に用いられ、バイパス管路36に流入させた上水Wは、二次熱交換器14を通過した上水Wと合流して、一次熱交換器26へと流入する。このバイパス管路36又は二次熱交換器14への上水Wの分流は、上水Wの流量調整手段であるとともにドレン発生抑制手段である流路切替弁38により、流量比等が調整されている。
【0037】
また、給水管路30には、湯の設定温度に対する応答性を高めるため、給水バイパス管路40及びバイパス水制御弁42が設置され、給水管路30に流れる上水Wの一部を給湯用の一次熱交換器26から出てきた湯と合流させる。そして、給湯管路44への流量を調節する手段として、給湯制御弁46が設置されている。所望の温度に調節された湯HWは、給湯管路44を通り、給湯口48から出湯される。給水管路30には、上水Wの入水温度を検出する温度センサとして、入水温センサ50、一次熱交換器26の出口側の出湯温度を検出する温度センサとして、出湯温センサ52が設置され、また、給湯管路44には、温度調整された混合湯温を検出する温度センサとして、混合温センサ54が設置されている。
【0038】
給湯管路44には、給湯口48の手前で分岐されて追焚循環路22側に湯HWを注湯する注湯管路56が接続されており、この注湯管路56には、注湯量の制御を行う注湯電磁弁58、注湯量を計測する注湯流量センサ60、注湯管路56内で湯HWが逆流するのを防止するための逆止弁62が設置されている。この注湯電磁弁58及び逆止弁62は、注湯側と浴槽側とを縁切りする手段である。
【0039】
追焚循環路22は、浴槽10内の浴槽水12を追焚用燃焼室20に導き、熱交換させた後、浴槽10へと流入させる。追焚循環路22には、浴槽10と追焚循環路22とを接続している循環アダプタ64と、浴槽水12を追焚循環路22内に循環させるふろポンプ66と、追焚循環路22内の水流の状態を検出するふろ流水スイッチ68と、追焚循環路22内を循環する浴槽水12の入口側の温度を検出するふろ入温度センサ70と、出口側の温度を検出するふろ出温度センサ72と、浴槽10内の排水部74から排水栓が抜かれて浴槽10内が排水状態であることを検出する手段として、浴槽水12の水位レベルを監視する浴槽レベルセンサであるふろ水位センサ76とが設置されている。
【0040】
給湯装置2の熱源として、給湯用燃焼室18側に給湯バーナ78、追焚用燃焼室20側に追焚バーナ80が設置されている。この給湯装置2には、燃料ガスGがガス管82を通じ、元ガス電磁弁84及びガス比例弁86を介して供給されている。そして、給湯バーナ78側には、切替電磁弁88、90、ガス電磁弁92が設置され、追焚バーナ80側には、ガス電磁弁94が設置されて、燃料ガスGの切替及び調整を行う構成となっている。また、各燃焼室18、20には、燃焼用空気を供給するためのファン96、98がそれぞれ設置されている。
【0041】
次に、二次熱交換器14で発生したドレン4の回収手段について説明する。給湯用の二次熱交換器14側には、ドレン4の回収手段として、ドレン受け100及びドレン管路102が設置され、そのドレン管路102には、回収したドレン4を中和するための中和器16とともに、回収したドレン4を溜める第1のドレンタンク6が設置されている。また、給湯装置2の外部には、コネクタ17を介して第2のドレンタンク8が接続されており、このドレンタンク8は、ドレンタンク6に所定量のドレン4が溜まった場合、そのドレン4を移して、ドレン4の排出タイミングまで溜めておく。
【0042】
また、ドレンタンク6からドレンタンク8へとドレン4を移送する移送手段について説明する。この移送手段は、追焚循環路22の一部を利用しており、第1のドレンタンク6から追焚循環路22へとドレン4を導く第1のドレン移送管路108、このドレン移送管路108側と追焚循環路22側とを切替える第1の切替弁106、追焚循環路22から第2のドレンタンク8へとドレン4を導く第2のドレン移送管路112、このドレン移送管路112側と追焚循環路22側とを切替える第2の切替弁110、ドレン4を移送する動力源であるふろポンプ66で構成されている。第1の切替弁106と第2の切替弁110とは、例えば、追焚循環路22の流れ方向に対して、上流側から第1の切替弁106、ふろ流水スイッチ68、ふろポンプ66、第2の切替弁110となるように接続されている。第1のドレン移送管路108には、ドレン4の逆流を防止する逆止弁116が設けられている。
【0043】
また、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8から浴槽10側へとドレン4を排出するドレン排出手段について説明する。このドレン排出手段も追焚循環路22の一部を利用している。第1のドレンタンク6から追焚循環路22への排出は、第1のドレン移送管路108を利用する。第2のドレンタンク8から追焚循環路22への排出は、第2のドレン移送管路112の一部を利用しており、ドレン移送管路112が分岐され、第1のドレン移送管路108側にドレン4を導くドレン排出管路114が設けられている。このドレン排出管路114にもドレン4の逆流を防止する逆止弁118が設けられている。
【0044】
以上の構成より、第1のドレンタンク6から第2のドレンタンク8へのドレン4の移送処理では、第1の切替弁106及び第2の切替弁110を切替えることにより、ドレン4の移送経路が形成される(図2太線)。また、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8からのドレン4の排出処理では、第2の切替弁110を切替えることにより、ドレン4を追焚循環路22を通して浴槽10へと排出する経路が形成される(図3太線)。
【0045】
次に、本発明の第1の実施の形態に係る給湯装置のドレン処理方法について、図4を参照して説明する。図4は、給湯装置のドレン処理方法の一例を示すフローチャートである。
