説明

自動録画機能を有する電子機器

【課題】自動録画機能にキャラクタを融合し、キャラクタ自身の判断で自由に機器の操作を可能することで、自動録画に関する新たな機能を付加する。
【解決手段】1または複数のユーザがそれぞれ選択した1または複数の固有キャラクタをモニタ装置30の画面に表示するとともに、表示された固有キャラクタの動作や会話を制御するキャラクタ制御部16を備えており、キャラクタ制御部16は、第1のユーザが本HD内蔵型DVDレコーダ1を操作時に、当該第1のユーザの選択した第1の固有キャラクタと第2のユーザが選択した第2の固有キャラクタとをモニタ装置30の画面に表示するとともに、第2のキャラクタに割り当てられている録画ジャンルの中で自動録画済みの1または複数の番組を紹介するメッセージをモニタ装置30の画面に表示することで新たな番組の紹介を第1の固有キャラクタに対して行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DVDレコーダ、HDDレコーダ、HD内蔵型テレビジョン受信装置などの自動録画機能を有する電子機器に係り、より詳細には、自動録画機能にキャラクタを融合させて新たな機能を付加した自動録画機能を有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
最近のDVDレコーダやHDDレコーダ等では、例えばお父さん、お母さん、子供といった具合に各個人を事前に登録し、各個人ごとに録画したい番組ないしジャンルを設定することで、設定されたジャンルの番組を自動録画し、各個人に割り当てられた記録媒体の領域に録画した番組を個別に記録することができるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、挿入された個人認証用ICカードの個人情報に基づき蓄積型メディアに記録されたコンテンツ(放送番組)のアクセス制限を実現する録画再生装置が開示されており、それぞれの個人認証用ICカードを持つ家族のそれぞれが録画を実行すると、それぞれのサブディレクトリの下にコンテンツが記録されるようになっている。上記特許文献1によれば、一台の録画再生装置に対し、家族の人数分の個人認証用ICカードを用いて、個々の趣味に合ったコンテンツを個人ごとに記録することができる。
【0003】
しかし、この構成では、各個人の趣味が硬直化してしまい、他の分野に広がっていく可能性が無くなってしまうことになる。すなわち、録画再生装置のさらなる利用や新たな利用の可能性に乏しいといった問題があった。
【0004】
一方、最近では、電子機器にキャラクタ(仮想生命体としての電子ペット)を住まわせ、ユーザとキャラクタとの頻繁なコミュニケーションを可能として、機器の操作の楽しさを倍増させた情報処理システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
この情報処理システムは、情報提供装置を、ホットプラグを介してテレビジョン受像機、ビデオカメラ、VTRなどと接続し、情報提供装置のCPUは、HDDに記憶されているエージェントプログラムに基づいて仮想生命体としての電子ペットであるキャラクタを生成し、テレビジョン受像機の表示部に表示させ、各種のメッセージをユーザに提供させるようになっている。また、キャラクタは、テレビジョン受像機から他の機器、例えば、ビデオカメラに移動できるようになっている。
【特許文献1】特開2002−354427号公報
【特許文献2】特開2002−163447号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、上記特許文献1のような自動録画機能を有する電子機器に、上記特許文献2のような電子ペットを組み合わせることで、電子機器のさらなる利用や新たな利用の可能性を広げることが可能である。
【0007】
しかし、上記特許文献2に記載のキャラクタは、機器を操作するユーザから見れば、あくまで仮想生命体としての電子ペットに止まり、機器の操作はあくまでユーザ自身が行う必要があった。
【0008】
すなわち、この電子ペットを自動録画に適用した場合、例えば電子ペットが機器を操作しているユーザに、新たなジャンルの番組を紹介したとしても、当該ユーザがそのジャンルを自動録画に自身で登録(すなわち、録画予約)しなければ、自動録画が行われないことになる。つまり、ユーザ自身の設定操作無しには新たなジャンルが当該ユーザの自動録画の対象として含まれることはない。このことは、ユーザ自身が自分の趣味範囲から一歩脱却して積極的にあらたな分野に進まないかぎり、自動録画の対象が新たなジャンルに広がっていかないことを意味している。
【0009】
