説明

缶体検査装置および缶体検査方法

【課題】缶体の外面に光を照射して、その光が缶体内に漏れたことを検出して缶体に発生したピンホールを検査する缶体検査装置において、支持部に支持された部分の缶体に発生するピンホールを、簡単な構成により確実に検出すること。
【解決手段】缶体50に沿う周面が形成されたポケット部11aに前記缶体50の外面を支持する支持部11と、前記缶体50の外側から光を照射する光源12と、前記缶体50の内側に漏れ出た光を検出する検出部Sとを備え、前記ポケット部11aに支持された前記缶体50に前記周面11aから前記光を照射する缶体検査装置10であって、前記支持部11は、入射された光が蛍光に変換される蛍光性光透過材料により形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、缶体の製造工程において、缶体の内側に漏れ出る光を検出することにより缶体に生じたピンホール等の欠陥を検出する缶体検査装置および缶体検査方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の缶体検査装置としては、例えば特許文献1に示されるように、缶体の外面を支持する支持部と、前記缶体の外面に光を照射する光源と、前記缶体の内側に漏れ出た光を検出する検出部とが備えられ、前記支持部は、板状の光透過性材料(例えば、透明アクリル、ポリカーボネート若しくはガラス等)により形成されている。
また、支持部は、外縁部に前記缶体の外面に沿った周面を有するとともに外縁および両端面に開口するポケット部が形成され、ポケット部の周面により缶軸が当該支持部の両端面に直交する方向に延びるように缶体の外面側を支持するように構成されている。
【0003】
このような缶体検査装置では、支持部に形成された凹部に反射面を設け、光源から照射した光をポケット部に支持された部分の缶体に照射して当該部分に生じるピンホールを検出するようになっているが、光源の光量増大や検出部の感度を上げると、光源のコストやエネルギー費が増大するとともに誤検出が増加するため、例えば特許文献2に示されるように、支持部に反射面を設けて支持部の外側から入射した光をポケット部の周面に向けて反射させる技術が開示されている。
【特許文献1】特開2000−65757号公報
【特許文献2】特開2006−308362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献2に示された缶体検査装置の場合、光源の光量増大や検出部の感度向上をすることなく、支持部に支持された部分の缶体に発生したピンホールを検出することはできるものの、反射面や、この反射面を設けるための凹部を形成する必要があるために構造が複雑化して製作コストが増大するという問題があった。
【0005】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、支持部に支持された部分の缶体に発生するピンホールを、簡単な構成により確実に検出することが可能な缶体検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、缶体に沿う周面が形成されたポケット部に前記缶体の外面を支持する支持部と、前記缶体の外側から光を照射する光源と、前記缶体の内側に漏れ出た光を検出する検出部とを備え、前記ポケット部に支持された前記缶体に前記周面から前記光を照射する缶体検査装置であって、前記支持部は、入射された光が蛍光に変換される蛍光性光透過材料により形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明に係る缶体検査装置によれば、支持部の内側に向けて入射された光が、蛍光性光透過材料の内部で蛍光に変換され、蛍光性光透過材料内の全方向に蛍光が照射されるので、支持部に入射される光の入射方向に関係なく支持部の内方からポケット部の周面に向けて蛍光が照射される。
このポケット部に向かって照射された蛍光は、ポケット部に支持された缶体の胴部の外面を照射する。
したがって、缶体の支持部により支持された部分に対して充分な量の光が照射されて、該部分に発生していたピンホールを光源の光量を増大させることなく確実に検出することができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の缶体検査装置であって、前記支持部は円板状とされ、前記ポケット部は前記支持部の外周縁部にその周方向に所定の間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする缶体検査装置。
