説明

臍帯組織由来産褥細胞ならびにその製造方法および使用方法

【課題】臍帯組織由来産褥細胞ならびにその製造方法および使用方法を提供する。
【解決手段】ヒト臍帯由来の細胞が、それらの治療用使用のための方法に沿って開示される。単離技術、細胞表面マーカーに関する細胞の培養方法および詳細な特徴付け、遺伝子発現、および、栄養因子の分泌が記載されている。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
実質的に血液を含まない哺乳類臍帯組織から由来する細胞を含む単離された臍由来細胞において、
前記細胞は、自己再生および培養増殖が可能であり、かつ、他の表現型の細胞へ分化する能力を有する、細胞。
【請求項2】
請求項1に記載の単離細胞において、
約5%〜約20%の酸素の存在下で拡大培養可能である、細胞。
【請求項3】
請求項2に記載の細胞において、
増殖にL−バリンを必要とする、細胞。
【請求項4】
請求項3に記載の単離細胞において、
約103細胞/cm2で播種された場合に、培養約80日以内に約1014細胞を超える収量を得るのに十分に倍加可能である、細胞。
【請求項5】
請求項3に記載の単離細胞において、
約5×103細胞/cm2で播種された場合に、培養約80日以内に約1015細胞を超える収量を得るのに十分に倍加可能である、細胞。
【請求項6】
請求項5に記載の単離細胞において、
約5×103細胞/cm2で播種された場合に、培養約65日以内に約1017細胞を超える収量を得るのに十分に倍加可能である、細胞。
【請求項7】
請求項3に記載の単離細胞において、
培養において少なくとも40回の倍加を受けることができる、細胞。
【請求項8】
請求項3に記載の細胞において、
ヒト臍から単離された、細胞。
【請求項9】
請求項8に記載の単離細胞において、
メタロプロテアーゼ、中性プロテアーゼ、または粘液溶解酵素を含む1以上の酵素活性の存在下で単離された、細胞。
【請求項10】
請求項9に記載の単離細胞において、
前記酵素活性は、少なくとも1つのコラゲナーゼと、プロテアーゼ活性、ディスパーゼおよびサーモライシンの1以上とを含む、細胞。
【請求項11】
請求項9に記載の単離細胞において、
前記酵素活性は、ヒストリチクス菌由来のコラゲナーゼおよびディスパーゼである、細胞。
【請求項12】
請求項11に記載の単離細胞において、
前記酵素活性は、ヒアルロニダーゼをさらに含む、細胞。
【請求項13】
請求項12に記載の単離細胞において、
コートまたは非コート組織培養容器において接着および拡大培養し、
コート組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ポリリジン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンによるコーティングを含む、細胞。
【請求項14】
請求項13に記載の単離細胞において、
約2%〜約15%の付加的血清の存在下、β−メルカプトエタノールの存在または不在下、およびEGF、FGF、PDGF、VEGF、IGFまたはLIFを含む付加的増殖因子の存在または不在下で拡大培養する、細胞。
【請求項15】
細胞培養物において、
請求項1の単離細胞を含み、
母体細胞を含まない、細胞培養物。
【請求項16】
請求項1に記載の単離細胞において、
継代培養されても正常な核型を維持する、細胞。
【請求項17】
請求項1に記載の単離細胞において、
前記細胞は、CD10、CD13、CD31、CD44、CD45、CD73、CD90、CD117、CD141、PDGFr−α、HLA−A,B,CおよびHL−Dr,DP,DQを含む1以上の細胞表面マーカーの産生または産生の欠如で特徴付けられる、細胞。
【請求項18】
請求項17に記載の単離細胞において、
前記細胞は、CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、またはHLA−A,B,Cの1以上を産生する、細胞。
【請求項19】
請求項18に記載の単離細胞において、
前記細胞は、CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、またはHLA−A,B,Cの各々を産生する、細胞。
【請求項20】
請求項17に記載の単離細胞において、
前記細胞は、フローサイトメトリーにより検出されるCD31、CD34、CD45、CD117、CD141、またはHLA−DR,DP,DQの1以上を産生しない、細胞。
【請求項21】
請求項20に記載の単離細胞において、
前記細胞は、CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、またはHLA−A,B,Cの1以上を産生する、細胞。
【請求項22】
請求項20に記載の単離細胞において、
前記細胞は、フローサイトメトリーにより検出されるCD31、CD34、CD45、CD117、CD141、またはHLA−DR,DP,DQのいずれも産生しない、細胞。
【請求項23】
請求項22に記載の単離細胞において、
前記細胞は、CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、およびHLA−A,B,Cの各々を産生する、細胞。
【請求項24】
細胞表面マーカープロフィールを有する単離されたCD45-臍由来細胞において、
CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、またはHLA−A,B,Cの1以上を産生し、かつ、
フローサイトメトリーにより検出されるCD31、CD34、CD117、CD141、またはHLA−DR,DP,DQの1以上を発現しない、細胞。
【請求項25】
請求項24に記載の単離細胞において、
前記細胞表面マーカー発現プロフィールは、継代培養、培養容器表面コーティング、または単離手順によって実質的に変化しない、細胞。
【請求項26】
