説明

継手装置

本発明は、雄型部品(6)と雌型部品(1)とを備えた2つの硬いチューブ状対象物を接続する装置に関する。雌型部品(1)は、他端部に凹部(3、4)を有するスリーブ(2)を有する。雄型部品(6)は、他端部(7)の外壁に、雄型部品(6)の外壁に設けられた刻みにより形成された横エッジ(8)を有するチューブ部を有する。雄型部品(6)が雌型部品(1)に挿入される際、両部品間の位置に、スリーブ形状の部材(11)が配設される。部材(11)は弾性舌部(12、13)を有し、弾性舌部(12、13)は、部材(11)を雌型部品(1)内に挿入する際、弾性舌部(12、13)を凹部(3、4)内に弾性的に引っ掛けるための第1取付手段(14、15)と、雄型部品(6)を部材(11)に挿入する際、弾性舌部(12、13)を雄型部品(6)の横エッジ(8)の後部側に弾性的にスナップ係合するための第2取付手段(16、17)とを有する。弾性舌部(12、13)は、部材(11)が雄型部品(6)に対して相対的に回転して、弾性舌部(12、13)の第2取付手段(16、17)が雄型部品(6)の横エッジ(8)の半径方向外方に配置されることにより、雌型部品(1)と雄型部品(6)との分離を可能とする。弾性舌部(12、13)は、分離のために回転される際、雌型部品(1)の凹部(3、4)内部に配置された部分(9)により雄型部品(6)の横エッジ(8)の半径方向外方に持ち上げられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つの硬いチューブ状対象物を接続する継手装置に係り、継手装置は、相互に接続可能な雄型部品と雌型部品とを備えている。このうち雌型部品はスリーブを有し、このスリーブの一端部は、一方の前記対象物と接続されているか、または一方の前記対象物と一体に構成されており、またスリーブの他端部は、少なくとも1つの凹部を有している。また、雄型部品はチューブ部を有し、このチューブ部の一端部は、他方の前記対象物と接続されているか、または他方の前記対象物と一体に構成されている。また、チューブ部は、他端部の外壁に、前記雄型部品の外壁に設けられた刻みにより形成された横エッジを有している。さらに、雄型部品が雌型部品に挿入される際、雄型部品と雌型部品との間の位置には、スリーブ形状の部材が配設される。この部材は、少なくとも1つの弾性舌部を有しており、この弾性舌部は、部材を雌型部品内に挿入する際、弾性舌部を雌型部品の凹部内に弾性的に引っ掛けるための第1取付手段と、雄型部品を部材に挿入する際、弾性舌部を雄型部品の横エッジの後部側に弾性的にスナップ係合するための第2取付手段とを有している。
【背景技術】
【0002】
導入部で述べたようなタイプの、2つの硬いチューブ状対象物を相互に接続する継手装置に関して、SE512,411(WO00/09934)が知られている。この装置は、硬い非弾性チューブ等のような、2つの硬い対象物を相互に接続するのに用いることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、2つの硬いチューブ等のような、2つの硬い、好ましくはチューブ状の対象物を相互に接続するのに用いることができる交換継手装置を提供することを目的とする。また、本発明は、明確な方向指示部材を用いることにより、対象物を正しく相互に接続するよう誘導することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、前記目的は、導入部で述べたタイプの装置により達成される。この装置は、弾性舌部は、部材が雄型部品に対して相対的に回転して、弾性舌部の第2取付手段が雄型部品の横エッジの半径方向外方に配置されることにより、雌型部品と雄型部品との分離を可能とし、弾性舌部は、分離のために回転される際、雌型部品の凹部内部に配置された部分により雄型部品の横エッジ外方の半径方向外方に持ち上げられることを特徴とする。
加えて、本発明による継手装置の好ましい特徴は、サブクレームに示されている。
【0005】
本発明の更に詳細な内容は、本発明による継手装置の好ましい実施の形態として例示する添付の概略図に示されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
