説明

脂肪酸でアセチル化されたサリチレート及びその使用

本発明は、脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体;有効量の脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体を含む組成物;並びに、有効量の脂肪酸でアセチル化されたサリチレート誘導体の投与を含む、炎症性障害を治療又は予防するための方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物
【化1】

式I
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー又は立体異性体
(式中:
、R、R及びRは、それぞれ独立して、H、Cl、F、CN、NH、−NH(C〜Cアルキル)、−N(C〜Cアルキル)、−NH(C(O)C〜Cアルキル)、−N(C(O)C〜Cアルキル)、−C(O)H、−C(O)C〜Cアルキル、−C(O)OC〜Cアルキル、−C(O)NH、−C(O)NH(C〜Cアルキル)、−C(O)N(C〜Cアルキル)、−C〜Cアルキル、−O−C〜Cアルキル、−S(O)C〜Cアルキル及び−S(O)〜Cアルキルからなる群より選択され;
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化2】

であり;
但し、前記化合物中に、少なくとも1つの
【化3】



が存在し;
各rは、独立して、2又は3であり;
各sは、独立して、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化4】

であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである)。
【請求項2】
又はWがNHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
rが2であり、sが6であり、tが1であり、Zが
【化5】

である、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
前記化合物が、
【化6】

である、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
QがZである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
前記化合物が
【化7】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
Qが
【化8】

である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
前記化合物が
【化9】

である、請求項5に記載の化合物。
【請求項9】
式IIIの化合物
【化10】

式III
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー又は立体異性体
(式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化11】

であり;
但し、前記化合物中に、少なくとも1つの
【化12】

が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化13】


であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである)。
【請求項10】
少なくとも1つのtが1であり、少なくとも1つのWがOである、請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
QがHである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物が
【化14】

【化15】

である、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
前記化合物が
【化16】

である、請求項14に記載の化合物。
【請求項14】
式IIIaの化合物
【化17】

式IIIa
並びにその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー及び立体異性体
(式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化18】

であり;
但し、前記化合物中に、少なくとも1つの
【化19】

が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
各Qは、存在しないか、H、C(O)CH、Z、
【化20】

であり;
各eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである)。
【請求項15】
少なくとも1つのtが1であり、少なくとも1つのWがOであり、少なくとも1つのQがHである、請求項13に記載の化合物。
【請求項16】
前記化合物が
【化21】

である、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
炎症を治療する方法であって、治療を必要とする患者に、有効量の式IIIの化合物
【化22】

式III
又はその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー又は立体異性体を投与することを含み、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化23】

であり;
但し、前記化合物中に、少なくとも1つの
【化24】


が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化25】

であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである、方法。
【請求項18】
少なくとも1つのtが1であり、少なくとも1つのWがOである、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
QがHである、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物が
【化26】

【化27】

である、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記炎症が、代謝性障害に関連する、請求項17に記載の方法。
【請求項22】
前記代謝性障害が、II型糖尿病、インスリン抵抗性心疾患、不整脈、アテローム性動脈硬化症、冠動脈疾患、高トリグリセリド血症、脂質異常症、網膜症、腎症、ニューロパチー又は黄斑浮腫である、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記炎症が、炎症性腸疾患に関連する、請求項17に記載の方法。
【請求項24】
前記炎症性腸疾患が、回腸炎、潰瘍性大腸炎、バレット症候群又はクローン病である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記炎症が、神経変性障害に関連する、請求項17に記載の方法。
【請求項26】
前記神経変性障害が、神経変性、アルツハイマー病、多発性硬化症、ハンチントン病、感染性髄膜炎、脳脊髄炎、パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症又は脳炎である、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記炎症が、筋肉疲労障害に関連する、請求項17に記載の方法。
【請求項28】
前記筋肉疲労障害が、デュシェンヌ型筋ジストロフィー、皮膚筋炎、封入体筋炎、多発性筋炎又は悪液質である、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
式IIIの化合物
【化28】

式III
又はその医薬的に許容される塩、水和物、溶媒和物、プロドラッグ、エナンチオマー又は立体異性体と、医薬的に許容されるキャリアとを含む医薬組成物であって、
式中、
及びWは、それぞれ独立して、存在しないか、O又はNHであるか、あるいはW及びWが両方ともNHである場合、W及びWの両方があわさってピペリジン部分を形成してもよく;
−−−−−は、任意の結合をあらわし、これが存在する場合、Qが存在しないことが必要であり;
a及びcは、それぞれ独立して、H、CH、−OCH、−OCHCH又はC(O)OHであり;
各bは、H、CH、C(O)OH又はO−Zであり;
各dは、H又はC(O)OHであり;
n、o、p及びqは、それぞれ独立して、0又は1であり;
各Zは、H又は
【化29】

であり;
但し、前記化合物中に、少なくとも1つの
【化30】

が存在し;
各rは、独立して、2、3又は7であり;
各sは、独立して、3、5又は6であり;
各tは、独立して、0又は1であり;
uは、0又は1であり;
但し、rが7である場合、sは3であり;
Qは、存在しないか、C(O)CH、Z、
【化31】

であり;
eは、Hであるか、又は、天然に生じるアミノ酸側鎖のいずれか1つであり;
は、存在しないか、−O−又は−N(R)−であり;
Rは、H又はC〜Cアルキルであり;
Tは、H、C(O)CH又はZである、医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2011−527691(P2011−527691A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517582(P2011−517582)
【出願日】平成21年7月8日(2009.7.8)
【国際出願番号】PCT/US2009/049982
【国際公開番号】WO2010/006085
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(511006465)カタバシス ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】