説明

腹囲測定装置

【課題】容易かつ正確に腹部の全周長を測定することができる技術を提供する。
【解決手段】把持部を有する本体(2)と、本体に固定された枠体(3)と、枠体に支持され、測定対象者の腹部に巻き付けるための測定帯(4)と、測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さに基づいて測定対象者の腹囲を表示する表示手段(23)と、を備える。ここで、測定帯は、一端が本体または枠体に固定されるとともに、伸縮性のある支持部(5)によって少なくとも1カ所が枠体に支持されることで環状を形成し、他端側が引っ張られることで測定対象者の腹部に巻き付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、腹囲測定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
メタボリックシンドロームは、内臓脂肪型肥満と高血糖・高血圧・高脂血症などが合併した状態であり、動脈硬化性疾患(心筋梗塞や脳梗塞など)の発生頻度を高める。このように内臓脂肪蓄積を病体発症の主要因とする概念が用いられている。メタボリックシンドロームに該当するかを判定するためには、CTやMRIによって内臓脂肪面積を計測することが理想であるが、一般病棟や健康診断ではそのような計測を行うのは容易ではない。そこで、近年制定された診断基準では、内臓脂肪面積測定を代替する簡易手段として、立位における臍位での腹囲(ウェスト)測定が定められている。
【0003】
このような経緯から、メジャーによる腹囲測定が医療現場で多く実施されることになった。しかし、内臓脂肪蓄積が疑われる腹囲の大きな被測定者は、立位では腹部(臍位)が垂れ下がり正しい測定が困難となる。また、メジャーが地面に対して水平となるように腹部に巻き付けるのは困難であり、測定者の習熟度により測定誤差が発生しやすい。また、腹部の大きい被測定者に対して、測定者が一人でメジャーを巻き付けること自体、容易なことではなかった。
【0004】
これらの課題に着目した従来の技術として、腹囲を自動測定する装置が提案されている(たとえば、特許文献1,2)。また、特許文献3には、略コの字形状の可撓性部材からなる支持体とその端部において伸縮自在に接続されたベルト体により、腹部の周囲の少なくとも一部の長さを測定する腹部周長測定手段を備えた健康管理指針アドバイス装置が開示されている。
【特許文献1】特開2002−345782号公報
【特許文献2】国際公開第01/076485号パンフレット
【特許文献3】特開2004−135698号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1,2に開示された技術では、いずれも腹囲の自動読み取り機能は有しているものの、測定者がメジャーを腹部に巻き付ける行為が必要である。したがって、腹囲の大きい被測定者に対して測定者が一人でメジャーを巻き付ける困難性を解消することや、正しい高さで水平にセットする困難性を解消することができない。
【0006】
また、上記特許文献3に開示された健康管理指針アドバイス装置では、腹部周長(腹囲)の一部の長さしか測定できないので、それを用いて体脂肪率等を計算した場合、正確な体脂肪率等を算出できない可能性がある。
【0007】
本発明は上記のような問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、測定者が容易かつ正確に腹部の全周長を測定することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明に係る腹囲測定装置は、把持部を有する本体と、本体に固定された枠体と、枠体に支持され測定対象者の腹部に巻き付けるための測定帯と、を備える。ここで、上記測定帯は、一端が本体または枠体に固定されるとともに、伸縮性の
ある支持部によって少なくとも1カ所が枠体に支持されることで環状を形成する。そして、測定帯の他端側が引っ張られることで測定対象者の腹部に巻き付けられる。
【0009】
このような構成により、測定対象者が環状の測定帯内に位置するように本発明に係る腹囲測定装置を配置した状態から、上下に移動させるだけで測定帯を腹囲の測定位置まで容易に移動させることができる。そして、測定帯の固定されていない方の端部を引っ張ることで測定対象者の腹部に測定帯を巻き付けることができる。
【0010】
