説明

緊急自動車接近方向表示装置

【課題】 緊急自動車の緊急運行時の一般車への接近を回転灯の目視困難な状況、サイレンの聴覚認識困難な状況であっても車内で緊急自動車の接近方向表示により認識する。
【解決手段】緊急自動車が緊急運行時サイレンを鳴らすと同時に指向性の強い特定の電波を進行方向に発射させることにより、一般通行車内に設けたその電波のみを受信する前後左右のアンテナで最初に受信したアンテナに連動し点滅するLEDにより緊急自動車の接近方向を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は緊急自動車が接近する方向をLEDを点滅させることで表示し運転者に注意を喚起させるものである。
【背景技術】
【0002】
緊急自動車が緊急目的で運行中一般自動車はその走行をさまたげてはならず、交差点を避けて徐行もしくは一時停止しなければならない。
【0003】
緊急自動車は緊急運行時、緊急運行している旨を知らしめ注意を喚起するため視覚に訴えるパトライトを点灯させ,同時に聴覚に訴えるサイレンをならさなければならない。
【0004】
近年の急激な車両の増加に伴い緊急自動車の事故が多発しているが緊急車両の確認の遅れに起因するところが大である。
【0005】
緊急自動車の接近及び、接近方向を必要充分な距離で認識できたなら余裕をもった回避行動を取れるが一般車内で緊急自動車の接近を検知できる簡便な装置が現存しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
緊急自動車の接近を回転灯での検知は昼間、繁華街では直近まで認識しにくくサイレン音の確認によるところが大きいが近年の車は防音気密性が向上し,又車内でラジオ、音楽等を聞いている場合は著しく遅れ、とっさの回避行動を余儀なくされることが多くなる。
【0007】
緊急自動車の接近を視覚認識できる場合は方向も同時に確認できるが、聴覚による認識の場合方向確認までは困難である。
【0008】
緊急自動車緊急運行時の事故原因の大半が一般車両運転者の緊急自動車接近認識の遅れによるものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、緊急自動車が緊急運行時サイレンを鳴らすと同時に指向性の強い特定の電波を進行方向に発射させることにより、一般通行車内に設けたその電波のみを受信する前後左右のアンテナで最初に受信したアンテナに連動し点滅するルームミラーの隅に貼り付けられたLEDにより緊急自動車の接近方向を表示する。
【発明の効果】
【0010】
緊急自動車の接近方向を400から500m手前からLEDの点滅で視覚に訴えることにより、サイレン音を確認しにくい環境であっても認知できる。
【0011】
余裕を持った回避行動は、とっさの回避行動に比し事故発生率の大幅な低減につながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
緊急自動車が緊急運行時サイレンを鳴らすと同時に指向性の強い同一の電波を進行方向に発射することにより、一般通行車内に設けたその電波のみを受信する前後左右のアンテナで最初に受信したアンテナに連動しLEDを発光させる。
【実施例】
【0013】
図1は本発明を11.ルームミラーに貼り付けた実施例の説明図である。
【0014】
本発明である緊急自動車接近及び接近方向検知装置は6.透明表示部に7.8.9.10.のLEDを配し1.2.3.4.の各アンテナで緊急自動車から発射される電波を受信し、最初に受信したアンテナにより方向を検出する。
【0015】
電波を検出すると5.コントロール基盤及び電波検知起電部により最初に受信したアンテナと連動するLEDを指定し、電波起電部で誘電され、LEDを点滅させる。
【0016】
本発明は小型軽量であるためルームミラーの隅に貼り付けるだけで簡単に取り付けることができる。
【0017】
本発明はLEDを点滅させる為に必要な電気エネルギーは電波受信時に誘電させることにより電池の取り替え、取付時の煩雑な配線作業が不要である。
【0018】
基盤化することで大量生産が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0019】
緊急自動車緊急時運転時の事故の低減、防止の対策として高効率の費用対効果が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施例を示した平面図である。
【図2】本発明の実施例を示した正面図である。
【図3】本発明の実施例を示した右側面図である。
【符号の説明】
【0021】
1. 前方向接近検知アンテナ
2. 左方向接近検知アンテナ
3. 右方向接近検知アンテナ
4. 後方向接近検知アンテナ
5. コントロール基盤及び電波検知起電部
6. 透明表示部
7. 右方向接近表示赤色LED
8. 後方向接近表示赤色LED
9. 前方向接近表示赤色LED
10. 左方向接近表示赤色LED
11. ルームミラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
緊急自動車が緊急運行時サイレンを鳴らすと同時に指向性の強い特定の電波を進行方向に発射させることにより、一般通行車内に設けたその電波のみを受信する前後左右のアンテナで最初に受信したアンテナに連動し点滅するLEDにより緊急自動車の接近方向を表示するシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−309646(P2006−309646A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−134033(P2005−134033)
【出願日】平成17年5月2日(2005.5.2)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.パトライト
【出願人】(505000158)
【Fターム(参考)】