説明

繊維製品用液体洗浄剤組成物

【課題】生乾き臭の発生を抑制し、かつ香りの保存安定性に優れ、香り立ちもよい繊維製品用液体洗浄剤組成物の提供。
【解決手段】成分(A)〜(D)を含有する繊維製品用液体洗浄剤組成物。
(A) 一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 30〜70質量%
R(CO)pO−[(C24O)q/(AO)r]R' (1)
(B) 過酸化水素 0.3〜10質量%
(C) カチオン界面活性剤 0.1〜5質量%
(D) 成分(d1)を20〜100質量%含有し、成分(d2)の許容含有量が10質量%である香料組成物
(d1) ジヒドロミルセノール、γ-ウンデカラクトン、クマリン等から選ばれる1又は2以上の香料
(d2) ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルヘキサノール、酢酸シトロネリル及びヘリオトロピンから選ばれる1又は2以上の香料

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は繊維製品用液体洗浄剤組成物に関する。具体的には衣料等を洗濯した後の生乾き臭を抑制する効果が高く、かつ洗浄剤の香り立ち及び香りの保存安定性に優れた洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境に対する意識が高まってきていることから、従来の洗浄剤より洗浄成分濃度が高い、いわゆる濃縮タイプの洗浄剤が開発されている。濃縮タイプの洗浄剤は、洗浄剤容器のサイズを小さくできることから、容器用樹脂の削減、輸送費の削減、使用後のゴミの削減等、環境に対する負荷を低減させるのに非常に有効であると考えられている。
【0003】
また、近年、洗濯に対する意識も変わってきている。洗濯洗剤の分野においても、洗濯後の衣料の生乾き臭や洗濯物を長期保管した場合における異臭の発生を抑制するという、抗菌による効果を訴求した製品が上市されている。例えば特許文献1には、抗菌性金属含有微粒子を含有させることで、生乾き臭や、汗等による着用後の異臭を抑制することができる衣料用洗浄剤組成物が開示されている。特許文献1では、洗浄力等の観点から洗浄剤組成物のpHは7.5〜12が好ましいとされている。
【0004】
一方で、例えば漂白性洗浄剤組成物に過酸化水素を配合した場合、香料の保存安定性に問題が生じる場合があることが知られている。特許文献2には、過酸化水素を含有する液体漂白性洗浄剤について、油中水型エマルションにすることにより、分子中にエステル基、アルデヒド基、アセタール基、不飽和結合など、過酸化水素により結合が切断される構造を有する香料を配合しても長期保存において高い安定性を実現できることが開示されている。また、特許文献3には、過酸化水素を含有する液体漂白剤において、特定の香料を組み合わせて使用することによって長期保存時に香気の変化を引き起こさないことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006-328170号公報
【特許文献2】特開2007-332364号公報
【特許文献3】特開平9-59675号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願発明者らは、特別な抗菌性金属含有微粒子を含有しなくても、特定の非イオン界面活性剤を高濃度で含有し、一定量の過酸化水素とカチオン界面活性剤を含有する液体洗浄剤組成物が生乾き臭の発生を抑制することができることを見出した。
【0007】
しかし、この液体洗浄剤組成物は、生乾き臭の抑臭には効果的であるが、香料を賦香した場合に香りの保存安定性が低い、香り立ちが不十分であるといった問題がある場合があった。
【0008】
本発明は、生乾き臭の発生を抑制し、かつ香りの保存安定性に優れ、香り立ちもよい繊維製品用液体洗浄剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する繊維製品用液体洗浄剤組成物を提供するものである。
(A) 一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 30〜70質量%
R(CO)pO−[(C24O)q/(AO)r]R' (1)
〔式中、Rは炭素数7〜22の直鎖状炭化水素基を示し、R'は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基を示す。
pは0又は1の数を示す。
q及びrは平均付加モル数を示し、qは10〜30の数、rは0〜5の数を示し、かつq+rは15以上の数である。
p=0のとき、R'は水素原子であり、qは12以上の数である。
「/」はC24O基及びAO基が、ランダム及びブロックのいずれの態様で結合していてもよいことを示す。〕
(B) 過酸化水素 0.3〜10質量%
(C) カチオン界面活性剤 0.1〜5質量%
(D) 成分(d1)を20〜100質量%含有し、成分(d2)の許容含有量が10質量%である香料組成物
