説明

膜形成パーソナルケア組成物

1種類以上の膜形成物質を含む膜形成系と、1種類以上の水溶性又は水分散性表面活性剤と、を含むベース組成物(base composition)と、ベース組成物内に配置される任意の泡立て剤と、を含むシェービング組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、膜形成系を含むパーソナルケア組成物に関する。本明細書で提供されるパーソナルケア組成物は、特にシェービング組成物として好適である。しかしながら、背景技術及び発明を実施するための形態の項は、シェービング関連組成物に実質的に焦点を合わせているが、本発明のパーソナルケア組成物は、パーソナルケア(人間及び家畜の両方を含む)の分野内の別の用途用に使用/市販されてもよいことに留意すべきである。
【0002】
本発明はまた、シェービング製品、シェービングキット、シェービングシステム、及びシェービング方法に関する。
【背景技術】
【0003】
シェービング製剤の多くの消費者は、泡立つ製品を好み、このため、当該技術は、豊かな泡を供給する界面活性剤又は石鹸系シェービング製剤に焦点を合わせ続けている。しかしながら、発泡組成物の使用は、一般に、審美性のために保護を犠牲にするという二律背反を示してきた。この二律背反は、魅力的な審美性を提供することができる界面活性剤と、改善された保護及び/又はその他の剃毛又は剃毛後の皮膚利益を提供することができる機能成分との間の対立の結果である。
【0004】
このような機能成分の、認知されかつ特に有益な種類は、膜形成ポリマーである。水性膜形成ポリマーの非排他的リストが、米国特許出願第2006/0228319号(ボナ(Vona)ら)に開示されている。膜形成ポリマーは多くの利益をもたらすことで知られており、例えば、米国特許第5,500,211号(ジョージ(George)ら)では、膜形成ポリマーは、改善された平滑潤滑性及び剃毛後の肌触りを提供するといわれている。
【0005】
しかしながら、膜形成ポリマーによってもたらされる利益の認識は、シェービング製剤の処方のパラダイムを変化させる結果とはならなかった。膜形成ポリマーがシェービング組成物に変革をもたらすのに失敗したのは、消費者が許容可能なシェービング製剤中に高濃度の膜形成ポリマーを処方しようと挑戦したことに起因する。この不能性は、容認できないレオロジーをもたらし得るポリマーと界面活性剤との相互作用の結果である。
【0006】
非従来型製品形態を消費者に受け入れてもらうために、高濃度の膜形成ポリマーを含有させるのを容易にする数多くの試みがなされてきており、例えば、米国特許出願第2006/0228319号(ボナ(Vona)ら)は乾燥膜を開示しており、又は米国特許第4,994,265号(ホワイト(White))は粘着性ゲルを開示している。しかしながら、これらの製品形態は広く受け入れられず、多くの消費者はより従来型の泡立つ製品形態に目を向け続けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願第2006/0228319号
【特許文献2】米国特許第5,500,211号
【特許文献3】米国特許出願第2006/0228319号
【特許文献4】米国特許第4,994,265号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来型の泡立つ製品形態は、界面活性剤及び/又は石鹸に大きく焦点を当てている。界面活性剤は、多くの消費者が好むリッチな泡などの多くの機能的及び審美的利点をもたらす。しかしながら、界面活性剤は、角質層から脂質を除去する可能性もあり、このことは、皮膚のバリア機能に損傷を与える可能性があり、皮膚の乾燥及び炎症を引き起こす可能性がある。高濃度の界面活性剤に起因する乾燥は、グリセリン等の保湿剤を含有させることにより軽減させることができるが、これら物質は望ましくない油っぽい見た目(oily aesthetic)の一因となる可能性がある。更に、界面活性剤は、通常、水分散性が高いので、剃毛体験中の持続的保護を提供しない。通常剃毛を実践する際の水性条件下では、界面活性剤系のシェービング組成物は迅速に洗い流すことができ、複数回の剃刀のストロークが皮膚の領域に向けられたときに、皮膚が実質的に保護されていない状態となる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は、以下の、発明を実施するための好ましい実施形態の詳細な説明を参照することにより更に容易に理解され得る。本特許請求の範囲は本明細書に記載されている具体的な成分、方法、条件、装置、又はパラメータに限定されないこと、及び本明細書で使用される用語は特許請求される本発明を限定することを意図するものではないことを理解すべきである。また、添付の特許請求の範囲を包含する本明細書において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は複数形を包含し、及び特定の数値への参照は、その文脈により特に明確に指示されていない限り、少なくともその特定の数値を包含する。値の範囲が述べられている場合、別の実施形態はその一方の特定の値から及び/又は他方の特定の値までを包含する。同様に、値が先行する「約」を用いることにより近似値として述べられている場合、その特定の値が別の実施形態を形成するものと理解される。全ての範囲は、包括的及び結合可能である。
