自動車の車体前部構造
【課題】ボンネットフードに衝突する衝突物への衝撃をより一層低減するようにした、自動車の車体前部構造を提供する。
【解決手段】フロントフェンダの内側にシール１２を備えており、シール１２に設けたサービスホール１２ｂを開閉可能に閉鎖するカバー１３を備え、サービスホールの周縁のうち少なくとも上縁部αに、下方に向かって斜めに傾斜した第１の斜面１２ｃが形成されており、第１の斜面１２ｃの下側に配置されるカバーの上縁部βに、第１の斜面１２ｃと平行な第２の斜面１３ｂが形成されている。
【解決手段】フロントフェンダの内側にシール１２を備えており、シール１２に設けたサービスホール１２ｂを開閉可能に閉鎖するカバー１３を備え、サービスホールの周縁のうち少なくとも上縁部αに、下方に向かって斜めに傾斜した第１の斜面１２ｃが形成されており、第１の斜面１２ｃの下側に配置されるカバーの上縁部βに、第１の斜面１２ｃと平行な第２の斜面１３ｂが形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は自動車の車体前部構造に係り、特にフロントフェンダの上端部からエプロンまでの領域を覆うシールの構造に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、自動車にはフロントフェンダのエンジンルーム内からの見栄えを向上させるために、即ちフロントフェンダの裏側を隠すために、例えば図６に示すようなシール１がフェンダパネルの内側に設けられている。
【０００３】
シール１の上端部１ａは、図７に示すように、フェンダパネル２の内側に屈曲した端縁２ａを包囲するように断面「コ」字状に形成されている。さらに、シール１には、フロントフェンダ２の前方に装着した前照灯等のバルブ交換のために、図６に示すように、サービスホール１ｂが設けられており、このサービスホール１ｂはカバー３により開閉可能に覆われている。
【０００４】
カバー３は、図６に示すように、左端がシール１のサービスホール１ｂ周縁に枢支されており、右端に閉鎖位置でシール１に固定するための止め具３ａを備えている。さらに、図７に示すようにカバー３がサービスホール１ｂを閉じた状態で、カバー３の上端縁３ｂはシール１のサービスホール１ｂ近傍の縦壁部１ｃに対して上下方向に重なる位置に配置される。なお、サービスホール１ｂの周縁には段差１ｄが形成されていて、カバー３の周縁が段差１ｄに当接してサービスホール１ｂが閉塞される。
【特許文献１】特開平０９−３１５３４０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、図７に示す構成のシール１では、その上端部１ａがボンネットフードＦの直下に位置しているので、ボンネットフードＦに上方から衝突物が衝接して衝撃荷重が加えられた場合、この荷重が図７に矢印Ａで示すように、ボンネットフードＦからシール１に伝達される。そして、この荷重はシール１を下方に移動させるように作用する。ここで、カバー３がシール１のサービスホール１ｂ周縁の縦壁部１ｃと上下方向に重なっており、即ち、シール１のサービスホール１ｂの周縁端面１ｅとカバー３の周縁端面３ｃが荷重方向の延長線上で対向していることから、衝撃荷重によってシール１が下方へ移動したとき、サービスホール１ａの周縁端面１ｅがカバー３の周縁端面３ｃに当接する。これにより、シール１の下方移動をカバー３が妨げることになるため、これが上記衝撃荷重に対する反力となり、衝突物に衝撃が作用する。そこで、このような場合における衝突物への衝撃をより一層低減させることが望ましい。
【０００６】
本発明は、以上の点に鑑みて創作されたものであり、ボンネットフードに衝突する衝突物への衝撃をより一層低減するようにした、自動車の車体前部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明は、フロントフェンダの内側にシールを備え、シールに設けたサービスホールがカバーで開閉可能に閉鎖されている自動車の車体前部構造において、サービスホールの周縁のうち少なくとも上縁部に、下方に向かって斜めに傾斜した第１の斜面が形成されており、第１の斜面の下側に配置されるカバーの上縁部に、第１の斜面と平行な第２の斜面が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、ボンネットフードからシールに対して上方から衝撃による荷重が加えられたとき、この荷重がシールに伝達され、さらにシールを介して下方に伝達される。その際、シールのサービスホールの領域で、サービスホール周縁からカバーに対して荷重が加えられると、サービスホールの周縁の少なくとも上縁そしてカバーの上縁が互いに斜めに形成されていることから、シールのサービスホール周縁とカバーの上縁とが互いに傾斜に沿ってずれることになる。