(d1) ジヒドロミルセノール、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ダマセノン、エチルリナロール、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、サリチル酸ベンジル、メチルジヒドロジャスモネート、エチルトリシクロ[5.2.1.02.6]デカン-2-カルボキシレート、リリアール、リモネン、フェニルエチルアルコール、デカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチルナフト[2.1-b]フラン、酢酸ベンジル、シトロネロール、ゲラニオール及びシクロペンタデカノリドから選ばれる1又は2以上の香料
(d2) ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルヘキサノール、酢酸シトロネリル及びヘリオトロピンから選ばれる1又は2以上の香料
【発明の効果】
【0010】
本発明の繊維製品用液体洗浄剤組成物は、生乾き臭、特に乾燥後、再湿潤時に再度発生する生乾き臭を抑制し、かつ保存安定性に優れ、香り立ちもよい。
【発明を実施するための形態】
【0011】
〔成分(A):一般式(1)で表される非イオン界面活性剤〕
成分(A)は一般式(1)で表される非イオン界面活性剤であるが、その好ましい例として、一般式(1)中のpが0であるものが挙げることができ、なかでも下記一般式(1a)で表されるものを挙げることができる。
【0012】
RO−(C24O)q/(AO)rH (1a)
〔式中、R、AO、q及びrは前記と同じ意味を示す。〕
【0013】
一般式(1a)で表される化合物は、炭素数7〜22、好ましくは炭素数8〜22の脂肪族アルコールに、エチレンオキシドを付加反応させる、又はエチレンオキシドと炭素数3〜5のアルキレンオキシドとをランダム若しくはブロック的に付加反応させることによって得ることができる。
【0014】
また、一般式(1a)中のqは、エチレンオキシドの平均付加モル数であり、保存安定性、溶解性及び洗浄性能の点から、好ましくは14以上、より好ましくは16以上、より好ましくは18以上であり、好ましくは27以下、より好ましくは24以下である。rは炭素数3〜5のアルキレンオキシドの平均付加モル数である。アルキレンオキシドの付加は無くても良いが、アルキレンオキシドを付加するほうが好ましく、平均付加モル数は洗浄性能の点から、好ましくは1以上、より好ましくは2以上であり、好ましくは4以下、より好ましくは3以下である。
【0015】
一般式(1a)中のアルキレンオキシ基AOは、炭素数3〜5のアルキレンオキシドを付加反応させることによって得られるものであり、付加反応により結合した部分はメチル分岐、エチル分岐又はプロピル分岐した構造を有することが好ましい。AOとしては、炭素数3及び/又は炭素数4のアルキレンオキシ基が好ましく、具体的にはトリメチレンオキシ基、オキシプロパン-1,2-ジイル基、オキシブタン-1,2-ジイル基、オキシブタン-1,3-ジイル基、オキシブタン-2,3-ジイル基、テトラメチレンオキシ基を挙げることができる。特にはAO基は、オキシプロパン-1,2-ジイル基(以下、オキシプロパン-1,2-ジイル基をプロピレンオキシ基又はPO基ということもある)が好ましい。
【0016】
本発明では特に、エチレンオキシドの平均付加モル数qが16〜27、更には17〜24、特に18〜22であって、かつAO基がプロピレンオキシ基でありプロピレンオキシドの平均付加モル数rが1〜4、更には2〜4、特に2〜3である化合物を用いることが、低温保存安定性、洗浄性能のみならず、成分(C)のカチオン界面活性剤の繊維への吸着性に優れた液体洗浄剤組成物を得る点から好ましい。
【0017】
エチレンオキシ基(以下、EO基ということもある)の付加モル数を、従来、繊維製品用の液体洗浄剤組成物で一般的に用いられている非イオン界面活性剤よりも多くすることで、成分(C)のカチオン界面活性剤が繊維に吸着する能力を高めることができ、十分な抗菌性による優れた消臭効果を発揮することができる。また、成分(A)中のAO基は洗浄力のために含まれる方が好ましい。一般にEO基は親水性を示すことから、EO基の付加モル数を増やすと繊維表面などの界面よりも、水へ分散しやすくなり、十分な洗浄力が得られにくい傾向にある。一方でEO基の付加モル数が少ないと水に溶けにくくなる。本発明者らは、驚くべきことにEO基の付加モル数を増やしても、(C)カチオン界面活性剤を併用することで、洗浄力を担保できることを見出し、更にかかる非イオン界面活性剤がAO基を有することで、より良好な洗浄力が得られることを見出した。また、本発明者らは、従来使用されている非イオン界面活性剤では、カチオン界面活性剤を組み合わせても十分な消臭効果が得られない原因として、非イオン界面活性剤のエチレンオキシ基の付加モル数が関与することを見出した。本発明で使用する成分(A)は、カチオン界面活性剤の抗菌性を十分に発揮させることができるため、繊維製品に対する消臭効果に優れた液体洗浄剤組成物を得ることができる。
