肝X受容体(LXR)モジュレーターとしての極性キナゾリン類
極性キナゾリン系の肝X受容体(LXR)モジュレーターおよび関連方法を開示する。これらのモジュレーターは式(I)の化合物を含む:
式中:R1、R2、R3、R4、R5、R6、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、W、W1、W2、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、Ri、Rj、Rm、Rn、Ro、Rp、Rq、Rr、Rs、Rt、Ru,およびnは、明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。一般に、これらの化合物はLXRにより仲介される1以上の疾患、障害、状態または症状を治療または予防するために使用できる。
式中:R1、R2、R3、R4、R5、R6、R22、R23、R24、R25、R26、R27、R28、R29、W、W1、W2、Ra、Rb、Rc、Rd、Re、Rf、Rg、Rh、Ri、Rj、Rm、Rn、Ro、Rp、Rq、Rr、Rs、Rt、Ru,およびnは、明細書中のいずれかの箇所に定めたものであることができる。一般に、これらの化合物はLXRにより仲介される1以上の疾患、障害、状態または症状を治療または予防するために使用できる。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)を有する化合物:
【化1】
[式中:
R1は、水素またはC1−C2アルキルであり;
R2は、次式を有し:
【化2】
式中:
R22、R23およびR24はそれぞれ、独立して水素またはRaであり;
Wは、結合、−O−、−NH−、−N(C1−C3アルキル)−、C1−2アルキレン、C2アルケニレン、C2アルキニレン、−(C1−2アルキレン)O−、または−O(C1−2アルキレン)−であり;
R25、R26、R27、R28およびR29はすべて、下記の(A)または(B)のいずれかにより定められ:
(A):
R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRbまたは−W1−S(O)nNRcRdであり;他はそれぞれ、独立して水素またはReである;
あるいは
(B):
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRfであり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−C(O)ORg、−W1−C(O)NRhRi;または−W2−CNであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである;
R3、R4およびR5はそれぞれ、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(ii)ハロ;または
(iii)C1−C3アルキルもしくはC1−C3ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRjで置換されている;
R6は、下記のものであり:
(i)ハロ;または
(ii)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;または
(iii)ニトロ;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシ;C1−C6ハロアルコキシ;C1−C6チオアルコキシ;C1−C6チオハロアルコキシ;シアノ;もしくはS(O)nRf;
これらにおいて:
W1は、結合、−NH−、−N(C1−3アルキル)−、またはC1−2アルキレンであり;
W2は、結合またはC1−2アルキレンであり;
Raは、それぞれの場合、独立して、C1−C3アルキル;C1−C3ハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NRmRn;C1−C3アルコキシ;またはC1−C3ハロアルコキシであり;
Rbは、C1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルであり、これらはそれぞれ1〜2個のRoで置換されており;
RcおよびRdはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;または
(ii)C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRpで置換されている;または
(iii)C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルケニル、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニル、C7−C11アラルキル、もしくは6〜11個の原子を含むヘテロアラルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRqで置換されている;または
(iv)C6−C10アリール、もしくは5〜10個の原子を含むヘテロアリール:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRrで置換されている;あるいは
RcとRdは、それらが結合している窒素原子と一緒に、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、または3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニルを形成し、これらはそれぞれ場合により1〜3個のRqで置換されており;
Reは、それぞれの場合、独立して、C1−C3アルキル;C1−C3ハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NRmRn;C1−C3アルコキシ;またはC1−C3ハロアルコキシであり;
Rfは、それぞれの場合、独立して、C1−C3アルキルまたはC1−C3ハロアルキルであり;
Rgは、下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;
RhおよびRiはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C3アルキルもしくはC1−C3ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRjで置換されている;
Rjは、それぞれの場合、独立して、NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシまたはC1−C6ハロアルコキシであり;
RmおよびRnはそれぞれ、それぞれの場合、独立して水素、C1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルであり;
Roは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)−C(O)NRtRu;または
(ii)−C(O)ORs;または
(iii)−NHS(O)nRfもしくは−N(C1−C3アルキル)S(O)nRf;または
(iv)−S(O)nRf;または
(v)−CN;または
(vi)−NRmRn;
Rpは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシもしくはC1−C6ハロアルコキシ;または
(ii)C3−C7シクロアルキル:これは場合により、独立してNRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよびC1−C6ハロアルコキシから選択される1〜3個の置換基で置換されている;
Rqは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシもしくはC1−C6ハロアルコキシ;または
(ii)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル;または
(iii)C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル;
Rrは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシもしくはC1−C6ハロアルコキシ;もしくはシアノ;または
(ii)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;または
(iii)C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRpで置換されている;
Rsは、下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;
RtおよびRuはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C3アルキルもしくはC1−C3ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRjで置換されている;
nは、1または2である]
あるいはそのN−オキシドおよび/または医薬的に許容できる塩。
【請求項2】