【0010】
別段の指定がない限り、本明細書において使用するすべての百分率及び比率は、組成物全体の重量によるものであり、また、全ての測定は25℃でなされるものとする。
【0011】
本発明の実施形態は、本明細書に記載の本発明の特徴及び/若しくは工程、並びに、本明細書に記載の、又はさもなければ当業者に認識される、追加の若しくは任意の成分、構成成分、工程、若しくは制限を含むことができ、それらからなることができ、及びそれらから本質的になることができる。
【0012】
I.パーソナルケア組成物
本発明は、ベース組成物(base composition)、及び、ベース組成物と混合される任意の泡立て剤とを含むパーソナルケア組成物を目的とする。ベース組成物は、膜形成系、及び、1種類以上の水溶性又は水分散性表面活性剤とを含む。これらの構成成分、及び追加の任意成分(例えば、増粘剤/構造剤及び保湿剤)に関しては、以下でより完全に説明がなされる。例示のベース組成物は、約20%〜約80%の水を含む。本発明によって提供される一実施形態は、「乾燥された」製品形態(例えば、発泡膜、パッド、又はペレット)であり、ベース組成物は、最初は、固形へと処理される前に有意水準の水を含有していた。
【0013】
A.膜形成系
本発明のパーソナルケア組成物は膜形成系を含有する。膜形成系は、少なくとも1種類の膜形成物質で構成され得る。特定の実施形態では、1種類以上の膜形成物質で膜形成系を作製するのが有益であり得る。
【0014】
有用な膜形成物質としては、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシルプロピルセルロース、デンプン、ポリビニルアルコール、アルブミン、カチオン性セルロース、キサンタン、カラギーナン、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、ナトリウムシリコーン、t−ブチルアクリレート、ポリ(スチレンスルホナート/無水マレイン酸)ナトリウム、ポリ(スチレンスルホナートコアクリル酸)、ポリビニルスルホネート、ポリビニルサルフェート、ポリホスフェート、ポリメタクリレート、デキストラン硫酸ナトリウム、ポリ(エチレンオキシドコスチレンスルホン酸)、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、メチルヒドロキシエチルセルロース、寒天、デキストラン、アンフォマー(amphomer)、セルクァット(celquat)、グルカメート(glucamate)DOE−120、グルカメート(Glucamate)LT、ポリクアテルニウム(例えば、PQ2、7、10、16、17、18、19、24、27,及び46)、マーコート(Merquats)、4級化PVP、タンパク質及びポリペプチド(例えば、コラーゲン、エラスチン、並びにクロカット(CROQUAT)及びコートコル(QUAT-Coll))などのこれらの4級誘導体、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー、PVP/メタクリレート、アクアフレックス(Aquaflex)(ポリイミド−1)、ガントレッズ(Gantrez)(メチルビニールエーテルと無水マレイン酸のコポリマー)、スタイリーゼ(Styleze)(ビニルピロリドンとアクリレートとメタクリル酸ラウリルのコポリマー)、ペクチン、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0015】
その他の好適な膜形成物質としては、アクリルコポリマーエマルション、シリコーンエラストマーラテックス、ポリウレタンラテックス、スチレン−アクリレートラテックス、スチレン−ブタジエンラテックス、膨潤ヒドロゲル、ポリビニルアクリレート、ポリアクリルアミド、イーストマン(Eastman)AQポリエステル−チオ硫酸ポリマー、ポリシリケート、自己架橋性ポリマーエマルション(例えば、共に凝集ポリマーラテックス球体を促進しかつ弾性を持たせる亜鉛又はカルシウムを含有するもの)、コア−シェルラテックス、バーサチック酸ビニルコポリマー、ビニル−アセテート−エチレンコポリマー、ビニル−マレイン酸コポリマー、天然ラテックス、塩化ビニリデン/アクリロニトリル/メチルメタクリレートのコポリマー、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0016】
