説明

自動調節式のセグメントを備えるカラーホイール

プロジェクタのためのカラーホイールは、中心軸を中心として回転可能な、支持体に取り付けられた平坦で一体的なカラーフィルタセグメントを有する円筒形の支持体を備えている。該カラーフィルタセグメントは半径方向で回転軸の方を向くとともに、中心に対して同心的に配置された円環状の領域を支持体周辺部で形成しており、前記カラーフィルタセグメントの外周はそれぞれ少なくとも1つの切り込みを備える2つの半径方向領域を含んでいる。それにより、隣接する前記カラーフィルタセグメントの切り込みは共同して穴を形成し、前記支持体に設けられたピンが前記穴へ嵌合により嵌り込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像生成部材の色順次式の照明を可能にするためにプロジェクタで使用するための回転可能なカラーホイールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
大部分のプロジェクタは、スクリーンの上でカラー画像を生起するために、ただ1つの画像生成部材しか利用しない。すなわちカラー画像を生起するためには、さまざまに異なる色の光線で順次式に画像生成部材が照明されなくてはならない。シーケンスが十分に高い周波数で製作されていれば、人間の目は、その結果として生じる単色カラー画像のシーケンスを時間的に解像することができない。その結果、観察者にとっては多色カラー画像の印象が生じる。そのために必要な順次式の照明を具体化する1つの手法の要諦は、ダイクロイックフィルタセグメントを回転可能な支持体に固定し、このフィルタセグメントを光線の光路へ配置することにある。相応の幾何学的配置をすれば、支持体がモータの軸に結合されたときに回転可能となるカラーホイールが得られる。このような種類のホイールの回転は、使用時にかなり高速でなくてはならないため、強い遠心力がダイクロイックフィルタセグメントに作用する。したがって、フィルタを支持体に固定するために用いられる手段は、十分に安定性を与えるものでなくてはならない。
【0003】
しかし大抵の場合であれば、カラーフィルタセグメントを接着によって支持体へ固定するだけで足りる。米国特許出願公開第5,868,482号明細書(Edlinger)は、円筒形をした支持体を含み、カラーフィルタセグメントがエポキシ接着剤によって円筒形の支持体の周辺部に取り付けられているカラーホイールを開示している。
【0004】
しかしこの開示は、このようなカラーフィルタを円筒形の支持体上で調節することについては言及していない。ホイールの高速回転を可能にするには均衡のよくとれたカラーホイールが必要であるという理由からだけでも、調節は重要である。各セグメントが調節されていない場合、均衡を取るための別の方策が必要となる。この組立方法は、接着剤の塗布、セグメントの調節、接着剤の硬化、ホイールの均衡調整といった時間コストのかかるステップを含んでいる。このような方法は自動化することが難しく、したがって高価である。
【0005】
そのうえ少なからぬケースでは、セグメントを接着剤で支持体に固定するだけでは十分ではないと考えられる。たとえば力の計算に基づいて接着剤だけでの固定では十分でないと考えられるケースでは、いっそうの固定をするために、たとえば機械的な手段が必要になるときがある。そうしたケースでは、従来技術によると、セグメントを円筒形の支持体へ追加的に固定するために、セグメントに穴が穿設されてねじが用いられる。しかしながら、これはかなり手の込んだ方法である。しかも、それによってセグメントの機械的安定性が損なわれてしまう。
【0006】
米国特許出願公開第6,011,662号明細書には、交換可能なフィルタ素子を有するカラーホイールが開示されている。円筒形の支持体は、支持体の周辺部に沿ったばね部材を含めて、セグメントを取り付けるための特殊な構造を含んでいる。各々のセグメントは、当該セグメントのために準備されたプラットフォームにそれぞれ組み付けられる。
【0007】
セグメントのプラットフォームは凹面状の切り込みを含んでおり、その中に、支持体の上に設けられたそれぞれ対応するピンが嵌め込まれる。さらにプラットフォームは、そのために設けられた支持体の空洞部に嵌り込む、下方に向って延びるネップを含んでいる。
