説明

縦型多列自動包装機の包装体排出装置

【課題】 比較的簡単かつ安価な構成でありながら、迅速かつ正確に縦型多列自動包装機から希望する数の包装体を排出することができる縦型多列自動包装機の包装体排出装置を提供する。
【解決手段】 内容物が充填された一連の包装体を多数列同時に形成可能に構成された縦型多列自動包装機1から個別に切り離された包装体を排出する縦型多列自動包装機1の包装体排出装置100であって、切り離された多数列の包装体をそれぞれ通過させる滑り台110A〜110Gと、これらを通過する包装体を係止及び解放可能に通路を閉鎖及び開放する第1ストッパー装置111A〜111Gと、ストッパー部材112Aを閉鎖位置と開放位置とに切り換え動作させることにより滑り台110A〜110Gを通過した包装体をまとめて貯留及び排出可能に構成される第2ストッパー装置112と、を備えて構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、縦型多列自動包装機の包装体排出装置に関し、詳しくは内容物が充填された一連の包装体を多数列同時に形成可能に構成された縦型多列自動包装機から個別に切り離された包装体を排出する縦型多列自動包装機の包装体排出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載されているようなものがあり、このものは、自動包装機のヒートシール装置によって横シールを施すことで内容物が横シール間に充填された一連のシール袋を形成し、当該一連のシール袋をカッター装置を用いて所定個数(一又は複数)毎に切り離した後、これを箱詰めや袋詰めと言った後工程に定数供給する場合は、切り離し回数をカウント可能な切離しカッター計数装置によって切り離されたシール袋を計数しながら集積しておいて、目標数に達したら、これらをまとめて後工程へ送り出すように構成されている。
【0003】
【特許文献1】特開2000−211618号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この一方で、縦型多列自動包装機は、内容物が横シール間に充填された一連のシール袋(包装体)を多数列同時に生産可能に構成されており、一回のヒートシール動作(切り離し動作を含む)ででき上がる多数列の包装体を一斉に切り離して排出する動作を間欠的に繰り返して包装体を製造する。
【0005】
従って、例えば7列構成の縦型多列自動包装機の場合には、7個の包装体が一群となった状態で当該自動包装機から排出され後工程へ向けて送り出されることになる。
【0006】
このような縦型多列自動包装機の後工程には、箱詰めや袋詰めを行う外袋包装装置が配設され、縦型多列自動包装機から排出される多列分(例えば7個分)の包装体を一まとめにして大袋等に詰め込んで包装する場合は、多列分(例えば7個分)の包装体の整数倍の個数の包装体が大袋等に詰め込まれることになる。
かかる場合には、大袋等への希望詰め込み個数と、縦型多列自動包装機から送り出される包装体の個数と、が一致しないケースが起こり得る。
【0007】
ここで、縦型多列自動包装機に使用する包装フィルムの原反ロール幅及び包装体の採用寸法などから縦型多列自動包装機の列数は決定されて製作されており、その列数は構造的に容易に変更することはできない。なお、ある列を遊ばせて実質的に列数を減らすようにすることで、大袋等への希望詰め込み個数と、縦型多列自動包装機から送り出される包装体の個数と、を一致させることはある程度可能ではあるが、生産効率を低下させるため好ましくない。
【0008】
このため、例えば、7列の縦型多列自動包装機で生産される包装体を10個づつ大袋等に詰め込んで包装する場合は、当該縦型多列自動包装機と、外袋包装装置と、の間に、上述した特許文献1に記載されるような計数装置を備えた物品計数排出装置を別途配設し、前記縦型多列自動包装機から7個づつ排出される包装体を順次カウントしつつ包装体が10個集積されたら後工程の外袋包装装置に10個まとめて送り出すようにすることなどが考えられる。
【0009】
しかしながら、このように、縦型多列自動包装機や外袋包装装置とは別個独立に包装体を1個づつ計数する計数装置を備えた物品計数排出装置を配設する場合には、包装システムのコストが上昇すると共に、比較的大きな設置スペースが必要となるといった実情がある。
【0010】
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的簡単かつ安価な構成でありながら、迅速かつ正確に縦型多列自動包装機から希望する数の包装体を排出することができる縦型多列自動包装機の包装体排出装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
