説明

統合マルチデータストリーム伝送技術

本発明は、統合マルチデータストリーム送信技術に関し、より具体的には、統合マルチデータストリーム変調技術に関する。本発明の一態様によれば、変調装置(10)において、第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するように構成されたシンボル統合手段(101)と、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成されたシンボル・マッピング手段(102)とを含み、一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、一方、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される変調装置(10)が提供される。第1のサービス・データと第2のサービス・データ(例えば、ユニキャスト・サービス・データとMBMSデータ)の統合された送信は、特にシングル・セル・シナリオにおいては、本発明の方法、装置、機器を使用することによってサポートされうるものであり、従来技術よりも高い性能を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術に関し、より具体的には、統合マルチデータストリーム変調技術に関する。
【背景技術】
【0002】
階層変調(HM)技術は、例えば第1のデータストリームと第2のデータストリームなど、異なるデータストリームを合わせて送信するために使用される。コンステレーション図の観点からすると、階層変調は、基本のコンステレーション(すなわち、第1のデータストリーム)に基づいてアップグレード・コンステレーション(すなわち、第2のデータストリーム)を変調するものである。
【0003】
図1は、従来技術の16QAM階層変調のある種のコンステレーション・マップを示している。このコンステレーション・マップは、16個の黒点で示される16のコンステレーションを含んでいる。1つの変調シンボルは4ビットを含んでおり、任意の変調シンボルを上記16のコンステレーションのうちの1つにマッピングすることができる。変調シンボルの前半2ビットは第1のデータストリームに対応し、後半2ビットは第2のデータストリームに対応する。同じ第1のデータストリームの変調シンボルに対応するコンステレーションは、同じ象限内に配置される。このような16QAM階層変調は2つのQPSKコンステレーションの和と考えることができ、第1のデータストリームは斜線を引いた4つの円で示されるような基本のQPSKコンステレーションに対応し、第2のデータストリームは(象限内の斜線を引いた円に相対的な)各象限内の4つのコンステレーションで示されるようなアップグレードQPSKコンステレーションに対応する。
【0004】
ダーティー・ペーパー・コーディング(DPC:Dirty Paper Coding)変調技術は階層変調に類似したコンステレーション・マッピングの特徴を有し、そのコンステレーション・マップは、基本のコンステレーションとアップグレード・コンステレーションの和とも考えられうる。従来技術では、直交周波数分割多重方式(OFDM)システムにおいてダーティー・ペーパー・コーディング変調技術に基づいてユニキャスト・サービスのデータストリームとマルチメディア・ブロードキャスト・サービス(MBMS)のデータストリームを合わせて送信する技術スキームであって、ユニキャスト・サービスのデータストリームは第1のデータストリームに対応し、MBMSデータストリームは第2のデータストリームに対応する技術的スキームが提案されている。このような技術的スキームは以下の想定に基づいている。複数の基地局が、MBMSデータストリームに対して単一周波数ネットワーク(SFN)方式で機能する。
【0005】
しかしながら、シングル・セル・ネットワーク環境の場合に複数のデータストリーム(例えば、ユニキャスト・サービス・データ・ストリームとMBMSデータストリーム)を合わせて送信する技術的スキームも必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
図2は、従来技術の16QAM階層変調と16QAM DPCの変調スキームのシミュレーション結果を示している。シミュレーション条件は以下のとおりである。基地局(BS)の最大送信電力を43dBm、帯域幅を5MHz、副搬送波スペースを15Hz、FFTサイズを 512、サイト間距離を500m、第1のデータストリーム対第2のデータストリームの強度比を2とし、符号化率1/3のターボ符号を符号化スキームに適用し、図1に示す二段式QPSK(Two−stage QPSK)を変調スキームに適用し、ログマップ・アルゴリズム(Log−map algorithm)を復号に適用し、AWGNをチャネル・コンディションに適用し、理想チャネル推定をチャネル推定スキームに適用した。図2では、横座標は16QAMシンボルの平均電力E対雑音電力スペクトル密度(noise power spectrum density)Nの比を表し、縦座標はビット誤り率を表している。図示するように、三角のマーカーを結んだ性能曲線は16QAM階層変調スキームの場合の第1のデータストリームを示し、四角のマーカーを結んだ性能曲線は16QAM階層変調スキームの場合の第2のデータストリームを示し、横棒を結んだ性能曲線は16QAM DPC変調スキームの場合の第1のデータストリームを示し、クロスマークを結んだ性能曲線は16QAM DPC変調スキームの場合の第2のデータストリームを示している。図2に示すように、16QAM階層変調スキームと16QAM DPC変調スキームの場合で第1のデータストリームと第2のデータストリームの間に明らかな性能差がある。第2のデータストリーム(例えば、MBMSデータストリーム)の場合、ユーザ装置で受信した第2のデータストリームの電力は、複数の基地局からの信号の和により補償されうるので、単一周波数のネットワーク方式で複数の基地局が機能する場合には第2のデータストリームの受信性能を高めうる。