本発明の実施形態で採用するのに有用な追加の膜形成物質としては、シリコーン−アクリレートコポリマー、アクリレート/エチルヘキシルアクリレート/ジメチコンメタクリレートコポリマー、アクリレート/ベヘニルアクリレート/ジメチコンメタクリレートコポリマー、ポリビニルブチラール、ポリウレタン、PVP/VAコポリマー、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンエラストマー、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンエラストマー、末端水酸化ポリエチレン/ブチレンエラストマー、クラトン(Kraton)(スチレン−イソプレーンコポリマー)、シロキシシリケートコポリマー、ポリジメチルシロキサンガム及び樹脂、ガネックス(Ganex)PVP/オレフィンポリマー、エチレン−プロピレンエラストマー、ランダム熱可塑性熱可塑性エラストマー、ポリスチレン−コ−ポリエチレンプロピレンエラストマー、ダーマクリル(dermacryl)、デンドリマーとして知られるポリシルセスキオキサン及びその他の非増粘型の持続剤、ポリシロキサン、シリコーンクアテルニウム化合物、アミノシリコーン、シリコーン−タンパク質コポリマー(例えば、クロダソン(CRODASONE)W、及びペコシル(PECOSIL)、ニトロセルロース(nitroceullose)、シアノアクリレート、及びこれらの混合物が挙げられる。
【0017】
1つの例示のシェービング組成物の実施形態では、膜形成系は、潤滑性ポリマーと直接付着ポリマー(substantivity polymer)の組合せによって定義される。潤滑性ポリマーは、例えば、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン/ビニルアルコールコポリマー、ビニルアルコール、酢酸ビニルポリマー及びコポリマー、並びにポリアクリルアミドを含んでもよい。本発明の特定の実施形態では、異なる潤滑性ポリマーの混合物が好適であり、別の実施形態では、単一潤滑性ポリマーが好適である。有用な潤滑性ポリマーの1つの種類としては、約150,000g/モルを超える分子量を有する膜形成ポリマーが挙げられるが、これに限定されない。理論上では、潤滑性ポリマーを構成することができるポリマーの分子量には上限はないが、実際には、それを超えるとポリマーがパーソナルケア組成物の中に溶解/分散しない分子量によって限定が課せられる。特定用途では、潤滑性ポリマーが実質的に非分岐の膜形成ポリマーであるのが好ましい。直接付着ポリマーは、例えば、カチオン性ポリマー、タンパク質、ポリペプチド、ポリシルセスキオキサン、及びデンドリマーを含んでもよい。水性膜形成カチオン性ポリマーの非限定例は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれる、米国特許第4,240,450号(グロリア(Grollier)ら)に見い出すことができる。いくつかの好適な直接付着ポリマーとしては、ポリクアテルニウム−10とポリクアテルニウム−11が挙げられる。特定用途では、2種類以上の直接付着ポリマーの混合物が好適であり、他の用途では、単一直接付着ポリマーを採用するのが好適である。
【0018】
理論に束縛されるものではないが、本出願人は、膜形成系の中の、潤滑性ポリマーと直接付着ポリマーとの組み合わせを含む直接付着ポリマーは、潤滑性ポリマーを取り込むように作用する絡み合ったメッシュを形成すると考えている。直接付着ポリマーは、剃毛の水性条件下で選択的に保持されるので、潤滑性ポリマーもまた保持される。したがって、この種の膜形成系は、持続的保護/潤滑を提供するように作用する。例示の持続的保護の剃毛実施形態では、潤滑性ポリマーは、シェービング組成物の約0.1重量%〜約2重量%を構成し、直接付着ポリマーは、シェービング組成物の約0.1重量%〜約重量2%を構成する。1つの好ましい持続的保護の実施形態では、潤滑性ポリマーは約0.25%〜約1%含まれ、持続剤は約0.25%〜約1%含まれる。別の持続的保護の実施形態では、潤滑性ポリマーは約0.25%〜約0.6%の範囲で存在し、直接付着ポリマーは約0.5%〜約0.8%の範囲で存在する。
【0019】
B.水溶性又は水分散性表面活性剤
本発明のパーソナルケア組成物は、1種類以上の界面活性剤を含有する。水分散性又は水溶性表面活性剤は、好ましくは、発泡能があり、及び石鹸、遮断石鹸(interrupted soap)、洗剤、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又はこれらの1つ以上の混合物を含んでいてもよい。
【0020】
石鹸類としては、例えばC12 22、好ましくはC14 18の脂肪酸類のナトリウム、カリウム及び低級アルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミン)塩類を挙げることができる。典型的な脂肪酸類としては、ラウリル酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、及びステアリン酸、並びにこれらの混合物が挙げられる。好ましい脂肪酸類は、パルミチン酸及びステアリン酸である。遮断石鹸としては、例えば、N−脂肪族アシルサルコシン類のナトリウム、カリウム、及び低級アルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミン)塩類を挙げることができ、ここで、脂肪族アシル部分は12個〜22個、好ましくは14個〜18個の炭素原子を有する。