したがって、測定対象者の腹部に腕を回して測定帯を巻き付ける必要がない。また、測定帯の端部を引っ張るだけで、測定帯を測定対象者の腹部に巻き付けて、測定対象者の腹部の全周長を測定することができる。さらに、測定帯は枠体に支持されているので、正しい測定位置(高さ)で水平に腹部に巻き付けることも容易である。このように、本発明に係る腹囲測定装置は取り扱いが容易となるので、測定者の習熟度によらず、誤差の少ない正確な腹囲測定を行うことが可能となる。
【0011】
本発明における枠体は、測定帯を環状に支持することが可能な形状であればどのような形状であっても構わないが、たとえば、環状形状であることが好適である。
【0012】
また、本発明に係る腹囲測定装置は、測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さに基づいて測定された腹囲を表示する表示手段を、さらに備えることが好ましい。また、腹囲を表示するのではなく、外部のコンピュータ等に出力する出力手段を備える構成とすることも好ましい。また、この表示および出力は、測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さそのものを表示あるいは出力しても構わない。
【0013】
本発明における測定帯には、本体または枠体に固定された一端からの距離を示す目盛りが振られていることが好適である。この場合、表示手段として、測定帯の目盛りを指し示して測定対象者の腹囲を表示する構成を採用することができる。
【0014】
測定帯を測定対象者の腹部に巻き付けるための引っ張りは、測定者が手で引っ張ることで行われても良いし、装置によって引っ張られることで行われても良い。たとえば、本発明に係る腹囲測定装置は、測定帯の他端側を巻き取る(引っ張る)ことで、測定帯を測定対象者の腹部に巻き付けるための巻取手段をさらに有することが好適である。この巻取手段は、測定者が手動で操作して測定帯を巻き取る構成であっても良く、電動で測定帯を巻き取る構成であっても良い。
【0015】
本発明に係る腹囲測定装置が巻取手段を有する場合は、巻取手段によって巻き取られた測定帯の長さに基づいて、測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さを取得することが好適である。具体的には、巻き付けられる前の状態における測定帯の周長は既知であるので、ここから巻取手段によって巻き取られた長さを減ずることで、測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さを取得することができる。そして、表示手段は、この長さに基づいて、測定対象者の腹囲を表示する。
【0016】
なお、本発明は、上記手段の少なくとも一部を有する腹囲測定装置として捉えることができる。また、本発明は、上記処理の少なくとも一部を含む腹囲測定方法、または、かかる方法を実現するためのプログラムとして捉えることもできる。上記手段および処理の各々は可能な限り互いに組み合わせて本発明を構成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、容易かつ正確に測定対象者の腹部に測定帯を巻き付けることができ、したがって、容易かつ正確に腹囲の全周長を測定することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に図面を参照して、本発明に好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、本実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る腹囲測定装置1の構成を示す図である。図1に示すように、腹囲測定装置1は、概略、本体2と固定枠(枠体)3とベルト(測定帯)4とから構成される。
【0020】
固定枠3は、環状形状をしており、その直径は約50cmで周長が約150cmである。固定枠3は、可撓性を有する金属や樹脂製の部材によって構成される。また、固定枠3は、把持部21を有する本体2に固定されており、本体2の把持部21を持って容易に動かすことができる。
【0021】
ベルト4は、本発明の測定帯に相当する。ベルト4には伸縮しない素材、たとえばガラス繊維などを用いる。ベルト4は、本実施形態においては、帯状であるが、ひも状であっても構わない。
【0022】