このため、本発明に係る縦型多列自動包装機の包装体排出装置は、
内容物が充填された一連の包装体を多数列同時に形成可能に構成された縦型多列自動包装機から個別に切り離された包装体を貯留しつつ予め設定された一定数の包装体の集合にして排出する縦型多列自動包装機の包装体排出装置であって、
切り離された多数列の包装体が滑り降りる滑り台の途中に、列毎に包装体を係止及び解放可能に、当該滑り台を閉鎖及び開放する第1ストッパー装置と、
前記第1ストッパー装置の下流側に設けられ、当該第1ストッパー装置からの包装体を貯留可能に構成されると共に、貯留された包装体が予め設定された数に到達した時点で当該包装体をまとめて排出可能に構成される第2ストッパー装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る縦型多列自動包装機の包装体排出装置は、
包装体が切り離される際に、すべての第1ストッパー装置及び第2ストッパー装置を閉鎖しておき、すべての第1ストッパー装置により包装体を係止した状態において、
第2ストッパー装置に貯留されている包装体数と、すべての第1ストッパーを開放した際に第2ストッパー装置に新たに供給される包装体数と、を合計し、
(1)この合計数が当該包装体排出装置から排出すべき包装体数に至らない場合は、すべての第1ストッパー装置を開放して第2ストッパー装置に包装体を貯留し、次回の包装体の切り離しに備え、
(2)前記合計数が当該包装体排出装置から排出すべき包装体数と一致する場合は、すべての第1ストッパー装置を開放して第2ストッパー装置に包装体を供給し、第2ストッパー装置を開放して包装体を排出した後、次回の包装体の切り離しに備え、
(3)前記合計数が当該包装体排出装置から排出すべき包装体数を超える場合は、
当該超えた分の包装体数に対応する数の包装体が第2ストッパー装置に供給されないように一部の第1ストッパー装置を閉鎖維持して包装体を係止しながら、残りの第1ストッパー装置を開放して第2ストッパー装置に包装体を供給し、第2ストッパー装置を開放して包装体を排出した後、
第2ストッパー装置を再び閉鎖して、前記残りの第1ストッパー装置を開放して包装体を第2ストッパー装置に貯留して、次回の包装体の切り離しに備える
ように動作されることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、比較的簡単かつ安価な構成でありながら、迅速かつ正確に縦型多列自動包装機から希望する数の包装体を排出することができる縦型多列自動包装機の包装体排出装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、本発明に係る一実施の形態を、添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下で説明する実施の形態により、本発明が限定されるものではない。
【0015】
図1は、本実施の形態に係る縦型多列自動包装機の全体構成を示す正面図であり、図2は当該縦型多列自動包装機の側面図であり、図3は当該縦型多列自動包装機の包装体排出装置付近を抜き出して示す上面図である。
【0016】
本実施の形態に係る縦型多列自動包装機1は、一例として7列構成のものを示しており、一度に7列で内容物を充填しつつ包装フィルムを連続的にシール成形して包装体を形成して切り離すことにより、一度に7個の包装体を生産可能に構成されている。なお、列数は、縦型多列自動包装機1の購入者の要求、原反ロールフィルム幅や包装体の採用寸法に応じて適宜の値とすることができる。
【0017】
図1〜図3に示したように、本実施の形態に係る縦型多列自動包装機1は、粉末原料(内容物)を収容したホッパー2と、ホッパー2の下方に連結してホッパー2に収容されている粉末原料を各列毎に分配する分配ホッパー3と、分配ホッパー3の下端に備えられ各列を通過する原料の量目を計数するスライド供給盤4と、スライド供給盤4の下に設けられたシャッター5と、スライド供給盤4から落下した粉末原料を受け入れて後述する充填パイプ7に送り込む接続シュート6と、スリッター装置により7列にスリットされて幅が狭くなった包装フィルムF(包装フィルムFは、原反ロールFHに巻回されていて所定速度で引き出される)をそれぞれ略円筒状にフォーミングすると共に粉末原料の投入通路となる充填パイプ7と、が備えられている。
【0018】