典型的なサルコシン類としては、ステアロイルサルコシン、ミリストイルサルコシン、パルミトイルサルコシン、オレオイルサルコシン、ラウロイルサルコシン、ココイルサルコシン、及びこれらの混合物が挙げられる。石鹸類及び遮断石鹸類は、予め中和された形態で(即ち、ナトリウム、カリウム若しくはアルカノールアミン塩として)、又は後で水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、及び/若しくは低級アルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミン)で中和される遊離酸の形態で利用されてよい。いずれにしても、最終組成物は、石鹸構成成分を中和し又は部分的に中和し、及びpHを所望のレベル(典型的には5〜10、より典型的には6〜9)に調整するのに十分な塩基を含有しているのが好ましい。シェービング組成物は、石鹸(例えば、トリエタノールアミンパルミテート/ステアレート)若しくは遮断石鹸(例えば、トリエタノールアミンステアロイル/ミリストイルサルコシネート)、又はこれらの混合物を包含していることが最も好ましい。
【0021】
水分散性表面活性剤はまた、任意に非イオン性、両性、及び/又はアニオン性界面活性剤を包含してもよい。好適な非イオン性界面活性剤は典型的に9以上のHLBを有し、それらとしては脂肪族アルコール類、脂肪酸類、及び脂肪酸アミド類のポリオキシエチレンエーテル類、特に脂肪族部分に10個〜20個、好ましくは12個〜18個の炭素原子を有し、約2個〜60個、好ましくは4個〜30個のエチレンオキシドユニットを有するものが挙げられる。これらとしては、例えば、オレス(Oleth)−20、ステアレス(Steareth)−21、セテス(Ceteth)−20、ラウレス(Laureth)−4、及びラウレス(Laureth)−23が挙げられる。その他の非イオン性界面活性剤としては、ノノキシノール(Nonoxynol)−4及びノノキシノール−20のようなアルキル置換フェノール類のポリオキシエチレンエーテル類、ラウラミド(Lauramide)DEA及びコカミド(Cocamide)MEAのような脂肪酸アルカノールアミド類、ポリソルベート(Polysorbate)20のような脂肪酸類のポリエトキシ化ソルビタンエステル類、ラウリルポリグルコシド、スクロースラウレート、並びにポリグリセロール8オレエートが挙げられる。好適な両性界面活性剤としては、例えば、ココアミドプロピルベタイン、ココジメチルカルボキシメチルベンタイン、ラウロアンホ酢酸、ココアミノプロピオン酸、並びにこれらの混合物等のベタイン及びスルタインが挙げられる。その他としては、イソノニルイソノナノエート、ポリヒドロキシステアリン酸、エチルヘキシルイソノナノエート、ナトリウムコカミドプロピルPG−塩化ジモニウム、セテアリルアルコール、コレステロール、及びステアリルアルコールが挙げられる。好適なアニオン性界面活性剤としては、例えば、C8 C22、好ましくはC12 C18のナトリウム、カリウム、アンモニウム及び置換アンモニウム塩類(例えばモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩類)、アルキルサルフェート類(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム)、アルキルスルホネート類(例えば、ラウリルスルホン酸アンモニウム)、アルキルベンゼンスルホネート類(例えばキシレンスルホン酸アンモニウム)、アシルイセチオネート類(例えば、ココイルイセチオン酸ナトリウム)、アシルラクチレート類(例えば、ココイルラクチル酸ナトリウム)、アルキルエーテルサルフェート類(例えば、ラウレス硫酸アンモニウム、ラウリルエーテル硫酸アンモニウム)、メチルココイルタウリン酸ナトリウム、ラウリルスルホ酢酸ナトリウム、並びにスルホコハク酸ジオクチルナトリウムが挙げられる。
【0022】
C.膜形成系の濃度レベル、及び水溶性又は水分散性表面活性剤
本出願人は、特定の最低濃度の膜形成物質、及び特定の膜形成系と表面活性剤との比率を採用するシェービング組成物は、多くの重要な剃毛に関する利点を提供することができることを発見した。いくつかの実施形態によると、膜形成物質の最低濃度は、ベース組成物の約0.6重量%であり、膜形成系と表面活性剤の比率は、約0.03〜約0.7である(この比率を規定する膜形成系及び表面活性剤構成成分は、単一物質又は複数の物質を含有してもよいことに留意すべきである)。他の実施形態によると、膜形成物質の最低濃度はベース組成物の約0.6重量%であり、膜形成系と界面活性剤の比率は約0.03〜約0.2である。
【0023】
持続的な潤滑(又はシェービング工程の初めから終わりまでの「制御された摩擦」)は、本発明の実施形態が提供することができる剃毛に関する利点のうちの1つである。有意な濃度の膜形成物質を採用しない典型的な界面活性剤系のシェービング組成物は、通常、高水分散性であるので、持続的保護に乏しい。剃毛の水性条件下では、これらシェービング組成物はすぐに洗い流すことができ、複数回の剃刀のストロークが皮膚の領域に向けられたときに、皮膚が実質的に保護されていない状態となる。顔髭ひげは不規則に伸びることが知られているので、これは、男性消費者向けのシェービング組成物の特に残念な特徴である。したがって、皮膚の同じ領域であるが異なる開始点から複数のストロークを方向付けることによって、緻密な剃毛を得ることができる。約0.6重量%以上の膜形成系、及び膜形成系と表面活性剤の比率を約0.03〜約0.7に規定する濃度の表面活性剤、を採用する剃毛実施形態は、持続的潤滑をもたらすことが可能であると考えられる。
