説明

自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラム

【課題】 パレットに積載された複数の物品の荷重が略釣り合うように、複数の物品の
配置を設定できる自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムを提供する。
【解決手段】 自動荷積装置1は、物品2が各々積載される複数の荷積エリアaが中心mの周りに割付けされるパレットpと、複数の荷積エリアaを特定するための管理コードを記録する管理番号記憶装置3と、複数の荷積エリアaを後述の要領で順位付けして記録するサブ管理番号記憶装置4と、複数の荷積エリアaに物品2を搬入出する荷役装置5と、荷役装置5を制御する情報処理装置6と、複数の荷積エリアaの中から選択される荷積エリアaの管理コードが入力される入力装置7とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
パレットに積載された物品の入出庫を人手によらず行える自動荷積装置、及び偏荷重防
止プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
情報処理装置が、パレットに物品を積載する作業を担う荷役手段を制御することで、荷
崩れ等の防止を図る技術が、下記の特許文献に開示されている。
【特許文献1】特開平5−238556号公報
【特許文献2】特開平6−305567号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
例えば、パレットの上面を縦横に区画し、個々の区画内に種々の版胴を積載し、これら
の版胴の中から必要に応じて、幾つかの版胴を取出すことがある。そして、パレットに残
された版胴の位置が、同パレットの一端に寄っていると、偏荷重が生じる原因となり好ま
しくない。
【0004】
そこで、本発明は、パレットに積載された複数の物品の荷重が略釣り合うように、複数
の物品の配置を設定できる自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムを提供することを目
的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る自動荷積装置は、物品が各々積載される複数の荷積エリアが中心の周りに
割付けられるパレットと、該パレットに荷積エリアを特定する管理コードを記録する管理
番号記録手段と、前記複数の荷積エリアの中で互いに前記パレットの中心を隔てて対向す
る荷積エリアを前記中心に近い順に順位付けして記録するサブ管理番号記憶手段と、前記
複数の荷積エリアに前記物品を搬入出する荷役装置と、前記荷役装置を制御する情報処理
装置とを備え、前記情報処理装置は、前記複数の積荷エリアの中から選択される実エリア
に積載された前記物品を、前記荷役装置により搬出し、前記物品が積載された前記荷積エ
リアを実エリアとして認識し、前記物品が搬出された前記実エリアを空エリアに変換し、
前記荷役装置に前記実エリアの中で最も後順の実エリアに積載された前記物品を、前記荷
役装置により、前記空エリアの中の最も先順の空エリアに積載する、情報処理を繰り返す
ことを特徴とする。
【0006】
本発明に係る偏荷重防止プログラムは、パレットに積載される複数の物品を搬入出する
荷役装置を制御する情報処理装置に、前記パレットの中心の周りに、物品が各々積載され
る複数の荷積エリアを認識する機能と、前記パレットの個々の前記荷積エリアを特定する
管理コードを記録する機能と、前記複数の荷積エリアの中から選択される荷積エリアの管
理コードを、搬出指令コードとして入力させる機能と、前記複数の荷積エリアの中で互い
に前記パレットの中心を隔てて対向する荷積エリアを、前記中心に近い順に順位付けする
サブ管理コードを記録する機能と、前記搬出指令コードに基づき、前記搬出指令コードに
対応する前記荷積エリアに積載される前記物品を搬出する動作を、前記荷役装置に実行さ
せる機能と、前記物品が積載された前記荷積エリアのサブ管理コードを、実コードとして
認識し、前記物品が搬出された前記荷積エリアのサブ管理コードを、空コードとして認識
する機能と、前記実コードの中の最も後順のサブ管理コードに対応する実エリアに積載さ
れた前記物品を搬出し、該搬出された物品を、前記空コードの中の最も先順のサブ管理コ
