説明

線状食品素材の切断供給装置

【課題】線状食品素材の移動を妨げることなく、確実かつスムーズに切断できるようにした線状食品素材の切断供給装置を提供する。
【解決手段】この線状食品素材の切断供給装置10は、連続的に生産されて供給コンベヤ15に載って搬送されてくる線状食品素材を、搬送途中で切断して供給するためのものであって、供給コンベヤ15の搬送ラインに沿って、供給コンベヤ15の移動速度とほぼ同速で移動するカッター70を有しており、更に該カッター70は、開閉動作する一対の切断刃73,73を有しており、これらの切断刃73の刃先75が凹状をなし、線状食品素材の外周を囲みながら互いに摺接してカットする構造をなしている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、キャンディやガム、キャラメル等の菓子に代表される、生産ライン上を長く伸びた状態で搬送される線状食品素材を、その搬送途中で切断して包装機等に供給するための、線状食品素材の切断供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
キャンディやキャラメル、ガム等の食品の製造においては、製造装置から該食品生地が線状になって流出し、この線状食品素材を所定の長さに切断し、包装して製品化されることがある。この場合、包装機としては、線状をなして送られてくる食品素材を所定の長さに切断する切断機構と、切断された食品素材を個々に包装する包装機構とを内蔵したものが開発されている。このため、製造装置から流出する線状食品素材を、そのまま包装機に供給すれば、所定の長さに切断されて包装された製品ができるようになっている。
【0003】
一方、線状食品素材を切断して包装機へ供給する装置として、下記特許文献1には、ガムを包装機へ連続的に送る装置として、ガムシートを第一の位置より第二の位置へ向けて進める第一の搬送装置と、前記ガムシートが前記第一の位置より前記第二の位置へ進む際前記ガムシート上に前記第一の方向に延びる複数個の平行な第一の切り目線を形成しこれによってガムシートを前記第一の切り目線に沿って互いに接続された複数個のガムスラブに分割する第一の切り目付け装置と、ガムを第二の通路に沿って前記第二の位置より前記第一の方向に対し実質的に垂直な第二の方向へ進める第二の搬送装置と、前記第二の通路に沿って配置され各ガムスラブを前記第一の切り目線に沿って互いに分離する分離装置と、ガムが前記第二の通路に沿って進む際各ガムスラブ上に第二の切り目線を形成しこれによって各ガムスラブを前記第二の切り目線に沿って互いに並んで接続された複数個のガム片に分割する第二の切り目付け装置と、前記第二の切り目付け装置より分離され且つ切り目を付けられたガムスラブを受けこれを順次第三の通路に沿って前記第二の方向に対して実質的に垂直な第三の方向に前記包装機へ向けて進める第三の送り装置とを有する装置が開示されている。この装置では、上記切り目線を付与するために、上下に配設された一対の回転式切り目付けナイフを使用している。
【特許文献1】特開昭50−141497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、包装機として、線状をなして送られてくる食品素材を所定の長さに切断する切断機構と、切断された食品素材を個々に包装する包装機構とを内蔵したものを使用する場合、包装機にトラブルが生じたりして、一時的に包装作業をストップしたい場合には、製造装置もストップしないと、製造装置から流出する線状食品素材が包装機の手前で滞留してしまい、切断包装作業の再開時にそれらを取り除く作業が必要となって、作業上困難を来たすことになる。しかし、製造装置の立ち上げには、様々な準備が必要となるため、一旦製造装置を停止させてしまうと、再度立ち上げるのに多大な労力と時間を要するという問題があった。
【0005】
このため、包装機にトラブルが生じたりして、一時的に包装作業をストップしたい場合には、製造装置から流出する線状食品素材を包装機に供給せず、排出コンベヤに流して別の箇所に受けておき、包装機の運転再開が可能となったら、製造装置から排出コンベヤに流れている線状食品素材を途中で切断し、包装機に導入することが望まれる。しかしながら、製造装置の生産能力が向上して、線状食品素材が高速で流れてくる場合には、線状食品素材を切断しようとすると、切断時に線状食品素材の移動がストップされるので、線状食品素材が曲がってしまい、包装機等に導入することが困難になるという問題があった。また、線状食品素材を、一対の切断刃で挟んで切断しようとすると、線状食品素材が切断刃の刃面に沿って滑って逃げてしまい、確実かつ瞬時に切断できないことがあった。
【0006】