【0046】
このドレン処理方法は、熱交換により発生したドレン4を第1のドレンタンク6に溜める(ステップS1)とともに、ドレンタンク6のレベルを監視する(ステップS2)。ドレン4の水位がドレンタンク6の所定レベルに達している場合、その溜まったドレン4を第1のドレンタンク6から第2のドレンタンク8へと移送する(ステップS3)。同時に、浴槽10内にある浴槽水12のレベルを監視して、浴槽10が排水状態となっているかを監視する(ステップS4)。浴槽10が排水状態である(ステップ4のYES)場合には、ドレンタンク6及びドレンタンク8に溜まっているドレン4を浴槽10を通して排出する(ステップS5)。浴槽10が排水状態でない(ステップ4のNO)場合であって、ドレンタンク6に所定レベルのドレン4が溜まった場合には、ドレン4の発生を抑制するドレン制御処理を行い(ステップS6)、その後浴槽10が排水状態とならず、ドレンタンク6及び/又はドレンタンク8のドレン4が所定の排出レベルに達した場合には、ドレン4を強制排出する処理を行う(ステップS7)。
【0047】
1、第1のドレンタンク6にドレン4を溜める処理(ステップS1)
【0048】
燃焼排気から主として潜熱を回収する二次熱交換器14等から発生したドレン4を回収し、ドレン4の排出タイミングになるまで、ドレンタンク6にドレン4を溜めておく。
【0049】
2、第1のドレンタンク6のレベルを監視する処理(ステップS2)
【0050】
第1のドレンタンク6のレベルを監視する処理は、ドレンタンク6内にドレン4が所定のレベルまで溜まったか否かを検出する。そして、その検出結果により、後述するドレンの移送やドレン発生抑制等を行う。
【0051】
3、第1のドレンタンク6から第2のドレンタンク8へとドレン4を移送する処理(ステップS3)
【0052】
前記のレベル監視の結果から、第1のドレンタンク6内にドレン4が所定値以上溜まったと判断できる場合には、そのドレン4を第1のドレンタンク6から第2のドレンタンク8へと移送する。第2のドレンタンク8は、ドレン4を一時的に保管する等の役割を果たす。
【0053】
4、浴槽10が排水状態となったか否かの判断(ステップS4)
【0054】
この処理では、浴槽10が排水状態となったか否かを判断する。この判断では、浴槽水12のレベル監視を行い、浴槽10の水位が所定値以下となった場合には、浴槽10が排水状態であると判断し、ドレン4の排出処理へと移行する。
【0055】
なお、浴槽水12のレベル監視は、浴槽10へのドレン4の排出タイミングを図るものであり、ステップS4でのみで行うのではなく、常時行われている。
【0056】
5、ドレンの排出処理(ステップS5)
【0057】
浴槽10が排水状態であると判断された場合には、第1のドレンタンク6や第2のドレンタンク8に溜められているドレン4の排出を行う。
【0058】
6、ドレン制御処理(ステップS6)
【0059】
ドレン制御処理では、ドレン4が発生する二次熱交換器14側に流す上水Wの流量を減少させて、ドレン4の発生量を抑制し、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8からドレン4が溢れるのを防止する。
【0060】
7、ドレンの強制排出処理(ステップS7)
【0061】
浴槽10が排水状態にならず、また、上記のドレン制御処理(ステップS6)を行っても、ドレン4の水位が所定値に達した場合には、浴槽10側の状態に関わらず、ドレン4の排出処理を行い、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8が溢れるのを防止する。
【0062】
次に、ドレンタンクの構成について、図5、図6及び図7を参照して説明する。図5は、第1のドレンタンクを示す図、図6は、ドレンタンクの排出口に設けられたガイドを示す図、図7は、第2のドレンタンクを示す図である。図5、図7において、図2と同一の部分には、同一の番号を付してある。
【0063】
第1のドレンタンク6には、図5に示すように、ドレン4の水位レベルの検出するドレンレベルセンサとして、ドレンタンク本体120の天井側から底側に向かって長さの異なる4本の電極が設置されている。最も長い電極(C)122はベース電極であり、順に、排出終了水位を検出する水位センサ(L)124、ドレン4の抑制水位を検出する水位センサ(B)126、強制排出水位を検出する水位センサ(H)128が設置されている。第1のドレンタンク6の側面には、最も短い水位センサ(H)128の先端部よりも高い位置に、ドレン4の流入口130とともに、オーバーフロー用排出口132が設けられている。
【0064】
第1のドレンタンク6の底部には、エア噛み防止機構として、ガイド134及び閉止フロート136が設置されている。ガイド134の空洞部内に、例えば発砲スチロール製、あるいは樹脂製の球状の閉止フロート136が入れられ、ドレンタンク6の排出口104を塞ぐように構成されている。閉止フロート136はドレン4の水面上に浮き、ドレンタンク6に溜まるドレン4の水位に応じてガイド134の内部を上下する。ドレンタンク6の排出口104には、閉止フロート136によって密閉するように、その縁を例えば、テーパー状にした閉止部138が形成されている。
【0065】
ガイド134は、図6に示すように、円筒形状であり、ドレンタンク6の底部に一体成形され、もしくは円筒の底部140側を溶着して固定される。また、ガイド134には、排出時にドレン4の流れを妨げないように、単数又は複数の切り込み142が施されている。
【0066】
