説明

自動検針端末装置

【課題】簡単な構成で蓄電容量を小さくでき、小型化と軽量化が図れる自動検針端末装置を提供する。
【解決手段】ガスメータ28から検針データを収集する子機20と、子機20と無線による通信を行うと共に、センタ装置と無線による通信を行う親機10と、子機20に接続され、子機20の蓄電部27に蓄電するソーラーパネル24と、親機10に接続され、親機10の蓄電部17に蓄電するソーラーパネル14とを備える。親機10は、ソーラーパネル24から予め設定された子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態で、かつ、ソーラーパネル14から予め設定された親機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態であるときに、親機側通信部(FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13)により、子機20から受けた検針データをセンタ装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、家庭や事業所等で、ガス、水道、電気などの使用量を検針する自動検針端末装置に関し、詳しくは、装置の電源が太陽光発電により供給される自動検針端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自動検針端末装置としては、太陽光発電による電気エネルギーを蓄電池に蓄電した電力で端末を駆動し、センサーのデータを規定時刻に一括して無線送受信するものがある(例えば、特開2000−232527号(特許文献1)参照)。この自動検針端末装置では、データの一括送受信、さらに、規定時刻以外は、無線送受信装置の電源をオフすることにより低消費電力化している。また、太陽光発電と蓄電池により、安定した電力供給を可能にしている。
【0003】
このような構成の自動検針端末装置では、太陽光発電量に関係なく通信を行う。すなわち、センタ側からの通信要求信号を受信すると、検針端末装置がデータ通信を行うようになっているので、日照不足が続くと、蓄電池の電力が低下し、必要な電力を供給できなくなる可能性がある。また、日照不足に備えるために、蓄電池の容量を大きくする必要があり、コストアップおよび機器が大きくなるという問題がある。
【0004】
また、センサーの数が多くなったり、センサーと端末の間も無線通信を行ったりするような場合、端末の消費電流が多くなるため、さらに蓄電池の容量を大きくする必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−232527号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、この発明の課題は、簡単な構成で蓄電容量を小さくでき、小型化と軽量化が図れる自動検針端末装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、この発明の自動検針端末装置は、
メータから検針データを収集する少なくとも1つの子機と、
上記子機と無線による通信を行うと共に、センタ装置と有線または無線による通信を行う親機と、
上記子機に接続され、上記子機の子機側蓄電部に蓄電する子機側太陽光発電部と、
上記親機に接続され、上記親機の親機側蓄電部に蓄電する親機側太陽光発電部と
を備え、
上記親機は、
上記子機側太陽光発電部から予め設定された子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態で、かつ、上記親機側太陽光発電部から予め設定された親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態であるとき、上記子機から受けた上記検針データを上記センタ装置に送信する親機側通信部を有することを特徴とする。
【0008】
ここで、検針データとは、各住戸のガス、水道、電力などの使用量を表すデータである。
【0009】
上記構成によれば、子機側太陽光発電部から予め設定された子機側基準値以上の電力が子機に供給されている状態で、かつ、親機側太陽光発電部から予め設定された親機側基準値以上の電力が親機に供給されている状態であるとき、親機側通信部により、子機から検針データを受けて、その検針データをセンタ装置に送信することによって、親機と子機の夫々において、通信により消費する電力を親機側太陽光発電部,子機側太陽光発電部から供給される電力により補うので、電力不足による検針エラーや、親機側蓄電部および子機側蓄電部の容量の増大を抑制することが可能になる。これにより、簡単な構成で蓄電容量を小さくでき、自動検針端末装置の小型化と軽量化を実現することができる。
【0010】
また、一実施形態の自動検針端末装置では、
上記子機は、
上記子機側太陽光発電部から供給される電力を検知する子機側電力検知部と、
上記子機側電力検知部により検知された上記子機側太陽光発電部からの電力が上記子機側基準値以上であるか否かを判定する子機側電力判定部と、
上記子機側太陽光発電部からの電力および上記子機側蓄電部からの電力が供給され、上記親機と無線による通信を行う子機側通信部と、
上記子機側太陽光発電部からの電力および上記子機側蓄電部からの電力が供給され、上記子機側通信部を制御する子機側通信制御部と、