また、上記特許文献1記載の装置においては、上下に配設された一対の回転式切り目付けナイフによって、ガムシート又はガムスラブの移動方向に沿って切り目を付けるようにしているが、この方法では、次いで切り目と直角方向にシートを送ることによって、切り目の部分で切り離す作業が必要となるので、上記のように高速で流れてくる線状食品素材の切断に適用することはできなかった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、線状食品素材の移動を妨げることなく、確実かつスムーズに切断できるようにした線状食品素材の切断供給装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の線状食品素材の切断供給装置は、連続的に生産されて供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材を、搬送途中で切断して供給するための線状食品素材の切断供給装置において、前記供給コンベヤの搬送ラインに沿って、前記供給コンベヤの移動速度とほぼ同速で移動するカッターを有しており、該カッターは、開閉動作する一対の切断刃を有しており、これらの切断刃の刃先が凹状をなし、線状食品素材の外周を囲みながら互いに摺接してカットする構造をなしていることを特徴とする。
【0009】
上記発明によれば、供給コンベヤの移動速度とほぼ同速でカッターを移動させつつ、同カッターを閉じることにより、線状食品素材を途中で切断することができるので、線状食品素材が高速で搬送されてくる場合でも、線状食品素材の移動を妨げずにスムーズに切断することができる。
【0010】
また、ガムや飴等の柔らかい材質の線状食品素材の場合は、一対の切断刃で切断するときに、切断刃から逃げるように移動してしまい、確実に切断されないという不都合が生じることがあるが、本発明では、一対の切断刃の刃先が凹状をなし、線状食品素材の外周を囲みながら互いに摺接してカットする構造をなしているので、線状食品素材を逃がすことなく、確実に切断することができる。
【0011】
本発明の線状食品素材の切断供給装置においては、前記供給コンベヤの搬送速度が20m/分以上であることが好ましい。これによれば、人がカッター等によって線状食品素材を切断できる限界の速度を大きく超えた、20m/分以上という高速で搬送される線状食品素材を好適に切断することができる。
【0012】
本発明の線状食品素材の切断供給装置においては、前記カッターは、前記供給コンベヤの搬送ラインに沿って、前記供給コンベヤの移動速度とほぼ同速で移動できる移動台に装着され、同移動台には、前記カッターの中心に前記線状食品素材を配置させるセンタリング手段が設けられており、該センタリング手段は、前記供給コンベヤの搬送方向に対してほぼ直交する方向に進退動作して、互いに近接離反する少なくとも一対の押し出し部を有していることが好ましい。これによれば、移動台が供給コンベヤとほぼ同期して移動しながら、センタリング手段の押し出し部が押し出されて、線状食品素材の位置がカッターの中心(搬送方向に沿って見たとき、切断刃どうしが摺接するポイント)にくるように矯正される。その状態でカッターによる切断がなされるので、切断刃が線状食品素材の両側に均等に当接し、線状食品素材を綺麗な形状に切断することができる。
【0013】
本発明の線状食品素材の切断供給装置においては、前記移動台には、前記センタリング手段の押し出し部に隣接して、押し出し部が離反する際に前記線状食品素材が押し出し部にひっついて移動するのを阻止するための、ガード部が設けられていることが好ましい。これによれば、センタリング手段の押し出し部が離反する際に線状食品素材が押し出し部にひっついて移動しようとすると、線状食品素材がガード部に当接してそれ以上の移動を阻止される。
【0014】
本発明の線状食品素材の切断供給装置においては、前記移動台の上流側には、線状食品素材を挟むことができ、開閉可能に支持された一対の挟持ローラが配置されており、該挟持ローラの少なくとも一方を回転駆動させる駆動手段が設けられていることが好ましい。これによれば、供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材を一対の挟持ローラで挟み込んで、その径を細くすることができるので、切断供給装置の下流側に配置される包装機の受け入れ口に、線状食品素材の始端部を挿入するときの抵抗を少なくしてスムーズに供給することができる。また、線状食品素材の供給コンベヤの幅方向における位置を、前記カッターと整合するように矯正することができる。
【0015】
本発明の線状食品素材の切断供給装置においては、連続的に生産されて供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材を、包装機又は排出コンベヤに切り換えて供給するための線状食品素材の切断供給装置であり、前記供給コンベヤは、その下流側先端が包装機に向けて進退可能な構造をなし、該供給コンベヤの先端が包装機から離れた位置にある状態で、該供給コンベヤの下流側先端の下方には前記排出コンベヤが配置されて、該供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材が前記排出コンベヤに移送されて排出されるように構成されており、前記供給コンベヤの先端が包装機に近接した状態では、該供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材が包装機に導入されて、該包装機内で所定長さに切断されつつ包装されるように構成されており、前記供給コンベヤの下流側先端の進退動作により、線状食品素材を前記包装機へ導入する包装状態と、前記排出コンベヤに移送する排出状態とを切り換える際に、前記供給コンベヤに沿って搬送されてくる線状食品素材を途中で切断して進路を変更させるために用いられることが好ましい。