ベルト4の一端4aは、本体2に固定されている。ベルト4は、ベルト支持部5によって、少なくとも1カ所において固定枠3に支持される。本実施形態では、ベルト4は、3つのベルト支持部5によって固定枠3に支持される。そして、ベルト4の他端は、本体2のベルト巻き取り装置22に固定される。このように、ベルト4は、本体2や固定枠3に固定および支持されることで、環状を形成する。
【0023】
ベルト支持部5は、ベルト4を固定枠3に支持する部材である。ベルト支持部5には、伸縮性のある素材、たとえばゴムなどを用いる。このようにベルト支持部5には伸縮性があるので、後述するようにベルト4を巻き取ると、ベルト4は固定枠3から離れて径が小さくなり被測定者(測定対象者)の腹部に巻き付けられる。
【0024】
次に、本体2の各部について説明する。本体2は、把持部21、ベルト巻き取り装置22、表示部23,巻き取り制御スイッチ24および解除スイッチ25を有する。
【0025】
ベルト巻き取り装置22は、本発明の巻取手段に相当する。ベルト巻き取り装置22は、ベルト4の端部を巻き取ることで、ベルト4の径を小さくし被験者(測定対象者)の腹部にベルト4を巻き付ける装置である。ベルト巻き取り装置22は、回転体22aを有しており、この回転体22aを電動で回転させることでベルト4を巻き取る。なお、この回転体22aを手動で回転させてベルト4を巻き取る構成としても良い。
【0026】
また、回転体22aの回転数を計測することで、巻き取られたベルト4の長さを測定可能である。巻き取り前のベルト4の長さから巻き取った長さを減ずることで、巻き取り後のベルトの周長、すなわち、被験者の腹囲を取得することができる。
【0027】
なお、腹囲測定中に回転体22aが逆回転してベルト4が緩んでしまうのを防止するために、ベルト巻き取り装置22には、回転体22aの逆転を防止するストッパ機構(不図示)が設けられている。
【0028】
表示部23は、上述のようにして測定された被験者の腹囲を表示する。図ではセンチメートル単位で表示しているが、必要に応じて小数点以下も表示すればよい。
【0029】
巻き取り制御スイッチ24は、ベルト巻き取り装置22を制御するスイッチであり、押下されている間だけベルト巻き取り装置22がベルト4の巻き取りを行う。
【0030】
解除スイッチ25は、上述した回転体22aの逆転を防止するストッパ機構を解除するためのスイッチである。測定終了後に解除スイッチ25を押すと、ストッパ機構が解除され、ベルト支持部5の張力によってベルト4の径が広くなり腹部への巻き付けが解除される。なお、解除スイッチ25を押下すると、回転体22aを逆回転させてベルト4を緩ませる構成としても良い。
【0031】
図2は、本体2の機能ブロックを示す図である。制御部101は、巻き取り制御スイッチ24や解除スイッチ25からの入力を受けると、それにしたがって、ベルト巻き取り装置22のベルト巻取り部102を制御する。ベルト巻取り部102は、回転体22aを回転させて、ベルト4の巻き取りなどを行う。ベルト巻取り部102によって回転体22aが回転すると、その回転量が腹囲読み取り部106によって取得される。腹囲読み取り部106は、ロータリーエンコーダを用いて、回転体22aの回転量を読み取る。ロータリーエンコーダは、光学センサや磁気センサなどの無接点式のものであっても、機械接点式のものであっても良い。このようにして、ベルト4の巻き取り量が分かるので、被験者の腹部に巻き付けられた部分のベルトの長さを算出することができる。
【0032】
腹囲読み取り部106によって測定された腹囲は、制御部101に入力される。制御部101は、これを表示部23に表示させる。
【0033】
次に、本実施形態に係る腹囲測定装置1の利用方法および利用時の動作について説明する。図3、4は、腹囲測定装置1の利用方法を説明する図である。測定開始時に、図3(a)に示すように、被験者に固定枠3およびベルト4の内側に立ってもらう。そして、図3(c)に示すように、測定者が本体2の把持部21を持って腹囲測定装置1全体を測定位置(臍位)まで持ち上げる。あるいは、図3(b)に示すように、腹囲測定装置1を被験者の頭部にくぐらせて、測定位置まで移動させても良い。そして、腹囲測定装置1を測定位置まで移動させたら、固定枠3を水平にする。これによって、ベルト4を被測定者の腹部の正しい測定位置に水平に巻き付けることが可能となる。
【0034】
腹囲測定装置1を測定位置まで移動させたときには、図4(a)に示すように、ベルト4は巻き取られておらず、その周長は固定枠3の周長とほぼ同じである。なお、この状態でベルト4には弛みがあっても良い。
【0035】