本発明はかかる実情に鑑みて創案されたもので、その目的は、自動録画機能にキャラクタを融合し、キャラクタ自身の判断で自由に機器の操作を可能とすることで新たな機能を付加した自動録画機能を有する電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の自動録画機能を有する電子機器は、録画する番組を複数のジャンルに分類するとともに、各ジャンルをさらに複数の小ジャンルに分類した番組分類表を格納した番組分類テーブルと、録画する小ジャンルが予め割り当てられた複数のキャラクタが格納されたキャラクタ格納手段と、前記複数のキャラクタからユーザが選択したキャラクタを当該ユーザ固有のキャラクタとして設定する固有キャラクタ設定手段と、前記設定された固有キャラクタに割り当てられている小ジャンルの番組を自動録画して固有キャラクタごとに割り当てられた録画領域に個別に録画する録画制御手段と、前記1または複数のユーザがそれぞれ選択した1または複数の固有キャラクタをモニタ画面に表示する表示手段と、前記モニタ画面に表示された固有キャラクタの動作や会話を制御するキャラクタ制御手段とを備えており、前記キャラクタ制御手段は、第1のユーザが本電子機器を操作時に、当該第1のユーザの選択した第1の固有キャラクタと第2のユーザが選択した第2の固有キャラクタとを前記モニタ画面に表示するとともに、前記第2のキャラクタに割り当てられている録画ジャンルの中で自動録画済みの1または複数の番組を紹介するメッセージを前記モニタ画面に表示することで新たな番組の紹介を前記第1の固有キャラクタに対して行うことを特徴としている。
【0011】
番組分類テーブルに格納されている番組分類表は、録画する番組を、例えばドラマ、映画、ニュース、スポーツ、歌番組、旅番組、・・等の各ジャンルに分類し、各ジャンルをさらに小ジャンルに分類している。例えば、ドラマや映画のジャンルであれば、恋愛、バラエティー、ファミリー、サスペンス、ホラー等の各小ジャンルに分類されている。また、ニュースのジャンルであれば、国内ニュースまたは海外ニュースにおける、政治、経済、科学、事件、事故等の各小ジャンルに分類されている。また、スポーツのジャンルであれば、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ゴルフ、テニス、卓球、競馬、競輪、カーレース、オートレース等の各小ジャンルに分類されている。また、歌番組のジャンルであれば、演歌、歌謡曲、Jポップ、洋楽、クラシック等の各小ジャンルに分類されている。
【0012】
キャラクタ格納手段には、上記の番組分類表の中から録画する小ジャンルが予め割り当てられた複数のキャラクタが格納されている。ここで、複数のキャラクタとは、例えば一般家庭がお父さん、お母さん、長男、長女の4人家族で構成されているとすれば、例えばお父さんタイプの複数のキャラクタ、お母さんタイプの複数のキャラクタ、長男タイプの複数のキャラクタ、長女タイプの複数のキャラクタというように、ユーザが選択しやすいキャラクタを複数用意しておく。
【0013】
そして、例えばキャラクタAには、ニュースとスポーツのジャンルが割り当てられており、その中でも特に、政治、経済の小ジャンルと、野球、サッカーの小ジャンルとが割り当てられている。すなわち、キャラクタAは、お父さんタイプの複数のキャラクタの中の一つのキャラクタとなっている。
【0014】
また、キャラクタBには、ドラマと歌番組のジャンルが割り当てられており、その中でも特に、恋愛ドラマとJポップの小ジャンルが割り当てられている。すなわち、キャラクタBは、お母さんタイプの複数のキャラクタの中の一つのキャラクタとなっている。
【0015】
固有キャラクタ設定手段は、上記のような複数のキャラクタの中から、ユーザ自身が自分に比較的近いキャラクタであろうと判断して、若しくは自分の好みに応じて、見た目で選択したキャラクタを当該ユーザ固有のキャラクタとして設定する。例えば、上記の例で言えば、お父さんがキャラクタAを選択した場合には、キャラクタAをお父さんの疑似人格として設定し、お母さんがキャラクタBを選択した場合には、キャラクタBをお母さんの疑似人格として設定する。このキャラクタ設定は、メニュー画面にキャラクタの設定項目を設けておき、この項目を選択することでキャラクタの設定画面に移行できるようにしておけばよい。
【0016】
キャラクタ制御手段は、第1のユーザ(例えばお父さん)が本電子機器の電源をオンすると、お父さんが予め選択していたキャラクタAと、第2のユーザ(例えば、お母さん)が選択した第2の固有キャラクタであるキャラクタBとをモニタ画面の隅に表示する。そして、第2のキャラクタBに割り当てられている録画ジャンルの中で自動録画済みの1または複数の番組を紹介するメッセージ(例えば、「恋愛ドラマの×××はとてもいいよ。録画したから見てみたら」といったメッセージ)をモニタ画面に表示することで新たな番組の紹介を第1の固有キャラクタAに対して行う。すなわち、機器内部の仮想世界において、お母さん役のキャラクタBがお父さん役のキャラクタAに恋愛ドラマを推奨する、といった構図となり、実際に機器のモニタ画面を見ているお父さんは、この仮想世界での疑似人格であるキャラクタA(お父さん)とキャラクタB(お母さん)のやり取りを、キャラクタAを自身に置き換えて疑似体験することになる。
【0017】
ここで、本電子機器の電源オン操作が誰であるのかの判断は、例えば電源オン後に、電源オン操作が誰なのかを問い合わせる画面をモニタに表示し、その画面から本人を選択させるようにしてもよい。例えば、各ユーザ(すなわち、キャラクタ)に予め固有コードを割り当てておき、電源オン時にリモコンからその固有コードを入力することで確認できるようにすればよい。また、表示する第2の固有キャラクタをどれにするのかについては、例えば、設定されている複数の固有キャラクタの中からランダムに選択して表示するようにすればよい。
【0018】