【0008】
各々のプラットフォームは、面取りされた嵌め込みエッジを上面に含んでいる。支持体は多数のピンと切り込みを含んでいる。色素子は支持体に挿入され、下方に向って押圧される。ピンがプラットフォームの凹面状の切り込みに嵌り込む。ネップは支持体の空洞部に挿入される。
【0009】
色素子は、このような構造により、カラー素子の下面が下方に向って支持体に押圧されている限り、支持体上での位置に関して保持される。ばねは、色素子のプラットフォームの上で、面取りされたエッジにわたってしか延びていない。この色素子は、まずばねを持ち上げることによって、支持体から取り上げることができる。
【0010】
米国特許出願公開第6,011,662号明細書は、容易に交換することができる、利用者によって選択可能なカラーフィルタを有するカラーホイールを可能にすることを目的としている。しかしこれは、上記の説明から容易にわかるように、ばねを含んでいるプラットフォームにフィルタセグメントを取り付けなくてはならないなど、比較的複雑なシステムとなっている。そのために、同明細書に記載されているカラーホイールは高価な解決法であり、当業者であれば、安価な組立方法を探すという課題を課せられていれば、このような解決法を考慮には入れないはずである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、上に掲げた従来技術の問題点を少なくとも部分的に克服する解決法である。その際には、支持体に組み付けられるべきセグメントが自動的に正しく調節され、1回のステップで固定される組立方法を記述することに焦点を合わせる。その結果として得られるカラーホイールは、たとえ必要があるにしてもわずかな程度にしか均衡調整をしなくてよい。このカラーホイールは簡単かつ低コストに製造可能であるのが望ましい。支持体でのセグメントの固定は、接着接合によってのみ具体化されるのではないほうがよい。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明の簡単な説明
本発明による解決法は、円筒形をした支持体を備えるカラーホイールを含んでいる。カラーセグメントはそれぞれ1つの素材から製作されており、凹面状の切り込みを含んでいる。この切り込みに、円筒形の支持体に設けられている形状適合化されたピンが嵌り込む。これらのピンは、場合により、フィルタセグメントを軸方向で円筒形の支持体に取り付ける役目をする追加手段にも設けられていてよい。このような追加手段は、たとえば化学的な結合、機械的なスナップ接合、超音波溶接、またはその他の適当な方法で固定されるプラスチックリングであってよい。
【0013】
それにより、中心軸を中心として回転可能な、支持体に取り付けられた平坦で一体的なカラーフィルタセグメントを有する円筒形の支持体を備えた、プロジェクタのためのカラーホイールが得られ、これらのカラーフィルタセグメントは回転軸に対して半径方向を向いているとともに、中心に対して同心的に配置された円環状の領域を支持体周辺部に形成しており、カラーフィルタセグメントの外周はそれぞれ少なくとも1つの切り込みを備える2つの半径方向領域を含んでおり、隣接するカラーフィルタセグメントの切り込みが共同して穴を形成し、支持体に設けられたピンが嵌合によりこの穴へ嵌り込むようになっている。
【0014】
本発明によると、そのために、外周が外側の円弧を有するとともに2つの半径方向部分を有する一体的なカラーホイールセグメントが必要であり、これらの半径方向部分は少な
くとも1つの直線状に延びる領域を含んでおり、この領域の形状は、直線の延長線が1つの交点へと通じるように相互に方向付けられており、半径方向部分の直線形状が、それぞれ少なくとも1つの切り込みによって遮ぎられるようになっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
発明の詳細な説明
次に、図面を参照しながら本発明について詳しく説明する。いくつかの有利な実施形態について検討する。ただし、以下のパラグラフでは従来技術に基づく典型的な解決法について説明し、その後に、従来技術と比べたときの本発明の利点を特徴的に明示できるようにする。
【0016】