【0009】
この発明に係る缶体検査装置によれば、ポケット部が円板状に形成された支持部の外周縁部にその周方向に所定の間隔をあけて複数形成されているので、支持部内の全方向に照射された蛍光の多くがいずれかのポケット部の周面から缶体に向かって照射可能とされ、蛍光性光透過材料内で発せられた蛍光を効率的にピンホール検査に用いることができる。
【0010】
請求項3に係る発明は、缶体検査方法であって、請求項1又は請求項2に記載の缶体検査装置を用いて、缶体を検査することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明に係る缶体検査装置及び缶体検査方法によれば、簡単な構成の支持部を用いてポケット部に支持された缶体の胴部にポケット部の周面から検査光を照射することができるので、支持部に支持された部分の缶体に発生しているピンホールを確実に検出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図1 から図3に基づいて本発明の一実施形態について説明する。
この実施形態の缶体検査装置10は、図1、図2に示すように、缶体50の胴部51の外面を支持する支持部11と、缶体50にその外側から光を照射する光源12と、缶体50の内側に漏れ出た光を検出する検出部Sとを備えている。
【0013】
また、本実施形態の缶体検査装置10は、缶体50の底部54を保持する保持テーブル13と、缶体50の開口端面を閉塞するようにして缶体50を支持する支持盤14と、支持部11に缶体50を供給する供給手段15と、支持部11から缶体50を取り出す取り出し手段16と、ピンホールが検出された缶体50を排出する排出路17とを備えている。
なお、本実施形態において、缶体50はいわゆるボトル缶である。
【0014】
支持部11は、蛍光性光透過材料により円形平板状に形成され、支持部11の外周縁部に、缶体50の胴部の外面に沿う周面を有し、かつ支持部11の外縁および両端面11g、11hに開口するポケット部11aが支持部11の周方向に一定の間隔をあけて複数形成されている。
そして、ポケット部11aは、支持部11の両端面11g、11hに直交する方向に缶体50の缶軸が延びるように、缶体50がその外面側を支持するようになっている。
この実施形態において、支持部11は、缶体50の缶軸方向に所定の間隔をあけて2つ設けられ、缶体50であるボトル缶の胴部51の缶軸方向上部と下部とが、それぞれポケット部11aの周面に支持されるようになっている。また、これらの支持部11、11は、軸線回りに回転可能に支持されている。
【0015】
支持部11を構成する蛍光性光透過材料は、例えば、透明なアクリル樹脂に蛍光材料を含有させた蛍光アクリル樹脂であって、波長470nm以下の光を透過させずに波長520nm以上の光を90%以上透過させる材料であって、外部の青色発光ダイオード(以下、青色LED)光源(波長420nm〜520nm)から入射された光により樹脂内の蛍光材料が励起されて、波長470nm〜600nmの蛍光を発生させるような樹脂をいう。
この蛍光性光透過材料内において発生する蛍光は、図3の概念図に示すように、入射される光の入射方向に関係なく蛍光性光透過材料内の全方向に分散して発光(照射)されるようになっている。
なお、蛍光性光透過材料は、蛍光アクリル樹脂に限られず、透明な樹脂内に蛍光材料を含有して蛍光を発生するものであればよく、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂等の基材に、無機蛍光材料、有機蛍光材料のいずれの蛍光材料が含有されていればよく、蛍光材料の含有に関しては、染色、練り込み等、有効な任意の製法によることが可能である。
【0016】
光源12は、例えば、青色LEDにより構成されており、缶体50の外面に、支持部11の径方向内側から光を照射する第1、第2光源12a、12bと、支持部11の径方向外方から光を照射する第3光源12cとを備えている。第1、第2光源12a、12bと、第3光源12cとは、支持部11のポケット部11aを挟んだ位置に配置されており、この実施の形態おいて、第3光源は、第2光源12a、12bからの照射光を反射して、その反射光を缶体50に照射する反射板により構成されている。
【0017】