【0007】
しかしながら、第1のデータストリームと第2のデータストリームの間の明らかな性能差は、シングル・セル・ネットワーク環境で従来技術の階層変調技術またはDPC変調技術を使用しても克服することはできない。第2のデータストリームの受信性能は許容を超える可能性があり、したがって、統合マルチデータストリーム送信は、それ自体に望まれる効果を失うことになる。
【0008】
したがって、新しい技術スキームには、複数のデータストリームをシングル・セル・ネットワーク環境で統合して送信することを可能にするために、BERにおける複数のデータストリームの性能ギャップを低減するかまたは解消することが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様によれば、変調装置において、第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するように構成されたシンボル統合手段と、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成されたシンボル・マッピング手段とを含み、一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、一方、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される変調装置が提供される。
【0010】
本発明の別の一態様によれば、変調方法において、第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するステップと、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするステップとを含み、一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される変調方法が提供される。
【0011】
本発明のさらなる一態様によれば、統合マルチデータストリーム信号を送信するための送信機において、1つまたは複数の第1の種類のサービス・データストリームを、各副搬送波に対応する1つの第1のビットストリームに変換するように構成された副搬送波マッピング装置と、1つの第2の種類のサービス・データストリームを、各副搬送波に対応する1つの第2のビットストリームに変換するように構成されたシリアル/パラレル・コンバータと、各副搬送波に対応する第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調すべきシンボルを形成するように構成され、かつ、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成された変調装置と、各副搬送波のQAMシンボルに従いOFDM信号を生成するように構成された信号形成装置とを含む送信機が提供される。
【0012】
本発明の加えてさらなる一態様によれば、無線通信システムの基地局で、統合された複数のサービス・データを送信する方法において、統合されたサービス・データに関する指示情報を同報通信するステップであって、指示情報は一連の所定マッピング規則を含み、統合されたサービス・データは第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データとを含むステップと、第1の種類のサービスのスケジューリング情報と第2の種類のサービスの信号とを送信するステップと、第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データとを一連の所定マッピング規則に従って結合し、統合されたサービス・データを生成するステップと、統合されたサービス・データを送信するステップとを含む方法が提供される。
【0013】
第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データ(例えば、ユニキャスト・サービス・データとMBMSデータ)の統合された送信は、特にシングル・セル・ネットワーク環境においては、本発明の方法、装置、機器を使用することによってサポートされうるものであり、従来技術よりも高い性能を有する。
【0014】
以下の非制限的な各実施形態の詳細な説明を参照すれば、本発明の他の特徴、目的、および利点が、より明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】従来技術の16QAM階層変調の一種のコンステレーション・マップを示す図である。
【図2】従来技術の16QAM階層変調と16QAM DPCの変調スキームのシミュレーション結果を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態による変調装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施形態による変調方法のフローチャートである。
【図5a】本発明の各実施形態による16QAMコンステレーション・マップを示す図である。
【図5b】本発明の各実施形態による16QAMコンステレーション・マップを示す図である。
【図5c】本発明の各実施形態による16QAMコンステレーション・マップを示す図である。
【図5d】本発明の各実施形態による16QAMコンステレーション・マップを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態による統合マルチデータストリーム信号を送信するための送信機の構成図である。