上記子機側太陽光発電部からの電力が上記子機側基準値以上であると上記子機側電力判定部が判定したとき、上記子機側太陽光発電部からの電力および上記子機側蓄電部からの電力を上記子機側通信部と上記子機側通信制御部に供給して、上記メータからの上記検針データの取得および上記親機との通信を可能にする一方、上記子機側太陽光発電部からの電力が上記子機側基準値未満であると上記子機側電力判定部が判定したときは、少なくとも上記子機側通信部と上記子機側通信制御部を待機状態とする子機側電力供給制御部と
を有する。
【0011】
ここで、待機状態とは、子機側通信部と子機側通信制御部などへの電力供給が遮断された状態か、または、子機側通信部と子機側通信制御部などに必要最小限の電力が供給されている状態をいう。
【0012】
上記実施形態によれば、子機側電力検知部により検知された子機側太陽光発電部からの電力が子機側基準値以上であると子機側電力判定部が判定したときは、子機側電力供給制御部によって、子機側太陽光発電部からの電力および子機側蓄電部からの電力を子機側通信部と子機側通信制御部に供給することで、メータからの検針データの取得および親機との通信が可能になるので、子機での通信により消費する電力を、子機側太陽光発電部からの電力により確実に補うことができる。一方、子機側太陽光発電部からの電力が子機側基準値未満であると子機側電力判定部が判定したときは、子機側電力供給制御部によって、少なくとも子機側通信部と子機側通信制御部を待機状態として、親機との通信を行わないことによって、通信エラーを確実に防ぐことができる。
【0013】
また、一実施形態の自動検針端末装置では、
上記親機は、
上記親機側通信部が、上記親機側太陽光発電部からの電力および上記親機側蓄電部からの電力が供給され、上記子機との通信および上記センタ装置との通信を行うと共に、
上記親機側太陽光発電部から供給される電力を検知する親機側電力検知部と、
上記親機側電力検知部により検知された上記親機側太陽光発電部からの電力が上記親機側基準値以上であるか否かを判定する親機側電力判定部と、
上記親機側太陽光発電部からの電力および上記親機側蓄電部からの電力が供給され、上記親機側通信部を制御する親機側通信制御部と、
上記親機側太陽光発電部からの電力が上記親機側基準値以上であると上記親機側電力判定部が判定したとき、上記親機側太陽光発電部からの電力および上記親機側蓄電部からの電力を上記親機側通信部と上記親機側通信制御部に供給して、上記子機との通信および上記センタ装置との通信を可能にする一方、上記親機側太陽光発電部からの電力が上記親機側基準値未満であると上記親機側電力判定部が判定したときは、少なくとも上記親機側通信部と上記親機側通信制御部を待機状態とする親機側電力供給制御部と
を有する。
【0014】
ここで、待機状態とは、親機側通信部と親機側通信制御部などへの電力供給が遮断された状態か、または、親機側通信部と親機側通信制御部などに必要最小限の電力が供給されている状態をいう。
【0015】
上記実施形態によれば、親機側電力検知部により検知された親機側太陽光発電部からの電力が親機側基準値以上であると親機側電力判定部が判定したときは、親機側電力供給制御部によって、親機側太陽光発電部からの電力および親機側蓄電部からの電力を親機側通信部と親機側通信制御部に供給することで、子機との通信およびセンタ装置との通信が可能になるので、親機での通信により消費する電力を、親機側太陽光発電部からの電力により確実に補うことができる。一方、親機側太陽光発電部からの電力が親機側基準値未満であると親機側電力判定部が判定したときは、親機側電力供給制御部によって、少なくとも親機側通信部と親機側通信制御部を待機状態として、子機との通信およびセンタ装置との通信を行わないことによって、通信エラーを確実に防ぐことができる。
【0016】
また、一実施形態の自動検針端末装置では、
上記親機の上記親機側通信部は、
上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態でないか、または、上記親機側太陽光発電部から上記親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態でないときは、上記センタ装置からの通信要求に対して上記センタ装置と通信を行わず、
次に、上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態で、かつ、上記親機側太陽光発電部から上記親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態になると、上記待機状態のときに受けた上記センタ装置からの通信要求に対して、上記子機から受けた上記検針データを上記センタ装置に送信する。
【0017】
この場合の待機状態とは、センタ装置からの通信要求があったという情報を保持できる最小限の電力が親機側通信部と親機側通信制御部などに供給されている状態をいう。
【0018】