上記の構成により、中和器16で中和されたドレン4は、第1のドレンタンク6に溜められ、その水位に応じて、ドレンタンク6内の閉止フロート136が上昇する。ドレン排水タイミングやドレンの強制排出水位(H)に達すると、ドレンの排出処理が行われ、その処理にともなって、ドレンタンク6内のドレン4の水位が下がり、それに応じて閉止フロート136も下降していく。そして、ドレン4の排出を行うふろポンプ66の吸い込み圧により、閉止部138に閉止フロート136が接触して、排出口104を密閉する。これにより、第1のドレン移送管路108に空気の混入が防止でき、空気の流入によるふろポンプ66の空回りを防止できる。
【0067】
第2のドレンタンク8には、図7に示すように、ドレンタンク本体部144の底部にドレン4の吸い込み及び排出を行う吸い込み・吐き出し口14が設置されている。ドレンタンク8の内部には、既述した第1のドレンタンク6と同様な構造のガイド148及び閉止フロート150が備えられている。また、ドレンタンク本体部144の側面部には、オーバーフロー用排出口152を備えている。この第2のドレンタンク8には、水位レベルを検出するための検出手段を備えていない。第1のドレンタンク6から移送されるドレン4の移送量が一定であるので、移送回数等から第2のドレンタンク8のドレン4の量を算出できるように構成している。
【0068】
次に、給湯装置2の制御装置24について、図8を参照して説明する。図8は、給湯装置の制御装置を示す図である。図8において、図1と同一部分には、同一の番号を付してある。
【0069】
給湯装置2に設けられた制御装置24は、上記各部の弁の動作や温度センサ等からの検出結果に応じた処理の他、後述するドレンの排出制御、ドレンの発生制御等を行うために給湯装置2の各部への動作指示を行う。
【0070】
制御装置24には、マイクロコンピュータ等で構成される制御部153が設置されている。この制御部153は、例えば、各種演算を行うCPU(Central Processing Unit )154や記憶部155、タイマ156等で構成されている。記憶部155は、ROM、RAMの他、不揮発性メモリであるEEPROM等で構成され、各種動作プログラムや後述するドレンの排出、ドレン抑制制御に関するプログラムやその判断基準値である設定値及び各種データ等の記憶領域として用いられる他、制御の作業領域として用いられる。また、タイマ156は、プログラムの実行動作や各種制御についての時間的条件の計測等を行う。制御部153には、水位センサ(L)124、水位センサ(H)128、水位センサ(B)126、ふろ水位センサ76、ふろ流水スイッチ68、その他のセンサとして、ふろ入温度センサ70やふろ出温度センサ72等から検出信号が加えられ、制御部153の制御出力が第1の切替弁106、第2の切替弁110、流路切替弁38、ふろポンプ66、その他の機能部品として、ガス比例弁86、切替電磁弁88、90、ガス電磁弁92、94等に伝えられる。
【0071】
また、制御部153には既述のリモコン装置25が接続されている。このリモコン装置25は、制御部158、外部からの設定操作等を行うキースイッチを含む操作部160、表示部162、警報部164、図示しないその他の表示部166等から構成され、例えば、表示部162及び警報部164により、ドレン4を排水中である旨や後述する強制排出を行う旨を視覚的、聴覚的に報知する。
【0072】
次に、給湯装置2の動作について、図9を参照して説明する。図9は、給湯装置の動作を示すフローチャートである。
【0073】
電源を投入すると、機種設定の読込み、イニシャルテスト等のイニシャライズ処理を実行(ステップS11)した後、各種センサの検出値、リモコン装置25等からの外部指示等の読込みを行う(ステップS12)。
【0074】
次に、浴槽水12の排水監視を行う(ステップS13)。この排水監視は、ふろ水位センサ76等により、浴槽10内の水位を監視する。そして、その水位監視の結果に応じて、第1のドレンタンク6のドレン4の排出処理制御(ステップS14)及び第2のドレンタンク8のドレン4の排出処理制御(ステップS15)を実行する。ドレン4の排出処理制御(ステップS14、S15)の後、給湯動作を実行するか否かの判断を行う(ステップS16)。給湯動作の実行か否かは、例えば、給湯栓の開栓状態等により判断される。
【0075】
給湯動作が実行された場合(ステップS16のYES)には、給水量や設定温度等を制御する給湯動作制御を実行する(ステップS17)。給湯動作制御を行った後、又は給湯動作が実行されなかった場合(ステップS16のNO)、自動湯張りの実行か否かの判断に移行する(ステップS18)。自動湯張りの実行か否かは、例えば、リモコン装置25の自動スイッチの投入がされたか否かにより判断される。自動湯張りが実行された場合(ステップS18のYES)には、自動湯張り制御に移行する(ステップS19)。
【0076】
自動湯張り制御の後、又は、自動湯張りが実行されなかった場合(ステップS18のNO)には、追焚実行か否かの判断に移行する(ステップS20)。追焚実行か否かは、リモコン装置25等の追焚スイッチが押されたか否かにより判断される。追焚が実行される場合(ステップS20のYES)には、ふろポンプ66の動作や追焚バーナ80等を制御する追焚制御に移行する(ステップS21)。追焚制御を行った後、又は追焚が実行されなかった場合(ステップS20のNO)には、その他の動作を実行するか否かの判断に移行する(ステップS22)。その他の動作は、例えば、足し湯スイッチを押した場合等に実行される。そして、その他の動作制御を実行し(ステップS23)又は、その他の動作が実行されない場合(ステップS22のNO)には、ステップS12に戻り、以上の処理動作を繰り返し行う。
【0077】
次に、中和器を使用する場合のドレンの排出処理について、図10を参照して説明する。図10は、ドレン排出処理の手順を示すフローチャートである。
【0078】
まず、ドレンの排出処理の概要について説明する。ドレン4の排出処理は、浴槽10内の状態若しくは第1のドレンタンク6内の状態に応じて、内容が異なる。
【0079】