この後、キャラクタ制御手段は、第2の固有キャラクタBによる新たな番組の紹介に対して当該番組が視聴された場合、若しくは紹介に対する良好な応答(例えば、「見てみるよ」といった応答)が行われた場合には、当該番組のジャンルに基づいて選択した他の1つの小ジャンルを、第1の固有キャラクタAの録画ジャンルとして、キャラクタ格納手段に追加する。具体的には、ユーザであるお父さんが録画済みの恋愛ドラマを視聴した場合には、キャラクタ制御手段は、ドラマのジャンルの中で恋愛ドラマ以外のドラマを一つ選択(例えば、「サスペンス」をランダムに選択)し、これをキャラクタAの新たな小ジャンルとして追加する。すなわち、それまでは、キャラクタAの録画ジャンルが、政治、経済の小ジャンルと、野球、サッカーの小ジャンルの4つの小ジャンルであったのが、これ以降は、政治、経済の小ジャンルと、野球、サッカーの小ジャンルと、サスペンスドラマの小ジャンルの5つのジャンルに増えることになる。すなわち、ユーザによるお父さんの視聴行動若しくは応答内容によって、疑似人格であるキャラクタBの趣味範囲が一つ広がったことになる。
【0019】
また、本発明では、新たに追加する小ジャンルを、お父さんが視聴した恋愛ドラマの小ジャンルではなく、その恋愛ドラマから類推した他の小ジャンルを選択するようにしている。これは、ユーザであるお父さんの趣味の傾向にあまり影響されることなく、疑似人格であるキャラクタBが自由に趣味の範囲を広げていくことで、むしろキャラクタBの趣味範囲の変化をユーザであるお父さんの方に影響させることを目的としているからである。
【0020】
また、本発明の自動録画機能を有する電子機器によれば、キャラクタ制御手段は、第2の固有キャラクタの紹介または質問に対して予め用意されている応答または回答にポイントを付与しておき、第1の固有キャラクタを設定した第1のユーザが選択した応答または回答のポイントの合計点数に基づいて、第2の固有キャラクタのグラフィックスを変化させる構成としてもよい。ここで、グラフィックスの変化とは、例えば、話し方の変化や、表情の変化をいう。
【0021】
具体的には、例えば第2の固有キャラクタの紹介による質問、「視聴してみてどうだった?」に対し、「面白かった」、「まあまあだった」、「面白くなかった」等の回答を用意し、「面白かった」の回答には+1、「まあまあだった」の回答には±0、「面白くなかった」の回答には−1を付与しておく。そして、ユーザが例えば「面白かった」を選択した場合には、ポイント1が加算されるようになっている。このような質問を複数用意し、それぞれの質問に回答したとき、その回答に付与されているポイントの合計点数を計算する。そして、その合計点数が例えば3点を超えた場合には、例えば話し方のテンションを上げたり、顔の表情をより微笑んだ表情に変化させる。このようにすることで、ユーザも自分の選択したキャラクタにより愛着が持てるようになり、キャラクタとユーザとの間での会話もスムーズなものとなっていく。
【0022】
なお、本発明では、キャラクタによる番組の紹介や質問、紹介に対する応答や質問に対する回答を、文字情報としてモニタ画面に表示する構成としているが、例えば音声合成回路による合成音声によってキャラクタによる番組の紹介や質問を音声出力するように構成してもよい。また、紹介や質問に対する応答や回答も、例えばリモコン操作によるキー入力としているが、こちらも音声による入力とすることが可能である。この場合には、機器の方に音声認識回路を備えている必要がある。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、機器内部において、例えばお父さんの選択した疑似人格であるキャラクタに対して、お母さんの選択した疑似人格であるキャラクタが番組紹介等をモニタ画面上で行い、これを見ていたお父さんが、紹介された番組を視聴等することによって、お父さんの疑似人格であるキャラクタの自動録画のジャンルを追加等するようになっている。これにより、自動録画機能を有する電子機器の利用頻度が向上するとともに、自動録画以外の付加価値も高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態である自動録画機能を有する電子機器の機能ブロック図であり、ここではHD内蔵型DVDレコーダに適用した場合を例示している。ただし、DVDレコーダや、HD内蔵型テレビジョン受信装置等の自動録画機能を有する電子機器に適用することも可能である。
【0026】
本実施形態のHD内蔵型DVDレコーダ1は、アンテナ17により受信されたアナログ放送信号やデジタル放送信号等のテレビ放送から選択されたチャンネルの番組放送を受信するチューナ2と、受信した番組の映像データの信号を処理する信号処理回路3と、信号処理後の映像データをDVD(DigitalVersatile Disk)等の光ディスクに記録再生するDVD部5と、信号処理後の映像データをハードディスク(HD)に記録再生するHDD(HardDisk Drive)部6と、これらDVD部5及びHDD部6の記録再生を制御するストレージ制御部7と、文字情報やキャラクタ画像情報を映像信号に重畳してモニタ装置30の画面に表示するOSD(On−ScreenCharacter Display)回路8と、音声信号を増幅してスピーカ40を駆動する音声出力回路9と、本装置のシステム全体を制御するマイコン12と、各種データを記憶するメモリ部(EEPROMやフラッシュメモリ等の不揮発性メモリ)13と、現在時刻を計時する時計機能を有するクロック回路14と、リモコン20から送信された赤外線信号のリモコン信号を受信して、所定の電気信号に変換するリモコン受信部15と、モニタ装置30の画面に表示されたキャラクタの動作や会話を制御するキャラクタ制御部16とを備えている。