これによれば、供給コンベヤの下流側先端の進退動作により、線状食品素材を包装機へ導入する包装状態と、線状食品素材を排出コンベヤに移送する排出状態とを切り換える際に、供給コンベヤの移動速度とほぼ同期して移動台を移動させつつ、該移動台に装着されたカッターを閉じて、線状食品素材を途中で切断することができるので、線状食品素材が高速で搬送されてくる場合でも、線状食品素材の移動を妨げずにスムーズに切断して、上記の包装状態と排出状態とを迅速に切り換えることができる。また、線状食品素材の包装機への供給を無人化して行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、供給コンベヤの移動速度とほぼ同速で移動台を移動させつつ、該移動台に装着されたカッターを閉じて、線状食品素材を途中で切断することができるので、線状食品素材が高速で搬送されてくる場合でも、線状食品素材の移動を妨げずにスムーズに切断することができる。
【0017】
また、一対の切断刃の刃先が凹状をなし、線状食品素材の外周を囲みながら互いに摺接してカットする構造をなしているので、ガムや飴等の柔らかい材質の線状食品素材を逃がすことなく、確実に切断することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の線状食品素材の切断供給装置により、切断されて供給される線状食品素材としては、特に限定されないが、例えば、キャンディ、キャラメル等の飴菓子、ガム等が挙げられ、その中でも比較的軟質の線状食品素材に好適に用いることができる。この実施形態では、キャンディの中でも、柔らかなソフトキャンディを切断供給するのに用いられる。
【0019】
以下、図面を参照して本発明による線状食品素材の切断供給装置の一実施形態を説明する。図1に示すように、本発明の線状食品素材の切断供給装置10(以下、「切断供給装置10」という)は、図示しない生産ラインにて連続的に生産され、線状になって流出する線状食品素材を包装機5に供給する搬送ラインの途中に配置される。すなわち、図示しない製造装置で製造されて線状になって流出する線状食品素材は、搬送コンベヤ1に載って移動した後、供給コンベヤ15に移動し、供給コンベヤ15から包装機5の受け入れ口6に供給されるようになっている。供給コンベヤ15は、その下流側先端部分が伸縮する構造(いわゆるシャトルコンベヤ)をなし、図1の想像線に示すように前記包装機5に向けて進退可能となっている。そして、供給コンベヤ15の下流側先端が、包装機5から離れて後退した状態で、その下流側先端の下方には、供給コンベヤ15に対してほぼ直交する方向に配設された排出コンベヤ8が配置されている。
【0020】
搬送コンベヤ1の下流側には、一対のガイド板3,3が、それらの先端どうしを次第に狭めるように配設され、供給コンベヤ15のほぼ中央に線状食品素材が供給されるようになっている。
【0021】
一方、包装機5には、上流側が広く開口した受け入れ口6が設けられ、切断供給装置10により供給される線状食品素材を受け入れやすくなっている。また、受け入れ口6の下流側には、上下一対の搬送ローラ7,7が配置され、包装機5の内部に線状食品素材を送り込むようになっている。
【0022】
切断供給装置10は、供給コンベヤ15の搬送ライン上に設置されており、供給コンベヤ15上を移動する線状食品素材を、移動中に切断する役割をなすものである。例えば、線状食品素材が包装機5に供給されている状態で、線状食品素材を切断し、供給コンベヤ15の下流側先端を後退させて包装機5から離すと、線状食品素材の切断された先端は、排出コンベヤ8に落し込まれ、以後、線状食品素材は排出コンベヤ8に載って所定の箇所に排出されることになる。また、線状食品素材が排出コンベヤ8に載って排出されている状態で、線状食品素材を切断し、供給コンベヤ15の下流側先端を前進させて包装機5の受け入れ口6に近接させれば、線状食品素材の切断された先端は、包装機5の受け入れ口6に供給され、以後、線状食品素材は包装機5に導入されて、所定の長さに切断され、個々に包装されて取り出されることになる。
【0023】
切断供給装置10は、供給コンベヤ15の搬送ラインに沿って設置された支持台11を有し、この支持台11の上部に供給コンベヤ15が支持されている。この供給コンベヤ15は、所定箇所に回動支持された複数のローラ17と、それに張設された無端状のベルト18とを有し、図示しない駆動モータによって所定のローラ17が回転することにより、線状食品素材を図1の矢印Aに示す方向に沿って搬送するようになっている。
【0024】