【０００９】
従って、シールの下方移動に対してカバーが突っ張るようなことがなく、上方からの衝撃による荷重がシールの下端まで伝達される。よって、衝突物に作用する衝撃をより一層低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図中のＦｒは車両前方、Ｕｐは車両上方、Ｗは車幅方向を示す。
図１及び図２は本発明の実施形態に係る自動車の車体前部構造１０を示している。自動車の車体前部構造１０は、フロントフェンダのパネル（以下、フェンダパネルと言う）１１の内側に配置したシール１２と、このシール１２に設けたサービスホールを閉鎖するカバー１３と、を備えている。
【００１１】
フェンダパネル１１は自動車の車体前部で前輪のタイヤハウス周辺の側面を画成するように鋼板等から構成されており、図３に示すように、その前端が前照灯等のためのランプハウス１４に繋っている。このフェンダパネル１１は、図４に示すように、上端がエンジンルームをカバーするボンネットフード１５の周縁に近接しており、その端縁１１ａがボンネットフード１５の下側に入り込むように屈曲し、外側が垂下してエプロン１１ｂを構成している。
【００１２】
シール１２の上端部１２ａは、図４に示すようにフェンダパネル１１の内側に屈曲した端縁１１ａを包囲するように断面「コ」字状に形成され、上端部１２ａより下側の下部１２ｄがフェンダパネル１１のエプロン１１ｂを覆うよう下方に垂直に延びている。シール１２の下部１２ｄには、図２に示すように、フロントフェンダ部分の前方に装着された前照灯等のランプハウス１４内に配置したバルブ１４ａを交換する作業のためのサービスホール１２ｂが形成されている。このサービスホール１２ｂはカバー１３により開閉可能に覆われる。
【００１３】
カバー１３は、図２に示すように、左端がヒンジ１３ｃを介してシール１２のサービスホール１２ｂ周縁付近に枢支されており、右端に閉鎖位置でシール１２に固定するための止め具１３ａを備えている。これにより、カバー１３は、サービスホール１２ｂに対して開閉可能であると共に、サービスホール１２ｂを閉鎖する位置で止め具１３ａによって固定される。尤も、カバー１３はヒンジ１３ｃを介して開閉式に枢支することなく、嵌め込み・取り外し可能に支持するようにしてもよい。
【００１４】
以上の構成は、図６に示した従来の自動車の車体前部構造と同じ構成であるが、本実施形態に係る自動車の車体前部構造１０は以下のように構成したことを特徴としている。図５に示すように、サービスホール１２ｂの上縁部αにはフェンダパネル１１側へ向けて下方へ傾斜して延びた斜面１２ｃが形成されている。カバー１３がサービスホール１２を閉じた状態では、斜面１２ｃの下側にカバー１３の上縁部βが配置される。この上縁部βには、斜面１２ｃと平行な斜面１３ｂが形成されている。具体的には、カバー１３の上縁部βは、斜面１２ｃに対応して、上方に向かって斜めに先細の断面となるように形成されている。
【００１５】
本実施形態に係る自動車の車体前部構造１０は、以上のように構成されており、ボンネットフード１５に上方から衝突物が衝接して衝撃荷重が加えられた場合、この荷重が図５に矢印Ａで示すようにシール１２に作用すると、この荷重Ａはシール１２を介してさらに下方に伝達される。その際、シール１２のサービスホール１２ｂの領域で、サービスホール１２ｂの周縁からカバー１３に対して荷重Ａが加えられる。
【００１６】
ここで、サービスホール１２ｂが上縁部αに斜面１２ｃを備えていると共に、それに対向するカバー１３の上縁部βにも斜面１３ｂが形成されていることから、上述した荷重Ａによって、シール１２のサービスホール１２ｂの周縁が下方へ移動すると、面１２ｃが面１３ｂに当接した後それらが互いに摺動して、図５に矢印Ｂ，Ｃで示すように、サービスホール１２ｂの上縁部αとカバー１３の上縁部βとが互いに傾斜面に沿ってずれることになる。
【００１７】
これにより、シール１２の下方移動をカバー１３の上縁部βが妨げるのを回避できる。よって、上方からの衝撃による荷重Ａはシール１２の下端まで伝達されることになる。
【００１８】
このように本実施形態の自動車の車体前部構造１０によれば、衝撃荷重によるシール１２の下方移動に対するカバー１３の干渉を回避できるので、荷重Ａをさらに下方の車両部材に分散することができる。よって、衝突物に作用する衝撃をより一層低減できる。
【００１９】