請求項25に記載の単離細胞において、
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;または腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3のうち1以上の遺伝子を発現する、細胞。
【請求項27】
請求項26に記載の単離細胞において、
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;および腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3の各々の遺伝子を発現する、細胞。
【請求項28】
請求項27に記載の単離細胞において、
前記発現は、繊維芽細胞、間葉幹細胞、腸骨稜骨髄細胞、または胎盤由来細胞であるヒト細胞の発現よりも増大されている、細胞。
【請求項29】
請求項25に記載の単離細胞において、
繊維芽細胞、間葉幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に比べ、低身長ホメオボックス2;熱ショック27kDaタンパク質2;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1);エラスチン(大動脈弁上部狭窄症、ウィリアムス−ビューレン症候群);ヒトmRNA;cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022);間充織ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス);sine oculisホメオボックスホモログ1(ショウジョウバエ);クリスタリンαB;形態形成のdisheveled関連アクチベーター2;DKFZP586B2420タンパク質;ニューラリン1に類似;テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質);src homology three(SH3)およびシステイン豊富ドメイン;B細胞転移遺伝子1、抗増殖因子;コレステロール25−ヒドロキシラーゼ;runt関連転写因子3;機能未知タンパク質FLJ23191;インターロイキン11受容体α;プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー;frizzledホモログ7(ショウジョウバエ);機能未知遺伝子BC008967;VIII型コラーゲンα1;テネイシンC(hexabrachion);iroquoisホメオボックスタンパク質5;hephaestin;インテグリンβ8;シナプス小胞糖タンパク質2;ヒトcDNA FLJ12280 fis、クローンMAMMA1001744;サイトカイン受容体様因子1;カリウム中間体/低コンダクタンスカルシウム依存性チャネルサブファミリーNメンバー4;インテグリンα7;DKFZP586L151タンパク質;PDZ結合モチーフ(TAZ)を有する転写コアクチベーター;sine oculisホメオボックスホモログ2(ショウジョウバエ);KIAA1034タンパク質;初期増殖応答3;distal-lessホメオボックス5;機能未知タンパク質FLJ20373;アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3αヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼII);ビグリカン;フィブロネクチン1;プロエンケファリン;インテグリンβ様1(EGF様リピートドメイン);ヒトmRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422;EphA3;KIAA0367タンパク質;ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(atrionatriureticペプチド受容体C);機能未知タンパク質FLJ14054;ヒトmRNA;cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222由来);小胞関連膜タンパク質5(myobrevin);EGF含有fibulin様細胞外マトリックスタンパク質1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様;AE結合タンパク質1;シトクロムcオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉);神経芽腫、腫瘍形成抑制1;インスリン様増殖因子結合タンパク質2、36kDaからなる群から選択される1以上の遺伝子の発現が低減されている、細胞。
【請求項30】
請求項29に記載の単離細胞において、
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;または腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3のうち1以上の遺伝子を発現し、
前記発現は、繊維芽細胞、間葉幹細胞、腸骨稜骨髄細胞、または胎盤由来細胞であるヒト細胞の発現よりも増大されている、細胞。
【請求項31】
請求項29に記載の単離細胞において、