供給コンベヤ15の搬送速度は、特に限定されないが、20m/分以上であることが好ましく、20〜150m/分であることが更に好ましい。これによれば、人がカッター等によって線状食品素材を切断できる限界の速度を大きく超えた、20m/分以上という高速で搬送される線状食品素材を好適に切断することができる。
【0025】
この切断供給装置10は、前記供給コンベヤ15の搬送方向の上流から下流に沿って配設された、一対の挟持ローラ32,32と、カッター70とを有している。カッター70は、供給コンベヤ15の搬送ラインに沿って移動する移動台50に取付けられている。以下、各構成について説明する。
【0026】
図1,2に示すように、前記供給コンベヤ15の上流両側の支持台11上には、左右2本ずつ、合計4本の支柱22で支持された支持板21が、供給コンベヤ15の上方で幅方向に架設されるように配置され、固定フレーム20を構成している。
【0027】
また、同固定フレーム20には、一対の挟持ローラ32,32が設けられている。図1〜3を参照すると、前記支持板21の上流側の上面には、搬送ラインに沿って伸縮動作する作動ロッド27aを有するエアシリンダ27が設置されている。該作動ロッド27aの先端には、支軸28を介して一対のリンク29,29の一端がそれぞれ枢着されている。各リンク29,29の他端は、支持板21を上下に貫通して平行に伸びる一対の回動軸37、37に連結されている。したがって、エアシリンダ27の作動ロッド27aが伸縮動作すると、リンク29,29を介して、回動軸37,37がそれぞれ回動するようになっている。
【0028】
この回動軸37,37は、支持板21の下面に取付けられた円筒体35,35の内部を通って、該円筒体35,35の下面に回動可能に取付けられた一対の揺動アーム30,30に連結されている。一対の揺動アーム30,30は、その基端部が、上記円筒体35,35と、その下方の挟持ブロック36,36とによって挟み込まれて支持され、上記回動軸37,37と一体に回動するようになっている。また、各揺動アーム30,30の上部には駆動モータ33,33(本発明における駆動手段)が設置され、その駆動軸は、揺動アーム30,30を貫通して下方に伸び、揺動アーム30,30の下面に取付けられた一対の挟持ローラ32,32に連結されている。したがって、駆動モータ33,33の作動により、一対の挟持ローラ32,32が、図3中の矢印B,C方向にそれぞれ回動するようになっている。
【0029】
そして、図3の想像線に示すように、エアシリンダ27の作動ロッド27aが縮むと、これに連動して一対のリンク29,29が回動し、回動軸37を介して一対の揺動アーム30,30が閉じる方向に回動する。これとは逆に、作動ロッド27aが伸びると、連動して一対のリンク29,29が回動し、回動軸37を介して一対の揺動アーム30,30が開く方向に回動する(図3参照)。したがって、線状食品素材を一対の挟持ローラ32,32で挟み込んで、該ローラの回転によって送り出すことにより、線状食品素材を一対の挟持ローラ32,32の間隔で規定される径に、細くすることができる。
【0030】
上記一対の挟持ローラ32,32の下流側であって、供給コンベヤ15の幅方向両側には、線状食品素材を検出するためのセンサ25が、図示しない支持手段によって配置されている。このセンサ25は、供給コンベヤ15の幅方向中央に線状食品素材が供給されているかどうかを検出し、挟持ローラ32,32や、後述する移動台50及びカッター70の動作を制御するためのものである。
【0031】
次に、一対の挟持ローラ32,32の下流側に配設され、線状食品素材を切断するためのカッター70と、これを移動させる移動台50とについて説明する。
【0032】
図1に示すように、前記供給コンベヤ15の一側部に隣接した位置には、同供給コンベヤ15の搬送方向に沿って一対のガイドレール40,40が配設されている。このガイドレール40,40の間には、内歯が設けられた無端状のタイミングベルト41が配置され、これが図示しない複数のプーリによって張設されている。そして、所定のプーリが図示しない駆動モータによって駆動することにより、タイミングベルト41が供給コンベヤ15の搬送方向に沿って移動するようになっている。
【0033】
そして、図1,4に示すように、移動台50は、供給コンベヤ15の搬送方向に直交して配置された横長のベース板51と、該ベース板51のガイドレール40側の一側の下面に、台座52を介して固設されたローラ支持板53と、一対のガイドレール40,40を挟み込むように、前記ローラ支持板53の左右両側に回動可能に支持されて、ガイドレール40,40の各外側面に摺接する複数のガイドローラ54と、前記ベース板51の他側の下面から延出された脚部56と、該脚部56の下端部に回動可能に取付けられ、支持台11上を摺動する車輪57とを有している。また、移動台50のローラ支持板53は、前記タイミングベルト41の所定箇所に連結されている。
【0034】