ードに対応する空エリアに搬入する搬送動作を、前記荷役装置に実行させる機能と、前記
物品が搬入された前記実エリアのサブ管理コードを前記実コードに変換し、前記荷役装置
に、前記搬送動作を繰り返し実行させる機能と、を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムは、物品が各々積載される複数
の荷積エリアをパレットの中心の周りに割付けし、複数の荷積エリアの中で互いにパレッ
トの中心を隔てて対向する荷積エリアを中心に近い順に順位付けしている。このため、複
数の荷積エリアの中から選択される荷積エリアに積載された物品を、荷役装置により搬出
し、荷役装置に実エリア(物品在り)の中で最も後順の実エリアに積載された物品を、荷
役装置により、空エリア(物品無し)の中の最も先順の空エリアに積載することにより、
複数の物品を互いにパレットの中心を隔てて対向する位置に配置することができる。
【0008】
従って、パレットの複数の荷積エリア毎に物品を積載し、これら複数の物品の中から、
幾つかの物品を搬出するような場合に、パレットに残された物品の位置が、同パレットの
一端に寄ることがあっても、上記のように、複数の物品を互いにパレットの中心を隔てて
対向する位置に配置することができる。これにより、複数の物品の荷重を適切にパレット
全体に分散させられるので、偏荷重が生じることはない。
【0009】
また、本発明に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムは、パレットの個々の荷
積エリアを、管理コードにより特定し、複数の荷積エリアの中で互いにパレットの中心を
隔てて対向する荷積エリアを、サブ管理コードによりパレットの中心に近い順に順位付け
している。このため、サブ管理コードに基づき情報処理装置は、上記のように最も後順の
実エリアから、最も先順の空エリアへ物品を置き換える動作を荷役手段に実行させるが、
オペレータが物品の出庫の指令等を行う場合には、オペレータは管理コードにより的確に
物品の配置を認識することができる。
【0010】
また、本発明に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムによれば、パレットの偏
荷重を防止する安全装置等を付加する必要が無いという利点が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1に示すように、本発明の実施形態に係る自動荷積装置1は、物品2が各々積載され
る複数の荷積エリアaが中心mの周りに割付けされるパレットpと、複数の荷積エリアa
を特定するための管理コードを記録する管理番号記憶装置3と、複数の荷積エリアaを後
述の要領で順位付けして記録するサブ管理番号記憶装置4と、複数の荷積エリアaに物品
2を搬入出する荷役装置5と、荷役装置5を制御する情報処理装置6と、荷積エリアaの
管理コードが入力されるキーボード等の入力装置7とを備える。
【0012】
更に、自動荷積装置1は表示装置8を備えても良い。表示装置8は、パレットpに例え
ば16箇所の荷積エリアaを割り付ける場合、図2(a)に表示装置8の画面の表示例を
示すように、上記の管理コードを1〜16の整数番号で表し、左上から右下へ向かって昇
順となるよう整然と並べることが好ましい。これにより、オペレータはパレットpの何処
に搬出するべき物品2が置かれているかを、一目で確認できる。
【0013】
或いは、図3に示すように、上記の管理コードを1〜4の整数とa〜dの英文字の組合
わせとすれば、オペレータは、表示装置8を目視しなくても、例えば「3b」がパレット
pの左端から3列目の上端から2列目の荷積エリアaであることを認識できる。オペレー
タが、何れかの物品2を出庫させるには、複数の荷積エリアaの中から例えば「3b」の
管理コードによって特定される荷積エリアaを選択し、入力装置7に「3b」を入力する
と、この荷積エリアaから物品2を搬出するように、情報処理装置6が荷役装置5を動作
させる。
【0014】
管理番号記憶装置3、及びサブ管理番号記憶装置4は、例えばハードディスク又はメモ
リーチップ等のあらゆる手段の一例であり、情報処理装置6が適時読み込み可能なデータ
、命令、又はプログラム等を記録できる記録媒体であれば良い。また、管理番号記憶装置
3、及びサブ管理番号記憶装置4は、図示の通りそれぞれ個別の記録媒体であっても良い