(1)浴槽10が排水状態となっている場合の処理
【0080】
ふろ水位センサ76により浴槽10内の水位検出を行う。その結果、浴槽水12が所定水位以下となっている場合は、浴槽10から浴槽水12が抜かれて、排水タイミングになっていると制御部153が判断する。浴槽10が排水タイミングとなっている場合には、ドレン4の排出処理に移行する。第1の切替弁106を切替えるとともに、ふろポンプ66を動作させて、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8のドレン4を追焚循環路22を通して浴槽10へと流し、排水部74から排出させる。
【0081】
(2)ドレンタンク6のドレン4が所定レベル以上であって、浴槽10が排水状態となっていない場合の処理
【0082】
第1のドレンタンク6のドレン4が所定レベル以上の場合であって、浴槽10内に浴槽水12が有り、排水タイミングとなっていない場合には、ドレン4の移送処理等のドレン排出制御を行う。制御部153は、第1の切替弁106及び第2の切替弁110を第2のドレンタンク8側へと切替えるとともに、ふろポンプ66を動作させて、第1のドレンタンク6に溜まったドレン4を第2のドレンタンク8へと移送する(図2)。そして、第1のドレンタンク6内にドレン4が無くなった場合や、既述のように、閉止フロート136によりドレン4の排出を停止させた場合には、再び第1のドレンタンク6でドレン4の回収処理を行う。このようなドレン4の回収と第2のドレンタンク8への移送を繰り返し行う。
【0083】
そして、第2のドレンタンク8の所定レベルまでドレン4が溜まり、第1のドレンタンク6にも所定レベルまでドレン4が溜まった場合には、ドレン4の発生を抑制するドレン制御処理を行い、それでも浴槽10が排水タイミングとならない場合には、浴槽10の状態に拘らず、浴槽10側への強制排出処理を行う。
【0084】
なお、既述のように、第2のドレンタンク8には、ドレン4の貯留量等を判断するためのセンサ等を設けていないが、第1のドレンタンク6から排出されてくるドレン4の量から、制御部153では、第2のドレンタンク8の容量及び上記の移送回数から第2のドレンタンク8に溜まったドレン4の量や移送可能な回数等を算出する構成である。また、図示していないが、制御装置24に第2のドレンタンク8への移送回数の設定に関する切替スイッチ等を設けて、設置する第2のドレンタンク8の容量を変更可能にするようにしてもよい。
【0085】
第1のドレンタンク6、第2のドレンタンク8からのドレン4の排出は、例えば、追焚循環路22に設置されているふろ流水スイッチ68がOFFとなることで、完了する。また、第1のドレンタンク6の容量及び第2のドレンタンク8への移送回数等からドレン4の排出量が解るので、ふろポンプ66の排出量(圧送能力)から排出完了時間を算出して、その算出した時間分だけ、ふろポンプ66を動作させるようにしてもよい。
【0086】
以上の処理手順は、図10に示すように、ふろ水位センサ76のレベル検出の結果から、浴槽10が排水タイミングとなっているか否かが判断され(ステップS41)、排水タイミングであれば(ステップS41のYES)、第1のドレンタンク6、第2のドレンタンク8のドレン4のレベルに関係なく、ドレン4の排出処理に移行する。第1の切替弁106を浴槽10側から第2のドレンタンク8側に切替え(ステップS42)(図3)、ふろポンプ66をONにする(ステップS43)。そして、追焚循環路22を通して、浴槽10へと排出させる。
【0087】
ドレン4の排出を開始したら、ふろ流水スイッチ68がOFFとなっているか否かの判断を行い(ステップS44)、追焚循環路22内の流水状態を監視する。即ち、第1のドレンタンク6、第2のドレンタンク8からドレン4が排出されると、排出口104、吸い込み・吐き出し口146を閉止フロート136、150が塞ぎ、ドレン4の流れが止まり、ふろ流水スイッチ68がOFFとなる。ふろ流水スイッチ68がOFFである(ステップS44のYES)場合、ふろポンプ66をOFFにする(ステップS45)。また、ふろ流水スイッチ68がOFFでない場合(ステップS44のNO)には、制御部153のタイマ156により、ふろポンプ66の運転が所定時間T1(例えば、3分間)が経過したか否かの判断を行う(ステップS46)。所定時間T1が経過していない場合(ステップS46のNO)には、ステップS44に戻る。所定時間T1が経過している場合(ステップS46のYES)には、ふろポンプ66をOFFにし(ステップS45)、第1の切替弁106を第2のドレンタンク8側から浴槽10側へと切替えて(ステップS47)、排水処理が完了する。
【0088】
また、排水タイミングでない場合(ステップS41のNO)には、第1のドレンタンク6内のドレン4が強制排出水位(H)以上であるか否かを判断する(ステップS48)。強制排出水位(H)に達していない(ステップS48のNO)場合には、ステップS41に戻る。強制排出水位(H)以上の場合(ステップS48のYES)には、第1のドレンタンク6から第2のドレンタンク8へとドレン4を移す移送処理を行う。
【0089】
ドレン4の移送処理として、まず、給湯器2が追焚中か否かを判断する(ステップS49)。追焚中である場合(ステップS49のYES)は、追焚が終了するまで待機し、追焚中でない場合(ステップS49のNO)、第1の切替弁106及び第2の切替弁110を浴槽側から第2のドレンタンク側へと切替え(ステップS50、ステップS51)、ふろポンプ66をONにし(ステップS52)、追焚循環路22を通してドレン4の移送を行う。
【0090】