R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRbまたは−W1−S(O)nNRcRdであり;他はそれぞれ、独立して水素またはReである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRbであり;他はそれぞれ、独立して水素またはReである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R26は−W1−S(O)nRbである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
W1は結合であり;nは2であり;Rbは、C1−C6アルキルであり、これは1〜2個のRoで置換されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Rbは、C1−C6アルキルであり、これは1個のRoで置換されており;
Roは、下記のものである:
(i)−C(O)NRtRu;または
(ii)−C(O)ORs;または
(iii)−NHS(O)nRfもしくは−N(C1−C3アルキル)S(O)nRf;または
(iv)−S(O)nRf;
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
RbはC1アルキルであり、これは1個のRoで置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
RbはC2−C5アルキルであり、これは1個のRoで置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
RbはC3−C4アルキルであり、これは1個のRoで置換されている、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Roは−C(O)NH2、−C(O)OH、−NHSO2CH3、−N(CH3)SO2CH3または−SO2CH3である、請求項5〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R25、R27、R28およびR29はそれぞれ水素である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRfであり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−C(O)ORg、−W1−C(O)NRhRi;または−W2−CNであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRfであり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−C(O)ORgまたは−W1−C(O)NRhRiであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
W1はそれぞれの場合、結合である、請求項12または13に記載の化合物。
【請求項15】
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−SO2CH3であり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−C(O)OHまたは−C(O)NH2であり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
(a)R26は−W1−S(O)nRfであり;
(b)R27は−W1−C(O)ORgまたは−W1−C(O)NRhRiであり;
(c)R25、R28およびR29はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項13に記載の化合物。
【請求項17】
R26は−SO2Rfである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R26は−SO2CH3である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
R27は−C(O)ORgまたは−C(O)NRhRiである、請求項16〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
R27は−C(O)OHまたは−C(O)NH2である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R25、R28およびR29は水素である、請求項12〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
R1は水素である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
R22、R23およびR24のうち1つはRaであり、他の2つは水素である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
R22はRaであり、R23およびR24はそれぞれ水素である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
R22はハロである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
R22はクロロまたはフルオロである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Wは−O−である、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
R3、R4およびR5はそれぞれ水素である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
R6はC1−C4ハロアルキルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
R6はC1−C4ペルフルオロアルキルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
R6はCF3である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
R6はハロである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
R6はクロロである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
化合物が約100Å2から約120Å2までのTPSAを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
化合物が約100Å2から約109Å2までのTPSAを有する、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
化合物が約110Å2から約120Å2までのTPSAを有する、請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
化合物が約90Å2から約99Å2までのTPSAを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
化合物が実施例1〜11、14〜23、25〜29、31〜57、59および61〜65の表題化合物;あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項39】
請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシド、ならびに医薬的に許容できるキャリヤーを含む、組成物。
【請求項40】
肝X受容体仲介による疾患または障害、アテローム硬化症、心血管疾患、X症候群、肥満症、下記のものから選択される1以上の脂質障害:異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL、I型またはII型糖尿病、あるいは炎症性疾患を予防または治療する方法であって、その処置を必要とする対象に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
【請求項41】
心血管疾患が急性冠動脈症候群または再狭窄である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
心血管疾患が冠動脈疾患である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
炎症性疾患がリウマチ性関節炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
結合組織疾患を処置する方法であって、その処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
【請求項45】
式(I)の化合物が軟骨分解を阻害し、軟骨再生を誘導する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
式(I)の化合物がアグリカナーゼ活性を阻害する、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
式(I)の化合物が、骨関節炎病変における炎症性サイトカインの産生を阻害する、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
結合組織疾患が骨関節炎または腱炎である、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
皮膚の老化を処置する方法であって、その処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
【請求項50】
式(I)の化合物を局所投与する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