が、これらに各々対応する記録領域を1つの記録媒体に設定しても良い。
【0015】
サブ管理番号記憶装置4は、複数の荷積エリアaの中で互いにパレットpの中心mを隔
てて対向する荷積エリアaを、中心mに近い順に順位付けするサブ管理コードを記録する
。この順位付けは、パレットpの重心付近を中心mと定め、中心mに最も近い4箇所の荷
積エリアaを基準に説明すれば、次の通りである。即ち、図2(b)に示すように、4箇
所の荷積エリアaの中で何れか1つのサブ管理コードを「1」とすると、これに中心mを
隔てて対向する荷積エリアaのサブ管理コードは「2」となる。残りの2箇所の何れか1
つのサブ管理コードを「3」とすると、これに中心mを隔てて対向する荷積エリアaのサ
ブ管理コードは「4」となる。
【0016】
続いて、パレットpの外側寄りの何れか1つ、好ましくはサブ管理コードを「4」とし
た荷積エリアaから離れて位置する荷積エリアaのサブ管理コードを「5」とすると、こ
れに中心mを隔てて対向する荷積エリアaのサブ管理コードは「6」となる。以上に例示
した管理コードとサブ管理コードとの対応は、それぞれ図4及び図5に示されている。ま
た、サブ管理コードは、荷積エリアaの相対的な順番を情報処理装置6が区別できれば足
りるので、図4に示したような昇順の番号である必要はなく、図6に示すような降順の番
号でも良い。
【0017】
荷役装置5は、クレーンコントローラ等のインターフェースを介して情報処理装置6に
接続されている。また、図1中には、物品2を挟んで移送する荷役装置5を例示している
が、個々の荷積エリアa毎に物品2の出し入れが可能で、且つ荷積エリアa同士の間で、
物品2を持ち上げつつ移動できれば、荷役装置5の仕様又は形態については、何ら限定さ
れるものではない。
【0018】
次に、自動荷積装置1の動作例を、図7中のS1〜S2に対応して述べると、情報処理
装置6は、複数の荷積エリアaの中から上記のように選択される荷積エリアa、例えば図
2(a)中のドットを付した荷積エリアaの「1」「2」「5」「9」に積載された物品
2を、パレットpから荷役装置5により搬出(S1)した後、以下の情報処理ステップS
2〜S4を繰り返す。
【0019】
先ず、情報処理装置6は、総ての荷積エリアaを図2(b)に表したサブ管理コードで
認識し、物品2が積載された総ての荷積エリアaを実エリアとして認識し(S2)、物品
2が既に搬出された荷積エリアaがあればこれを空エリアに変換する(S3)。従って、
以上のS2,S3のステップを実行することにより、パレットpが初めから満載であれば
、サブ管理コード「5」「9」「11」「13」で特定される領域だけが空エリアとなり
、その他が実エリアとなる。また、この状態で、パレットpの全体の重心は、図中の右端
又は右下の出隅部に偏ることになる。
【0020】
上記の実エリアの中で最も後順の実エリア「16」に積載された物品2を、情報処理装
置6は荷役装置5により、空エリアの中の最も先順の空エリア「5」に積載する(S4)
。この後、情報処理装置6は、図7中のループに従い再び上記S2,S3のステップを実
行することにより、物品2が積載された空エリア「5」を実エリアとし、物品2が搬出さ
れた実エリア「16」を空エリアに変換する(S3)。そして、残る実エリアの中で最も
後順の実エリア「15」に積載された物品2を、情報処理装置6は荷役装置5により、残
る空エリアの中の最も先順の空エリア「9」に積載する(S4)。
【0021】
以上の情報処理ステップ(S2〜S4)を繰り返すことにより、残る実エリアの中で最
も後順の実エリア「14」に積載された物品2を、残る空エリアの中の最も先順の空エリ
ア「11」に積載する(S4)。同様に、更に残る実エリアの中で最も後順の実エリア「
12」に積載された物品2を、更に残る空エリアの中の最も先順(唯一)の空エリア「1
3」に積載する(S4)。ここで、実エリア「12」を最も後順としたのは、情報処理装
置6は荷積エリアaの「13」を既に空エリアと認識しているためである。
【0022】
また、荷積エリアaの「12」に初めから物品2が積載されていないことも考えられる
。この場合、情報処理装置6は上記S3のステップで、荷積エリアaの「12」を空エリ
アと認識するので、最も後順の実エリアとして荷積エリアaの「10」を選択する。
【0023】
上記のループを4回繰り返したところで、図2(b)のドットを付した荷積エリアaの