【0018】
一般式(1a)において「/」は、EO基及びAO基の関係がランダム結合、ブロック結合のいずれでもよく、例えば、以下のいずれであってもよいことを意味している。またr個のAOは、複数のブロック体として分かれていてもよい。
【0019】
RO−(AO)r−(EO)qH (1a-1)
RO−(EO)q−(AO)rH (1a-2)
RO−[(EO)q1・(AO)r]−(EO)q2H (1a-3)
RO−(EO)q1−[(AO)r・(EO)q2]H (1a-4)
RO−(EO)q1−(AO)r−(EO)q2H (1a-5)
RO−(EO)q1−[(AO)r・(EO)q3]−(EO)q2H (1a-6)
〔式中、R、q、r、EO及びAOは前記と同じ意味を示し、q1、q2及びq3はそれぞれ0を超える平均付加モル数であって、(1a-3)〜(1a-5)においてはq=q1+q2、(1a-6)においてはq=q1+q2+q3である。“・”はランダム結合であることを示す。〕
【0020】
一般式(1a-1)〜(1a-6)で表される化合物は、脂肪族アルコールROHに対するエチレンオキシドを含むアルキレンオキシドの反応割合、並びに反応順序を考慮することで調製することができる。脂肪族アルコールROHとしては、天然油脂由来のアルコールを好適に用いることができる。なお、q1及びq2は独立して1〜20が好ましく、更にはq1は3〜20が、q2は1〜15がより好ましく、特にq1は4〜15が、q2は3〜15が好ましい。またq3は0.1〜10が好ましい。q1、q2及びq3の範囲は、一般式(1)のqやrの各範囲条件に従属するものとする。
【0021】
一般式(1)中のRは、上記のようにROHとして天然油脂由来のアルコールを用いた場合、炭素数が実質的に偶数のものから構成されることになる。保存安定性の点から、前記一般式(1a-2)、(1a-4)、(1a-5)及び(1a-6)の非イオン界面活性剤が好ましく、このなかでも一般式(1a-5)及び(1a-6)の非イオン界面活性剤がより好ましく、一般式(1a-5)の非イオン界面活性剤が最も好ましい。なかでも、一般式(1a-5)において、q1/(q1+q2)が0.2〜0.8である化合物が好ましい
【0022】
本発明の液体洗浄剤組成物において、成分(A)の含有量は、良好な洗浄性能の観点から30〜70質量%であり、35〜60質量%が好ましく、35〜50質量%がより好ましい。なお成分(A)が、一般式(1a-1)の非イオン界面活性剤である場合は、低温での安定性と冷水での希釈時の溶解性の観点から、組成物中の含有量は45質量%以下、特に40質量%以下であることが好ましい。また、成分(A)が、一般式(1a-2)の非イオン界面活性剤である場合は、同様に低温での安定性と洗浄の際の冷水での希釈溶解性の観点から、組成物中の含有量は50質量%以下であることが好ましい。
【0023】
〔成分(B):過酸化水素〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、生乾き臭の抑制のために成分(B)として過酸化水素を含有する。本発明の液体洗浄剤組成物は、生乾き臭抑制及び過酸化水素安定性の観点から、成分(B)を0.3〜10質量%、好ましくは0.5〜8質量%、より好ましくは1〜6質量%含有する。なお、組成物中の過酸化水素濃度は、ヨウ化カリウム溶液を用いた逆滴定法によって測定することができる。
【0024】
〔成分(C):カチオン界面活性剤〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、成分(C)としてカチオン界面活性剤を含有する。カチオン界面活性剤としては、一般式(2)で示される化合物が好ましいものとして挙げられる。
【0025】
【化1】

【0026】
〔式中、R1は、炭素数6〜22の鎖式炭化水素基であり、−(A'O)s−(A'Oは、エチレンオキシ基又はプロピレンオキシ基、sは0〜10の平均付加モル数)で表されるポリオキシアルキレン基を含んでいてもよい。R2、R3及びR4は、それぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基、ベンジル基又は炭素数1〜3のヒドロキシアルキル基を示し、X-は、ハロゲン原子、CH3SO4-又はCH3CH2SO4-を示す。〕
【0027】
一般式(2)中のR1の炭素数は8〜20が好ましく、10〜18がより好ましく、14〜16が更に好ましい。また、R1の鎖式炭化水素基は、ベンゼン環や環状構造の基を除くものである。鎖式炭化水素基は、直鎖アルキル基又は直鎖アルケニル基が好ましく、更には天然油脂由来のものであることがより好ましい。またsは0が好ましい。
【0028】
成分(C)のカチオン界面活性剤としては、例えば下記(c1)〜(c4)が使用できるが、(c1)及び(c3)から選ばれる化合物を含有することがより好ましい。(c1)の化合物が成分(C)中の50質量%以上、更には60質量%以上、より更に好ましくは80質量%以上を占めることが好ましい。(c1)〜(c4)の化合物のR1の炭素数は12〜16が好ましく、炭素数14〜16がより好ましく、鎖式炭化水素基は、直鎖アルキル基であることが好ましく、更には天然油脂由来のものが好ましい。対イオンX-としては、十分な生乾き臭抑制効果を得る観点から、CH3SO4-及びCH3CH2SO4-が好ましい。