繊維芽細胞、間葉幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に比べ、低身長ホメオボックス2;熱ショック27kDaタンパク質2;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1);エラスチン(大動脈弁上部狭窄症、ウィリアムス−ビューレン症候群);ヒトmRNA;cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022);間充織ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス);sine oculisホメオボックスホモログ1(ショウジョウバエ);クリスタリンαB;形態形成のdisheveled関連アクチベーター2;DKFZP586B2420タンパク質;ニューラリン1に類似;テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質);src homology three(SH3)およびシステイン豊富ドメイン;B細胞転移遺伝子1、抗増殖因子;コレステロール25−ヒドロキシラーゼ;runt関連転写因子3;機能未知タンパク質FLJ23191;インターロイキン11受容体α;プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー;frizzledホモログ7(ショウジョウバエ);機能未知遺伝子BC008967;VIII型コラーゲンα1;テネイシンC(hexabrachion);iroquoisホメオボックスタンパク質5;hephaestin;インテグリンβ8;シナプス小胞糖タンパク質2;ヒトcDNA FLJ12280 fis、クローンMAMMA1001744;サイトカイン受容体様因子1;カリウム中間体/低コンダクタンスカルシウム依存性チャネルサブファミリーNメンバー4;インテグリンα7;DKFZP586L151タンパク質;PDZ結合モチーフ(TAZ)を有する転写コアクチベーター;sine oculisホメオボックスホモログ2(ショウジョウバエ);KIAA1034タンパク質;初期増殖応答3;distal-lessホメオボックス5;機能未知タンパク質FLJ20373;アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3αヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼII);ビグリカン;フィブロネクチン1;プロエンケファリン;インテグリンβ様1(EGF様リピートドメイン);ヒトmRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422;EphA3;KIAA0367タンパク質;ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(atrionatriureticペプチド受容体C);機能未知タンパク質FLJ14054;ヒトmRNA;cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222由来);小胞関連膜タンパク質5(myobrevin);EGF含有fibulin様細胞外マトリックスタンパク質1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様;AE結合タンパク質1;シトクロムcオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉);神経芽腫、腫瘍形成抑制1;インスリン様増殖因子結合タンパク質2、36kDaの各々の遺伝子の発現が低減されている、細胞。
【請求項32】
請求項31に記載の単離細胞において、
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;および、腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3の各々の遺伝子を発現し、
前記発現は、繊維芽細胞、間葉幹細胞、腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞の発現よりも増大されている、細胞。
【請求項33】
単離されたヒト臍由来細胞において、
繊維芽細胞、間葉幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に比べ、低身長ホメオボックス2;熱ショック27kDaタンパク質2;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1);エラスチン(大動脈弁上部狭窄症、ウィリアムス−ビューレン症候群);ヒトmRNA;cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022);間充織ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス);sine oculisホメオボックスホモログ1(ショウジョウバエ);クリスタリンαB;形態形成のdisheveled関連アクチベーター2;DKFZP586B2420タンパク質;ニューラリン1に類似;テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質);src homology three(SH3)およびシステイン豊富ドメイン;B細胞転移遺伝子1、抗増殖因子;コレステロール25−ヒドロキシラーゼ;runt関連転写因子3;機能未知タンパク質FLJ23191;インターロイキン11受容体α;プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー;frizzledホモログ7(ショウジョウバエ);機能未知遺伝子BC008967;VIII型コラーゲンα1;テネイシンC(hexabrachion);iroquoisホメオボックスタンパク質5;hephaestin;インテグリンβ8;シナプス小胞糖タンパク質2;ヒトcDNA FLJ12280 fis、クローンMAMMA1001744;サイトカイン受容体様因子1;カリウム中間体/低コンダクタンスカルシウム依存性チャネルサブファミリーNメンバー4;インテグリンα7;DKFZP586L151タンパク質;PDZ結合モチーフ(TAZ)を有する転写コアクチベーター;sine