以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。本発明におけるサービスホールは、バルブ交換の目的に限らず、他の目的のために設けられたものであってもよい。本発明において、シール１２のサービスホール１２ｂの周縁は全周に亘って斜面１２ｃを備え、またカバー１３の周縁は全周に亘って斜面１３ｂを備えてもよく、或いは、上方からの衝撃による荷重が直接に加えられる部分、即ちサービスホール１２ｂの周縁及びカバー１３の周縁のうち、上縁部及び下縁部のみに斜面１２ｃ，１３ｂが形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明による自動車の車体前部構造の一実施形態の全体構成を示す概略斜視図である。
【図２】図１の自動車の車体前部構造のシールを示す斜視図である。
【図３】図１の自動車の車体前部構造を示す横断面図である。
【図４】図１の自動車の車体前部構造を示す縦断面図である。
【図５】図２のシールのサービスホール付近の縦断面図である。
【図６】従来の自動車の車体前部構造の一実施形態の要部の構成を示す概略斜視図である。
【図７】図６の自動車の車体前部構造の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
【００２１】
１０ 自動車の衝撃吸収構造
１１ フロントフェンダパネル
１１ａ 端縁部
１１ｂ エプロン
１２ シール
１２ａ 上端部
１２ｂ サービスホール
１２ｃ，１３ｂ 斜面
１３ カバー
１３ａ 止め具
１３ｃ ヒンジ
１４ ランプハウス
１４ａ バルブ
１５ ボンネットフード
α サービスホールの上縁部
β カバーの上縁部
【技術分野】
【０００１】
本発明は自動車の車体前部構造に係り、特にフロントフェンダの上端部からエプロンまでの領域を覆うシールの構造に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
従来、自動車にはフロントフェンダのエンジンルーム内からの見栄えを向上させるために、即ちフロントフェンダの裏側を隠すために、例えば図６に示すようなシール１がフェンダパネルの内側に設けられている。
【０００３】
シール１の上端部１ａは、図７に示すように、フェンダパネル２の内側に屈曲した端縁２ａを包囲するように断面「コ」字状に形成されている。さらに、シール１には、フロントフェンダ２の前方に装着した前照灯等のバルブ交換のために、図６に示すように、サービスホール１ｂが設けられており、このサービスホール１ｂはカバー３により開閉可能に覆われている。
【０００４】
カバー３は、図６に示すように、左端がシール１のサービスホール１ｂ周縁に枢支されており、右端に閉鎖位置でシール１に固定するための止め具３ａを備えている。さらに、図７に示すようにカバー３がサービスホール１ｂを閉じた状態で、カバー３の上端縁３ｂはシール１のサービスホール１ｂ近傍の縦壁部１ｃに対して上下方向に重なる位置に配置される。なお、サービスホール１ｂの周縁には段差１ｄが形成されていて、カバー３の周縁が段差１ｄに当接してサービスホール１ｂが閉塞される。
【特許文献１】特開平０９−３１５３４０号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、図７に示す構成のシール１では、その上端部１ａがボンネットフードＦの直下に位置しているので、ボンネットフードＦに上方から衝突物が衝接して衝撃荷重が加えられた場合、この荷重が図７に矢印Ａで示すように、ボンネットフードＦからシール１に伝達される。そして、この荷重はシール１を下方に移動させるように作用する。ここで、カバー３がシール１のサービスホール１ｂ周縁の縦壁部１ｃと上下方向に重なっており、即ち、シール１のサービスホール１ｂの周縁端面１ｅとカバー３の周縁端面３ｃが荷重方向の延長線上で対向していることから、衝撃荷重によってシール１が下方へ移動したとき、サービスホール１ａの周縁端面１ｅがカバー３の周縁端面３ｃに当接する。これにより、シール１の下方移動をカバー３が妨げることになるため、これが上記衝撃荷重に対する反力となり、衝突物に衝撃が作用する。そこで、このような場合における衝突物への衝撃をより一層低減させることが望ましい。
【０００６】