【0029】
・(c1) 一般式(2)中のR1が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、R2〜R4がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
・(c2) 一般式(2)中のR1が炭素数6〜22の分岐鎖アルキル基であり、R2〜R4がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
・(c3) 一般式(2)中のR1が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、R2がベンジル基であり、R3及びR4がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
・(c4) 一般式(2)中のR1が炭素数6〜22の直鎖アルキル基であり、sが1〜5であり、R2、R3、R4がそれぞれ炭素数1〜3のアルキル基である第4級アンモニウム塩。
【0030】
成分(C)のカチオン界面活性剤は、抗菌性を示し、生乾きの際の繊維上での菌の増殖を抑え、臭いの発生を抑制するものである。成分(C)は成分(A)と組合せることにより、乾燥耐性に優れる繊維製品の臭い原因菌の繁殖を抑制することができる。更に後述する成分(E)を併用することにより、より優れた抗菌性を発揮することができる。
【0031】
本発明の液体洗浄剤組成物は、生乾き臭、特にその主要原因物質である4-メチル-3-ヘキセン酸臭の抑制及び良好な洗浄性の観点から、成分(C)を、0.1〜5質量%、好ましくは0.3〜5質量%、より好ましくは0.3〜4質量%、更に好ましくは0.5〜3質量%、特に好ましくは0.8〜3質量%含有する。
【0032】
また、生乾き臭抑制の観点から、成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、5/100〜100/1、更には10/90〜95/5、特に20/80〜90/10であることが好ましい。
【0033】
〔成分(D):香料組成物〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、成分(D)として香料組成物を含有する。この香料組成物には(d1)として、本発明の液体洗浄剤組成物において香り立ちも良好であり、かつ保存安定性も良好である香料を配合する。(d1)としてはジヒドロミルセノール、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ダマセノン、エチルリナロール、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン(商標名:イソ・イー・スーパー;IFF)、ヘキシルシンナミックアルデヒド、サリチル酸ベンジル、メチルジヒドロジャスモネート、エチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-2-カルボキシレート(商標名:フルーテート;花王)、リリアール、リモネン、フェニルエチルアルコール、デカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチルナフト[2.1-b]フラン(商標名:アンブロキサン;花王)、酢酸ベンジル、シトロネロール、ゲラニオール、シクロペンタデカノリド(商標名:ペンタライド;曽田香料)が挙げられる。これらの香料のうち、特に(d1')ジヒドロミルセノール、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ダマセノン、エチルリナロール、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、サリチル酸ベンジル、メチルジヒドロジャスモネート、エチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-2-カルボキシレート、リリアール、リモネンが、特に香り立ちと保存安定性の点で優れている。
【0034】
(d1)の香料は、保存安定性と香り立ちの観点から、成分(D)中に20〜100質量%含有するが、30〜90質量%含有することが好ましく、更に50〜80質量%含有することが好ましい。特に、(d1')が(d1)中50〜100質量%であるのが好ましい。
【0035】
一方(d2)の香料は、本願の液体洗浄剤に配合すると香り立ちがなくなってしまう。(d2)の香料としてはジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルヘキサノール、酢酸シトロネリル、ヘリオトロピンが挙げられる。これらの香料は成分(D)中の10質量%以下であり、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、1質量%以下が特に好ましく、全く含有しないのが最も好ましい。
