説明

自転車用照明保護装置

【課題】 明保護装置の内部回路の熱による損傷を抑える。
【解決手段】 照明保護装置43は、自転車に取り付けられるハブダイナモ40からの電力で点灯する自転車用照明を過電圧から保護する装置であって、ケース部材43aと過電圧保護回路43bとを備えている。ケース部材は、自転車に装着可能な装着部を有する部材である。過電圧保護回路は、ケース部材に収納され、ハブダイナモから過電圧が自転車用照明に供給されるのを防止する回路である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明保護装置、特に、自転車に取り付けられるダイナモからの電力で点灯する自転車用照明を過電圧から保護する自転車用照明保護装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自転車には、照明装置として前照灯や尾灯が装着されている。前照灯は、従来ダイナモからの電力で点灯するものが多い。ダイナモは、一般的に自転車の速度(車輪の回転)に比例してその発電電圧が大きくなるものであり、高速度になると照明装置が消灯時のダイナモ端子間の発電電圧が100Vを越えるような場合がある。したがって、ダイナモの発電電圧によって照明装置を点灯させる場合、このような高電圧に耐え得るような仕様のものが必要になる。しかし、高電圧に耐え得るような部品等は汎用性が乏しく、しかもコストが高い。
【0003】
そこで、汎用性のある電球を使用できるように、また超高電圧から電球を保護するために、電圧をクランプするための回路等の照明保護装置が必要になる。ダイナモの過電圧による前照灯の球切れ等の不具合を防止するために、電流モジュレータや過電圧保護回路等を有する照明保護装置を設けることが従来知られている(非特許文献1参照)。このような従来の照明保護装置は、ハブダイナモに接続されたスイッチユニットに設けられている。従来の照明保護装置を有するスイッチユニットにより、前照灯に加えて尾灯を並列に接続してハブダイナモからの電力で点灯すると、前照灯が球切れしても残された尾灯に供給される電圧が所定値以上に上昇せず、尾灯の電球の寿命の低下を防止できる。
【0004】
一般的な過電圧保護回路には、ダイナモに並列接続された2つのツェナーダイオードからなる双方向電圧クランプ回路が使用されている。双方向電圧クランプ回路は、ダイナモの正側のダイオードがツェナーダイオード本来の機能として電圧を所定電圧以下にクランプするように機能するとともに、負側のダイオードが整流用のダイオードとして機能する。
【非特許文献1】平成8年9月 発行 SHIMANO BYCYCLE COMPONENTS 販売店様用セールスマニュアル 75ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の照明保護装置は、小さなスイッチユニット内に設けられているので、放熱対策を十分に施すことができない。このため、前照灯と尾灯とがたとえば寿命によりともに球切れした場合、照明保護装置に電力が集中して内部の温度が上昇し、電流モジュレータや過電圧保護回路が損傷するおそれがある。
【0006】
本発明の課題は、照明保護装置の内部回路、特に過電圧保護回路の熱による損傷を抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
発明1に係る自転車用照明保護装置は、自転車に取り付けられるダイナモからの電力で点灯する自転車用照明を過電圧から保護する装置であって、ケース部材と過電圧保護回路とを備えている。ケース部材は、自転車に装着可能な装着部を有する部材である。過電圧保護回路は、ケース部材に収納され、ダイナモから過電圧が自転車用照明に供給されるのを防止する回路である。
【0008】
この照明保護装置では、自転車に装着可能なケース部材の内部に過電圧保護回路が収納されている。ここでは、過電圧保護回路をスイッチユニットではなく、専用のケース部材に収納したので、ケース部材を放熱に有利な形状や材質とすることにより、過電圧保護回路の熱による損傷を抑えることができる。
【0009】
発明2に係る自転車用照明保護装置は、発明1に記載の装置において、自転車用照明は、前照灯とともにダイナモからの電力により点灯する尾灯であり、装着部は、尾灯とともに自転車に装着可能である。この場合には、尾灯とともにケース部材を自転車に装着できるので、ケース部材の装着が容易になる。
【0010】
発明3に係る自転車用照明保護装置は、発明1又は2に記載の装置において、尾灯は、ダイナモに対して前照灯と電気的に並列接続される。この場合には、尾灯及び前照灯のいずれか一方が球切れしても他方を点灯させることができる。
【0011】
