説明

脂質組成物

式(I)のカチオン性脂質、中性脂質、ステロールおよびPEGまたはPEG修飾脂質を含み、ここで、式(I)が(F)である、脂質組成物が本明細書に開示されている。式(I)のカチオン性脂質を産生する方法も開示されている。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステロール、中性脂質、PEGまたはPEG修飾脂質および式(I)
【化1】

の脂質を含み、
式(I)中、
各々のXおよびXは、各存在において、独立にC1−6アルキレンであり、
nは、0、1、2、3、4、または5であり、
Aは、各存在において、NRまたは1〜3個のRで任意に置換された環状部分であり、
Bは、NRまたは1〜2個のRで任意に置換された環状部分であり、
各々のRは独立に、H、アルキル、
【化2】

であり、但し、少なくとも1つのRは
【化3】

であり、
は、各存在において、独立に、H、R
【化4】

であり、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基(例えば、親水性置換基)で任意に置換されており、
Yは、各存在において、独立に、O、NR、またはSであり、
は、各存在において、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されている、組成物。
【請求項2】
ステロール、PEGまたはPEG修飾脂質、中性脂質および式(II)
【化5】

の脂質を含み、
各々のXおよびXは、各存在において、独立にC1−6アルキレンであり、
nは、0、1、2、3、4、または5であり、
各々のRは独立に、H、アルキル、
【化6】

であるか、または2つのRは、それらが結合する窒素とともに、環を形成し、但し、少なくとも1つのRは、
【化7】

であり、
は、各存在において、独立に、H、R
【化8】

であり、ここで、Rは、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
Yは、各存在において、独立に、O、NR、またはSであり、
は、各存在において、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されている、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ステロール、中性脂質、PEGまたはPEG修飾脂質および式(III)、(IV)
【化9】

の化合物またはこれらの混合物を含み、
式中、各々のRは独立に、H、アルキル、
【化10】

であり、但し、少なくとも1つのRは
【化11】

であり、ここで、Rは、各存在において、独立に、H、R
【化12】

であり、ここで、Rは、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
Yは、各存在において、独立に、O、NR、またはSであり、
は、各存在において、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されている、組成物。
【請求項4】
Rが、少なくとも3つの存在について、
【化13】

である、請求項3に記載の組成物。
【請求項5】
nが2または3であり、かつRが、少なくとも3つの存在について、
【化14】

である、請求項3に記載の組成物。
【請求項6】
nが3であり、かつRが、少なくとも5つの存在について、
【化15】

である、請求項3に記載の組成物。
【請求項7】
YがOまたはNRである、請求項3に記載の組成物。
【請求項8】
YがOである、請求項3に記載の組成物。
【請求項9】
各存在においてYがOである、請求項3に記載の組成物。
【請求項10】
がHである、請求項3に記載の組成物。
【請求項11】
が、
【化16】

であり、ここで、Rが、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基(例えば、親水性置換基)で任意に置換されている、請求項3に記載の組成物。
【請求項12】
が、
【化17】

であり、かつRが、1つ以上の置換基(例えば、親水性置換基)で任意に置換されたアルキルである、請求項3に記載の組成物。
【請求項13】
がR
【化18】

であり、ここで、Rアルキルが、1つ以上の置換基で任意に置換されている、請求項3に記載の組成物。
【請求項14】
がアルキル、アルケニル、またはアルキニルである、請求項3に記載の組成物。
【請求項15】
がアルキル(例えば、C−C18アルキル、例えば、C−C12アルキル、例えば、C10アルキル)である、請求項3に記載の組成物。
【請求項16】
Rが、少なくとも3つ(例えば、少なくとも4または5つ)の存在について、
【化19】