【0027】
メモリ部13には、録画する番組を複数のジャンルに分類するとともに、各ジャンルをさらに複数の小ジャンルに分類した番組分類テーブル(番組分類表)13aと、録画するジャンルが予め割り当てられた複数のキャラクタ画像データが格納されたキャラクタ格納部13bとを備えており、キャラクタ制御部16は、キャラクタ格納部13bに格納されている複数のキャラクタからユーザが選択したキャラクタを当該ユーザ固有のキャラクタとして設定する。
【0028】
また、マイコン12は、キャラクタ制御部16によって設定された固有キャラクタに割り当てられている小ジャンルの番組を自動録画して、HDD部6の図示しないハードディスクに録画する。ここで、ハードディスクは、ユーザが自己のキャラクタを選択することにより、その選択したキャラクタ(固有キャラクタ)ごとに録画領域を区別して録画されるようになっている。
【0029】
図2は、メモリ部13に格納されている番組分類テーブル13aの一構成例を示す説明図である。
【0030】
この番組分類テーブルは、録画する番組を、例えばドラマ、映画、ニュース、スポーツ、歌番組、旅番組、・・等の各ジャンルに分類し、各ジャンルをさらに小ジャンルに分類している。例えば、ドラマや映画のジャンルであれば、恋愛、バラエティー、ファミリー、サスペンス、ホラー等の各小ジャンルに分類されている。また、ニュースのジャンルであれば、国内ニュースまたは海外ニュースにおける、政治、経済、科学、事件、事故等の各小ジャンルに分類されている。また、スポーツのジャンルであれば、野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、ゴルフ、テニス、卓球、競馬、競輪、カーレース、オートレース等の各小ジャンルに分類されている。また、歌番組のジャンルであれば、演歌、歌謡曲、Jポップ、洋楽、ジャズ、クラシック等の各小ジャンルに分類されている。また、旅番組のジャンルであれば、日本、ヨーロッパ、北米、南米、アジア、オセアニア、アフリカ等の各小ジャンルに分類されている。ただし、この分類はあくまで一例であり、必要に応じて任意のジャンル及び小ジャンルに分類すればよい。
【0031】
図3は、キャラクタ格納部13bに格納されている複数のキャラクタ画像データの一構成例を示す説明図である。
【0032】
本実施形態では、例えば一般家庭がお父さん、お母さん、長男、長女の4人家族で構成されているとすれば、お父さんタイプの複数のキャラクタA1〜A10、お母さんタイプの複数のキャラクタB1〜B10、長男タイプの複数のキャラクタC1〜C10、長女タイプの複数のキャラクタD1〜D10というように、ユーザが選択しやすいようにキャラクタを分類して複数用意している。ただし、これはあくまで一例であり、この他にも、お祖父さんタイプ、おばあさんタイプといった各種タイプをさらに用意してもよいのは当然である。また、本実施形態では、これらキャラクタ画像は人の形をしており、特に顔の輪郭、髪形、目、鼻、口などの形状を異ならせることによって、そのキャラクタの人格や性格が外観からある程度予想できるようにしている。
【0033】
例えば、お父さんタイプでいうと、キャラクタA1は眼鏡を掛けて髪の毛を七三に分けた短髪のまじめタイプ、キャラクタA2は、髪の毛を少し伸ばして毛先を立てたようなファッション関係に勤めているようなイメージのあるタイプ、髪の毛を伸ばし無精髭をはやした芸術家タイプなど、イメージとして各キャラクタの人格(疑似人格)が想像し易いようにしている。ただし、その画像を見てどのようなイメージを抱くかはあくまで個人次第であり、本実施形態では、同じキャラクタを見て全ての人が同じ性格を想像することは全く想定していない。むしろ、同じキャラクタでも各ユーザがちがうイメージを持ってそのキャラクタを選択してもらう方が、意外性や趣味の広がりという観点からすれば効果的であると言える。
【0034】
図4は、キャラクタ格納部13bに格納されている上記各キャラクタに予め割り当てられているジャンルの割り当て構成の一例を示す説明図である。
【0035】
この例では、キャラクタA1には、ニュースとスポーツのジャンルが割り当てられており、その中でも特に、政治、経済の小ジャンルと、野球、ゴルフの小ジャンルとが割り当てられている。また、キャラクタA2には、ニュースとスポーツのジャンルが割り当てられており、その中でも特に、経済の小ジャンルと、サッカー、テニスの小ジャンルとが割り当てられている。
【0036】
また、キャラクタB1には、ドラマと歌番組のジャンルが割り当てられており、その中でも特に、恋愛ドラマとJポップの小ジャンルが割り当てられている。また、キャラクタB2には、ドラマと旅番組のジャンルが割り当てられており、その中でも特に、バラエティーとファミリーの小ジャンルと、ヨーロッパの小ジャンルが割り当てられている。
【0037】
