説明

自走式車両

【課題】着脱が容易で、かつ、機能を十分に発揮できるスクリーンを備える自走式車両を提供する。
【解決手段】エンジン50と、エンジン50を冷却するラジエータ55と、ラジエータ55の前面を覆うスクリーン60と、ラジエータ55の前方より空気を吸引する冷却ファン53とをボンネット11内に備えるトラクタ10において、ラジエータ55の前方に隣接してエアクリーナブラケット57を備え、エアクリーナブラケット57に、板バネ57aをラジエータ55に向けて突出するように備え、スクリーン60を板バネ57aによってラジエータ55に押し当てるように配置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エンジンと、エンジンを冷却するラジエータと、ラジエータの前面を覆うスクリーンと、ラジエータの前方より空気を吸引するファンとをボンネット内に備える自走式車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、エンジン駆動のトラクタ(自走式車両)では、埃などをラジエータ内に通過させないようにするための網目状のスクリーンをラジエータの前面に設置している。このスクリーンは、種々の装置を備えるボンネット内のわずかな隙間に配置されるため、スクリーンを安定して設置することが課題となってきた。一方、スクリーンには埃がつきやすいため、スクリーンを清掃するために取り外しやすいことが重要であった。これらの課題に対して、種々の技術が提案されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−62742号公報
【特許文献2】特開2008−74243号公報
【特許文献3】特開2009−29183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような種々の提案では、ラジエータとスクリーンとの間に生じている隙間に対しての対策が不十分であった。このため、両者の隙間から埃がラジエータ側に入り込み、ラジエータのフィンなどに付着して、ラジエータの熱交換機能を低下させてしまうという問題があった。そこでこの発明は、着脱が容易で、かつ、機能を十分に発揮できるスクリーンを備える自走式車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため請求項1に記載の発明は、エンジンと、該エンジンを冷却するラジエータと、該ラジエータの前面を覆うスクリーンと、前記ラジエータの前方より空気を吸引するファンとをボンネット内に備える自走式車両において、
前記ラジエータの前方に隣接してブラケットを備え、
該ブラケットに、弾性部材を前記ラジエータに向けて突出するように備え、
前記スクリーンを前記弾性部材によって前記ラジエータに押し当てるように配置することを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自走式車両において、前記弾性部材を、前記スクリーンの縁に当接するように複数設けることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自走式車両において、前記ラジエータの前面下部に受け部を設け、該受け部に前記スクリーンの下端を載置することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、エンジンと、エンジンを冷却するラジエータと、ラジエータの前面を覆うスクリーンと、ラジエータの前方より空気を吸引するファンとをボンネット内に備える自走式車両において、ラジエータの前方に隣接してブラケットを備え、ブラケットに、弾性部材をラジエータに向けて突出するように備え、スクリーンを弾性部材によってラジエータに押し当てるように配置するので、両者の隙間から埃がラジエータ側に入り込んで、ラジエータのフィンなどに付着することを防止し、ラジエータの熱交換機能を良好に保つことができる。また、スクリーンを簡単に着脱することができるようになる。