したがって、移動台50は、ベース板51の一側を、ガイドローラ54を介して、ガイドレール40,40に支持され、ベース板51の他側を、車輪57を有する脚部56で支持されて、供給コンベヤ15の搬送ラインに沿って移動可能に配置されている。そして、図示しない駆動モータが駆動して、タイミングベルト41が移動すると、該タイミングベルト41に連結されたローラ支持板53を介して、移動台50が供給コンベヤ15の搬送ラインに沿って前方又は後方に移動するようになっている。
【0035】
図1、4、5に示すように、移動台50のベース板51の上面には、左右一対ずつ、合計4つのエアシリンダ61がそれらの作動ロッド61aを上方に向けて設置されており、左右の各一対のエアシリンダ61の作動ロッド61aは、ベース板51の両側において前後方向に伸びる作動板66に連結されている。左右それぞれの作動板66の両端部には、連結板67が垂下するように取付けられ、この連結板67の下端部が、ベース板51の下方に配置された昇降板62に連結されている。更に、この昇降板62の下部には、連結板64を介して、取付台65が連結されている。したがって、エアシリンダ61の作動により、作動板66が昇降動作すると、それと一体に、昇降板62及び取付台65も昇降動作する。
【0036】
図4に示すように、取付台65上の幅方向両側には、一対のブラケット68,68がそれぞれ固定されている。この一対のブラケット68,68のそれぞれに、エアシリンダ69の基端部が枢着されて、その作動ロッド69aが搬送ラインの幅方向中央に向かって斜め上方に向くように取付けられている。
【0037】
カッター70は、取付台65に保持された支軸71を介して、開閉可能に連結された一対の切断刃73,73を有しており、各切断刃73,73の基端部は、対応するエアシリンダ69の作動ロッド69aに、連結ピン74を介して枢着されている。なお、支軸71には、一対の切断刃73,73の内面どうしを、密接状態で重なり合うように付勢する図示しないバネが入っている。また、各切断刃73の先端内側には、鋭利な刃先75,75が形成されており、この刃先75,75は、そのラインが凹状、この実施形態では円弧状に湾曲した形状をなしている。ただし、刃先75,75の形状は、円弧状に限られるものではなく、V字状や、U字状、その他の形状からなる凹状をなし、そのラインが凹状をなしていればよい。
【0038】
したがって、一対のエアシリンダ69の作動により、各作動ロッド69aが伸縮することによって、一対の切断刃73,73が開閉動作し、切断刃73,73が閉じるとき、それらの凹状の刃先75,75によって、線状食品素材がその外周を囲まれるようにして切断されるようになっている。
【0039】
なお、本発明において、刃先75が凹状とは、そのラインが円弧状、V字状、U字状、その他の形状をなし、一対の切断刃73,73が閉じるときに、線状食品素材の外周を囲んで、刃先75から逃げるように移動するのを防止できる形状であることを意味する。更に、カッター70は、この実施形態では、支軸71を介して連結されて開閉する、いわゆるハサミ構造をなしているが、例えば、線状食品素材の左右両側に配置され、搬送ラインに直交する方向に進退移動する一対の切断刃等であってもよく、特に限定されるものではない。
【0040】
更に、前記移動台50には、線状食品素材を前記カッター70の中心(搬送方向に沿って見たとき、一対の切断刃73,73どうしが摺接するポイント)に配置させるためのセンタリング手段が設けられている。これについて図1,4,6を参照して説明すると、この実施形態では、取付台65の下面の両側に、一対のエアシリンダ77,77が、それらの作動ロッド77a,77aを対向させた状態で配置固定されている。そして、各作動ロッド77a,77aの先端には、押し出し部78,78がそれぞれ取付けられており、エアシリンダ77,77の作動により、一対の押し出し部78,78は、供給コンベヤ15の搬送方向にほぼ直交する方向に進退動作して、互いに近接離反するようになっている。
【0041】
特に図6に示すように、各押し出し部78は、櫛歯状に突設した複数の押し板79を有し、隣接する押し板79,79間の空隙80には、取付台65から垂下する複数のピン84aからなるガード部84が入り込むように構成されている。また、各押し板79の先端下部には、突出方向に向けて次第に低くなるテーパ面82aを有する突部82が形成されている。したがって、一対の押し出し部78,78が互いに近接するように押し出されると、押し板79がピン84aの間から突出して、線状食品素材を突部82のテーパ面82aですくい上げるようにして挟み、カッター70の中央に位置合わせすると共に、供給コンベヤ15の上面からやや浮かすようにすることができる。それによって、カッター70の切断刃73,73が閉じて線状食品素材を切断するとき、線状食品素材が切断刃73,73の凹状の刃先75,75に確実に囲まれるようにすることができる。また、切断終了後に、一対の押し出し部78,78が後退して線状食品素材から離れるときには、線状食品素材がキャンディやガムなどのようにくっつきやすい材質で、いずれかの押し出し部78にくっついて幅方向に移動しようとしても、ガード部84のピン84aが線状食品素材の移動を阻止して、線状食品素材の位置を保持させるようにしている。