図1aから図cは、従来技術に基づくコンポーネントを示している。図1aはカラーホイールセグメント3を示しており、外周は、外側の円弧5と、内側の円弧7と、2つの直線状の半径方向部分9,9’とを含んでいる。本例では、両方の半径方向部分9,9’をそれぞれの交点まで補間すると120°の角度φをなしている。したがって、これら3つのセグメント3,3’,3’’は、図1bに示すように完成したカラーリング19を形成する。各々のセグメント3,3’,3’’は、他のものとは互いに異なるカラーフィルタを含むことができる。
【0017】
たとえばセグメント3は、420nmから500nmの波長をもつ光を透過し、残りの可視光を実質的に反射することを特徴とする青色透過フィルタを含むことができる。セグメント3’は、600nmから680nmの波長をもつ光を透過し、残りの可視光を実質的に反射することを特徴とする赤色透過フィルタを含むことができる。セグメント3’’は、500nmから600nmの波長をもつ光を透過し、残りの可視光を実質的に反射することを特徴とする緑色透過フィルタを含むことができる。
【0018】
リングを構成するセグメントの数は、3個とは違っていてもよい。さらにホイールは、同一の光学フィルタまたはニュートラルな白色素子を備えるセグメントを含んでいてもよい。セグメント角φは、リングを構成するために角度の合計が360°に相当していさえすれば、各々のセグメントについて個別に選択することができる。
【0019】
ただし、本発明について説明するには、3つのセグメントだけを備えるカラーホイールの例に限定すれば十分であり、このことは、本発明を3セグメントのカラーホイールに限定しようとするものではない。
【0020】
図1bはカラーホイールコンポーネントの分解図を示しており、カラーリング19は支持体11に取り付けられている。従来技術に基づくいくつかの解決法では、セグメントが支持体に接着される。図1bに示すように、しばしば支持体11は円筒状の穴13を含んでおり、セグメントを取り付けるために、取付円柱17を備える取付円盤15が設けられている。システムを組み立てるために、取付円柱17が円筒状の穴13に押し込まれ、取付円盤が、それ自体と支持体11との間でセグメント3,3’,3’’を挟み込む。この場合、支持体11と取付円盤15と取付円柱17は金属でできており、それによって良好な機械的接触を保証するとともに、ホイールが回転したときに、各セグメントが接触部に及ぼす半径方向力に耐えるようになっている。
【0021】
最後に図1cは、従来技術に基づく組み立てられたカラーホイール23を示している。説明している例では、各セグメントは、支持体に接着され、支持体と取付円盤との間に挟み込まれた一体的な部品である。
【0022】
図2aから図2cは、本発明の有利な第1の実施形態に基づくセグメントおよびカラー
ホイールを示している。図2aは、外側の円弧105と、内側の円弧107と、2つの半径方向部分109,109’とを有する外周を備えた一体的なカラーホイールセグメント103を示している。両方の半径方向部分109,109’は、少なくとも1つの三角形の切り込み110,112を含んでいる。
【0023】
このような一体的な3つのカラーホイールセグメント103,103’,103’’が組み合わされて1つの完全なカラーリング119になると、隣接するセグメントの隣接する切り込み110,112’は長方形の、有利には正方形の穴を形成する。
【0024】
各セグメントは、支持体111の上に設けられているピン150,150’,150’’が切り込み110,110’,110’’,112,112’,112’’へ嵌合により嵌め込まれるように、支持体111に取り付けられる。切り込みに嵌め込まれるこれらのピンによって、各セグメントは自動的に調節される。ここで説明している例では、ピン150,150’,150’’の高さは、セグメント103,103’,103’’のガラスの厚みよりも小さい。ガラスはたとえば1.2mmの厚みを有していてよく、ピンの高さはそれに応じてこれよりも短く、1mmであってよい。しかしながら、この差は最低限の小ささに選択することができる。
【0025】