第1光源12aは、図1に示すように、2つ設けられた支持部11、11の間に設けられて、缶体50の胴部51に光を照射する構成とされ、第2光源12bは、胴部51の缶軸方向上方に形成され缶軸方向上方側が漸次縮径された肩部52と、肩部52の缶軸方向上方に形成され缶軸方向に延在する口金部53とに光を照射する構成とされている。
【0018】
ここで、缶体50の底部54を保持する保持テーブル13と支持盤14とは、互いの表面が対向するように配置され、保持テーブル13は、支持盤14の表面に向けて進退可能に支持されている。また、支持盤14の表面には、保持テーブル13の表面に向けて開口する孔14aが形成され、孔14aの開口部に例えばゴム等からなる弾性部材シート14bが配設されている。この弾性部材シート14bはリング状とされて、内径が口金部53の内径よりも小さく、外径が口金部53の外径よりも大きくされている。
【0019】
保持テーブル13は、前記表面を有するパッド部13aと、該パッド部13aの前記表面と反対側の裏面に設けられた反射板13bとを備えている。パッド部13aは、例えば支持部11と同一の材質により形成され、反射板13bは、例えば鏡面仕上げされたステンレス鋼により形成されている。そして、パッド部13aおよび反射板13bをこれらの厚さ方向に貫通するとともに、図示されないバキュームエア供給手段と連通されたバキュームエア供給孔13cが形成されている。
【0020】
保持テーブル13の上記構成により、缶体検査装置10により缶体50を検査するに際し、缶体50の内側と、支持盤14の内部とが連通された状態で、保持テーブル13の表面と、支持盤14の弾性部材シート14bの表面とによって、缶体50を缶軸方向に挟み込み、かつ支持部11のポケット部11aの周面により缶体50の外面が支持された状態で、この缶体50が保持されるようになっている。なお、この際、口金部53の開口端面は弾性部材シート14bの表面に圧接される。また、バキュームエア供給孔13cを介して、缶体50の底部54が保持テーブル13のパッド部13aの表面に吸着されるようになっている。
【0021】
ここで、この缶体検査装置10の構成要素のうち、少なくとも保持テーブル13の表面、弾性部材シート14bの表面を除く支持盤14の表面、支持部11を図示されないフレームに保持するブラケット11fの表面、およびその他、缶体50と対向する図示されない部材の表面は、例えば一般構造用鋼材により形成され、メッキ処理若しくはバフ研磨が施され、光源12からの光を反射できるようになっている。また、保持テーブル13、支持盤14、および支持部11は、同期して同一の軸線回りに回転可能に支持されている。
【0022】
検出部Sは、検出部保持部材18に形成された収納部18aに検出面を缶体50の開口部に対向可能に収納されており、支持盤14が検出部保持部材18と摺動して回転し、収納部18aと孔14aが一致した場合に、缶体50の開口部を通じて、缶体50の内部に漏れ出た光を検出可能とされている。また、収納部18aは、その開口部を除く部分が気密に形成されている。
【0023】
支持盤14の内部には、圧力流体供給手段が設けられ、この缶体検査装置10により缶体50を検査するに際し、支持盤14と検出部保持部材18が密着した際に、収納部18aと支持盤14と缶体50により気密に形成される空間に内圧をかけた状態で、光源12により缶体50の外面に向けて照射された光が、缶体50の内側に漏れ出た場合に、この光を缶体50の開口部、および弾性部材シート14bの内径部分を介して、支持盤14の内部に設けられた検出部Sによって検出できるようになっている。つまり、缶体50にピンホールが生じている場合に、内圧により、このピンホールを押し広げた状態で検査をすることができるようになっている。
【0024】
また、支持部11をなす円形平板におけるポケット部11aの内周側は、端面11g、11hの双方が、光源12からの照射光が入射可能な入射部とされている。
支持部11は、缶体50の缶軸方向に所定の間隔をあけて配置され、図1に示すように、端面11h、11hが互いに対向するように2つ設けられている。
【0025】
次に、以上のように構成された缶体検査装置10により缶体50を検査する方法について説明する。
まず、供給手段15により支持部11のポケット部11aに供給された缶体50は、保持テーブル13が支持盤14に向けて前進移動することにより、その口金部53の開口端面が、弾性部材シート14bの表面に圧接された状態で、保持テーブル13の表面と弾性部材シート14bの表面とにより、缶軸方向に挟み込まれ、かつ缶体50の外面が支持部11のポケット部11aの周面により支持された状態で保持される。この際、バキュームエア供給孔13cを介して、缶体50の底部54を保持テーブル13のパッド部13aの表面に吸着させる。