したがって、着脱が容易で、かつ、機能を十分に発揮できるスクリーンを備える自走式車両を提供することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、弾性部材を、スクリーンの縁に当接するように複数設けるので、スクリーンとラジエータとの隙間をいっそう確実に塞ぐことが可能となり、ラジエータ側への埃の進入を遮断して、ラジエータの熱交換機能を良好に保つことができる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、ラジエータの前面下部に受け部を設け、受け部にスクリーンの下端を載置するので、自走式車両の走行中に振動などによって、スクリーンがズレ落ちるようなことがあったときでも、受け部がスクリーンの下端を支持し、スクリーンを所定の位置に保つことができる。したがって、機能をいっそう十分に発揮できるスクリーンを備える自走式車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の自走式車両の一例としてのトラクタの側面図である。
【図2】その一部拡大平面図である。
【図3】この例の主要部の側面図である。
【図4】(a)は、この例のさらに主要部の側面図、(b)は、(a)の上部拡大図、(c)は、(a)の下部拡大図である。
【図5】(a)は、この例のエアクリーナブラケットの斜視図、(b)は、その背面図、(c)は、(b)の一部拡大斜視図、(d)は、(c)のX矢視断面図、(e)は、スクリーンの斜視図、(f)は、スクリーンを取り付けた状態を説明する図である。
【図6】(a)は、この発明の別の例の主要部の側面図、(b)は、(a)の一部拡大斜視図、(c)は、(a)の中央部の一部拡大図、(d)は、(a)の下部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。図1にこの発明の自走式車両としてのトラクタ10の側面図を、図2にはトラクタ10の部分拡大平面図を示す。トラクタ10は、ボンネット11内に後述するエンジン、ラジエータ、冷却ファン、エアクリーナ、バッテリーなどを備える。また、ボンネット11の前部には、前照灯12、吸気のためのフロントグリル13などを備える。エンジン、ラジエータ、バッテリーは、シャーシ14上に載置される。また、前輪15と後輪16は、それぞれフロントアクスル17、リアアクスルを介してシャーシ14に取り付けられる。フロントアクスル17の前方には、油圧作動のパワーステアリング機構psを備える。パワーステアリング機構psは、後述するステアリング21を回動させたとき、左右の前輪15の向きを同時に変えるためのものである。
【0013】
ボンネット11の後方には、ダッシュボード18を備え、ダッシュボード18上には、速度などを表示するメーターパネル19を設ける。ダッシュボード18に連続してステアリングコラムカバー20を設ける。ステアリングコラムカバー20の上端には、ステアリング21を突出して設ける。ステアリングコラムカバー20の上部側面には、リバーサレバー22、アクセルレバー23、作業機昇降レバーなどを突出して備える。ステアリングコラムカバー20の下部には、左ブレーキペダル24A、右ブレーキペダル24B、クラッチペダル25などを設ける。
【0014】
ステアリングコラムカバー20の下方には、運転席フロア26を設ける。運転席フロア26は、運転者が足を載せやすいようにシャーシ14を覆う略平坦状のもので、ゴムなどによって滑り止め防止加工がなされている。運転席フロア26の下方には、トランスミッションなどを配置している。トランスミッションは、エンジンの駆動力を後輪16に伝達するためのものであり、トラクタ10の幅方向中央部に前後方向に配置される。運転席フロア26の両側端には、運転者が運転席フロア26に乗り降りするためのステップstを設ける。
【0015】
運転席フロア26の後方には、運転席27を設ける。運転席27は、運転席フロア26より高い位置で、後輪16の上方に設けられる。運転席27の両側には、後輪16を上方から覆うフェンダー28を備える。運転席27の左側のフェンダー28上には、主変速レバー29、PTOレバーなどを突出して備え、右側のフェンダー28上には、SCVレバー30、ポジションレバー、PTO入・切スイッチなどを備える。左右それぞれのフェンダー28の後端には、後方の車両からの光を反射するための反射板が設けられる。
【0016】