また、7列にスリットされた包装フィルムFに対して縦方向のシールを行なう縦シール装置8と、当該縦シール装置7の加工工程下流側に設けられ包装フィルムFに対して横方向のシールを行なう横シール装置9が設けられている。
【0019】
そして、本実施の形態に係る縦型多列自動包装機1には、横シール装置9により形成された横シール部の略中央部分を切り離すカッター装置(横シール装置9がカッター機能を備えることもできる)を経て切り離され自然落下する包装体を受け取り下流側のベルトコンベア等の搬送装置11に排出する包装体排出装置100が備えられている。
【0020】
更に、ベルトコンベア等の搬送装置11の下流側には、当該搬送装置11により搬送されて来る包装体を順次大袋等に詰め込んで包装する外袋包装装置12が配設されている。
【0021】
ここにおいて、本実施の形態に係る包装体排出装置100は、下流側の外袋包装装置12において大袋等に詰め込まれる包装体の数を希望する詰め込み数とすることができるように、包装体排出装置100からベルトコンベア等の搬送装置11へ排出する包装体の数を制御することができるようになっている。
【0022】
すなわち、図4、図5に示すように、本実施の形態に係る包装体排出装置100は、横シール装置9により形成された後、個別に切り離されて自然落下してくる包装体を受け取り下方へ流す7列の滑り台110A、110B、110C、110D、110E、110F、110Gを備えて構成されている。
【0023】
当該滑り台110A〜110Gの各々の途中部分には、当該滑り台110A〜110Gを通過する包装体を係止及び解放可能に構成された第1ストッパー装置111A、111B、111C、(111D、)111E、111F、111Gがそれぞれ独立して動作可能に設けられる。なお、例えば、図4に示したように、何れかを省略することも可能である(図4では、第1ストッパー装置111Dが省略されている)。
【0024】
当該滑り台110A〜110Gを通過する包装体の係止及び解放は、第1ストッパー装置111A〜111Gを、CPU、ROM、RAM、各種インターフェース、A/D変換器等を含んで構成される制御装置10からの駆動信号を受けて制御される空気圧式のロータリアクチュエータ111Hの回転動作により、それぞれ独立に開閉動作させることにより、包装体が通過する通路を開放及び閉鎖することでなされるようになっている。
【0025】
また、前記滑り台110A〜110Gの下流側には、当該滑り台110A〜110Gを通過した包装体を、滑り台112Bを介して受け取ると共に、ストッパー部材112Aを閉鎖位置と開放位置とに切り換え動作させることにより、前記包装体をまとめて貯留(集積)及び排出可能に構成される第2ストッパー装置112が設けられている。なお、ストッパー部材112Aを閉鎖位置と開放位置との切り換えは、ストッパー部材112Aを、制御装置10からの駆動信号を受けて制御されるエアシリンダ式チュエータ(図示せず)の往復動作を介して開閉動作させることでなされるように構成されている。
【0026】
かかる構成を備えた包装体排出装置100は、図6に示すようなフローチャートに従って、その動作が制御される。ここでは、すべての滑り台110A〜110Gに対応して第1ストッパー装置111A〜111Gが省略されずに配設されている場合について説明する。
【0027】
すなわち、
ステップ(以下、Sと称する)101では、制御装置10内のメモリA(繰越数)、メモリB(集積合計数)の各値をクリアし、メモリC(排出数)には外袋包装装置12において大袋へ詰め込むべき包装体の希望数(すなわち、排出数。例えば、10)がセットされる。なお、S101は初回のみ実行され、2回目以降はS102から実行される。
【0028】
S102では、第2ストッパー装置112のストッパー部材112Aを駆動して包装体を貯留可能な状態(閉鎖状態)にする。
【0029】
S103では、第1ストッパー装置111A〜111Gをすべて開放する。これにより、第1ストッパー装置111A〜111Gにより係止されている包装体が解放されて第2ストッパー装置112に貯留される。初回ルーチン実行時の場合は、0個であり、2回目以降のルーチン実行時の場合は、後述するS114により閉鎖維持されている第1ストッパー装置111A〜111Gの数分(メモリAに記憶されている値分)の包装体が落下して第2ストッパー装置112に貯留されることになる。
【0030】
S104では、メモリBの値に、メモリAの値を加える。ここにおいて、初回ルーチン実行時の場合は、メモリA、B共に0であり、2回目以降のルーチン実行時は、メモリBは0、メモリAは後述するS113において記憶された値となっている。
【0031】
