説明

肉焼き機及びそれに用いられる串刺し具

【課題】串刺しにされた肉を回転しやすい肉焼き機及びそれに用いられる串刺し具を提供すること。
【解決手段】肉焼き機1は、串刺しにした肉を加熱源の上方で回転させながら焼くための装置である。肉焼き機1は、肉を串刺しにするための串部5と、串部5を支持するための支持部4a,4bとを備える。串部5は、肉が刺される棒状部5aと、棒状部5aから出っ張ったフランジ部5bとを含む。フランジ部5bの平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状である。支持部4aは、フランジ部5bの一部を上方から差し込んでフランジ部5bの二側面と当接する突出部4eを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肉を串刺しにして丸焼きにするための肉焼き機に関し、より特定的には、串刺し具の固定方法に特徴を有する肉焼き機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、肉を丸焼きにする場合、肉を棒状部材に串刺しにし、当該棒状部材を支持部材で支持して、加熱源の上方に配置する。特許文献1に記載のバーベキューコンロでは、棒状のロッド(5)に断面形状6角形のキー(10)を設け、キー(10)を受溝(11)に載置して、ロッド(5)の回転を防止している。これにより、肉を回転させながら、丸焼きにすることができる。
【0003】
特許文献2に記載のバーベキュー用具では、回転串(3)に複数の穴(43a)が穿孔された二枚の回転規制円盤(43)を取り付け、二枚の回転規制円盤(43)に回転規制ピン(44)を差し込んで、回転規制ピン(44)が支柱(2)に当接することによって、回転串(3)の回転を防止している。これにより、肉を回転させながら、丸焼きにすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭47−17863号公報
【特許文献2】特開平9―313362号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のバーベキューコンロでは、キー(10)と受溝(11)とが密接して、ロッド(5)の回転が防止されている。そのため、ロッド(5)を持ち上げながら回転させなければならならず、使いにくい。特許文献2に記載のバーベキュー用具では、回転規制ピン(44)をいちいち穴(43a)に差し込まなければならず、使いにくい。
【0006】
それゆえ、本発明の目的は、串刺しにされた肉を回転しやすい肉焼き機及びそれに用いられる串刺し具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、串刺しにした肉を加熱源の上方で回転させながら焼くための肉焼き機であって、肉を串刺しにするための串部と串部を支持するための支持部とを備える。串部は、肉が刺される棒状部と、棒状部から出っ張ったフランジ部とを含む。フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状である。支持部は、フランジ部の一部を上方から差し込んでフランジ部の二側面と当接する突出部を含む。
【0008】
好ましくは、フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に湾曲させた星形形状であると良い。
【0009】
好ましくは、フランジ部は、正五角形の辺を内側に湾曲させた形状であると良い。
【0010】
好ましくは、突出部は、内側に湾曲したフランジ部の二側面の中央部分で当接するU字状部材であると良い。
【0011】
好ましくは、フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲させた星形形状であると良い。
【0012】
好ましくは、支持部は、棒状部を上方向から挿入するための上下溝部と、上下溝部から横方向に棒状部をスライドさせるための横溝部とを含と良い。突出部は、横溝部の端部の下部分に設けられていると良い。
【0013】
好ましくは、横溝部は、中間部分に、棒状部を仮置きするための凹部を有すると良い。
【0014】
また、本発明は、串刺しにした肉を加熱源の上方で回転させながら焼くための肉焼き機に用いられ、肉を串刺しにするための串刺し具であって、肉が刺される棒状部と、棒状部から出っ張ったフランジ部とを備える。フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状であると良い。
【発明の効果】
【0015】