【0036】
更に(d3)の香料は香り立ちは良好であるが、保存安定性の点で不十分である香料である。このような(d3)の香料としてはリナロール、リラール、バニリン、エチルバニリンが挙げられる。これらの香料は長期的な香りの安定性の観点から、成分(D)中の10質量%以下であることが好ましく、9質量%以下がより好ましく、5質量%以下が特に好ましい。
【0037】
成分(D)は本発明の液体洗浄剤組成物中、0.01〜5質量%含有することが好ましく、0.1〜5質量%含有することがより好ましく、0.5〜5質量%含有することが更に好ましい。
【0038】
〔成分(E):EO付加モル数の小さいポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、生乾き臭抑制の観点から、成分(E)として、下記一般式(3)で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤を含有することが好ましい。
5−O−(C24O)t−H (3)
〔式中、R5は、炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基を示し、酸素原子に結合する炭素原子は第1級炭素原子及び/又は第2級炭素原子である。tは平均付加モル数であって、2以上8未満の数である。〕
【0039】
成分(E)は本発明の液体洗浄剤組成物中、0.5〜10質量%含有することが好ましく、1〜8質量%含有することがより好ましく、2〜5質量%含有することが更に好ましい。本発明の液体洗浄剤組成物に更に成分(E)を含有することによって、従来では十分に解決できなかった、再発し易い生乾き臭を含む、繊維製品全体の臭いの発生を抑制する効果を示す。
【0040】
〔成分(F):水混和性有機溶剤〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、安定性、溶解性を向上させるため、成分(F)として水混和性有機溶剤を含有することが好ましい。本発明でいう水混和性有機溶剤とは、25℃のイオン交換水1Lに50g以上溶解するもの、すなわち、溶解の程度が50g/L以上である溶剤を指す。
【0041】
成分(F)の水混和性有機溶剤は、組成物の粘度調整剤、ゲル化抑制剤として有効であり、洗浄性能、安定性、溶解性の点で、水酸基及び/又はエーテル基を有するものが好ましい。成分(F)の水混和性有機溶剤としては、効果的に組成物の粘度調整、ゲル化抑制を達成する観点より、以下の(f1)〜(f5)から選ばれる1種以上を使用することが好ましい。
【0042】
(f1) エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、1-ブタノール等のアルカノール類
(f2) プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等の炭素数2〜6のアルキレングリコール類
(f3) ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール類
(f4) ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノール、1-メチルグリセリンエーテル、2-メチルグリセリンエーテル、1,3-ジメチルグリセリンエーテル、1-エチルグリセリンエーテル、1,3-ジエチルグリセリンエーテル、トリエチルグリセリンエーテル、1-ペンチルグリセリルエーテル、2-ペンチルグリセリルエーテル、1-オクチルグリセリルエーテル、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル等のアルキルエーテル類
(f5) 2-フェノキシエタノール、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、平均分子量約480のポリエチレングリコールモノフェニルエーテル、フェノキシプロピレングリコール、2-ベンジルオキシエタノール、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル等の芳香族エーテル類
【0043】
これら水混和性有機溶剤のうち、過酸化水素を安定化させ生乾き臭を抑制するために、(f4)アルキルエーテル類及び/又は(f5)芳香族エーテル類が好ましく、中でもジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、フェノキシプロピレングリコールが好適であり、特にジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテルが好適である。
【0044】
本発明の液体洗浄剤組成物は、成分(F)を、好ましくは1〜40質量%、より好ましくは4〜20質量%、更により好ましくは5〜10質量%含有する。