「16」「15」「14」「12」が、空エリアとなる。この状態で、空エリアがパレッ
トpに対して図中で左端の下部と右端の上下部に分かれるので、物品2の荷重がパレット
pに対して偏ることがない。このままループを続行する必要は無いので、上記S1のステ
ップで搬出した実エリア「5」「9」「11」「13」に積載された物品2の個数N=4
に、ループ回数N0が達した時点で(S5)、以上の情報処理ステップは終了される。
【0024】
更に、図2(b)の状態から、実エリア「1」「3」「7」が搬出され(S1)、これ
らが空エリアになると(S3)、情報処理装置6は再び上記S2〜S4のステップを繰り
返す。これにより、空きエリア「1」「3」「7」へ、実エリア「13」「11」「10
」に積載されている物品2が順次置き換えられる。
【実施例1】
【0025】
以上に述べたように、パレットpに積載された複数の物品2を搬入出する荷役装置5の
動作は、下記の文頭に英文字を付した情報処理ステップを、情報処理装置6に逐次に実現
させる偏荷重防止プログラムに基づいている。
【0026】
A:パレットpの中心mの周りに、物品2が各々積載される複数の荷積エリアaを認識
する。荷積エリアaは、パレットpの上面の物品2を載置する範囲を意味する。パレット
pとしては、複数の物品2を並べて載置できれば、その寸法又は形状に関わらず、何でも
適用することができる。また、荷積エリアaの数は適宜増減しても良い。
【0027】
B:パレットpの個々の荷積エリアaを特定する管理コードを管理番号記憶装置3に記
録する。管理コードは既に図2(a)に例示しているが、荷積エリアaの数は並び方を変
更しない限り、管理番号記憶装置3に一旦記録した管理コードを更新、又は変更する必要
は無い。
【0028】
C:複数の荷積エリアaの中から選択される荷積エリアaの管理コードを、搬出指令コ
ードとして入力させる。これは、上記のようにオペレータが何れかの物品2を出庫させる
ために、その管理コードを入力装置7に入力すると、同管理コードが直ちに入力装置7か
ら情報処理装置6に転送されることにより、同管理コードを情報処理装置6が搬出指令コ
ードとして認識することである。
【0029】
D:複数の荷積エリアaの中で互いにパレットpの中心mを隔てて対向する荷積エリア
aを、中心mに近い順に順位付けするサブ管理コードをサブ管理番号記憶装置4に記録す
る。サブ管理コードは既に図2(b)に例示しているが、荷積エリアaの数又は荷積エリ
アaの配置を変更しない限り、サブ管理番号記憶装置4に一旦記録したサブ管理コードを
更新、又は変更する必要は無い。
【0030】
E:上記の搬出指令コードに基づき、この搬出指令コードに対応する荷積エリアaに積
載される物品2を搬出する動作を、荷役装置5に実行させる(S1)。
【0031】
F:物品2が積載された荷積エリアaのサブ管理コードを、実コードとして認識し(S
2)、物品2が搬出された荷積エリアaのサブ管理コードを、空コードとして認識する(
S3)。
【0032】
G:実コードの中の最も後順のサブ管理コードに対応する実エリアに積載された物品2
を搬出し、この搬出された物品2を、空コードの中の最も先順のサブ管理コードに対応す
る空エリアに搬入する「搬送動作」を、荷役装置5に実行させる(S4)。
【0033】
H:物品2が搬入された実エリアのサブ管理コードを実コードに変換し、更に荷役装置
5に、上記Gのステップで記した「搬送動作」を繰り返し実行させる。
【0034】
I:上記Cのステップで選択された荷積エリアaの数、又は上記Eのステップで搬出さ
れた物品2の個数Nに、荷役装置5が搬送動作を繰り返した回数N0が達した時点で(S
5)、上記F〜Hのステップが終了される。
【0035】
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修
正、又は変形を加えた態様で実施できるものである。例えば、1箇所の荷積エリアaに1
個の物品2を積載する例を以上に記したが、1箇所の荷積エリアaに2個以上の物品2を
積載しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明によれば、人手に依らない物品の出庫が可能となり、またパレットに偏荷重が生
じるのを未然に防止できるので、パレットが転倒する等の事態を回避するのに有益である