好ましい実施の形態において、継手装置は雌型部品1を備えており、この雌型部品1は、主な構成として、例えば硬い非弾性材料のチューブ等からなるスリーブ2を有している。図1から明らかなように、スリーブ2は開口部分2aを有し、開口部分2aの外径および内径は、スリーブ2の開口部分2a以外の残り部分2bの径より大きくなっており、これら2つの部分の間には符号2cで示す変移部が設けられている。また、図2Aから明らかなように、正反対の位置に設けられている2つの凹部3、4は、スリーブ2の開口部分2a内において、スリーブ2の開口部5からそれぞれ等しい距離をおいて設けられている。開口部5の反対側の一端部(図示せず)において、雌型部品1は、例えば、第1の硬質チューブ(図示せず)内にねじ込まれることを意図して設けられたネジ部分を有しているか、またはこのチューブと一体に構成されている。
【0007】
図1に示す雄型部品6は、チューブ部を有し、このチューブ部の一端(図示せず)に、第2の硬質チューブ(図示せず)内にねじ込まれることを意図して設けられたネジ部分が設けられており、この第2の硬質チューブは、第1の硬質チューブと接続されるためのチューブである。またこれに代えて、雄型部品6は、例えば冷却器ユニットのような装置と一体に構成されたチューブ部を有していても良い。一方、他端部7側において、雄型部品6は、外壁において他端部7の端面から一定距離をおいて設けられた横エッジ8を有している。また、この横エッジ8は、例えば外壁に刻みを設けることにより切削されて形成されても良い。さらに、横エッジ8は、材料をプレスしたり、材料に刻みを設けたりすることにより形成されても良く、または雄型部品6が合成樹脂からなっている場合は、雄型部品6の射出成型の際に形成されても良い。横エッジ8が全周方向に設けられている大きな利点は、雄型部品6と雌型部品1とを相互に接続する際、雌型部品1または部材11に対する雄型部品6の相対的な回転角度が重要にならない点にある。この解決手段は、挿入中において停止手段により調整されるのではない。雄型部品6上において、横エッジ8の幅よりも大きい距離を他端部7から空けて、手段10を停止手段として設けてもよい。これに代えて、図2Bに示すように、停止エッジが雌型部品1に設けられていても良い。この図2Bに示す例において、雌型部品1の内径は、雄型部品6の内径と等しい。図2Bに示す継手装置は、図2Aに示す雌型部品1が有しているような円周形状のフランジを有しておらず、また、図2Aに示す雄型部品6が有しているような突起10を有していないため、より構造が単純化されている。
【0008】
図1から明らかなように、スリーブ形状の部材11は、雄型部品6が雌型部品1に挿入される際、これら部品間に配置され、互いに正反対の位置に設けられた2つの弾性舌部12、13を有している。図2Aからより明らかなように、各弾性舌部12、13は、外側の自由端部側にそれぞれ停止突起14、15を形成するための厚い部分を有しており、停止突起14、15は、それぞれ部材11の外壁から外方へ突出している。これら停止突起14、15は、部材11を雌型部品1内に挿入する際に、それぞれが雌型部品1の凹部3、4内に弾性的に嵌め込まれるように設けられている。各弾性舌部12、13の外側の自由端部側には、雄型部品6の横エッジ8に対応して当接する部分に、停止エッジ16、17が設けられており、停止エッジ16、17は、それぞれ部材11の外壁から内側に向けて延びている。これら停止エッジ16、17は、雄型部品6を部材11内に挿入する際、雄型部品6の横エッジ8後方に弾性的にスナップ係合するように配置されている。
【0009】
部材11は、さらに一端側の外側端部に手段18を有しており、この手段18は、各弾性舌部12、13と各停止突起14、15とがそれぞれ雌型部品1の各凹部3、4内に嵌め込まれる際、スリーブ2の開口部5に対して当接するように配置される。雌型部品1と部材11との結合を容易にするために、部材11は、手段18と隣接する部分に方向指示部材21を有しており、一方、雌型部品1は、外壁において方向指示部材21と対応する形状からなる突起22を有している。
【0010】
図2Aから更に明らかなように、部材11の外径は、雌型部品1の開口部分2aにおける内径より若干小さくなっており、一方、部材11の外径は、残り部分2bの内径を上回っている。また、雌型部品1の残り部分2bの内径は、部材11の内径とぴったり一致する。結果的に、部材11の壁の厚みは、雌型部品1の開口部分2aにおける内径と雌型部品1の残り部分2bにおける内径との差の半分に等しい。さらに、部材11の手段18と部材11の他端19との間の長さは、雌型部品1の開口部分2aの長さより若干短くなっている。この結果、部材11の他端19は、部材11の手段18がスリーブ2の開口部5と当接する際、スリーブ2の開口部分2aと残り部分2bとの間に設けられた変移部2cの前方に、わずかな距離を空けて配置される。
【0011】