次に、第1のドレンタンク6内のドレン4が排出終了水位を示す水位センサ(L)124以下となったか否かの判断を行う(ステップS53)。水位センサ(L)124以下でない場合(ステップS53のNO)には、ふろポンプ66の運転が所定時間T2(例えば、2分間)以上経過したかの判断を行う(ステップS54)。水位センサ(L)124以下(ステップS53のYES)となったら、ふろポンプ66をOFFにし(ステップS55)、第1の切替弁106とともに、第2の切替弁110を第2のドレンタンク8側から浴槽10側へと切替える(ステップS56、ステップS57)。ふろポンプ66の運転が所定時間T2以上経過しても、第1のドレンタンク6の水位が水位センサ(L)124以下とならない場合(ステップS54のYES)は、ふろポンプ66をOFFにし、リモコン装置25の表示部162やその他の表示部166にポンプエラーである旨を表示する。
【0091】
以上のドレン移送処理は、設定された所定回数(N)(例えば、5回)に達するまで繰り返し行われる(ステップS58のNO)。この所定回数(N)は、第2のドレンタンク8の容量及び第1のドレンタンク6の容量等から決定する。所定回数(N)に達した場合(ステップS58のYES)には、ドレン4の発生を抑制するドレン制御処理に移行する。
【0092】
まず、第1のドレンタンク6内のドレン4の水位がドレン抑制水位を示す水位センサ(B)126に達しているか否かの判断を行う(ステップS59)。ドレン4の水位が、水位センサ(B)126に達していない場合(ステップS59のNO)には、水位センサ(B)に達するまで待機し、達している場合(ステップS59のYES)には、流路切替弁38を切替え、二次熱交換器14への通水量を減らして、ドレン4の発生を抑制するドレン制御処理(ステップS60)を行う。
【0093】
ドレン制御処理として、第1のドレンタンク6内のドレン4が、強制排出水位を示す水位センサ(H)128に達するまで行い(ステップS61のNO)、水位センサ(H)128に達したら(ステップS61のYES)、流路切替弁38を切替えて、ドレン制御処理を解除する(ステップS62)。以上の処理により、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8が所定量となった場合には、ドレン4の排出処理であるステップS42の処理に移り、浴槽10の状態に拘らず強制排出処理に移行する。強制排出処理として、使用者に対し、例えば、リモコン装置25の表示部162、警報部164、その他の表示部166等により、注意を促すようにしてもよい。
【0094】
浴槽10の排水タイミングは常時監視しており、上記のステップS48以降のドレン排出処理は、浴槽10が排水状態にならない場合の処理である。従って、ステップS48以降に浴槽10の排水部74にある排水栓が抜かれることにより、排水状態となれば、ステップS42に戻り、ドレン4の排出処理に移行する。
【0095】
次に、ドレン4の排出を抑制するドレン制御処理方法について、図11、図12及び図13を参照して説明する。図11は、ドレン制御処理の構成例を示す図、図12は、通常時の流路切替弁の断面図、図13は、ドレン制御処理時の流路切替弁の断面図である。図11、12、13において、図1と同一部分、同一構成については、同一符号を付し、説明を省略する。
【0096】
ドレン制御処理は、ドレン4をドレンタンク6からドレンタンク8へと所定回数(N)の移送処理をした後、ドレン4がドレンタンク6の水位センサ(B)126のレベルに達した場合に実行され、二次熱交換器14に流れる水量を調整し、ドレン4の発生量を抑制する処理を含む。図11に示すように、二次熱交換器14の熱交換管に対して並列にバイパス管路36が接続されているとともに、例えば、三方弁で構成される流路切換弁38を介して給水管路30が接続されている。流路切替弁38は、上水Wの流量調整手段であるとともにドレン発生抑制手段を構成しており、これを切替え、流量配分を調整し、給水管路30から流入された上水Wを、二次熱交換器14側を示すa方向、一次熱交換器26側(バイパス管路36側)を示すb方向に所定の割合で流す。a方向に流れる上水Wの量を減らし、b方向に多く流すようにすれば、ドレン4の発生が抑制される。
【0097】
ここでは、ドレン制御処理に移行前の状態を通常時とする(図12)。通常時には、二次熱交換器14側に流す上水Wの量を多くし、バイパス管路36側に流す上水Wの量を少なくする。例えば、通常時には二次熱交換器14側とバイパス管路36側との流量を9対1の割合で流すのに対し、ドレン制御処理時は、1対9にして二次熱交換器14側への流量を抑制する。この流量の割合は、予め実験等により決定してもよい。
【0098】
流路切替弁38は、例えば、三方弁等で構成されている(図12、図13)。両図は、共に流路切替弁38の平面図を(A)とし、正面図を(B)としている。図の左側の接続口168をバイパス管路36への流路、右側の接続口170を二次熱交換器14への流路を示している。流路切替弁38の内部のボール172には、バイパス管路36と二次熱交換器14とに流入させる上水Wの流量を所定の比率に分配させる断面積が大きい流路174、断面積が小さい流路176が形成されている。
【0099】
このような構成により、通常時には、二次熱交換器14側に多くの上水Wを流すように流路切替弁38を設定し、ドレン制御処理時には、流路切替弁38を切替えて、バイパス管路36側に多くの上水Wを流して、ドレン4の発生量を抑制させる。また、二次熱交換器14に対する水を遮断しないので、二次熱交換器14内の水の沸騰や空焚きを防止できる。
【0100】
〔第2の実施の形態〕
【0101】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る給湯装置について、図14、図15、図16を参照して説明する。図14は、第2の実施の形態に係る給湯装置を示す図、図15は、第1のドレンタンクを示す図、図16は、給湯装置のドレン排出処理のフローチャートである。なお、図14、図15において、図1、図5、図7と同一部分には、同一符号を付すとともに、説明を省略する。