上記実施形態によれば、子機側太陽光発電部から子機側基準値以上の電力が子機に供給されている状態でないか、または、親機側太陽光発電部から親機側基準値以上の電力が親機に供給されている状態でないときは、親機側通信部は、センタ装置からの通信要求に対してセンタ装置との通信を行わない。そして、次に、子機側太陽光発電部から子機側基準値以上の電力が子機に供給されている状態で、かつ、親機側太陽光発電部から親機側基準値以上の電力が親機に供給されている状態になると、待機状態のときにセンタ装置からの通信要求を受けた場合は、子機が通信可能であれば、親機側通信部により、子機から検針データを受けてセンタ装置に送信する。これにより、親機がセンタ装置からの通信要求に対して応答できないときは、次に通信可能な時間帯になったときに、センタ装置からの通信要求を待たずに、子機から受けた検針データを親機側からセンタ装置に送信することができる。
【0019】
また、一実施形態の自動検針端末装置では、
上記子機は、
時刻を計時する子機側時計部と、
上記子機側時計部の計時時刻および上記子機側電力検知部により検知された上記子機側太陽光発電部から供給される電力に基づいて、上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得する子機側時間帯取得部と
を有し、
上記子機側通信制御部により上記子機側通信部を制御して、上記子機側時間帯取得部により取得された上記時間帯の情報を上記親機に通知する。
【0020】
上記実施形態によれば、子機側時計部の計時時刻および子機側電力検知部により検知された子機側太陽光発電部から供給される電力に基づいて、子機側時間帯取得部により、子機側太陽光発電部から子機側基準値以上の電力が子機に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得し、子機側通信制御部により子機側通信部を制御して、子機側時間帯取得部により取得された上記時間帯すなわち通信可能時間帯の履歴情報を親機側に通知することによって、親機は、子機との通信可能時間帯を考慮して子機との通信を行うようにできる。また、その子機との通信可能時間帯をセンタ装置に送信することによって、センタ装置でも子機との通信可能時間帯を考慮して親機に対して通信要求を行うようにできる。
【0021】
また、一実施形態の自動検針端末装置では、
上記親機の上記親機側通信部は、
上記子機から通知された上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態であった上記時間帯の情報を、上記センタ装置に通知する。
【0022】
上記実施形態によれば、子機から通知された子機側太陽光発電部から子機側基準値以上の電力が子機に供給されている状態であった時間帯すなわち通信可能時間帯の情報を親機からセンタ装置側に通知することによって、センタ装置は、子機との通信可能時間帯を考慮して親機に対して通信要求を行うようにできる。
【0023】
また、一実施形態の自動検針端末装置では、
上記親機は、
時刻を計時する親機側時計部と、
上記親機側時計部の計時時刻および上記親機側電力検知部により検知された上記親機側太陽光発電部から供給される電力に基づいて、上記親機側太陽光発電部から上記親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得する親機側時間帯取得部と
を有し、
上記親機側通信部によって、上記親機側時間帯取得部により取得された上記時間帯の情報を上記センタ装置に通知する。
【0024】
上記実施形態によれば、親機側時計部の計時時刻および親機側電力検知部により検知された上記親機側太陽光発電部から供給される電力に基づいて、親機側時間帯取得部により、親機側太陽光発電部から親機側基準値以上の電力が親機に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得し、親機側通信制御部により親機側通信部を制御して、親機側時間帯取得部により取得された上記時間帯すなわち通信可能時間帯の情報を親機からセンタ装置側に通知することによって、センタ装置は、親機との通信可能時間帯を考慮して親機に対して通信要求を行うようにできる。
【発明の効果】
【0025】
以上より明らかなように、この発明の自動検針端末装置によれば、簡単な構成で蓄電容量を小さくでき、小型化と軽量化が図れる自動検針端末装置を実現することができる。すなわち、この発明の自動検針端末装置は、小容量の蓄電池を搭載することができるために、装置の小型化,軽量化に有効であり、装置の取り付け構造を簡略化できたり、取付状態の長期信頼性向上できたりするなどの多くの長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1はこの発明の実施の一形態の自動検針端末装置の概略構成図である。
【図2】図2は上記自動検針端末装置の親機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【図3】図3は上記自動検針端末装置の親機の制御部の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、この発明の自動検針端末装置を図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0028】
図1はこの発明の実施の一形態の自動検針端末装置の概略構成図を示している。この自動検針端末装置は、図1に示すように、親機側太陽光発電部としてのソーラーパネル14が接続された親機10と、子機側太陽光発電部としてのソーラーパネル24が夫々接続された複数の子機20,30,40,…を備えている。なお、子機は、1つであってもよい。