発明4に係る自転車用照明保護装置は、発明3に記載の装置において、過電圧保護回路は、ダイナモに電気的に接続される前照灯と尾灯との間に配置される。この場合には、過電圧保護回路が前照灯と尾灯との間に配置されるので、過電圧保護回路を尾灯とともに装着しやすくなるとともに、過電圧保護回路が前照灯と尾灯の消灯時の負荷とならないため、消灯時にダイナモの回転が重くなるということもなくなる。
【0012】
発明5に係る自転車用照明保護回路は、発明1から4のいずれかに記載の装置において、装着部は、自転車に既設の部品取付部に装着可能である。この場合には、装着部を既設の部品取付部に取り付けできるので、自転車にケース部材を装着するための新たな部品取付部を設ける必要がなくなる。
【0013】
発明6に係る自転車用照明保護装置は、発明5に記載の装置において、装着部は、取付用の孔部を有する既設の部品取付部に装着可能である。この場合には、孔部にねじ部材等を装着することにより、ケース部材を容易に自転車に取り付けることができる。
【0014】
発明7に係る自転車用照明保護装置は、発明5又は6に記載の装置において、装着部は、ボトル装着部材を取り付けるために自転車のフレームに設けられたの1対のねじ孔を有する部品取付部に装着可能である。この場合には、自転車のフレームに設けられる、だぼと呼ばれるねじ孔にケース部材を簡単に装着できる。
【0015】
発明8に係る自転車用照明保護装置は、発明1から7のいずれかに記載の装置において、過電圧保護回路は、前照灯に接続するための第1端子と、尾灯に接続するための第2端子と、両端子の間で両端子に電気的に接続された過電圧保護用のダイオードとを有する。この場合には、ダイオードにより一定以上の電圧を簡単にクランプできる。
【0016】
発明9に係る自転車用照明保護装置は、発明8に記載の装置において、第2端子に接続され尾灯に接続するための配線をさらに備える。この場合には、配線により尾灯と装置とを直接接続できるので、配線作業が容易になる。
【0017】
発明10に係る自転車用照明保護装置は、発明1から9のいずれかに記載の装置において、ケース部材は、表面から突出する放熱フィンを有している。この場合には、放熱フィンにより放熱面積が大きくなって冷却能力が高くなり、過電圧保護回路の熱による損傷をさらに抑えることができる
発明11に係る自転車用照明保護装置は、発明10に記載の装置において、放熱フィンは、アルミニウム合金製である。この場合には、熱伝達効率が高いアルミニウム合金を使用しているので、冷却能力がより高くなる。
【0018】
発明12に係る自転車用照明保護装置は、発明10又は12に記載の装置において、放熱フィンは、装着部と一体形成されている。この場合には、放熱フィンで効率よく冷却できるとともに、装着部を経由して放熱フィンに伝達された熱を放散させることができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、過電圧保護回路をスイッチユニットではなく、専用のケース部材に収納したので、ケース部材を放熱に有利な形状や材質とすることにより、過電圧保護回路の熱による損傷を抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1において本発明の一実施形態を装着した自転車10は、たとえば、スタッガード形のフレーム11と、フレーム11の前後に装着された前輪及び後輪12,13と、フレーム11の前部に配置されたハンドル部14と、フレーム11の下部に配置されたクランクやチェーンやスプロケットを含む駆動部15とを備えている。フレーム11は、フレーム体20と、フレーム体20の前部に斜め軸回りに回動自在に装着されたフロントフォーク21とを有している。フレーム体20の上下のパイプ20a,20b及び立パイプ20cには、空気入れや飲用ボトル60を保持する装着部材63を装着するためのだぼと呼ばれる部品取付部61が設けられている。部品取付部61は、ねじ孔付きの1対の溶接ボスにより構成されている。フレーム体20の後部には、荷台62が装着されている。荷台62は、バックフォーク20dと、後輪13のハブ軸13aとにより支持されている。荷台62の後端部には、尾灯42及び照明保護装置43が装着されている。フレーム体11のヘッドパイプ20dには、ランプステイ22が設けられており、そこには、前照灯41が装着されている。
【0021】
フロントフォーク21の先端(下端)には、前輪12のハブ31が装着されている。ハブ31は、内部にハブダイナモ(図4)40が装着されたものである。
【0022】