以下、図示及び説明は省略するが、他のキャラクタA3〜A10、B3〜B10、C1〜C10、D1〜D10についても、それぞれのキャラクタのイメージに応じて1または複数の小ジャンルがそれぞれ割り当てられている。
【0038】
次に、上記構成のHD内蔵型DVDレコーダ1において、(1)各ユーザが自分のキャラクタを選択する処理、(2)選択されたキャラクタごとに番組の自動録画を行う処理、(3)リモコンを操作しているユーザに他のキャラクタが番組を紹介し、紹介した番組の視聴若しくは番組紹介に対する応答や質問に対する回答に基づいてキャラクタの録画ジャンルを追加する処理、(4)番組紹介の応答に基づいてキャラクタのグラフックスを変化させる処理、について順に説明する。
【0039】
(1)各ユーザが自分のキャラクタを選択する処理の説明
【0040】
以下、図5に示すフローチャートを参照して、各ユーザが自分のキャラクタを選択する処理について説明する。
【0041】
HD内蔵型DVDレコーダ1の電源オン時に、モニタ画面に自己のキャラクタを表示させるためには、各ユーザは、まず最初に、自分の趣味や嗜好に合うようなキャラクタを選択して、自己の疑似人格として設定する必要がある。
【0042】
すなわち、HD内蔵型DVDレコーダ1の電源をオンし、リモコン20の図示しないメニューキーを操作すると、その操作信号はリモコン受信部15を介してマイコン12に入力される。マイコン12は、この操作信号に基づいて、モニタ装置30の画面(以下、モニタ画面ともいう。)にメニュー画面(図示省略)を表示する(ステップS1)。ユーザは、このメニュー画面からキャラクタ設定項目を選択すると、マイコン12は、モニタ画面にキャラクタ設定画面を表示する(ステップS2)。ユーザは、このキャラクタ設定画面から自己のキャラクタを設定する(ステップS3)。
【0043】
ここで、ステップS3のキャラクタ設定処理について具体的に説明する。
【0044】
キャラクタ設定画面では、キャラクタ格納部13bに格納されている複数のキャラクタ(この例では40種類のキャラクタ)が順次表示されるようになっている。この場合、例えば、1度に10人分のキャラクタ(例えば、キャラクタA1〜A10)が表示されるようになっており、次の10人分のキャラクタへの表示切り換えは、リモコン20の図示しない上下キー、または左右キーのいずれかを操作することによって行えるようになっている。なお、この場合、画面下部にキー操作の説明画面も合わせて表示しておけば、ユーザがキー操作に迷うことはない。
【0045】
ここで、リモコン20を操作しているユーザが例えばお父さんである場合には、表示されているキャラクタA1〜A10の中から自分の趣味や嗜好に近いと思われるキャラクタを、あくまでその外観から予測して選択する。このときの選択操作は、例えば画面上に表示されているカーソルを、リモコン20の図示しない上下左右キーを操作して、所望するキャラクタの位置まで移動し、その状態で上下左右キーの中央部に配置されている決定キーを操作することで選択することができる。ここでは、例えばキャラクタA1が選択されたとする。この後、このキャラクタA1と、これを選択したユーザとを対応付けるための固有コードを続けて入力する。例えば、お父さんの固有コードを「♯,1」とすると、リモコン20の♯キーと1キーとを順次入力する。これにより、マイコン12は、キャラクタ格納部13bに格納されているキャラクタA1を、固有コード「♯,1」に対応した固有キャラクタとして設定する。
【0046】
同様に、リモコン20を操作しているユーザが例えばお母さんである場合には、表示されているキャラクタB1〜B10の中から自分の趣味や嗜好に近いと思われるキャラクタを、あくまでその外観から予測して選択する。ここでは、例えばキャラクタB1が選択されたとする。この後、このキャラクタB1と、これを選択したユーザとを対応付けるための固有コードを続けて入力する。例えば、お母さんの固有コードを「♯,2」とすると、リモコン20の♯キーと2キーとを順次入力する。これにより、マイコン12は、キャラクタ格納部13bに格納されているキャラクタB1を、固有コード「♯,2」に対応した固有キャラクタとして設定する。
【0047】
以下、長男や長女についても同様にキャラクタを設定すればよいが、ここでは説明を省略する。以上により、本HD内蔵型DVDレコーダ1の電源オン時等に画面隅に表示する固有キャラクタが設定される。
【0048】
(2)選択されたキャラクタごとに番組の自動録画を行う処理の説明
【0049】
以下、図6に示すフローチャートを参照して、選択されたキャラクタごとに番組の自動録画を行う処理について説明する。ただし、ここでは、キャラクタA1とB1の処理について説明する。
【0050】
マイコン12は、上記(1)のようにして各固有キャラクタが設定されているか否かを確認する(ステップS11)。そして、固有キャラクタが設定されている場合には、マイコン12は、本HD内蔵型DVDレコーダ1の電源がオンされていないいわゆる待機状態であっても、その固有キャラクタに割り当てられている小ジャンルの番組が放送される時刻であるかを確認し(ステップS12)、送信時刻になると、その番組の自動録画を開始して、HDD部6の図示しないハードディスクに保存する(ステップS13)。ここで、ハードディスクは、ユーザが自己のキャラクタを選択することにより、その選択したキャラクタ(固有キャラクタ)ごとに録画領域を区別して録画されるようになっている。すなわち、選択したキャラクタが自由に使用できる録画領域が予め区別して指定されているので、その指定領域に番組録画の情報を順次記録していくようになっている。