また、継手装置が結合された状態において、雄型部品6の外壁を密着させるために、Oリング20が、スリーブ2の開口部分2aと残り部分2bとの間に設けられた変移部2c内に配置されている。
【0012】
また、図2Aからも明らかなように、雄型部品6の他端部7と突起10との間の部分における外径は、部材11の内径および残り部分2bの内径よりわずかに小さくなっている。さらに、雄型部品6の他端部7と突起10との間の部分の長さは、雌型部品1の開口部分2aの長さより長くなっており、この結果、雄型部品6の前記他端部7は、雄型部品6の突起10が部材11の手段18と当接する際、部材11の前記他端19を通過して、スリーブ2の残り部分2b内にわずかに延びる。
【0013】
第1のチューブが第2のチューブと接続される際、まず、雌型部品1および雄型部品6が、仮にチューブと一体化されていない場合には、それぞれ第1のチューブおよび第2のチューブと接続される。この際、Oリング20は、スリーブ2の開口部分2aと残り部分2bとの間に設けられた変移部2c内に配置される。その後、部材11が雌型部品1内に挿入され、部材11の弾性舌部12、13は、それぞれが雌型部品1の凹部3、4内において、各停止突起14、15が凹部3、4内に引っ掛かり、かつ一側の側部エッジ3bと当接するような位置に配置される。すなわち、図1に示すように、所謂正しい取付位置において、方向指示部材21は、2つの突起22間に配置される。この際、雌型部品1と部材11との接続が正しく行なわれたかは視覚的に明確に示されており、ユーザーが、各停止突起14、15が各凹部3、4内に嵌め込まれる音を聞くことや、ユーザーが、相互に接続された後の雌型部品1と部材11とを引っ張って正しく接続が行なわれているか確認することは特に必要とされない。このように正しく接続された状態において、部材11の他端19は、Oリング20の近傍に配置され、一方、同時に手段18は、雌型部品1の開口部5に当接する。次に、雄型部品6は部材11内に挿入され、各弾性舌部12、13の停止エッジ16、17が雄型部品6の横エッジ8後部にスナップ係合する位置まで達する。この位置において雄型部品6と部材11とが固定され、このようにして雄型部品6と雌型部品1との接続が順次行なわれる。このような雌型部品1と雄型部品6との接続により、迅速な接続を実現することができる。また、重要なことは、この継手装置は、使用の際に生じる軸方向の力により、各弾性舌部12、13の外側の端部に対して雄型部品6方向への下向きの回転力を生じさせるという点であり、このことは、軸方向の力が強くなるに従って、弾性舌部12、13が雌型部品1と雄型部品6により強力に接続されるようになることを意味する。
【0014】
図2Aに示す弾性舌部12、13の形状、および図3に示す雌型部品1の凹部3、4の形状において、雄型部品6と雌型部品1との分離は、手段18により弾性舌部12、13を雄型部品6に対して回転させ、各弾性舌部12、13の停止エッジ16、17が雄型部品6の横エッジ8の横の位置に移動させることにより行なう。この際、各弾性舌部12、13の停止突起14、15は、凹部3、4の反対側の側部エッジ3aと当接するような位置に配設される。図3において、傾斜部材9は、部材11が回転する際、雌型部品1の各凹部3、4内において、各弾性舌部12、13の先端23、24により各弾性舌部12、13を持ち上げる。これにより、停止エッジ16、17は雄型部品6の横エッジ8の横位置に移動され、雄型部品6は、雌型部品1および部材11から引き抜かれる。その後、部材11の各弾性舌部12、13を、雌型部品1に対して相対的に元の方向に回転させ、各弾性舌部12、13を各凹部3、4の側部エッジ3bと当接させる。その後、各弾性舌部12、13を押し込むことにより、各弾性舌部12、13を雌型部品1の各凹部3、4から離脱させ、これにより、部材11を雌型部品1から引き離すことができる。
【0015】
図4は、本発明による継手装置の他の実施の形態である。本実施の形態の機能は、図1乃至3に示す装置と同様である。これらの装置の相違点は、主として雄型部品6、部材11、および雌型部品1の形状にある。とりわけ、雄型部品6が、両方向に軸方向の限界端を有する溝を有する点で異なっている。
【0016】
図5は、カップリングブロック25を示しており、カップリングブロック25は、複数の雌型部品1が統合されたものである。雄型部品6および部材11は、上述した方法と同様にして接続することができる。
【0017】