oculisホメオボックスホモログ2(ショウジョウバエ);KIAA1034タンパク質;初期増殖応答3;distal-lessホメオボックス5;機能未知タンパク質FLJ20373;アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3αヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼII);ビグリカン;フィブロネクチン1;プロエンケファリン;インテグリンβ様1(EGF様リピートドメイン);ヒトmRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422;EphA3;KIAA0367タンパク質;ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(atrionatriureticペプチド受容体C);機能未知タンパク質FLJ14054;ヒトmRNA;cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222由来);小胞関連膜タンパク質5(myobrevin);EGF含有fibulin様細胞外マトリックスタンパク質1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様;AE結合タンパク質1;シトクロムcオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉);神経芽腫、腫瘍形成抑制1;インスリン様増殖因子結合タンパク質2、36kDの各々の遺伝子の発現が低下しており、かつ、
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;および腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3の各々の遺伝子を発現し、その発現が繊維芽細胞、間葉幹細胞、腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞の発現に比べて増大されている、細胞。
【請求項34】
請求項33に記載の単離細胞において、
自己再生および培養増殖が可能であり、かつ、他の表現型の細胞へ分化する能力を有する、細胞。
【請求項35】
請求項34に記載の単離細胞において、
ビメンチンおよびα平滑筋アクチンの一方または双方を産生する、細胞。
【請求項36】
請求項35に記載の単離細胞において、
ビメンチンとα−平滑筋アクチンの双方を産生する、細胞。
【請求項37】
請求項36に記載の単離細胞において、
ビメンチンおよびα平滑筋アクチンの産生が増殖条件下での継代培養中保持される、細胞。
【請求項38】
治療用細胞培養物において、
請求項34の細胞を含む、治療用細胞培養物。
【請求項39】
請求項38に記載の治療用細胞培養物において、
同種異系のPBMCを実質的に刺激しない、細胞培養物。
【請求項40】
請求項39に記載の治療用細胞培養物において、
フローサイトメトリーにより同定される、検出可能な量のHLA−DR、HLA−DP、HLA−DQ、CD80、CD86、およびB7−H2を欠いている、細胞培養物。
【請求項41】
請求項40に記載の治療用細胞培養物において、
フローサイトメトリーにより同定される、検出可能な量のHLA−GおよびCD178をさらに欠いている、細胞培養物。
【請求項42】
請求項41に記載の治療用細胞培養物において、
フローサイトメトリーにより同定される、検出可能な量のPD−L2を産生する、細胞培養物。
【請求項43】
請求項34に記載の治療用細胞培養物において、
混合リンパ球反応において同種異系対照と比べ、インビトロでリンパ球により媒介される応答を実質的に刺激しない、細胞培養物。
【請求項44】
自己再生および培養増殖が可能であり、かつ、他の表現型の細胞へ分化する能力を有する単離されたヒト臍由来細胞において、
ナイーブCD4+ T細胞を実質的に刺激せず、かつ、PD−L2を発現するが、HLA−G、CD178、HLA−DR、HLA−DP、HLA−DQ、CD80、CD86、またはB7−H2を発現しない、細胞。
【請求項45】
請求項44に記載の単離細胞において、
ビメンチンとα−平滑筋アクチンの双方を産生する、細胞。
【請求項46】
請求項44に記載の単離細胞において、
1以上の細胞因子を分泌する、細胞。
【請求項47】
請求項46に記載の単離細胞において、
前記因子は、MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、またはTIMP1である、細胞。
【請求項48】
請求項47に記載の単離細胞において、
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、およびTIMP1の各々を分泌する、細胞。
【請求項49】
請求項44に記載の単離細胞において、
ELISAにより検出される細胞因子SDF−1α、TGF−β2、ANG2、PDGFbbまたはVEGFのうち1以上を分泌しない、細胞。
【請求項50】
請求項49に記載の単離細胞において、
因子MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、およびTIMP1のうち1以上を分泌する、細胞。
【請求項51】
請求項50に記載の単離細胞において、
因子MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、およびTIMP1の各々を分泌する、細胞。
【請求項52】
請求項49に記載の単離細胞において、
ELISAにより検出される因子SDF−1α、TGF−β2、ANG2、PDGFbbまたはVEGFをいずれも分泌しない、細胞。
【請求項53】
請求項52に記載の単離細胞において、