【0051】
具体的に説明すると、マイコン12は、政治や経済に関するニュースが放送されると、そのニュース番組を自動録画して、ハードディスクの固有キャラクタA1に割り当てられた録画領域に当該ニュース番組を保存する。また、野球やゴルフが放送された場合には、その野球番組やゴルフ番組を自動録画して、ハードディスクの固有キャラクタA1に割り当てられた録画領域に当該野球番組やゴルフ番組を保存する。
【0052】
また、マイコン12は、恋愛ドラマが放送されると、その恋愛ドラマ番組を自動録画して、ハードディスクの固有キャラクタB1に割り当てられた録画領域に当該恋愛ドラマ番組を保存する。また、Jポップが放送されると、そのJポップ番組を自動録画して、ハードディスクの固有キャラクタB1に割り当てられた録画領域に当該Jポップ番組を保存する。なお、自動録画のためのこれらの番組情報は、例えば定期的に放送されてくる電子番組表(EPGデータ)やインターネット上で配信されている電子番組表(EPGデータ)を利用して事前に取得することができる。
【0053】
このようにして、ハードディスクには、各ユーザが設定した固有キャラクタに割り当てられているジャンルの番組が自動的に順次録画(保存)されることになる。なお、各キャラクタの録画領域が満杯になった場合には、例えば古い番組から自動的に消去することで新たな録画領域を確保するようにしてもよいし、ユーザに録画領域が満杯であることを知らせるメッセージを自己の固有キャラクタを用いて表示し、ユーザ自身が不要な番組を手動で消去するようにしてもよい。
【0054】
(3)リモコンを操作しているユーザに他のキャラクタが番組を紹介し、紹介した番組の視聴若しくは番組紹介に対する応答や質問等に対する回答に基づいてキャラクタの録画ジャンルを追加する処理の説明
【0055】
以下、図7に示すフローチャートを参照して、キャラクタの録画ジャンルを追加する処理について説明する。ただし、ここでは一例として、キャラクタA1の録画ジャンルを追加する処理について説明する。
【0056】
例えば、お父さんがリモコン20の電源キーを操作して本HD内蔵型DVDレコーダ1の電源をオンすると(ステップS21)、マイコン12は、電源オン操作が誰なのかを問い合わせる画面をモニタ画面に表示する(ステップS22)。お父さんは、この表示に従い、自己の固有コードである「♯,1」をリモコン20から入力する。マイコン12は、この固有コードを受信することにより、今回の電源オン操作がキャラクタA1に対応したユーザ(すなわち、お父さん)であることを確認すると、その確認情報をキャラクタ制御部16に出力する。
【0057】
キャラクタ制御部16は、マイコン12から受け取った確認情報に基づき、お父さんが予め選択していた固有キャラクタA1と、第2の固有キャラクタである例えばお母さんが選択していた固有キャラクタB1とを、モニタ装置30の例えば画面右下隅に表示(図8参照)する(ステップS24)。そして、キャラクタB1に割り当てられている録画ジャンルの中で自動録画済みの1または複数の番組(本例では1つの番組)を紹介するメッセージ(例えば、「恋愛ドラマの×××はとてもいいよ。録画したから見てみたら」といったメッセージ)をモニタ画面に表示することで、新たな番組の紹介をキャラクタA1に対して行う(ステップS25)。すなわち、機器内部の仮想世界において、お母さん役のキャラクタB1がお父さん役のキャラクタA1に恋愛ドラマを推奨する、といった構図となり、実際にモニタ画面を見ているお父さんは、この仮想世界での疑似人格であるキャラクタA1(お父さん)とキャラクタB1(お母さん)のやり取りを、キャラクタA1を自身に置き換えて疑似体験することになる。
【0058】
ここで、表示する第2の固有キャラクタをどれにするのかについては、例えば、設定されている複数の固有キャラクタの中からランダムに選択して表示するようにすればよい。また、電源オン操作がお父さんである場合はお母さん、長男である場合は長女というように、予め対応関係を設定しておいてもよい。
【0059】
また、この紹介メッセージとともに、キャラクタA1が選択する応答メッセージも合わせて表示しておく。例えば、「すぐ見る」、「後で見る」、「見ない」の3つの応答メッセージを表示しておく。従って、お父さんは、リモコン20を操作して、この3つの応答メッセージの中から1つの応答メッセージを選択することになる(ステップS26)。
【0060】
ここで、「すぐ見る」が選択された場合(ステップS27でYesと判断された場合)、または、「すぐ見る」を選択後、実際に紹介された恋愛ドラマが視聴された場合(視聴されたか否かはHDD6を制御しているマイコン12によって確認することができる。)には、キャラクタ制御部16は、当該番組のジャンル(恋愛ドラマ)に基づいて選択した他の1つの小ジャンルを、固有キャラクタA1の録画ジャンルとして、キャラクタ格納部13bに追加する(ステップS28)。
【0061】