【0029】
親機10は、制御部11と、図示しないセンタ装置とデータ通信を行うためのFOMA(登録商標)通信部12と、子機20とデータ通信を行うための特定小電力無線通信部13と、子機側電力検知部としての電力検知部15と、電源制御部16と、親機側蓄電部としての蓄電部17とを有する。このFOMA通信部12は、携帯電話に用いられるFOMA網によるデータ通信を行う。FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13で親機側通信部を構成している。
【0030】
なお、この親機10とセンタ装置との間のデータ通信は、無線通信に限らず、電話回線などの有線通信を用いてもよし、有線通信と無線通信を組合せて行ってもよい。
【0031】
親機10の制御部11は、マイクロコンピュータおよび入出力回路などからなり、ソーラーパネル14から供給される電力を判定する親機側電力判定部としての電力判定部11aと、親機側通信制御部としての通信制御部11bと、親機側時間帯取得部としての通信可能時間帯取得部11cと、親機側電力供給制御部としての電力供給制御部11dと、時刻を計時する親機側時計部としての時計部11eとを有する。
【0032】
また、子機20は、制御部21と、メータ通信部22と、親機10とデータ通信を行うための子機側通信部としての特定小電力無線通信部23と、親機側電力検知部としての電力検知部25と、電源制御部26と、子機側蓄電部としての蓄電部27とを有する。
【0033】
子機20の制御部21は、マイクロコンピュータおよび入出力回路などからなり、ソーラーパネル24から供給される電力を判定する子機側電力判定部としての電力判定部21aと、子機側通信制御部としての通信制御部21bと、子機側時間帯取得部としての通信可能時間帯取得部21cと、子機側電力供給制御部としての電力供給制御部21dと、時刻を計時する子機側時計部としての時計部21eとを有する。
【0034】
上記親機10の特定小電力無線通信部13と子機20の特定小電力無線通信部23との間でデータ通信を行う。また、子機20は、メータ通信部22を介して、各住戸のガスメータ28と通信を行う。親機10の特定小電力無線通信部13は、子機20以外にも、子機20と同等の構成を持つ多数(例えば256台)の子機30,子機40,…の特定小電力無線通信部23との間でデータ通信を行う。図1では、子機30,子機40,…に夫々接続されたソーラーパネル24は省略している。
【0035】
親機10のFOMA通信部12を各住戸に設置すると、コストが高くなるため、近隣の住戸のガスメータとは、特定小電力無線により子機20と通信する親機10を介して、遠隔のセンタ装置と通信するようにしている。
【0036】
親機10の制御部11は、FOMA通信部12および特定小電力無線通信部13の制御およびプロトコル変換等を行う。また、子機20の制御部21は、特定小電力無線通信部23およびメータ通信部22の制御およびプロトコル変換等を行う。
【0037】
また、親機10の電源は、ソーラーパネル14により供給され、電力検知部15を介して、電源制御部16に入力される。そして、親機10の電源制御部16は、所定の電圧に変換した後、通信ブロック(制御部11とFOMA通信部12および特定小電力無線通信部13)に電力を供給すると共に、蓄電部17を充電する。この電源制御部16は、ソーラーパネル14の発電がないときは、蓄電部17から通信ブロック(制御部11とFOMA通信部12および特定小電力無線通信部13)に電力を供給する。さらに、親機10の電力検知部15は、ソーラーパネル14からの電圧および電流に基づいて電力を検知し、検知した電力データを制御部11に送信する。なお、電力検知部15による電力検知の代わりに、ソーラーパネル14からの電圧または電流の一方のみでソーラーパネルのおおよその発電量を推定してもよい。
【0038】
また、子機20の電源も、ソーラーパネル24と、電力検知部25と、電源制御部26と、蓄電部27により、親機10と同様に構成される。
【0039】
このような構成の自動検針端末装置において、親機10と子機20のソーラーパネル14,24の発電により、ガスメータ28とセンタ装置との間でデータ送受信が可能になる。
【0040】
次に、自動検針端末装置の親機10の制御部11の動作について図2,図3および表1を用いて説明する。
【0041】
まず、処理がスタートすると、図2に示すように、ステップS21で親機10は、センタ装置から着信(通信要求)があったか否かを判定する。そして、センタ装置から着信があったと判定すると、ステップS22に進む一方、センタ装置から着信がないときは、ステップS21を繰り返す。
【0042】
次に、ステップS22において、電力検知部15からの電力データに基づいて、ソーラーパネル14が発電中かどうかを判定する。ここで、ソーラーパネル14が発電中とは、予め設定された親機側基準値以上の電力がソーラーパネル14から供給されていると電力判定部11aが判定した場合のことを言う。つまり、ソーラーパネル14により親機側基準値以上の電力が発電されるとき、ソーラーパネル14が発電中であると判定して、ソーラーパネル14から供給される電力と蓄電部17から供給される電力とを供給し、子機20との通信とセンタ装置との通信を可能にするときである。