本発明は、既に示されたものや既に表現されたものに限定されず、また本発明は、添付のクレームの範囲内においていくつかの点について変更されても良い。例えば、雌型部品1は、2つの凹部3、4に代えて、1つ以上(例えば4つ)の凹部を有していても良く、この場合において、3つの凹部は、スリーブ2の開口部5からそれぞれ等しい距離を空けてスリーブ2周囲に均等に配設され、また部材11は、凹部の個数と同一の個数の弾性舌部を有し、これらの弾性舌部は、部材11の手段18からそれぞれ等しい距離を空けて部材11周囲に均等に配設されている場合も含む。また、雄型部品6および部材11は、それぞれ手段10および手段18を有さない構成とすることもでき、この場合部材11は、雌型部品1を介して雄型部品6に対して間接的に回転される必要がある。さらに、安全上の理由により、スリーブ2の開口部分2aと残り部分2bとの間の変移部2cに、2つ以上のOリング20または他のシール部材を配置することもできる。さらにまた、傾斜部材9は、上述したものと異なる形状であっても良く、例えば、傾斜部材9が凹部3、4内を通過して雌型部品1内に傾斜して延びるような形状であっても良い。またこれに代えて、傾斜部材9は、凹部3、4内において、雌型部品1の開口部5側の端部に設けられていても良く、この場合、弾性舌部12、13は、断面が横向きのU字形状となり、この弾性舌部12、13のU字形状の外側のフランジが傾斜部材9を滑動する部分となり、このようにして部材11が回転される際、傾斜部材9は弾性舌部12、13を持ち上げる。このほか、各凹部3、4の端部に溝が設けられていても良く、部材11の回転中において弾性舌部12、13が溝の内部に沿って動くようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明による継手装置の第1の実施の形態を示す分解組立図。
【図2】図2Aは、図1に示す継手装置が接続された状態を示す断面図、図2Bは、図2Aに示す継手装置の第2の実施の形態を示す断面図。
【図3】図3は、図1に示す継手装置のうち、雌型部品と部材とが接続された状態を示す斜視図。
【図4】図4は、本発明による継手装置の第2の実施の形態を示す図。
【図5】図5は、雌型部品が継手ブロックと一体に構成されている場合における本発明による継手装置を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの硬いチューブ状対象物を接続する装置において、
互いに接続可能な、雄型部品(6)と、雌型部品(1)とを備え、
前記雌型部品(1)は、一端部が一方の前記対象物と接続されているか、または一方の前記対象物と一体に構成されるとともに、他端部が少なくとも1つの凹部(3、4)を有するスリーブ(2)を有し、
前記雄型部品(6)は、一端部が他方の前記対象物と接続されているか、または他方の前記対象物と一体に構成されるとともに、他端部(7)の外壁に、前記雄型部品(6)の外壁に設けられた刻みにより形成された横エッジ(8)を有するチューブ部を有し、
前記雄型部品(6)が前記雌型部品(1)に挿入される際、前記雄型部品(6)と前記雌型部品(1)との間の位置に、スリーブ形状の部材(11)が配設され、
前記部材(11)は、少なくとも1つの弾性舌部(12、13)を有し、
前記弾性舌部(12、13)は、前記部材(11)を前記雌型部品(1)内に挿入する際、前記弾性舌部(12、13)を前記雌型部品(1)の前記凹部(3、4)内に弾性的に引っ掛けるための第1取付手段(14、15)と、前記雄型部品(6)を前記部材(11)に挿入する際、前記弾性舌部(12、13)を前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)の後部側に弾性的にスナップ係合するための第2取付手段(16、17)とを有し、
前記弾性舌部(12、13)は、前記部材(11)が前記雄型部品(6)に対して相対的に回転して、前記弾性舌部(12、13)の前記第2取付手段(16、17)が前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)の半径方向外方に配置されることにより、前記雌型部品(1)と前記雄型部品(6)との分離を可能とし、前記弾性舌部(12、13)は、分離のために回転される際、前記雌型部品(1)の前記凹部(3、4)内部に配置された部分(9)により前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)の半径方向外方に持ち上げられることを特徴とする装置。
【請求項2】