【0042】
次に、上記構成からなる切断供給装置10の使用方法について、図7〜13を参照して説明する。
【0043】
図7に示すように、図示しない製造装置により製造された線状食品素材Sが、一対のガイド板3,3により大まかにセンタリングされつつ搬送コンベヤ1に載って搬送されて、図8に示すように、供給コンベヤ15上に受け渡される。運転の開始時においては、供給コンベヤ15の下流側先端を後退させておき、供給される線状食品素材Sを供給コンベヤ15の終端部から排出コンベヤ8に流して、性状が安定するのを待つ。そして、製造装置によって製造される線状食品素材Sの性状が安定したことを確認したら、次のような手順で、包装機5への導入を開始する。
【0044】
すなわち、図9に示すように、供給コンベヤ15に載って移動してくる線状食品素材Sを、一対の挟持ローラ32,32で挟み込み、線状食品素材Sの径を、製品に最適な径よりも細くする。これは、線状食品素材Sの径を細くすることによって、切断供給装置10の下流側に配置される包装機5の受け入れ口に、線状食品素材Sの始端部を挿入しやすくするためである。なお、線状食品素材Sの切断される始端部の前後に亘る所定の長さ分について径が細くなったら、一対の挟持ローラ32,32は開いて元の位置に復帰する。
【0045】
そして、センサ25によって、線状食品素材Sが供給コンベヤ15のほぼ中央に位置することを確認した後、図示しない駆動モータによって、タイミングベルト41が供給コンベヤ15の搬送方向に沿って移動し、図10に示すように、移動台50が供給コンベヤ15の移動速度とほぼ同速で搬送方向の下流側に向かって移動する。それと共に、エアシリンダ61の作動によって、昇降板62及び取付台65が下降し、取付台65に取付けられた一対の押し出し部78,78を有するセンタリング手段及びカッター70が下降する。
【0046】
そして、図11に示すように、一対の押し出し部78,78が互いに近接するように押し出されて、それにより線状食品素材Sが両側から押されて、カッター70の中心に線状食品素材Sが配置されるようにセンタリングされる。また、一対の押し出し部78,78が互いに近接するように押し出されると、図6に示した押し板79がピン84aの間から突出して、線状食品素材Sを突部82のテーパ面82aですくい上げるようにして挟み、カッター70の中央に位置合わせすると共に、供給コンベヤ15の上面からやや浮かすようにする。
【0047】
この状態で、エアシリンダ69の作動により、カッター70の切断刃73,73が閉じて線状食品素材Sの、挟持ローラ32,32で細くなった部分を切断する。このとき、線状食品素材Sは、切断刃73,73の凹状の刃先75,75に囲まれながら切断されるので、線状食品素材Sが例えば柔らかい材質のソフトキャンディ等であっても、刃先75,75を滑って逃げることなく、確実に切断される。また、押し出し部78,78の突部82のテーパ面82aですくい上げるようにして挟んで、供給コンベヤ15の上面からやや浮かすようにしたことにより、線状食品素材Sが切断刃73,73の刃先75,75に囲まれやすくすることができる。
【0048】
このように、この実施形態では、移動台50が供給コンベヤ15とほぼ同期して移動しながら、センタリング手段の押し出し部78が押し出され、カッター70による切断がなされるので、高速で移動する線状食品素材Sの移動を妨げることなく、スムーズかつ確実に切断することができる。
【0049】
切断した後は、一対の押し出し部78,78が離反して元の位置に戻り、カッター70の切断刃73,73も開いて線状食品素材Sから離れる。このとき、線状食品素材Sが粘弾性を有する場合には、押し出し部78に線状食品素材Sがひっついて移動してしまうことがある。しかし、この実施形態では、押し出し部78に線状食品素材Sがひっついて移動しようとしても、押し出し部78の押し板79の間に存在するガード部84のピン84aが線状食品素材Sに当接し、線状食品素材Sを押し板79から引き剥がすことができる。
【0050】
その後、昇降板62及び取付台65が再び上昇し、カッター70の切断刃73,73及び押し出し部78が供給コンベヤ15から離れ、移動台50が搬送方向に対して後退する方向(搬送ラインの上流側)に移動し、初期位置に戻る。
【0051】
次いで、図12に示すように、供給コンベヤ15の下流側先端を前進させて、包装機5の受け入れ口6に近接させることにより、線状食品素材Sの切断された始端部が受け入れ口6から上下一対の搬送ローラ7,7によって包装機5に供給され、包装機5の内部で所定の長さに切断されると共に、個々に包装された製品として取り出されることになる。
【0052】
この場合、前記一対の挟持ローラ32,32で横幅が狭くされて、細い形状となった線状食品素材Sは、横に細くなった分だけ、上方に盛り上がった状態となることがあるが、図1に示すように、上下一対の搬送ローラ7,7により、その上下が挟み込まれて上方への盛り上がりが修正されるようになっている。
【0053】