運転席27の後方には、ROPSフレーム(安全フレーム)31を設ける。ROPSフレーム31は、門型状で図示しないリアアクスルケースから上方に向かって立ち上がるように設けられる。ROPSフレーム31は、運転者の選択によって、ヒンジ部31aにて後方に折りたたむことができるようになっている。また、ROPSフレーム31の縦フレームには反射テープが巻きつけられる。この反射テープは、反射板同様、後方の車両からの光を反射するためのものである。
【0017】
なお、ROPSフレーム31の頂部にキャノピーを取り付けてもよい。キャノピーは、運転席27を覆い、日よけ、雨よけなどの目的に用いられる。
【0018】
運転席27の後方で、ROPSフレーム31の下方には、燃料タンクを備える。燃料タンクは、タンクカバー32によって覆われ、給油口33をタンクカバー32から露出して設ける。
【0019】
そして、トラクタ10の後部には、作業機を取り付けるためのリンク機構を設ける。リンク機構は、トラクタ10後面のほぼ中央に位置するトップリンク40と、下部両側に位置する一対のロワーリンク41とで構成される。リンク機構は、回動自在にシャーシ14に取り付けられる。また、トラクタ10の後部には、エンジンの駆動力を作業機に伝達するためのPTO軸42も設ける。
【0020】
図3にはこの発明の要部を示す。シャーシ14上には、エンジン50を備える。エンジン50の上には、マフラー51を載置する。エンジン50の前方には、シャーシ14と一体的に設けられたプレートPLを備える。プレートPL上には、冷却ファン(ファン)53、ファンシュラウド54、ラジエータ55、エアクリーナブラケット(ブラケット)57などを載置して固定する。
【0021】
マフラー51は、エンジン50での燃焼ガスを外へ排気するためのものである。冷却ファン53は、ラジエータ55を冷却するためのものであり、ラジエータ55前面から空気を吸引する。ファンシュラウド54は、冷却ファン53によって吸引された空気が効率的にラジエータ55を通過し、かつ、ラジエータ55にて熱せられた空気を効率的に後方へ送り出すためのものである。
【0022】
ファンシュラウド54は、冷却ファン53の前部を覆うように設けられる。ラジエータ55は多数のフィンを備える。ラジエータ55内には、冷却水を循環させる。冷却水は、下部冷却タンク56Dよりパイプを介して送り出され、エンジン周囲を循環して、熱せられた冷却水は、パイプを介して上部冷却タンク56Uに送り込まれる。そして、ラジエータ55内のフィンを循環して冷却されて、下部冷却タンク56Dに送られる。
【0023】
冷却ファン53は、エンジン50から駆動軸52を介して得られる駆動力にて回転する。冷却ファン53は、ファンシュラウド54に覆われている。ファンシュラウド54内には、ラジエータ55も備える。ラジエータ55の上面には上部冷却タンク56Uを、下面には下部冷却タンク56Dをそれぞれ設ける。エアクリーナブラケット57の前面には、取付部材58を介してエアクリーナ59を取り付ける。なお、プレートPLはシャーシ14にボルトなどで固定する。
【0024】
図4(a)〜(c)に示すように、エアクリーナブラケット57とラジエータ55との間にはスクリーン60を備える。スクリーン60は、冷却ファン53によってラジエータ55の前面より吸気する際に、埃の吸い込みを防ぐためのものである。スクリーン60は、後述するように、枠部とその内側に設けられるメッシュ状の網部によって構成されている。
【0025】
スクリーン60は、エアクリーナブラケット57の背面側に設けられた上部メッシュブラケット(ガイド部)57fと、ラジエータ55の下部に設けられた下部メッシュブラケット(受け部)55bとの間に配置される。エアクリーナブラケット57の背面側に板バネ(弾性部材)57aを設け、その板バネ57aによってスクリーン60をラジエータ55の前面に押し当てている。
【0026】
エアクリーナブラケット57は、図5(a)に示すように2本の縦フレーム57b、縦フレーム57bの下端に配置された横フレーム57c、縦フレーム57bの上端に配置された上部メッシュブラケット57f、上部メッシュブラケット57fと横フレーム57cとの間に平行に配置された中間フレーム57d、縦フレーム57bの底部にそれぞれ取り付けられた座板57eとから構成される。縦フレーム57bは、鉄製の矩形の長板をその長手方向に折り線を形成するように略直角に折り曲げる(いわゆるアングル鉄)。
【0027】