【0045】
〔成分(G):アルカリ剤〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、pHを調整するための中和剤等として、アルカリ剤を使用することが好ましい。本発明の液体洗浄剤組成物のpHが、後述のように7.0以下である場合は、遊離のアルカリ剤はほとんど存在しないと考えられる。なお中和に用いるアルカリ剤としては、アルカリ金属水酸化物を使用することが好ましく、水酸化カリウム及び/又は水酸化ナトリウムがより好ましい。
【0046】
なお、水混和性の有機アミン化合物、更にはモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の総炭素数6以下のアルカノールアミン化合物〔以下成分(G')という場合もある。〕は、中和剤として用いる場合、生乾き臭の抑制効果の点から、組成物中の含有量が1質量%未満、更には0.5質量%以下、より更には0.08質量%以下であることが好ましい。成分(G')はアルカリ剤(pH調整のための中和剤)以外に陰イオン性化合物の塩として配合した分も成分(G')の量に算入するものとする。
【0047】
〔成分(H):有機キレート剤〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、成分(H)として、多価金属イオンをキレートすることができる有機キレート剤を含有することが、本発明の効果を経時的に維持する点で好ましい。成分(H)の有機キレート剤としては、例えば、ニトリロ三酢酸、イミノ二酢酸、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルイミノ二酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、ジエンコル酸等のアミノポリ酢酸又はその塩;ジグリコール酸、オキシジコハク酸、カルボキシメチルオキシコハク酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、シュウ酸、リンゴ酸、オキシジコハク酸、グルコン酸、カルボキシメチルコハク酸、カルボキシメチル酒石酸等のアミノポリ酢酸以外のポリカルボン酸又はその塩;アミノトリ(メチレンホスホン酸)、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)等の有機ホスホン酸又はその塩が挙げられる。塩としてはアルカリ金属塩等が挙げられ、酸として配合し、系中でアルカリ剤によって中和した塩であってもよい。このうち、有機ホスホン酸又はその塩、中でも1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸又はその塩が好適である。なお対イオンはアルカリ金属塩が好ましい。
【0048】
本発明では、上述のとおり保存による効果の低下を抑制する上で有機キレート剤を含有することが好ましいが、これは組成物中に含まれる可能性のある重金属イオンによる過酸化水素の分解が、有機キレート剤によって抑制されることに寄与する部分が多い。その一方で有機キレート剤は、水による希釈時におけるpHの変動を抑制する性質を有する化合物が多い。このため、優れた洗浄力を得る上で、水による希釈時にpHが中性付近に変わりやすくするために、少量で効果的な剤であることが好ましい。そのような有機キレート剤として、有機ホスホン酸又はその塩が好ましく、塩はカリウム塩又はナトリウム塩であることが好ましい。
【0049】
成分(H)の組成物中の含有量は、酸型化合物に換算した場合に0.01〜0.5質量%が好ましく、より好ましくは0.03〜0.3質量%、より好ましくは0.05〜0.2質量%である。
【0050】
〔成分(I):水溶性高分子重合体〕
本発明の液体洗浄剤組成物には、生乾き抑制効果を向上させる目的で、成分(I)として水溶性高分子重合体を配合することが好ましい。高分子重合体としては、カルボン酸基を有する構成単位を含む高分子重合体が好ましく、ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合体、アクリル酸又はマレイン酸と炭素数2〜5のオレフィンとの共重合体を挙げることができる。また、界面活性剤の含有量が多い高濃度界面活性剤系では、カルボン酸基を有する単量体からなる構成単位とポリオキシエチレン鎖を有する単量体からなる構成単位との両方が含まれている高分子重合体を用いることが好ましい。例えば特開平10-60476号公報や特開2004-155937号公報記載のポリマーを挙げることが出来る。成分(I)の組成物中の含有量は、好ましくは0.1〜5質量%であり、より好ましくは0.5〜4質量%である。
【0051】
〔上記以外の成分〕
更に本発明の液体洗浄剤組成物には、次の(i)〜(vii)に示す成分を、本発明の効果を損なわない程度で配合することができる。
(i)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ等の酵素