【図7】本発明の一実施形態による無線通信システムにおける統合マルチデータストリーム送信方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
上記の異なる図面全体を通して、同一または類似の参照番号は対応する特徴を示している。
【0017】
図3は、本発明の一実施形態による変調装置の構成図である。図に示すように、変調装置10はシンボル統合手段101とシンボル・マッピング手段102とを含む。通常、変調装置10は、統合マルチデータストリーム信号を送信する送信機に設置される。
【0018】
シンボル統合手段101は、第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するように構成されている。
【0019】
シンボル・マッピング手段102は、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成されている。
【0020】
上記一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される。
【0021】
図4は、本発明の一実施形態による変調方法のフローチャートである。図に示すように、変調方法は2つのステップS101とS102とを含む。通常、変調方法は、統合マルチデータストリーム信号を送信する送信機内で実施される。
【0022】
ステップS101では、第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成する。
【0023】
ステップS102では、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルがQAM変調シンボルにマッピングされる。
【0024】
上記一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される。
【0025】
図3に示す変調装置10は、一般に、図4に示す変調方法を実行するために使用される。シンボル統合手段101はステップS101を実行するために使用され、シンボル・マッピング手段102はステップS102を実行するために使用される。一連の所定マッピング規則は、一般に、送信機(例えば、基地局)または受信機(例えば、ユーザ装置)のメモリに記憶される。
【0026】
本発明の一実施形態によれば、16QAMが変調スキームに適用される。1つのシンボルは4ビットの情報を含んでおり、第1のビットストリームと第2のビットストリームがそれぞれ2ビットを占めている。
【0027】
本発明の一実施形態によれば、64QAMが変調スキームに適用される。1つのシンボルは6ビットの情報を含んでおり、その情報の比率は、第1のビットストリームが4ビットを占め、第2のビットストリームが2ビットを占めるか、または第1のビットストリームと第2のビットストリームがそれぞれ3ビットずつ占めるか、または第1のビットストリームが2ビットを占め、第2のビットストリームが4ビットを占めるような比率であってよい。
【0028】
本発明の他のいくつかの実施形態によれば、32QAM、128QAMなども変調スキームに適用されうる。1つのシンボルにおける第1のビットストリームと第2のビットストリームの比率も、需要に応じて調整されうる。
【0029】
上述のように、図1に示すような従来技術の16QAM階層変調は2つのQPSKコンステレーションの和と考えることができる。第1のデータストリームは斜線を引いた4つの円で示される基本のQPSKコンステレーションに対応し、第2のデータストリームは(象限内の斜線を引いた円に相対的な)各象限内の4つのコンステレーションで示されるアップグレードQPSKコンステレーションに対応する。直観的な観点から説明すると、同じ第1のデータストリームの変調シンボルに対応するコンステレーションは同じ象限内に配置されており、基本のQPSKコンステレーションのコンステレーション距離はアップグレードQPSKコンステレーションのコンステレーション距離よりも大きい。エネルギーの観点からすると、第1のデータストリームのビットあたりの平均エネルギーは第2のデータストリームのビットあたりの平均エネルギーよりも高く、それが原因で第1のデータストリームと第2のデータストリームの間の受信性能(BER)に差ができる。
【0030】
本発明の一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される。第1のビットストリームと第2のビットストリームが統合され、従来技術の階層変調またはDPC変調における2つの低次元QAMまたはQPSKの和の特徴なしに、複素平面にマッピングされるべき全体を形成する。この結果、第1のデータストリームのビットあたりの平均エネルギーと第2のデータストリームのビットあたりの平均エネルギーの間の差が低減されるか、または除去さえされる。したがって、第1のデータストリームと第2のデータストリームの間の受信性能(BER)の差も低減されるか、または除去さえされる。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図3に示す変調装置10において、または図4に示す変調方法において、第1のビットストリームはユニキャスト・サービス・データを含み、第2のビットストリームはMBMSデータを含む。
【0032】
本発明のいくつかの実施形態によれば、図3に示す変調装置10および図4に示す変調方法は、シングル・セル・ネットワーク環境に適用される。
【0033】