こうして、包装機5による線状食品素材Sの切断、包装作業が行われるのであるが、包装機5におけるトラブル等により、包装機5を停止する必要が生じた場合には、連続した線状食品素材Sを途中で切断し、供給コンベヤ15の下流側先端を後退させて包装機5の受け入れ口6から離し、線状食品素材Sを図1の排出コンベヤ8に載せて排出させるようにする。
【0054】
この切断作業は、前記と同様にしてなされる。すなわち、図示しない駆動モータによって、タイミングベルト41が供給コンベヤ15の搬送方向に沿って移動し、図10に示すように、再び移動台50が供給コンベヤ15の移動速度とほぼ同速で搬送方向の下流側に向かって移動する。それと共に、エアシリンダ61の作動によって、昇降板62及び取付台65が下降し、取付台65に取付けられた一対の押し出し部78,78を有するセンタリング手段及びカッター70が下降する。
【0055】
そして、図11に示すように、一対の押し出し部78,78が互いに近接するように押し出されて、それにより線状食品素材Sが両側から押されて、カッター70の中心に線状食品素材Sが配置されるようにセンタリングされる。また、一対の押し出し部78,78が互いに近接するように押し出されると、図6に示した押し板79がピン84aの間から突出して、線状食品素材Sを突部82のテーパ面82aですくい上げるようにして挟み、カッター70の中央に位置合わせすると共に、供給コンベヤ15の上面からやや浮かすようにする。
【0056】
この状態で、エアシリンダ69の作動により、カッター70の切断刃73,73が閉じて線状食品素材Sを切断する。切断した後は、一対の押し出し部78,78が離反して元の位置に戻り、カッター70の切断刃73,73も開いて線状食品素材Sから離れる。
【0057】
その後、昇降板62及び取付台65が再び上昇し、カッター70の切断刃73,73及び押し出し部78が供給コンベヤ15から離れ、移動台50が搬送方向に対して後退する方向(搬送ラインの上流側)に移動し、初期位置に戻る。
【0058】
更に、図13に示すように、供給コンベヤ15の下流側先端が、後退して包装機5の受け入れ口6から離れ、切断された線状食品素材Sは、供給コンベヤ15の終端部から、排出コンベヤ8に移動して、所定の箇所に排出されることになる。こうして、包装機5を停止している間は、図示しない製造装置から連続して供給される線状食品素材Sを排出コンベヤ8に載せて所定箇所に排出できるので、包装機5の受け入れ口6で線状食品素材Sが堆積してしまうことを防止できる。排出された線状食品素材Sは、回収して製造原料として再利用することもできる。なお、線状食品素材Sの切断された位置より先の部分は、包装機5の受け入れ口6でつかえて入らなくなるので、図13に示すように、排出コンベヤ8側に垂れ下がることになるが、これは、手作業又は図示しない装置によって取り除くことができる。
【0059】
また、線状食品素材Sが排出コンベヤ8に載って排出されている状態で、再び包装機5による切断包装作業を再開する場合には、再び前記運転開始時の操作を繰り返せばよい。すなわち、一対の挟持ローラ32,32で線状食品素材Sの所定の長さだけを挟んで径を細くし、移動台50を再び搬送方向に移動させながら、前記と同様な手順によって、一対の押し出し部78,78で線状食品素材Sをセンタリングし、カッター70の切断刃73,73を閉じて、線状食品素材Sの前記幅狭にした部分の途中を切断する。そして、図12に示すように、供給コンベヤ15の下流側先端を再び前進させて、切断した線状食品素材Sの先端を包装機5の受け入れ口6に導入することにより、包装機5での切断包装作業が再開されることになる。なお、線状食品素材Sの切断位置より前方部分は、そのまま排出コンベヤ8に載って排出されることになる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の線状食品素材の切断供給装置の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】同切断供給装置の挟持ローラが設置された部分を示す側面図である。
【図3】同挟持ローラが設置された部分の平面図である。
【図4】同切断供給装置の移動台とそれに設置されたセンタリング手段及びカッターを示す正面図である。
【図5】同移動台とそれに設置されたセンタリング手段及びカッターを示す側面図である。
【図6】同センタリング手段の押し出し部及びガード部を示す斜視図である。
【図7】線状食品素材が搬送コンベヤから供給コンベヤに移動する状態を示す説明図である。
【図8】線状食品素材が供給コンベヤに移動して搬送される状態を示す説明図である。
【図9】線状食品素材が挟持ローラによって一定の幅に整えられる状態を示す説明図である。
【図10】線状食品素材を切断するために移動台が搬送方向に移動する状態を示す説明図である。
【図11】線状食品素材を押し出し部でセンタリングし、カッターで切断している状態を示す説明図である。
【図12】線状食品素材を排出コンベヤに載せて排出している状態から、包装機に導入して切断包装作業を開始する状態を示す説明図である。