【0102】
この実施の形態の給湯装置2は、回収したドレン4を中和するための中和器16を設けず、第1のドレンタンク6に給水をして、溜まっているドレン4の希釈処理を行う。
【0103】
ドレン4の希釈手段として、図14に示すように、給水管路30と第1のドレンタンク6とを希釈管路200で接続し、その希釈管路200には、第1のドレンタンク6へと流す希釈水の流量を調整するための補給水弁202が設置されている。
【0104】
また、図15に示すように、第1のドレンタンク6には、ドレン4の排出終了水位(L)を検知する水位センサ(L)204、ドレン4の発生を抑制するドレン制御処理を開始する水位(B)を検出する水位センサ(B)206、ドレンの希釈処理を開始する水位(W)を検出する水位センサ(W)208、ドレンの強制排出開始の水位Hを検出する水位センサ(H)210が設置されている。これらのセンサは、異なる高さに配置されて、ドレン4が対応するレベルに達したことを検出するセンサである。
【0105】
二次熱交換器14で発生したドレン4を、ドレン受け100から第1のドレンタンク6に溜める。浴槽10側が排水状態とならず、第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8に所定量のドレン4が溜まったら、第1の切替弁106を切替えるとともに、ふろポンプ66を動作させて、浴槽10へと排出する。第1のドレンタンク6及び第2のドレンタンク8の水位が排出所定値以下(例えば、レベル0)となったことの判断は、追焚循環路22に設置したふろ流水スイッチ68がOFFになったことで確認する。
【0106】
第1のドレンタンク6内のドレン4の希釈処理は、第1のドレンタンク6から浴槽10への排出前や第2のドレンタンク8への移送前に行う。浴槽10側が排水タイミングである場合は、第1のドレンタンク6に溜まっているドレン4のレベルに関係なくドレン4の希釈処理を行う。第1のドレンタンク6内の水位が水位センサ(H)210に達するまで注水した後、浴槽10側へとドレン4を排出する。また、浴槽10側が排水タイミングとなっていない場合には、第1のドレンタンク6内の水位が希釈注水水位(W)を示す水位センサ(W)208に達したら注水を開始し、強制排出水位(H)に達するまで希釈処理を行った後、第2のドレンタンク8への移送処理や浴槽10側への強制排出処理を行う。
【0107】
以上の処理をフローチャートを用いて説明する(図16)。浴槽10側が排水タイミングである場合(ステップS71のYES)には、ドレン4の希釈処理に移行する。補給水弁202を開き(ステップS72)、第1のドレンタンク6内のドレン4が、水位センサ(H)210の水位に達するまで待機し(ステップS73のNO)、水位(H)に達したら(ステップS73のYES)補給水弁202を閉め(ステップS74)、排出処理に移行する。
【0108】
ドレン4の排出処理手順(ステップS75〜ステップS80)については、第1の実施の形態(ステップS42〜ステップS47)と同様であるので、説明を省略する。
【0109】
また、浴槽10側が排水状態でない場合(ステップS71のNO)には、第1のドレンタンク6内のドレン4の水位が、希釈注水水位(W)に達しているかの判断を行い(ステップS81)、水位(W)に達していない場合(ステップS81のNO)には、ステップS71に戻り、水位(W)に達している場合(ステップS81のYES)には、ドレン4の希釈処理に移行する(ステップS82〜ステップS84)。ドレンの希釈処理は、既述のステップS72〜ステップS74と同様であるので、省略する。
【0110】
ドレン4の希釈処理が終了したら、第2のドレンタンク8への移送処理を行うために、追焚循環路22等が追焚処理を行っているか否かを判断し(ステップS85)、追焚処理を行っている場合には、終了するまで待機し(ステップS85のYES)、追焚を行っていない場合や追焚が終了した場合(ステップS85のNO)には、ドレン4の移送処理に移行する(ステップS86〜ステップS93)。ドレンの移送処理は、第1の実施形態のステップS50〜ステップS57と同様であるので、説明を省略する。
【0111】
ドレンの移送処理が所定回数(N)(例えば、5回)行われ(ステップS94のYES)、第1のドレンタンク6の水位が水位(B)に達した場合(ステップS95のYES)、ドレン制御処理に移行する(ステップS96)。そして、第1のドレンタンク6内のドレン4が水位Wに達した場合には(ステップS97のYES)、ステップS82〜ステップS84と同様に、ドレンの希釈処理に移行する(ステップS98〜ステップS100)。
【0112】
ドレン4の希釈処理が終了したら、ドレン制御処理を解除する(ステップS101)。ドレン制御処理を解除しても浴槽10側が排水状態とならなければ、強制排出処理として、ステップS75に移行する。
【0113】
〔第3の実施の形態〕
【0114】
次に、本願発明の第3の実施の形態に係る給湯装置について、図17を参照して説明する。図17は、第3の実施の形態に係る給湯装置を示す図である。図17において、図1と同一部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
【0115】
この第3の実施の形態では、第2のドレンタンク8が給湯装置2の筐体5内部に設置される。また、追焚循環路22と第2のドレンタンク8とを繋ぐ第2のドレン移送管路112を分岐させ、サブドレンタンク接続口212を給湯装置2の筐体5外部に設け、ドレンタンクを追加可能にしている。
【0116】
斯かる構成により、給湯装置2の設置条件等に応じて、ドレンタンクを追加することができ、第1のドレンタンク6に溜まったドレン4を第2のドレンタンク8だけでなく、追加したドレンタンクに移送して溜めるとともに、既述のドレン制御処理を行うことで、浴槽側への排出間隔を制御することが可能となる。また、浴槽10への強制排出を回避することが可能となる。