【0026】
そして、支持部11と、保持テーブル13および支持盤14とが、支持部11の回転軸廻りにともに回転することにより、この缶体50は、光源12の配設位置に到達する。この際、支持盤14の内部に配設された前記圧力流体供給手段により、弾性部材シート14bの内径部分を介して缶体50に内圧をかけた状態で、光源12からの光が缶体50の内側に漏れているか否かを、検出部Sにより検査する。
【0027】
検出部Sによるピンホールの検査は、図1に示すように、光源12aからの照射光L1が、光源12aの左右に配置された支持部11、11の端面11h、11hとの間の範囲に照射され、一部は支持部11と支持部11の間に位置する缶体50の胴部51に直接照射され、それぞれの支持部11側に向かった照射光L1は、それぞれの端面11hから支持部11に入射する。
この支持部11に入射した光は、支持部11内の蛍光材料によって蛍光に変換され、光の入射方向に関係なく支持部11内の全方向に発光され、ポケット部11aの周面を介して缶体50の外面に照射される。
【0028】
また、光源12bからの照射光L2は、支持盤14と支持部11の端面11gとの間の範囲に照射され、一部は缶体50の肩部52に直接照射され、支持盤14側に向かった照射光L2は、支持盤14の表面で反射され、反射による照射光L2Aの一部は支持部11の端面11gに向かって支持部11に入射する。また、端面11g側に向かった照射光L1の一部は、端面11gから支持部11に入射する。
この支持部11に入射した光は、光源12aの場合と同様、支持部11への光の入射方向に関係なく、ポケット部11aの周面を介して缶体50の外面に照射される。
【0029】
また、第3の光源12cの表面で反射された照射光L3は、図2に示すように、支持部11の外方から缶体50の外面に照射され、光源12からの照射光L1、L2が直接届かない部分の缶体50の外面を照射する。
また、光源12から保持テーブル13の反射板13bに照射された照射光L4は、缶体50の底部54(中央に形成されたドーム部も含む)を照射する。
【0030】
缶体50の外面にピンホールが発生している場合には、缶体50に照射された照射光L1、L2、L3、L4が、缶体50内部に漏れ出て検出部Sにより検出され、ピンホールがない場合には、缶体50内部への光の漏出がないため、検出部Sが光を検出することはない。
【0031】
次いで、支持部11を保持テーブル13および支持盤14とともに回転させる。そして、この缶体50が、排出路17の開口部に到達したときに、検出部Sにより前記光が検出されていた場合には、バキュームエア供給孔13cを介した缶体50の底部54の、パッド部13aの表面への吸着を維持した状態で、保持テーブル13を後退移動させた後に、バキュームエア供給孔13cによる前記吸着を解除して、缶体50を、支持部11によりこの缶体50に作用していた遠心力および自重によって落下させて、この検査ラインから排出させる。
【0032】
一方、検出部Sにより光が検出されていなかった場合には、缶体50は、支持部11を保持テーブル13等とともに回転させて取り出し手段16の配設位置に到達させる。そして、この際に、保持テーブル13を後退移動させた後に、バキュームエア供給孔13cによる前記吸着を解除して、この缶体50を取り出し手段16に引渡し、この取り出し手段16により缶体50を例えば梱包工程に向けて搬送させる。
【0033】
上記実施形態に係る缶体検査装置10および検査方法によれば、光源12から照射された光が支持部11の端面11g、11hの入射部から入射し、支持部11の端面11g、11hから入射した照射光L1、L2の一部が蛍光に変換され、その蛍光が支持部11内の全方向に照射されて支持部11の内方からポケット部11aの周面に照射され、缶体50の外面を照射することができる。
その結果、蛍光が支持部11で支持された部分の缶体を確実に照射して、ピンホールを検出することができる。
【0034】
また、上記実施形態に係る缶体検査装置および検査方法によれば、缶体50の支持部11により支持された部分に、光源12の光量を増大させることなく充分な量の光を到達させることが可能になり、缶体50の支持部11と当接する部分に発生しているピンホールを確実に検出することができる。
【0035】