因子MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、またはTIMP1のうち1以上を分泌する、細胞。
【請求項54】
請求項53に記載の単離細胞において、
因子MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、およびTIMP1の各々を分泌する、細胞。
【請求項55】
単離されたヒト臍由来細胞において、
因子MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、またはTIMP1のうち1以上のを分泌するが、ELISAにより検出される因子SDF−1α、TGF−β2、ANG2、PDGFbbまたはVEGFの1以上を分泌しない、細胞。
【請求項56】
請求項55に記載の単離細胞において、
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、およびTIMP1の各々を分泌する、細胞。
【請求項57】
請求項50に記載の単離細胞において、
ELISAにより検出される因子SDF−1α、TGF−β2、ANG2、PDGFbbまたはVEGFをいずれも分泌しない、細胞。
【請求項58】
治療用細胞培養物において、
請求項55の単離細胞を含む、治療用細胞培養物。
【請求項59】
請求項58に記載の治療用細胞培養物において、
製薬上許容される担体、別の細胞培養物、抗アポトーシス化合物、抗血栓性化合物、抗炎症性化合物、免疫抑制化合物、免疫調節化合物、脈管形成因子、および神経栄養因子のうち1以上、
をさらに含む、細胞培養物。
【請求項60】
臍帯組織から単離細胞を誘導する方法において、
前記細胞は、自己再生および培養増殖が可能であり、かつ、他の表現型の細胞へ分化する能力を有し、
前記方法は、
(a)臍帯組織を採取する工程と;
(b)実質的に全ての血液を除去して、実質的に血液を含まない臍帯組織を得る工程と;
(c)機械的処理もしくは酵素的処理、またはその双方により組織を解離させる工程と;
(d)前記組織を培養培地に再懸濁させる工程と;
(e)自己再生および培養増殖が可能であり、かつ、他の表現型の細胞へ分化する能力を有する臍由来細胞の増殖を可能とする増殖条件を提供する工程と;
を含む、方法。
【請求項61】
請求項60に記載の方法において、
培養約10〜約100時間後に接着細胞を選択する工程、
をさらに含む、方法。
【請求項62】
請求項61に記載の方法において、
前記臍組織がヒト由来である、方法。
【請求項63】
請求項62に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、2%〜約15%の付加的血清を含む培地中、付加的増殖因子の不在下で拡大培養可能である、方法。
【請求項64】
請求項63に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、約5%〜約20%の酸素の存在下で拡大培養可能である、方法。
【請求項65】
請求項64に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、L−バリンの不在下で維持することができない、方法。
【請求項66】
請求項65に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、培養で少なくとも40回の倍加を受け得る、方法。
【請求項67】
請求項65に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、約5×103細胞/cm2で播種された場合に、培養約65日以内に少なくとも約1017細胞を生成するのに十分に倍加可能である、方法。
【請求項68】
請求項62に記載の方法において、
前記臍帯組織は、満期妊娠または早産妊娠からの自然出産または外科的補助出産後に得られる、方法。
【請求項69】
請求項60に記載の方法において、
前記解離工程は、メタロプロテアーゼ、ヒアルロニダーゼ、および中性プロテアーゼからなる群から選択される1以上の酵素活性の使用を含む、方法。
【請求項70】
請求項69に記載の方法において、
前記酵素活性は、コラゲナーゼおよびディスパーゼである、方法。
【請求項71】
請求項70に記載の方法において、
前記酵素活性は、ヒアルロニダーゼをさらに含む、方法。
【請求項72】
請求項71に記載の方法において、
前記解離工程は、約37℃でインキュベートすることを含む、方法。
【請求項73】
請求項72に記載の方法において、
前記インキュベーションは、1時間以上である、方法。
【請求項74】
請求項72に記載の方法において、
前記インキュベーションは、約2時間である、方法。
【請求項75】
請求項69に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、コートまたは非コート組織培養容器において接着および拡大培養し、
前記コート組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ポリリジン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンによるコーティングを含む、方法。
【請求項76】
請求項69に記載の方法において、
前記誘導された細胞は、約2%〜約15%のウシ胎児血清の存在下、β−メルカプトエタノールの存在または不在下、ならびにEGF、FGF、PDGF、VEGF、IGFおよびLIFを含む1以上の付加的増殖因子の存在または不在下で拡大培養する、方法。
【請求項77】
請求項60に記載の方法において、
前記除去工程は、洗浄、吸引、ブロッティング、遠心分離、または酵素的除去のうち1以上による、遊離の血液もしくは凝固した血液を除去することを含む、方法。
【請求項78】
請求項60に記載の方法において、
前記解離工程は、無菌的に実施される、方法。
【請求項79】
請求項78に記載の方法において、