本発明の一実施形態によれば、16QAMが変調スキームに適用される。一連の所定マッピング規則に対応するコンステレーション・マップが図5aに示される。1つのシンボルは4ビットの情報を含んでおり、第1のビットストリームと第2のビットストリームがそれぞれ2ビットを占めている。本実施形態では、1つのシンボルは1つのビット列bで表され、第1のビットストリームはbに対応し、第2のビットストリームはbに対応する。図に示すように、第1のビットストリームを10とする4つのシンボルは、シンボル1000、1001、1010、および1011である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の第2象限と第3象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは、複素平面のx軸を挟んで対称をなし、長辺が複素平面のy軸に平行な長方形である。同様に、第1のビットストリームを00とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた長方形である。第2のビットストリームを00とする4つのシンボルは、シンボル1000、1100、0000、および0100である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の第1象限と第2象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは、複素平面のy軸を挟んで対称をなし、長辺が複素平面のx軸に平行な長方形である。同様に、第2のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを10とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた長方形である。本実施形態では、同じ第1のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、4つの長方形を含む第1の組のパターンを構成し、同じ第2のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、これもまた4つの長方形を含む第2の組のパターンを構成し、第1の組のパターンのいずれかのパターンと、第2の組のパターンの対応するパターンは、コンステレーション図の複素平面で線y=xまたは線y=−xを挟んで対になり対称をなす。
【0034】
本発明の別の一実施形態によれば、16QAMが変調スキームに適用される。一連の所定マッピング規則に対応するコンステレーション・マップが図5bに示される。1つのシンボルは4ビットの情報を含んでおり、第1のビットストリームと第2のビットストリームがそれぞれ2ビットを占めている。本実施形態では、1つのシンボルは1つのビット列bで表され、第1のビットストリームはbに対応し、第2のビットストリームはbに対応する。図に示すように、第1のビットストリームを10とする4つのシンボルは、シンボル1000、1001、1010、および1011である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の第2象限と第3象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは、複素平面のx軸を挟んで対称をなすことはなく、長辺が複素平面のy軸に平行な長方形である。同様に、第1のビットストリームを00とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた長方形である。第2のビットストリームを00とする4つのシンボルは、シンボル1000、1100、0000、および0100である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の第1象限と第2象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは、複素平面のy軸を挟んで対称をなすことはなく、長辺が複素平面のx軸に平行な長方形である。同様に、第2のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを10とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた、長方形である。本実施形態では、同じ第1のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、4つの長方形を含む第1の組のパターンを構成し、同じ第2のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、これもまた4つの長方形を含む第2の組のパターンを構成し、第1の組のパターンのいずれかのパターンと、第2の組のパターンの対応するパターンは、コンステレーション図の複素平面で線y=xまたは線y=−xを挟んで対になり対称をなす。
【0035】
本発明のさらなる一実施形態によれば、16QAMが変調スキームに適用される。一連の所定マッピング規則に対応するコンステレーション・マップが図5cに示される。1つのシンボルは4ビットの情報を含んでおり、第1のビットストリームと第2のビットストリームがそれぞれ2ビットを占めている。本実施形態では、1つのシンボルは1つのビット列bで表され、第1のビットストリームはbに対応し、第2のビットストリームはbに対応する。図に示すように、第1のビットストリームを10とする4つのシンボルは、シンボル1000、1001、1010、および1011である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の第2象限と第3象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは複素平面のy軸に平行な一線をなしている。同様に、第1のビットストリームを00とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた、複素平面のy軸に平行な一線をなしている。