このL字状の構造体は、トラクタ10の進行方向に対して側面と背面とで構成され、その背面側には、矩形の貫通孔である角孔57bhを4ヶ所形成する。詳しくは、図5(b)に示すように、角孔57bhの短辺が縦フレーム57bの長手方向となるようにして設けられる。そして、4つの角孔57bhは、縦フレーム57bの長手方向に一定の間隔をもって1つずつ設けられる。
【0028】
縦フレーム57bは、その側面上部が幅方向に狭く切り取られている。横フレーム57cは、鉄製の矩形板で形成され、2つの縦フレーム57bの下部背面に渡し掛けるようにして溶接などで固定される。上部メッシュブラケット57fは、断面形状がコの字状の鉄製のフレームで、コの字の開放部を下向きとした状態で2つの縦フレーム57bの上部背面に渡し掛けるようにして溶接などで固定される。
【0029】
この上部メッシュブラケット57fは、横フレーム57cと同様の機能(すなわち、縦フレーム57bを補強する機能)を備えるのに加えて、後述するように、スクリーン60を保持する機能を有する。したがって、メッシュブラケット57fを配置することによって、部材を1つ減らすことができ、エアクリーナブラケット57の構成を簡単にすることができる。中間フレーム57dは、鉄製の矩形板で形成され、2つの縦フレーム57bの前面で、かつ、側面の前端に渡し掛けるようにして溶接などで固定される。
【0030】
縦フレーム57bの底部には、それぞれ座板57eを溶接によって取り付ける。座板57eは鉄製で形成され、プレートPLにボルトなどで固定される。
【0031】
縦フレーム57bの角孔57bhには、板バネ57aを取り付ける。板バネ57aは、図5(c),(d)に示すように、帯状の鋼を側面視にて略くの字形状に屈曲して形成する。そして、その両端を巻き上げて外れ止め57agを形成する。板バネ57aは、縦フレーム57bに形成された角孔57bhに、その幅方向が縦フレーム57bの長手方向となるように、かつ、板バネ57aの両端の外れ止め57agを角孔57bhの短辺の周縁に掛け止めるようにして嵌めつける。
【0032】
板バネ57aは、ラジエータ55に向けて突出するように設けられ、その頂部が押されると弾性力をもって頂部がへこむ方向に移動することができる(頂部がへこんだ様子を図5(d)に、二点鎖線で表示)。
【0033】
スクリーン60は、図5(e)に示すように、枠部(スクリーンの縁)60aと網部60bとで構成される。
【0034】
図5(f)には、板バネ57aとスクリーン60との位置関係を示す。板バネ57aは、スクリーン60を設置したときに、スクリーン60の枠部60aに当接するように設ける。
【0035】
次に、スクリーン60を取り付ける際の動作を説明する。作業者は、ボンネット11を持ち上げて(回動支点は、ダッシュボード18寄りにある)、エンジンルームを開放する。そして、スクリーン60を垂直に立てた状態でラジエータ55の前面とエアクリーナブラケット57の背面との間に側方より挿入する。このとき、下部メッシュブラケット55bと上部メッシュブラケット57fとの間に位置するようにスクリーン60を挿入する。
【0036】
スクリーン60が配置されていないときは、板バネ57aは突出した状態なので、スクリーン60を挿入すると、板バネ57aはその弾性力に抗して角孔57bh内に向けてへこむ。そして、スクリーン60を、その枠部60aが全ての板バネ57aに当接するように配置する。
【0037】
板バネ57aが、スクリーン60をラジエータ55の前面に向けて押し当てるので、簡単な構成でスクリーン60とラジエータ55前面との隙間を塞ぐことができる。したがって、ラジエータ55にその前面から取り込む空気に含まれる塵や埃を、スクリーン60にて確実にブロックすることができる。これによって、ラジエータ55の表面に塵や埃が付着して熱交換の効率が悪くなるのを防ぐことができる。また、ラジエータ55の背面にある冷却ファン53に塵や埃が付着してその回転効率が下がることも防止できる。
【0038】
なお、スクリーン60をラジエータ55に押し当てる弾性部材は、板バネ57aに限定されるものではなく、あらゆる弾性部材を用いることができる。
【0039】
図6(a)には、この発明の別の例を示す。この例では、前述の例の板バネの向きを90度回転させて縦フレームに取り付けている。すなわち、板バネ57a´の長手方向が、縦フレーム57b´の長手方向と一致するように設ける。なお、板バネ57a´の形状は板バネ57aと同様であるので、説明を省略する。