そして、本体2の先端部2aを被験者の腹部100に押し当てた状態で、巻き取り制御スイッチ24を押下してベルト4の巻き取りを開始する。ベルト4が巻き取られると、その径および周長が短くなる。このとき、ベルト支持部5には伸縮性があるので、図4(b)に示すように、ベルト支持部5は伸びてベルト4の周長の変化に対応する。測定者はベルト4の腹部への巻き付き具合を目視によって判断し、測定に適した状態になったところで、巻き取り制御スイッチ24を離す。巻き取り制御スイッチ24の離すことで、ベルト4の巻き取りが停止する。なお、回転体22aには逆転防止機構が設けられているので、ベルト4は巻き付けられた状態で保持される。この状態で、表示部23に表示されている数値を読み取ることで腹囲の測定が完了する。
【0036】
腹囲測定終了後は、解除スイッチ25を押下すると、回転体22aの逆転防止機構が解除されるので、ベルト4を被験者の腹部からはずすことができる。
【0037】
このように、本実施形態に係る腹囲測定装置1を用いて、ベルト4を被験者の腹部全体
に巻き付け、腹部の全周長を測定することができる。
【0038】
この際、図3に示すように、測定者は被験者の腹部に手を回すことなく、容易にベルトを被験者の腹部に巻き付けることが可能となる。したがって、メタボリックシンドロームが疑われるような腹囲の大きい被験者であっても、測定者は一人で容易に測定を行える。
【0039】
また、ベルト4は固定枠3に支持されているので、ベルト4を正しい測定位置(臍位)にセットするには、固定枠3を臍位にセットすればよい。また、ベルト4を腹部に水平に巻き付けるためには、固定枠3を水平にしておけばよい。すなわち、測定者は固定枠3を被験者の臍位で水平にセットする(図3(c))だけで、正確な測定を行うことができる。
【0040】
このように、本実施形態に係る腹囲測定装置1を用いることで、測定者は容易かつ正確に被験者の腹部の全周長を測定することができる。
【0041】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を図5を参照して説明する。
【0042】
第2の実施形態においては、ベルト4の巻き取り機構が存在せず、測定者がベルト4の端部を引っ張ることで、ベルト4を被験者の腹部に巻き付ける。本実施形態においては、ベルト4の一端は、回転体26を通した上で、本体2側部のベルト引き出し部27から外部に引き出されている。測定者がこの端部を引っ張ると、ベルト4が被験者の腹部に巻き付けられる。この際、回転体26の回転が検出され、巻き取られたベルト4の長さに応じて腹囲が表示部23に表示される点は、第1の実施形態と同様である。
【0043】
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図6を参照して説明する。
【0044】
本実施形態においては、ベルト4を測定者が引っ張る点は第2の実施形態と同様であるが、腹囲の表示方法が異なる。本実施形態では、ベルト4に目盛りが振られている。この目盛りは、ベルト4の固定端側からの距離に応じた値となっている。本体2側部のベルト引き出し部27には、測定された腹囲を指し示す目盛り指示部28が設けられている。この目盛り指示部28に指し示された、ベルト4の目盛りを読み取ることで、被験者の腹囲を読み取ることができる。すなわち、目盛り指示部28は本発明の表示部に相当する。
【0045】
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態を図7を参照して説明する。
【0046】
上記実施形態はいずれも、腹囲測定装置1に表示部23を設け、ここに測定された腹囲を表示していた。これに対して、本実施形態では、腹囲測定装置1を外部のコンピュータ等に接続し、測定データを外部に出力する。
【0047】
ベルト巻き取り装置22によるベルト4の巻き取り量から算出される被験者の腹囲は、出力ケーブル29を介して、コンピュータ30に出力される。コンピュータ30は、受け取った腹囲測定データをディスプレイ等に表示しても良いし、記憶装置に記憶しても良い。
【0048】
なお、本発明の出力手段に相当する出力ケーブル29は、具体的にはどのようなものであっても構わないが、USBケーブルやLANケーブルなどを採用することができる。また、有線接続以外にも、電波を用いて無線接続によって測定データをコンピュータ30に
出力することもできる。
【0049】
(変形例)