具体的には、ユーザであるお父さんが「すぐ見る」を選択した場合、または、録画済みの恋愛ドラマを実際に視聴した場合には、キャラクタ制御部16は、ドラマのジャンルの中で恋愛ドラマ以外のドラマを一つ選択(例えば、「サスペンス」をランダムに選択)し、これをキャラクタAの新たな小ジャンルとして追加する。すなわち、それまでは、キャラクタAの録画ジャンルが、政治、経済の小ジャンルと、野球、サッカーの小ジャンルの4つの小ジャンルであったのが(図4参照)、これ以降は、政治、経済の小ジャンルと、野球、サッカーの小ジャンルと、サスペンスドラマの小ジャンルの5つの小ジャンルに増えることになる(図9参照)。つまり、ユーザによるお父さんの視聴行動若しくは応答内容によって、お父さん自身は意識しなくても、お父さんの疑似人格であるキャラクタB1の趣味範囲(録画ジャンル)が一つ広がったことになる。
【0062】
なお、上記説明では、新たに追加するジャンルを、お父さんが視聴した恋愛ドラマの小ジャンル自体ではなく、その恋愛ドラマから類推した(この場合にはランダムに選択した)他の小ジャンルを選択するようにしている。これは、ユーザであるお父さんの趣味の傾向にあまり影響されることなく、疑似人格であるキャラクタB1が自由に趣味の範囲を広げていくことで、むしろキャラクタB1の趣味範囲の変化をユーザであるお父さんの方に影響させることを目的としているからである。また、恋愛ドラマから類推する場合に、ランダムに選択するのではなく、一定のルールを作成しておき、そのルールに従って選択するようにしてもよい。
【0063】
(4)番組紹介の応答に基づいてキャラクタのグラフックスを変化させる処理の説明
【0064】
本実施形態のHD内蔵型DVDレコーダ1では、キャラクタ制御部16は、上記の固有キャラクタB1の紹介に対して予め用意されている3つの応答にそれぞれポイントを付与しておき、固有キャラクタA1を設定したお父さんが選択した応答のポイントの合計点数に基づいて、固有キャラクタB1のグラフィックスを変化させる構成としている。
【0065】
具体的には、固有キャラクタB1の紹介に対する3つの応答に対し、「すぐ見る」の応答には+1、「後で見る」の応答には±0、「見ない」の応答には−1を付与しておく。そして、ユーザが例えば「すぐ見る」を選択した場合には、固有キャラクタB1にポイント1が加算されるようになっている。このような紹介と応答を複数用意し、それぞれの紹介に応答したとき、その応答に付与されているポイントの合計点数を計算する。そして、その合計点数が例えば3点を超えた場合には、例えば話し方のテンションを上げたり、顔の表情をより微笑んだ表情に変化させるようになっている。このようにすることで、ユーザも自分の選択したキャラクタにより愛着が持てるようになり、キャラクタとユーザとの間での会話もスムーズなものとなっていく。
【0066】
(5)番組の質問に対する回答に基づいてキャラクタのグラフックスを変化させる処理の説明
【0067】
本実施形態のHD内蔵型DVDレコーダ1では、キャラクタ制御部16は、第2の固有キャラクタB1の質問に対して予め用意されている回答にポイントを付与しておき、第1の固有キャラクタA1を設定したお父さんが選択した回答のポイントの合計点数に基づいて、第2の固有キャラクタB1のグラフィックスを変化させる構成としている。
【0068】
具体的には、固有キャラクタB1の紹介に対する質問「視聴してみてどうだった?」に対し、「面白かった」、「まあまあだった」、「面白くなかった」等の回答を用意し、「面白かった」の回答には+1、「まあまあだった」の回答には±0、「面白くなかった」の回答には−1を付与しておく。そして、お父さんが例えば「面白かった」を選択した場合には、ポイント1が加算されるようになっている。このような質問を複数用意し、それぞれの質問に回答したとき、その回答に付与されているポイントの合計点数を計算する。そして、その合計点数が例えば3点を超えた場合には、話し方のテンションを上げたり、顔の表情をより微笑んだ表情に変化させるようにして、高感度を上げるようになっている。一方、合計点数が例えば−3以下になった場合には、話し方のテンションを下げたり、顔の表情を曇った表情に変化させるようにして、高感度を下げるようになっている。
【0069】
なお、上記(4),(5)の処理では、キャラクタのグラフィックスを変化させる閾値を±3ポイントとしているが、閾値のポイント数は任意に設定すればよい。また、キャラクタの変化も、上記の1段階だけの変化ではなく、複数段階に変化させるようにしてもよい。この場合には、閾値も複数用意する。
【0070】
なお、上記実施形態では、キャラクタによる番組の紹介や質問、紹介に対する応答や質問に対する回答を、文字情報としてモニタ画面に表示する構成としているが、例えば音声合成回路による合成音声によってキャラクタによる番組の紹介や質問を音声出力するように構成してもよい。また、紹介に対する応答や質問に対する回答も、例えばリモコン操作によるキー入力としているが、こちらも音声による入力とすることが可能である。この場合には、リモコンにマイクを搭載し、機器の方に音声認識回路を備えている必要がある。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明の自動録画機能を有する電子機器をHD内蔵型DVDレコーダに適用した場合の機能ブロック図である。
【図2】メモリ部に格納されている番組分類テーブルの一構成例を示す説明図である。