【0117】
なお、この実施の形態について、図16では、中和器16を使用する場合を表しているが、これに限られず、希釈処理を行う構成としてもよい。
【0118】
〔その他の実施の形態〕
【0119】
(1) 上記の実施の形態では、第1のドレンタンク6に溜まったドレン4をふろポンプ66を利用して第2のドレンタンク8に移送しているが、第2のドレンタンク8が第1のドレンタンク6よりも下方に設置する場合には、第1のドレンタンク6と第2のドレンタンク8とをドレン移送管路108、112で直接接続し、その管路上に電磁弁を設ける構成として、落差を利用して第1のドレンタンク6から第2のドレンタンク8へと移送するようにしてもよい。
【0120】
(2) 上記の実施の形態におけるドレン制御処理では、二次熱交換器14とバイパス管路36との流量の割合が流路切替弁38の流路断面積等によって予め設定されているが、バイパス管路36上にバイパス弁を設けて、二次熱交換器14側に流れる上水Wの流量を調整する構成としてもよい。入水温度が低いほどドレン4が発生しやすいことから、斯かる構成により、例えば、入水温センサ50で入水温を測定し、その測定温度に応じてバイパス弁の開度を調整し、二次熱交換器14側に流れる上水Wの流量を調整して、ドレン4の発生量を抑制するようにしてもよい。
【0121】
(3) 上記の実施の形態において、ドレン4の希釈処理は、ドレンタンク6の排水処理時、若しくは、第1のドレンタンク6の水位が水位センサ(W)208に達した場合に、上水Wを第1のドレンタンク6に導いて行っているが、第1のドレンタンク6にドレン4が溜まる前、例えば、第2のドレンタンク8へと移送処理を行った直後のタイミングや第1のドレンタンク6にドレン4が所定の限界量まで溜まる前に、予め上水Wを溜めておくようにしてもよい。この場合、上記の水位センサ(L)204、水位センサ(B)206、水位センサ(W)208、水位センサ(H)210の検出位置を、予め溜めておく上水Wの量に応じて調整するようにしてもよい。
【0122】
(4) 上記の実施の形態において、浴槽10内のレベルを検出する浴槽レベルセンサと第1のドレンタンク6内のドレンレベルを検出するドレンレベルセンサとを別個に記載しているが、これに限られず、共通のレベルセンサを用いるような構成としてもよい。
【0123】
(5) 上記の実施の形態において、ドレンタンクに、図示しない暖房回路に設置された暖房用オーバーフロータンク等を連結し、暖房用のオーバーフロー水が導かれるように構成してもよい。
【0124】
以上述べたように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明したが、本発明は、上記記載に限定されるものではなく、請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための最良の形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能であることは勿論であり、斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0125】
本発明は、燃焼排気の主として潜熱を回収する熱交換器から発生するドレンを浴槽側に排出する給湯装置に関し、複数のドレンタンクを用いることにより、ドレン処理能力を高め、浴槽へのドレン排出を抑制させ、また、ドレン処理能力が限界に達した場合には、ドレン発生そのものを抑制し、ドレン処理の合理化を図ることができ、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0126】
【図1】第1の実施の形態に係る給湯装置を示す図である。
【図2】第1のドレンタンクから第2のドレンタンクへの移送手段を示す図である。
【図3】浴槽側への排出手段を示す図である。
【図4】第1の実施の形態に係る給湯装置のドレン処理方法の一例を示すフローチャートである。
【図5】第1のドレンタンクを示す図である。
【図6】ドレンタンクの排出口に設けられたガイドを示す図である。
【図7】第2のドレンタンクを示す図である。
【図8】給湯装置の制御装置を示す図である。
【図9】給湯装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】ドレン排出処理の手順を示すフローチャートである。
【図11】ドレン制御処理の構成例を示す図である。
【図12】通常時の流路切替弁の断面図である。
【図13】ドレン抑制時の流路切替弁の断面図である。
【図14】第2の実施の形態に係る給湯装置を示す図である。
【図15】第1のドレンタンクを示す図である。
【図16】給湯装置のドレン排出処理のフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態に係る給湯装置示す図である。
【符号の説明】
【0127】
2 給湯装置
6 第1のドレンタンク
8 第2のドレンタンク
10 浴槽
16 中和器
22 追焚循環路
30 給水管路
36 バイパス管路
38 流路切替弁
66 ふろポンプ
68 ふろ流水スイッチ
76 ふろ水位センサ
106 第1の切替弁
108 第1のドレン移送管路
110 第2の切替弁
112 第2のドレン移送管路
124 水位センサ(L)(第1の実施の形態)
126 水位センサ(B)(第1の実施の形態)
128 水位センサ(H)(第1の実施の形態)
200 希釈管路
202 補給水弁
204 水位センサ(L)(第2の実施の形態)
206 水位センサ(B)(第2の実施の形態)
208 水位センサ(W)(第2の実施の形態)