【0040】
縦フレーム57b´は、前述の例と同様に、アングル鉄を用いる形成する。そして、その背面側に、矩形の貫通孔である角孔57b´hを4ヶ所形成する。この角孔は、前述の例と異なり、長手方向が縦フレーム57b´の長手方向と一致するように形成される。そして、角孔に、板バネ57a´の両端の外れ止めを角孔57b´hの短辺の周縁に掛け止めるようにして嵌めつける。
【0041】
この例では、上部メッシュブラケット57fは用いない。これに代えて、2つの縦フレーム57b´の上部背面には、横フレーム57cを渡し掛けるようにして溶接などで固定する。なお、この例の板バネ57a´は、スクリーン60をラジエータ55側に隙間がないように押し当てるのに十分なバネ力を有する。また、メッシュブラケット57fを取り付けなくても十分な強度が確保できるようにエアクリーナブラケットを構成する。
【0042】
次に、スクリーン60を取り付ける際の動作を説明する。作業者は、ボンネット11を持ち上げて(回動支点は、ダッシュボード18寄りにある)、エンジンルームを開放する。そして、スクリーン60を垂直に立てた状態でラジエータ55の前面とエアクリーナブラケット57の背面との間に上方より挿入する。このとき、スクリーン60の下端が下部メッシュブラケット(受け部)55b上に載置するまで挿入する。
【0043】
スクリーン60が配置されていないときは、板バネ57a´は突出した状態なので、スクリーン60を上方より挿入すると、板バネ57a´はその弾性力に抗して角孔57b´h内に向けてへこむ。そして、スクリーン60を、その枠部60aが全ての板バネ57a´に当接するように配置する。
【0044】
板バネ57a´が、スクリーン60をラジエータ55の前面に向けて押し当てるので、簡単な構成でスクリーン60とラジエータ55前面との隙間を塞ぐことができる。したがって、ラジエータ55にその前面から取り込む空気に含まれる塵や埃を、スクリーン60にて確実にブロックすることができる。これによって、ラジエータ55の表面に塵や埃が付着して熱交換の効率が悪くなるのを防ぐことができる。また、ラジエータ55の背面にある冷却ファン53に塵や埃が付着してその回転効率が下がることも防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
この発明は、トラクタに限定されるものではなく、自走式農作業車両、さらには、あらゆる自走式車両に適用することができる。
【符号の説明】
【0046】
10 トラクタ(自走式車両)
11 ボンネット
14 シャーシ
50 エンジン
52 駆動軸
53 冷却ファン(ファン)
54 ファンシュラウド
55 ラジエータ
55b 下部メッシュブラケット(受け部)
56D 下部冷却タンク
56U 上部冷却タンク
57 エアクリーナブラケット(ブラケット)
57a,57a´ 板バネ
57ag 外れ止め
57b,57b´ 縦フレーム
57bh,57b´h 角孔
57c 横フレーム
57d 中間フレーム
57e 座板
57a,57a´ 板バネ(弾性部材)
57f 上部メッシュブラケット(ガイド部)
58 取付部材
59 エアクリーナ
60 スクリーン
60a 枠部
60b 網部
PL プレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンと、該エンジンを冷却するラジエータと、該ラジエータの前面を覆うスクリーンと、前記ラジエータの前方より空気を吸引するファンとをボンネット内に備える自走式車両において、
前記ラジエータの前方に隣接してブラケットを備え、
該ブラケットに、弾性部材を前記ラジエータに向けて突出するように備え、
前記スクリーンを前記弾性部材によって前記ラジエータに押し当てるように配置することを特徴とする、自走式車両。
【請求項2】
前記弾性部材を、前記スクリーンの縁に当接するように複数設けることを特徴とする、請求項1に記載の自走式車両。
【請求項3】
前記ラジエータの前面下部に受け部を設け、該受け部に前記スクリーンの下端を載置することを特徴とする、請求項1に記載の自走式車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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