このように、本発明の実施形態によれば、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状を平面基本形状とするフランジ部を用いて、フランジ部の一部を支持部から突出する突出部に差し込んで、串部の回転を規制することができる。串部のグリップ部分を回転させれば、突出部が支点となって、簡単に串部を回転させることができる。串部を回転させた後、好みの面が焼けるように、フランジ部を突出部に再度差し込めばよい。これにより、串刺しにされた肉を回転しやすい肉焼き機及びそれに用いられる串刺し具を提供することができる。
【0016】
フランジ部の平面基本形状を多角形の辺を内側に湾曲させた星形形状とすれば、湾曲部分と突出部とが当接することによって、串部の回転を固定しながらも、適切な方向に力を加えれば、串部を弱い力で回転させることができる。特に、フランジ部の平面基本形状を正五角形の辺を内側に湾曲させて角部分を丸めた形状にすることによって、回転を容易にさせ、かつ、様々な角度で肉を焼くことができる。角部分を丸めれば、フランジ部で怪我をするのを防止できる。
【0017】
突出部として、U字状部材を用いれば、串部の回転方向のみの規制だけでなく、前後方向への移動も規制することができる。
【0018】
フランジ部の平面基本形状を多角形の辺を内側に屈曲させた星形形状とすれば、突出部にフランジ部をしっかり差し込むことができ、串部の固定が安定する。
【0019】
支持部に上下溝部と横溝部とを設けることによって、適切な高さで肉を焼くことができる。また、横溝部の中間部分に凹部を設けることによって、串部を仮置きしながら回転させることができる。
【0020】
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明の一実施形態における肉焼き機1の斜視図である。
【図2】図2は、図1とは異なる角度から見たときの肉焼き機1の斜視図である。
【図3】図3は、支持部4aの構成を示す図である。
【図4】図4は、支持部4bの構成を示す図である。
【図5A】図5Aは、串部5を固定したときの状態を示す拡大斜視図である。
【図5B】図5Bは、串部5の固定を解除したときの状態を示す拡大斜視図である。
【図6】図6は、フランジ部5bの平面基本形状の他の例を示す図である。
【図7】図7は、フランジ部5bの平面基本形状の他の例を示す図である。
【図8】図8は、フランジ部5bの平面基本形状の他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1は、本発明の一実施形態における肉焼き機1の斜視図である。図2は、図1とは異なる角度から見たときの肉焼き機1の斜視図である。肉焼き機1は、脚部2と、コンロ部3と、支持部4a,4bと、串部5と、網部6と、スライド部7と、炭置き部8とを備える。
【0023】
脚部2は、脚部2に貫通されるクリップ部材2aによって、コンロ部3に取り外し可能に取り付けられている。したがって、未使用時は、脚部2をコンロ部3から取り外して、コンパクトに収容することができる。コンロ部3は、船型であり、側面に複数の空気孔3aを有する。空気孔3aから空気が導入されて、コンロ部3内の炭が燃焼しやすくなる。
【0024】
支持部4a,4bは、コンロ部3の二側面から、抜き差し可能に立脚している。したがって、未使用時は、支持部4a,4bをコンロ部3から抜いて、コンパクトに収容することができる。支持部4a,4bは、対向しており、串部5を支持する。支持部4aは、上下溝部4cと、複数の横溝部4dと、複数のU字状部材4eとを含む。支持部4bは、上下溝部4fと、複数の横溝部4gとを含む。
【0025】
串部5は、肉が刺される棒状部5aと、棒状部5aから出っ張ったフランジ部5bと、グリップ部5c,5dと、スライド可能な肉固定具5eとを含む。棒状部5aの先端は、尖っている。グリップ部5dは、棒状部5aを抜き差し可能に覆う。棒状部5aの先端から肉が串刺しにされて、肉固定具5eによって肉が固定され、先端にグリップ部5dが取り付けられる。なお、グリップ部5dは、安全のために、図示しないボルトなどによって、棒状部5aに固定される。フランジ部5bは、正五角形の辺を内側に湾曲させた角部分を丸めた星形形状である。したがって、棒状部5aが上下溝部4c,4f及び横溝部4d,4gに挿入され、フランジ部5bの一部がU字状部材4eに差し込まれることによって、フランジ部5bの二側面がU字状部材4eに当接し、串部5の回転が規制される。串部5は、グリップ部5cだけを持って回転させることもできるし、グリップ部5cと5dの両方を持って回転させることもできる。
【0026】
網部6は、枠体6aと、枠体6aに載置される取り外し可能な二枚の網6bとを含む。なお、図1及び図2は、コンロ部3の内部が分かるように、片方の網6bを取り外した図である。スライド部7は、コンロ部3の二側面に連結された棒部材である。スライド部7に、枠体6aに設けられたスライド用管体6cが挿入される。これによって、網部6のスライドが可能となる。網部6をスライドさせることによって、網部6の上で、食品を調理中であったとしても、炭を追加することが可能となる。