本発明は、以上の点に鑑みて創作されたものであり、ボンネットフードに衝突する衝突物への衝撃をより一層低減するようにした、自動車の車体前部構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために、本発明は、フロントフェンダの内側にシールを備え、シールに設けたサービスホールがカバーで開閉可能に閉鎖されている自動車の車体前部構造において、サービスホールの周縁のうち少なくとも上縁部に、下方に向かって斜めに傾斜した第１の斜面が形成されており、第１の斜面の下側に配置されるカバーの上縁部に、第１の斜面と平行な第２の斜面が形成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、ボンネットフードからシールに対して上方から衝撃による荷重が加えられたとき、この荷重がシールに伝達され、さらにシールを介して下方に伝達される。その際、シールのサービスホールの領域で、サービスホール周縁からカバーに対して荷重が加えられると、サービスホールの周縁の少なくとも上縁そしてカバーの上縁が互いに斜めに形成されていることから、シールのサービスホール周縁とカバーの上縁とが互いに傾斜に沿ってずれることになる。
【０００９】
従って、シールの下方移動に対してカバーが突っ張るようなことがなく、上方からの衝撃による荷重がシールの下端まで伝達される。よって、衝突物に作用する衝撃をより一層低減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
以下、図面に示した実施形態に基づいて本発明を詳細に説明する。図中のＦｒは車両前方、Ｕｐは車両上方、Ｗは車幅方向を示す。
図１及び図２は本発明の実施形態に係る自動車の車体前部構造１０を示している。自動車の車体前部構造１０は、フロントフェンダのパネル（以下、フェンダパネルと言う）１１の内側に配置したシール１２と、このシール１２に設けたサービスホールを閉鎖するカバー１３と、を備えている。
【００１１】
フェンダパネル１１は自動車の車体前部で前輪のタイヤハウス周辺の側面を画成するように鋼板等から構成されており、図３に示すように、その前端が前照灯等のためのランプハウス１４に繋っている。このフェンダパネル１１は、図４に示すように、上端がエンジンルームをカバーするボンネットフード１５の周縁に近接しており、その端縁１１ａがボンネットフード１５の下側に入り込むように屈曲し、外側が垂下してエプロン１１ｂを構成している。
【００１２】
シール１２の上端部１２ａは、図４に示すようにフェンダパネル１１の内側に屈曲した端縁１１ａを包囲するように断面「コ」字状に形成され、上端部１２ａより下側の下部１２ｄがフェンダパネル１１のエプロン１１ｂを覆うよう下方に垂直に延びている。シール１２の下部１２ｄには、図２に示すように、フロントフェンダ部分の前方に装着された前照灯等のランプハウス１４内に配置したバルブ１４ａを交換する作業のためのサービスホール１２ｂが形成されている。このサービスホール１２ｂはカバー１３により開閉可能に覆われる。
【００１３】
カバー１３は、図２に示すように、左端がヒンジ１３ｃを介してシール１２のサービスホール１２ｂ周縁付近に枢支されており、右端に閉鎖位置でシール１２に固定するための止め具１３ａを備えている。これにより、カバー１３は、サービスホール１２ｂに対して開閉可能であると共に、サービスホール１２ｂを閉鎖する位置で止め具１３ａによって固定される。尤も、カバー１３はヒンジ１３ｃを介して開閉式に枢支することなく、嵌め込み・取り外し可能に支持するようにしてもよい。
【００１４】
以上の構成は、図６に示した従来の自動車の車体前部構造と同じ構成であるが、本実施形態に係る自動車の車体前部構造１０は以下のように構成したことを特徴としている。図５に示すように、サービスホール１２ｂの上縁部αにはフェンダパネル１１側へ向けて下方へ傾斜して延びた斜面１２ｃが形成されている。カバー１３がサービスホール１２を閉じた状態では、斜面１２ｃの下側にカバー１３の上縁部βが配置される。この上縁部βには、斜面１２ｃと平行な斜面１３ｂが形成されている。具体的には、カバー１３の上縁部βは、斜面１２ｃに対応して、上方に向かって斜めに先細の断面となるように形成されている。
【００１５】
本実施形態に係る自動車の車体前部構造１０は、以上のように構成されており、ボンネットフード１５に上方から衝突物が衝接して衝撃荷重が加えられた場合、この荷重が図５に矢印Ａで示すようにシール１２に作用すると、この荷重Ａはシール１２を介してさらに下方に伝達される。その際、シール１２のサービスホール１２ｂの領域で、サービスホール１２ｂの周縁からカバー１３に対して荷重Ａが加えられる。
【００１６】
ここで、サービスホール１２ｂが上縁部αに斜面１２ｃを備えていると共に、それに対向するカバー１３の上縁部βにも斜面１３ｂが形成されていることから、上述した荷重Ａによって、シール１２のサービスホール１２ｂの周縁が下方へ移動すると、面１２ｃが面１３ｂに当接した後それらが互いに摺動して、図５に矢印Ｂ，Ｃで示すように、サービスホール１２ｂの上縁部αとカバー１３の上縁部βとが互いに傾斜面に沿ってずれることになる。