第2のビットストリームを00とする4つのシンボルは、シンボル1000、1100、0000、および0100である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の第1象限と第2象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは複素平面のx軸に平行な一線をなしている。同様に、第2のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを10とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた、複素平面のx軸に平行な一線をなしている。本実施形態では、同じ第1のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、複素平面のy軸に平行な4本の線を含む第1の組のパターンを構成し、同じ第2のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、これもまた複素平面のx軸に平行な4本の線を含む第2の組のパターンを構成し、第1の組のパターンのいずれかのパターンと、第2の組のパターンの対応するパターンは、コンステレーション図の複素平面で線y=xまたは線y=−xを挟んで対になり対称をなす。
【0036】
本発明の一実施形態によれば、16QAMが変調スキームに適用される。一連の所定マッピング規則に対応するコンステレーション・マップが図5dに示される。1つのシンボルは4ビットの情報を含んでおり、第1のビットストリームと第2のビットストリームがそれぞれ2ビットを占めている。本実施形態では、1つのシンボルは1つのビット列bで表され、第1のビットストリームはbに対応し、第2のビットストリームはbに対応する。図に示すように、第1のビットストリームを10とする4つのシンボルは、シンボル1000、1001、1010、および1011である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の4つの象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは、上辺と下辺が複素平面のx軸に平行な台形である。同様に、第1のビットストリームを00とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第1のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた台形である。第2のビットストリームを00とする4つのシンボルは、シンボル1000、1100、0000、および0100である。これらに対応する4つのコンステレーションはそれぞれ複素平面の4つの象限に配置され、これら4つのコンステレーションによって構築されるパターンは、上辺と下辺が複素平面のy軸に平行な台形である。同様に、第2のビットストリームを01とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを10とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンと、第2のビットストリームを11とする4つのシンボルに対応する4つのコンステレーションによって構築されるパターンもまた台形である。本実施形態では、同じ第1のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、4つの台形を含む第1の組のパターンを構成し、同じ第2のビットストリームを有するシンボルに対応するコンステレーションによって構築されるパターンは、これもまた4つの台形を含む第2の組のパターンを構成し、第1の組のパターンのいずれかのパターンと、第2の組のパターンの対応するパターンは、コンステレーション図の複素平面で線y=xまたは線y=−xを挟んで対になり対称をなす。
【0037】
上記の図5a、5b、5cおよび5dでは16QAMコンステレーション・マッピングを示した。第1のビットストリームに関する情報量は第2のビットストリームに関する情報量と同じ(どちらも2ビット)である。上述のような4つの所定のマッピング規則はすべて次の2つの条件を満たしている。(1)いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、(2)第1のビットストリームに対応するコンステレーション分布パターンと第2のビットストリームに対応するコンステレーション分布パターンは、線y=xまたは線y=−xを挟んで対称的である(xとyはコンステレーション図の複素平面の座標軸を表す)。上記2つの条件はどちらも同時に満たされており、特に第2の条件が満たされていることから、第1のビットストリームと第2のビットストリームの間の高レベルまたは低レベルの関係は最早なくなっており、この結果、第1のデータストリームと第2のデータストリームのビットあたりの平均エネルギーの間の差が低減されるか、または除去さえされる。したがって、第1のデータストリームと第2のデータストリームの間の受信性能(BER)の差も低減されるか、または除去さえされることになろう。当業者には、上記2つの条件を同時に満たす様々な所定マッピング規則はまた、第1のビットストリームの情報量が第2のビットストリームの情報量と同じという状況、例えば、第1のビットストリームと第2のビットストリームが16QAMによって変調される場合にはこれらストリームはそれぞれ2ビットずつを占めるという状況、または第1のビットストリームと第2のビットストリームが64QAMによって変調される場合にはこれらストリームはそれぞれ3ビットずつを占めるという状況のためにも設計されうることが理解されよう。
【0038】