前照灯41は、図4に示すように、ランプステイ22に装着されるランプケース41aと、ランプケース41aに収納された電球41bと、電球41bを周囲の照度に応じてオンオフするスイッチ(SW)回路41cと、ハブダイナモ40に接続するための入力端子41dと、ハブダイナモ40からの電力を尾灯42などの外部機器に出力するための出力端子41eとを有している。ランプケース41aは、電球41bに対向して配置されるクリアレンズと電球41bの背面に配置される反射板とを含んでいる。各端子41d,41eは、ランプケース41aに外部に露出して設けられている。なお、図4では各端子41d,41eを1対設けているが、例えば日本等においては、一方の端子をフレームに接触するようにしてもよい。この場合、実際に必要な端子はそれぞれ1つでよい。
【0023】
図2及び図3に示すように、荷台62には、尾灯42を装着するための部品取付部としての尾灯装着板50が溶接固定されている。尾灯装着板50の後面50aには、尾灯42が装着され、前面50bには、本発明の一実施形態による照明保護装置43が尾灯42装着用のボルト51及びナット52を利用して装着されている。尾灯42は、図4に示すように、ランプケース42aと、ランプケース42aに収納された電球42bと、ハブダイナモ40からの電力を入力するための入力端子42cとを有している。この入力端子42cも1対設けられているが、例えば日本等においては、一方をフレームに電気的に接続される尾灯装着板50に直接接続するようにしてもよい。
【0024】
照明保護装置43は、図4に示すように、ケース部材43aと、ケース部材43aに収納された過電圧保護回路43bとを有している。ケース部材43aは、図2及び図3に示すように、尾灯装着板50の前面50bに装着される板状の装着部53と、装着部53を覆うように形成され、内部に過電圧保護回路43bが収納されるケース本体54とを有している。装着部53は、尾灯42を装着するためのボルト51及びナット52を利用して尾灯装着板50の前面50bに固定されている。ケース本体54は、装着部53に、たとえばビス止め固定されている。ケース部材43aには、図4に示すように、前照灯41の出力端子41eと並列接続される1対の入力端子43cと、尾灯42の入力端子43cと並列接続される1対の出力端子43dが外部に露出して設けられている。これらの入力端子43c及び出力端子43dも1対設けられているが、例えば日本等においては、一方をフレームに電気的に接続される尾灯装着板50に直接接続するようにしてもよい。
【0025】
過電圧保護回路43bは、図4に示すように、2つのツェナーダイオードDZ1,DZ2からなる双方向電圧クランプ回路であり、ダイナモ40が正側(+)端子に正の電圧を出力する場合はダイオードDZ1がツェナーダイオード本来の電圧クランプ機能を果たすとともに、ダイオードDZ2が通常のダイオードとして整流機能を果たす。
【0026】
この図4に示す過電圧保護回路43bでは、ダイナモ電圧をクランプする電圧Vc1は、ダイオードDZ1のツェナー電圧をVz1、ダイオードD2の順方向電圧をVf2とし、ダイオードDZ2のツェナー電圧をVz2、ダイオードD1の順方向電圧をVf1とした場合、
Vc1=Vz1+Vf2・・・・・(1)
となり、またダイナモ40が負側(−)端子に正の電圧を出力する場合は、ダイナモ電圧をクランプする電圧Vc2は、
Vc2=Vz2+Vf1
となる。
【0027】
このような2つのツェナーダイオードDZ1,DZ2を用いた過電圧保護回路43bは、部品点数が少ないというメリットがある。しかし、特にツェナーダイオードDZ1及びDZ2が発熱してしまい、特性の劣化を招くという問題がある。以下、この発熱に関して具体的に説明する。
【0028】
例えば、クランプ電圧として、Vc1=Vc2=10V程度に設定したい場合、電圧クランプする前の半導体接合部温度Tjを25℃とし、電圧クランプ時のダイオードDZ1,DZ2に流れる電流は一定とし、さらに電圧クランプ後に熱平衡になったときの半導体接合部温度を100℃とする。また、Vz1=9.1、Vf2=0.9とすると、電圧クランプした瞬間は、式(1)より、
Vc1=9.1+0.9=10(V)
であったとしても、熱平衡後は、温度係数αT=5(mV/℃)とすると、
Vc1=9.1+(αT/1000)×(100−25)+0.9
=10.375(V)
となる。
【0029】
このような発熱による特性の劣化を抑えるとともに、前照灯41及び尾灯42の球切れにより、過電圧保護回路43bが発熱して損傷するのを抑えるために、専用のケース部材43aに過電圧保護回路43bを収納したので、ケース部材43aを放熱に有利な形状や材質とすることにより、過電圧保護回路43bの熱による損傷を抑えることができる。
【0030】
たとえば、ケース部材43aをアルミニウム合金等の熱伝導性がよい材質のものを使用すれば、発熱しても効率よく冷却できる。また、ケース部材43aが合成樹脂製であっても、冷却空間を広くとれるので効率よく冷却しやすい。このため、材質や形状を工夫することにより過電圧保護回路43bの熱による損傷を抑えることができる。さらに放熱フィン等を回路やケースに設けても、取付強度を確保しやすくなる。