【0043】
そして、ステップS22でソーラーパネル14が発電中であれば、ステップS23に進み、子機20にデータを送信して、子機20を起動する。
【0044】
ここで、子機20は、親機10のデータを着信すると、親機10と同様に、電力検知部25からの電力データに基づいて、ソーラーパネル24が発電中かどうかを判定し、その判定結果を特定小電力無線通信部23により親機10に返信する。ここで、ソーラーパネル24が発電中とは、予め設定された子機側基準値以上の電力がソーラーパネル24から供給されていると電力判定部21aが判定したときのことを言う。つまり、ソーラーパネル24により子機側基準値以上の電力が発電されるとき、ソーラーパネル24が発電中であると判定して、ソーラーパネル24から供給される電力と蓄電部27から供給される電力とを供給し、子機20と親機10との通信を可能によるときである。
【0045】
そして、ステップS24に進み、子機20との通信可能であれば、ステップS25に進み、そのまま特定小電力無線通信部13により子機20と通信し、子機20からガスメータ28の検針データを取得した後、ステップS26に進み、FOMA通信部12によりセンタ装置に検針データを送信する。
【0046】
一方、ステップS22で親機10のソーラーパネル14が発電中でない場合、または、ステップS24で子機20のソーラーパネル24が発電中でない場合、ステップS27に進み、通信可能時間帯をセンタ装置に通知すると共に、センタ装置との通信を終了し、着信フラグをオン(“1”)して、センタ装置から着信があったことを記憶する。
【0047】
ここで、センタ装置に通知する通信可能時間帯とは、ソーラーパネル24から子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態であった時間帯(通信可能時間帯取得部21cにより取得された通信可能時間帯)、および、ソーラーパネル14から親機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態であった時間帯(通信可能時間帯取得部11cにより取得された通信可能時間帯)のことであってもよいし、ソーラーパネル24から子機側基準値以上の電力が子機20に供給され、かつ、ソーラーパネル14から親機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態であった時間帯のことであってもよい。
【0048】
また、着信フラグは、子機20から受けた検針データをセンタ装置に送信すると、クリア(“0”)されるものとする。
【0049】
このように親機10を動作させることで、無線データ通信により消費する電力を、ソーラーパネル14からの発電により補うので、蓄電部17の容量を大きくする必要がない。同様に、子機20を動作させることで、無線データ通信により消費する電力を、ソーラーパネル24からの発電により補うので、蓄電部27の容量を大きくする必要がない。
【0050】
次に、センタ装置から着信(通信要求)があったが、ソーラーパネル14の発電がなく、通信できなかった場合の動作を図3のフローチャートにしたがって説明する。
【0051】
図3において、ステップS31において、センタ装置から着信があったことを示す着信フラグがオン(“1”)していると判定すると、ステップS32に進み、ソーラーパネル14が発電中であると判定すると、ステップS33に進み、子機20から通知された通信可能時間帯であるかどうかを判定する。
【0052】
そして、ステップS33で子機20の通信可能時間帯であれば、ステップS34に進み、実際に特定小電力無線通信部13により子機20でデータを送信し、子機20を起動する。
【0053】
次に、ステップS35に進み、子機20が通信可能であるか否かを判定する。ここで、子機20は、ソーラーパネル24が発電中であれば、通信可能であるので、ステップS36に進んで、そのまま、特定小電力無線通信部13により子機20とデータ通信を行った後、ステップS37に進み、FOMA通信部12によりセンタ装置に検針データを送信する。
【0054】
このように親機10を動作させることによって、子機20のソーラーパネル24の発電がなく、親機10がセンタ装置の着信に応答できなかった場合でも、再度、センタ装置からの着信を待つことなく、子機20のソーラーパネル24が発電を開始すれば、センタ装置に検針データを送信することができる。
【0055】
次に、親機10が通信可能時間帯をセンタ装置に通知する場合の通信可能時間帯の予想方法について説明する。
【0056】
親機10の制御部11は、表1に示すように、時間毎のソーラーパネル14の発電量を、例えば0〜5の5段階で記憶している。このように発電量の履歴情報は、日毎または月毎に、時計部11eの計時時刻および電力検知部15からの電力データに基づいて、制御部11の通信可能時間帯取得部11cにより取得する。
【0057】
【表1】

【0058】
例えば、ソーラーパネル14の発電量が4以上であれば、データ通信による親機10の電力消費をまかなえるのであれば、10時から15時までが通信可能時間帯となる。ここで、ソーラーパネル14の発電量4が親機側基準値であり、電力判定部11aにより発電量が4以上か否かが判定され、その判定結果に基づいて、通信可能時間帯取得部11cにより通信可能時間帯を示す電力データが履歴情報として取得される。