【0024】
膜形成系のすすぎ及び摩擦特性を介して制御可能な剃毛後の肌触り(所望の消費者セグメントに調整可能である:滑らか、ソフト、「キュッキュッと音がするほどきれい」、「抵抗のある感触(draggy)」等)は、市場で流通している現在の技術で容易に達成可能ではない、本発明の実施形態によってもたらすことができる別の利点である。多くの既知のシェービング組成物は、剃毛後の消費者の肌触りを乾燥又はピンと張った状態のままにする可能性がある。本発明の実施形態が採用する膜形成系は、皮膚に対する親和性を有しかつシェービング手順の間に完全に洗い流される又はこすり落とされる傾向が少ない、直接付着ポリマーを含むことができる。剃毛の後に皮膚に残留する膜形成物質は、改善された剃毛後の肌触りを付与することができる。膜形成物質の選択及び濃度レベルは、程度の差はあるが、剃毛後の肌触りの顕著な利点を目標とするように操作され得る。例えば、膜形成系を1.0重量%以上使用すると、より好ましい剃毛後の肌触りをもたらすことができる。有意な量の表面活性剤は皮膚を乾燥させる傾向があり得るので、膜形成系と表面活性剤の比率を増加させることにより、好ましい剃毛後の肌触りをもたらすのを更に助けることができる。
【0025】
本発明の特定の実施形態は、高いクッション性を提供することが可能である。界面活性剤ベースの泡(シェービング組成物に関連する「石鹸泡(lather)」又は「気泡(foam)」を定義する)は、界面活性剤の外表面(skin)で囲まれた気体で構成される。これらの泡が破裂する前に耐えられるのはほんの小さな力である。本発明の膜形成物質は、これら泡の第2の外表面として機能することができると考えられている。第2の外表面は、各泡が破裂前に耐え得る力を増加させると考えられている。各泡の耐久力の増加は、適用される剃刀の刃にシェービング組成物が加える垂直力を増加させると考えられている。増加したシェービング組成物のクッション性の効果は、消費者がかみそりの刃を意識するのを減少させることである。
【0026】
本発明によって提供される更なる例示のシェービング組成物の実施形態は、次の濃度レベルの膜形成物質及び表面活性剤を含む:約0.6%重量%〜約1.2重量%の膜形成物質、及び約20重量%〜約30重量%の界面活性剤;約0.6%重量%〜約1.2重量%の膜形成物質、及び約10重量%〜約20重量%の表面活性剤;約1.2%重量%〜約2重量%の膜形成物質、及び約20重量%〜約30重量%の表面活性剤;及び約0.6%重量%〜約2重量%の膜形成物質、及び約3重量%〜約10重量%の表面活性剤。
【0027】
D.任意成分
本発明の実施形態は、任意に、組成物の主要溶媒の蒸発速度を遅くすることができるので、総合的なパーソナルケア(例えば、剃毛)の体験中に、組成物の「湿潤」及び滑らかさを維持するように作用することができる構造遅延剤(structure postponing agent)を含有してもよい。
【0028】
好適な構造遅延剤の非限定的なリストは、あらゆる鎖長及び分岐鎖の油類、任意の化粧学的に許容される蒸発制御剤、合成エステル、及び合成エーテルを含み、これらの例には:プルセリン油、イソノニルイソノナノエート、ミリスチン酸イソプロピル、2−エチルヘキシルパルミテート、2−オクチルドデシルステアレート、2−オクチルドデシルエルケート、イソステアリルイソステアレート;イソステアリルラクテート、オクチルヒドロキシステアレート、オクチルドデシルヒドロキシステアレート、ジイソステアリルマレエートなどのヒドロキシル化エステル;トリイソセチルシトレート、及び脂肪アルコールヘプタノエート、オクタノエート、デカノエート;ペンタエリスリトールエステル、例えばペンタエリスリチルテトライソステアレート;石油ゼリーの誘導体、ポリデセン、直鎖状及び分岐状の水添ポリイソブテン(hydrogenated polyiosbutene)、鉱物油、植物起源の炭化水素ベースの油、ヘプタン酸又はオクタン酸トリグリセリドのような液体トリグリセリド又は代替物、例えば、ひまわり油、トウモロコシ油、大豆油、マロー油、ブドー種子油、ゴマ油、ヘーゼルナッツ油、アンズ油、マカダミア油、アララ油、コリアンダー油、ヒマシ油、アボカド油、カプリリック/カプリン酸トリグリセリド、が挙げられる。皮膚軟化剤もまた、組成物の蒸発速度及び粘着度を制御するのを助けることができる。