すでに従来技術について説明したのと同様の仕方で、支持体111は円筒状の穴113を含んでおり、カラーリング119は取付円盤115と支持体111の間に挟み込まれている。取付円盤115に設けられた取付円柱117が、円筒状の穴113へ押し込まれる。取付円盤115を支持体111に取り付けるために、アンカーの原理を追加的に採用することができる。このようなアンカーの原理は、取付円柱117に設けられたアンカーと、支持体111の円筒状の穴113に設けられた追加の切欠き157とを必要とする。
【0026】
切り込み110,110’,110’’および112,112’,112’’へ嵌合により嵌め込まれるピン150,150’,150’’を用いる利点の1つは、一体的なセグメントが支持体に対して自動的に調節されることにある。前述した本発明に基づく形式のピンと切り込みを用いるさらに別の大きな利点は、各セグメントが、軸方向でたとえば取付円盤115によって支持体にいったん固定されると、回転時に発生する遠心力を、主としてピン150,150’および150’’へ伝達するという点にある
換言すると、ピンと切り込みのシステムは、各セグメントの遠心力が伝えられてこれに耐える機械的手段を共同で形成する。すなわち、半径方向力を受け止めるためのこの手段は、セグメントを支持体に軸方向で固定するための手段とは切り離されている。
【0027】
この理由により、支持体111および/または取付円盤115は、取付円柱117および場合によりアンカー153とともに、有利な製造方法として、プラスチックから成形されていてよい。それにより、接着剤を使わない組立が追加的に可能となる。
【0028】
切り込みに嵌め込まれるピンは、当然ながら、取付円盤115の下面に設けられていてもよい。すでに述べたとおり、このような実施例では、各セグメントが取付円盤によって効果的に支持体へ軸方向に押圧されることを保証するために、ピンの高さはセグメントの厚みよりも小さく選択される。
【0029】
これとは異なり、本発明に基づく第2の実施例では、図3aから図3dに示すように、上述したことが当てはまらない。さまざまな切り込みの例を示すために、図3aに示す一体的なセグメント203は、その外周の半径方向部分に凹面状の切り込みを含んでいる。本例では取付円柱が利用されないので、内側の円弧の具体化を省略することができる。
【0030】
そして、このような3つのセグメント203,203’,203’’が、図3bに示す
ように組み合わされて1つのカラーリング219となり、隣接するセグメントの切り込みが少なくとも近似的に卵形の穴を形成するようになっている。各セグメントは支持体211の上に配置され、支持体の上にはさらにピン250,250’,250’’が設けられている。これらのピンは卵形円筒の形状と、アンカーとして機能することができる頭部とを有している。本実施例では、ピンの卵形円筒の高さはセグメントの厚みに相当している。そしてセグメント203,203’,203’’が支持体211の表面に配置されると、これらのピンは頭部とともに、追加の取付円盤を必要とすることなく、各セグメントを軸方向で支持体へ十分に固定するアンカーとして機能する。
【0031】
このような組み立てられたカラーホイールが図3bに示されている。ここでは、割れたピン250,250’,250’’が図示されている。しかしながら当業者には、ここで適用することができるアンカー原理のさまざまな態様が周知である。たとえば、ピンそのものを分割する代わりに、ピンの頭部を変形可能に構成することが十分に可能である。
当然ながら、もしも希望するのであれば、卵形の穴216,216’,216’’を含んでいるが取付円柱は設けられていない取付円盤215をここでも採用することができる。図3cは、このような取付円盤215を含む、組み立てられたカラーホイール223を示している。ただしこの場合、当業者には明白なように、ピン250,250’,250’’の高さを適合化しなくてはならない。
【0032】
図4aから図4dは、本発明の第3の実施形態に関わるものである。ここでは例として、図4aに示すように、セグメント303の外周の半径方向部分に半円形の切り込み310,312が設けられている。