図6は、本発明の一実施形態による統合マルチデータストリーム信号を送信するための送信機の構成図である。図に示すように、本実施形態の送信機は、シリアル/パラレル・コンバータ7と、副搬送波マッピング装置8と、変調装置10と、信号形成装置9とを含む。
【0039】
OFDMシステムでは、データ信号は1つまたは複数の周波数帯で搬送される。統合マルチデータストリーム信号は、同じ時間・周波数資源で搬送されることになる。各周波数帯において、全帯域幅は互いに直交し合う複数の副搬送波に分割される。図6に示すように、本実施形態では、第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データ、例えば、ユニキャスト・サービス・データとMBMSデータは、統合された状態で送信される。ある周波数帯では、MBMSデータストリームは全周波数帯を介して送信され、各副搬送波に対応する第2のビットストリームはS/Pコンバータ7の変換によってMBMSデータストリームから生成され、各ユニキャスト・サービス・データストリームは信号搬送用に割り当てられた1つまたは複数の副搬送波に対応し、各副搬送波に対応する第1のビットストリームは副搬送波マッピング装置8の処理によって複数のユニキャスト・サービス・データストリームから生成される。
【0040】
各副搬送波の第1のビットストリームと第2のデータストリームのために、変調装置10のシンボル統合手段101は、第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するように構成されている。変調装置10のシンボル・マッピング手段102は、一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成されている。一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション図の少なくとも2つの象限に配置される。例えば、限定はしないが、本明細書の一連の所定マッピング規則は図5A、5B、5Cおよび5Dに示すいずれかのコンステレーション・マップに対応する。上記の処理の後で、変調装置10は各副搬送波上にQAMシンボルを生成する。
【0041】
信号形成装置9は、制御信号を、変調装置10によって生成された各副搬送波上のQAMシンボルと結合し、この周波数帯のOFDM信号を生成するように構成されている。
【0042】
図7は、本発明の一実施形態による無線通信システムにおける統合マルチデータストリーム送信方法のフローチャートである。
【0043】
このシステムは、図に示すように、基地局1、第1のユーザ装置2、および第2のユーザ装置3を含む。
【0044】
基地局1(例えば限定はしないが発展型ノードB(eNB))は、一般に、統合マルチデータストリームを送信するために、図6に示すような送信機を含む。第1の種類のサービス(例えば限定はしないがユニキャスト・サービス)を受信するために、1つまたは複数の第1のユーザ装置2があってよい。第2の種類のサービス(例えば限定はしないがMBMS)を受信するために、複数の第2のユーザ装置3があってよい。本実施形態では、シングル・セル送信モードが第2の種類のサービスに適用される。
【0045】
一般性を失うことなく、第1の種類のサービスと第2の種類のサービスは一定の時間単位に統合され、その統合されたサービスの時間単位の長さはシステムによって規定される。スケジューリングに基づいて、基地局1は、1つまたは複数の第1のユーザ装置2の1つまたは複数のサービスを第2の種類のサービスと統合することに関与することを決定する。時間単位において、第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データの統合に適用された一連の所定マッピング規則は、例えば限定はしないが、図5A、5B、5Cおよび5Dに示すコンステレーション・マップに対応する。
【0046】
ステップS11で、基地局1は、統合されたサービス・データに関する指示情報を同報通信する。この指示情報は、一連の所定マッピング規則を何時実行するか、および適用された変調スキームなどを含む。指示情報はまた、統合されたサービスにどの第1のユーザ装置が関与するかを示すためにも使用される。
【0047】
ステップS121で、基地局1は第2の種類のサービスの信号を第2のユーザ装置3に送信する。
【0048】
ステップS122で、基地局1は第1の種類のサービスのスケジューリング情報を第1のユーザ装置2に送信する。
【0049】
ステップS13で、基地局1は、第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データとを一連の所定マッピング規則に従って結合し、統合されたサービス・データを生成する。この処理は、図4に示すような変調方法の適用例を含む。
【0050】
ステップS14で、基地局1は統合されたサービス・データを送信する。
【0051】
第1のユーザ装置2の側では、これに対応して、以下に示す手順が実行される。
【0052】
ステップS21(図示せず)で、第1のユーザ装置2は、統合されたサービス・データに関する指示情報を受信し、その統合されたサービス・データがそれ自体の第1の種類のサービス・データを含むかどうかを判定する。統合されたサービス・データがそれ自体の第1の種類のサービス・データを含んでいる場合、第1のユーザ装置2は、引き続き、以下に示す手順を実行する。
【0053】
ステップS22(図示せず)で、第1のユーザ装置2は第1の種類のサービスのスケジューリング情報を受信する。
【0054】
ステップS23で、第1のユーザ装置2は、統合されたサービス・データに関する指示情報と第1の種類のサービスのスケジューリング情報とに従って、統合されたサービス・データを受信し、そこに含まれるそれ自体の第1の種類のサービス・データを復調する。
【0055】