なお、上記実施形態は本発明の一具体例を例示したものにすぎない。本発明の範囲は上記実施形態に限られるものではなく、その技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。
【0050】
たとえば、図8に示すように、固定枠3を略コの字形状とすることができる。固定枠3の形状は環状である必要はなく、ベルト4が環状とすることができれば、どのような形状であっても構わない。したがって、図に示すように、固定枠3を略コの字形状として、ベルト支持部5を固定枠の先端部分に設けることで、ベルト4を環状としても良い。
【0051】
また、たとえば、図9に示すように、ベルト4の一端4aを固定枠3に固定しても良い。このような場合は、ベルト4が設けられていない固定枠の部分3aを被験者の腹部に押し当てて腹囲測定を行う。そして、表示部23は、ベルト4の長さに固定枠の一部3aの長さLを加えた値を、被験者の腹囲として表示する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】第1の実施形態に係る腹囲測定装置の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態に係る腹囲測定装置の機能ブロックを示す図である。
【図3】腹囲測定装置を測定位置に合わせる方法を説明する図である。
【図4】腹囲測定装置のベルトを腹部に巻き付けるときの動作を説明する図である。
【図5】第2の実施形態に係る腹囲測定装置の構成を示す図である。
【図6】第3の実施形態に係る腹囲測定装置の構成を示す図である。
【図7】第4の実施形態に係る腹囲測定装置の構成を示す図である。
【図8】腹囲測定装置の変形例を示す図である。
【図9】腹囲測定装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0053】
1 腹囲測定装置
2 本体
3 固定枠
4 ベルト
5 ベルト支持部
21 把持部
22 ベルト巻きとり装置
23 表示部
24 巻き取り制御スイッチ
25 解除スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
把持部を有する本体と、
前記本体に固定された枠体と、
前記枠体に支持され、測定対象者の腹部に巻き付けるための測定帯と、
を備え、
前記測定帯は、一端が前記本体または前記枠体に固定されるとともに、伸縮性のある支持部によって少なくとも1カ所が前記枠体に支持されることで環状を形成し、他端側が引っ張られることで測定対象者の腹部に巻き付けられる、
ことを特徴とする腹囲測定装置。
【請求項2】
前記枠体は環状形状である請求項1に記載の腹囲測定装置。
【請求項3】
測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さに基づいて測定された腹囲を表示する表示手段をさらに備える請求項1または2に記載の腹囲測定装置。
【請求項4】
測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さ、あるいは当該測定帯の長さに基づいて測定された腹囲を出力する出力手段をさらに備える請求項1または2に記載の腹囲測定装置。
【請求項5】
前記測定帯には前記本体または枠体に固定された前記一端からの距離を示す目盛りが振られており、
前記測定帯の前記他端側が測定者によって引っ張られることで、測定対象者の腹部に巻き付けられ、
前記表示手段は、前記測定帯の前記目盛りを指し示すことで、測定対象者の腹囲を表示する、請求項3に記載の腹囲測定装置。
【請求項6】
前記測定帯の前記他端側を巻き取ることで該測定帯を測定対象者の腹部に巻き付ける巻取手段を備える請求項1〜4のいずれかに記載の腹囲測定装置。
【請求項7】
前記巻取手段によって巻き取られた測定帯の長さに基づいて、測定対象者の腹部に巻き付けられた部分の測定帯の長さを取得する、請求項6に記載の腹囲測定装置。
【請求項8】
前記巻取手段は電動である請求項6または7に記載の腹囲測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−259746(P2008−259746A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−106152(P2007−106152)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【出願人】(503246015)オムロンヘルスケア株式会社 (584)
【Fターム(参考)】