図4bでは、このような3つのセグメントが支持体311の上に配置されている。この支持体は、切り込みに嵌め込まれるピン350,350’,350’’を含んでいる。すなわち、隣接する各セグメントの切り込みは円形の穴を形成する。この場合、ピンの高さはセグメントの厚みよりも突出している。溶融することができる材料でピンが成形されていれば、図4dに示すように、セグメントから突出する端部を溶融させ、これを広げることによって、セグメントを軸方向で固定することができる。
【0033】
上記とは若干異なる本発明の側面を考慮してみると、ピンと切り込みとで構成されるシステムを、組立時の間違いを防止するために利用できるという利点がある。すなわち、特に3つを超えるセグメントを組み合わせて1つのカラーリングにする場合、各セグメントを正しい順序で、かつ正しい向きで挿入することが非常に重要になることがある。2つのセグメントが入れ替わっていると、あるいは1つのセグメントの裏面と表面が誤って入れ替わっていると、出来あがったカラーホイールはしばしば使い物にならない。このような混同を防ぐために、切り込みおよびこれに対応するピンに、それぞれ異なる固有の幾何学形状を与えることが可能である。その結果、各セグメントを誤って組み立てるという可能性はまったくなくなる。そこで図5では、このような側面を強調した実施形態が示されている。角柱、円柱、直方体の形態、およびその他のさまざまな形状をもつピンを含む取付円盤415を備えるシステムが示されている。ここでは支持体は、ピンを収容するために、対応する幾何学形状を有する切り込みを含んでいる。取付円盤を支持体に取り付ける別の手段も図示されており、すなわち、符号480,480’,480’’は支持体にねじ込むことができるねじである。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1a】従来技術に基づくカラーホイールである。
【図1b】従来技術に基づくカラーホイールの分解図である。
【図1c】従来技術に基づく組み立てられたカラーホイールである。
【図2a】本発明の第1の実施形態に基づくカラーホイールセグメントである。
【図2b】図2aに示す実施形態に基づくカラーホイールの分解図である。
【図2c】図2aに示す実施形態に基づく組み立てられたカラーホイールである。
【図3a】本発明の第2の実施形態に基づくカラーホイールセグメントである。
【図3b】図3aに示す実施形態に基づくカラーホイールの分解図である。
【図3c】図3aに示す実施形態に基づく組み立てられたカラーホイールである。
【図3d】取付リングのない組み立てられたカラーホイールである。
【図4a】本発明の第3の実施形態に基づくカラーホイールセグメントである。
【図4b】図4aに示す実施形態に基づくカラーホイールの分解図である。
【図4c】図4aに示す実施形態に基づく組み立てられたカラーホイールであり、各セグメントはまだ支持体で固定されていない。
【図4d】図4に示す実施形態に基づく組み立てられたカラーホイールであり、溶融プロセスによる固定が実現されている。
【図5】カラーホイールのそれぞれのコンポーネントのさらに別の本発明による実施形態である。
【符号の説明】
【0035】
3 カラーホイールセグメント
3’ カラーホイールセグメント
3’’ カラーホイールセグメント
5 外側の円弧
7 内側の円弧
9 直線状の半径方向部分
9’ 直線状の半径方向部分
11 支持体
13 円筒状の穴
15 取付円盤
17 取付円柱
19 カラーリング
23 カラーホイール
103 カラーホイールセグメント
103’ カラーホイールセグメント
103’’ カラーホイールセグメント
105 外側の円弧
107 内側の円弧
109 半径方向部分
109’ 半径方向部分
110 切り込み
110’ 切り込み
110’’ 切り込み
111 支持体
112 切り込み
112’ 切り込み
112’’ 切り込み
113 円筒状の穴
115 取付円盤
117 取付円柱
119 カラーリング
123 カラーホイール
150 ピン
150’ ピン
150’ ピン
153 アンカー
157 切欠き
203 カラーホイールセグメント
203’ カラーホイールセグメント
203’’ カラーホイールセグメント
210 切り込み
212 切り込み
209 外周の半径方向部分
209’ 外周の半径方向部分
205 外側の円弧
211 支持体
215 取付円盤
216 楕円形の穴