前記弾性舌部(12、13)の第1取付手段は、前記弾性舌部(12、13)の外壁から突出する停止突起(14、15)からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記弾性舌部(12、13)の第2取付手段は、前記弾性舌部(12、13)の内壁から内方へ延びる停止エッジ(16、17)からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項4】
部材(11)は、一端側の外側端部に手段(18)を有しており、この手段(18)は、前記弾性舌部(12、13)の前記停止突起(14、15)が前記雌型部品(1)の前記凹部(3、4)内に嵌め込まれる際、前記スリーブ(2)の開口部(5)に対して当接するように配置されることを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項5】
手段(10)が、前記雄型部品(6)上に、前記横エッジ(8)の幅よりも大きい距離を前記雄型部品(6)の前記他端部(7)から空けて設けられ、
前記手段(10)は、前記弾性舌部(12、13)の前記停止エッジ(16、17)が前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)と当接する際、前記部材(11)の前記手段(18)に対して当接することを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記他端部(7)と前記手段(10)との間の部分における前記雄型部品(6)の外径は、前記部材(11)の内径および前記スリーブ(2)の残り部分(2b)の内径よりわずかに小さくなっており、前記他端部(7)と前記手段(10)との間の部分における前記雄型部品(6)の長さは、前記雌型部品(1)の開口部分(2a)の長さより長くなっており、これにより、前記雄型部品(6)の前記他端部(7)は、前記雄型部品(6)の前記手段(10)が前記部材(11)の前記手段(18)と当接する際、前記部材(11)の他端(19)を通過して、前記スリーブ(2)の前記残り部分(2b)内にわずかに延びることを特徴とする請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記スリーブ(2)内側と前記雄型部品(6)の前記外壁とを密着させるために、Oリング(20)が、前記スリーブ(2)の前記開口部分(2a)と前記残り部分(2b)との間に設けられた変移部(2c)内に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記雌型部品(1)の前記凹部(3、4)内の前記部分(9)は、前記部材(11)を回転させることにより前記雄型部品(6)を離脱させる際、前記弾性舌部(12、13)が前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)からはずれるように前記弾性舌部(12、13)が移動するための傾斜を有する突起(9)からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記雌型部品(1)の前記凹部(3、4)内の前記部分(9)は、前記部材(11)を回転させることにより前記雄型部品(6)を離脱させる際、前記弾性舌部(12、13)が前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)からはずれるように前記弾性舌部(12、13)の先端(23、24)が移動するための傾斜を有する溝からなることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記雄型部品(6)の前記横エッジ(8)が前記雄型部品(6)の全周方向に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の装置。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−511718(P2007−511718A)
【公表日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539428(P2006−539428)
【出願日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【国際出願番号】PCT/SE2004/001595
【国際公開番号】WO2005/047753
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(506162862)アーベーアー、オブ、スウェーデン、アクチボラグ (4)
【氏名又は名称原語表記】ABA OF SWEDEN AB
【Fターム(参考)】