(ii)カルシウムイオン源(カルシウムイオン供給化合物)、ビヒドロキシ化合物、蟻酸等の酵素安定化剤
(iii)チノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料
(iv)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤
(v)特表平11-513067号公報に記載されているゲル化防止重合体、更には重量平均分子量が600〜5000、更には1000〜4000のポリプロピレングリコール又はポリエチレングリコール。なお重量平均分子量は光散乱法を用いて決定することができ、ダイナミック光散乱光度計(DLS-8000シリーズ、大塚電子株式会社製等)により測定することができる。
(vi)オクタン、デカン、ドデカン、トリデカン等のパラフィン類;デセン、ドデセンなどのオレフィン類、塩化メチレン、1,1,1-トリクロロエタン等のハロゲン化アルキル類;D-リモネン等のテルペン類などの水非混和性有機溶剤
(vii)アルキルベンゼンカルボン酸、アルキルベンゼンスルホン酸又はそれらの塩;安息香酸又はその塩等のハイドロトロープ剤
(viii)その他、色素、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤
【0052】
以下に本発明の液体洗浄剤組成物中、上記の任意成分を配合する場合の指標としての濃度を示すが、本発明の効果を損なわない程度に適宜調整され、配合に適さない場合は除外される。
(i)の酵素の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。
(ii)の酵素安定化剤の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。
(iii)の蛍光染料の含有量は0.001〜1質量%が好ましい。
(iv)の酸化防止剤の含有量は0.01〜2質量%が好ましい。
(v)のポリアルキレングリコール系ゲル化防止重合体の含有量は0.01〜2質量%が好ましい。
(vi)の水非混和性有機溶剤の含有量は0.001〜2質量%が好ましい。
(vii)のハイドロトロープ剤の含有量は0.1〜5質量%が好ましい。
(viii)のその他の成分は、公知の濃度で適宜配合することができる。
【0053】
一般に過酸化水素を含む洗浄液や漂白液の場合、処理時の溶液のpHを高めることで漂白効果が向上する。しかしながら本発明の液体洗浄剤組成物においては、水に希釈した際にpHをアルカリ性にするために用いられる、ホウ素化合物は、洗浄力を低下させるため、実質的に含有しないことが好ましい。ここで、ホウ素化合物としては、ホウ酸、ホウ砂、ホウ酸塩等が挙げられ、ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、四ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸カリウム、四ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。また「実質的に含有しない」とは、例えば酵素の安定化剤として酵素製剤等から極めて微量に混入するような場合を除くことを意味する。具体的には、組成物中にホウ酸に換算して(ただしホウ砂はそれ自体の質量として)、ホウ素化合物の含有量が、0.1質量%未満、更には0.01質量%未満であることをいう。なお下限値は0質量%である。
【0054】
本発明の液体洗浄剤組成物の残部は水である。水は滅菌された脱イオン水を用いることが好ましい。
【0055】
〔pH、粘度〕
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄力及び防臭効果の観点から、JIS K3362:1998の8.3項に記載の20℃におけるpHが3.0〜7.0であり、更に3.5〜7.0、更により4.0〜6.0が好ましい。
【0056】
更には、脱イオン水に炭酸カルシウムを添加することによって調製した20℃におけるpH6.0〜8.0、4°DHの軟水3Lに対して、本発明の液体洗浄剤組成物を2mL溶解させたときの水溶液のpHが、20℃で4.0〜8.5であることが好ましく、更には6.0〜8.0であることがより好ましい。
【0057】
本発明において粘度はB型粘度計により測定する。ローターは粘度に合ったものを選択する。回転数60r/minで回転させ、回転開始から60秒後の粘度を液体洗浄剤組成物の粘度とする。
【0058】
本発明の液体洗浄剤組成物は、衣料、タオル、足拭きマット、シーツ寝具製品等の、例えば家庭生活で使用される、繊維製品に関する液体洗浄剤組成物、更に衣料用の液体洗浄剤組成物として好適である。更に水洗い可能な繊維製品の液体洗浄剤組成物として好適である。
【実施例】
【0059】
試験例1 単品香料の試験
表1に示す生乾き臭及び再発性の生乾き臭の発生を抑制する効果のある繊維製品用液体洗浄剤組成物中に表2に示す単品香料を各0.72質量%で賦香し、以下の評価を行った。結果は表2に示す。
【0060】
<香り立ちの評価>