前記解離工程は、細断、ブレンド、ホモジナイズ、または摩砕のうち1以上を含む、方法。
【請求項80】
単離されたヒト臍由来細胞のにおいて、
請求項69に記載の方法により誘導される、細胞。
【請求項81】
請求項80に記載の単離細胞において、
継代培養しても正常な核型を維持する、細胞。
【請求項82】
ヒト臍由来細胞の治療用培養物において、
前記ヒト臍由来細胞は、請求項69に記載の方法により誘導され、
前記培養物は、母体細胞を含まない、培養物。
【請求項83】
細胞馴化培養培地において、
請求項15または請求項82に記載の培養物の増殖により生成される、細胞馴化培養培地。
【請求項84】
請求項83に記載の細胞馴化培地において、
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、またはTIMP1のうち1以上を含む、細胞馴化培地。
【請求項85】
哺乳類細胞培養物において、
請求項84に記載の細胞馴化培地と、
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、またはTIMP1を必要とする哺乳類細胞と、
を含む、哺乳類細胞培養物。
【請求項86】
請求項15または請求項82に記載の培養物において、
臍由来細胞と、
任意の表現型の別の哺乳類細胞と、
を含む、培養物。
【請求項87】
請求項86に記載の培養物において、
前記臍由来細胞に加えてヒト細胞系統を含む、培養物。
【請求項88】
三次元マトリックスにおいて、
請求項1に記載の臍由来細胞を含む、マトリックス。
【請求項89】
請求項88に記載の三次元マトリックスにおいて、
生体適合性または生体吸収性ポリマーを含む、マトリックス。
【請求項90】
請求項89に記載の三次元マトリックスにおいて、
PGA/PLAコポリマー、PCL/PGAコポリマー、または自己集合ペプチドを含む、マトリックス。
【請求項91】
移植可能な組織構造において、
請求項89に記載のマトリックスを含む、構造。
【請求項92】
移植可能なデバイスにおいて、
請求項82に記載の治療用細胞を含む、デバイス。
【請求項93】
移植可能なヒト組織マトリックスにおいて、
請求項80に記載の細胞を含む、マトリックス。
【請求項94】
ヒト組織において、
請求項8に記載の細胞を含む、組織。
【請求項95】
細胞溶解物において、
請求項8に記載の細胞から誘導された、細胞溶解物。
【請求項96】
可溶性細胞画分において、
請求項8に記載の細胞から誘導された、可溶性細胞画分。
【請求項97】
膜富化細胞画分において、
請求項8に記載の細胞から誘導された、膜富化細胞画分。
【請求項98】
細胞外膜画分において、
請求項8に記載の細胞から誘導された、細胞外膜画分。
【請求項99】
注射可能な治療用細胞において、
請求項44に記載の単離されたヒト臍由来細胞を含む、治療用細胞。
【請求項100】
請求項100に記載の注射可能な細胞において、
組織因子を不活性化するために処置される、細胞。
【請求項101】
請求項101に記載の注射可能な細胞において、
前記処置は、抗組織因子抗体を伴う、細胞。
【請求項102】
単離された産褥由来細胞において、
実質的に血液を含まないヒト産褥組織から誘導されたL−バリン要求細胞、
を含み、
前記細胞は、自己再生および培養増殖が可能であり、かつ、心筋細胞表現型の細胞へ分化する能力を有し、
前記細胞は、約5%〜少なくとも約20%の酸素を含む雰囲気下で増殖可能であり、
前記細胞は、次の特徴:
培養において少なくとも約40回の倍加能;
コートまたは非コート組織培養容器における接着および拡大培養であって、前記コート組織培養容器は、ゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含む、接着および拡大培養;
組織因子、ビメンチン、およびα−平滑筋アクチンのうち少なくとも1つの産生;
CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、PD−L2およびHLA−A、B、Cのうち少なくとも1つの産生;
フローサイトメトリーにより検出されるCD31、CD34、CD45、CD80、CD86、CD117、CD141、CD178、B7−H2、HLA−G、およびHLA−DR、DP、DQのうち少なくとも1つの産生の欠如;
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;および腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3のうち少なくとも1つの発現;
繊維芽細胞、間葉幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に比べ、低身長ホメオボックス2;熱ショック27kDaタンパク質2;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1);エラスチン(大動脈弁上部狭窄症、ウィリアムス−ビューレン症候群);ヒトmRNA;cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022);間充織ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス);sine oculisホメオボックスホモログ1(ショウジョウバエ);クリスタリンαB;形態形成のdisheveled関連アクチベーター2;DKFZP586B2420タンパク質;ニューラリン1に類似;テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質);src homology