好ましい皮膚軟化剤としては、鉱物油、ラノリン油、ココヤシ油、カカオバター、オリーブ油、アロエ抽出物、ホホバ油、ヒマシ油、オレイン酸及びステアリン酸などの脂肪酸類、セチルアルコール及びヘキサデシルアルコールなどの脂肪族アルコール、アジピン酸ジイソプロピル、C9〜C15アルコールの安息香酸及びヒドロキシ安息香酸エステル、イソノニルイソ−ナノエート、揮発性シリコーン油、例えば直鎖又は環状シリコーン鎖を有するポリメチルシロキサン、及び特にシクロメチコンシリコーン油、例えば、シクロペンタシロキサン、シクロヘキサシロキサン、及びシクロテトラシロキサン、揮発性又は不揮発性ポリメチルシロキサン(PDMS)含有直鎖又は環状シリコーン鎖、例えば、シクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン)、例えば、シクロヘキサジメチルシロキサン及びシクロペンタジメチルシロキサン、アルキル、アルコキシ、又はフェニルシリコーンを含むポリジメチルシロキサン、例えば、フェニルトリメチコーン、フェニルジメチコーン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコーン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2−フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、及びポリメチルフェニルシロキサン、並びに直鎖状又は分岐状、非環状揮発性シリコーン油、が挙げられる。更なる例としては、1個〜8個の炭素原子を含有する直鎖状又は分岐状モノアルコール、例えば、エタノール、プロパノール、ブタノール、イソプロパノール、及びイソブタノール;ポリエチレングリコール;ポリオール、例えば、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセロール、イソプレングリコール、及びブチレングリコール;セチルアルコールのような脂肪族アルコール、ステアリルアルコール、オクチルドデカノール、2−ブチルオクタノール、2−ヘキシルデカノール、2−ウンデシルペンタデカノール、オレイルアルコール、又はリノレイルアルコール;ポリオールエステル、例えば、プロピレングリコールジオクタノエート、ネオペンチルグリコールジヘプタノエート、及びジエチレングリコールジイソノナノエート、エタノール又はイソプロパノールなどの1個〜5個の炭素原子を含有する低級モノアルコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、ブチレングリコール、又はジプロピレングリコールなどの2個〜8個の炭素原子を有するグリコール、C3〜C4ケトン及びC2〜4アルデヒド、尿素、クエン酸、ソルビトール、糖類、PEG−4が挙げられる。
【0029】
有用なパーソナルケア組成物を形成するために必要ではないが、適用時の審美性を改善し及び/又は他のひげ剃りの効果を達成するために、他の化粧品成分を有利に添加してもよい。例えば、組成物は次の構成成分の1種類以上を含んでもよい:ひげの湿潤剤、皮膚コンディショニング剤(例えば、ビタミンA、C、及びE、アロエ、アラントイン、パンテノール、α−ヒドロキシ酸、リン脂質、トリグリセリド、ボタニカル油、アミノ酸)、起泡増進剤、皮膚軟化剤、保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール)、芳香剤、着色剤、酸化防止剤、防腐剤、並びに、例えば、レゾルシン、ブロメライン、ラノリン、レゾルシノール、PEG 7オリベート、酸化亜鉛、及びアセチルサリチラートなどの急性抗刺激剤。
【0030】
E.揮発性泡立て剤
本明細書で提供されるパーソナルケア組成物は、適切な容器から分配されるときに、及び/又は消費者が手又はアプリケータを使用して操作したときに、最終パーソナルケア組成物が泡立つことが可能なように、ベース組成物と混合される揮発性泡立て剤を任意に含有してもよい。例示の泡立て剤としては、nペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、nブタン、イソブタン、及びこれらの混合物のような、4個〜6個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素類が挙げられる。泡立て剤は、20℃で約20.7kPa〜約137.9kPa(約3psig〜約20psig)の蒸気圧、好ましくは約34.5kPa〜約103.4kPa(約5psig〜約15psig)の蒸気圧をもたらすように選択されてもよい。当業者に既知のその他の泡立て剤を採用することも可能である。
【0031】
II.製品形態及び用途
更に、本発明のパーソナルケア組成物は、固体、クリーム、はけで塗布することが可能なジェル及びクリーム、非発泡性液体、機械的にくみ上げ可能な液体、非エアゾールジェル、エアゾールジェル、泡状エアゾール、ペースト、美容液、粉、ストリップ、スプレー、及びスティック等の様々な製品形態をとることができる。この製品形態は、実現可能性、及び新しい成分技術が消費者に適合しかつ消費者の注目に値する程度、並びに、混乱、使用速度、携帯性の程度/レベル、及び廃棄可能性に対する効果に影響を与えることができ、かつ視覚的な審美性に影響を与えることができる。例えば、非エアゾールクリーム又はジェル関連のパッケージは、エアゾール製品に一般に付き物である高剪断性送達ビヒクルと比べて、分配中の製剤に低い剪断性及び曳糸性を提供する可能性が高いので、非エアゾールクリーム又はジェルではポリマーと表面活性剤との高い比率を達成することが可能であり得る。