である、請求項3に記載の組成物。
【請求項17】
式(V)
【化20】

の化合物を含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項18】
式(VI)
【化21】

の化合物を含む、請求項3に記載の組成物。
【請求項19】
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、または(VI)の化合物が、それらの無機塩または有機塩、例えば、それらのヒドロハライド塩、例えば、それらの塩酸塩である、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項20】
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、または(VI)の化合物が、有機酸の塩、例えば、酢酸塩またはギ酸塩である、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項21】
式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、または(VI)の化合物が水和物の形態である、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項22】
前記ステロールがコレステロールである、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項23】
前記脂質がPEG修飾脂質である、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項24】
前記PEG修飾脂質がPEG−DMGである、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記中性脂質がDSPCである、請求項1、2または3に記載の組成物。
【請求項26】
前記組成物が、約25〜75%の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)の化合物またはそれらの混合物、約5〜50%の前記ステロール、約0.5〜20%の前記PEGまたはPEG修飾脂質および約0.1〜15%の前記中性脂質を含む、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項27】
前記組成物が、約35〜65%の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)またはそれらの混合物、約15〜45%の前記ステロール、および約0.5〜10%の前記PEGまたはPEG修飾脂質ならびに約3〜15%の前記中性脂質を含む、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項28】
前記組成物が、約40〜65%の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)の化合物またはそれらの混合物、約25〜40%の前記ステロール、および約0.5〜5%の前記PEGまたはPEG修飾脂質、ならびに約5〜10%の前記中性脂質を含む、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項29】
前記組成物が、約50%の式(I)、(II)、(III)、(IV)、(V)、(VI)の化合物またはそれらの混合物、約38.5%の前記ステロール、および約1.5%の前記PEGまたはPEG修飾脂質、ならびに約10%の前記中性脂質を含む、請求項1、2、3、17、または18に記載の組成物。
【請求項30】
前記組成物が、約50%の式(V)の化合物またはその混合物、約38.5%の前記ステロール、および約1.5%の前記PEGまたはPEG修飾脂質、ならびに約10%の前記中性脂質を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項31】
前記組成物が、約50%の式(VI)の化合物またはその混合物、約38.5%の前記ステロール、および約1.5%の前記PEGまたはPEG修飾脂質、ならびに約10%の前記中性脂質を含む、請求項29に記載の組成物。
【請求項32】
N−アセチルガラクトサミンをターゲッティング部分として含むターゲッティング脂質をさらに含む、請求項1、2、3、17、または18に記載の脂質製剤。
【請求項33】
前記ターゲッティング脂質が複数のN−アセチルガラクトサミン部分を含む、請求項32に記載の製剤
【請求項34】
前記ターゲッティング脂質が、約0.001%〜約5%のモル量で前記製剤中に存在する、請求項32に記載の製剤。
【請求項35】
前記ターゲッティング脂質が、約0.005%〜約1.5%(例えば、約0.3%)のモル量で前記製剤中に存在する、請求項32に記載の製剤。
【請求項36】
前記ターゲッティング脂質が、式2、式3、式6および式7:
【化22】

【化23】

【化24】

【化25】

からなる群から選択される化合物である、請求項32に記載の製剤。
【請求項37】
前記組成物が会合錯体である、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項38】
前記組成物がリポソームである、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項39】
核酸剤をさらに含む、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項40】
1つ以上の核酸剤をさらに含む、請求項39に記載の組成物。
【請求項41】
5つ以上の核酸剤をさらに含む、請求項40に記載の組成物。
【請求項42】
10以上の核酸剤をさらに含む、請求項41に記載の組成物。
【請求項43】
RNA剤をさらに含む、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項44】
一本鎖RNA剤をさらに含む、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項45】
二本鎖RNA剤をさらに含む、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項46】
押出法またはインライン混合法を含む、請求項1、2、または3に記載の組成物を産生する方法。
【請求項47】
脂質:核酸の比が約3〜約15である、請求項46に記載の組成物。
【請求項48】
脂質:核酸の比が約5〜約13である、請求項46に記載の組成物。
【請求項49】
少なくとも1種のアポリポタンパク質をさらに含む、請求項1、2、または3に記載の組成物。
【請求項50】
前記アポリポタンパク質が、ApoA−I、ApoA−II、ApoA−IV、ApoA−VおよびApoE、ならびに活性のある多型形態、アイソフォーム、変異体および突然変異体、ならびにそれらの断片または切断形態からなる群から選択される、請求項49に記載の組成物。
【請求項51】
前記アポリポタンパク質が、ApoE、活性のあるその多型形態、アイソフォーム、変異体および突然変異体、ならびにそれらの断片または切断形態である、請求項49に記載の組成物。
【請求項52】
式(IV)
【化26】