【0059】
ただし、天気が悪いときは、この通信可能時間帯取得部11cにより取得された通信可能時間帯から外れることになるが、その場合は、実際にセンタ装置から着信があっても通信を切断する。この発電量に基づく通信可能時間帯のデータは、ソーラーパネルの設置地域(緯度)、角度、方位、気象などの条件により影響を受け、親機10や子機20の設置場所により異なるデータとなる。
【0060】
なお、子機20により取得した通信可能時間帯を、親機10に対して通知する場合においても、電力判定部21aと通信可能時間帯取得部21cにより同様に行う。
【0061】
上記構成の自動検針端末装置によれば、ソーラーパネル24から予め設定された子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態で、かつ、ソーラーパネル14から予め設定された親機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態であるときに、親機側通信部(FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13)により、子機20から検針データを受けて、その検針データをセンタ装置に送信することによって、親機10と子機20の夫々において、通信により消費する電力をソーラーパネル14,24から供給される電力により補うので、電力不足による検針エラーや、蓄電部17および蓄電部27の容量の増大を抑制することが可能になる。これにより、簡単な構成で蓄電容量を小さくでき、自動検針端末装置の小型化と軽量化を実現することができる。
【0062】
また、子機20の電力検知部15により検知されたソーラーパネル24からの電力が子機側基準値以上であると電力判定部21aが判定したときは、電力供給制御部21dにより、ソーラーパネル24からの電力および蓄電部27からの電力を特定小電力無線通信部23と通信制御部21bに供給して、ガスメータ28からの検針データの取得および親機10との通信を可能にするので、子機20での通信により消費する電力を、ソーラーパネル24からの電力により確実に補うことができる。
【0063】
一方、ソーラーパネル24からの電力が子機側基準値未満であると電力判定部21aが判定したときは、電力供給制御部21dによって、少なくとも特定小電力無線通信部23と通信制御部21bを待機状態として、親機10との通信を行わないことによって、通信エラーを確実に防ぐことができる。
【0064】
また、電力検知部25により検知されたソーラーパネル14からの電力が親機側基準値以上であると電力判定部11aが判定したときは、電力供給制御部11dにより、ソーラーパネル14からの電力および蓄電部17からの電力を親機側通信部(FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13)と通信制御部11bに供給して、子機20との通信およびセンタ装置との通信を可能にするので、親機10での通信により消費する電力を、ソーラーパネル14からの電力により確実に補うことができる。
【0065】
一方、ソーラーパネル14からの電力が親機側基準値未満であると電力判定部11aが判定したときは、電力供給制御部11dによって、少なくとも特定小電力無線通信部13と通信制御部11bを待機状態として、子機20との通信およびセンタ装置との通信を行わないことによって、通信エラーを確実に防ぐことができる。
【0066】
また、ソーラーパネル24から子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態でないか、または、ソーラーパネル14から親機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態でないときは、親機側通信部(FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13)と通信制御部11bにより、センタ装置からの通信要求に対してセンタ装置との通信を行わない。そして、次に、ソーラーパネル24から子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態で、かつ、ソーラーパネル14から親機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態になると、前の待機状態のときにセンタ装置からの通信要求を受けていた場合は、子機20が通信可能であれば、親機側通信部(FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13)と通信制御部11bにより、子機20から検針データを受けてセンタ装置に送信する。これにより、親機10がセンタ装置からの通信要求に対して応答できないときは、次に通信可能な状態になったときに、センタ装置からの通信要求を待たずに、子機20から受けた検針データを親機10側からセンタ装置に送信することができる。
【0067】