【0032】
III.シェービング製品、キット、システム、及び方法
様々なシェービング製品が本発明によって提供される。1つの例示のシェービング製品は、パッケージと、このパッケージ内に配置される、本明細書に記載のパーソナルケア組成物と、このパーソナルケア組成物の分配を容易にするためにパッケージ内に配置される噴射剤と、を含む。
【0033】
別の例示のシェービング製品は、パッケージと、このパッケージ内に配置される、本明細書に記載のパーソナルケア組成物と、パーソナルケア組成物を適用する及び泡立たせるための、パッケージと関連付けられたアプリケータと、を含む。アプリケータは、例えば、パッケージそのものがハンドルとしての機能を果たすようにこのパッケージに一体に固定されるアプリケータヘッドを含むことができ、また、天然及び/若しくは合成繊維、発泡体若しくはスポンジ、孔あきフィルム、織物若しくは不織基材、又はこれらの混合物を包含してもよい。アプリケータはパッケージとセットで販売されることができ、その場合ユーザはアプリケータをパッケージに固定しなければならない。アプリケータはパッケージとセットで販売されることができるが、パッケージそのものをハンドルとして使用するのではなく、パッケージとは別個にアプリケータが使用されることができてもよい。本発明の実施形態に好適であり得る例示のアプリケータには、米国特許第6,003,523号、同第4,636,102号、同第4,603,992号、同第4,963,047号、同第4,361,228号、同第4,348.126号、及び同第4,252,455号に示されかつ記載されているものが挙げられる。
【0034】
剃刀又は剃刀の刃のカートリッジと、剃刀又は刃のカートリッジに関連付けられる、液状又は乾燥された形態の、本明細書に記載のようなパーソナルケア組成物と、を含むシェービングキットが更に提供される。例えば、本明細書で提供されるパーソナルケア組成物は、固体又は軟らかい固体の形態に調製されることができ、また、刃が皮膚を横切るときに組成物が皮膚に塗布されるように、刃に近接して供給されることができる。また、液状のパーソナルケア組成物は、剃刀又は剃刀の刃のカートリッジに関連付けられるリザーバ又は容器から分配されることができる。
【0035】
本明細書に記載の定量のパーソナルケア組成物を剃毛される皮膚領域に適用する工程と、適用工程の前、間、及び/又は後に、パーソナルケア組成物で泡を生成する工程と、剃毛される皮膚領域を剃毛する工程と、を含む剃毛方法もまた提供される。皮膚に残っているあらゆる残留組成物は、剃毛後に洗い流される又は皮膚に塗り込まれることができる。
【0036】
IV.[実施例]
以下の実施例によって、本発明の範囲内にある実施形態を更に説明及び実証する。これらの実施例は、説明の目的で提示されているに過ぎず、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく多くの変形が可能であるため、本発明の範囲を限定するものと解釈すべきではない。
【0037】
【表1】

【0038】
実施例1〜6は、様々な濃度の膜形成系と表面活性剤とを有するシェービング組成物である。これら実施例は次のように調製することができる。水とグリセリンとを混合し、次に、LR30Mとヒドロキシエチルセルロース粉末とを予めブレンドしたものをこの混合物に添加する。ミリストイルサルコシン酸ナトリウムを含有する処方では、次にこの構成成分を添加する。PVP K60を含有する処方では、次にこの構成成分を添加する。均質になるまで混合して、加熱を開始する。混合を中止し、続いて脂肪酸を添加する。温度が75℃に達したらトリエタノールアミンを添加し、更に10分間混合する。35℃まで冷却し、続いて芳香剤及び着色剤を添加する。実施例6に関しては、適切なディスペンサーに充填されるまで、密閉容器の中で保管される。実施例1〜5に関しては、ベース組成物を泡立て剤と混合して、この混合物を揮発性薬剤を収容することが可能な容器又はパッケージの中に充填する。
【0039】
【表2】

【0040】
【表3】

【0041】
実施例7〜17は次のように調製することができる。着色剤を元のバッチの貯留水の5%と予め個別にブレンドする。残りの水をその他の極性液体(例えば、グリセリン)と混合する。粉体形状のポリマー原材料をブレンドし、水/極性液体混合物に添加する。ウエットアウトを改善することができる表面活性剤及びポリマー混合物を添加する。均質になるまで混合して、加熱を開始する。混合を中止し、続いて脂肪酸を添加する。温度が75℃に達したらトリエタノールアミンを添加し、更に10分間混合する。35℃まで冷却し、続いて芳香剤及び予めブレンドした着色剤を添加する。
【0042】
本明細書に開示されている寸法及び値は、列挙した正確な数値に厳しく制限されるものとして理解すべきではない。それよりむしろ、特に指定されない限り、こうしたそれぞれの寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味することを意図する。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