【0027】
炭置き部8は、船型であり、炭置き部8の底面から底上げされた取り外し可能な網部8aを有する。炭置き部8に炭が収容される。したがって、コンロ部3に直接炭を置くのではなく、炭置き部8に炭を置くことになるので、コンロ部3の清掃が容易になる。さらに、網部8aによって、炭の燃焼効率が向上する。
【0028】
図3は、支持部4aの構成を示す図である。図4は、支持部4bの構成を示す図である。図5Aは、串部5を固定したときの状態を示す拡大斜視図である。図5Bは、串部5の固定を解除したときの状態を示す拡大斜視図である。以下、図3〜図5Bを参照しながら、串部5を固定するための構造について詳述する。
【0029】
棒状部5aは、上下溝部4c,4fに挿入されて、好みの高さの横溝部4d,4gに挿入され、凹部4h,4jに載置される。なお、最上部に棒状部5aが載置される場合、棒状部5aは、上下溝部4c,4fに挿入されることなく、最上部の凹部4h,4j又は4i,4kに載置される。凹部4h,4jに棒状部5aが載置されたとき、横溝部4dの端部の下部分に設けられたU字状部材4eに、フランジ部5bの星形鋭角部分が差し込まれる。これによって、図3におけるフランジ部5bの想像線で示すように、フランジ部5bの二側面の中央部分で、フランジ部5bとU字状部材4eとが当接し、棒状部5aの回転が規制され、棒状部5aが固定される(図5A参照)。
【0030】
次に、肉の焼き面を変えるために、串部5を回転させる場合について説明する。グリップ部5cを把持して、棒状部5aを、図3上反時計回りに回転させる(図5B参照)。このとき、フランジ部5bとU字状部材4eとの図3上左側接触部分が支点となる。これにより、串部5を小さな力で容易に回転させることができる。回転した串部5は、横溝部4dの中間部分に設けられた凹部4iに仮置き可能である。凹部4iに串部5を仮置きさせながら、好みの面に串部5を回転させる。その上で、グリップ部5cを把持しながら、串部5を回転させるなり、串部5をスライドさせるなりして、再びフランジ部5bの一部をU字状部材4eに挿入する。これによって、好みの面で串部5が固定され、肉焼きを継続することができる。なお、串部5を回転させる際、グリップ部5cだけでなく、グリップ部5dを二人で把持して、凹部4i及び4kに串部を載置して、串部5を回転させても良い。なお、適宜、火力や焼き加減に応じて、グリップ部5c及び5dを二人で把持して、串部5を好みの高さの凹部4h及び4jに載置することができる。
【0031】
(変形例)
フランジ部5bの構造は、上記に示したものに限られない。フランジ部5bを平面で見たときの基本的な形状(平面基本形状)は、三角形以上の多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状であると良い。ここで、基本的な形状とは、角部分を丸めたり、角取りしたりするなど細部に拘泥されない骨格となる形状のことを言う。すなわち、上記実施形態で示したフランジ部5bでは、角部分が丸められているが、骨格形状に着目した場合、正五角形の辺を内側に湾曲させた星形形状となっていることが分かる。図6〜図8において、フランジ部5bの平面基本形状を例示するが、本発明のフランジ部5bは、図示した例に限られるものではないことは言うまでもない。なお、図6〜図8のそれぞれにおいて、フランジ部5bの平面形状及びフランジ部5bとU字状部材4eとの接触部分が示されている。
【0032】
三角形の辺を内側に屈曲させたときのフランジ部5bを図6(a)に示す。
三角形の辺を内側に湾曲させたときのフランジ部5bを図6(b)に示す。
四角形の辺を内側に屈曲させたときのフランジ部5bを図6(c)に示す。
四角形の辺を内側に湾曲させたときのフランジ部5bを図6(d)に示す。
五角形の辺を内側に屈曲させたときのフランジ部5bを図6(e)に示す。
五角形の辺を内側に湾曲させたときのフランジ部5bを図6(f)に示す。
六角形の辺を内側に屈曲させたときのフランジ部5bを図6(g)に示す。
六角形の辺を内側に湾曲させたときのフランジ部5bを図6(h)に示す。
七角形の辺を内側に屈曲させたときのフランジ部5bを図6(i)に示す。
七角形の辺を内側に湾曲させたときのフランジ部5bを図6(j)に示す。
【0033】
図7では、角取りがされたフランジ部5bの平面形状を示す。
三角形の辺を内側に屈曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(a)に示す。
三角形の辺を内側に湾曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(b)に示す。