式中、
各々のRは独立に、H、アルキル、
【化27】

であり、但し、少なくとも1つのRは
【化28】

であり、ここで、Rは、各存在において、独立に、H、R
【化29】

であり、ここで、Rは、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
は、各存在において、独立に、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されており、
Yは、各存在において、独立に、O、NR、またはSであり、
は、各存在において、独立に、H、アルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、ヘテロアルケニル、またはヘテロアルキニルであり、これらは各々、1つ以上の置換基で任意に置換されている
の化合物を作製する方法であって、β−ヒドロキシアルキル基が1つ以上の置換基で任意に置換されている、エナンチオマーが豊富なβ−ヒドロキシアルキル合成等価物を、式(VIII)
【化30】

式中、Rは、各存在において、独立に、H、アルキル、またはアミン保護基であり、ここで、アルキルは、1つ以上の置換基で任意に置換されており、かつRは、各存在において、独立に、H、−(CHN(R、またはアミン保護基である
の化合物と接触させることを含む、方法。
【請求項53】
式(VIII)の化合物が、
【化31】

またはそれらの混合物である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記エナンチオマーが豊富なβ−ヒドロキシアルキル合成等価物がエナンチオマーが豊富な1,2−エポキシアルカンを含む、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記エナンチオマーが豊富な1,2−エポキシアルカンが(R)−1,2−エポキシドデカンである、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記エナンチオマーが豊富なβ−ヒドロキシアルキル合成等価物が保護されたα−ヒドロキシアルデヒドを含む、請求項52に記載の方法。
【請求項57】
前記保護されたα−ヒドロキシアルデヒドが2−(O−Pg)−ドデカナールを含み、ここで、O−Pgが保護されたヒドロキシル基を表す、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
1級アルコール捕捉試薬を、前記エナンチオマーが豊富なβ−ヒドロキシアルキル合成等価物と前記式(VIII)の化合物との反応産物と接触させることをさらに含む、請求項52に記載の方法。
【請求項59】
1−(2−(フタルイミド)エチル)−ピペラジンを1−(2−クロロエチル)イミダゾリジン−2−オンと接触させることを含む、化合物の作製方法。
【請求項60】
式:
【化32】

を有する化合物およびその塩。
【請求項61】
式:
【化33】

を有する化合物およびその塩。
【請求項62】
1−シアノメチル−4−(2−((シアノメチル)アミノ)エチル)ピペラジンを還元剤と接触させることを含む、化合物の作製方法。
【請求項63】
前記還元剤がH以外のものである、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記還元剤がNaBHを含む、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
シアノメチル−4−(2−((シアノメチル)アミノ)エチル)ピペラジンを還元剤およびアミノ基保護試薬と同時に接触させることをさらに含む、請求項62に記載の方法。
【請求項66】
前記還元剤がNaBHを含む、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
前記アミノ基保護試薬が(BoC)Oを含む、請求項66に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2012−526135(P2012−526135A)
【公表日】平成24年10月25日(2012.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−509956(P2012−509956)
【出願日】平成22年5月5日(2010.5.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/033777
【国際公開番号】WO2010/129709
【国際公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【出願人】(511112478)アルニラム・ファーマシューティカルズ・インコーポレーテッド (6)
【Fターム(参考)】