皮膚の老化が、暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される、請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
哺乳動物がヒトである、請求項44〜51のいずれか1項に記載の方法。
【請求項1】
式(I)を有する化合物:
【化1】
[式中:
R1は、水素またはC1−C2アルキルであり;
R2は、次式を有し:
【化2】
式中:
R22、R23およびR24はそれぞれ、独立して水素またはRaであり;
Wは、結合、−O−、−NH−、−N(C1−C3アルキル)−、C1−2アルキレン、C2アルケニレン、C2アルキニレン、−(C1−2アルキレン)O−、または−O(C1−2アルキレン)−であり;
R25、R26、R27、R28およびR29はすべて、下記の(A)または(B)のいずれかにより定められ:
(A):
R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRbまたは−W1−S(O)nNRcRdであり;他はそれぞれ、独立して水素またはReである;
あるいは
(B):
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRfであり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−C(O)ORg、−W1−C(O)NRhRi;または−W2−CNであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである;
R3、R4およびR5はそれぞれ、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(ii)ハロ;または
(iii)C1−C3アルキルもしくはC1−C3ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRjで置換されている;
R6は、下記のものであり:
(i)ハロ;または
(ii)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;または
(iii)ニトロ;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシ;C1−C6ハロアルコキシ;C1−C6チオアルコキシ;C1−C6チオハロアルコキシ;シアノ;もしくはS(O)nRf;
これらにおいて:
W1は、結合、−NH−、−N(C1−3アルキル)−、またはC1−2アルキレンであり;
W2は、結合またはC1−2アルキレンであり;
Raは、それぞれの場合、独立して、C1−C3アルキル;C1−C3ハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NRmRn;C1−C3アルコキシ;またはC1−C3ハロアルコキシであり;
Rbは、C1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルであり、これらはそれぞれ1〜2個のRoで置換されており;
RcおよびRdはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;または
(ii)C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRpで置換されている;または
(iii)C3−C8シクロアルキル、C3−C8シクロアルケニル、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニル、C7−C11アラルキル、もしくは6〜11個の原子を含むヘテロアラルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRqで置換されている;または
(iv)C6−C10アリール、もしくは5〜10個の原子を含むヘテロアリール:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRrで置換されている;あるいは
RcとRdは、それらが結合している窒素原子と一緒に、3〜8個の原子を含むヘテロサイクリル、または3〜10個の原子を含むヘテロシクロアルケニルを形成し、これらはそれぞれ場合により1〜3個のRqで置換されており;
Reは、それぞれの場合、独立して、C1−C3アルキル;C1−C3ハロアルキル;ハロ;ヒドロキシ;NRmRn;C1−C3アルコキシ;またはC1−C3ハロアルコキシであり;
Rfは、それぞれの場合、独立して、C1−C3アルキルまたはC1−C3ハロアルキルであり;
Rgは、下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;
RhおよびRiはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C3アルキルもしくはC1−C3ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRjで置換されている;
Rjは、それぞれの場合、独立して、NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシまたはC1−C6ハロアルコキシであり;
RmおよびRnはそれぞれ、それぞれの場合、独立して水素、C1−C6アルキルまたはC1−C6ハロアルキルであり;
Roは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)−C(O)NRtRu;または
(ii)−C(O)ORs;または
(iii)−NHS(O)nRfもしくは−N(C1−C3アルキル)S(O)nRf;または
(iv)−S(O)nRf;または
(v)−CN;または
(vi)−NRmRn;
Rpは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシもしくはC1−C6ハロアルコキシ;または
(ii)C3−C7シクロアルキル:これは場合により、独立してNRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシおよびC1−C6ハロアルコキシから選択される1〜3個の置換基で置換されている;
Rqは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシもしくはC1−C6ハロアルコキシ;または
(ii)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル;または
(iii)C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル;
Rrは、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)ハロ;NRmRn;ヒドロキシ;C1−C6アルコキシもしくはC1−C6ハロアルコキシ;もしくはシアノ;または
(ii)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;または
(iii)C2−C6アルケニルもしくはC2−C6アルキニル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRpで置換されている;
Rsは、下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C6アルキルもしくはC1−C6ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜3個のRjで置換されている;
RtおよびRuはそれぞれ、それぞれの場合、独立して下記のものであり:
(i)水素;または
(i)C1−C3アルキルもしくはC1−C3ハロアルキル:これらはそれぞれ場合により1〜2個のRjで置換されている;
nは、1または2である]
あるいはそのN−オキシドおよび/または医薬的に許容できる塩。
【請求項2】
R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRbまたは−W1−S(O)nNRcRdであり;他はそれぞれ、独立して水素またはReである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRbであり;他はそれぞれ、独立して水素またはReである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
R26は−W1−S(O)nRbである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
W1は結合であり;nは2であり;Rbは、C1−C6アルキルであり、これは1〜2個のRoで置換されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項6】
Rbは、C1−C6アルキルであり、これは1個のRoで置換されており;
Roは、下記のものである:
(i)−C(O)NRtRu;または
(ii)−C(O)ORs;または
(iii)−NHS(O)nRfもしくは−N(C1−C3アルキル)S(O)nRf;または
(iv)−S(O)nRf;
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
RbはC1アルキルであり、これは1個のRoで置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