three(SH3)およびシステイン豊富ドメイン;B細胞転移遺伝子1、抗増殖因子;コレステロール25−ヒドロキシラーゼ;runt関連転写因子3;機能未知タンパク質FLJ23191;インターロイキン11受容体α;プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー;frizzledホモログ7(ショウジョウバエ);機能未知遺伝子BC008967;VIII型コラーゲンα1;テネイシンC(hexabrachion);iroquoisホメオボックスタンパク質5;hephaestin;インテグリンβ8;シナプス小胞糖タンパク質2;ヒトcDNA FLJ12280 fis、クローンMAMMA1001744;サイトカイン受容体様因子1;カリウム中間体/低コンダクタンスカルシウム依存性チャネルサブファミリーNメンバー4;インテグリンα7;DKFZP586L151タンパク質;PDZ結合モチーフ(TAZ)を有する転写コアクチベーター;sine oculisホメオボックスホモログ2(ショウジョウバエ);KIAA1034タンパク質;初期増殖応答3;distal-lessホメオボックス5;機能未知タンパク質FLJ20373;アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3αヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼII);ビグリカン;フィブロネクチン1;プロエンケファリン;インテグリンβ様1(EGF様リピートドメイン);ヒトmRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422;EphA3;KIAA0367タンパク質;ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(atrionatriureticペプチド受容体C);機能未知タンパク質FLJ14054;ヒトmRNA;cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222由来);小胞関連膜タンパク質5(myobrevin);EGF含有fibulin様細胞外マトリックスタンパク質1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様;AE結合タンパク質1;シトクロムcオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉);神経芽腫、腫瘍形成抑制1;インスリン様増殖因子結合タンパク質2、36kDaのうち少なくとも1つが低減されている発現;
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、MIP1a、RANTES、およびTIMP1のうち少なくとも1つの分泌;および、
ELISAにより検出されるTGF−β2、ANG2、PDGFbb、MIP1β、I309、MDC、およびVEGFのうち少なくとも1つの分泌の欠如;
のうち少なくとも1つの特徴を含む、細胞。
【請求項103】
請求項103に記載の単離された産褥由来細胞において、
前記細胞は、次の特徴:
培養において少なくとも約40回の倍加能;
コートまたは非コート組織培養容器における接着および拡大培養(該コート組織培養容器はゼラチン、ラミニン、コラーゲン、ポリオルニチン、ビトロネクチン、またはフィブロネクチンのコーティングを含む);
組織因子、ビメンチン、およびα−平滑筋アクチンのうち少なくとも1つの産生;
CD10、CD13、CD44、CD73、CD90、PDGFr−α、PD−L2およびHLA−A、B、Cのうち少なくとも1つの産生;
フローサイトメトリーにより検出されるCD31、CD34、CD45、CD80、CD86、CD117、CD141、CD178、B7−H2、HLA−G、およびHLA−DR、DP、DQのうち少なくとも1つの産生の欠如;
インターロイキン8;レティキュロン1;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド1(黒色腫増殖刺激活性α);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド6(顆粒球走化性タンパク質2);ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド3;および腫瘍壊死因子α誘導タンパク質3のうち少なくとも1つの発現;
繊維芽細胞、間葉幹細胞、または腸骨稜骨髄細胞であるヒト細胞に比べ、低身長ホメオボックス2;熱ショック27kDaタンパク質2;ケモカイン(C−X−Cモチーフ)リガンド12(間質細胞由来因子1);エラスチン(大動脈弁上部狭窄症、ウィリアムス−ビューレン症候群);ヒトmRNA;cDNA DKFZp586M2022(クローンDKFZp586M2022);間充織ホメオボックス2(成長停止特異的ホメオボックス);sine oculisホメオボックスホモログ1(ショウジョウバエ);クリスタリンαB;形態形成のdisheveled関連アクチベーター2;DKFZP586B2420タンパク質;ニューラリン1に類似;テトラネクチン(プラスミノーゲン結合タンパク質);src homology three(SH3)およびシステイン豊富ドメイン;B細胞転移遺伝子1、抗増殖因子;コレステロール25−ヒドロキシラーゼ;runt関連転写因子3;機能未知タンパク質FLJ23191;インターロイキン11受容体α;プロコラーゲンC−エンドペプチダーゼエンハンサー;frizzledホモログ7(ショウジョウバエ);機能未知遺伝子BC008967;VIII型コラーゲンα1;テネイシンC(hexabrachion);iroquoisホメオボックスタンパク質5;hephaestin;インテグリンβ8;シナプス小胞糖タンパク質2;ヒトcDNA FLJ12280 fis、クローンMAMMA1001744;サイトカイン受容体様因子1;カリウム中間体/低コンダクタンスカルシウム依存性チャネルサブファミリーNメンバー4;インテグリンα7;DKFZP586L151タンパク質;PDZ結合モチーフ(TAZ)を有する転写コアクチベーター;sine