表1の各組成物を50mL広口規格瓶PS-06(透明ガラス製)に25mLずつ量り、ビン口から初期の匂い評価を行った。評価は専門パネラー4名の協議によって決定した。
【0061】
<保存安定性の評価>
表1の各組成物を50mL広口規格瓶PS-06(透明ガラス製)に25mLずつ量り、50℃の保管庫と5℃の保管庫に入れた。20日後にそれぞれのサンプルについて、匂いの評価を行った。評価は専門パネラー4名の協議によって決定した。
【0062】
<評価基準>
4:強く匂う
3:匂う
2:弱く匂う
1:僅かに匂う
0:匂わない
【0063】
<総合評価の評価基準>
総合評価は香り立ちと保存安定性を総合的に判断した。具体的には賦香直後の香り立ちが3以上であり、かつ50℃、20日間の保存試験において香り立ちの減少が1以内である香料を「○」、それ以外を「×」とした。
【0064】
【表1】

【0065】
【表2】

【0066】
実施例1及び比較例1
表1に示す繊維製品用液体洗浄剤組成物中に表3に示す香料組成物を0.72質量%賦香し、試験例1と同様の方法で香り立ちの評価及び保存安定性の評価を行った。
【0067】
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の成分(A)、(B)、(C)及び(D)を含有する繊維製品用液体洗浄剤組成物。
(A) 一般式(1)で表される非イオン界面活性剤 30〜70質量%
R(CO)pO−[(C24O)q/(AO)r]R' (1)
〔式中、Rは炭素数7〜22の直鎖状炭化水素基を示し、R'は水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基を示し、AOは炭素数3〜5のアルキレンオキシ基を示す。
pは0又は1の数を示す。
q及びrは平均付加モル数を示し、qは10〜30の数、rは0〜5の数を示し、かつq+rは15以上の数である。
p=0のとき、R'は水素原子であり、qは12以上の数である。
「/」はC24O基及びAO基が、ランダム及びブロックのいずれの態様で結合していてもよいことを示す。〕
(B) 過酸化水素 0.3〜10質量%
(C) カチオン界面活性剤 0.1〜5質量%
(D) 成分(d1)を20〜100質量%含有し、成分(d2)の許容含有量が10質量%である香料組成物
(d1) ジヒドロミルセノール、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ダマセノン、エチルリナロール、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、サリチル酸ベンジル、メチルジヒドロジャスモネート、エチルトリシクロ[5.2.1.02.6]デカン-2-カルボキシレート、リリアール、リモネン、フェニルエチルアルコール、デカヒドロ-3a,6,6,9a-テトラメチルナフト[2.1-b]フラン、酢酸ベンジル、シトロネロール、ゲラニオール及びシクロペンタデカノリドから選ばれる1又は2以上の香料
(d2) ジメチルベンジルカルビニルアセテート、フェニルヘキサノール、酢酸シトロネリル及びヘリオトロピンから選ばれる1又は2以上の香料
【請求項2】
成分(B)と成分(C)との質量比(B)/(C)が、5/100〜100/1である請求項1に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
【請求項3】
成分(D)における下記成分(d3)の許容含有量が10質量%である請求項1又は2に記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
(d3) リナロール、リラール、バニリン及びエチルバニリンから選ばれる1又は2以上の香料
【請求項4】
成分(d1)中に以下の成分(d1')を50〜100質量%含有する請求項1〜3のいずれかに記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。
(d1') ジヒドロミルセノール、γ-ウンデカラクトン、クマリン、ダマセノン、エチルリナロール、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン、ヘキシルシンナミックアルデヒド、サリチル酸ベンジル、メチルジヒドロジャスモネート、エチルトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-2-カルボキシレート、リリアール及びリモネンから選ばれる1又は2以上の香料
【請求項5】
pHが3.0〜7.0である請求項1〜4のいずれかに記載の繊維製品用液体洗浄剤組成物。

【公開番号】特開2013−18891(P2013−18891A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154153(P2011−154153)
【出願日】平成23年7月12日(2011.7.12)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】