【図3】キャラクタ格納部に格納されている複数のキャラクタ画像データの一構成例を示す説明図である。
【図4】キャラクタ格納部に格納されている各キャラクタに予め割り当てられているジャンルの割り当て構成の一例を示す説明図である。
【図5】各ユーザが自分のキャラクタを選択する処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】選択されたキャラクタごとに番組録画を行う処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】キャラクタの録画ジャンルを追加する処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】モニタ画面にキャラクタを表示している状態の一例を示す説明図である。
【図9】キャラクタ格納部に格納されているキャラクタに新たなジャンルが追加された状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0072】
1 HD内蔵型DVDレコーダ
2 チューナ
3 信号処理回路
5 DVD部
6 HDD部
7 ストレージ制御部
3 OSD回路
9 音声出力回路
12 マイコン
13 メモリ部
13a 番組分類テーブル
13b キャラクタ格納部
14 クロック回路
15 リモコン受信部
16 キャラクタ制御部
20 リモコン
30 モニタ装置
40 スピーカ



【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動録画機能を有する電子機器であって、
録画する番組を複数のジャンルに分類するとともに、各ジャンルをさらに複数の小ジャンルに分類した番組分類表を格納した番組分類テーブルと、
録画する小ジャンルが予め割り当てられた複数のキャラクタが格納されたキャラクタ格納手段と、
前記複数のキャラクタからユーザが選択したキャラクタを当該ユーザ固有のキャラクタとして設定する固有キャラクタ設定手段と、
前記設定された固有キャラクタに割り当てられている小ジャンルの番組を自動録画して固有キャラクタごとに割り当てられた録画領域に個別に録画する録画制御手段と、
前記1または複数のユーザがそれぞれ選択した1または複数の固有キャラクタをモニタ画面に表示する表示手段と、
前記モニタ画面に表示された固有キャラクタの動作や会話を制御するキャラクタ制御手段とを備えており、
前記キャラクタ制御手段は、第1のユーザが本電子機器を操作時に、当該第1のユーザの選択した第1の固有キャラクタと第2のユーザが選択した第2の固有キャラクタとを前記モニタ画面に表示するとともに、前記第2のキャラクタに割り当てられている録画ジャンルの中で自動録画済みの1または複数の番組を紹介するメッセージを前記モニタ画面に表示することで新たな番組の紹介を前記第1の固有キャラクタに対して行うことを特徴とする自動録画機能を有する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の自動録画機能を有する電子機器において、
前記キャラクタ制御手段は、前記第2の固有キャラクタによる新たな番組の紹介に対して当該番組の視聴若しくは紹介に対する良好な応答が行われた場合には、当該番組のジャンルに基づいて選択した他の1つの小ジャンルを前記第1の固有キャラクタの録画ジャンルとして前記キャラクタ格納手段に追加することを特徴とする自動録画機能を有する電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の自動録画機能を有する電子機器において、
前記キャラクタ制御手段は、前記第2の固有キャラクタの紹介または質問に対して予め用意されている応答または回答にポイントを付与しておき、前記第1の固有キャラクタを設定した第1のユーザが選択した前記応答または回答のポイントの合計点数に基づいて前記第2の固有キャラクタのグラフィックスを変化させることを特徴とする自動録画機能を有する電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の自動録画機能を有する電子機器において、
前記グラフィックスの変化が話し方の変化または表情の変化であることを特徴とする自動録画機能を有する電子機器。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の自動録画機能を有する電子機器において、
前記第1のユーザによる本電子機器の操作時が、本電子機器の電源オン時の操作であることを特徴とする自動録画機能を有する電子機器。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の自動録画機能を有する電子機器において、
前記キャラクタによる紹介または質問が、音声合成による音声出力または文字による表示であることを特徴とする自動録画機能を有する電子機器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−94600(P2009−94600A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−260543(P2007−260543)
【出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】