四角形の辺を内側に屈曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(c)に示す。
四角形の辺を内側に湾曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(d)に示す。
五角形の辺を内側に屈曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(e)に示す。
五角形の辺を内側に湾曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(f)に示す。
六角形の辺を内側に屈曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(g)に示す。
六角形の辺を内側に湾曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(h)に示す。
七角形の辺を内側に屈曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(i)に示す。
七角形の辺を内側に湾曲させ、角取りがされたときのフランジ部5bを図7(j)に示す。
【0034】
図8では、角部分が丸められたフランジ部5bの平面形状を示す。
三角形の辺を内側に屈曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(a)に示す。
三角形の辺を内側に湾曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(b)に示す。
四角形の辺を内側に屈曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(c)に示す。
四角形の辺を内側に湾曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(d)に示す。
五角形の辺を内側に屈曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(e)に示す。
五角形の辺を内側に湾曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(f)に示す。
六角形の辺を内側に屈曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(g)に示す。
六角形の辺を内側に湾曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(h)に示す。
七角形の辺を内側に屈曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(i)に示す。
七角形の辺を内側に湾曲させ、角部分が丸められたときのフランジ部5bを図8(j)に示す。
【0035】
図6〜図8に示したように、フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状であれば良く、好ましくは、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた星形形状であると良い。
【0036】
なお、支持部4aは、フランジ部5bの回転を規制するために、U字状部材4eを含むこととしたが、フランジ部5bの回転を規制するための部材の構造は、U字状に限られるものではない。たとえば、支持部4aは、突出する二本の棒状部材を含み、二本の棒状部材の間にフランジ部5bが挿入されて、フランジ部5bの回転が規制されても良い。すなわち、支持部4aは、フランジ部5bの一部を上方から差し込んでフランジ部5bの二側面と当接して、フランジ部5bの回転を規制する突出部を含むのであれば、上記に例示した構造に限られるものではない。
【0037】
なお、フランジ部5bは、串部5の片側だけでなく、両側に設けられても良い。この場合、支持部4bにも、突出部(たとえば、U字状部材4e)が設けられると良い。
【0038】
このように、本発明の実施形態によれば、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状を平面基本形状とするフランジ部5bを用いて、フランジ部5bの一部を支持部4aから突出する突出部(たとえば、U字状部材4e)に差し込んで、串部5の回転を規制することができる。串部5のグリップ部分5cを回転させれば、突出部(たとえば、U字状部材4e)が支点となって、簡単に串部5を回転させることができる。串部5を回転させた後、好みの面が焼けるように、フランジ部5bを突出部(たとえば、U字状部材4e)に再度差し込めばよい。これにより、串刺しにされた肉を回転しやすい肉焼き機1及びそれに用いられる串刺し具(串部5)を提供することができる。
【0039】