【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施形態に係る自動荷積装置の構成を示すブロック図。
【図2】(a)は本発明の実施形態に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムに適用したパレットに管理コードを重合わせた平面図、(b)は同パレットにサブ管理コードを重合わせた平面図。
【図3】本発明の実施形態に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムに適用したパレットに、他の例の管理コードを重合わせた平面図。
【図4】本発明の実施形態に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムに適用した管理コードとサブ管理コードの一の対応例を示した図。
【図5】本発明の実施形態に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムに適用した管理コードとサブ管理コードの他の対応例を示した図。
【図6】本発明の実施形態に係る自動荷積装置、及び偏荷重防止プログラムに適用したパレットに、他の例のサブ管理コードを重合わせた平面図。
【図7】本発明の実施形態に係る偏荷重防止プログラムに基づく情報処理ステップを説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0038】
1:自動荷積装置
2:物品
3:管理番号記憶装置(管理番号記憶手段)
4:サブ管理番号記憶装置(サブ管理番号記憶手段)
5:荷役装置
6:情報処理装置
7:入力装置
8:表示装置
a:荷積エリア
m:中心
p:パレット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品が各々積載される複数の荷積エリアが中心の周りに割付けられるパレットと、該パ
レットに荷積エリアを特定する管理コードを記録する管理番号記録手段と、前記複数の荷
積エリアの中で互いに前記パレットの中心を隔てて対向する荷積エリアを前記中心に近い
順に順位付けして記録するサブ管理番号記憶手段と、前記複数の荷積エリアに前記物品を
搬入出する荷役装置と、前記荷役装置を制御する情報処理装置とを備え、
前記情報処理装置は、前記複数の積荷エリアの中から選択される実エリアに積載された
前記物品を、前記荷役装置により搬出し、
前記物品が積載された前記荷積エリアを実エリアとして認識し、前記物品が搬出された
前記実エリアを空エリアに変換し、前記荷役装置に前記実エリアの中で最も後順の実エリ
アに積載された前記物品を、前記荷役装置により、前記空エリアの中の最も先順の空エリ
アに積載する、情報処理を繰り返すことを特徴とする自動荷積装置。
【請求項2】
パレットに積載される複数の物品を搬入出する荷役装置を制御する情報処理装置に、
前記パレットの中心の周りに、物品が各々積載される複数の荷積エリアを認識する機能
と、
前記パレットの個々の前記荷積エリアを特定する管理コードを記録する機能と、
前記複数の荷積エリアの中から選択される荷積エリアの管理コードを、搬出指令コード
として入力させる機能と、
前記複数の荷積エリアの中で互いに前記パレットの中心を隔てて対向する荷積エリアを
、前記中心に近い順に順位付けするサブ管理コードを記録する機能と、
前記搬出指令コードに基づき、前記搬出指令コードに対応する前記荷積エリアに積載さ
れる前記物品を搬出する動作を、前記荷役装置に実行させる機能と、
前記物品が積載された前記荷積エリアのサブ管理コードを、実コードとして認識し、前
記物品が搬出された前記荷積エリアのサブ管理コードを、空コードとして認識する機能と

前記実コードの中の最も後順のサブ管理コードに対応する実エリアに積載された前記物
品を搬出し、該搬出された物品を、前記空コードの中の最も先順のサブ管理コードに対応
する空エリアに搬入する搬送動作を、前記荷役装置に実行させる機能と、
前記物品が搬入された前記実エリアのサブ管理コードを前記実コードに変換し、前記荷
役装置に、前記搬送動作を繰り返し実行させる機能と、
を実現させることを特徴とする偏荷重防止プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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