第2のユーザ装置3の側では、これに対応して、以下に示す手順が実行される。
【0056】
ステップS31(図示せず)で、第2のユーザ装置3は、統合されたサービス・データに関する指示情報を受信し、その統合されたサービス・データがそれ自体の第2の種類のサービス・データを含むかどうかを判定する。統合されたサービス・データがそれ自体の第2の種類のサービス・データを含んでいる場合、第2のユーザ装置3は、引き続き、以下に示す手順を実行する。
【0057】
ステップS32(図示せず)で、第2のユーザ装置3は、第2の種類のサービスの信号を受信し、第2の種類のサービスの送信を受信するかどうかを判定する。第2の種類のサービスの送信を受信すると判定した場合は、引き続き、ステップS33が実行される。
【0058】
ステップS33で、第2のユーザ装置3は、統合されたサービス・データに関する指示情報と第2の種類のサービスのスケジューリング情報とに従って、統合されたサービス・データを受信し、そこに含まれるそれ自体の第2の種類のサービス・データを復調する。
【0059】
本発明の一実施形態によれば、基地局1のセル内で、干渉制御技術が第1の種類のサービス(例えば、ユニキャスト・サービス)に適用される。具体的には、システムは、周波数資源を複数の再利用セットに分割し、ユーザを、電力制御方法を使用して各再利用セットに割り当てる。すなわち、セルの中央に位置するユーザは低い方の電力を使用して送受信することができ、再利用係数1の再利用セットに割り当てられる。セルの端部に位置するユーザはより高い方の電力を使用して送受信する必要があり、再利用係数が1よりも大きな(例えば、3、7)再利用セットに割り当てられる。複数の隣接セルの端部にそれぞれ位置するユーザには、異なる別々の再利用セットが割り当てられる。したがって、上述のようにステップS11の前で、システムは、あるセルにおいて、第1のユーザ装置の第1の種類のサービス・データが、送信されるべき第2の種類のサービス・データと結合されることを決定する必要がある。
【0060】
一般性を失うことなく、本発明の方法、装置、機器はロングタームエボリューション(LTE)システムに適用することができる。当業者には、本発明の方法、装置、機器は、他のシステムにも適用できることが理解されよう。
【0061】
シミュレーション実験を進めるにあたって、以下に示す条件が適用された。シングル・セル・シナリオで、ユニキャスト・データとMSMSサービス・データは、図5aと5cに示すような16QAMコンステレーション・マップの変調スキームと従来技術の16QAM DPC変調スキームをそれぞれ適用することによって、統合された状態で送信される。図5aと5cに示す変調スキームを適用することによるリンク・レイヤ・シミュレーションの結果は、2つの状況のリンク・レイヤ・シミュレーションの性能が非常に近いことを示している。システム・レベルのシミュレーション実験では、図5aに示すような変調スキームを適用した場合、MBMSカバレッジ(MBMSパケット誤り率が0.01未満のUEの割合と定義される)も実効周波数の有効利用も、従来技術の16QAM DPC変調を適用したシミュレーション結果より優れている。図5aに示すような変調スキームを適用した場合、例えば、ユニキャスト・サービスのユーザ装置の無作為選択または最大限のチャネル品質インジケータ(CQI)フィードバックによる選択といった、様々なユニキャスト・サービスのユーザ装置選択スキームのシミュレーション結果に明確な影響はない。
【0062】
当業者には、本発明の様々な装置は、ハードウェア・モジュール、ソフトウェアの機能モジュール、またさらにはソフトウェア機能モジュールを組み込んだハードウェア・モジュールによって実現できることが理解されよう。
【0063】
当業者には、上記の実施形態は例示であって限定されるものではないことが理解されよう。様々な実施形態で示した様々な技術特徴を結合して、有益な効果を実施することができる。図面、明細書、特許請求の範囲を検討することによって、当業者には、それら開示された実施形態の代替形態を実施することができることが理解されよう。特許請求の範囲では、「include(含む)」という用語は他の装置またはステップを除外するものではなく、不定冠詞「a」は複数を除外するものではなく、「first(第1の)」および「second(第2の)」という用語は何らかの具体的な順番を示すためではなく、名称を示すために使用されている。特許請求の範囲に示す図面の標識は、保護範囲を限定するものと解釈されるべきではない。特許請求の範囲に示す複数部分の機能は、単一のハードウェアまたはソフトウェアによって実施することができる。様々な従属クレームに示した、ある一定の複数の技術特徴は、有益な効果を得るためにそれらの技術特性を結合することができないということは意味しない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するように構成されたシンボル統合手段と、
一連の所定マッピング規則に従い、変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成されたシンボル・マッピング手段と
を含み、
前記一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション・マップの少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションは前記コンステレーション・マップの少なくとも2つの象限に配置される変調装置。
【請求項2】
前記一連の所定マッピング規則において、1つの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーション分布パターンと、1つの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーション分布パターンは、線y=xまたは線y=−xを挟んで対称的であり、ここで、xとyは前記コンステレーション・マップの複素平面の座標軸を表す請求項1に記載の変調装置。