S105では、メモリAの値をクリアする。S103で包装体を解放したことに伴なってメモリAの値を0にリセットするものである。
【0032】
S106では、第1ストッパー装置111A〜111Gをすべて閉鎖し、加工工程上流側でカッター装置等により切り離され落下してくる包装体を係止するための準備を行う。
【0033】
S107では、加工工程上流側で切り離され落下してくる多数列(例えば、7列)の包装体を第1ストッパー装置111A〜111Gで受け取り係止する。
【0034】
S108では、メモリBの値に多数列(例えば7列)分の値を加える。すなわち、例えば7列の場合において、初回ルーチン実行時の場合はB=7、2回目以降のルーチン実行時の場合は、B=7+「S104で加算されたメモリAの値」ということになる。
【0035】
S109では、メモリBの値と、メモリCの値と、を比較する。
そして、B<Cの場合(例えば初回の場合で、B(=7)<C(=10)の場合)には、S110へ進む。S110では、第1ストッパー装置111A〜111Gをすべて開放し、S106へ戻る。なお、これにより、係止していた7個の包装体が第2ストッパー装置112側へ送られてそこに貯留されることになると共に、再び第1ストッパー装置111A〜111Gをすべて閉鎖した後、S107で7個の包装体を受け取ることになるため、次回S108を通過すると、S109における比較の際にはB=14となる。
【0036】
B>Cの場合(例えば、上述のように、B(=14)>C(=10)の場合)には、S112へ進み、メモリBの値からメモリCの値を引き算する(ここでは、例えば、B(=14)−C(=10)=4となる)。
【0037】
続くS113では、S112で得られた値(引き算値、ここでは「4」)をメモリAの値として記憶させた後、S114へ進む。
【0038】
S114では、第1ストッパー装置111A〜111Gのうち、引き算値(ここでは「4」)に相当する数の第1ストッパー装置(例えば11A〜11D)を閉鎖維持し、残り(ここでは「3個」)の第1ストッパー装置(例えば11E〜11F)を開放し、係止していた包装体(ここでは「3個」)を第2ストッパー装置112側へ送り、既にS110において第2ストッパー装置112に送られて、ここに貯留されている包装体(ここでは、7個)と合流させる。
【0039】
S115では、第2ストッパー装置112を開放して、当該第2ストッパー装置112に貯留(集積)されている包装体(ここでは合計10個)を下流側へ排出する。
そして、S116では、メモリBの値をクリアして本フローを終了する。
【0040】
なお、S109において、B=Cと判定された場合には、S111へ進み、第1ストッパー装置111A〜111Gのすべてを開放し係止していた包装体を第2ストッパー装置112側へ送り、ここに貯留されている包装体と合流させる。その後、S115、S116を実行して本フローを終了することになる。
【0041】
ここで、図7に、包装体排出装置100の動作の一例を包装体の個数を用いて説明しておく。図7は、希望排出個数として10個を払い出す場合と、希望排出個数として15個を払い出す場合の例を示しており、共に7回排出する(払い出す)と1回目の状態に戻ることが解る。従って、比較的簡単なルーチンを繰り返すことで、所望に希望の排出個数を排出(払い出す)ことが可能であることが理解される。
【0042】
以上の処理を繰り返すことで、外袋包装装置12において大袋へ詰め込むべき包装体の希望数(メモリCに記憶されている値の数の包装体)がひとまとめにされて、包装体排出装置100から下流側の搬送装置11に順次排出され、この搬送装置11により下流側の外袋包装装置12に順次搬送されることになる。
【0043】
すなわち、本実施の形態によれば、縦型多列自動包装機から外袋包装装置12における希望数の包装体をひとまとめにして送り出すことができるため、大袋等に希望数の包装体を簡単かつ正確に詰め込み包装することができる。
【0044】
このため、縦型多列自動包装機1と、外袋包装装置12と、の間に、別途独立に包装体の個数を一個づつカウントしつつ排出する物品計数排出装置を配設する必要がなく、包装システムのコストを低く抑えることができると共に、省スペース化を図ることができる。
【0045】
なお、図4に示したように、第1ストッパー装置111Dを省略した場合には、図6のフローチャートで説明したS113において、引き算値に省略した数を加算することで同様の処理を行なうことができる。つまり、少なくとも1つの包装体は数合わせのためには必要とされるため、第1ストッパー装置を少なくとも1つ省略することは可能であり、これにより構成の簡略化を図ることができ、より一層低コスト化等を促進することができる。