フランジ部5bの平面基本形状を多角形の辺を内側に湾曲させた星形形状とすれば、湾曲部分と突出部(たとえば、U字状部材4e)とが当接することによって、串部5の回転を固定しながらも、適切な方向に力を加えれば、串部5を弱い力で回転させることができる。特に、フランジ部5bの平面基本形状を正五角形の辺を内側に湾曲させて角部分を丸めた形状にすることによって、回転を容易にさせ、かつ、様々な角度で肉を焼くことができる。角部分を丸めれば、フランジ部5bで怪我をするのを防止できる。
【0040】
突出部として、U字状部材4eを用いれば、串部の回転方向のみの規制だけでなく、前後方向への移動も規制することができる。
【0041】
フランジ部5bの平面基本形状を多角形の辺を内側に屈曲させた星形形状とすれば、突出部(たとえば、U字状部材4e)にフランジ部4eをしっかり差し込むことができ、串部の固定が安定する。
【0042】
支持部4a,4bに上下溝部4c,4fと横溝部4d,4gとを設けることによって、適切な高さで肉を焼くことができる。また、横溝部4d,4gの中間部分に凹部4i,4kを設けることによって、串部を仮置きしながら回転させることができる。
【0043】
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、串刺しにされた肉を回転しやすい肉焼き機及びそれに用いられる串刺し具に関し、産業上利用可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 肉焼き機
2 脚部
2a クリップ部材
3 コンロ部
3a 空気孔
4a,4b 支持部
4c,4f 上下溝部
4d,4g 横溝部
4e U字状部材
4h,4i,4j,4k 凹部
5 串部
5a 棒状部
5b フランジ部
5c,5d グリップ部
5e 肉固定具
6 網部
6a 枠体
6b 網
6c スライド用管体
7 スライド部
8 炭置き部
8a 網部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
串刺しにした肉を加熱源の上方で回転させながら焼くための肉焼き機であって、
前記肉を串刺しにするための串部と
前記串部を支持するための支持部とを備え、
前記串部は、
前記肉が刺される棒状部と、
前記棒状部から出っ張ったフランジ部とを含み、
前記フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状であり、
前記支持部は、前記フランジ部の一部を上方から差し込んで前記フランジ部の二側面と当接する突出部を含むことを特徴とする、肉焼き機。
【請求項2】
前記フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に湾曲させた星形形状であることを特徴とする、請求項1に記載の肉焼き機。
【請求項3】
前記フランジ部は、正五角形の辺を内側に湾曲させた形状であることを特徴とする、請求項2に記載の肉焼き機。
【請求項4】
前記突出部は、内側に湾曲した前記フランジ部の二側面の中央部分で当接するU字状部材であることを特徴とする、請求項2又は3に記載の肉焼き機。
【請求項5】
前記フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲させた星形形状であることを特徴とする、請求項1に記載の肉焼き機。
【請求項6】
前記支持部は、
前記棒状部を上方向から挿入するための上下溝部と、
前記上下溝部から横方向に前記棒状部をスライドさせるための横溝部とを含み、
前記突出部は、前記横溝部の端部の下部分に設けられていることを特徴とする、請求項1〜5に記載の肉焼き機。
【請求項7】
前記横溝部は、中間部分に、前記棒状部を仮置きするための凹部を有することを特徴とする、請求項6に記載の肉焼き機。
【請求項8】
串刺しにした肉を加熱源の上方で回転させながら焼くための肉焼き機に用いられ、前記肉を串刺しにするための串刺し具であって、
前記肉が刺される棒状部と、
前記棒状部から出っ張ったフランジ部とを備え、
前記フランジ部の平面基本形状は、多角形の辺を内側に屈曲又は湾曲させた形状であることを特徴とする、串刺し具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−36357(P2011−36357A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−185567(P2009−185567)
【出願日】平成21年8月10日(2009.8.10)
【特許番号】特許第4586100号(P4586100)
【特許公報発行日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(309019464)カネタ鉄工株式会社 (1)
【Fターム(参考)】