oculisホメオボックスホモログ2(ショウジョウバエ);KIAA1034タンパク質;初期増殖応答3;distal-lessホメオボックス5;機能未知タンパク質FLJ20373;アルド−ケト還元酵素ファミリー1メンバーC3(3αヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼII);ビグリカン;フィブロネクチン1;プロエンケファリン;インテグリンβ様1(EGF様リピートドメイン);ヒトmRNA全長インサートcDNAクローンEUROIMAGE 1968422;EphA3;KIAA0367タンパク質;ナトリウム利尿ペプチド受容体C/グアニル酸シクラーゼC(atrionatriureticペプチド受容体C);機能未知タンパク質FLJ14054;ヒトmRNA;cDNA DKFZp564B222(クローンDKFZp564B222由来);小胞関連膜タンパク質5(myobrevin);EGF含有fibulin様細胞外マトリックスタンパク質1;BCL2/アデノウイルスE1B 19kDa相互作用タンパク質3様;AE結合タンパク質1;シトクロムcオキシダーゼサブユニットVIIaポリペプチド1(筋肉);神経芽腫、腫瘍形成抑制1;インスリン様増殖因子結合タンパク質2、36kDaのうち少なくとも1つが低減されている発現;
MCP−1、IL−6、IL−8、GCP−2、HGF、KGF、FGF、HB−EGF、BDNF、TPO、MIP1a、RANTES、およびTIMP1のうち少なくとも1つの分泌;および、
ELISAにより検出されるTGF−β2、ANG2、PDGFbb、MIP1β、I309、MDC、およびVEGFのうち少なくとも1つの分泌の欠如;
の各々を含む、細胞。
【請求項104】
単離された産褥由来細胞において、
前記細胞が血清含有培地で増殖されるか、または血清を含まない培地で増殖されるかによらず、レティキュロン、酸化LDL受容体、およびIL−8の遺伝子由来のmRNAが存在する印章遺伝子プロフィールを含む、細胞。
【請求項105】
請求項105に記載の単離された産褥由来細胞において、
血清を含まない培地で増殖された場合に比べ、血清含有培地で増殖された場合に、細胞表面マーカーの発現を変更する能力をさらに含む、細胞。
【請求項106】
請求項106に記載の単離された産褥由来細胞において、
PDGF受容体αおよびHLA−ABCに対するマーカーが変更されている、細胞。
【請求項107】
治療用細胞または細胞培養物を調製する方法において、
a)細胞を単離する工程と;
b)まず、前記細胞の拡大培養を補助し、前記細胞が一定量の細胞表面マーカーHLA−ABCを産生する血清含有培地中で、前記細胞を有用な数まで拡大培養する工程と;
c)前記細胞を、低量の細胞表面マーカーHLA−ABCしか産生しない培地に移行する工程と;
d)前記細胞を、前記細胞が低量の細胞表面マーカーHLA−ABCしか産生しない培地中で継代培養し、これにより、治療用細胞または培養物を調製する工程と;
を含む、方法。
【請求項108】
請求項108に記載の方法において、
前記細胞が低量の細胞表面マーカーHLA−ABCしか産生しない前記培地は、血清を含まない培地である、方法。
【請求項109】
請求項109に記載の方法において、
移植(implantation)用の細胞または培養物の産生を目的とする、方法。
【請求項110】
請求項108に記載の方法において、
移植(grafting)用の細胞または培養物の産生を目的とする、方法。
【請求項111】
産褥由来細胞の拡大培養用の血清を含まない培地において、
1以上の増殖因子が添加されている、培地。
【請求項112】
請求項112に記載の血清を含まない培地において、
添加される前記1以上の増殖因子は、bFGF、EGF、またはPDGFである、培地。
【請求項113】
請求項113に記載の血清を含まない培地において、
添加される前記1以上の増殖因子は、bFGFを含む、方法。
【請求項114】
請求項114に記載の血清を含まない培地において、
少なくとも継代培養20回の間、拡大培養を補助する、培地。
【請求項115】
治療用培養物において、
血清を含まない培地で拡大培養された産褥由来細胞を含む、治療用培養物。
【請求項116】
請求項116の治療用培養物において、
前記細胞が血清含有培地で増殖されるか、または血清を含まない培地で増殖されるかによらず、レティキュロン、酸化LDL受容体、およびIL−8の遺伝子由来のmRNAが存在する印章遺伝子プロフィールを含む、培養物。
【請求項117】
細胞培養バンクにおいて、
請求項117に記載の細胞を含む、細胞培養バンク。

【図1】
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【公表番号】特表2008−525039(P2008−525039A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−548544(P2007−548544)
【出願日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【国際出願番号】PCT/US2005/046851
【国際公開番号】WO2006/071794
【国際公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【出願人】(507209506)エシコン・インコーポレイテッド (12)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Incorporated
【住所又は居所原語表記】Rt. 22 West,P.O.Box 151,Somerville,NJ 08876−0151 United States of America
【Fターム(参考)】