【図13】供給コンベヤの下流側先端を後退させて、線状食品素材を排出コンベヤに載せて排出する状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0061】
1 搬送コンベヤ
3 ガイド板
5 包装機
6 受け入れ口
7 搬送ローラ
8 排出コンベヤ
10 線状食品素材の切断供給装置
11 支持台
15 供給コンベヤ
17 ローラ
18 ベルト
20 固定フレーム
21 支持板
22 支柱
25 センサ
27 エアシリンダ
27a 作動ロッド
28 支軸
29 リンク
30 揺動アーム
32 挟持ローラ
33 駆動モータ
35 円筒体
36 挟持ブロック
37 連結軸
40 ガイドレール
41 タイミングベルト
50 移動台
51 ベース板
52 台座
53 ローラ支持板
54 ガイドローラ
56 脚部
57 車輪
61 エアシリンダ
61a 作動ロッド
62 昇降板
64 連結板
65 取付台
66 作動板
67 連結板
68 ブラケット
69 エアシリンダ
69a 作動ロッド
70 カッター
71 支軸
73 切断刃
74 連結ピン
75 刃先
77 エアシリンダ
77a 作動ロッド
78 押し出し部
79 押し板
80 空隙
82 突部
82a テーパ面
84 ガード部
84a ピン
S 線状食品素材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続的に生産されて供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材を、搬送途中で切断して供給するための線状食品素材の切断供給装置において、
前記供給コンベヤの搬送ラインに沿って、前記供給コンベヤの移動速度とほぼ同速で移動するカッターを有しており、
該カッターは、開閉動作する一対の切断刃を有しており、これらの切断刃の刃先が凹状をなし、線状食品素材の外周を囲みながら互いに摺接してカットする構造をなしていることを特徴とする線状食品素材の切断供給装置。
【請求項2】
前記供給コンベヤの搬送速度が、20m/分以上である請求項1記載の線状食品素材の切断供給装置。
【請求項3】
前記カッターは、前記供給コンベヤの搬送ラインに沿って、前記供給コンベヤの移動速度とほぼ同速で移動できる移動台に装着され、同移動台には、前記カッターの中心に前記線状食品素材を配置させるセンタリング手段が設けられており、該センタリング手段は、前記供給コンベヤの搬送方向に対してほぼ直交する方向に進退動作して、互いに近接離反する少なくとも一対の押し出し部を有している請求項1又は2記載の線状食品素材の切断供給装置。
【請求項4】
前記移動台には、前記センタリング手段の押し出し部に隣接して、押し出し部が離反する際に前記線状食品素材が押し出し部にひっついて移動するのを阻止するための、ガード部が設けられている請求項3記載の線状食品素材の切断供給装置。
【請求項5】
前記移動台の上流側には、線状食品素材を挟むことができ、開閉可能に支持された一対の挟持ローラが配置されており、該挟持ローラの少なくとも一方を回転駆動させる駆動手段が設けられている請求項3又は4記載の線状食品素材の切断供給装置。
【請求項6】
連続的に生産されて供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材を、包装機又は排出コンベヤに切り換えて供給するための線状食品素材の切断供給装置であり、
前記供給コンベヤは、その下流側先端が包装機に向けて進退可能な構造をなし、該供給コンベアの先端が包装機から離れた位置にある状態で、該供給コンベアの下流側先端の下方には前記排出コンベヤが配置されて、該供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材が前記排出コンベヤに移送されて排出されるように構成されており、
前記供給コンベヤの先端が包装機に近接した状態では、該供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材が包装機に導入されて、該包装機内で所定長さに切断されつつ包装されるように構成されており、
前記供給コンベヤの下流側先端の進退動作により、線状食品素材を前記包装機へ導入する包装状態と、前記排出コンベヤに移送する排出状態とを切り換える際に、前記供給コンベヤに載って搬送されてくる線状食品素材を途中で切断して進路を変更させるために用いられる請求項1〜5のいずれか1つに記載の線状食品素材の切断供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−195140(P2009−195140A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38952(P2008−38952)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(000006116)森永製菓株式会社 (130)
【Fターム(参考)】