210 水位センサ(H)(第2の実施の形態)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置であって、
前記熱交換により発生したドレンを溜める第1のドレンタンクと、
前記第1のドレンタンクから前記ドレンを受けて溜める第2のドレンタンクと、
浴槽水のレベルを検出する浴槽レベルセンサと、
前記浴槽レベルセンサで検出された前記レベルに基づいて、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側に排出させる排出手段と、
を備えることを特徴とする給湯装置。
【請求項2】
請求項1記載の給湯装置において、
前記ドレンのレベルを検出するドレンレベルセンサと、
前記ドレンレベルセンサで検出された前記レベルに応じて、前記第1のドレンタンクから前記第2のドレンタンクに追焚管路の一部又は全部を通して前記ドレンを移送する移送手段と、
を備えることを特徴とする給湯装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の給湯装置において、
前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンが所定レベルに達した場合に、前記ドレンの発生を抑制するドレン発生抑制手段を備えたことを特徴とする給湯装置。
【請求項4】
請求項1又は2記載の給湯装置において、
前記第1のドレンタンク内の前記ドレンを希釈水で希釈する希釈手段を備え、
前記希釈手段は、前記ドレンの前記レベルに応じて前記ドレンに前記希釈水を供給することを特徴とする給湯装置。
【請求項5】
請求項1又は2記載の給湯装置において、
前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクに溜まった前記ドレンが所定レベルに達した場合に、前記浴槽へと前記ドレンを強制排出することを特徴とする給湯装置。
【請求項6】
燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置のドレン処理方法であって、
前記熱交換により発生したドレンを第1のドレンタンクに溜める処理と、
前記第1のドレンタンクから前記ドレンを受けて第2のドレンタンクに溜める処理と、
浴槽水のレベルを検出する処理と、
前記検出レベルに基づいて、前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側に排出させる処理と、
を含むことを特徴とする給湯装置のドレン処理方法。
【請求項7】
請求項6記載の給湯装置のドレン処理方法において、
前記ドレンのレベルを検出する処理と、
前記検出レベルに応じて、前記第1のドレンタンクから前記第2のドレンタンクに追焚管路の一部又は全部を通して前記ドレンを移送する処理と、
を含むことを特徴とする給湯装置のドレン処理方法。
【請求項8】
請求項6又は7記載の給湯装置のドレン処理方法において、
前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクに溜まった前記ドレンが所定レベルに達した場合には、前記ドレンの発生を抑制する処理を含むことを特徴とする給湯装置のドレン処理方法。
【請求項9】
請求項6又は7記載の給湯装置のドレン処理方法において、
前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンが所定レベルに達した場合には、前記ドレンを強制排出する処理を含むことを特徴とする給湯装置のドレン処理方法。
【請求項10】
コンピュータによって実行され、燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置のドレン処理プログラムであって、
浴槽水の検出レベルを取り込むステップと、
前記検出レベルに基づいて、第1のドレンタンク及び/又は第2のドレンタンクのドレンを追焚管路の一部又は全部を通して浴槽側への排出を指示するステップと、
を含むことを特徴とする給湯装置のドレン処理プログラム。
【請求項11】
請求項10記載の給湯装置のドレン処理プログラムにおいて、
前記第1のドレンタンク及び/又は前記第2のドレンタンクの前記ドレンが所定レベルに達した場合には、前記ドレンを強制排出させる指示をするステップを含むことを特徴とする給湯装置のドレン処理プログラム。
【請求項12】
燃焼排気の潜熱を熱交換する熱交換器を備え、給湯機能と浴槽追焚機能を有する給湯装置であって、
前記熱交換器に供給される水をバイパスさせるバイパス管路と、
前記熱交換器と前記バイパス管路とに流れる前記水の流量を調整する流量調整手段と、を備え、
前記流量調整手段により前記熱交換器に流れる前記水を調整し、前記熱交換器に発生する前記ドレンを抑制させることを特徴とする給湯装置。
【請求項13】
請求項12記載の給湯装置において、
前記熱交換により発生したドレンを溜めるドレンタンクと、
前記ドレンタンクの前記ドレンのレベルを検出するドレンレベルセンサと、
前記ドレンレベルセンサの検出レベルに応じて前記流量調整手段により前記熱交換器に流れる前記水を調整し、前記熱交換器に発生する前記ドレンを抑制させることを特徴とする給湯装置。
【請求項14】
請求項12記載の給湯装置において、
前記流量調整手段は、前記バイパス管路と前記熱交換器とに流れる水の流量比を調整する三方弁であることを特徴とする給湯装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2008−128531(P2008−128531A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−312227(P2006−312227)
【出願日】平成18年11月17日(2006.11.17)
【出願人】(000170130)高木産業株式会社 (87)
【Fターム(参考)】