【0031】
また、照明保護装置43を前照灯41やスイッチ回路と別に設けたので、既設の照明装置とダイナモとの間に照明保護装置を後付することにより、保護装置を有さない照明装置をダイナモの過電圧から保護することができる。
【0032】
<第2実施形態>
図5〜図11に示すように、第2実施形態に係る照明保護装置143のケース部材143aは、具体的な放熱構造として放熱フィン170を有している。ケース部材143aは、尾灯装着板150の前面150bに装着される板状の左右1対の装着部153a,153bと、装着部153a,153bと一体形成されたアルミニウム合金製の放熱フィン170と、放熱フィン170に弾性係止され、内部に過電圧保護回路43bが収納される合成樹脂製のケース本体154とを有している。
【0033】
装着部153a,153bは、内外に間隔を隔てて配置されたスリットからなる1対の尾灯装着孔153c,153dをそれぞれ有している。この尾灯装着孔153c,153dのいずれかに2つに尾灯142を装着するためのボルト151を貫通させ、ナット152により尾灯装着板150の前面150bに照明保護装置143が固定されている。装着部153a,153bの内側端部は、斜めに下方に傾斜しており、放熱フィン170に接続されている。放熱フィン170は、平面視C字状の部材であり、板状の前面部170aと、前面部170aの両端から装着部153に向けて直角に延びる1対の側面部170b,170cとを有している。この側面部170a,170bの先端部が装着部153a,153bの斜めに傾斜した内側端部に接続されている。放熱フィン170の前面部170aの外側面には、前方に突出して形成された上下に長いフィン170dが左右に間隔を隔てて複数(この第2実施形態では、7個)配置されている。フィン170dは、外気との接触面積を大きくして冷却効率を高めるために設けられている。
【0034】
ケース本体154は、側面視C字状の部材であり、上板154aと、上板154aに対向して配置された下板154bと、上板154aと下板154bとを連結する後板154cと、左右1対の側板154e,154fとを有している。下板154bには、配線等を通すために開口部154dが設けられている。この開口部154dは、蓋部材155により塞がれている。上板154a及び下板154bの後端面には、放熱フィン170の前面部170aに弾性的に係止される左右1対の係止爪154h,154iがそれぞれ設けられている。この係止爪154h,154iにより、ケース本体154は放熱フィン170に固定されている。ケース本体154の内部には、第1実施形態と同様な構成の過電圧保護回路43bが収納されている。具体的には、ケース本体154の内部で過電圧保護回路43bは、ダイオードDz1,Dz2を放熱フィン170の前面部170aの背面に密着してそれぞれ取り付けるためにねじ込まれる2本の取付ボルト156により、回路基板157とともに放熱フィン170に取り付けられている。
【0035】
蓋部材155は、ケース本体154の後板154cに形成された装着溝154gに先端が挿入される第1蓋部155aと、第1蓋部155aから上方に延び放熱フィン170の前面部170aの背面に接触する縦板部155bと、縦板部155bの下端から前方に延び下板154bと面一に配置される第2蓋部155cとを有する合成樹脂製の部材である。第1蓋部155aには、電気配線158の導出用の孔部や155d入力端子43c導出用のスリット155eが形成されている(図9)。
【0036】
ケース部材143aには、第1実施形態と同様に尾灯42の入力端子42cと接続される電気配線158が外部に導出されている。電気配線158は1対の出力端子43dに接続されている。また、ケース部材143aには、前照灯41の出力端子41eと並列接続される1対の入力端子43cが外部に露出して設けられている。これらの入力端子43c及び出力端子43dも1対設けられているが、例えば日本等においては、一方をフレームに電気的に接続される尾灯装着板50に直接接続するようにしてもよい。
【0037】
このような構成の照明保護装置143では、放熱フィン170を設けているので、放熱フィン170により放熱面積が大きくなって冷却能力が高くなり、過電圧保護回路43bの熱による損傷をさらに抑えることができる。また、放熱フィン170と装着部153a,153bとを一体形成しているので、熱が装着部153a,153bに伝達され、さらに冷却能力が高くなる。また、ダイオードDz1,Dz2を放熱フィン170の背面に密着してそれぞれ取り付けているので、熱がさらに効率よく放熱フィン170に伝達される。
【0038】
〔他の実施形態〕
(a)前記両実施形態では、尾灯装着板50に照明保護装置43,143を装着したが、部品取付部61や泥よけやランプステイなどの装着部に照明保護装置を装着できるようにしてもよい。