また、支持部11が円形平板状とされているので、支持部11の内部で発生して全方向に照射された蛍光の多くをいずれかのポケット部11aに照射させるとともにポケット部11aの周面を介して缶体50の外面を照射させることが可能となり、その結果、発生した蛍光を効率的に検査に用いることができ、省エネルギーを実現することができる。
【0036】
また、支持部11、11が、缶体50の缶軸方向に所定の間隔をあけて、前記他方の端面11h、11h同士が互いに対向配置された状態で2つ設けられているので、缶体50の缶軸方向上方から下方に向かう照射光L1、および缶体50の缶軸方向下方から上方に向かう照射光L2をそれぞれ、入射部から入射させて缶体50の外面のうち、前記2つの支持部11、11により支持されている部分に蛍光として案内して照射させることが可能になる。
【0037】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、前記実施形態では、缶体50としていわゆるボトル缶を示したが、開口部に缶蓋が巻き締められるいわゆる缶についても適用可能である。
【0038】
また、上記実施の形態においては、支持部11を構成する蛍光性光透過材料が、波長470nm以下の光を透過させずに波長520nm以上の光を90%以上透過させる材料とされ、光源12として青色LEDを用いる場合について説明したが、蛍光性光透過材料が発光する蛍光の波長、光源12の波長は上記以外のものを用いてもよいし、光源12の種類として、例えば、ハロゲンランプ等やレーザによる光源等、自在に選択可能である。
【0039】
また、前記実施形態では、支持部11が円形平板状とされ、その外周縁部に、ポケット部11aが当該支持部11の周方向に所定の間隔をあけて複数形成された場合について説明したが、支持部11が円形平板状の本体にポケット部11aが周方向に複数形成された構成に限られるものではない。
【0040】
また、上記実施形態に係る缶体検査装置10および検査方法においては、入射した光をポケット部11aの周面に向けて照射する構成の場合について説明したが、例えば、ポケット部が、例えば、図4に符号11bで示したような缶体50の胴部51を取り囲むような構成とされていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0041】
支持部により支持された部分に発生しているピンホールに、簡単な構成により検査光を照射してピンホールを確実に検出することができる缶体検査装置および缶体検査方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の一実施形態として示した缶体検査装置の要部拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態として示した缶体検査装置の要部概略構成図である。
【図3】本発明を構成する蛍光性光透過材料の作用を説明する概念図である。
【図4】本発明の他の実施形態に係るポケット部を示す図である。
【符号の説明】
【0043】
10 缶体検査装置
11 支持部
11a ポケット部
12 光源
50 缶体
S 検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶体に沿う周面が形成されたポケット部に前記缶体の外面を支持する支持部と、前記缶体の外側から光を照射する光源と、前記缶体の内側に漏れ出た光を検出する検出部とを備え、
前記ポケット部に支持された前記缶体に前記周面から前記光を照射する缶体検査装置であって、
前記支持部は、入射された光が蛍光に変換される蛍光性光透過材料により形成されていることを特徴とする缶体検査装置。
【請求項2】
請求項1に記載の缶体検査装置であって、前記支持部は円板状とされ、前記ポケット部は前記支持部の外周縁部にその周方向に所定の間隔をあけて複数形成されていることを特徴とする缶体検査装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の缶体検査装置を用いて、缶体を検査することを特徴とする缶体検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−25130(P2009−25130A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−188094(P2007−188094)
【出願日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(390004879)三菱マテリアルテクノ株式会社 (201)
【Fターム(参考)】