【請求項3】
前記一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームまたはいずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションによって構築されたパターンは長方形または線を含む請求項2に記載の変調装置。
【請求項4】
前記第1のビットストリームはユニキャスト・サービス・データを含み、前記第2のビットストリームはマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・データを含む請求項1乃至3のいずれか1項に記載の変調装置。
【請求項5】
変調装置はシングル・セル・シナリオで配置される請求項4に記載の変調装置。
【請求項6】
第1のビットストリームと第2のビットストリームを結合し、変調されるべきシンボルを形成するステップと、
一連の所定マッピング規則に従い、前記変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするステップと
を含み、
前記一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーションはコンステレーション・マップの少なくとも2つの象限に配置され、いずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションは前記コンステレーション・マップの少なくとも2つの象限に配置される変調方法。
【請求項7】
前記一連の所定マッピング規則において、1つの第1のビットストリームに対応する複数のコンステレーション分布パターンと、1つの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーション分布パターンは、線y=xまたは線y=−xを挟んで対称的であり、ここで、xとyは前記コンステレーション・マップの複素平面の座標軸を表す請求項6に記載の変調方法。
【請求項8】
前記一連の所定マッピング規則において、いずれかの第1のビットストリームまたはいずれかの第2のビットストリームに対応する複数のコンステレーションによって構築されたパターンは長方形または線を含む請求項7に記載の変調方法。
【請求項9】
前記第1のビットストリームはユニキャスト・サービス・データを含み、前記第2のビットストリームはマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・データを含む請求項6乃至8のいずれか1項に記載の変調方法。
【請求項10】
変調方法はシングル・セル・シナリオに適用される請求項9に記載の変調方法。
【請求項11】
統合マルチデータストリーム信号を送信するための送信機であって、
1つまたは複数の第1の種類のサービス・データストリームを、各副搬送波に対応する1つの第1のビットストリームに変換するように構成された副搬送波マッピング装置と、
1つの第2の種類のサービス・データストリームを、各副搬送波に対応する1つの第2のビットストリームに変換するように構成されたシリアル/パラレル・コンバータと、
各副搬送波に対応する前記第1のビットストリームと前記第2のビットストリームを結合し、変調すべきシンボルを形成するように構成され、かつ、一連の所定マッピング規則に従い、前記変調されるべきシンボルをQAM変調シンボルにマッピングするように構成された変調装置と、
各副搬送波の前記QAMシンボルに従いOFDM信号を生成するように構成された信号形成装置と
を含む送信機。
【請求項12】
前記第1の種類のサービス・データはユニキャスト・サービス・データを含み、前記第2の種類のサービス・データはマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・データを含む請求項11に記載の送信機。
【請求項13】
無線通信システムの基地局で、統合された複数のサービス・データを送信する方法であって、
統合されたサービス・データに関する指示情報を同報通信するステップであって、前記指示情報は一連の所定マッピング規則を含み、前記統合されたサービス・データは第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データとを含むステップと、
前記第1の種類のサービスのスケジューリング情報と前記第2の種類のサービスの信号とを送信するステップと、
第1の種類のサービス・データと第2の種類のサービス・データとを前記一連の所定マッピング規則に従って結合し、統合されたサービス・データを生成するステップと、
前記統合されたサービス・データを送信するステップと
を含む方法。
【請求項14】
前記第1の種類のサービス・データはユニキャスト・サービス・データを含み、前記第2の種類のサービス・データはマルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス・データを含む請求項13に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−519322(P2013−519322A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−552238(P2012−552238)
【出願日】平成22年12月31日(2010.12.31)
【国際出願番号】PCT/CN2010/080590
【国際公開番号】WO2011/095043
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】