RbはC2−C5アルキルであり、これは1個のRoで置換されている、請求項6に記載の化合物。
【請求項9】
RbはC3−C4アルキルであり、これは1個のRoで置換されている、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Roは−C(O)NH2、−C(O)OH、−NHSO2CH3、−N(CH3)SO2CH3または−SO2CH3である、請求項5〜8のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項11】
R25、R27、R28およびR29はそれぞれ水素である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRfであり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−C(O)ORg、−W1−C(O)NRhRi;または−W2−CNであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−S(O)nRfであり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−W1−C(O)ORgまたは−W1−C(O)NRhRiであり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
W1はそれぞれの場合、結合である、請求項12または13に記載の化合物。
【請求項15】
(a)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−SO2CH3であり;
(b)R25、R26、R27、R28およびR29のうち1つは−C(O)OHまたは−C(O)NH2であり;
(c)他はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
(a)R26は−W1−S(O)nRfであり;
(b)R27は−W1−C(O)ORgまたは−W1−C(O)NRhRiであり;
(c)R25、R28およびR29はそれぞれ、独立して水素またはReである、
請求項13に記載の化合物。
【請求項17】
R26は−SO2Rfである、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
R26は−SO2CH3である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
R27は−C(O)ORgまたは−C(O)NRhRiである、請求項16〜18のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
R27は−C(O)OHまたは−C(O)NH2である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
R25、R28およびR29は水素である、請求項12〜20のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項22】
R1は水素である、請求項1〜21のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
R22、R23およびR24のうち1つはRaであり、他の2つは水素である、請求項1〜22のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項24】
R22はRaであり、R23およびR24はそれぞれ水素である、請求項23に記載の化合物。
【請求項25】
R22はハロである、請求項24に記載の化合物。
【請求項26】
R22はクロロまたはフルオロである、請求項25に記載の化合物。
【請求項27】
Wは−O−である、請求項1〜26のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項28】
R3、R4およびR5はそれぞれ水素である、請求項1〜27のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項29】
R6はC1−C4ハロアルキルである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項30】
R6はC1−C4ペルフルオロアルキルである、請求項29に記載の化合物。
【請求項31】
R6はCF3である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
R6はハロである、請求項1〜28のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項33】
R6はクロロである、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
化合物が約100Å2から約120Å2までのTPSAを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項35】
化合物が約100Å2から約109Å2までのTPSAを有する、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
化合物が約110Å2から約120Å2までのTPSAを有する、請求項34に記載の化合物。
【請求項37】
化合物が約90Å2から約99Å2までのTPSAを有する、請求項1〜33のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項38】
化合物が実施例1〜11、14〜23、25〜29、31〜57、59および61〜65の表題化合物;あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドから選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項39】
請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシド、ならびに医薬的に許容できるキャリヤーを含む、組成物。
【請求項40】
肝X受容体仲介による疾患または障害、アテローム硬化症、心血管疾患、X症候群、肥満症、下記のものから選択される1以上の脂質障害:異脂肪血症、高脂血症、高トリグリセリド血症、高コレステロール血症、低HDLおよび/または高LDL、I型またはII型糖尿病、あるいは炎症性疾患を予防または治療する方法であって、その処置を必要とする対象に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
【請求項41】
心血管疾患が急性冠動脈症候群または再狭窄である、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
心血管疾患が冠動脈疾患である、請求項40に記載の方法。
【請求項43】
炎症性疾患がリウマチ性関節炎である、請求項40に記載の方法。
【請求項44】
結合組織疾患を処置する方法であって、その処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
【請求項45】
式(I)の化合物が軟骨分解を阻害し、軟骨再生を誘導する、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
式(I)の化合物がアグリカナーゼ活性を阻害する、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
式(I)の化合物が、骨関節炎病変における炎症性サイトカインの産生を阻害する、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
結合組織疾患が骨関節炎または腱炎である、請求項44に記載の方法。
【請求項49】
皮膚の老化を処置する方法であって、その処置を必要とする哺乳動物に、有効量の請求項1〜38のいずれか1項に記載の式(I)の化合物あるいはその医薬的に許容できる塩および/またはN−オキシドを投与することを含む方法。
【請求項50】
式(I)の化合物を局所投与する、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
皮膚の老化が、暦年齢老化、光老化、ステロイド誘発性皮膚菲薄化、またはその組合わせにより誘導される、請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
哺乳動物がヒトである、請求項44〜51のいずれか1項に記載の方法。
【公表番号】特表2012−509334(P2012−509334A)
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−537552(P2011−537552)
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064791
【国際公開番号】WO2010/059627
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年11月17日(2009.11.17)
【国際出願番号】PCT/US2009/064791
【国際公開番号】WO2010/059627
【国際公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【出願人】(309040701)ワイス・エルエルシー (181)
【Fターム(参考)】
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