また、子機20の時計部21eの計時時刻および電力検知部25により検知されたソーラーパネル24から供給される電力に基づいて、通信可能時間帯取得部21cにより、ソーラーパネル24から子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得し、通信制御部21bにより特定小電力無線通信部23を制御して、通信可能時間帯取得部21cにより取得された上記時間帯すなわち通信可能時間帯の情報を親機10側に通知することによって、親機10は、子機20との通信可能時間帯を考慮して子機20との通信を行うようにできる。また、その子機20との通信可能時間帯をセンタ装置に送信することによって、センタ装置でも子機20との通信可能時間帯を考慮して親機10に対して通信要求を行うようにできる。
【0068】
また、子機20から通知されたソーラーパネル24から子機側基準値以上の電力が子機20に供給されている状態であった時間帯すなわち通信可能時間帯の情報を親機10からセンタ装置側に通知することによって、センタ装置は、子機20との通信可能時間帯を考慮して親機10に対して通信要求を行うようにできる。
【0069】
また、親機10の時計部11eの計時時刻および電力検知部15により検知されたソーラーパネル14から供給される電力に基づいて、通信可能時間帯取得部11cにより、ソーラーパネル14から子機側基準値以上の電力が親機10に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得し、通信制御部11bにより親機側通信部(FOMA通信部12と特定小電力無線通信部13)を制御して、通信可能時間帯取得部11cにより取得された上記時間帯すなわち通信可能時間帯の情報を親機10からセンタ装置側に通知することによって、センタ装置は、親機10との通信可能時間帯を考慮して親機10に対して通信要求を行うようにできる。
【0070】
この発明の自動検針端末装置においては、太陽光発電の発電量を検知し、発電している間のみ通信を行う。さらに、太陽光発電による発電がなく、通信相手方から受信しても、継続して通信できない場合、太陽光発電の発電履歴から、発電時刻を予想し、再送希望時刻を通信相手に通知する。または、太陽光発電を開始したら、通信相手に応答する。
【0071】
この発明のポイントは、太陽光発電している時にだけ端末側からのデータ通信を行う、いわば端末主導型の構成にするので、通信時の電力を蓄電部の蓄電エネルギーだけで賄う必要がなくて、太陽光発電の電力もプラスすることができる。
【0072】
言い換えると、蓄電部の蓄電容量は、従来の蓄電容量よりも太陽光発電の電力量だけ小さいサイズの蓄電部で、通信時の電力を賄うことができる。
【0073】
上記実施の形態では、子機20の通信可能時間帯の情報を親機10側に通知したり、親機10から子機20の通信可能時間帯の情報をセンタ装置側に通知したり、親機10の通信可能時間帯の情報をセンタ装置側に通知したりする自動検針端末装置について説明したが、これに限らず、通信可能時間帯の情報を通知しない自動検針端末装置にこの発明を適用してもよい。
【0074】
また、上記実施の形態では、子機20は、メータ通信部22を介してガスメータ28と通信を行ったが、メータはこれに限らず、電力,水道などの他のメータの検針データを収集するものにこの発明を適用してもよい。
【0075】
また、上記実施の形態では、親機10と子機20の電力検知部15,25によりソーラーパネル14,24からの電圧と電流に基づいて電力を検知したが、ソーラーパネルからの電圧と電流を検知し、検知した電圧データと電流データに基づいて制御部によりソーラーパネルから供給される電力を求めてもよい。
【0076】
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。
【符号の説明】
【0077】
10…親機
11,21…制御部
11a,21a…電力判定部
11b,21b…通信制御部
11c,21c…通信可能時間帯取得部
11d,21d…電力供給制御部
11e,21e…時計部
12…FOMA通信部
13,23…特定小電力無線通信部
14,24…ソーラーパネル
15,25…電力検知部
16,26…電源制御部
17,27…蓄電部
20,30,40…子機
28…ガスメータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メータから検針データを収集する少なくとも1つの子機と、
上記子機と無線による通信を行うと共に、センタ装置と有線または無線による通信を行う親機と、
上記子機に接続され、上記子機の子機側蓄電部に蓄電する子機側太陽光発電部と、
上記親機に接続され、上記親機の親機側蓄電部に蓄電する親機側太陽光発電部と
を備え、
上記親機は、
上記子機側太陽光発電部から予め設定された子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態で、かつ、上記親機側太陽光発電部から予め設定された親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態であるとき、上記子機から受けた上記検針データを上記センタ装置に送信する親機側通信部を有することを特徴とする自動検針端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動検針端末装置において、
上記子機は、
上記子機側太陽光発電部から供給される電力を検知する子機側電力検知部と、