【0039】
(b)前記両実施形態では、照明装置として前照灯と尾灯とを例示したが、保護対象の照明装置は、自転車に装着されダイナモからの電力で点灯する照明装置であれば、単独のものであっても複数のものであってもどのようなものでもよい。
【0040】
(c)前記第2実施形態では、放熱フィン170と装着部153a,153bとを一体形成しているが別体でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態を装着した自転車の側面図。
【図2】その荷台部分の斜視部分図。
【図3】尾灯及び照明保護装置の装着状態を示す側面一部断面図。
【図4】照明システムのブロック図。
【図5】第2実施形態の図3に相当する図。
【図6】第2実施形態の照明保護装置の正面図。
【図7】その斜視図。
【図8】その平面図。
【図9】その底面図。
【図10】図6のX−X断面図。
【図11】ケース本体の分解斜視図。
【符号の説明】
【0042】
10 自転車
40 ハブダイナモ
41 前照灯
42 尾灯
43,143 照明保護装置
43a,143a ケース部材
43b 過電圧保護回路
43c 入力端子
43d 出力端子
53,153a,153b 装着部
61 部品取付部
63 装着部材
156 電気配線
170 冷却フィン
DZ1,DZ2 ツェナーダイオード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車に取り付けられるダイナモからの電力で点灯する自転車用照明を過電圧から保護する自転車用照明保護装置であって、
前記自転車に装着可能な装着部を有するケース部材と、
前記ケース部材に収納され、前記ダイナモから過電圧が前記自転車用照明に供給されるのを防止する過電圧保護回路と、
を備えた自転車用照明保護装置。
【請求項2】
前記自転車用照明は、前照灯とともに前記ダイナモからの電力により点灯する尾灯であり、
前記装着部は、前記尾灯とともに前記自転車に装着可能である、請求項1に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項3】
前記尾灯は、前記ダイナモに対して前記前照灯と電気的に並列接続される、請求項1又は2に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項4】
前記過電圧保護回路は、前記ダイナモに電気的に接続される前記前照灯と前記尾灯との間に配置される、請求項3に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項5】
前記装着部は、前記自転車に既設の部品取付部に装着可能である、請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項6】
前記装着部は、取付用の孔部を有する既設の部品取付部に装着可能である、請求項5に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項7】
前記装着部は、ボトル装着部材を取り付けるために前記自転車のフレームに設けられた1対のねじ孔を有する前記部品取付部に装着可能である、請求項5又は6に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項8】
前記過電圧保護回路は、前記前照灯に接続するための第1端子と、前記尾灯に接続するための第2端子と、前記両端子の間で前記両端子に電気的に接続された過電圧保護用のダイオードとを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項9】
前記第2端子に接続され前記尾灯に接続するための配線をさらに備える、請求項8に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項10】
前記ケース部材は、表面から突出する放熱フィンを有している、請求項1から9のいずれか1項に記載の自転車用照明保護装置。
【請求項11】
前記放熱フィンは、アルミニウム合金製である、請求項10に記載の自転車用証明保護装置。
【請求項12】
前記放熱フィンは、前記装着部と一体形成されている、請求項10又は11に記載の自転車用照明保護装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−8099(P2006−8099A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−327998(P2004−327998)
【出願日】平成16年11月11日(2004.11.11)
【出願人】(000002439)株式会社シマノ (1,038)
【Fターム(参考)】