【００１７】
これにより、シール１２の下方移動をカバー１３の上縁部βが妨げるのを回避できる。よって、上方からの衝撃による荷重Ａはシール１２の下端まで伝達されることになる。
【００１８】
このように本実施形態の自動車の車体前部構造１０によれば、衝撃荷重によるシール１２の下方移動に対するカバー１３の干渉を回避できるので、荷重Ａをさらに下方の車両部材に分散することができる。よって、衝突物に作用する衝撃をより一層低減できる。
【００１９】
以上説明したが、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲において様々な形態で実施をすることができる。本発明におけるサービスホールは、バルブ交換の目的に限らず、他の目的のために設けられたものであってもよい。本発明において、シール１２のサービスホール１２ｂの周縁は全周に亘って斜面１２ｃを備え、またカバー１３の周縁は全周に亘って斜面１３ｂを備えてもよく、或いは、上方からの衝撃による荷重が直接に加えられる部分、即ちサービスホール１２ｂの周縁及びカバー１３の周縁のうち、上縁部及び下縁部のみに斜面１２ｃ，１３ｂが形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【００２０】
【図１】本発明による自動車の車体前部構造の一実施形態の全体構成を示す概略斜視図である。
【図２】図１の自動車の車体前部構造のシールを示す斜視図である。
【図３】図１の自動車の車体前部構造を示す横断面図である。
【図４】図１の自動車の車体前部構造を示す縦断面図である。
【図５】図２のシールのサービスホール付近の縦断面図である。
【図６】従来の自動車の車体前部構造の一実施形態の要部の構成を示す概略斜視図である。
【図７】図６の自動車の車体前部構造の要部の縦断面図である。
【符号の説明】
【００２１】
１０ 自動車の衝撃吸収構造
１１ フロントフェンダパネル
１１ａ 端縁部
１１ｂ エプロン
１２ シール
１２ａ 上端部
１２ｂ サービスホール
１２ｃ，１３ｂ 斜面
１３ カバー
１３ａ 止め具
１３ｃ ヒンジ
１４ ランプハウス
１４ａ バルブ
１５ ボンネットフード
α サービスホールの上縁部
β カバーの上縁部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
フロントフェンダの内側にシールを備えており、上記シールに設けたサービスホールがカバーにより開閉可能に閉鎖されている自動車の車体前部構造において、
上記サービスホールの周縁のうち少なくとも上縁部に、下方に向かって斜めに傾斜した第１の斜面が形成されており、
上記第１の斜面の下側に配置される上記カバーの上縁部に、上記第１の斜面と平行な第２の斜面が形成されていることを特徴とする、自動車の車体前部構造。
【請求項１】
フロントフェンダの内側にシールを備えており、上記シールに設けたサービスホールがカバーにより開閉可能に閉鎖されている自動車の車体前部構造において、
上記サービスホールの周縁のうち少なくとも上縁部に、下方に向かって斜めに傾斜した第１の斜面が形成されており、
上記第１の斜面の下側に配置される上記カバーの上縁部に、上記第１の斜面と平行な第２の斜面が形成されていることを特徴とする、自動車の車体前部構造。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００８−１９５３０５（Ｐ２００８−１９５３０５Ａ）
【公開日】平成２０年８月２８日（２００８．８．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３４１６４（Ｐ２００７−３４１６４）
【出願日】平成１９年２月１４日（２００７．２．１４）
【出願人】（０００１５７０８３）関東自動車工業株式会社 (1,164)
【出願人】（０００００３２０７）トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年８月２８日（２００８．８．２８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年２月１４日（２００７．２．１４）
【出願人】（０００１５７０８３）関東自動車工業株式会社 (1,164)
【出願人】（０００００３２０７）トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Ｆターム（参考）】
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