【0046】
ところで、本実施の形態では、図6に示したフローチャートを制御装置10が実行する場合について説明したが、これに限らず、例えば予め各装置の作動を定めたシーケンス制御により包装体排出装置100からベルトコンベア等の搬送装置11へ排出する包装体の個数を制御することも可能である。
【0047】
以上で説明した実施の形態は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明の一実施の形態に係る縦型多列自動包装機の正面図である。
【図2】同上実施の形態に係る縦型多列自動包装機の側面図である。
【図3】同上実施の形態に係る縦型多列自動包装機を概略的に示す上面図である。
【図4】同上実施の形態に係る縦型多列自動包装機の包装体排出装置を拡大して示す拡大図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】同上実施の形態に係る縦型多列自動包装機の包装体排出装置の動作の一例を説明する制御フローチャートである。
【図7】同上実施の形態に係る縦型多列自動包装機の包装体排出装置の動作の一例を包装体の個数を用いて説明する図である。
【符号の説明】
【0049】
1 縦型多列自動包装機
2 ホッパー
3 分配ホッパー
4 スライド供給盤
5 シャッター
6 接続シュート
7 充填パイプ
8 縦シール装置
9 横シール装置
10 制御装置
11 搬送装置
12 外袋包装装置
100 包装体排出装置
110A〜110G 滑り台
111A〜111G 第1ストッパー装置
112 第2ストッパー装置
112B 滑り台
112A ストッパー部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物が充填された一連の包装体を多数列同時に形成可能に構成された縦型多列自動包装機から個別に切り離された包装体を貯留しつつ予め設定された一定数の包装体の集合にして排出する縦型多列自動包装機の包装体排出装置であって、
切り離された多数列の包装体が滑り降りる滑り台の途中に、列毎に包装体を係止及び解放可能に、当該滑り台を閉鎖及び開放する第1ストッパー装置と、
前記第1ストッパー装置の下流側に設けられ、当該第1ストッパー装置からの包装体を貯留可能に構成されると共に、貯留された包装体が予め設定された数に到達した時点で当該包装体をまとめて排出可能に構成される第2ストッパー装置と、
を備えたことを特徴とする縦型多列自動包装機の包装体排出装置。
【請求項2】
前記縦型多列自動包装機の包装体排出装置は、
包装体が切り離される際に、すべての第1ストッパー装置及び第2ストッパー装置を閉鎖しておき、すべての第1ストッパー装置により包装体を係止した状態において、
第2ストッパー装置に貯留されている包装体数と、すべての第1ストッパーを開放した際に第2ストッパー装置に新たに供給される包装体数と、を合計し、
(1)この合計数が当該包装体排出装置から排出すべき包装体数に至らない場合は、すべての第1ストッパー装置を開放して第2ストッパー装置に包装体を貯留し、次回の包装体の切り離しに備え、
(2)前記合計数が当該包装体排出装置から排出すべき包装体数と一致する場合は、すべての第1ストッパー装置を開放して第2ストッパー装置に包装体を供給し、第2ストッパー装置を開放して包装体を排出した後、次回の包装体の切り離しに備え、
(3)前記合計数が当該包装体排出装置から排出すべき包装体数を超える場合は、
当該超えた分の包装体数に対応する数の包装体が第2ストッパー装置に供給されないように一部の第1ストッパー装置を閉鎖維持して包装体を係止しながら、残りの第1ストッパー装置を開放して第2ストッパー装置に包装体を供給し、第2ストッパー装置を開放して包装体を排出した後、
第2ストッパー装置を再び閉鎖して、前記残りの第1ストッパー装置を開放して包装体を第2ストッパー装置に貯留して、次回の包装体の切り離しに備える
ように動作されることを特徴とする請求項1に記載の縦型多列自動包装機の包装体排出装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−234613(P2009−234613A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−82541(P2008−82541)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(596092595)三光機械株式会社 (102)
【Fターム(参考)】