【0043】
「発明を実施するための形態」の項で引用したすべての文献は、関連部分において本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0044】
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのような全ての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1)シェービング組成物であって、
(a)
i)ベース組成物(base composition)の0.6重量%以上、好ましくは1.0重量%以上の、1種類以上の膜形成物質を含む膜形成系と、
ii)1種類以上の水溶性又は水分散性表面活性剤と、を含み、該1種類以上の膜形成物質と該1種類以上の表面活性剤の比率が0.03〜0.7である、該ベース組成物、及び
(b)該ベース組成物内に配置される任意の泡立て剤と、を含むシェービング組成物。
【請求項2】
前記1種類以上の膜形成物質がカチオン性ポリマーを含む、請求項1に記載のシェービング組成物。
【請求項3】
前記カチオン性ポリマーがポリクオタニウムを含む、請求項1又は2に記載のシェービング組成物。
【請求項4】
前記1種類以上の膜形成ポリマーが、150,000g/molを超える分子量を有するカチオン性ポリマー及び潤滑性ポリマーを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のシェービング組成物。
【請求項5】
前記1種類以上の膜形成ポリマーが、水溶性セルロースエーテル、ポリエチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリクオタニウム、及びこれらの混合物からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシェービング組成物。
【請求項6】
前記1種類以上の膜形成ポリマーと前記1種類以上の表面活性剤の比率が0.035〜0.35である、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシェービング組成物。
【請求項7】
前記ベース組成物が、30%未満の前記1種類以上の表面活性剤、好ましくは20%未満の前記1種類以上の表面活性剤、より好ましくは10%未満の前記1種類以上の表面活性剤、更により好ましくは5%未満の前記1種類以上の表面活性剤を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシェービング組成物。
【請求項8】
前記シェービング組成物が発泡膜の形態である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシェービング組成物。
【請求項9】
前記シェービング組成物が1%〜5%の前記泡立て剤を含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載のシェービング組成物。
【請求項10】
シェービング組成物であって、
(a)
i)ベース組成物の50重量%を超える水と、
ii)該ベース組成物の3重量%〜30重量%の1種類以上の水溶性又は水分散性表面活性剤と、
iii)該ベース組成物の0.6重量%〜2.0重量%の1種類以上の膜形成物質とを含む該ベース組成物、及び
(b)該ベース組成物内に配置される任意の泡立て剤と、を含むシェービング組成物。
【請求項11】
前記ベース組成物が、20%〜30%の前記1種類以上の表面活性剤と、0.6%〜1.2%の前記1種類以上の膜形成物質と、を含む、請求項10に記載のシェービング組成物。
【請求項12】
前記ベース組成物が、10%〜20%の前記1種類以上の表面活性剤と、0.6%〜1.2%の前記1種類以上の膜形成物質と、を含む、請求項10に記載のシェービング組成物。
【請求項13】
前記ベース組成物が、20%〜30%の前記1種類以上の表面活性剤と、1.2%〜2.0%の前記1種類以上の膜形成物質と、を含む、請求項10に記載のシェービング組成物。
【請求項14】
前記ベース組成物が、3%〜10%の前記1種類以上の表面活性剤と、0.6%〜1.2%の前記1種類以上の膜形成物質と、を含む、請求項10に記載のシェービング組成物。
【請求項15】
シェービング製品であって、
(a)パッケージと、
(b)該パッケージ内に配置される、請求項1〜14のいずれか一項に記載のシェービング組成物と、
(c)該パッケージと関連付けられた、前記シェービング組成物を適用する及び/又は泡立てるためのアプリケータと、を含むシェービング製品。

【公表番号】特表2011−511831(P2011−511831A)
【公表日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−546432(P2010−546432)
【出願日】平成21年2月11日(2009.2.11)
【国際出願番号】PCT/IB2009/050557
【国際公開番号】WO2009/101583
【国際公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】