上記子機側電力検知部により検知された上記子機側太陽光発電部からの電力が上記子機側基準値以上であるか否かを判定する子機側電力判定部と、
上記子機側太陽光発電部からの電力および上記子機側蓄電部からの電力が供給され、上記親機と無線による通信を行う子機側通信部と、
上記子機側太陽光発電部からの電力および上記子機側蓄電部からの電力が供給され、上記子機側通信部を制御する子機側通信制御部と、
上記子機側太陽光発電部からの電力が上記子機側基準値以上であると上記子機側電力判定部が判定したとき、上記子機側太陽光発電部からの電力および上記子機側蓄電部からの電力を上記子機側通信部と上記子機側通信制御部に供給して、上記メータからの上記検針データの取得および上記親機との通信を可能にする一方、上記子機側太陽光発電部からの電力が上記子機側基準値未満であると上記子機側電力判定部が判定したときは、少なくとも上記子機側通信部と上記子機側通信制御部を待機状態とする子機側電力供給制御部と
を有することを特徴とする自動検針端末装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の自動検針端末装置において、
上記親機は、
上記親機側通信部が、上記親機側太陽光発電部からの電力および上記親機側蓄電部からの電力が供給され、上記子機との通信および上記センタ装置との通信を行うと共に、
上記親機側太陽光発電部から供給される電力を検知する親機側電力検知部と、
上記親機側電力検知部により検知された上記親機側太陽光発電部からの電力が上記親機側基準値以上であるか否かを判定する親機側電力判定部と、
上記親機側太陽光発電部からの電力および上記親機側蓄電部からの電力が供給され、上記親機側通信部を制御する親機側通信制御部と、
上記親機側太陽光発電部からの電力が上記親機側基準値以上であると上記親機側電力判定部が判定したとき、上記親機側太陽光発電部からの電力および上記親機側蓄電部からの電力を上記親機側通信部と上記親機側通信制御部に供給して、上記子機との通信および上記センタ装置との通信を可能にする一方、上記親機側太陽光発電部からの電力が上記親機側基準値未満であると上記親機側電力判定部が判定したときは、少なくとも上記親機側通信部と上記親機側通信制御部を待機状態とする親機側電力供給制御部と
を有することを特徴とする自動検針端末装置。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1つに記載の自動検針端末装置において、
上記親機の上記親機側通信部は、
上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態でないか、または、上記親機側太陽光発電部から上記親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態でないときは、上記センタ装置からの通信要求に対して上記センタ装置と通信を行わず、
次に、上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態で、かつ、上記親機側太陽光発電部から上記親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態になると、上記待機状態のときに受けた上記センタ装置からの通信要求に対して、上記子機から受けた上記検針データを上記センタ装置に送信することを特徴とする自動検針端末装置。
【請求項5】
請求項2に記載の自動検針端末装置において、
上記子機は、
時刻を計時する子機側時計部と、
上記子機側時計部の計時時刻および上記子機側電力検知部により検知された上記子機側太陽光発電部から供給される電力に基づいて、上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得する子機側時間帯取得部と
を有し、
上記子機側通信制御部により上記子機側通信部を制御して、上記子機側時間帯取得部により取得された上記時間帯の情報を上記親機に通知することを特徴とする自動検針端末装置。
【請求項6】
請求項5記載の自動検針端末装置において、
上記親機の上記親機側通信部は、
上記子機から通知された上記子機側太陽光発電部から上記子機側基準値以上の電力が上記子機に供給されている状態であった上記時間帯の情報を、上記センタ装置に通知することを特徴とする自動検針端末装置。
【請求項7】
請求項1から6までのいずれか1つに記載の自動検針端末装置において、
上記親機は、
時刻を計時する親機側時計部と、
上記親機側時計部の計時時刻および上記親機側電力検知部により検知された上記親機側太陽光発電部から供給される電力に基づいて、上記親機側太陽光発電部から上記親機側基準値以上の電力が上記親機に供給されている状態であった時間帯の履歴情報を取得する親機側時間帯取得部と
を有し、
上記親機側通信部によって、上記親機側時間帯取得部により取得された上記時間帯の情報を上記センタ装置に通知することを特徴とする自動検針端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−5055(P2012−5055A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−140767(P2010−140767)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】