216’ 楕円形の穴
216’’ 楕円形の穴
219 カラーリング
250 ピン
250’ ピン
250’’ ピン
261 ピンの頭部
261’ ピンの頭部
261’’ ピンの頭部
223 カラーホイール
303 カラーホイールセグメント
303’ カラーホイールセグメント
303’’ カラーホイールセグメント
310 切り込み
312 切り込み
311 支持体
319 カラーリング
350 ピン
350’ ピン
350’’ ピン
323 カラーホイール
403i カラーホイールセグメント
403ii カラーホイールセグメント
403iii カラーホイールセグメント
403iv カラーホイールセグメント
403v カラーホイールセグメント
403vi カラーホイールセグメント
411 支持体
415 取付リング
419 カラーリング
480 ねじ
480’ ねじ
480’’ ねじ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクタのためのカラーホイールにおいて、中心軸を中心として回転可能な、支持体に取り付けられた平坦で一体的なカラーフィルタセグメントを有する円筒形の支持体を備えており、該カラーフィルタセグメントは半径方向で回転軸の方を向くとともに、中心に対して同心的に配置された円環状の領域を支持体周辺部で形成しており、前記カラーフィルタセグメントの外周はそれぞれ少なくとも1つの切り込みを備える2つの半径方向領域を含んでおり、隣接する前記カラーフィルタセグメントの前記切り込みが共同して穴を形成し、前記支持体に設けられたピンが前記穴へ嵌合により嵌り込むようになっているカラーホイール。
【請求項2】
前記ピンの高さは前記セグメントの厚みを上回っておらず、特にこれよりも小さく、前記支持体の中央領域には取付円盤を固定するための手段が設けられており、該手段は前記取付円盤と協働して、前記支持体と前記取付円盤との間で前記カラーフィルタセグメントを軸方向に固定することを可能にすることを特徴とする、請求項1に記載のカラーホイール。
【請求項3】
十分な個数の前記ピンが頭部を備えており、それによって前記頭部と前記支持体の間での前記カラーフィルタセグメントの固定を特に追加の取付円盤なしで可能にすることを特徴とする、請求項1に記載のカラーホイール。
【請求項4】
前記支持体の上に設けられた前記ピンは少なくとも部分的に異なる外套ジオメトリーを有しており、それぞれの前記ピンのために設けられた隣接する前記セグメントの前記切り込みは当該ジオメトリーに適合化されており、それにより、組立プロセスのときに前記セグメントの誤った配置が起こり得ないようになっていることを特徴とする、請求項1に記載のカラーホイール。
【請求項5】
一体的なカラーホイールセグメントであって、その外周は外側の円弧を有するとともに、2つの半径方向部分が少なくとも1つの直線状に延びる領域を含んでおり、該領域の形状は直線の延長線が1つの交点へと通じるように相互に方向付けられているカラーホイールセグメントにおいて、前記半径方向部分の直線形状はそれぞれ少なくとも1つの切り込みによって遮られていることを特徴とするカラーホイールセグメント。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図5】
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【公表番号】特表2008−538419(P2008−538419A)
【公表日】平成20年10月23日(2008.10.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−506899(P2008−506899)
【出願日】平成18年4月19日(2006.4.19)
【国際出願番号】PCT/CH2006/000213
【国際公開番号】WO2006/111036
【国際公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【出願人】(596013501)オー・ツェー・エリコン・バルザース・アクチェンゲゼルシャフト (55)
【氏名又は名称原語表記】OC Oerlikon Balzers AG
【Fターム(参考)】